#2

何だ....この感じ、暖かい...ゆっくりと目を開くと、真っ白な空間が広がっていた。目を向けた先に白いベンチが一つあった。ベンチは孤独になった犬の様に寂しそうだった。ベンチに向かい一呼吸をし、僕は座った。木製で座り心地がよく僕の尻には合っていた。


「ここはどこなんだ?そして、僕はこれからどうなるんだ.....」頭を抱えてると、ビー玉が転がってきた。トラウマだけど、見ることには抵抗はない.....仕方なくビー玉の中身を除くと、俺がベットで仰向けになってる。それに点滴?も打っている。俺、病院で生死をさまよっているのか......状況を把握した僕はビー玉から離れた。


「お前はここで人生を諦めるのか?」


と根気強く語りかけてきた。顔を上げると、もう一人の自分が怒ったように僕を見ていた。


「もう一人の僕??」


「あぁそうだ。てめぇ、どうしたんだよ。お前はいつもガムシャラに突き進んでいたのに........」


と悔しそうに、気合の入った声で語りかけてきた。もう一人の僕の表情を見てると、過去の自分という感じがする....


はぁっ、そういうことか....もう一人の自分は、さっきのビー玉の中の気持ちが強く語りかけていたのか...


「俺がお前の目を覚ましてやる。だからビー玉の中で俺を見てろ」


「え、、どういうこと?」


と呟くともう一人の僕は、ビー玉を僕に投げつけ、再び水に飲み込まれた....


水の中で目を開けると万華鏡の中の様に鏡のオブジェクトがたくさん広がっていた.....


続く....



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雨の日に死にたい自分 新妻空気 @nizuma-_-kuuki

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