愛は置かれた場所で咲く

アンドロイドに仕事を奪われ無職になった主人公が、退職見舞いとしておくられてきたアンドロイドに恋をする物語。

ほぼ一目惚れだった主人公が、アンドロイドと生活する中で、その内面にも惹かれていく過程を丁寧に描いています。

アンドロイドは完璧に人に近いというよりも、『アンドロイドらしさ』が目立つ存在なのですが、そこも含めて魅力的です。

ほぼ登場人物は主人公とアンドロイドだけであり、何かを大切に思う気持ちに第三者の評価は不要だと言われているような気がします。

幸せな箱庭をそっと眺めているような心温まる物語です。