占いに翻弄され実親から離され育った男女が見えない糸で結ばれる恋愛物語

占いで胎児が後の王家に禍いを齎す皇女と聞かされた王妃が、産後すぐ平民夫妻の乳男児と皇女の交換をし、その元皇女は王宮星読みの占いで、皇太子(世子)の許婚として王宮に上がるも、その世子は王宮を離れ暮らすという偏屈な面があり、元皇女のヒロインの任は、その世子を王宮に戻す事と言われ、食事面から信頼を得ながら世子と心通わすに至り、世子はヒロインを嫁にする条件を王や王妃に認めてもらうべく王宮へ戻る事となった。一方第一皇子でありながら皇太子になれない世子の兄は、幼き時より王妃から嫌われて挙句皇太子になれない不遇を抱き、弟に嫌悪しその許婚と偶然知り合った関係からもあり次第に惹かれていき、弟から奪う事も画策していたが、件のヒロインがその兄に懸想しだし、出自の事もあり、ヒロインが世子から離れ行き場に困った際に共に生きようとその兄からの求婚に従いエンドとなる、なんとも、占いで捨てられた皇女の育ての親の平民夫妻が産んだ乳男児の育ての親が王家で、その男女が結ばれるという数奇な恋物語に惹かれてしまいました。

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月物語