第4話 適職診断

「いらっしゃい、風花さん」

誰かが光の中で言う。


「私はこの世界での職業を決めるものです」

はいそうですか。


「いくつかの質問に答えてください…体力に自信はありますか?」

「いいえ」

「趣味、特技は何ですか?」

「楽器の演奏です」

「例えばどんな?」

「ピアノ…あとフルート、トランペット…」

「わかりました」


目の前に文字が浮かぶ。なんだこの文字?

アルファベットっぽいけど…


「大丈夫ですよ。この世界の文字は転生者なら読めますから」

早く言え。


それは本当だった。文字の意味は分かる。


『あなたは、【吟遊詩人】です』

…でしょうね。


『あなたのこの世界での名は…』

え、名前まで決められるの? 考えてみれば当たり前か。中世ヨーロッパ風の世界に漢字の名前はおかしいもんね。


さて、私の名前は…

『フルーリー・スノー』

へー


『では、行ってらっしゃい‼️』

「え、ちょ、急〜」


辺りが闇に包まれ、私の体は洗濯機の中の洗濯物の様に回転する。

誰か、助け…て……



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日帰り異世界転生 ~戦闘系がいないだと!?~ @lkjhgfdsamnae

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