人生の転換期
1日目
桜華が出て行った後俺はしばらく動くことが出来ずにいたがふと、ある一点に目が止まった
それは桜華がメイクをする為に使っていた部屋だったが桜華のものが一切無かったのだ
それを見て俺は大分前から桜華に見捨てられていた事に気が付いた
「ハハッ、俺は結婚する事に意識を向けすぎて桜華の荷物が少なくなっているのにも気づかなかったのか」
「何やってるんだろうな?必死こいて仕事して喜ばせようとして彼女は元々結婚するつもりはなくてただの繋ぎだった。」
俺は自分が涙を流していない事に気がついた
人間本当に絶望すると涙すら流れなくなるのだと初めて気づいた。
絶望感からか何も動く事が出来ずに時間が過ぎて行った
プルルルル
俺の携帯が鳴ったので着信者の表示を見ると俺の
俺は丁度いい愚痴を聞いてもらえれば少しは気分が晴れるのではないかと考え電話に出た
「もしもし」
「もしもし、出るのおせ〜よ堅」
「ああ、すまないな」
「堅、なんかあったのか雰囲気おかしいぞ」
「今日、桜華に振られた。しかも、俺はただの繋ぎでただの金蔓だったみたいだ」
「マジかよ、お前今家にいるのか?今から行くから待ってろ!」
ブツッ
沙天は俺にそう言って電話を切った。
俺は沙天に話せた事で少し気持ちが楽になっている事に気づいた。
さらには沙天が来てくれると言う事実がとても嬉しいと思っている自分がいた
しばらくして家のインターホンが鳴ったので鍵を開けるとかなり急いできたのか息を切らしている沙天が居た
「沙天、俺なんかの為に来てくれてありがとうお前が来てくれただけで死んでしまいそうだった心が救われたよ」
「堅、お前俺なんかなんて言うんじゃねぇーよ。今日は泊まって行くから貯まった不満を全部俺にぶつけてくれ。」
沙天はそう言うと持ってきていた荷物を持って家の中に入って行く。
俺はそんな沙天を見ながら沙天に心の中で感謝を述べる
全て終わったはずだったのに 桜龍 @chaoslotus
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