少女とは何か? ――人は少女に生まれるのではない、少女になるのだ。

本作を手に取った方は幸せです。
なぜなら、少女観が変わり、世界が変わるからです。

本作を手に取った方は幸せです。
なぜなら、圧倒的な省察と耽美的な文章を目にして、脳汁が出まくるからです。

本作を手に取った方は幸せです。
なぜなら、おおよそ書店に並んでいるであろう物語を無料で手にすることができるからです。この点に関しては罪悪感と成り得るかもしれません。



本作の軸にあるのは、「少女とは何か?」という問いです。いつの間にか、私たちは少女を自明の存在として捉えていたのかもしれません。少年とは違った世界、価値観、生理的特異性を持つ彼女たち。少女の見ている世界とは、果たしてどのようなものなのか? 


読了後に世界は変わります。
そして、何度も何度も、繰り返し読みたくなるバイブルです。


――しかし、気がついていたか? 宇宙に開闢があったように、あらゆる物書きの執筆活動が此処から始まるということに。