大学受験は嵐のように

 大学入学共通テストで目標点を下回り受ける大学を検討し直したり、滑り止めが滑り止まらなかったり、やる気が出ないと言ってこたつに滑り込んだり――本当に受験期は「あっ!」と言う間に過ぎていった。


 私の場合、大学の二次試験は面接だったため正直手応えは全く無く、合否結果を開くまでが本当に地獄のようであった。何度も画面の前で立ったり座ったりを繰り返し、やっと決心して受験番号を入力する。そしてポチッとスマホをタップ。恐る恐る画面を覗くと「個人情報を入力してください」という表示が。「今のドキドキを返してくれ! 3日は寿命縮まったぞ!」と心の中でツッコミを入れて、再びスマホをタップ。すると「おめでとうございます」の文字が目に入る。「やったぁー!!」と叫びながら自然と飛び跳ねていた。肩の荷が降りたどころか何倍にも体が軽くなったようである。


 心が折れそうになることも山ほどあったが、ここまで支えてくれた家族や先生には本当に感謝しなくてはならない。


 因みに進学先は教育学部である。エッセイのタイトル通り、理系選択をしたのにも関わらず理系科目へ苦手意識を抱いていた私は、思い切り理系というわけではなく思い切り文系でもない道へ進むことになった。結果的にはとても自分らしい満足のいく選択だったと思っている。


 そして今、期待と不安をごちゃごちゃにしながら、新たな一歩を踏み出そうとしている。

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理系になりきれない学生の日常 如月風斗 @kisaragihuuto

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