ひとり海をゆくひとの、大小さまざまな波風を感じるお話。最新話はすこし前の日付なので、いつか続きが紡がれるかしらと、フォローをして、じっくり、その日を待ちたい作品です。彼の船は、どんな波をゆくのかなぁ…。
今のところ主要な登場人物は主人公以外に存在しません。ただひたすら地平線を目指し、航海に出て行くお話です。 漠然とした目的ながら、変わろうとする主人公の姿が印象的で、引き返すようにとも聞こえる無線にも意志で以て進んでいきます。 この先どうなってしまうのか。主人公が得られるもの、或いは失うもの。恐らくは孤独な航海に色々と気付くのだろうと思います。 真っ直ぐな感情を受け取れる作品です。
幼少期に知った水平線の事実を、大人になった主人公が一艘の船に乗って探しにゆく。煌く水面や潮風の匂い、波の音が聞こえて来るような繊細な描写が美しいです。ちょっとした冒険譚は、人生の目標を追い掛けるかのような浪漫が感じられます。この船旅の果てに、主人公は何を思うのか。最後まで見届けたいと思います。おすすめです!