第一章

第3話 導き

それは、突然やってきた。

『案内人の伝書鳩:なら中世ヨーロッパらしき異世界に転生しましょうか!』


ブロックも削除も出来ず、呆然と眺めるしか出来ない。


『案内人の伝書鳩:もちろん、タダではいけません。魔王を倒してください。そうしたら、中世ヨーロッパの料理を教えます。あと、異世界に行くのは日帰りで結構です。』


案内人の伝書鳩は、一方的に事実を告げた。


『案内人の伝書鳩:さあ、皆さんのスマートフォンの画面にそろそろ表示されますよ。』


私は何もしていないのに、勝手に『異世界旅記録』というアプリがダウンロードされた。

そして勝手に開かれて、そこから光が溢れ出して…

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