異世界召喚された勇者だけど幼馴染達とダンジョン経営することになった~俺が魔王として君臨するのは間違っているだろうか?
あずま悠紀
第1話
「えっと君は誰だ?」
「そう聞かれて、僕は自分に起こった事を思い出したんだ!そして目の前にいた人は僕と同じクラスメイトであり幼馴染でもある女子、東城
葵(とうじょうあおい)さんだということにも気がつく!彼女は確か幼馴染である僕の事が大好きすぎて毎日一緒にお風呂に入ったりしてきちゃうような女の子なんだけどどうしてそんなことになったのかは思い出せないんだよなあ! 」
「ふっ!私は貴様のその顔を見たかった!」
俺は幼馴染の葵を見て思わず微笑みかける。すると、幼馴染の彼女は少し照れた様子になるのだがそれもまた可愛いのだ。
しかしなんとも可愛らしく、そしてエロくもある表情をするものだ。
「くっ!この化け物め!なぜお前はこの私には敵わないのだ!」
どうせこいつはこの後「さあ殺し合おうか」と言ってくるに違いないのだ。
そして俺はそれに乗ってやろうではないか。なぜならば俺達は昔から喧嘩をして殴り合って来た仲だからである。
まあもちろんこれは幼馴染同士のコミュニケーションの一つなのだ。それに本気で戦えば俺は絶対にこいつよりも弱いのだから当然の結果であるとも言えるわけだな。
だからこそ幼馴染とは対等の関係であり、そして互いに切ることができない深い繋がりを持っていると言えるだろうな。まぁそれでも最近は少し遠慮がちになっている感じではあるがな。いやまあ俺が自重するように言ったという部分があるし、仕方がないといえばそうなるんだけれどもな。
でも葵はなんだかんだいってちゃんとした女の子だからあんまり殴ったりするんじゃなくて普通に仲良くして欲しいものである。本当に。
という訳なのでとりあえずいつも通りのセリフを言い放つ事にしよう。俺はこういう時のために何度も異世界転生した後の戦闘シュミレーションを行っていた。
「そして、俺は霊夢を見ていて、既に幼馴染が異世界転生後の敵になる事を知っていて、現代にいるうちに幼馴染を殺そうと思っていた」
幼馴染の葵の前で面と向かって言ったが、葵はいつも通りの調子で
「それくらい知っているわ。だから私は殺せない。あなたはこれから私たちと異世界転生して、魔王軍のリーダーである私の奴隷傭兵として酷使されるのよ」
そして、目の前に扉が現れて、すかさず、俺たちは光に包まれて異世界へと転送される事になった。
***
「ここが魔王城か。幼馴染が魔王とか、さすがに笑っちゃうよな」
自嘲気味になりながらも、既に俺の手足は拘束されており、周囲を何十人もの兵士に囲まれて銃口、刀剣などが向けられていた。
「あなたは、これから私たちの言う事に従ってもらうわ。まさか、幼馴染が実は魔王本人であり、勇者を現代社会で出生するのを見計らって精神的に篭絡しようと思っていた、なんて思ってもみなかったでしょう?」
「そうか。今までの日々は全て嘘だったのか」
俺は絶望の淵に落とされた。まさか、あの幼馴染が魔王で、俺が勇者であるから、俺を隷属させるために今日まで騙し続けていたとは夢にも思わなかった。
「そうだぜ?お前さんは何も知らない哀れな一般人だ。そんな一般人がいきなり幼馴染と一緒に戦う勇者に選ばれてしまったら混乱するのは当たり前だよなあ」
確かにそうだが。でも、いくらなんでも酷いのではないかと思うぞ!
「ふっざけんなー!」
「おい。静かにしろ」
「んぐぅ!?」
兵士の男が無理やり口を手で抑えつけられて黙らせる。俺はただ怒りに打ち震えているしかなかったのだ。だが、そこで兵士が
「だがまあいいだろ。こいつは今すぐ殺しても問題ない雑魚キャラだ」
と、いうことでそのまま殺されることになる。そして、俺は死んだのだ。
***
よし、これで完璧であるな!俺は、再び魔王城とは全く別の地点でリスポーンされた。依然として異世界内部に位置しており、魔王である幼馴染を倒し、目を覚ましてやり、異世界で日常を取り戻そうと思っている。
「武器は必要かい?」
早速、鍛冶屋を兼ねている女神が現れた。今までの経緯を語ると、女神は俺の味方となり、魔王城攻略までの道筋を語った。
「魔王城を中心に拠点が散らばっていて、いずれも魔王城を守るために関門としての役割を持っているわ。あなたは、その全ての関門となっている城や砦を通過して、魔王城に侵入し、魔王を打倒すの。それまでに力を身につけなさい。今のあなたでは魔王は」
「それ以上言わなくていいさ。俺は、最強のチート系勇者だから」
そう言うと、手から光が出て、剣が現れた。
「俺の能力は剣を創造する能力。イメージ力によって、あらゆる剣を自在に射出できる」
女神は驚愕した。まさか勇者にそんな能力が備わっていようとは。
「あなたは現代にいた時に、魔術の修行をしていたのかしら。それに、あなたには剣という、特質的な魔術属性を付与されていたなんて」
女神は驚いた。既存の常識ではありえない魔術属性をもっていた勇者に、魔王を倒せる希望を見出した。
「とりあえず、俺は魔王を倒すために旅を出る」
そう言って、俺は歩みを進めた。
魔王の根城を探り当て、そこに乗り込むための一歩目を踏み出すことになったわけである。
この世界に魔王が存在するということはわかっているのだが、まだ見つかっていないのだ。そのため、俺は各地を歩き回っている。だが未だに有力な情報はない。
「この世界について調べようと思ったんだが、そもそもこいつら全員に名前が無い。いや無いってことは無いんだろうが名前が多すぎて逆にどれを指しているんだか分からなくなるんだよ」
魔王軍の兵士たちはみな黒いローブに身を包んでいて、顔や体型など一切が分からないようになっている。それに喋る言葉もほとんど理解できないものなのだ。
「おや。君は新入りかな?なら、まずは私が色々と教えてあげます」
話しかけてきたこの男は確か。俺の上司に当たる存在になるはずなんだが。名前はなんといったか忘れた。とにかくその男の指示に従って、魔王城に一番近い場所に位置する砦に連れていかれたわけである。
***
「ここは魔王軍が支配している砦の一つです。ここに魔王軍は居座っており、我々は日夜戦い続けているのです」
俺が魔王軍について質問をしている間、魔王の居場所や本拠地については何も語られなかったため、おそらく、まだ魔王の本拠地が特定できていないか、もしくは俺を試しているということなのかもわからない。どちらにせよ俺のやる事は変わらない。
「魔王は一体どこにいるんだ?」
俺は率直に聞いてみた。すると目の前の男性は困ったように眉を寄せながら。
「私達は皆魔王の魔力を感じ取ることができるのだけど。それが全く感じられないのよ。それに魔王城があると言われている場所は誰も立ち入ったことがない未知の地域だからね」
どうやら本当に魔王の場所を感知することができないらしいな。これはかなりヤバいんじゃないだろうか。魔王がどこかに消えて、もう二度と見つけることができなかった、という結末になる可能性だってゼロじゃないだろう。
それならば、一刻も早く魔王の所在を暴く必要があるだろう。
だがしかしどうやってそれを行うべきかという問題に直面してしまう。俺は今この世界の事を知るべく行動していて。
そして俺は、俺自身がこの世界でどういう立場にあるのか、またこの世界に召喚される際に何をしてきたのかというのを知っている状態だからいいものの。普通の人間は、自分がどんな存在で、どうしてこの世界に呼ばれたのか。それを知ることすら出来ないということだ。
つまり、魔王を見つけるという目的を達成するためにはこの世界で俺だけが知りうる知識を利用して魔王を探し出さなければいけない。しかしそのために俺以外の人間がこの世界を正しく認識していない以上は、俺が一人で探し回るよりも効率が悪いと言えるだろう。
そう。俺のすべき事はただ一つ。他の人間の協力が必要だ。俺は自分の足で魔王の探索を行っていてもいいが、俺にはやらねばならないことが沢山ある。例えば、葵達幼馴染を助けるとかそういう事をしたいのだ。
俺は、目の前の人にこう聞いた。
「あの、俺の所属する組織がある街はどこですか?」
すると相手は不思議そうな顔になりながらも
「それは魔王領の中にある魔導都市だよ。そこの騎士団長を務める者が、魔王軍の中でも屈指の実力をもつ魔術師だ。」
***
「私、魔王で幼馴染なんですけどー、よろしい、勇者くん??」
突如として、魔王が現れた。
「どうしたんだい?宿泊先で寝ている俺の前に急に現れて」
「いやー。ここ最近、国家全体の予算に縮小傾向があって、財政に色々問題あるのよ。それで経営改善という事で、勇者くんにぜひ魔王になってもらいたくて」
その日を境に俺の勇者としての人生が根本から変わった・
***
魔王城には内閣の閣僚をはじめ、国内の商業の重要人物たちが一同に揃っていた。
「私たちは、この勇者様を魔王として据えて、新たに国家プロジェクトとして、巨大ダンジョンの経営を決定しました」
一同がざわめき始めた。
「噂に聞いた事がある。どうやら、ここ最近、あらゆる並行世界の異世界勇者たちがダンジョンを探し求めていて、モンスターを発生させ、アイテムを落とすシステムをもったダンジョンの性質を利用して、資源の採掘を行っているらしい」
そう、ダンジョンはお金になるのだ。そこで、ダンジョンそのものが自己増殖する新たな商業用ダンジョンを設置し、それによって財政を再建しようというのが今回の企画である。
「その自己増殖型ダンジョンの設置に際して私たち魔王勢力をはじめ国内の魔術師、勇者などのギルド組員たちの協力を得て、今回の企画を進行させてもらうわ」
幼馴染である魔王がそう言うと、会場内に次々と有力な騎士や魔術師たちが現れ、この企画への賛同の声を露わにした。
***
そうして、年月が過ぎ、自己増殖型ダンジョンが設置された。盛況を極めている。
「と、いうわけで、新しい魔王様が据えられたわ。勇者である君が魔王になってしまえば、このダンジョンの攻略をより多様的、多面的にその方向性を広げていって、後続の攻略組にもモンスターを倒して資源やアイテムを取得していくパターンの解明に効率性が上がると思うのよ」
元魔王の幼馴染が経営において口うるさく言っていた。
「分かっているって。とりあえず新しいダンジョンに向かうとするか」
その時から俺は2度と、ダンジョンから出る事はなかった。いや、別にダンジョンで死んだわけではない。攻略に一生を捧げたのである。
ダンジョンに定住し、そのまま無限に増殖し、無限に空間のあるダンジョンの核心部分に際限なく突き進んでいく事で、資源やアイテムそのものの採掘や取得を効率化しようと考えていた。
***
民衆たちをはじめ、ギルド内部などにおいても情報が回り始めていた。魔王がダンジョンに定住し、最も攻略進行の度合いが高く、その効果が既に現れていた。
「さすが、魔王さまだ!貴重な資源やアイテムが無尽蔵にダンジョンから輸送されているらしいぞ!」
***
「なるほど、もう国内ではそういう話で盛り上がっていたのか」
俺は一息ついていた。補給線の方も魔術師組合が全力で整備してくれていて、食料などに困る事もないし、発生したアイテムや資源などの輸送も同時に行っていた。
***
国内のみならず他国からも商人が訪れ始め、様々な商品が持ち込まれるようになっていった。特にこの世界においては魔法というものは希少なもので重宝された為、多くの魔術師が雇用されはじめ、またその魔法使いがダンジョン攻略に参加する事も増えた。そのおかげで攻略は加速度的に進むようになり、更に魔王城が発展していくという循環が構築されていた。
***
そして遂に魔王がこの国にやってきたのであった。その情報を聞きつけた人々がこの国を訪れ始めたが、その全てが俺と魔王との謁見を求めに来ていた。
「初めまして。私はあなたと同じ魔王です」
そう名乗った魔王は、この国の国王である俺に対して非常に友好的な態度をとっていた。
***「いや、こちらこそありがとうございます。あなたのおかげもあって、こうして平和な生活を営むことができております」
そう、俺が魔王になってからと言うもの、国民たちは争いを起こすこともなく平和な日々を過ごすことが出来たのだ。この国は今、魔王のおかげで非常に潤っている。
***
「そうですか、それはよかった。この国に訪れることが出来れば幸いですよ」
俺はこの時、少しばかり油断していたのだ。まさか、魔王がそんなに良い奴だと思っていなかった。俺は魔王城に足を踏み入れた。
***
俺はその後すぐに殺されてしまい。この世界へと再び戻ってきたのだ。
女神も呆れた顔をしているのは当然の事だったのかもしれない。しかし俺としてはこれで良かったと思っている。なぜなら。魔王を倒すまで何度でもやり直す事が出来るのだから。俺が死んでは、魔王を倒した後がどうなってしまうかはわからないのだから。
***「おやおや。勇者くん。この世界に来るたびに、私が殺す羽目になるんですがね」
目の前のこいつは何を言っているのだろう。まるで魔王を殺した後のことを知っているかのようだな。いや、知っているんだろうなきっと。こいつならそれが可能なはずだ。俺よりも先に転生を繰り返してきたこいつならそれが可能なのだと俺は思ってしまった。
「お前は何者なんだ?なんでこの世界で俺より前に生きているんだよ。そもそも、俺よりも前にいたやつがどうして、こっちの世界にやってきているんだよ」
そう、俺よりも前の世界で俺の目の前にいる存在は俺の先を行くものだ。つまり、俺よりも前に魔王が倒されていない世界で俺は生まれていたということだ。だがそれがおかしい話ではないだろうか。何故、魔王が倒されたはずの世界でも俺は魔王を討伐できなかったのだろう。それが分からなかった。
俺の目の前に存在するそいつはこう答えた。
「そうですね。私の名前は。『魔王の魂』といいます」
それは、確かに、俺の記憶の片隅に残っているものだった。そうか。あいつがあの時の。しかし何故だ。俺は魔王に負けるわけがないと思っていた。いや、むしろ俺の方が有利になる要素が多かった。だからこそ魔王に殺された後も俺はここにやって来ているわけなのだ。しかしどうやら、俺はとんでもないミスを犯してしまっていたのかもしれい。
そう、魔王には弱点があったのだ。それは、魔力や能力値などが強大すぎたために、肉体を保てなくなってしまったことだった。
だからといって、俺には魔王を倒す方法など存在しないのだが。
つまりは、俺のこの世界に戻ってくるというのはこの世界における俺ではなく、本来の俺の肉体で戻るということだった。俺が死んだ場合、元の世界に俺の肉体が戻るということはあり得るのか?という事を疑問に思った瞬間に意識は消え去った。そう。これは夢での出来事だったのだろう。俺は気が付くといつものように目を覚ましていた。そう。これは単なる悪い悪夢に過ぎない。
俺は今の状況を再確認しはじめた。まずは俺は自分の名前を思い出せるかどうか試した。
「名前は確か」
そうだ。俺は元勇者の高校生のはずだったんだ。
しかし今の自分の姿を確認してみると、その記憶に間違いがあるような気がしてきた。
俺が着ていた学生服のポケットの中に、スマートフォンが入っている事に気づいた。それは紛れもなくスマホだった。その中身を確認するとどうやら、この世界の地図アプリが入っていたようで、現在地の検索ができるようになっているらしい。しかし、それはGPSによる座標測定機能ではないようであり、正確な位置情報を取得できるものではないらしい事が分かった。
ただ一つ言えることはこの世界の文明は非常に発達していて、科学と魔法の融合によって生み出された機械製品や魔法機器が数多く存在するのだということが見て取れて、俺は興奮せずにはいられなかった。
どうやら俺が寝泊まりしているのは、ホテルのようであり、この国において一番高級とされている場所だということが分かった。しかも、最上階フロアのロイヤルスイートという部屋に宿泊しており、食事も豪勢なものが用意されているらしく、部屋の外にはメイドらしき女性がいる事から察するにどうやら、俺はこの城において、賓客待遇を受けているらしいという事を理解した。「それにしても、どうしたものかな」
このまま、何もせずに過ごすというのもいいとは思う。しかしこの世界を知らなければこの世界の文化や常識について知ることが出来ない。
そうなると、何か行動を起こさなければならないのである。そう考えているうちにふと思い出したことがある。それは、自分が所持していたスマートフォンの画面上にメッセージ通知のポップアップが出ていたはずであり、それを開いてみるとそこには見慣れない文字が並んでいる。しかし、不思議とその文章を読む事ができてしまう。それはこの世界の公用語が日本語になっているからである事は明らかであった。「さて、まずはこの世界の通貨について学ばなければならないな」
そう、この世界は異世界ではあるが貨幣制度が存在し、流通している貨幣の種類については地球と大差がないようである。ただ地球の中世時代の西洋諸国と比べると科学技術や魔導技術の発展が進んでいるためその差が明確に分かるくらいであるといえよう。
俺はスマートフォンを取り出したついでとして、カメラのシャッター音を鳴らしたのだった。するとこの部屋の中を録画し始めたようだったが。音声までは拾っていない様子だった。
「うむ。やはり、この部屋の中には誰もいないな」
おそらく、俺を監視する目的でも置かれている監視カメラのようなものが存在していると想定したが、特にこれと言ってそういった類のものが仕掛けられている形跡も無かった。そこで今度は俺のスキル一覧を表示することが出来るのか試してみることにした。
【名前】
ユウト=オオハシ(前原勇人)
【種族】
人間
LV:1
体力 :9900/10600
精神力 :500000
攻撃力 :2520
耐久力:4200
素早さ :4560
器用度 :1580
運 :500 言語翻訳能力 鑑定能力 全状態異常耐性 アイテムボックス 経験値上昇 必要ステータス低下 剣術 弓術 槍術体術 斧術 魔術 聖光魔法LVMAX 火水風土雷闇風刃 氷結 暗黒 治癒 生活魔法 時空操作 重力操作 念動力 転移LVMAX 召喚 錬金術 錬成魔法 精霊魔法 空間魔法 時空間魔法 付与 解析 偽装 隠密 危機回避 身体強化 魔力制御 思考加速 多重処理 成長促進 気配感知 索敵 威圧 統率 魔力視 毒物生成 猛毒精製 物理防御障壁 魔法障壁 物理抵抗 状態変化 結界魔法 属性破壊魔法 無詠唱魔法 自動再生 自己進化 獲得経験値増加 称号 勇者 龍殺し 悪魔討伐者 神々に認められしもの ドラゴンスレイヤー(古代種のみ有効)
(ユニークモンスター討伐証×3 エンシェントキラーアント討伐証×2 ロード級ゴブリンエリート討伐証 オークキングの角×4 ゴブリンジェネラルの耳飾り ハイヒューマンの血液×2)
加護
神性:ゼオルス=バアルの寵愛アフィリス=エルオダスの慈愛
「なるほどなぁ。こうなってたのか」
しかし、このレベルはあまりにも高いように感じるが一体どのようになっているんだろうか。俺のレベルは999となっている。これはどう考えても高いと言わざるを得ないだろう。しかもこれが一般的な数字ではないというのは確実だろうな。俺は、スマートフォンを起動させるとこの世界についての情報を調べることにした。
「えっと。俺の職業ってなんだ?」
***「私は魔王の魂と申します。あなたの味方です」
**
* * *
この女がこの世界で俺を転生させた元凶だっていうのはもう分かっているからな。俺を殺すことだってできただろうし、なんせこの世界の情報を俺より多く知っている。そして俺はこいつの言葉を信じてしまったばかりに何度も殺されてしまっている。
こいつなら魔王城のダンジョンコアを操作してこの国を支配している魔王すら殺してしまうことも可能なはずだ。しかしこいつはそれを実行しようとしないばかりか。俺の味方をすると言い始めた。それもこれも俺を利用するつもりなのだろう。そう、俺の勇者の力を使いこなし、こいつは自分の目的を達成するつもりなのだ。俺はそう思わざるを得なかった。
そう。俺はこいつに一度騙されているのだ。しかし俺にこいつに対抗する力は今はまだ無い。しかし、俺は魔王を倒した時に手に入れたあの力を使えるようになっていたのだ。それがこの『絶対領域』と呼ばれる能力である。
この世界には、あらゆるものに魔力というものが存在する。それは生き物だけに関わらず全ての物質に含まれておりそれを人は、エネルギーとして使用しているという訳だ。それは空気にも当然含まれるし、食べ物などにも含まれていて、それこそが俺達の生活の基盤を支えてくれているというものだ。だが、俺の場合は少し事情が違う。この世界の人間が使う『マナ』とでもいうべき力が体内を駆け巡り魔力へと変換され蓄積されていくという特殊な存在だった。
それは何故かというと、俺が勇者としての特別な素質を持っていてその膨大なるエネルギーに耐えうることができる存在だったというのが大きいだろう。この『マナ』というのは非常に不安定な存在らしく、大気中の魔力に常に影響を受け続けているらしい。その影響を受けている限りは安定した状態を保ち続けることは出来ないのだという。だからこそこの世界で生きていくことができなくなった俺はこの世界とは別の世界に行くことになったわけである。
この世界でも、俺と同じように、魔王が倒されたにも関わらずにこの世界にとどまり続けて勇者として生きる道を選んでいる者がいると聞いてはいたが、まさかそれが自分の事になろうとは思いもよらなかった。
そもそも、魔王を倒すには、魔王の肉体が持っている特性を打ち破るような能力を持っている必要があるのは確かであるが。それでも魔王の持つ弱点や攻撃手段を知っているだけでは、どうあがいても勝つことは難しいと言えるだろう。
何故なら魔王というのはこの世界における最大の生命体であって、この世界の理に最も適合しているとも言える存在であり、その肉質は普通の人間の何倍にも及ぶという事は簡単に想像できるし、それにその身に宿す力や魔力というのは、この世界に住まうどんな存在よりも強大なのであるからだ。それこそ魔王が本気でこの世界を壊そうと考えたのならばこの世界の生命という生命は全て死滅させられてしまうことになるくらいに圧倒的な存在なのである。
つまりは。その魔王ですら倒してしまうほどの規格外の力を持ったものがこの世界の何処かに存在してもおかしくは無いという結論に達することができるということだ。その人物を見つける事ができれば俺はこの世界を支配できるということにもなる。つまりこの異世界の覇者になれるということなのだ。しかしそれは俺の望みでは無い。あくまで勇者は悪を断つための正義の刃でなくてはならないと考えているからだ。俺は、俺が殺した奴らがどんな人生を歩みどういう経緯を経て勇者に至ったのかを、知りたかっただけだったのだが、結果的にはこの異世界に俺が召喚されてしまったということになる。しかしここで、一つの疑問が生じる。それはどうしてこの異世界に俺だけが転移してしまったのかという事だ。そのことについては未だに解明されていない謎であり、仮説でしか答えを出す事ができない。だから俺以外の他の勇者達がどうなったかということは分からないままであった。
ただ、この世界にやってきた時の俺の年齢が高校2年生だったのに対し。今の俺はどう見ても15歳くらいに見えていることから、どうやら元の体に戻る事が出来ていないようだということが分かった。俺はこのままずっと幼稚化して生きていくしかないのだろうか。いや、それよりも今はこの状況に対してどうにかしなければならないというのが優先課題であった。
「魔王!俺を殺したくば殺せばいい」俺はわざと大声で叫ぶ。俺がこうしてこの世界の魔王の前に立ちふさがり命を賭けて戦うという事を知らしめるためにあえてそうする事にしたのだった。「ほう。なかなか度胸のある少年じゃないか。この私に挑むなど死に急ぐ行為に等しいという事をまだ知らないらしい」
すると俺の目の前に現れてたのは身長3メートルは超えようかという巨人であり、その全身を覆う漆黒の体毛から発せられる威圧感や魔力が只者では無い事は明らかである事は一目見ただけでも理解することができたが、俺はこの世界で手に入れたこの新たなる能力を既に試していたのだ。それは、スキルを発動することで相手の情報を引き出す事ができる能力だ。俺自身がこの世界に来て得たもので、俺が知る事ができたこの世界で俺以外に扱える者がいなかったために俺は俺にしか扱うことのできない特殊スキルだと思っているが、実際には俺以外にも使用することは可能ではあるだろうと思うのだが俺にはその方法を知ることができなかった。しかしこの世界のスキルについては、ある程度は知識があるから分かる事があるというだけだ。「なっ!」
この世界の魔王と思しきその存在からは、俺の情報が表示されなかった。それだけではなく俺がこの世界に来たときの記憶までが呼び覚まさされたかのように頭に流れ込んできたのだった。
* * *
* * *
* * *
* * *
【名前】
ユウト=オオハシ 【種族】
人間 【年齢】
16 【性別】
男 【称号】
勇者 【体力】
9600/10600 【魔力】
50000/50000 【精神力】
1000000/1000000 【攻撃力】
1020 【耐久力】
8200 【素早さ】
6200 【器用度】
4600 【運】
500《ステータス》 偽装解除
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
そして気がつくと俺が勇者になってからのことが全て脳内に記録されていたのだった。
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
【称号詳細:魔王殺し
称号効果:全ての物理魔術属性魔法無効】
物理魔術属性魔法ダメージ0にすることが可能となる。
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
*
「お前の能力は分かった。その力は俺に通用しないだろう」
俺は、剣を構える。
『我は創造主である。故にこの世にある全ては我が物であり我が意のままに動き、操ることも不可能ではない。そして今、汝には、魔王軍への所属を命じるものとする。我の手足となりこの世を思うままに動かすが良い。但し、条件を与える。まず一つは、我が直々に下した命令以外を実行してはならない。これは、魔王の法において絶対のルールとする。これは破られた場合魔王軍の名に置いて死をもって償わせるものとする。また、この二つを破った場合即座に消滅させるものとする。もう一つはこの場から逃げ出すことは許されない』
そうして俺が手を差し出すと魔王が差し出した手が発光し俺は光に包まれていったのである。
『称号:魔王の部下を獲得』
『スキル獲得:魔王の寵愛LV1
能力:魔王の言葉を理解し従うことが可能になります。』
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
*
(『スキル詳細』)
スキル名
:魔王の寵愛(LV1)
必要経験値
:999999 獲得報酬 経験値99,999999 レベル上限値 レベル限界解放 必要ポイント数 999999 備考 神性がゼオルスの力を取り込んだことで生まれた新しいユニークモンスター討伐時に獲得した。この能力を使用する事が可能になると、魔王の言葉を理解する事が出来るようになる。そして魔王の庇護を受けることが出来るようになり魔王からの寵愛を受け魔王の命令に従うことが出来なくなること以外は、魔王に敵対しないかぎり恩恵が得られる。
* * *
魔王はニヤリと笑みを浮かべるとそのまま姿を消したのである。そう。これが魔王の力なのか?そして俺は勇者の力を失い。代わりに魔王の力を手に入れることになった。俺に残されているものは一体何なんだろうか。俺の心は折れかけていた。
俺は勇者としての使命を果たすことができずに殺され続け。その結果として異世界に転移させられた上に勇者としての資格を失うことになったわけだが。俺は、これから一体どうなるんだろうかと考えていた時だった。
『ピコン』
『この世界に存在するダンジョンの数が増えました。』
というシステムメッセージが流れたと同時に突然視界が真っ白に染まっていき、次の瞬間俺は見知らぬ場所に立って居たのだった。目の前に立っているこの人物はおそらくは魔王だと思われるが、俺のことを魔王の配下の者として認めてくれたようで俺には魔王に対する敵意というものが無かったのだ。だから俺はこの世界で自分が何をすべきかということについて考えていた。
『この世界のダンジョンを全て攻略しなさい』魔王は俺に向かってそういう風に言うと俺に対して魔王の加護を授けてくれたのである。
魔王は俺を勇者だと知っているのに魔王軍に所属させてくれたという事は。きっと魔王は俺の力を必要としているのではないかと思っていた。なぜならこの世界を支配している存在にとって俺はただの異分子でしかないからである。つまり、魔王の狙いとしては俺を上手く使いながら、魔王に敵対する勢力を削っていくという算段を立てているに違いないという結論に至る。しかしそれなら何故魔王は、俺に自ら接触してきたのかといえば俺が持っている能力について調べるためだったということが魔王との会話で分かった。それは、俺が所持している固有スキルの鑑定結果についての話をしていた時に俺が魔王の能力についても鑑定をしてみたところ、何故か俺はその情報を見る事ができた。
そうすると。魔王には、俺と同じように自分の情報を他人に見られる事無く確認する能力が備わっていることが分かった。それはどうやら魔王の加護を受けているもののみがその権利を持っているようなのだ。だが魔王の方でもどうやら俺に自分の能力を見られたという事に気づくと直ぐにその情報を元に俺に干渉するための行動に移ってきたのである。そう。俺と同じような能力を持っていながらも。この世界の住人は勇者の俺しかこの世界に存在しないと思っているらしく。だからこそ俺はその能力を秘匿する事に決めたのだった。もしも、この世界で俺が元の世界に帰るための方法を探そうとしたときに、勇者の力を失った事が知られれば。
この世界の人々にとっては脅威でしかなくなってしまうからだ。
俺は、それから数日間の間。魔王が与えてくれた屋敷の周辺を見て回ることにしたのであった。この世界に俺を呼びつけたのが誰であるのかについては既に俺は気づいているのである。しかしそれがどういう目的を持ったものであるのかまでは、今の俺には分からずじまいであったが、俺の持つ勇者の称号は、既に俺が手にしたものとは異なっているので。俺が再びあの勇者に戻れるのか。そもそもその勇者というのは何なのかという事を考えていく中で俺の中でこの異世界に来て初めて自分の存在があやふやになってしまっているということに気づいてしまったのである。勇者とは何かと考えてしまった時点で俺はこの世界に来てからは一度たりとも勇者の力が覚醒するということはなかったのだから、もう勇者ではなくなってしまったという事は確実であり、俺は俺自身について考える事を辞めてしまっていたのであった。
俺は、魔王に呼び出されるまでは。俺は自分の世界にいた時の俺の記憶を取り戻すための方法を考えていたがどうやらそれも無駄だったらしい。勇者は魔王を倒す事でこの世界を平和に導く存在であるはずなのに俺は、その魔王と行動をともにしているという事実があるのだから俺は間違いなく悪側の者だという事だけは確かなようであった。
この世界の勇者は魔王を倒したらその後、勇者の力を失って普通の人に戻るという話を聞く限り俺もそうしなければならないはずだったのだが。俺は勇者の力を手に入れたというのにもかかわらず勇者に戻ることが出来なかったのだ。それはなぜか。
その理由に関してはいくつかあると思うがまず勇者の力を使う上で必要となるものが魔力ではなくマナである事が大きな理由の一つなのではないかと予想できた。この世界の人間は体内に宿す魔力を使って、自らの肉体を強化することが出来る。それは俺がこの世界で手に入れた能力と同じ原理であるが。魔力によって、肉体を強化しても、それはあくまで一時的にその能力を得るだけでしかなく、その力を使えば使うほど。その魔力が体外へ放出されていってしまうという欠点があったのだ。
その魔力の消耗を防ぐために、魔道具と呼ばれる物を使い魔力を補給することができるが。この世界で俺以外の人間が使っている様子を一度も見たことがない。
そして、勇者の力とは基本的に身体能力が上がっていくものでは無く、スキルと呼ばれる特殊な力を獲得することで強化されるものだから、俺はこの世界でも俺が本来習得できるはずの無い勇者専用のスキルを取得することができたのだが。
その勇者専用のスキルですらも俺の元々の能力を遥かに超える代物であるということは、魔王の配下にされた際に俺に与えられた能力をみてわかった。俺が勇者として得た能力では、この世界に存在するあらゆる生物が有するHP(ヒットポイント)とMPが見る事ができ。それだけではなく俺だけが知ることが出来た勇者が持つ特殊能力までが俺の脳に直接送られてくるのだから恐ろしい能力だと思わざるを得ない。
* * *
俺は、そんなこんなあって勇者の力を魔王に没収されてしまった。しかし魔王に渡された称号である魔王の加護は俺自身の能力を大幅に向上させただけではなく。魔王の庇護下にある間は魔王の言葉に逆らうことができない。
俺はその称号を与えられたことによって、他の人間とは違う何か特別な力を手に入れてしまったことは間違いなかった。この称号のおかげで俺が今いるこの世界については理解することが出来たが、俺がまだ知らなかったこの世界の裏側という物が見えてきてしまう。
「我は創造主である。故にこの世にある全ては我が物であり我が意のままに動き、操ることも不可能ではない。そして今、汝には魔王軍への所属を命じるものとする。我の手足となりこの世を思うままに動かすが良い。但し、条件を与える。まず一つは、我が直々に下した命令以外を実行してはならない。これは、魔王の法において絶対のルールとする。これは破られた場合魔王軍の名に置いて死をもって償わせるものとする。また、この二つを破った場合即座に消滅させるものとする。もう一つはこの場から逃げ出すことは許されない」
俺は魔王に言われて仕方なく魔王軍の門番のような事をすることになった。
魔王の話では俺が勇者であることを知るものは魔王だけしかいないのに魔王がこの場にいるという矛盾を解消するためには俺の身分証を作る必要があったようだ。
そこで、俺は、魔王から貰った称号である魔王の庇護を受けているおかげで魔王からの干渉は無効化されているようで俺に話しかけてきたのは、魔王の側近だったのである。この世界のお金についてもこの世界での生活についても全く知らない俺は、魔王からの加護を受けた状態で魔王に指示されたとおりのことをこなす日々を送っていた。この世界で俺の身分を保証するのは俺が持っていたスマートフォンだったのだが。それをこの側近に預けていたのである。そうすればこの世界に転移してからの出来事を全て記憶しており俺が勇者であった事も知っている人物なので色々と都合がいいという事らしい。
そして俺とこの世界の住人との間に子供を作り魔王の後継ぎを作ろうとしているようであったのだが。魔王の眷属となった俺には既に、子供が出来たとしても勇者の血を引いていないために、勇者の子供という事にはならずに俺のようにスキルを遺伝する事も無いので俺の子供には勇者としての能力は継承されないだろうし。
魔王に言われたとおりの生活を送れば特に何もする必要は無かったので楽と言えばそうなのかもしれない。しかし、勇者でなくなった俺にいったい何の価値が残っているのだろうか?俺自身が何を求めているのか自分ですらよくわからないまま俺は毎日が過ぎ去っていく事に漠然と焦燥感を覚えていたのだった。
* * *
* * *
* * *
魔王城の地下牢に囚われている俺は魔王からの命令に従ってひたすらにダンジョンマスターになるべく準備を進めていたが俺の持つ称号の力であるこの世界のシステムに対するアクセス権をうまく利用していく事によってこの世界のダンジョンコアの位置と管理者権限を持つ魔物の種類がわかるようになるという恩恵が与えられた。それによって俺は今までよりもスムーズに魔王軍の強化を進めていく事が出来るようになっていたのであった。
俺は、魔王の配下の者として魔王軍の拠点の一つであるこの屋敷を管理する事になったのだが俺がこの世界に来て最初に与えられた任務はこの屋敷を防衛するというものだったのだが、魔王が不在の時にこの屋敷を襲われた場合に対処できるように俺は屋敷を守るという使命を与えられている。この魔王軍の本拠地である魔王城の地下には広大な敷地が存在していて、その中には数多くの建物が存在するが魔王城そのものに攻撃を仕掛けられた際にも備えるためにこの拠点は重要な存在なのである。
俺に与えられたこの役割は、俺が所持していたスマホを解析して手に入れた魔王の配下であるという事を示すための魔王軍に所属していることの証明になるアイテムを身に着けていれば。その見た目が俺と同じ魔王の配下の者にしか見えないものであれば良いという事で。魔王軍の制服に袖を通すように命令されてしまった。俺としてはもっと地味な服を着たいという事を主張したのだが、それだと逆に怪しまられる可能性が高いと言われた。確かにこの世界は地球に比べて魔法や魔道具が発展した世界ではあるがその反面科学というものはあまり発展していないのだから俺の存在は明らかに浮いて見えるのであろう事は理解できる。だからこそ、魔王軍は人族の中ではそれほど知名度があるわけではなく。この世界の人族の中でも最強クラスの集団として認識されているため、その仲間だと思われる事で相手に警戒心を抱かせずにこの世界の常識を教えてもらうという算段のようであった。俺は、それならばまだマシだと考え。
俺は、自分が勇者だったという過去は隠す事にしている。そうしないと俺の出自を知る者に俺の存在を嗅ぎつけられて俺の家族がこの世界に来た時に何をするか分かったものじゃないからである。もしもこの世界に勇者がいるということが知られるような事態になってしまったら。勇者がどういうものであるのかがこの世界の人々に知られる事によって俺は元の世界で勇者と呼ばれていた時の能力が戻ってきてしまって、俺の存在が知られてしまう危険性が高くなるからだ。俺が元の世界に帰る方法を探すためには勇者の力を失った状態で行動する事が必要になってくる。そのためにも、俺は勇者であったことは誰にも言わずに行動することに決めていたのである。
俺に課せられた最初の命令の一つにこの拠点の防衛を任された。その仕事を遂行する中で、俺はこの世界の事を学んでいくことにしたのであった。この拠点に常駐している者は全部で30人ほどであり、その全員が魔人であるというわけではない。
この世界に存在するほとんどの種族が魔人に進化しているのが今の時代のこの世界なのだが。俺と同じように元々は人間でありながらも魔王の力で魔人へと変わった者も存在して。そういう者達は基本的に、人間だった頃の肉体や知識をそのまま維持している場合が多いのである。そのおかげで俺の知り合いがいても俺がその誰かと気づく可能性は無いと言えるだろう。この世界で魔王軍の活動を円滑にするためにも俺はこの世界で顔を売っておかなければならないのである。
* * *
* * *
* * *
それからしばらくが経過したある日の事、俺はこの屋敷の守りの部隊の指揮を任されている人物に呼び出されたのでそいつに会いに行った。この世界に来て初めてあった時から随分と印象が変わってしまった奴だがこいつは、この世界で最初に出会ったこの拠点にいた人間の中の一人なのである。
「久しぶりね」
彼女はそう言いながら握手を求めてきたので、俺もその手を取る。
「ああ。それで話というのは?」
俺はまだ、こいつとは初対面という感覚だったので、彼女の名前を思い出すことが出来なかったが俺に敵意を抱いている様子も無く。それに魔王が俺に与えたこの屋敷を守る任に就くだけの力を持った相手であるので信用できると思い、俺の方から彼女に話しかける事にしたのだ。しかし、この女はなぜこの俺に対して馴れ馴れしく
「私は、魔王軍幹部の『紅の瞳』のリーダーよ。あなたの名前を教えてくれるかな?」
彼女は俺の名前を聞こうとしていたので俺は答える事にした。この世界で勇者である俺はこの世界で本名を名乗ったとしてもそれが俺であるという認識をしてくれる人間が居ない可能性があるという事もあり。
俺は俺に与えられた名前を名乗っておく事にしたのであった。
俺がこの世界に呼ばれた理由はこの世界を平和にするという名目であるのにもかかわらず俺の素性を知らないという時点でそれは達成できていないのだが。そんな事は関係なく、今現在の俺はこの世界の仕組みを知っておきたいと考えていた。それは勇者の力を失ってから、魔王の命令に従いこの世界のダンジョンの
「俺はこの世界に来る前に俺が住んでいた国では高校生という役職についている人間だった。しかし、俺はこの世界へ転移してきたことで勇者の力とこの世界の知識を手に入れることができたのは俺にとっては運が良かったといえる。俺には勇者の力とは比べ物にならない力があるが。この力を使って何かをするわけでもなくただ俺の傍にいる事だけを命じているだけで特に何の指示も出さずに放っておかれたままだから、俺のほうからも何か提案してみようと思うんだが」
俺が勇者であることは隠したままこの世界での身分証明の手段として使えるものを魔王の庇護を受けているうちに入手するべく、この世界にあるあらゆるものの価値を検索することができるという能力を使い調べてみると。
この世界におけるお金の単位はゼオルスという名前だと
「じゃあ早速、俺の部下としての初仕事をしてもらおうか。俺はお前の力をもっと見たい」
彼女は俺にそれだけ告げて去って行ったので、俺はその後ろ姿を見送り。俺がここに召喚されてから初めて魔王以外の人とまともに会話をした事による喜びを感じ。魔王に命じられた仕事をこなしつつこの世界のことについて学ぶために、この世界の事を調べ上げていく事に決めたのだった。
「俺は、今の生活には満足しているぞ」
俺は、俺自身に語り掛けるように言った言葉には、俺の思いが詰まっていたのだが。それを、俺以外に聞いた人間は誰一人としていなかった。俺の本音など聞かれたら恥ずかしすぎて死んでしまいたくなるのは間違い無いのだから仕方がないといえばそれまで
「そうなのか、それは何よりです」
俺は魔王が突然、現れたことに驚きつつもその姿を見て少し安心した。俺の知る限りこの世界において最も強大な存在である魔王が俺の前に姿を現したというのに恐怖は微塵もないのは。この世界で魔王がどういう存在なのか知っているせいもあるかもしれないが、俺は魔王と敵対する意志が無いという事も大きいのだと思う。
魔王というと俺のイメージしていた魔王の姿は、俺達人類に戦いを挑んできていたのだが俺の知っている魔王は俺をこの世界に呼び出したのは自分自身だと言明していて。勇者である俺に好意を持って接してくれているのだが、その俺の持っているスマートフォンを奪い取ろうとしたりもして来る。俺のスマホを自分の所有物として扱っており。魔王がスマホを持っている
「俺も、君には感謝しているんだ。まさかこの世界でもスマホを使う事が出来るなんて夢にも思わなかったからね。君がスマホを操作しているところをこっそり見せてももらったけど、やっぱり僕達のいた世界と同じ機能が搭載されていたみたいだね。僕の持っていたスマホにはそういったものは搭載されていなかったし、君の持っている物はおそらくだけど。この世界の管理者が作り出した物だと考えられるんだよ。この世界は地球にあったインターネットに似た世界なんだよね。まぁ似ているところはあっても完全に同じという訳ではないみたいなんだけど。でも、地球のインターネットと似た機能が備わっている事だけは確かだよ。君はその情報の恩恵を受けられているようだけれど僕は、その恩恵を受けることが難しいらしい」
そう言って魔王は俺が見ていたのに気づいたようで苦
「いやー見られてたか」
魔王がそう言っている間に、俺は魔王のことを観察してみた。
魔王はこの世界では非常に珍しい存在であり。その存在は魔人の頂点に立つ存在として認識されているが、その見た目が人族の少年にしか見えない事が問題である。人族の中で最強の存在だと認識されているために。人族の中でこの見た目だと舐められてしまう可能性が有るのだ。そのため、俺と同じように魔人であることを示すアイテムを常に身に着けていないといけないのだが、そのアイテムというのがなかなか難しいのだ。見た目が人に見えるためその身に着けている物が不自然に見えてしまい目立ってしまう。
俺のように人型のモンスターが身に付けていれば違和感が少ないのだが魔王のような完全な人型の場合だとその服の下に
「ところで。どうしてこのタイミングできたんだ?」俺は、一番気になっていたことを魔王に質問することにした。
魔王は俺がスマホを操作するのを見たいという欲求に従って行動しているため俺の行動は大体予測できる。そしてその行動を予想すれば俺に会おうとする時にこの魔王が必ず現れるということも分かってきたのだが、それでも魔王の
「今日来たのはたまたまこの前手に入れた新しいスマホの機能を試したいと思ったからだね。それにちょうど、その新しく手に入れたスマホの機能を確かめる良い機会になったからさ」魔王の言葉を聞いた後。俺は魔王が手に入れたというスマホの性能に驚いた。なぜなら、その機能は俺達が使っているスマホとほぼ変わらない性能であったからである。俺はそのことを聞いてみることにした
「もしかして、この世界にも同じ技術が存在するのか?その機能というのを見せてもらえることはできるか?」俺は興奮気味になりながら魔王に問いかけた。
「ああ。別に構わないよ。君とこの世界について話す時に、この世界で使う事ができる便利な道具の使い方を教えるつもりだからね。それにしてもこの世界の人間たちは魔人が魔導文明を発展させたおかげで。自分たちは優れた能力を持った種族で有り続ける事が出来たと考えている人が多いのが現状だから。魔人ではない人間が魔人に劣るということをこの世界の人間たちに知らせるために。僕らは人間の街に行って、そこの住民達に圧倒的な力でねじ伏せることで自分達が魔人である事を証明しなければいけないと思っているんだ。それを証明するために君の協力が必要になっていくのが心苦しいんだけど。僕が君のために用意したダンジョンのボスが魔人よりも弱いという事実を人間たちの目の前で見せることが出来ればきっと、魔人を馬鹿にするような愚かな考えを持つ者は減っていくだろうからね」
俺はこの世界で勇者をやっていた頃の記憶を思い出した。勇者とは魔王を倒すための特別な力を持っていた。つまり俺
「確かに俺はこの世界の魔王を倒したが、魔王はこの世界における神のようなもので。魔王が居る限り魔物が消えてなくなることは無いと言われているが」
俺がそう言うと、魔王は自分の首にかけてあったペンダントを外すと
「これは、この世界の神様にお願いをして作ったもので、これを身に付けているだけで、魔王の魔力と神の力が合わさったようなものに変わっていくからね。そういえば。君はもうすでに僕の持つスマートフォンの機能も使いこなしていたね」
そう言って魔王は俺のスマートフォンの電源を入れ俺に操作させた後に自分の持っているスマートフォンの操作方法を教えたのだった。
「これで、いつでも連絡が取れるようになったわけだが、その機能を使う時は念じるだけでいいから便利だし、俺にメールとかを送りたいときは俺の名前を思い浮かべながら俺の名前を呼び出すと俺に連絡を取ることが出来るようになっているはずだ。それから、俺からの返信についてはメールを送るときと一緒の手順でできるはずなんでよろしく頼む。あと俺は、あんたが持っているような特殊なスマホを手に入れることができないのでその点は不便をかける事になると思うが、許してほしい。俺の世界の技術レベルはこの世界で言えば、中世時代に近い感じなので俺としてはこの世界での情報収集を円滑にするという意味でもこういったものが欲しいと思っていた」俺は俺が勇者として呼ばれた理由を知ることが出来たことで、自分が勇者として魔王と戦うためにこの異世界
「なるほど、この世界には僕たちが生きていた地球でいう、ネットというものは存在しない。でも、似たような機能の付いた道具が普及しているという事なのか」
魔王は少し考えた後、俺のスマホについて説明してくれた。
「そういうことだ」
俺達はその後もしばらく会話を楽しんだ。
「じゃあまた会いに来るよ」
魔王がそう言ったのを聞いて、俺はその瞬間。俺は勇者の剣を取り出そうとして、その手が止まってしまった。
「その必要は無い」
魔王が突然。俺に話しかけてきた
「どうせ、君もこの世界の仕組みに興味があるんでしょ。だったら一度僕が創り出したこの世界を体験してみるべきじゃないのかな。そこで君の知りたい事についても知る事ができるし、勇者として召喚されてしまった君は元の生活に戻ることはできないのだから、この世界で勇者という役目を果たすべきだと思うんだよね」
魔王が言い終わったと同時に、俺の体が宙に浮かび上がりどこかへと連れて行こうとするのを感じた俺は焦って抵抗しようとしたのだが。
魔王はその様子を楽し気に見ていただけだった。
***
「勇者さんもようやく私の出番だぜって顔をしていますよ。あの方とは、私にお任せいただければ」
「お姉ちゃんがそこまで言うなら私は従うしかないよね」
魔王の妹である。彼女は、
「お久しぶりですわ。魔王陛下」
そう言って頭を下げ挨拶をしたのだが、
「いらっしゃい。君の活躍を期待しているよ」
魔王の言葉はそれだけだったのだが。彼女の顔が引き攣っていた。
「あはははは。このお方に期待されても。あまり、嬉しくありませんよね。でも、あなたは私が認めた数少ない実力者だから安心して、お仕事を任せられます。それに、この魔王城の管理者として任命してもいいぐらいですよ」
彼女は笑顔を浮かべて、魔王に言った
「そう言ってくれるとありがたいね。ところで君は今この世界で起こっていることについてどこまで知っているんだい?」
魔王は、自分の部下に対して質問
「魔王城にある資料庫で調べたのですけど。勇者に倒されたとされる魔王はこの世界に2人しかいないんですよね。しかも、1人の方は、私達の上司に当たる方だったようで。その方の力を受け継ぐ勇者が現れたとなれば、私も動かざるを得ないでしょう。魔王の魂は私達魔王軍にとって貴重な資源になり得るものでもあるんです。そんな大事なものを簡単に奪われてしまうようであれば、他の四天王達から何を言われるかわかったものではないでしょうから。それとですね。先程この部屋に入った時に、私もスマホを使わせてもらってましたけど。なかなか興味深い内容のものばかりな上に、魔王の端末の機能が使えたのはありがたかったですよね。まさかスマホを使って転移が出来るようになるなんて思ってませんでしたからね。この機能は、是非使わせてもらう事にしましょう」
彼女には珍しく少しテンションが高くなっていた
「スマホの機能は僕が魔王になった時に手に入れていたものだったからね。まぁ僕の持っているスマホと同じ機能を持ったものがあるのかもしれないとは思っていたんだけど。まさかこの世界にも、同じような機能を持っているものがあるとは思わなかったからね。それは良かった。君が僕の役に立つと思ってくれているみたいだから、君の事をもっと頼ることにしちゃうよ。それで早速仕事をしてもらいたいんだけど、その前にまず、君と妹と、勇者の関係について聞かせてほしいんだ」
魔王はそう言って、妹の方を見る
「それでは私達がどうやって出会いどのように行動を共にしていたのか、最初から話しますね。私とこの子は双子として生まれたのですが。産まれる直前にこの世界の神である、女神様によって。あるスキルを与えられたのです。そのスキルは『完全鑑定』と呼ばれるスキルなんですが。そのスキルは相手が持っているステータス画面を開くことができ。更にその相手に自分の存在を気づかれることなくその相手の能力を確認出来るというとんでもない能力を持っています。そして、私たちに与えられていた能力というのは、『コピー&ペースト』の二つの能力なんですが、どちらもとても珍しい能力らしく。それ故に魔王様が欲している能力の一つでもあったんですよ。そして、私達はこの能力を使い魔王様の部下に成り代わっていたわけなんですよ。それに、私は魔王様の事を昔から良く知っていたわけで、その関係で、勇者を呼び出してしまった時には、勇者の力を利用しながら魔王様に近づき、この世界を乗っ取ろうとも考えていたわけなんですよ。それにこの子に関しては、魔王の魂が有れば自分の体を強化することができるみたいなので、勇者との戦いで死んでしまっても魔王が復活できるように魔王の復活の為の存在にしておきたかったっていうのもあります。そのついでにこの子の体を強化すれば、私のこの体と融合することで魔王の魔力と神の力が合わさり最強に近い存在になることが可能なんです。まぁ実際にその計画を実行するのはもう少し後になってからになりそうな気がするんですけどね」
彼女からはいつもの落ち着いた口調ではなく早口で喋っているのが分かるほどだった。
「その計画を勇者は知らないのか?」魔王が不思議そうに問いかけた
「はい。まだ、勇者が目覚めてから数日ほどしか経ってないので。さすがにこの情報を教えるには時期尚早かと思い。今は勇者と行動を共にすることになって、勇者の行動を見張ることで得られる情報をこちらに送ってもらっている状況で。まだ計画は動いていないはずです」彼女は、魔王の質問に対して即答した
「それならば良いんだ。それにしても君はすごいな」
「いえ。まだまだですよ。だって私はまだ。本当の意味ではあなたの事を信用できていませんから」
「ふぅ。君は相変わらずだな」
「はい。でも。その方が都合が良いでしょう。私を疑ってくれたほうが」
魔王はその言葉を聞いて笑った
「君らしい考えで僕としても嬉しいよ」
それからしばらくの沈黙が続いた後に
「とりあえず君たちの事はよくわかったよ。君たちは引き続き魔王軍の活動を進めておいてくれ。それから勇者と接触する機会ができた時はできるだけ勇者にばれないようにしてくれ」
魔王は二人に命令をすると「承知しました」と言って二人の姉妹はこの場を去ったのだった。
「勇者さんは何かしたいことないのですか?もしやりたい事があるんでしたら遠慮なく言ってくださいね。私の事を頼りにしてくだされば、大抵の事なら出来ますので」
彼女が自信満々に言うのを聞いて俺は「ありがとう。そうだな。とりあえず俺をここに呼んだ理由とかを詳しく知りたいかな。俺としては勇者として召喚された理由も分かってはいるんだが。俺としては元の世界に帰りたいとも思わないし。せっかくの機会なんだから異世界観光でも楽しもうかと思っているんだよ。あと、俺が勇者だとバレないような服装を用意してくれるとうれしいのだが」
俺がそういった事を伝えると、彼女は驚いた表情をしていた
「えっと。本当にそんな事でいいのですか?勇者さんは魔王を倒すという重要な役目があるのでは?」
俺はその言葉をきいてため息をつくと「あのね。俺は勇者って柄じゃないし。俺はこの世界を楽しんで、自分の生活を安定させたら、元の世界に帰る方法を探そうとは考えているよ。それに勇者として魔王を倒せと言われたら、この国を滅ぼすような事はするつもりはないが、それでも魔王に一矢報いるつもりはあるし。そう考えるなら魔王を倒した後にどう行動するかも決めておかなければならないしな」俺はそう言って今後の事も考えていかなければ、俺自身の身も守ることができないと思ったので。この世界で生活するために何をするべきなのか、俺にはその準備が必要だった。俺がこの世界で勇者という肩書を持っている以上、その勇者としての役割をまっとうすることは、やぶさかではないが。それはあくまでこの世界で生きる為には仕方がないことだった 俺
「俺がこの世界で勇者と呼ばれてしまったのは仕方がないが。しかし、俺はあくまでも、魔王討伐のために呼び出されたというより、魔王討伐のために連れてこられただけだろ。俺は俺の目的があってこの世界に来てるし、俺の個人的な目的の為に、これからの生活を快適なものにするために。俺は俺自身が強くなるためにこの世界を旅する事にしようと思う」
彼女は黙って俺の話を聞き終えると「そう言う事であれば」といってこの魔王城の中を自由に見て回って構わないとの許可を出してくれたので、魔王城を探索することになった。俺はこの魔王城の地図を見ながらどこに何があるのかを調べる為に移動し始めると「この魔王城には、私が管理している。私の配下達がいるから。彼らに聞くといいと思いますよ」彼女はそんなことを言い残していった
「はぁー。なんか色々とあったな」俺は、この数日間の出来事を思い返し、これからどうするべきかを考えると やはりこの世界の仕組みというものについて知る必要があった。魔王から渡されたスマートフォンの機能を試すことにした。
「そういえば、このスマホを使って何をしろって言ってたんだろうか。使い方を教えてもいなかったよな。普通はこういう道具の使い道とか教えるもんなんじゃないんだろうか。いや。魔王の場合は自分の作ったものに絶対的な信頼を持っているみたいだし。教えていないということはその必要がなかっただけかもしれないよな」
とりあえずスマホを操作していく
『まずはアプリを確認しますか』と表示が浮かび上がってきた
「この世界の情報を確認するにはどうするのかが問題だよな。スマホの機能は全部使えるようになってはいたが。果たしてこれはどういう機能になるのかが分からないからな。ここは慎重に行くか」俺は少し考えた後に画面上の『OK』を押してみると、スマホの画面から文字が表示される
「なになに。検索サイトで魔王城の事を検索できるだと。なるほどそういう事か」俺はこの機能を見て魔王がどうしてこの魔王城に関するアプリを入れたかったのかを理解することが出来た。そして、このアプリを使ってスマホを使って調べればこの世界にある全ての知識を得られるのではないのだろうかという結論に至った。俺は、自分の欲しい情報を手に入れることが出来るこのアプリに感謝しながらスマホの電源を落としポケットの中にしまったのであった。「まぁ。この機能があればとりあえず大丈夫だろう」
そしてこの日からしばらくの間、この魔王城の設備を使って。俺は自分がこの世界に転生してきた理由を知ることになった。そして、その事が分かった時。俺はこの魔王軍に協力をしてよかったと思った。
俺のスマホに表示された情報の中には、この世界の情勢なども書かれていた。それによると、この世界は、いくつかの勢力に分かれており。そのそれぞれの勢力の力の大きさは均衡状態になっており、大きな動きを起こすことが難しい状態にあったのだ。そのため、今現在の魔王軍の活動というのはあまり活発とは言えないものであった。この魔王城に居る魔王の直属の部下たちは優秀であり。この魔王城の管理を任されているということからもそれは理解できた。
「とりあえずは、魔王に頼まれている魔王討伐のための活動をするのと同時に。魔王が望んでいるこの世界の支配構造という物を理解した上でその問題を解決していく必要がありそうだな」そうつぶやくように言うと。俺は部屋の中にある本棚の所に行くと。本棚の近くにある引き出しを開けるとその中に入っている本の
「この本の中身も見れればいいんだけど。残念ながらそう上手くはいかないみたいだな」そういってその本を本棚にしまう。そして、この魔王城にいる人間たちに魔王からの頼みでこの世界の情報をある程度知る必要があるので、何か魔王からの依頼をしてほしいということを伝えた
「分かりました。それではあなたが困っていることが無いのか確認してから依頼をするようにしますね」とメイドは言ってくれた。それから俺は自分のステータスを確認した。ステータスの確認をしたのだが。その時にふと違和感を覚えたのでもう一度ステータスを見返すと「あ。レベルが上がっている」その事実に気づいた
「まぁ。当たり前といえば当たり前な話だが、あれだけの戦闘を繰り広げていたのだから当然の結果ともいえるよな」
それからこの魔王城内を探索したりして自分の強さを高めていた
「勇者さん。こんにちは。このお城は面白いですかね」彼女は俺がこの魔王城に召喚されて三日目ぐらいに姿を現した
「えっと。君は誰?」俺の目の前に現れた少女に対して疑問を口にする
「ああ。そう言えばそうでしたね。私はあなたの事を監視したりサポートをしたりする。言わば、あなたの事をサポートする為に用意された。人工知能のような物ですね。なので私を作り出した人物によって名前は決められていなくて、私はあなたが付けてくれる名前を登録しておくので。その名前で私を呼ぶときはお願いいたしますね」
彼女はそういってきたが、俺は「じゃ。名前を付ける前にいくつか質問があるんだがいいか」と俺が質問をしようとすると彼女はそれを制止した
「ちょっと待ってください。私が勝手に答えるわけにも行きませんから、一度質問の方は、メモかなんかを取ってくれませんか。それで答えますから」と彼女から言われ俺は彼女に言われた通りに質問を書いた紙を渡してから
「質問なんだが、君は一体いつ頃から存在していたんだ」俺はこの質問をするのが一番気になった事である
「それに関してなら、結構前から存在していますよ。ただ、私を作った人は、そこまで頭が良いわけではなく。自分の頭の悪さを自覚していたので、私を簡単に作れたとは思っていないようですけどね」そう彼女は苦笑いをしながら答えた。
「えっと、君の名前はなんて呼べばいい?」
「私に名前をつけるのなら好きな様に呼んでくださっても構いませんが。ちなみに、私を造った人の趣味なのか、この世界の言語を使った名前がほとんどですが、私のデータには日本語のデータも入っているんですよね。まぁ、この名前を付けた人はかなり昔に亡くなっていてもう二度とこの名で呼ばれる事は無いんですがね」彼女は悲しそうな顔を浮かべてそういった。
俺はその表情を見ると何も言えなかった。しかし俺はその彼女がなぜそのような表情をしていたのか分からなかった
「俺からもいいか。君が魔王の命令に従って行動していることは分かるが、そもそも君はなんのために魔王に作られたんだ」
俺は、俺自身が彼女の
「そうですね。簡単に言ってしまえば。あなたにこの世界で生きてもらうための補助として作られた。という感じですか」とそんな言葉に「それならば。俺は君の目的が達成されるような手助けができればと思ってここにいる。俺は元の世界に帰ることを諦めてはいないが、それでも帰る手段が見つかったら。そのときに、元の世界に帰りたいとは思わないし。その可能性を少しでも増やすために俺はこの世界でできることをやっていきたいと思う」
彼女は「そうですか。私にはそんな事はできないでしょうし。そんな事は考えもしなかったので、私にとってはとても良い提案だと思いましたよ」
「でも。私もそうはならないかもしれませんから。その時は私の事もちゃんと考えてくださいよ」
「ああ。そのことは覚えておくよ」と俺は言ったが、そのことが起こらないで済むといいがと思いながらも。もしかすると起こるかもしれないなと思った。俺自身。勇者としての力を持っていようとも。勇者の資格を失うという事に繋がってしまい。勇者の力は使えなくなってしまう。俺は、自分の力を失ってまで、この世界で生きていけるのかと言われれば。それは難しい問題になるのだろうなとも思った。
しかし。魔王が俺に渡してくれたスマートフォンという便利なものがあるからこそ。俺にはまだこの世界で生き残る為の希望が残されているのも確かだった。だからこそ。勇者の力が使えなくなったときのために、俺はこの魔王城を利用して。この世界で生きる術を見つける必要があるのだ 俺達はダンジョン
「そういえば、俺がダンジョンマスターになってからまだ日が浅いけれど。この世界に来てからは、俺はどれくらいの時間が経っているんだろうか」と俺が呟くと「それは、ダンジョンの成長度や規模などによって変わるのですが。この規模の規模ですと恐らく、一週間程度ではないかと」とメイドは言ってくれた 俺は自分のスマホを取りだしてその日付を見てみた。確かにその通りでスマホの画面には七日間という文字が表示されていた。そしてスマホの時間の表示を確認すると時間は朝6時から夜の22時までしっかりと時間を確認できるものだったのだが。その表示の時間の横に表示されている数値には0の数字が出ており、その横には時計という表示がされていた。そして俺はその表示を見て、自分の記憶
「えっ。俺は死んだんだよな」と声を出す
「あの。大丈夫でしょうか」心配した様子の彼女に「ああ。大丈夫だ。すまない」と言ってから
「えっと。この表示についてなんだけど。この数字はいったいなんなのだろうか」
「はい。まずはこの世界がどういう仕組みになっているか説明をしたいと思います」
「まずは、この世界を形作るために必要な。ダンジョンの階層数についてですが。この世界の全てを構成しているのは、それぞれの空間に存在している、それぞれ固有のエネルギーになります。
つまり、同じ大きさの空間が存在している場所が二つあったとしても。そのどちらかに別の物が入ってしまっても、もう一方の物体が消失することは無いですが。例えば、一つの世界にある二つの空間が同じ大きさの物だとします。
その二つは別世界に存在する同一のものではあり。そこに違いはないはずなのに。その空間の中にあったものは。どちらにも存在することが出来ません。これは何故かというと、この世界という物を作るためのシステム上の都合でしかない。
その、世界に存在していたものが、片方だけが存在する事ができる空間ともう一つ存在していてもいいはずのもう一つの空間には存在しないもの。という存在があるとします。
その場合。両方の世界が存在していなければいけないのに、存在していけないほうの世界の方は、存在してはならない理由があった。という風に考えて下さい」
「えーと。なるほど。それでは、今の説明を聞く限り、今俺がいるこの世界では俺が魔王に呼び出される前と変わらない世界が広がっているように感じるのだが、俺の気のせいじゃないよな」
「えっと。はい、あなたの認識しているとおりですよ。勇者さんの肉体はそのままの状態でこちら側に存在していますよ。だから安心して大丈夫ですよ」彼女は俺に対してそういうことを言ったが、少し不安に思っていた俺の心を読んでの発言なのだろうとも思った
「勇者さん。そろそろご飯にするので降りてきてもらえますか」俺はそう声を掛けられて階段を下りるとそこにはテーブルの上に美味しそうな食事が置かれていた
「さぁどうぞ召し上がってください。今日の晩御飯は私達が作ったのですよ」と笑顔で言う
「そうなのか、ありがとうな。みんなも、わざわざ俺の為にこんな豪華な料理を作ってくれて」
俺はそう言いながら、食事をするのであった。そしてその夕食の後。俺は魔王から貰ったスマートフォンを取り出してから
「なぁ。この世界の地図を見たいなんだけど。魔王から貰ったこのスマートフォンを使えば見れるんじゃないかと思ってやってみたいんだけどいいか」
「えぇ。別に構いませんが」と彼女が言ってから 俺はその言葉を聞いて「では。この画面に触れながら魔王に電話をしてみるよ」と口にする。そして、魔王と繋がると俺はその事を確認した後に魔王と話をした
『魔王。聞こえるか』
魔王
『うむ。よく来たな。我が勇者よ』
『あぁ。それでこのスマートフォンだが、
「おっけー!これで、勇者のステータスは把握できるぜ!」
勇者 ステータスオープンと叫ぶと、ステータスウィンドウが現れる。勇者のレベルが10になっていた
「まぁ。最初はレベルが低いのが普通だけど。それにしても低いけどね」
「そうだな。しかしレベル1の時は弱いってわけでもないみたいだし。これから強くなる可能性もあるだろうしな。それに勇者の力は成長率とか上昇値とかかなり高く設定されているらしいし」
「うん。その点に関しては、勇者召喚をした人達に感謝しないとね」
勇者
そうして俺は自分の部屋に戻ると自分のレベルを改めて確認する事にした 勇者 ステータスオープンと叫ぶと、ステータスウィンドウが表示される。俺はその画面に表示されている情報を確認する 職業:異世界からの来訪者
「なんだこの職業?俺は、異世界から召喚されたんだから当たり前といえば当たり前なのだけど」
「それに関していえば、勇者のスキルである【神の恩恵】で、その能力の一部が発現していない状態でも使えるようになるはずだ」と、そう言われたが、そんな事が出来るのかどうか疑問に思いつつも試してみると、
「そうなのか。それで。俺は何をすればいいんだ?」と俺が質問すると「この世界のどこかに存在する、この世界の神々に認められた勇者の武器を集めればいい。それを全部集める事が出来ればこの世界の全ての神々の加護を受ける事が可能になりこの世界の神々は勇者の力の一部を手に入れることが出来るのだ。その力を持って私は、神に成ろうと思う」と言ったの
「それは分かった。それで俺をここに呼んだ理由は何なのだろうか。この世界の現状を知りたいとかそういう理由ではないように思えるし」
「ふむ。そのことについてなら、まず勇者が私を倒しに来た理由。それが私には分からぬのでな」その言葉を俺は、魔王が嘘をつく理由が無いし信じても良いとは思うが、一応俺は、この
「勇者をここに連れてきた理由についてだが、それは単純にお前の力が欲しかったという事に過ぎない。勇者は勇者の力で倒さなければならぬ相手であり。他の力によって倒すことはできぬからな」と、そんな事を言われるが。俺はこの会話の違和感に気づいてしまったのだ。そもそもなぜ勇者の力をこの世界で振るえるのかと言う疑問について 俺がこの世界に転移したのは、勇者として呼ばれた時で。その時に既に勇者としての資格を失っている。そして俺自身が勇者としての力をこの世界で行使することはできないという事が分かりきっているのだ 俺はこの世界に存在する、この世界で生み出されたものではない。そう考えたときに、一つの可能性が浮上した。それは俺以外の人間も同じような状況に陥っているのではないのか
「おい。この世界には。元の世界から俺以外に誰かが召喚されてきているんじゃないのか」
「確かにいる。ただその人物は既に私の部下となり。私の眷属になっている」
俺は、その言葉で、魔王に何かを言おうとしたのだが、そこで口の動きが止まった
「それはいったいどういう意味なんだ」と聞くが、
「今は教えることは出来ないが、いずれその時が来ればわかることだ」
俺は、魔王の言葉に疑問を持つが、この話は終わりだと言われるのであった 俺は、自分が勇者としての力を失っていることを知っている だからこそ、勇者の力を持つ人間が俺と同じ状況になっている可能性があるのではないかと俺は考えている。しかし、俺の予想通りだとしても、俺にいった
「勇者よ。勇者に勇者殺しをしてほしい。この世界を崩壊させるためにはどうしても、魔王としての器を作り上げるためには必要だった。だから協力してくれ」魔王がそう言う
「その話に納得は出来ない。それでも。お前に協力するしかなさそうな雰囲気はあるけど。とりあえずその件は後回しにしておくことにするから、とりあえずその辺の情報を教えてくれ」
「わかった。では勇者に私が教えてやる。勇者の力をこの世界で扱う事ができるのはなぜかと言えば、それはこの世界のルールに縛られていないからだ。この世界の外にいるはずの。神と呼ばれる者達の領域に干渉して自分の好きな世界を作りあげていく事ができる」
それを聞くと同時に頭の中に声のような音のようなものが流れ込んで
「その説明の仕方はどうかと思いますが、勇者さんには、これからやらなければならないことがあるんですよ。魔王を倒すための冒険に出かけて。ダンジョン攻略に精を出してもらって、この世界のために戦ってもらいますから」と言われてしまう
「えっと。ちょっと待ってくれ、今俺にはこの世界の情報が少なすぎる。俺に分かるようにもう少しだけ説明をしてもらえないか」と、魔王は少し考えてから
「それならば仕方あるまい。この世界がどうなっているかということを簡単に説明しておこう」
魔王 そして俺は魔王から説明を受けたのだが、まずこの世界の名前は『ディスティニーワールド』という名前で、そしてここの名前を知るものは一部のものだけであり。その名前を知るものだけが知る
「それで。勇者はどのような方法でダンジョンを攻略するつもりだ」
「俺の所持していたアイテムの中には、俺の能力にプラス補正をかけることのできるものが幾つか存在するんだが。その中でも一番良いものを使用する。これがあれば、俺は更に強くなり。この世界の常識から外れた行動をとることが可能となる」と俺は、魔王に自分の所有している装備の事を説明したのである
「なるほどな。それはなかなか面白い発想をするものだな。だがその発想は正しい。この世界の神々も同じようなことをしている。自分の力を高めるための方法をいくつも用意しているのだろう」
「そのようだな。それで魔王様のステータスというのはどれくらいの強さがあるのでしょうか」
「うむ。そうだな、私の強さだが」
「いや、その言い方だと強さというより。ステータスそのものが分からないから。具体的な事を言うのは難しいよな」と俺は苦笑いをしてしまうが、彼女はそれに対して
「勇者の持っているステータスは確認することができるので。その画面に表示されたものを見せてください」
「ステータスオープン」俺はその言葉を口にした。すると俺の前にステータス画面が現れるのだが
「この数値はなんなのだろうか。それにスキルが三つだけなのか」と俺は魔王に確認する
「いやその、勇者の力は勇者の力と、それに付随している力だけで成り立っているわけではないのだ。勇者に勇者を殺すことができるような能力を与えることはできないが、それ以外の能力を与えることはできる。だからこの世界に呼び出された勇者の力というものは全てを内包している力であり、この世界のルールには従わない」
「んっ?じゃあ例えばの話だけどさ。勇者の力を持っている奴がいたとする。そいつをどうにかできる可能性を持ったスキルが俺にあるってことでいいんだよな」
「まぁそういうことになるかな。勇者は特別な存在だから。その力に対抗する術を持つということは普通はないはずなんだけどね」
その会話をしながら、魔王城の近くにある街へと向かう事になった。魔王城に行かないのかと俺は聞いたが、この街には様々な種族が集まっていて、情報収集にはもってこいの場所だという。
そして、魔王と行動を共にしていると、その街の人々に話しかけられ、色々な質問を受けることとなった。その中には当然のように魔王の容姿についての
「おい。この世界の人間は、魔王が可愛いからといって、襲い掛かるなんて事はしないんだな」俺は思わずそんな事を聞いてしまうと
「そりゃ。魔王は強いですからね。そんな事をすれば返り討ちにあうことぐらいは分かっているのでしょう」そんな言葉を聞いたが 魔王はそんな俺達の様子を見ながら、微笑みをこちらに向けるだけであったのだが。その表情を見て、その言葉
「魔王と、この国の王は敵対関係なのか」そんな事を聞かれると、彼女は俺に向かって
「いや。そういうわけじゃない。しかし、私は魔王であるが、勇者の力を手に入れたので。私の目的を叶えるためにはこの世界を崩壊させる必要があり。そのために私は王になった」
そんな事を言われた俺は思わず「それは。自分のためにやったのであって。別にこの世界を滅ぼすためにやった事ではない。そう言いたいのか」と俺はそう言うが
「あぁ。そういうことだ」そう言われると何も反論ができなかった。この世界では。自分の意思を貫くことがどれだけ大変であるかを知っていたからこそ
「それならいいけどさ。この世界を滅ぼしてやりたいという気持ちがあったとしても。それが自分の意志なら問題ないと思うからな」
そんな話をしながらも俺達は情報を集めて回り、そして、ある程度の情報が揃ったところで、俺は自分のステータスを確認していた。そこに表示されている情報は、こんなものであった
職業:異世界からの来訪者【NEW】
能力値:STR/INT:1
VIT:3
AGI:5
DEX:10
スキル:なし
固有:神の恩恵(全能力強化 ステータスアップ)
(全ての能力が限界を超えて上がる。能力の限界値が上がる)
レベル 1/100
「あれ?俺って、異世界からの来訪者になってなかったか」俺が魔王に対して質問をすると、
「それは私が君をこの世界に呼び出した際に。私の加護を与えたのが原因なのかもしれないな」
そう言われた俺は「そうなのか。俺はこの世界の住人では無いし。元々持っていた能力は失われてしまったみたいだし。でも加護の力によって、新たな力が目覚めたって事だよな」
「それは間違いではない。加護の力が発動するのは、私と契約を交わしたもののみだからな」
そう言われた俺は、「魔王様と契約を結ぶとか怖すぎるわ」そんな事を言ってみると
「その辺に関しては、魔王城に戻ってからだな。私も勇者にいろいろと話さなければならないこともあるし」とそんな事を言われる そして魔王が「さてと。勇者よ。魔王軍のリーダーとして私に忠誠を誓うのであれば。私が君の主になることもできるのだぞ」
「魔王軍のナンバー2に成り下がるのなら、魔王軍との全面戦争になってしまうから遠慮しておくよ」と俺は答えておく 俺達が会話をしていると一人の少年がこちらにやってきた
「おい。お前達。何を話しているんだ」俺はその姿を見て驚くしかなかったのだ だってその少年は俺と同じように。この世界に召喚されて。俺よりも先に召喚されていた人物で。この世界に来てから一年以上経つはずの人物である それを見た魔王が
「この少年を知っているのだな」そう言った。それに対して俺は
「この世界で俺が一番最初に出会っていた人物だ」と答えるが
「それはいったいどういうことだ。君は確か。勇者召喚に巻き込まれた一般人の一人だろ。そして勇者がこの世界で冒険を始めた後にこの世界に戻ってきたんじゃ無いの?」そう魔王に聞かれたので俺は
「魔王。俺はこの世界の常識が理解できていないから、説明してくれるとありがたい」と言った
「うむ。まず勇者よ。この世界に来る際に。自分が元の世界に戻ることは出来るが、それは自分の存在を消してこの世界に存在するように書き換えてしまう事になる」
「なるほど。じゃあその勇者の力を俺に付与する事はできないってことで合っているのか」と聞くと
「その通りだ」と言われてしまう 俺は少し考えてしまうが。勇者の力を譲渡できないならば。この世界で俺が出来ることは、俺の力を最大限に活かせるようになるための冒険に出かけることしか無いという結論に達した 俺と魔王が話し
「さて、これからの方針だが、俺と、勇者はダンジョン攻略を行う事にする」と言うが 勇者の仲間は俺について行きたいと強く主張するのだが、それに対して俺達は、ダンジョンを攻略するまで、一緒に行動することは出来ないと伝えるのだが、その時に仲間にしていた一人の少女の母親が
「お願いします。どうかこの子だけでも私達に付いてこさせてもらえませんでしょうか」と、涙目になりながら訴えかけてきたので、魔王はどうするのかと俺は思ったが、その母親の意見を聞き入れ。ダンジョンに向かうメンバーを変更することに決まったのである
「とりあえずは、この子を鍛える事から始めるとする」
俺は今魔王の部下が使っていたテントの中に入っていた
「それで俺の目の前に居る女の子は、一体何者なんだ」俺はそう質問をした
「私ですか?私は、勇者様が、こちらにいらっしゃると聞いていたのでお出迎えに来たんですが」と
「勇者様って俺のことなのか?」俺は少しだけ嫌な予感がしたが、とりあえず、その言葉をスルーして。その勇者様と
「いや。俺はそんなに大層なものではないですよ。ただの一般学生です」と自己紹介すると その少女は俺のことをじっと見つめて「あの私を助けてくださいまして。そして私の母が無理なお願いをしてしまっていて」と言われたのだが
「その前に名前を教えてくれると嬉しいんだが」そう俺が言うと。彼女は
「すいませんでした。私の名前は。リーシャといいます」と言ってきたので 俺は、その名前が何処と無く魔王と似ていると思ったので、 俺は、その質問をするべきかどうか悩んだのだが。俺は意を決して「ちなみにその、魔王って名前は、もしかしてだけど」と言い出したのだが
「いや、その質問はしないで下さい。お願いします」と言われた瞬間に
「ごめん。ちょっとした疑問に思っていただけです。別に魔王の名前を聞いてどうにかしようって思っているわけじゃないんだ。本当にすまなかった。忘れてくれ」と頭を下げた
「いえ、別に気にしておりませんので、頭を上げてくだしさい」と言われてしまい
「ありがとう」とお礼を言い。魔王との関係を聞くのは諦めることにする 俺は魔王のステータスを確認した時、レベルが999で止まっていた 魔王の年齢が16歳で、この世界では成人として扱われ。結婚ができる年齢は14歳からとなっている。俺はこの国にある学園の最上級生だったのだが、この世界では18歳を過ぎたあたりで。この
「学園を卒業した時点で俺は。自分の力では、生きていけなくなるんだよな」
そう思いながらも、俺は、その魔王の言葉を信じて、この国の王女と一緒に、俺と魔王がいる場所まで移動を開始する 俺はこの国の王様に魔王の討伐を依頼されており。俺自身は魔王と敵対関係になりたいとは微塵も思っていないのが、状況的に敵対関係になってしまった場合に備えての保険として。俺には この国の最強の騎士団長から剣術を学ぶ事になったのであった この国の王城の近くにある大きな屋敷の中に俺とこの国の王族達は避難をしており この屋敷が王城の守りの要として機能しているらしい 俺はそこで魔王がくるまでの間、鍛錬を行っているのだが、この城の人達はみんな優しいので
「君みたいな可愛い子に、剣の使い方なんて覚えなくてもいいんだ。この国は魔王によって滅びるだろうが。君のような子が生き残ってくれれば」そんな事をよく言われるが、俺は別に強くなりたくて。自分の力でこの世界の魔王を倒してみたいと考えているわけではないので
「私は。自分の力で、魔王を打ち倒したいと思っているので」と言うのだが。
そう言われてしまう 俺はそんな事を言われたせいで
「でも俺は、絶対に。魔王に打ち勝ってみせるぜ。そう心に誓って生きているんで」と答えてみると そんな言葉に対して。俺に対して尊敬のまなざしを向けている人もいて、正直反応に困ったのだ そして俺は魔王が現れる日になったときに、俺は、俺自身の能力を把握するためにも、俺の力を確かめる
「よし、これで、魔王の城に殴り込みに行こう」と俺が決意すると 俺は王都から遠く離れた山の中にいた それはなぜかと言えば。勇者の力がどの程度の強さなのかを調べたかったのと、魔王城の近くまでは行かないほうがいいと判断したからであり
「それじゃ、俺の力でどこまでできるか調べないとな」俺は魔王を倒す気がある。
なぜなら、俺のこの世界での目的は。元の世界に帰ることであって。この世界を救おうとかそういう事は考えてすらいない。俺の目的のために。まずはこの世界で強くなる事を考える事にした。俺はこの世界に召喚される前とこの世界に来るまでの間に 様々な本を読んだが、俺自身がこの世界においての一般的なレベルを全く
「知らねえんだよな。そもそもの話、この世界でレベルを上げるために必要な経験というのは、どんな物が必要なんだ」そう俺はつぶやくと、 俺は自分が身に着けていた装備を確認する それは普通の革の鎧であり。俺はそれに見合わないくらいの身体能力を有しているため。普通ならばまともに戦うことすらできないと思う そして、この世界に召喚された勇者達の中で最強と呼ばれる男。その男はレベル1の状態で、この世界でもトップクラスと言われている冒険者を遥かに超えていたという話を思い出してしまったのだ
「これはもう確実に俺の方が勇者としては格下だよな」そう思うが。この国を救う為に俺が呼び出されたという可能性もなくは無いと思い そしてその男のステータスが表示されている紙を取り出し 俺はその勇者が
「異世界召喚の際に勇者として呼び出された際に。勇者としてのレベル上限が99になると同時に」そう書かれていた部分を読み進めていくと
(異世界から召喚されてきた人間は、この世界にもともと存在している人間と比べてレベルが上がりやすく)と書かれている事を見つけて 俺は「なるほど、勇者召喚の際には。異世界召喚を行う際に勇者に特別なスキルを付与することができるんだ」そう考える その付与できる特殊な能力は、
1.この世界では存在しないような武器防具を装備することが出来る
2.この世界で存在しないような能力を行使できる
3.この世界で存在するような存在を召喚することが出来る
4.勇者以外の人物が召喚されても。勇者は、元の世界に戻れない 俺は「俺が勇者の力を持つ事で、その4番の項目に書かれていることが実際に行えるってことになるんだよな。俺が召喚されてからまだ一日と経っていないけど」俺はこの世界に来る前に、自分がこの世界から元の世界に戻る方法を考えようとした 俺は「この世界に来てからのこの短期間で俺が手に入れられる情報だと。俺達が召喚されているこの世界は、ダンジョンが存在しているがゆえに そのダンジョンを攻略していけば。いずれ、俺は、自分の家へと帰ることができるという事が分かってはいるが」それでも俺が元の世界へ帰れるという保障が何処にも無いというのであれば 俺は、勇者の力を利用して、俺自身をレベルアップさせるのが先決だと考え そして勇者は魔王を倒すために存在するが。勇者は魔王の眷属である四天王を全て倒し、魔王が復活するための
「生贄を用意する」ということが必要条件だという事を 俺はまだ知らないので 俺のこの世界での目標は、この世界で、俺よりも強く。この世界で俺より圧倒的に強い存在であるはずの魔王を打倒することだ。
そうすれば、俺もこの世界に存在する魔王と同じだけの存在になれて、この世界に来る前の俺に。帰る事が出来るかもしれない
「さて。魔王に会って、この世界の勇者は魔王に敵うのか、そして勇者の力を得た状態での俺にどれくらいの事が可能なのかを知る必要がありそうだな」俺はそんなことを考えると 俺の前に、巨大な門が出現して、その門の扉が開かれて、俺は、その中に入っていくのであった。
その大きな城門の中には俺
「とりあえず俺に敵意が有るのかどうか確かめる必要があるよな」と俺は思うが。もしもこの中にいるモンスターたちが、俺に対して明確な殺意を持っていたとしても 俺なら、この中に入る前に、この国にある、勇者専用の訓練場である学園の中にあるダンジョンを攻略することによって、勇者としての力を俺自身強化しているので、負けることが無いはずなんだ だから
「俺は。自分の身を守るためにも、そして俺が元の世界に帰るための手がかりを手に入れるためにも。俺の命を脅かす可能性のある奴らは全員排除しなければならない」そう俺は決意すると 俺は「まあとりあえず。この中の様子を見てからだな」と、この世界に来たばかりなので。この世界の事情や、俺にとって脅威となり得る
「魔族や魔王や、そして、俺の元の世界の魔王とは全く違う魔王」についての知識も 当然だが、全く持ち合わせていない俺は。この城の警備を任されている兵士から この城の内部の事を教えてもらい。そして、この城内のどこかに存在しているという「宝物庫の隠し部屋」についても説明をしてくれたので。俺はその場所を探すために
「この王城を探検する必要があるな」と思ったので、俺は。この城の中を探検するついでに 俺はこの城の兵士達やこの城のメイド達に俺の印象が良くなるように努力をしながら 俺は王城の地下に向かう階段を下りていったのであった そして俺とリーシャが歩いていると、そこには魔王の城の
「いや、この魔王城に俺の探していたものが存在したわけじゃないんだが。俺の目的は、この国の地下に存在するとされている、勇者の力と、俺が手に入れた魔王の力と、そして俺のステータスを調べるために必要な何かがあると思ってここにきたんだけど。まさかこの国にはそんな便利なものが最初から存在したとは思わなかったな」俺の目の前には。俺が初めて見る物が置いてあった それは宝箱のようなものであり「これを開ければ分かるかな」と俺は
「それでは。この宝箱の中に、いったい何が詰まっているのか、それでは、ご開帳させていただきます。ん?なんかこの箱の中から嫌な雰囲気を感じる気がするが。でも気のせいだろう」
俺はその箱の中身を見てみる事にした 俺はその中身を見たのだが。俺はこの世界に来てからは 初めて自分の持っている知識で、自分の理解を超える存在に出会った 俺が見たものは、明らかに人の死体にしか見えない物体だったのだ その死体がなぜ。こんな場所に置かれているのか
「これじゃまるで。この城に捕らえられていた人間をそのまま閉じ込める為に使ったような。そういう場所にしか見えなくなってきてしまったな。もしかしたら本当に」
そう思っている時に俺は、後ろでリーシャが俺のことを見ていることに気が付いた そう。俺の後ろにはリーシャがいて
「あの、もしかしてですが、私の事を助けてくれようとしてくれているんですよね」そう言われたので俺は少し困った顔になりながら。俺の今の考えを伝えることにする
「えっとですね。正直に言うと、この部屋の状況から見て。貴方が囚われていたという事実を信じるほかはないと思うのですよ」
そう伝えると。彼女は泣き始めてしまって。俺は「この国の王族の方々はこの状況を放置していたという事ですか。確かに。魔王の城の内部まで侵入を許したのにもかかわらず。このような状態になっているという事を報告しなかったのですから」
そしてリーザも、なぜか泣き出しそうになっており そんな状況になってしまっていたのだが
「とりあえず。この場所から離れようか。ここでいつまでも立ち止まっていてはいけないと思いますし」と、俺が自分の気持ちを伝えたのだが。それでも彼女は泣き出してしまったので。
仕方
「それじゃ、一緒に、この部屋から、出て行きましょう」そう俺は言った後に、俺達2人は、そのまま城から脱出することにした そして俺達二人は 魔王城の外に出た後で、俺はこの国を滅ぼさないといけなくなってしまったのだった 魔王が復活するために 生贄となる人間を用意する必要がなくなったと。俺はそう思いたいところなのだが
「なんで。この世界にいるはずのないモンスター達が、いきなり出現したり消えたりするんだ。それにしても、俺の予想だと。ここが魔王の復活の為の儀式を行う場所で間違い無いはずなんだが」俺はそんなことを思っていた 俺はこの世界でのダンジョンがどうなっているのかを確認してから、ダンジョンの中に足を踏み入れようとしていたが
「ダンジョンは、本来。俺のような存在が簡単に入ることのできる場所ではないのに、普通に俺を受け入れてくれるなんて、それに、それに、それに」俺はそんな風につぶやくが
「とにかく俺は、このダンジョンに挑もうと思う。このダンジョンは確か。ダンジョンの最深部にたどり着くと。そこに存在する、このダンジョンに君臨するボス。それがダンジョンの主の筈なんだよな」と俺が考えながらもダンジョンに潜り込んでいくのであった
「俺は、この世界において、勇者の力を得ることが出来たはずだから。ダンジョンに潜る事も出来るはずだが。もしかすると。ダンジョンに存在しているモンスター達が俺に向かって襲ってくるという可能性だって有るよな」俺は今までは
「自分のステータス画面を見る事ができるという。不思議な力を持っていたからこそ」俺が他の勇者より優れていると考えていた 俺のレベルは1の状態では 俺は「ステータス」と唱えた瞬間。ステータスが表示されたが そのステータスが表示をされている俺のレベルが 999 になっていたのだ。
「俺は。元の世界に帰らないといけない。その為にも、この世界の人間としてレベルを最大にしておきたいと思っているんだ」俺はそんな事を考えて レベル99 ステータスを確認する限り 【攻撃力】は999億以上あり 【魔法攻撃値】も、俺が元の世界にいたころの俺がレベル99の時と比べると遥かに上回っているのである。
俺は「この世界でレベルを上げていくという事もできるよな」と考えつつも「ダンジョンを攻略していけば経験値が得られるかもしれないから。俺はダンジョンの探索を優先させなければ」そう思って俺は「さっそく。魔王に召喚された勇者の力を使って、自分の実力を測るために。ダンジョンに潜っていくしかないな」と、そう考えた俺が「とりあえずこの世界の魔王が、復活するための生贄を集めていたという。その儀式が執り行われたと思われる場所を調べてみたいのだが」と俺は思うので そして俺が「この王都にある、勇者の力と、俺の元の世界にあったはずの魔王の力が、同じ場所に同時に存在している。それは偶然なのか。あるいは、勇者を召喚したことで、この世界に元々存在していた魔王の力までもを呼び寄せてしまって、そして魔王を復活させるための。魔素を、魔石を生み出すための場所を作るのと同時に、魔石の魔力を利用して、魔王を復活できるように。この世界では、魔王は復活することが出来るように」と、そう考えていたところで。
俺はある事に気付いた
「俺がこの世界に来る直前に、魔王を倒した時の記憶って、思い出せるんだが。でもあれって、この世界だと勇者は魔王を倒さなければいけないとか。そんな設定は無かったよな」そう考えると俺は「やっぱり。俺と、俺を召喚した人間が違うと。それだけで。魔王の討伐の方法も変わってくるのだろうか」と考えることにした 俺は魔王城の中で手に入れたアイテム。俺をこの異世界に呼び出して、勇者の力を与えた、この国の王城。そこ
「俺は。とりあえず。まずはダンジョンで手に入れた物やお金などを使って、装備を整えないと。これから魔王を打倒するためにも、今の俺はあまりにも無防備すぎるからな。もしかしたら、ダンジョンで手に入るアイテムの中には。何かしら俺を強くするような効果があるアイテムもあるかもわからないからな」そう思うと そして俺とリーシャの2人でこの世界に来た際に。最初に訪れた街
「あの時。リーシャの故郷の街。あそこで俺は、リーシャのお父さん。つまり、この世界での、リーシャのお兄さんにあたる人に出会ったわけなんだが。あの人がこの世界の元魔王で でも、どうしてリーシャは。俺に助けを求めなかったのだろうか。いや、まあ。助けられるほど俺が役に立たないと思ったのか
「とりあえず。この城の中に残っていた資料などから察する限りでは。元いたこの世界を侵略してきた存在がいたという情報も確認できたからな。そいつらがまた俺の前に姿を現すことになれば。俺がこの世界で強くなって。元の世界に帰れるようになったとしても。この世界を滅ぼすのが俺の仕事になるのか?」
「この世界の人間は、俺達を騙した奴もいるけど。それ以外の人達にはそこまで恨みは抱いていないので。出来れば魔王の城で手に入れた金などを無駄使いしたくは無いのだけど」と俺はそう思うと。この国の王様にもらった。この国における勇者としての身分を証明する
「俺の勇者の力を使えば、ダンジョンのボスを倒すことも可能だよな。問題はどんな魔物が現れるのかわからないままだからな」
そう思いながらも俺は、俺とリーシャがこの街に訪れた時に、リーシャと初めて出会った時にも利用したあの宿屋に向かうことにして「今日一日だけは、あの宿の部屋を使わせてもらうかな。リーシャとも久しぶりに話したいことがあるし」と俺はそんなことを考えながら歩いて行った。そして、宿屋に到着するまでの間。やはり俺のことを知っている存在がいないか 探していたのだが。俺は結局誰も見つからず。ただ、リーシャが俺に「この国は、今私達が住んでいる場所とは違いますから。きっと大丈夫ですよ。この国が私の故郷のようにならなくて良かったと思います」と言われてしまう 俺は、この国に。元いた場所と同じぐらいの広さの土地を持っている人間がいることが驚きだったが。もしかすると。そういった人間の方々は俺のことを知っていた可能性があるのだと、そう感じていたので。とりあえず俺は「この国を救えたらいいんですがね。それでは俺はこれで」と。リーシャと別れて自分の部屋に戻り寝ることにした そして俺は朝になると
「この世界で俺はどうやって生活すればいいのかという疑問を解決しなければならない」と、そう思い。俺はまずこの国に存在するダンジョンに潜り込むことにする 俺の持っている能力ならば 簡単に最下層まで到達することができるだろうと。そんな確信もあったので 俺が目を覚ました後、すぐに
「俺は、リーザの事が好きだから。リーザと一緒に、ずっと一緒に、生きていきたいと、そう思っています。なので、俺と結婚してください」俺はそう言った。
そう言われたリーザの方を見ると、顔を赤くしていて。
そんな様子を見た俺は、可愛いなと。そう思ってしまうのだった。
「私は。今こうして貴方に出会えてよかったと思っています。貴方と出会う前の私が、もしも。勇者様の生まれ変わりだという少年と出会い、そして結婚をする事になるという夢を見てしまったら、それはとても恐ろしいことだと思っていたのですが。それでも今は貴方の事を愛しています。私の全てを捧げても構わないと思えるほどの男性ですから」と。そう言ってリーザは俺に向かって微笑んでくれた。
そしてその後で、俺は改めてリーサに向かって言う。
「それでですね。リーファ、俺達はお互い。色々とあったのは確かなんだけど、俺は、どうしても気になっている事があるんですよ」と、そう俺が告げると、少しだけ首を傾げていたのだが。俺の言わんとしている事は伝わっているようだ。
俺の考えていることはこうだ。もしかしたら、リーザは俺が召喚されてから、しばらくの間に何が起こったのか知っているのではないかと言うことである。俺が今までに召喚されてきた異世界人は、この世界にやってきた勇者によって倒されたはずなのだが、リーザの場合は。この国のお姫様であり、勇者がこの国の王子である。その勇者に恋をしていたはずの彼女だが。彼女はこの世界で何をしているというのだろうか?俺にそんな事を考えていながら、リーザに問いかける。
「この世界の勇者の力が発動する前、俺は元の世界にいたはずだと思うんです。その時の俺の傍にリータという少女はいなかったでしょうか」と俺がそう問いかけてみるのだが。
「勇者が召喚される前から。私はずっとこの城にいましたので、勇者が現れた時も私は、城の自室に居たので、詳しい状況はわかりません。けれど」
「勇者の力というのは、勇者自身が一番強く望んだ結果になるらしいので。勇者としての力を持った貴方が現れて、そして元の世界へ帰ろうとするのを邪魔しようとする人間がいるなんてことはないんじゃないかと。そういう考えもあるでしょうが。もし仮に。勇者の力でも、元の世界に戻れないような状況になってしまったのだとしたら、この世界にとどまるという選択も有り得るんじゃないですか」と。リーザがそう教えてくれた。
そうか、勇者として選ばれた者は、自分が望んだ通りの結末を迎えるという事か。そう思うのであれば俺は元の世界に帰るという事に固執する必要は無いのかもしれないなと、俺はそう考えるようになっていたのだ。「勇者の力を欲する人間がいたとすれば、元の世界に帰ろうとしない人間だって、いてもおかしくはないよな」と、そんな事を俺が考えていると。「勇者の力という物について調べれば、勇者召喚されたばかりの頃の記憶を思い出せるかもしれないし。そうなれば、勇者が召喚された直後に、魔王を倒さないで逃げようとした人間がいれば、何かしらの理由があってこの世界のどこかに隠れている可能性も高いよな」俺はリーザの話を聞きつつそう思うのだった。
そうしてリーダから一通り話を聞いた後に「勇者の力を調べる為にもまずはこのダンジョンを攻略する必要がありそうだな」俺はそう思いながら、リーザを連れてダンジョンへと潜っていった。
ダンジョンの中に入ってからも。モンスターの類と遭遇することはなかったので俺は安心していたのだが。ダンジョン内にあった罠などのせいでダンジョン内の構造を知ろうと考えていた俺は迷子になってしまう そして俺は、何とか脱出できるところを見つけ出そうとしていた。そんな中で、俺の前に、リーザの姿がある事を発見することが出来た。
俺と同じようにこの迷宮をさまよっていたみたいであった
「まさか。貴方もこの迷宮で道に迷ってしまったとか?」
俺の質問に対して「はい。恥ずかしい話で申し訳ないのですが。先程までは勇者様に迷惑を掛けてはいけないと思いまして。出来る限り勇者様に頼りすぎないようにしようと考えていました。そう考えていたのですが、流石に。勇者様と出会ってからここまでくるのに、殆ど全て勇者様に任せてしまっていたので」
「勇者召喚されたばかりの頃の記憶を思い出すためにも、一度。俺達のいる階層を調べてから、地上に戻ってくるべきか。もしくは。このまま先に進んでいくべきかどうか」
「とりあえず、もう少し、勇者様には付き合っていただければ幸いです」そう言ってきた。
「俺もリーザさんと一緒だからって、無謀に進んでしまっている気がするんですが」
そう言って、俺は
「俺の持っている勇者の力を使えば、魔物と戦わずとも。このダンジョンを脱出することが出来るのでは。と思っているわけですよ。だから、このダンジョンから脱出する為にも、もう一度勇者の力を使う必要が出てくるとは思います」
「勇者様が、ダンジョンから出たいというのであれば、仕方が無いかと思いますが。私は、この世界に存在する様々な物に。触れたり、確かめたりする事が出来るようになる能力があるので。それを上手く使えば出口までたどり着けるかも知れませんね」と。リーザさんはそんな風に話してくれて。俺は「なんだよそれ」と言いたくなる 俺にはそれがどういうものなのかわからないのだけど リーファはどうやらこの世界では珍しい、
「鑑定士」のような能力も持ち合わせているようだ そしてそんな話をしたおかげで、俺達は なんとか無事にこのダンジョンから外に出られた。
そして俺は、この世界の情報を仕入れる事に この世界の人間は、俺達が元々暮らしていた世界で言えば中世くらいの文明水準しかなく。魔法が存在するのが当たり前のようになっている世界であり。この国の王様の娘であるリーザや、その父親でもあるこの国の王様や、それに、この国のお姫様なのだというリータの存在も確認できた。ただ。俺がこの世界で魔王を討伐するために、召喚されたという勇者だと、その事実を知っているのは俺だけで。リーザのお父さんで、この国の王様も、その娘のリーサの二人だけだった。
「私達三人は、勇者様の事が好きなのですけど。だからと言って、無理矢理に勇者様と結婚させようとするようなことも無いかと」
そう言われたのがリータの父親である。この国の国王様だ
「まぁ確かに。俺は勇者としての自覚はまだないし。リーナのことを好きになったのは。ついさっきのことだし」
そう言うと「えっ!? それはいったい、どういう意味なのでしょう」リーザが驚いていて。リーサはなぜか嬉しそうにして笑っている リーナはというと「そういえば、この国に来られた勇者の方は。まだこの国に来て間もないはずですよね。なのになぜそんなに落ちついているんですか」
「勇者の力が目覚めたらこの世界に呼び出された時に持っていた記憶と力も一緒に蘇るっていうから、それまでは何もできなかっただけだから。俺は俺自身が強くなったりはしない」
そう言ったところでリーザのお母さんである、この国の王妃様から、
「勇者様が勇者として覚醒する前に。リーシャとリーザは。既に結婚を約束をしていた仲だったはずで。リーザがこの城から出て行ってからも、二人はずっと、一緒に過ごしていたと、そういう記録もありましたので」そう言われたのだった
「そうなんですか。でも俺がこの世界で目覚めた時、この世界の人じゃないリーザの事が好きになっていたので、俺はこの世界の人と恋人関係になった事は無かったんだけど」
そう言ったらリーザとリータが驚いたような顔をしていた
「この国のお姫様と結婚したくはないと。そういう意味でも、リーナは。リーファを、勇者として呼び出してしまったというのですか」
「リーファさんは悪くありませんよ。きっと。勇者の力は、本人が最も強く望んでいるものを叶えてしまうようですので」
リーザは、俺を責めるような事はなく。優しくしてくれる。
けれど俺としては、「なんとなく勇者の力はわかるんだけど、勇者の力を手に入れたのなら。元の世界に戻りたいとは思わないかな?」そう言ってみたところ
「勇者様がそう望むのならばそれでも良いと思います。私が傍にいますので。勇者様をお守りいたします」とリーラは言うのだ
「私が勇者様と、この世界を救いますので」とリーサがそんな事を言ってくれたのだけど。「この世界のお姫様が、勇者と一緒に世界を救うだなんて、なかなかロマンチックなお話ですね」「俺の住んでいた国のアニメとかによくあるパターンですね」そんなことを俺は口にすると
「勇者様の世界にも、そのような物語があったのですね。とても面白いお話が聞けて良かったです」と。
そんな事を言っているのである リーマにこの世界の事を教えてもらう前に、この国の事を少し調べてみるとしよう。と、リーマに提案をされて。俺は、この世界の歴史について調べることにした。
まず。俺の住んでいる国は日本と呼ばれる島国らしいのだが、大陸の西側に海を背にした位置に存在しているらしく、ここよりも
「ずっと南にある国で」そう教えられた。
俺の世界では俺が住んでいた場所が一番寒い地方になるのだが、この異世界では。それよりも北に位置する場所にあるらしい
「この異世界での気候についてはわかりませんけれど。勇者の力を使って、自分の住んでいた地域とこの異世界を比べることも出来たりするんじゃないでしょうか」
「あーなるほどな」
リームの言葉に俺は同意しつつ。俺はこの世界と、俺が元居た世界を簡単に比較できるような物があるかどうかを調べていた。
そして。「そうか、スマートフォンが、あるのか」俺が手にしたスマートフォンが、こちらの世界ではどのように認識されているかという事を確認すると、この世界には無い道具だと教えてもらえ
「スマートフォンは、この世界でも珍しいみたいだが、どうやら電話の機能もあるみたいで」
そう説明すると「なにそれ。凄いわよね。そんなものが勇者様の世界には普通に存在していたなんて、信じられないわ」
そんな事をリーラに言われるが。この世界ではどうやら。スマホという物は存在していなかったようで リーナやリーザも知らないようであった。そこでリーナは
「この世界は、魔法が使えることが常識になっているせいもあって。科学というものがほとんど発展していなくて。勇者様の暮らしていた地域では当たり前の物であったとしても、勇者様が暮らしていた地域には。そもそも魔法という物がないので」と。
言われてから気がついたのだが、この国
「王国と呼ばれているんだな。ここは」
「はい。この世界には四つの国が存在しているのですけど、それぞれの国は、自分達の国の周辺の国々に対して領土を広げようとする動きを見せています。そして、この国が支配していない土地には他の国によって侵攻された土地が存在します」
「なるほど。この国は四つの国の内のどれかに征服されていて。今は、俺達の居る国だけがその侵略を逃れているというわけか」
俺はそう言うと「えぇ。それで合っていると思います」とリーナから答えを聞く そして「俺達の暮らしていた地域の文明水準はどんな感じなんだ? もしかしてこの世界より進んでいたりするのか?」そう聞いたのであった。
「勇者様が暮らしていた地域は。確か、一番最初にこの世界に召喚された勇者の方が作り出したと言われている勇者の力を使えば何でも作り出せるという伝説が存在していたそうです。勇者は勇者の力を持っているだけで作れるので」と。
リーファは、この世界の伝説として語り継がれている内容を、俺達に教えてくれた。この国のお姫様が伝説の勇者に恋をしたというのが、伝説に残っている内容なのだそうだ 俺はリーラに
「俺達の世界の、日本がどんな文化を持っていたのか、知りたいって言ったら。見せられるのか」そう質問してみた
「はい。出来ますよ。でも勇者の力があれば出来るとは思いますけど。勇者の力というのはなんでも出来るわけではありませんから」と。リーダは言う そんな話をしていたらリーマが何かを見つけた様子で
「これなんかどうでしょう」と言って見せてきた物に「これはいったい」俺はそう言うと「この世界ではこういった技術が発達するまで、こういう風に文字や言葉を記録する為に使われる機械なんですよ」そう説明してくれた
「俺の持っている勇者の力の中には。パソコンという物を俺の知っている世界と同じように動かす能力があるみたいなんで」と言う 俺がそんな風に言い出したらリーラから
「勇者様は勇者の力を。使いこなすことが出来るようになったんですね」そう言われて。俺はリーナの方を見る。
「そういえば、リーナは勇者の称号を持っているはずなのにどうして。リーナからは。この世界に来る前にあった時に俺が持っていたような力を感じ取ることが出来なかったんだろうか?」そう思った疑問を口にすると
「この世界は魔法が使えますからね。それに、この世界で、魔法以外の力を得たりするのは。なかなか難しい事ですから」そう言ってリーザは、リーヤとリーナの二人がこの世界にやって来た時の状況を説明してくれる。
リーヤはこの国の王族であり。その国の王の娘であるリーザが、俺と一緒に居たがるのを良く思っていなかったようだし。リーシャもまた俺の婚約者だと言っていたが。それも本当のことではなかったようで
「リーナはリーヤの事が好きだと思ってたんで。そう言ったんだよ」と 俺はリーザにそう告げるのだけど。そう言えばこの子、俺に一目惚れしているんだったか 俺としてはリーサと付き合う事にしたのは本当に何となく
「リーザも、俺とリーサが一緒にいる姿を見て惚れたって言っていたよな」
「それはそうですよ。私と、リーナが、二人でいても。私はお姫様ですし。私一人だけでしたらまだ良かったかもしれませんけれど。お父様からの命令で仕方なくとはいえ。リーナに護衛をつけて、城から出さないようにする事も出来たはずなのに。勇者様とリーナは一緒になって冒険をしたいと思っていた私のお願いを聞き入れてくれて」
そうリーザが口にしていた
「俺はリーザを俺の都合で呼び出したというか、俺の都合を優先してもらっただけだから。別にそんなのは良いんだけどさ」
俺がそう言ったのを聞いて
「勇者様は。お優しいのですね」とリー
「勇者の力で。勇者様が元々暮らしていた世界の技術で作られた道具を再現することが出来たのですね」
俺の言葉を聞いたリーナの言葉を受けて「はいっ。そうなんです」リーナは俺が作ったパソコンを見せる。
俺は俺自身が元の世界にいた頃、パソコンが壊れた時には修理業者を呼ぶのではなく、自分で直していた経験があるので リーファに使い方を教えるのと同時に俺もリーザとリーファ、そしてリーナの三人に俺が使っていたインターネット回線に接続する事が出来る環境を俺のスマホのネット環境を応用する形で構築してもらうことにした それから、この世界では印刷の技術を発展できていないらしいので。印刷機を作り出したり
「勇者様の世界で作られていたという本を作るために作られた物を再現してみることが出来ました」と。リーザからそう教えられたので。この異世界で
「日本の漫画を読むためにも」俺が欲しいと思っている物を作り出せたらしい。俺はこの国で手に入れた本を俺の部屋にあるノートパソコンにデータを移す作業を行う。その際に
「あぁ。このパソコン。俺の世界では、結構新しい機種のやつだけど、こっちの世界で手に入るかどうかわかんないもんな」そんなことをつぶやくと
「勇者様の世界では、そのような物が沢山あったのですよね」そうリーザに言われてしまう
「まーそういう事だな。この世界でも似たようなものが再現できないとは限らないんだけど。それを確かめる為には時間が必要になるな。リームの勇者の力はそんな感じだな」と。俺はそんな事を口走るとリームは
「リーザちゃんが持って来た本が凄かったですね。あの本を印刷する道具をこの世界に持っていても作れたのなら凄い事になりますけど」リーラに言われて 俺はその言葉について考えてみた結果
「俺が今持っているスマホは俺の世界の物だからこの世界で作ることは出来ないだろうけど。それ以外の物は多分作れるんじゃないだろうか」という結論に達する 俺のスマホが使えるという事は、勇者の能力を使うための道具。そう言う物として使えるという証明になった。この世界では、勇者の力という物が存在しているらしいのだが、俺が勇者の力をこの世界の人間が扱うことは出来ず、また。勇者の力を使いこなしたところでこの世界を支配することが出来ないということらしい。
「俺が元の世界で勇者の力を扱えるようになってからそれなりに経っているはずだし。その間にこの世界の人間は俺の力の扱い方がある程度理解できるようになってきたのかもな」と。
俺が、そんなことを考えながら。リーマが用意してくれた飲み物を飲む すると
「勇者様。この世界に来てくれたことに感謝をします」と。
リーサはそう口にした。この世界を救うのは当然だが、俺が勇者の力とこの世界を手に入れるためには、俺に好意を抱いている相手を手に入れて、この世界を好き放題に操ることが一番いい。
そう思っていた。この国の人間達は。勇者の力というものに対して憧れや希望を抱いており。その力を操る俺に対して忠誠を誓ってくれるという事をリーザから聞かされていた。なので、リーナの
「勇者の力を手に入れたとしても。私もリーザさんのように。この国のお姫様になれますでしょうか」という言葉にも簡単に納得してくれると考えていたのだが
「リーラ様は、リーザお嬢様と違って、魔法の才能がないのです。勇者様の力を得ることが出来たとしてもそれを維持するには。やはり魔法の才が必要ですから。リーサお姉さまのような存在は」
そんな風に言われる。俺は、そんなリーダの説明を聞いていて、リーナと、リーナの二人は。姉妹であり。その姉の方は、俺に対して好意的な気持ちを抱いていた。だからこそ。妹よりも。俺に対する忠誠が弱いのではないかと俺は思った
「じゃあさ、リーナとリーナは。双子って言うんだっけ?どっちの方が、俺の事を好いているとか、そういった感じなのか?」
「そうですね。どちらの方がより勇者様に対して忠誠心を持っているかという事になると、正直、リーナの方が持っていると思います。ただ。お二人共、勇者様に恋心を持っていますから。どちらも同じように愛して欲しいというのが願いのようです」と。リーザは教えてくれたので
「リーナはリーヤの事が好きなんだろ?」
「リーザ様がお兄様のことをどう思われているか。それは私達では分かりません。ですから私としては、お兄様のお相手をして下さると嬉しいと思うので」と。リーラは答える。
リーラのその言葉を聞けば
「リーヤってさ。リーシャのことどう思ってるのか知ってるのか」
俺の質問にリーザが答える
「いえ。知りませんよ。リーヤはリーリアお母さまと仲が悪いわけではないですけれど。リーヤとお姉さまが婚約関係を結んだのだって。リーマさんのことが大好きだったからで」そう。リーナはリーナの妹である
「えぇ。そうでしたね。それで。リーナがこの国に勇者の力を持つ人間がいるということで。私が勇者の力を使えるようにならないか試してみたいってことで、リーダがリーナを連れてきてくださったんですよね」と そう言うと。リーサは「はい」と
「私も勇者様とリーザ様がご結婚されるといいなって思うんですけどね。リーザ様は勇者の力を得ることは出来ませんでしたから。私としてはお二人に結ばれて欲しいとそう思っておりまして」と。
そんなことを言われてしまうのだけど リーナは俺に恋愛感情があるのかどうかは知らないけれど。少なくともリーナがこの世界に来ているという事実にリーナは気が付いていない
「リーナの奴、気づいていないかもしれないな」俺がそう言った後に、俺はリーファの作った印刷機によって作り上げられた。この世界で発行されている新聞を見る するとそこにリーラの事が記事になっていた。内容は
『先日のリーラ様の演説の内容について。
「私は魔王様と共に生きていく事を決めております」そう発言されて、王城を出たと』そう書かれている そのリーラの記事を見て「リーラの事が、リーヤがリーラを城へ呼び出すきっかけになったというわけかな」そう考えた
「リーザがこの国で勇者の称号を得たということは、リーシャはもうすでに。この世界にやってきているという可能性が高いということだ。そうなれば。俺としてはこの世界のどこかでリーナとリーシャと会えるんじゃないかと、そう思ってしまう」俺がそんな風に考えている時に
「勇者様は、私と一緒にリーザお姉様を助けていただけるのですよねぇ」と。
俺が、この国に来た
「勇者の力を使えば」この世界を支配できるのではないか。という俺の考えを否定されたのであった。
リーザが俺の元に訪れてきてからしばらく経ってからのことである。この世界で発行されたと思われる雑誌に リーザの事が書かれた記事が書かれていた その内容は
「私、リーザは勇者の力を手にした勇者ですが、勇者の力を行使せずにこの国の人達を幸せに出来る方法はあると考えて、そのために私は。勇者の力で得た力で勇者の力を封じてこの世界に来ることにしたんです。だからこの世界で暮らしている人々はみな私の事を崇めてくれて。私はお姫様になった気分になることが出来て、私は勇者の力なんか使わずにこの世界で暮らしていきたいと」と。そんな内容のインタビューが載った
「なるほど。このインタビューが載るまでの期間で、リーザは俺が異世界の人間であることを明かしてしまった。そうなれば当然。この世界に俺を召喚した存在がリーザのこの行動を知ったら。どういう判断をするのかわからないよな」と。
「確かに勇者の力を使わないでこの世界に住む人々が幸せな生活を過ごせるというのなら。それは良い事ですが。この世界の人間の方々は皆。勇者という称号を得てこの世界で生きることを望んだはずですから」と。
リーザの言葉に俺は、そうだよなと思いつつ。リーザは一体どうしてこの世界での生活を望んでいるんだろうと、疑問に思う。俺とリーザはこの世界に来たばかりで
「まだ、俺は元の世界にいた頃。この世界にいたことがあるのはリーリャの体の中にいた頃だし。この世界が俺の元の世界とは少し違った世界に変わっている可能性もあるんだよな。リーザと、リーザが手に入れた能力。勇者の力を手に入れてからどれくらい経っているんだ?」と。俺が聞くと
「勇者様が来る少し前に。お父様は病気にかかられて。今は寝たきりの状態で。この国は、勇者の力に頼ることしかできなくなってしまいました」と。
「そういえば。勇者の力っていうのも万能ではないみたいな話だったもんな」俺のその言葉に
「そうですね。勇者の力は、この国の王族に受け継がれてしまっていますが。本来なら。この国を救ってくれたのはお兄様なのですけど」
と。リーラが口にする。
「お兄様は、勇者の力が使えないのでしょうか?それとも、お姉様のように」リーサはそんな事を言うが。
「俺は、リーザと初めて会ったときに。勇者の力を手に入れたんだけど。でもさ。この力って、この世界にやってくる前に俺の世界からやってきた人間がいたんだけどさ。この世界にやってきた時には既にこの力を持っていたのは、リーザの方だよ。俺の能力は勇者の力と、リーサの力をこの世界に送り込むことが出来るって言う物なんだ。俺は、リーヤがリーリヤの肉体を手に入れるまでリーサの中で過ごしていたんだけど。リーサと、リーヤってさ。性格とか違うじゃん。リーナは、リーサと比べて活発で明るくって言うイメージがあって、それに対してリーヤって結構冷静だしさ」と
「まぁ。確かにリーヤは。あまり自分からは動かないタイプですね。私も、勇者の力を得る前はほとんど動かなかったのですよ。だからこの世界の人間から見れば、無口で冷たい印象を受けてしまいがちで」と リーラがそう言った後にリーザが続けて
「そうですね。リーザお嬢様も、私と同じぐらい。リーマお兄様に対して積極的に話しかけていた記憶がないですね」と
「俺とリーヤって。性格が似ているのかもね。それとさ。さっきの俺の話だと、リーナとリーマは双子で。リーナが妹で、リーナはリーサと同じように魔法が得意で」と
「リーマはリーリアさんと違って魔法を使うことが出来なかったので。リーヤがリーナを連れてくる前までは、お城の外に出るときは必ずと言っていい程、護衛を付けていまして。それで、私が勇者の称号を得たからには、リーナにも何か力を与えてあげられるんじゃないかって。そう思ったんですよね」と そうリーザが答えたので俺は、そう言えばリーマが、この国の人間じゃないとか言っていたことを思い出しながら、そうか。と
「リーナはリーサよりも魔力が少ないけれど。リーナの体に宿る魔力が、リーナの体内に存在している魔物と融合すれば」
と俺がそう言うと。リーザが
「勇者の力は、勇者が死に至るようなダメージを負っても、一度だけなら命を助けることが可能です」
と。そうリーザは答える
「俺の能力の事は理解しているようだな」俺の質問に
「勇者の力を持つリーラ様は、私とは違ってお姉さまが、お兄様から受け取ったスマートフォンの操作方法が分かるみたいですから。お兄様がこの国にいる限りは。お兄様の情報は常に得られる状況です」と。
「なるほどな。俺がこの国に来るのが早ければ。この国にリーシャがやって来ている可能性があるかもしれないってことか」と。
俺はそんなことを思いながら「ところでさ。この国の人って。みんな平和に暮らしているけどさ。俺はリーナとリーナと仲良くしていた。リーマって子とリーナの兄妹。そしてリーナが勇者の称号を得たので、リーナがこの国に来ているのであれば、きっとリーナとリーナの妹。リーシャはリーマの事が大好きだったと思うんだよね。その二人に会って、二人がどんな子なのか確かめたいと思う」と 俺のその言葉に、俺のその言葉を聞きリーラは
「お二人はお会いになることを希望されるんですか?」と。そう聞いてきた
「そうだね。もしかしたらこの世界で出会った時。俺はリーナが大好きになってしまう可能性だってあるからね」と 俺がそんなことを言うのを聞いて、リーザが
「そうですよね。勇者の力を持つ人間が三人そろえば」と リーザはそう口にすると
「リーナは俺のことを好いてくれてるけど。それでもリーナとリーマも好きになってしまったら、俺は、俺は」と。俺は、この世界に来る前もリーナのことが好きで、そしてリーナがこの世界にやって来たのにリーナが俺の元にいないという状況で俺はかなり精神的に追い込まれてしまっているのだ
「お気持ちはよく分かります。でも大丈夫なのですか?」と リーラはそう俺に尋ねる リーラが心配そうに「えぇ。勇者様が。リーヤ様に抱いている愛情を別の人に抱く事が出来ても。リーナお姉ちゃんは、勇者の力が使えるわけで、リーシャはリーナお姉様が召喚してきたわけですし。その二人がお兄様を好きになったとしても」
俺はリーラが口にした言葉を「そうなるとは限らない。そうなった場合は、そうなってしまったときは俺がこの世界から消えれば」と。そう考えたが、俺は自分の言葉に恐怖を感じた。自分が消えることに。もしこの世界の誰かを。リーラをリーヤが好きだと言った時に。俺はそれを受け入れられるか?と、そんな風に考えた時に。リーザは、勇者の力で勇者の力を奪うことができると。そういうことを考えていた
「俺の力は、この世界では勇者の力と呼ばれる能力だが。俺の本当の能力は違う。俺が元いた世界の人間は全員俺の力を受け継ぐことができたんだ。俺はこの世界の人間の血が流れていて、リーリャがこの世界に来たことによってこの世界にやって来た。そして俺と、リーナ、リーマ、リーリャは元の世界にいたころ。俺の力を使うことができるようになった。俺とリーナ、リーマ、リーリャが力を合わせて元の世界からやってきた。この世界で生きる為に。だけどこの世界に来て。勇者の称号を手にした人間が現れた」と
「それはお兄様ですね」
「そう。その人間も俺がこの世界に呼び寄せた。リーナも勇者の称号を手に入れた」と
「なるほど。お兄様と、お姉様は勇者の力を二つも手に入れてしまった。そうなると、お兄様はお姉様を愛さないかもしれませんね」と。そう口にした 俺もそんなことはないとは言えない。勇者の力は俺が手に入れた力ではないので、リーラやリーマを好きになった場合。俺の力を持っていようがいまいが関係ないと言えば関係がないのだろう。それに俺は元の世界でも。俺の力を持っているリーヤを愛してしまった。そんなことは十分にあり得る話なのだから。
俺はそんなことを考えながら、この世界の人間であるリーザに。この世界の人間の感覚を聞く必要があると。俺は思った 俺
「俺の力は。俺自身が元いた世界からやってきたというだけで、俺がこの世界にやってきて手に入れたわけではない。この世界で生まれたリーヤ。リーリャと、リーリャの体を宿して生まれたリーヤと、リーナが勇者の力を得るまではこの世界に存在していたリーザだけが使うことが出来た力で、俺と、この世界の人間でしかないリーナとリーザとリーリャ。勇者の力の能力は別なんだよ。リーリャもリーナが勇者の称号を手にするまでは自分の持っていた能力でしかなかった。勇者の力を得たリーリャの能力はリーナの勇者の能力をコピーしたものだし」
リーザは、それを聞きながら「そうですか。お兄様がおっしゃる通り。お兄様の力の本来の力は、この世界の人間のお兄様の力とは違うのでしょうね」と。そう口にした後。少し考え事をしているのか黙ってしまう
「ところで。俺の力が本当に勇者の力だったのなら、勇者が持っている勇者の力とは何なんだ?この世界には勇者の力が存在するから。勇者の力が特別な力だということが証明できるんだけど。でも、魔王がいるのなら、なぜ勇者が必要なんだ?この世界は」と 俺が聞くとリーザは少し考えて
「私達は知らないことが多いのですよ」とだけしか口にしなかった 俺
「リーザ。そう言えばさ。この城の地下って何?リーザ達が閉じ込められていた地下施設」と俺が質問すると
「あそこは。王族の血を引いた人間のみが。入れる部屋なのですけど。そこには歴代の王様たちの手記が残されているのです」
とリーラが教えてくれた。そして俺に近寄ってくる
「お父様とお母さまのお話は興味ありますよね」
「まぁ。確かに気になるね。俺の元の世界での家族の話なんて聞いたことがないから」と。俺は答えて。俺はこの世界の人間の話を聞いていたのだが
「そうですね。まず。お父様は国王様と王妃様の子供でして。王位継承権は第5位ですけど」と そう言いつつ俺に話しかけてきたリーラだったが 俺はリーナが勇者の証を得られたと言うことで、王城へ呼ばれた際に。リーナを救い出すために戦ったとき
「リーマ。お前の魔力が尽きるまでは付き合ってやる。それまで耐えろよ」と。そうリーマに話しかけたとき。リーマが見せた。絶望的な表情を思い出す。リーマが見せてくれた表情は。今まで見せられた事のないような物だったからだ 俺はあの時。リーナの体の中にリーマの気配を感じ取っていたので。リーナとリーマが入れ替わっている事を知っているので 俺は「リーナはどうなった?」と 俺が、そう言った後。リーラはリーナのことを「私よりも魔法を使う事が上手く、私よりも魔法が上手かった。リーナお嬢様でしたが。私はその実力を妬んでリーナお姉ちゃんを殺した」
俺はそれを聞き「リーナは俺が召喚して。勇者の力を得た後に死んだと。リーマは言っていたが。リーナをこの手で殺してしまったって。本当か?」と 俺は、リーラが嘘を言っているとは思えなかったので リーラが
「私もリーナお姉ちゃんはお亡くなりになったと思っていました。勇者の力を持つリーナお姉ちゃんはお城の外に出る時は。必ず私達の誰かを連れていくようにして。私達はそのリーナお姉ちゃんの護衛をするのが役目でしたので」
とリーラは口にするので
「リーナが殺された。それは、勇者の力を手に入れる前からなのか?」と 俺は、リーマに聞かなければならない事があるので、そう尋ねたのだった リーラは「そうです。お兄様が勇者の力を得て、この世界に現れたときに、勇者の称号を得られなかったのでお城に残っておられるはずなのに。リーナお姉ちゃんがどこにもいない。そう思って探していたら。お城から遠く離れた村に住むリーシャという少女に。リーナお姉ちゃんの匂いが残っていたんです」
と 俺はそのリーマが口にしたリーシャという言葉に 俺「その。リーザと。リーマの妹はリーナを慕っていて、一緒に暮らしていると言っていたけど。リーナと仲良くしていた。リーナと一緒に住んでいたの?」とリーラに対して尋ねる
「えぇ、リーナさんの妹でいらっしゃいます。とても優しく接してくれましてね。リーナさんの事が大好きだと」
「なるほどね。リーナと一緒に暮らしていてくれるといいね」
俺はそういうと「それでね。俺は。リーマのこともリーナと同じように好きなんだよね。この世界にやってきたリーマを好きになって、俺の事を好いてくれていて、リーナのことが大好きだったからリーナと入れ替わって生きていて欲しいと思っているわけだけど。リーナとリーマは、元の世界にいるリーナは。俺のことが好きになっていてくれていたし。リーナも元の世界に帰れるようにしたいんだよね。元の世界に戻る方法はあるのかな?」と リー
「元の世界へ戻る方法が、この世界のお姫様が召喚された時に手にしたスキルによって可能になりますが。元の世界に戻った場合はこの世界に戻ってこれません」
(エンシェントヒューマンの血液×10 ハイエルフの耳飾り×2)
**『この世界に来ても。戻ることの出来る方法』
リーヤは。この世界から元の世界へと戻れる手段を。手に入れたらしい。俺のいた世界に帰ることができる。そんな情報は手に入れた 俺はリーラと会話をしていると この世界に来た時に得た能力が発動される。その瞬間俺は自分の視界が変わったことに驚くことになる。俺がいた場所とは全く違う風景が広がる景色 そして俺は、自分が今。
「なっ、なんだ?ここはどこだ?」
俺がそう言うと「勇者様は元の世界を思い出されましたのですか?でも、ここが何処かわかっているんじゃないでしょうか?だって勇者の力を発動させてるじゃないですか」
「勇者の力。まさか俺の記憶を?」
俺の頭の中には。俺とリーマとの幸せな記憶。そして元の世界で暮らす家族との記憶。そして元の世界で暮らしていた家。そして学校に通う学生として過ごした生活のすべてが蘇ってくるのであった ***「なんなんだよこれは!」
俺はそう叫んだあとに、「俺が元の世界に帰れない。だから俺の事を騙していたのか。勇者の力で俺の事を呼び出しておきながら」
俺はリーナに向かってそう言い放つ。だがリーナは俺の目の前に立って
「お兄様が勇者の力で呼び出したからといって、どうしてこの世界でお兄様の居場所がなくなってしまったのですか?元の世界に戻りたいのであれば、元の世界へ戻ってもいいんですよ」と口にする。俺は
「この世界に転移してくる前に、元の世界でも、俺は勇者の力を授かる前の俺は、この世界での魔王と戦わなければならないという運命から逃れられなかったはずだ。それがこの世界に俺を呼び出すことで逃れることができた」
俺はリーナにそう言うが リーナは何も答えることなく俺の顔を見つめてくるのだった。俺もそんなリーナを見てリーナの視線から逃れることができずに見返す。リーヤとリーナ。俺は、二人の妹と過ごしていると 俺の心の中で、リーナに対する愛が溢れてきて、気がつけば、俺の目からは涙が流れ落ちていく。俺は「俺は、勇者の力がなくても、リーザのことは、リーナの事も、リーリャの事も好きだから、この世界で生きるよ。リーナやリーリャが、俺の勇者の力を手に入れてしまった事で、リーナが元の世界では、俺の恋人だったというリーナが勇者の称号を得ることができなければ俺と結ばれることがないから。リーリャやリーナがこの世界に召喚されてきたからこそ俺は、リーナと恋人になれたんだと思う。この世界の人間ではないリーリャが勇者の称号を得ることが出来たなら、俺も勇者の力が手に入っていただろうからな。」
そう口にすると リーナはその美しい顔に笑みを浮かべ「私達はお兄様が大好きなのです」と。俺に微笑んでくれる
「ありがとう」
そう俺は呟くように口にしてから
「この世界が異世界だとわかってからずっと思っていたけど、俺の両親はどうしているの?」と。俺は気になっていることをリーナに尋ねてみると リーナは少し困った顔をして
「この世界の人間が勇者の力を持つ。そのことによってこの世界と俺が元居た世界との間に歪みが生じてしまい、俺は元居た世界に帰ることができないということになった。それだけではなく、俺は、この世界にやってきてしまう前にあった事を忘れてしまっていたようだ。その俺が、この世界で勇者の力を授かり、リーナ達が俺に好意を持ってくれたことにより。俺は、勇者としての力を授かったことで、この世界の俺とこの世界の俺が融合して、元の世界での俺の事は消えてしまってもおかしくない。だから俺は両親に会うことができないんじゃないかと思う。俺はもう、元の世界での生活を思い出すことはできないけど、俺にはリーナとリーナがいるから寂しくはないよ」と口にすると リーナが抱きついてきてくれて リーナの体が震えていることに俺は気づく リーナは泣きながら「ごめんなさい。おにいさま。私達は勇者の力を持っているから、おにいさまと出会えて幸せになれるとおもっていまいた」と口にしてくれる
「気にしないで、俺もリーラとリーリャが。本当の妹のリーリャに見えてきたよ。俺は二人と一緒に過ごすことができたおかげで。リーナを好きになることができたし」と リーナは俺の言葉に嬉しそうな表情を見せて リーラが
「おにいさまは私達姉妹を愛してくれた人なので、おにいさまに私達姉妹が、力を分け与えましょう」
リーナとリーラから感じる暖かさが、俺の中に流れ込んできて、リーナとリーラの存在を感じる事ができるようになる。俺は
「これが勇者の称号が手に入ることで得られる、力の一部?」と。俺が
「おにいさまは、私達のことが嫌いになってしまいましたか?」と リーナが悲しげな瞳で俺の事を見つめてくれる
「大好きだよ」と。俺がリーナに対して口にして リーナの額に手を当てて「これからは一緒に生きよう」と リーナにそう伝えると。リーナも涙を流しながら俺のことを抱きしめてきてくれる。俺がリーラとリーナの三人で話していると、リーナが俺とリーラの手を取って、この拠点で暮らしている人達が集まるところに連れていってくれるのであった。
*
***
俺がこの世界に転移させられる前の事。元の世界で俺はリーナのことを見ていたのだが、リーリャとリームが、リーシャ
「おにいちゃんはわたしのものだからね」と。リーリャが言ってきたのである
「うん、わかったよ」と俺が口にしたら リーシャは「リーナお姉ちゃんもおにいちゃんのことが好きだったからリーナお姉ちゃんとも仲良くしてあげて、私は、おにいちゃんがいればそれでいいから。おにいちゃんはリーナさんよりも、私の方が好きになってね」
そうリーリャが言うので「リーナと俺は両想いだから」と言うと。
リーリヤが「それでも、私はリーナお姉ちゃんに勝った気持ちになることができる。それでいいの」と 俺はリーザとは仲が良くても。リーナ
「リーナ。ちょっとリーリャの事を頼む」と。俺はリーザと一緒にリーザの家で暮らし始めるのであった。リーザは「リーザ。リーリャのお兄ちゃんなんだね」と リーザとリーリャと一緒に暮らしていてリーザが勇者になった時 俺はリーザを庇うために、自分の血を与える
「リーナを頼んだぞ。リーナの事をお願いします」
俺の血を受けたことでリーザは俺の妹分としてリーリャから認められている。そして俺も、リーナのことを守るためにリーリアと共に行動するのであったが。リーリャも勇者になって俺の元にやって来たのだ
「リーリャ、リーナのことを守って欲しいんだけど、大丈夫かな?」と リーリャにそういうと。
「もちろんです。お兄さん。私のお兄さん」と言ってリーリャは俺に頬ずりをしてくれたのだった。
「勇者様はお優しいのですね」と。リーリャが口にする。
**『この世界に来る直前の記憶が戻った』
勇者の能力を発動させると、俺はこの世界にやってきた直後に戻ることが出来た
「俺は、元の世界に戻れるのか?」
俺はそんなことを思いつつリーナの元に向かう。
**『俺は元の世界に帰れるのか?』
***「俺は元の世界に帰れるのか?」
そう思った瞬間。
俺は、この世界でリーマと過ごしたことや、リーナにリーラに。そしてリーザとリーリが俺に好いてくれていたことを思い出す
「俺はリーナが、元の世界に戻るための補助が出来ればと思っているだけで、元の世界に戻ったら、リーナの事は忘れてしまうかもしれないんだよな。そう考えるとやっぱり元の世界に戻ってもいい気がするな。でもさ、俺に勇者の力を授けるために召喚されたリーナは俺が勇者じゃなくなって、リーザも元の世界に帰りたいと思ってるんだよな。俺が勇者としてこの世界で生き続ける事で元の世界に帰ることが可能になるという事だけど。俺が元の世界に帰りたいという意志を持っていない状態のまま元の世界へ戻っても意味がないんだよな」
*
* * *
***
リーナに呼び出された勇者の力で俺は、俺の両親が居る元の世界に帰ることが出来るようになっていた 俺は、この世界で手に入れた能力を試すと、元居た世界で暮らしていた家まで行く
「おとうさま!おかあさま!」
そう俺は叫び声をあげる。すると家の扉が開かれて、そこから 父と母が出てきた
「お父さん、お母さんただいま」と。
「お前、本当に帰ってきたのか?なんともなかったのか?事故とかに巻き込まれたりしたんじゃないのか?」
父はそう言いながら涙を浮かべていた。俺の母は、「よかったわね。帰ってこられて。心配したのよ。それにしても貴方の姿、見ないうちに随分立派に成長したみたいね」と 父と同じく俺が元居た世界にいる俺の記憶が消えていない状態で戻ってきたことを喜んでくれたのだった。
* * *
俺が自分の部屋のクロー
「元の世界に戻ると俺に関する全てのものがなくなるというが、元の世界には。俺が過ごした生活のすべてが残っているはず。なら元居た世界で、元居た時間軸に帰れさえすれば、俺も、元居た世界でやり直すことが可能だろう。リーナも元の世界でやり直しができるはずだ」と。俺は、元の世界でやっていたスマホのゲームの世界のダンジョンをクリアするために、俺は元の世界へと帰ることにするのだった 元の世界に帰った俺は、リーマと過ごした時間が消えていなかったことを確認して、元の世界でリーザの事を、リーシャ リーリャ リーヤの事を家族として愛することができたので。
俺は元の世界での俺も、俺であって、元の世界の俺は
「元の世界に俺の大切な人たちを残して、元の世界に戻ってきた俺は元の世界の俺なのか?」そう思うのだった
「元の世界の俺はリーマ リーナ リーヤの三人の事を好きになれなかったから、この世界で三人の事が好きなれなければ。俺がこの世界に来て勇者の力を手に入れたとしても、この世界では俺には何も得ることができない。なら元居た世界で暮らすしか無い」
俺は、俺の愛するリーマ リーナ リーヤと一緒に暮らした元の世界で過ごすことを決めた
「おにいさまは私が居なくても、リーナと、おねえさまと一緒に幸せになれたんだね」
リーナが悲しそうにしながら、そう口にしていた
「違うよ。リーラも一緒に過ごしてわかったと思うけど、リーナとリーリャ リーザがいてこそ、俺はリーナの事を愛することができたんだ」と。俺の言葉を聞いたリーナは嬉しそうな表情を見せる
「おにいさまが、私を必要ないと思っていたら。私は、リーナは、おにいさまが元の世界で幸せになることができるようにと、おにいさまのために頑張ったんですよ。そのせいでリーナとお姉さまと私達3姉妹がどうなったかわかりますか?」
「それは」
「私達がこの世界を創世の女神様から奪い取るために魔王と手を組んだことは話しましたよね」
「そうだね。俺はこの世界でリーナ達三人と暮らし始めたんだけど。リーナ達の話を聞いていただけだから。詳しくは知らなかったからさ。教えてくれるかい?」と俺が口にすると
「いいですよおにいさまは知らないことが多すぎましたからね。お姉さまがこの世界を創りだしてからしばらく経った頃、リーリャが魔王と接触を図りました」
「それって、リーリャはこの世界を奪うために魔王と手を組もうとしたってことかな?」と俺が言うと
「そうなります。そしてお姉さまは私に。リーリャを止めてくれないかと相談をしてくれました」
「その時。リーナはリーリャを止められそうに無かったのかな」と俺は質問をしてみた
「ええ、そうなんです。当時の私はリーナの暴走を止めることができませんでした」と 悲しそうな顔をしながらリーナは言うのであった
「私は、自分の力でリーナを元の状態に戻すことが出来なくてリーリャに頼る事にしたの」と
「それから私は、魔王と話し合いを行い。リーナの魂を封じ込めることにして。この世界のシステムを管理するために動き出し。おにいさまがこの世界に召喚されるきっかけを作ることになったのです」
「それで、この世界での俺は。勇者としてリーシャと、リーリヤと共に旅をした俺は。リーリャと、リーリャに騙される形になってこの世界にやってきた俺では無い存在ということになるのか?」
俺が疑問に思っている事を聞くと
「いえ。おにいさまの肉体は元々、こちらの世界の住人のもので。そこにおにいさまが元々いた世界で持っていた知識などを、私の方で上書きさせてもらって。勇者様のお力を得た状態になっているはずです。そして元の世界でもおにいさまは勇者様の力を持っていたと思いますが、勇者様のお力を封印することで勇者様のお力を得ていたという形に書き換えをさせてもらいました」
「じゃぁ俺が勇者として得た能力はこの世界に残せるんだ」と俺は安堵するのであった。しかしリーナが「でも、勇者の力は勇者様にそのまま残っているからと言って。それをこの世界で使っていいとは限りませんから。元の世界に勇者の能力を持って帰ったところで。この世界に来る前の能力と、勇者の力を使った結果によって元の世界でおにいさまがどうなっているのかまでは、わからないんです」と リーナが不安気にそんな事を言ってきた
「俺は、勇者の能力を使って俺の家族に危害を加えようとするやつらを排除できる力が得られたんだ。ならそれだけでも俺が元の世界に戻る理由はできた。俺は俺が持っているスキルをうまく利用していく必要があるんだよな」
俺はリーナに元の世界へ帰れるのかどうか聞いてみると
「まだ、元の世界への帰還が可能だと確認出来ていない状態なので、元の世界に戻る為の準備を行うにしても、勇者様には勇者様としてこの世界で生きてもらわないと困ります。だからもう少しだけ勇者様にはこの世界で暮らしてもらうことになりそうです」と。申し訳なさそうにリーナは口にするのであった
「まあ仕方が無いか。この世界で生きていく上で、勇者の力で手に入れた力は使いこなせないといけないからさ。俺にはこの世界についてまだまだ勉強しなければならない事があるようだ」と俺は口にすると
「そういえばおにいさまは元の世界に帰らないということだけど。元の世界でのご両親は大丈夫なんですか?」と。
俺はその言葉を聞いてハッとさせられた
「俺は、俺はリーマと、リーナの事を愛してしまった。元の世界に戻った所で、俺はリーマとリーナを愛することができないかもしれないのに。元の世界に戻る理由があるだろうか」そう思いながら俺はリーナのことを抱きしめていた。
「おにいさまは元の世界に戻る必要がないと。考えを変えたようですね。良かったわ」とリーナが微笑みながらそんなことを言うのである。俺もその言葉を嬉しく思いリーナを抱き寄せながら
「元の世界に帰る方法を見つけるまでは、俺とリーナは、リーヤとリーシャと一緒に元の世界へ戻れる日が来る事を信じながらこの世界で暮らして行くことにしよう」と。
俺の言葉にリーナが
「お兄さまが元の世界に戻れるようになればいいのだけれど。元の世界へ戻る前にこの世界でリーリャとリーシャに何かされたら、お兄さまの身体と心が耐えられるかわからないので気をつけてくださいね」
リーナが心配するように俺のことを見つめながら口にしていた。
リーナの言葉に対して俺は「リーナやリーヤに何かされたとしても俺はリーザの事を変わらずに愛している。だから問題はないよ」と言いつつリーナの事を強く抱きしめていた。
* * *
* * *
* * *
リーナは「お姉さまがこの世界に戻ってきた後。おにいさまが元の世界に戻る方法がないかを探してくれて、この世界に戻ってこれる方法があると言うことです」
「その方法は一体どんなものなんだい?」と。俺が尋ねると
「リーナがこの世界で暮らしていた時使っていた部屋の中に隠し扉があったでしょう?そこから、リーザのいるダンジョンに行けるようになっているの」とリーリャが口にした。俺は「リーナやリーナのお友達の部屋の中にあった扉って。あれのことだったんだね」と。俺はリーナに言う
「リーナ達は元の世界に戻ると。リーザの事が分からなくなって。元の世界で過ごした日々の記憶も消えるはずなのに。リーザは私達が元の世界に戻ると、記憶を失うことを怖がっていたわ」と リーリャが悲しそうな顔をして俺の方を見ながら言う。
俺が「そうなんだね。リーザの気持ちを考えれば当然だと思うよ」
とリーザのことを考えていると
「リーナがこの世界に戻ると元の世界にいたリーナの人格と知識と記憶を失ってしまう。リーナとリーリャの記憶を失った私が、おにいさまがリーリャを愛したようにリーナを愛することなんてできないと思った。それにリーリャの事が好きなままで元の世界で生きることはきっと私には無理だって思ってた。でもおにいさまがこの世界に来てくれた。リーナの事も、リーナの事も、リーナとお姉さまのことも好きでいて。元居た世界の事まで覚えていてくれてる。それなら元の世界の事を少しは忘れられても。おにいさまのことを覚えていれば元の世界にいる私とおねえさま達と同じだよなって」とリーリャは泣きながら俺に抱きついてきてくれた
「ありがとうリーヤ 俺のリーリャがこんなに優しい女の子に成長してくれたのも。リーナが頑張ってリーザを愛せるような環境を作ってあげたんだよね」
俺は感謝しながらリーリャの頭を優しく撫でると
「ええリーナもとてもいい子になったわよね」とリーリャもそう言って俺達を見守っていてくれるのであった。
そして
「ねえねえ。そろそろ私はお邪魔なのかしらね。リーラも二人の様子を見守るだけで寂しそうだし、お城の中で散歩でもしてきていいかしら」と。
リーシャの言葉を受けて俺たち四人は笑い出すのであった。
それからしばらくの間はリーシャと一緒にお城の探索を行ったのだが どうや
「おにいさまがこの世界を旅立つ前にはもっといろいろと教えてくださいね」
リーリャに言われてしまい 俺達と別れるまでの短い時間の間 俺とリーナとリーリャは一緒に過ごすことにした。
そして
「それじゃぁリーナ リーリャ また会おう。今度は三人一緒が楽しいな」と俺は言うと リーナは
「おにいさまにはまだ私のスキルを教えていないのよね。リーナのおにいさまを召喚する魔法。あれはこの世界で扱える者がいないというわけではないのよ」と リーリャの言った内容から 俺はこの世界に俺のいた世界から人を召喚する事が可能なのではないかと考えるのであった。
* * *
* * *
* * *
それから俺とリーナは、リーリャが
「私はこれからちょっと出かけてくるけど、二人共私の事はいいから二人でイチャイチャして過ごしていて」
と。リーナに言い残して部屋を出て行ってしまった リーナと俺がリーリャが部屋を出た後にお互いに見つめ合うとどちらからともなく口づけをしていた
「おにいさま。リーナと私は、この世界にきてから、元の世界に戻るまではおにいさまと離れることになると思うの。でもおにいさまがこの世界にいられる期間。リーナと仲良くしてくれると嬉しいわ」
俺は「わかったよリーナ。俺がこの世界に存在する限りリーナや、リーリャ。それにリーシャとはずっと仲の良い家族でいたいと思っているんだよ。それはこの世界に来た時からの俺の夢だったんだよ」と 俺は笑顔で言うのであった。そんな話をした後に 俺とリーナはしばらくの時間を過ごすのである リーナは
「おにいさまはお父様に似ています。だからおにいさまなら私のおにいさまになってもいいかなって思っちゃうのです」
そう言いながらも リーナは俺を誘惑してくるかのように甘えるようにすり寄ってくるのである 俺はリーナの体を強く抱きしめてからキスをしてから俺は自分の部屋にリーナを招き入れ。そのままお互いの衣服をはぎ取りベッドの上へとなだれ込んだのであった。
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
*
「おはようございます。おにいさま」
俺は目を覚ますとリーナの元気そうな顔が見える
「おはようリーナ 昨晩は楽しかったね」
俺はリーナの頭を抱えながらそんな言葉を囁くとリーナも「うん。リーナもとっても楽しめました」と言ってくれた。俺はそんなやり取りをしながら朝食を食べに食堂へと向かった
「おやおや 朝っぱらからはお熱いことだ」
と。リーリャに言われたが。リーナは
「そんなことないもん。普通だよ」
そんなことを言っているリーシャを見て俺とリーリヤは苦笑するのである。そんなやりとりがありつつ 朝食をとり終え。俺達は旅支度を始める
「リーザ。あなたはおにいさんとは離れるのが辛いんじゃ無いかしら」とリーナはリーザのことを心配していたのだけれども。俺はリーザに向かって
「なあリーザ。俺の事を忘れたりはしないんだろう?俺の事を思い出してくれるんだよな?」
俺の言葉を聞いたリーザは涙を流していたのだけれど。俺の手を握ってくれていた
「もちろんよ。お兄ちゃんのことを忘れるなんてできないから安心してね。だから私からも一つだけお願いがあるんだけど。聞いてくれるかな?」
リーマが俺に尋ねてきた。俺が
「なんだい?俺に出来る事であればなんでも聞くよ」と。俺が言うと
「あのね。もし元の世界に戻る事になった時の為に。私達の事をおにいさまの故郷の人に知らせておいてくれない?それでさ。もしも私が元の世界に戻ることになった時にさ。お兄様の家族が会いたいと言っていたって伝えてもらえたらうれしいな」
そんな言葉を聞いて俺はリーナの方を見る。するとリーナが俺に対して
「大丈夫ですよリーマさん。リーザさんのご両親と妹様がリーザさんの事をどれだけ愛しているのかを知ってます。リーリャも私も。それにリーナだってリーザが元の世界に戻るときは。元の世界にいるリーナがこの世界でリーリャと一緒に過ごしていたことを思い出すように私とリーリャで記憶を操作したんです。私達がリーザの記憶操作を行う前の世界にいた時のリーザのことを思い出してあげることはできるかもしれないですけど。リーザがお兄さまと一緒に過ごした元の世界の記憶を取り戻すことはできないんですよ。なので私達にリーザの事を託してもらっても問題はないですよ」
リーナの言葉を受けて
「ありがとうお兄ちゃん。リーマがそこまで私を思っててくれていたなんて。本当に私にはお姉さまやお母さま以外にもこんなに私を大切にしてくれて愛してくれた人がいた。私なんかのためにこんなにも頑張ってくれて。それにこんなにもいい仲間までできてしまった。私はもうお姉さまやリーザと別れるのは嫌だよ。まだお姉様とリーナがいればなんとかなりそうな気しかしないし」
リーザは目に涙を浮かべながら言うので俺は
「俺もリーナやリーナと仲良くなって俺を受け入れてくれたリーリャが居なかったら。きっと寂しくて仕方がない生活を続けていただろうし。こうしてリーザや、リーザの妹のリーシャと出会っていなかったなら。この世界に来ることも無かったしね。だから、俺は絶対に君達二人を見捨てることだけはしたくないんだ。だから。もしもこの世界に来て元の世界に戻りたいってリーザが思うことがあるのならば。俺は喜んでリーザについていくよ。でもその場合にはリーナ。リーリャの二人の力が必要になると思うんだ」
俺がそういうとリーリャが「おにいさまが、この世界に留まる選択をされた時には私が全力で協力します」
リーナが「リーナもこの世界で暮らすことを決めた時点で、元の世界に戻ったとしても元のおにいさまの記憶は消されてしまうので」と言うと。リーザが「それでも、元の世界に戻ることができたとしても私達はきっと家族になる運命にあったと思うから、私達が出会うことには変わりないよ。だって。お姉さまとリーナがいるから、私が寂しい思いをせずに済むわけだしさ。だから元の世界には戻らないかもね。元の世界にはお姉さまもお母さまも、私には居ないもの」と言い切った。
それから俺とリーナ。それにリーリャの3人で話し合いを行い まずは一度。元の世界に戻って家族や友人たちの事を確認してから今後の行動を決めることにした。俺はリーナ達と共に 元の世界に戻ってきた。
そしてリーナの実家の前まで移動した。俺達三人
「じゃあ、私は家に戻るね。後で私の家にきてくれるよね。それと、お父さんとお兄ちゃんがこの世界の出身だという事は伏せておくけど、元の世界に戻ったら私の家に遊びに来てくれるんだよ。約束だよ。あとは。お母さんとお父さんにはお別れを言いに行かないとね」
そんなことを言うリーザにリーリャは
「それじゃ。また後でね。それからね。この世界に居るリーヤは、リーゼリットさんの娘でもあるんだよ。だからお父様の苗字を名乗っているだけで。実際はこの世界出身の異世界人って事になるからそこのところよろしくね」と リーザに伝えてもらうとリーザは「へぇ。お姉さまが言っていたお姫様なんだね」そう言って少し考え込むようにして リーザは「まぁとりあえずは家族やお友達に挨拶してから。お家にくるか来ないかを決めてもらうことにするからさ。それじゃぁまたね」そう言うとリーザは自分の実家に走って帰っていくのである。俺は リーザの姿が見えなくなったのを確認した上でリーナに
「リーリャ 俺達はリーザと別れを済ませたから。リーザのご両親の所に挨拶に行くよ」
俺はそう言いながらリーナに話しかけるとリーナは俺の腕を取り。
「リーリャはどうするのですか?」
リーリャが問いかけてきて
「おにいさまが元の世界に戻ることになれば、この世界での記憶は全部消すことになるのですから。リーマさんともここで一旦お別れになります」
そんなリーリャの言葉を聞いて
「わかったよリーリャ。俺はリーリャのおかげで元いた世界でも。リーザと仲良く過ごせたし。何よりもリーリャという可愛い恋人が出来たんだ。俺にとってはリーザ以上に大切にしたい女の子だから。元いた世界に一緒に来てもらおうと考えている」
俺はそう告げる。そんな会話をしていると
「あの~」
と声がする 俺は
「ん?誰かそこにいるのか?」
そう言うとリーリャの家のドアが開き一人のメイド姿の女性が現れる。俺とリーリャがリーマ
「あなたは誰?どうしてここに」と聞くと
「私は。リーザお嬢様の専属侍女をしておりましたリーザと申します。旦那様や奥様にリーザお嬢様がこちらの家に戻ると伺いましたので。お出迎えをしようと思った次第です」
リーザの侍女だった女性 そう答えた。俺は
「それで君はなんでここにいるの?俺やリーザがこの世界を去ってしまえば、リーザはこの世界で過ごしたことを忘れてしまうはずだろ?なのにリーザが戻ってくればわかるなんておかしくは無いかな?」と。リーリヤの質問をリーザの侍女であったリーザに尋ねると
「それは私の方からもお願いがあるのです。リーザお嬢様には。私と同じような存在になって頂く必要があるのです」と。リーザの侍女だったリーサは答える 俺はリーナの方を見て「なあリーナは元の世界に戻ってしまうけど。リーナの意識とか記憶とかは残るんだよな?」
俺の言葉にリーナがうなずくと。
「リーリャもリーナも俺と一緒に元の世界に戻ることができるんだよな?」と 確認する
「ええ。リーリャとリーナは元々。同じ世界から来たのですし。私達の力が加われば元の世界に戻ってリーザさんが忘れてしまって思い出せなくなっていることをリーザさんの両親に伝えることが出来るはずです」と リーナは俺に向かって
「そうだよ。お兄さまと別れた後に私もリーザのご両親と妹さんに会える機会はあると思うよ」と言ってくれた 俺は「それなら俺達がこれから元の世界に戻り、元の世界で生活を始める準備をするまでの間に。リーザを頼むよ」とお願いをすると
「はい リーザお嬢様には、この世界でお世話になっておりましたから精一杯頑張らせていただきます。ただ。私のような力を持った者が傍にいたとしても。完全に元の世界に戻った時の記憶を思い出すことは難しいと思われますがそれでも良いでしょうか?」と言われて俺は
「大丈夫だよ」と答えるが。そこで疑問が生じる 元の世界に戻ることの出来るタイミングがわからないが、
「元の世界に戻った時。俺は俺として生活することは出来るの?」
俺は気になっていた事を聞いてみると
「もちろん大丈夫ですよ。その辺りは心配はいりません。お兄様が元の世界で生活を始められた時。この世界にいたときの事を思い出すことはありませんが、それでもリーザさんとは出合う可能性が高く。そうなる可能性も十分に高いと思いますので、リーザさんもリーゼリット様のお子様でありますし。元の世界に帰ったときに記憶が蘇ることがあれば、私のようにお兄様の傍にずっといてくださるかもしれませんよ」
そんな事を言われた俺は
「リーザの事を考えれば、リーザをこの世界に留め置くことは問題かもしれないけど。リーナとリーリャ。それにリーザと俺が出合えて、仲良くなることが出来たことは奇跡だと思ってるから。元の世界に戻ったとしてもリーザには幸せな暮らしをしてもらいたいと思うからさ。この世界に来たのはリーザを助けるためでもあったんだけど。この世界の人達との触れ合いの中で、本当に心を許して仲良くなれるような人と巡りあう事ができて。リーナとも付き合うことが出来て。本当に嬉しかったよ。だから俺は、リーナとリーナの家族を、そしてリーナを大切にしてくれるであろうリーリャを守りたいんだ」そう言って俺が笑うとリーナが涙を流し始め 俺が
「おい 泣くなってば。リーザにはリーナの気持ちを伝えておくし。リーナは俺が絶対に幸せにしてみせるから。だから安心していいぞ。俺はリーナを手放したりしないから」と抱きしめているとリーザが
「私達もだよ。ねぇー」と言いながらリーザも泣き始めた。
そんな2人を見ていたリーリャも目に涙を浮かべていて「お二人にこのような素敵な出会いがあって、私はとても嬉しい限りです。私とお姉さまもお二人のように愛ある家庭を築くつもりでいますので、どうか見守っていてくださいね」と言ったところで
「リーザの両親が待ってくれてるんだろ。そろそろ行こうぜ」
俺はリーザの両親の所に行くために
「じゃあリーザ行くよ」と言うと
「うん」
リーナとリーザが同時に返事をした。
「では、お三方を元の世界に戻してまいります」
リーザ付きの侍女であるリーザはそういうと俺たちはリーリャの家に戻っていた。俺達は
「リーザはどうするつもりだ?リーザはリーリャの妹って事で一緒に行動することになるから、俺とリーナも元の世界の知り合いに会いに行くことになるけど。俺としては家族や友人に会うつもりはない。俺にとってはリーザやリーリャが俺のすべてだから。俺はリーナを守れればいいから」と 俺はそういうとリーナは
「私は、この世界に居る間は、リーザとリーリャ。それからリーマの事は大切な家族だって思ってたけど。おにいさまと一緒に元の世界に戻れるとなった時に、私もリーマと同じでおにいさまが全てでそれ以外は要らないから。リーリャとリーザの事は必ず守るけど。元の世界にはリーリャ達とリーマを連れていくわけにはいかないよ」と、俺の言葉を聞いて。
リーザは少し悲しそうにしながらも「私もお姉さまと同じように。お兄ちゃん達と一緒に行きます。お姉さまやお兄さま、それにリーリャお姉さまとも離れるのはいややから」とそう言ってくれる。
そんなやり取りをしながら俺は元いた世界に戻るための準備を進めるのであった。
俺とリーナは元いた世界で暮らしていた。自宅に帰ることにしたのだが 俺とリーナとリーリャとリーザは、俺の家のリビングに集まっている。俺はリーナに
「俺の実家に来てくれていたのはわかったんだけど。どうやってこの世界に戻ってくることになったのかを教えて欲しい」と 俺が聞くと
「私はおにぃさまが元の世界に帰られた後。おにいさまのお母さんにお別れを言いにいったんだよ。それで、お別れの後に。私が元の世界に帰れるようにおにいさまが魔法をかけてくれることになって。その途中でこの世界が急に揺れ出して、おにいさまやリーリャさん、リーザさんとリーマさんの3人は私の前に現れてくれたんです」と。リーリャは
「お母様は私のお祖母様でもありますから。私にもその血が流れていますし。それにリーリャとリーナのご両親は。私の両親の幼馴染だったらしく。リーリャがこの世界に生まれたときにはリーザの事を可愛がっていてくれましたし」と リーリャはそう教えてくれて
「だから私とお兄様が元の世界に戻った時も。私達がリーザの側にいることを望んでくれたようです」と言ってきた 俺はリーザに
「そうか。元の世界に戻った時にはもう元の世界に戻っているはずだから、その時になったら一度連絡を取るようにしてくれればすぐに会いに行くことができるよ」
そう言ったのだけどリーザは「わかりました。もしもリーマが私に付いてきたいと望むようでしたら。その時には私の判断で一緒に連れて行くことにしますね」と答えてくれて俺はリーナの方をみると。リーナは「うん ありがとう」と言って微笑んでいた 俺が
「リーリャも一緒に行ってくれると助かるな。俺にとってリーザとリーナは本当に大切で掛け替えのない存在だし、リーナのご両親や、お義姉さん。それにリーザにとってもかけがえの無い存在だとは思うけど。俺やリーザが、元の世界に戻った後のリーザ達の事を気にしていたんだ。元の世界に戻ったときにも。この世界での出来事を覚えてさえいられなければリーリャはリーリヤとして生きていくことは可能だろうけど。リーリヤが覚えていないと。お祖父さんが心配するんじゃないかと思って」と、そう言うと。リーリヤは
「お気遣い有難うございます。私はリーリャお嬢様が幸せな人生を送れれば良いと思っておりますので。私の方からもリーリャお嬢様にお願いしたいことがあるのですが。よろしいでしょうか?」
リーリャの言葉を聞いて俺がうなずく
「私達が元の世界に帰るときはリーザさんのご両親を一緒に連れて帰りたいと思っているのです。お二人が元の世界に戻ってきたとき。お父様とお兄様がご不在となってしまい。もしお二人共が元の世界にいなかったとした場合にはリーザさんにお兄様の変わりを務めてもらう事になってしまうのです。お二人のどちらかがいなくなってしまった場合の事を考えて。お父様もお兄様もリーザさんにお話しておくべきだと。そして、もしそうなった時は。リーリャの事をよろしく頼むと言われました」
俺がリーナを見ると、リーナは「私もお兄様に、元の世界に戻った後も私をずっと好きでいてくださいと言われましたので。私もそのつもりはありましたし」
そんな風に言っている。
リーザも「おにいちゃんやリーザママが居ない世界なんていややから」と そんな感じのことを言ってる。
リーザは俺とリーナの事が本当に大好きだからな。リーザにはリーナがこの世界で経験した出来事は夢として。
元の世界でも俺と出会って、恋仲になって。婚約をしたっていう話を聞かせてあげるのも良いかもしれない。俺の両親とリーナの家族にはいずれ挨拶には行かないと駄目だと思ってたし。リーザとリーリャの事は俺が守りたいという気持ちがあるし、何よりもこの世界で出会った大切な人達だから リーリャが俺に対して
「それとお兄様。リーザさんのお兄様に対する呼び方がお兄さんになっているのに気がついていますか?リーザさんはこの世界にいる間も。リーマお兄様と呼んでいましたので、元の世界に戻ってからもリーザお兄様と呼ばれることになりますが。お兄様の事を兄と慕っているという証拠ですよ。この世界から戻るまではリーザのお兄様になるわけではありませんが、この世界の思い出を持って元の世界に戻る事が出来ればリーザさんはお兄様が元の世界に戻ったとしても。リーザのお兄様であると認識し続けることが出来るはずですよ」
リーリャの話を聞いた俺とリーナ
「わかった。じゃあ俺のことはおにいちゃんと呼ぶことになると思うから。リーザの事はリーザちゃん。これからはリーザと呼び捨てで呼ぶことにする」と、そう答えたところ。
リーナも「おにいさまがそう仰るのであれば。リーザの事をおにいさまの妹として扱いたいと思います。私もこの世界に居る間は、おにいさまと呼べませんし」そう言いながら 俺の方を見つめてきた
「そうだな 俺は元の世界での生活もあるからリーザがこの世界で体験したことの記憶を無くしてしまうことになるだろうけど。元の世界での生活を終えて元の世界に帰った後に、リーザにはこの世界での出来事を忘れてもリーリャとリーザの幸せを願っている人がいるということを理解して貰いたい。そうすれば俺がいなくなったあとも。寂しくは無いとは思うし、それにリーナと二人で仲良く暮らしていけるだろう」と、俺がそういうと。リーザが「うん 絶対にリーザが忘れたりせぇへんもん」と力強く宣言してくれた。リーザは素直ないい子だから そんな会話をしながら俺はリーザのお父さんとお母さん。それに俺の祖父母である
「俺と、母さんの両親は既に他界しているけど、この世界でリーリャに命を奪われてしまった人たちや。それから、この世界のどこかに存在すると言われているダンジョンマスターと呼ばれている者の正体が魔王の魂であることを知って、それの対処のために召喚されて勇者の力を使えるようになったのだから。俺は元の世界に戻った時にリーリャに聞いた話を。自分の記憶が無くなる前にリーリャに話す必要があると思ったから、だから俺は元の世界に戻った後はリーリャと行動を共にしようと思っているんだ。リーナにリーザ、リーリャにリーザの母さん、父さん、リーリャの父さんに。それにリーリャの両親と。それからお祖父さんや俺の実家にも連絡を取ってから。元の世界に戻るとしよう。俺の両親も、きっと俺と同じように、元の世界で生きているだろうから、俺と同じように。リーナ達との大切な思い出や、それに家族と離れて元の世界で暮らすことにならなくてよかったなと、喜んでくれるだろうから」
俺がそう言うと。リーリャが
「そうですね リーリャの両親は。リーザがお母様と妹になり、リーザが私のことを姉と呼んでいただければ喜びましょう。私にとっても。リーザとリーナと過ごした時間はかけがえの無いものなのです。おにいさまとリーリャ。お二人と共にこの世界で生きることの出来た私は本当に幸福だったのだと思わせてくれるほどに幸せな時間を過ごさせていただきました。それにお父様とお母様も、この世界に来られているはずのお父様も、お兄様のお母さんも。私が元の世界に戻れる方法を見つけるために協力をしてくれると仰ってくださいましたので。元の世界に戻り次第。おにいさまとお義姉様と3人でお世話になった方々へのご挨拶と。元の世界に帰る方法を探さなければなりませんね」
リーリャのその言葉を聞いてリーザも「お姉さま。リーリャお姉さまのパパやママ。それにおにいちゃんのお祖母様にも。元の世界に戻った後、お別れをしないといけないんですね」と言って リーナはリーリャに向かって
「お祖母様は私もリーリャさんも、そしてリーザさんも本当の姉妹のように接してくれていましたし。それにお祖父様は、私のお祖母様やリーザさんの事を守ってあげてと言われたと聞いていますから」と、そう告げると。
リーリャも「お兄様のお祖母様はリーリャもリーザさんも実の娘のように可愛がってくれました。お父様の方は少し苦手だったのですが、お兄様と仲が良く。私とも一緒に過ごす時間が多かったので嫌いではなかったのです。ただ。お兄様と一緒に元の世界に戻ったら二度と会うことはないでしょう。ですがお兄様がリーザさんをお兄様の側に残すことを望んでくれて、本当に嬉しいと思っております」
そんな感じで
「うん 私もリーザちゃんの事は好きだよ。お兄様は渡さないけれど」
リーナは笑いながら
「リーリャさんがお姉さんで良かったです。お義姉さん」と言い。リーザも嬉しそうに
「お姉ちゃんとっても綺麗だし、それに優しくてお料理も上手なんだ。リーザも大好き!」とそう言うのであった。
そんな風に話しながら俺達は食事を続けたのだけど。俺の両親や俺の実の姉や妹や。俺の母親の兄夫婦、母親と俺の兄弟。それに俺の実家にリーリャ達の事を紹介してから帰ろうと考えていたんだけど。リーザが俺の家族に会いたがったし
「ママは私にとってもママやけど。私もおねえさまみたいな、リーザおにいちゃんのおくさんの人が欲しかったな」と言うような発言をしたこともあって 結局俺は。俺の両親が経営していた喫茶店と自宅を兼ねたお店を。実家の近くで新たに開くことにしたので リーリャ達に俺の家族を紹介が出来ないわけではないのだが。俺も、元の世界に戻ってもリーザのことが忘れられないで、リーリャのことが好きになっていたりするから、この世界でもリーリャと結婚できないかな?なんて思ったりしたこともあったりもするから。
元の世界に戻るときに俺がリーリャのことを好きになっていても大丈夫なのか?と、心配になってしまったのだ。俺の両親には俺の
「リーザは俺にとっての妹であり娘のような存在で。それにリーリャの事もリーナの事も俺は大切に想っているし。リーザもリーリャの事をとても気にいってくれたようだし、何よりも。元の世界に戻ったとしても。リーナが俺の事を好きでいてくれていることに変わりはないだろうし。だから俺には元の世界で待っている人はいない。だからリーザやリーリャと結婚することについては反対されることは無いと思うし。俺も二人が結婚相手としては申し分ないと心から思っているから」
と。リーザとリーリャの事を認めて貰ったのである。ちなみにこの話は リーナの祖父と俺の父親の間でも話されていたようで。俺が元の世界に戻る際に。
「私や、妻も。お前と離れたくないと思っているし。それに元の世界に戻るということはこの世界に来たときからわかっていたことだから。私達もこの世界で生きていきたいとは思ってはいたが、元の世界の家族のことも大事だと思っているし、何よりも元の世界に残してきた大切な人達に。もう会えないと決まったわけではないし、それに。この世界での思い出を忘れることもない」と言われ。
「俺もそうだし、リーナのお父さんも。リーナのお母さんも。元の世界に戻るということに何も不満はないから、それに。俺は、元の世界に戻ってから。リーリャの事をもっと知ることができそうだし、それに俺にはリーリャがこの世界に来てくれたおかげでリーリャと出会えたから、だからリーザが俺の元に来るというなら受け入れようと決めている」と、そんな事を教えてもらったから。俺はこの世界でも俺の妻であるリーナの事は愛しているが、俺の心は、リーリャやリーザの事を気に入っているし。それにリーナも俺に対して好意を寄せていてくれることは分かっていたから。リーリャの事も受け入れるつもりでいたのだから。
「リーリャ。元の世界では君に会うことが出来ないだろうけど。元の世界に戻っても俺は、リーナやリーザの事を変わらずに愛すると思うから、俺はリーリャにも。リーザと同じようにリーリャの事が好きなんだ。だから元の世界で、俺は君と再会することは出来ないかもしれないけど、それでも。俺は君の幸せを願わずにはいられない。元の世界での俺には帰る家がないから。俺がもし、元の世界でリーリャやリーザと出会うことが出来なかったとしたら。今のリーザのように俺の傍には居なかったのだろうな。俺も元の世界に帰ることが出来ると分かったからこそ。君達と一緒に居る時間を大切にしようと思うし、だから、俺と家族になって欲しい」と、俺が言うと リーリャは「私にリーザ以外の家族が出来るというのは夢のように嬉しい事なのですけど。私にそんなことを言って良いのかわからないですけど。おにいさまが元の世界に戻った後に。お兄様のお祖母様やお母様がお亡くなりになっても。お兄様のお母さんが再婚しても。私のお母様とお祖母様やお母様とお兄様のお父さんやお祖母様が。私がお兄様のお嫁になるのに反対していても。私はずっと、お兄様と一緒です。元の世界に戻ったら。リーリャはおにいさまのおくさんになりますからね」とそう言ってくれて リーザも
「私だっておにいちゃんに負けないくらいリーザおねえちゃんのこと大好きだもん」と。俺に対抗意識を向けてくる
「俺にはまだ、お祖父さんもお祖母さんもいるんだから。それに、お祖母さんも。まだ生きているだろうから、リーリャ達も元の世界に戻った時にお祖母さんに挨拶をしないといけないんだぞ」と、そう言うと
「それはお義祖母様と、私にとっては叔母様に当たる方は。既に亡くなっていて、私やお父様にとっても叔父様にあたる方や。その旦那様がこの世界で暮らしています。私とリーザさんは会ったことがありませんでしたし。お兄様もリーナさん以外に親しい方がいないと聞いていましたので」と リーナは「私達はリーリャさんのご両親に挨拶をして。そして元の世界に戻りますね。私達はお兄様のご両親と面識があるわけではありませんし。リーリャさんもお兄様も、私の両親の顔を知らないのですから」と。リーザは「私はママとおねえさまの顔を覚えてるけど、でもパパのお祖母ちゃんとママのおじいちゃんと、おにいちゃんのおとうさんとおかあさんは覚えていないかも」と。
俺もリーナも元の世界に戻った後、リーザやリーリャが困ることがないようにしたいと考えていたので。俺の両親や、俺の実の姉。それから母親
「私や、私の実の弟は元の世界に戻った後も。私や弟や弟の子供や。そして私の娘や孫とも。交流を続けて欲しいと考えているし。その方がお前たちにとって何かしらの助けになることも有るだろうし。私も元の世界に戻った時、私の息子やその子供が、この世界で暮らしていたことを忘れてしまっても良いが。私の事を忘れることは許さないが、元の世界に戻ってから、リーザちゃんが、リーリャちゃんと会うことが無いと言う事はないだろうから」
リーナの祖父はそんな風に
「それに元の世界に戻ったとしても。私の孫と孫の夫やその子達は私の孫であることに変わりはなく。それにお前の母親は私の血を受け継いでいるから。お前の父親と、私の娘の娘の子供も。お前の娘と同じ顔をしているはずだ。私達はもうすぐ死ぬが、それまでの間に私達にできる事はしておきたいから。元の世界に戻る前に。一度会っておこう」と言ってくれたのである。
そんな話をしてから。俺達が食事を始めてから2週間が過ぎた。この世界に召喚されてから1ヶ月半が過ぎて。俺の勇者の力も完全に制御できるようになってきているから。俺はリーリャとリーナに
『リーリャ、リーザ。今から元の世界に戻って俺の家族に会わないか?』
と、そんな提案をした。
リーナは少し考えた後に。リーザを見てから。俺に視線を向ける
「おにいちゃんの気持ちはわかるよ。でも、リーリャは。おにいちゃんの家族に会うと、元の世界に戻ってもリーリャは一人ぼっちになってしまうんだよ。それに、元の世界に帰ったら。私達は、この世界での事を思い出す事が無くなってしまうのだから」と、悲しそうな表情をしながら言う。リーザも同じ意見なのであろう。リーナの言っていることに首を横に振っている 俺もリーナの言葉に納得はしたけれど。このままリーリャ達と離れるのは寂しいと思ってしまったから
「わかった。俺はリーザがこの世界に来たおかげで。元の世界に戻ってもリーザの事が忘れられないと思うし。それに、元の世界に戻ってからも、この世界での出来事は、忘れてしまうことはないし。俺の心の中に残っているから」
俺がリーザに伝えた言葉をリーナに伝えると。リーナは
「私は、元の世界に居たときも、元の世界でも、私達の両親は、仕事ばかりであまり会えなかったから、元の世界に戻るときはリーリャと二人で過ごすと思っていたし、それにリーザが来て。二人だけでこの世界で過すのは難しいとわかっているから」と。リーナは言う。そんなリーナを見たからなのか。リーナの祖父は。リーナに
「お前の言うとおりだ。この世界での事は思い出せないかも知れない。それでも、この世界での思い出を忘れずにいることは可能だ。それに、私はリーリャにこの世界で幸せになってもらいたいと考えているし。それにリーシャが、元の世界で幸せになった姿を見てみたいと思っているから」
「私だっておにいちゃんと一緒にいられるようにしたいから。おにいちゃんとリーリャが幸せになれればそれでいいと思うけど。この世界で一緒に過ごす時間が短かったけど。それでもリーリャはおにいちゃんと出会えてよかったと、リーリャは心から思っていて、私にとっても。とても大切な存在なんだもん。元の世界に戻ったときにリーリャのことを想う人が居ないと悲しいから」
リーナはリーナの祖父母と母に会えることで、リーナと離れ離れにならなくて済むと思ったから。俺が元の世界に戻っても
「おにいちゃん。元の世界に帰っても、おにいちゃんの心には私がいるからね」と、リーナは俺の手を握りしめながら言ってくれる。
俺としては。俺はリーナとリーナの祖父とリーナの母には会わなくても良いかなと考えたが。リーナはきっと。リーナの祖父母は俺が会いたいと願ったら、喜んで会ってくれるんじゃないかなと思い。
「リーザもリーナも、元の世界に戻っても。俺のことは覚えていてくれるんだろう?」
「もちろんだよ。私とリーナおねえちゃんはおにいちゃんの記憶だけは消えることがないからね」と。リーナも嬉しそうに微笑んでくれている。リーナとリーザも、この世界に来るまで。
「私は元の世界に戻っても、この世界のリーリャとして生きていくことには変わりはないけど。元のお兄ちゃんがリーリャの事を気にしてくれていると思うから」と、リーザもそう言ったのだから リーザの祖父も
「私がお前達を元の世界に戻す方法を教えてくれた。私も元の世界で私の子孫や娘達と。孫が仲良く暮らしている姿を見ることが出来るかもしれないから」と、そう言っていたのだから。リーザやリーリャの祖父母と。リーナの祖父と、リーナの母親にも会えば。
俺はリーザとの絆を感じることが出来て、そして俺も、元の世界でリーザと過ごしていた日々を思い出すことも出来るし、リーナの両親に会った時には、元の世界に戻ったら、リーリャと
「俺の妻になるリーナや、その家族や孫や、曾孫や玄孫達も。元の世界にいるリーファやレティもみんなが、幸せになっているといいな。リーザやリーリャもリーザや、レティナ、アリアやシェリーやエレナ、リーファやレティナ、エレナやシェリー、それからリーファやリーザやリージャ、レティアと再会できたことを喜び合うことができるんだから」と、俺とリーザでリーリャとリーナを連れて行くために。俺とリーナの故郷に行こうとしたら。
リーナの祖父母と母が同行するということで。俺達はリーリャの故郷の国に向かったのである。
俺が、リーナとリーザと三人
「元の世界に戻った後は、俺の家族と会う事になるけど。その時リーリャはどうしたい?俺の家に行けば。父さんも姉さんも母さんもいるから。そこで生活することも出来るんだぞ」と。俺が聞くと。リーリャが「私は。この世界で暮らしたからこそ、リーリャという自分を受け入れることができました。お父様とお義祖母様やお義祖母様、お父様やお義祖母様や、リーシャとレティシアやレティナ、リーファやお祖母様とお祖母様は。リーリャにとってかけがえのない人たちですから。お祖母様達は元の世界に戻りますが。私もお祖母様達が暮らしていた場所で暮らせば、きっと元の世界に戻った時でも。リーリャと、そしてリーリャのお友達だった人達と楽しく暮らすことが出来るような気がします」と、答えてくれたのである。
「うん、俺もその考えに賛成だな。リーナが元の世界に戻った後。この世界で知り合ったリーリャと俺やリーナと、それからレティカや、エレナさん達。そして俺の父さんと母さんや、お兄さんやお婆さんも一緒に住んでくれるのなら。それは凄く幸せなことだと、俺は思うよ」と。
俺はリーナとリーリャが元の世界に戻った後のことを考えながらリーリャの頭を撫でると。リーナも俺に頭を差し出してくるから。
俺はリーナとリーリャ
「元の世界に戻ったとしても、俺の事を。俺とリーナのことをずっと好きでいてもらえると嬉しいんだけどな」
と。そんな俺の言葉を聞いたリーザも
「私も、リーナおねえちゃんと、おにいちゃんの事が大好きだから離れたくない」
リーリャは二人に向かって
「大丈夫ですよ。お二人が私にとっての光であることに変わりはありませんから」
「ありがとう、リーナ」と。俺が言うと
「うん、リーナおねえちゃん」
リーナの祖父も、リーナの母も、リーリャの家族も俺
「「おにいちゃんとリーナ(おねぇちゃん)のことも、私達の事を大切に思ってくれていることが伝わっているから安心していいんですよ」」と、リーナの祖父は、優しく言ってくれた リーリヤ達と共に。リーリャの生まれ育った村に転移して来た俺たちは、村長の家の近くにある。村の子供達が遊んでいる場所にやってきた 俺とリーナが元の世界に戻る時は。こちら側の世界に来た時の状況に近いほうが都合がいいと、リーナは考えていたからである リーリャが俺の手をぎゅっと
「お義父様、お義祖母様、お義母様、お祖父様、お婆さま。お久しぶりです」
「「おねえちゃん」」
リーナの祖父母と、リーリャの母がリーリャに声をかける 俺はリーリャがこの世界でリーリャの家族から、リーリャという名前をつけてもらっていたことは聞いていたのであるが。この世界に呼ばれたときに、この世界での名前は失ってしまっており。元の名前を取り戻すことは出来なかった。だからこの世界での名は
「リーリャ」なのである リーリャがこの世界での名前を呼ばれて俺の方をチラッと見ると
「はい。私もリーリャという名前ですが。この世界に来たときに名前を無くしていたんです。おにいちゃんのおかげで。元の世界に戻ればまたリーリャと名乗ることが許されることになりました」と。俺の方を見て言う。俺はそんなリーナの言葉を聞きながら リーリャと、リーナは俺と一緒にこの世界に来ているのだから、元の世界に戻ってきたときに、元の世界での記憶を思い出せないのは確定事項であり、そして元の世界に俺とリーザと、そしてリーザのお爺ちゃんとお婆ちゃんがいたことは記憶から消えてしまうから リーリャが元の世界で名前を失わなくて済むようにするためには。俺はリーリャとリーリャの祖父母に、リーリャの事を伝える必要があったのだ 俺がリーリャを、俺達の生まれ故郷に連れて来たのは。元の世界に戻っても
「俺がこの世界に来てリーリャと一緒に過ごしたときのことは覚えている。それにリーリャは。この世界で。リーリャとして生きてきていた。この世界で生きてきたリーリャとリーザと出会えて本当に良かったと思っている」
「リーリャちゃん、リーザちゃんはね。リーリャちゃんのことが大好きなんだからね」
「うん。リーリャおねえちゃんの事を私は忘れないから」
リーナとリーリャが言う リーリャの祖父母も
「リーナ、リーリャちゃん、この村で私達の孫娘が育ったなんて夢のようだ。こんな素晴らしい経験をさせていただいてありがとうございます」
「リーナとリーリャが居てくれたから。この村は平和になりました。私達にリーナの祖父母と母が、この世界に居たという事実を残して下さり。そして私の両親やお義母さんと、そしてお祖母さんに、元の世界に戻っても。この世界での出来事を忘れないように。リーリャの祖父母も母もこの世界で暮らして生きていたという証拠を残したかった。私が元の世界に戻ればもう。リーリャは、元の世界に戻った時に。自分の本当の名前が分からないまま。自分が誰か分からなくなってしまう可能性があるけど。リーリャがこの世界で暮らしていた事実は残る。そして元の世界に戻ってからもリーリャはリーリャだと、証明する術も残せた。この世界を救ってくれたのはリーリャでした」
俺とリーナもリーリャに対して
「俺とリーナとリーザの事も。リーリャと、リーナの事をこの世界ではリーザとリーシャと、そしてリーザの祖父やリーファが、リーナ達三人のことを覚えていてくれるはずだ」
リーナの祖父母とリーリャの母もリーザの祖父の言葉に続く
「リーリャちゃん、リーナちゃん、それから。レティやリーファやレティナ達。私達の娘や息子達もあなた達を決して忘れませんからね」
「うん、絶対に」
リーリャが俺の方に近付いて来て
「この世界に来る前にお兄ちゃんと、リーナさんからもらった言葉は今でも鮮明に覚えています。おにいちゃんに、私がこの世界で生きてきたことをずっと覚えていて欲しい。おにいちゃんにリーナの事が好きなんだと伝えたときから。そしてリーナに好きになってもらうことが出来たらどんなに幸せだろうと思ったことを、私が元の世界に戻って、元の生活に戻った後も、お兄ちゃんの事がずっと好きでいたいと。その想いを込めてリーナとおそろいの指輪をつけたんです。リーナにその想いが届いたようで嬉しいです」
俺もリーナに、リーリャの想いに応えるかのように。リーナとリーザに貰った。リーナとお揃いの結婚指輪が、俺の左手の薬指にはめられていることをリーナに見せてから
「俺のほうこそありがとう。リーナの事が好きだから。これから先、リーナが嫌じゃなければリーナの事を俺だけの女にしたくて。でも、俺は、元の世界に戻ったら。この世界の事を全く思い出すことが出来なくなるから。それでもリーナとリーザの事を、リーナとリーザの事を愛しているこの気持ちは変わらないから」
俺とリーナとリーザが。この世界に召喚されてこの異世界で暮らすことになってしまったあの日のことを俺ははっきりとは思い出せない。けれどリーナとリーザと過ごしたこの世界での事は。俺はずっと心の中で大事にしてきたのである。リーナはそんな俺の想いを感じたのか。俺の手を握ってくれた。そしてリーリャのほうを見ると。リーナが握っている手と反対の手でリーリャも
「私は、リーナお姉ちゃんとおにいちゃんが元いた世界で。リーナお姉ちゃんやおにいちゃんの事が大切だって思っていても、お姉ちゃんや、おにいちゃんのことを想うと。きっと辛くなるかもしれないけど。私はこの世界で過ごしたおにいちゃんとの幸せな時間が大切な宝物です」と。そう言いながら俺に抱きついてきた 俺はそんなリーナを抱き締める 俺の背中に腕を回しながら
「うん。私は、リーリャとして、この世界に来て。この世界を救うことができたことでこの世界で、おねえちゃんや、おにいちゃん、レティアお婆様、お母様や、エレナさんやお父様やレティナお父様、お父様達、それからリーシャとレティシア達と出会って幸せな時間を過ごす事が出来ました。リーナやおにいちゃんと過ごせたから。リーナお姉ちゃんに、好きだと言って貰えたから、この世界を守る事ができた。私達はみんなで元の世界に戻ることができる」と。リーナが言う リーナの祖父と祖母とリーリャの母と、リーナの父も俺達の様子を見守りながら優しく微笑んでくれている リーナの母も、俺の方を優しく見て
「あなたのおかげで、私はこうして元の世界でも生きて行く事ができる。この世界でリーリャちゃんと出会わせてくれて、本当にありがとう。私達が元の世界に戻ると。この世界での記憶は全て消えることになるけれど。私達は元の世界に戻ってもリーリャちゃんが大好きな私達の子供であることに変わりはないし。私はこの世界で出会った皆のことも全て大切にしたい」と言う リーナの母は俺の方を優しい眼差しで見ながら言うのだが。リーナが俺の服の袖を掴んできたからそちらのほうを見ようとすると。俺にだけ聞こえるような小声で
「リーナとリーナの祖父母は別として、他の人はリーザのお友達だったとしても。元の世界で出会う人だから、リーリャが元に戻るときはこの世界の人のことは記憶から消えているはずよ」と言った。確かに俺自身も、元の世界に戻れるなら元の世界で、家族に、仲間に、恋人に会いたいと思ってはいるが。
「おねえちゃん、この世界で会った人たちの事を大切にしなくちゃダメだよ」と。リーザが言うと リーナが俺とリーザの方を見て「うん、そうだね」と。笑顔で言うのであった 俺の膝の上で眠っていた。リーナの祖父は目を覚ます
「ふむ、ここはどこだ?」と。辺りを見ながら言うのである 俺とリーナが、リーリャと一緒に魔王
「まぁ。わしは魔王じゃが。お前は誰じゃ。この世界の人間では無いな。この世界の者でないならば。すぐにここから立ち去るが良い」と。魔王と名乗る人物が言うのである リーリャが
「この方は私をこの世界に呼んだ方なんですよ」と。リーリャが俺とリーナの方を見て言う リーナは、俺の方に目線を向けながら 俺に「ちょっと行って来るから。お爺ちゃんとお婆ちゃんの側に居てあげてね」と言い。俺とリーザの側を離れて
「お久しぶりですね。この世界に来てから初めてお会いしました」
「ああっ。やはり、勇者の魂を持った少女か。なるほどそういうわけか」
「はい、リーリャは私と一緒に元の世界に戻りました」
「そうであろうのう。この世界で生きるよりは、この世界から去って元の世界に帰るべきじゃろう。しかし残念なことにお主達には。元の世界へ戻る道はない。そしてお主の持っている剣はもう使い物にならぬ」
「えっ?なぜわかるのですか」
「わしのスキルの解析で。その武器がもう使えぬという事が分かるのじゃ」
「そうなのですか」
リーナと、リーリャは二人で話をしながら、こちらに戻って来た。
そして、俺はリーリャと手を繋ぎ。リーザと、リーリャの母も。リーザ達も集まってきて。全員で話し合った リーナの祖父によると。俺達の世界のスマホを使えば。元の世界と連絡を取ることが可能だということなので、俺は、俺とリーナと、リーザ、そしてリーリャとリーナの祖父母と、それからリーナの母親を連れて俺の家の方にやって来た そして俺はリーナの祖父とリーリャと、リーリャの両親に、この世界が滅ぶのを回避するために、異世界から来たことを説明して。元の世界に戻るための準備をする為にも
「とりあえず元の世界と通信ができる状態なのかを確認してみたいから、スマホを取り出してみるがいい」と言われたので。取り出したのだ リーナは俺が持っていたスマートフォンを取り
「はい」と言い俺が操作した画面を、自分のスマホの方に写した そしてリーナが
「元の世界への電話番号がわからないと。元の世界に連絡することが出来ないんじゃないのかな?」と。リーナがそう言うので、俺は、リーナに番号を伝えると
「えーっと。これって、元の世界からかけた場合。繋がるのかしら?」
「ああ、繋がらないだろう」と。俺が答える リーリャもリーナの祖父も俺が手にしていたスマートフォン
「この機械のことなんですけど、これはお兄ちゃんしか使うことができないから、この世界にある物では元の世界と、話す事ができません。でもリーナお姉ちゃんが持ってる。この世界に無いものは。その端末を通して会話することができるんだよ」
俺のスマートフォンの画面を見るとリーナが「あれ?おにいちゃんと繋がっています」と。リーナは言う リーナの祖父の「ふむ。それについては、勇者が異世界のアイテムを持っている時に使える力。勇者の力の一つなのではないかと思われる」
「この世界にも。電話というものはあるが、この世界の文明はまだまだ未発達なのだ。それに勇者の力によってこの世界と繋がったことで、元の世界にいる者と通話できるようになったのかもしれん」
「はい、その可能性の方が高いと思われます」
俺の両親は、仕事中だったので、会社の同僚と話をしているようだ。同僚は、「今日も仕事を頑張っているんだね。俺も君に負けないように頑張るから。君も頑張って」と言ってくれた 俺は俺の会社の社長と電話で話しをしていたのだが。俺は今いる場所で俺とリーナが暮らしている場所を地図アプリの画面に出して見せてから
「この位置で合ってるか?」と聞く すると社長が「ここだ。ここで間違いない。君はこの世界で暮らしていてくれて良かった。もし、その世界の人達が元の世界に帰るために。君の協力が必要なら言ってくれればすぐに協力はできると思うから。必要なものがあったらなんでも言ってほしい」と言ってくれた 俺は、リーナと俺が異世界に召喚されて暮らすことになった。異世界の地図を見せ 俺の住んでいた街に指を置いて 俺の暮らしていた街の場所を教える リーナの祖父とリーナとリーリャは
「ほう。なかなか良い世界ではないか。だが。お主達は元の世界に戻るのであろう」
「お爺様、リーナは私の世界に必要な人間です。私と共に元の世界に戻るのが正しい姿であり。元の世界に戻ってからのことはリーナの幸せを願って私は見守ります。リーナ、リーナが幸せな人生を送ることが出来るよう、私もリーナとあなたのお母様を全力でサポートさせて頂きます」
リーリャはリーナに向かって頭を下げ
「うん。ありがとうリーリャ」
リーナが俺に抱きついて来て「おにいちゃんとリーリャさんはこれからどうなるのでしょうか」と リーナの祖母は俺とリーナの手を握って「私はお二人とも、応援しますよ。私は、元の世界に戻ったら、孫ともう一度一緒に過ごす事ができるから」と 俺の母親は、俺達に抱きつきながら「絶対に元の世界に戻るわよ」と リーリャはリーナの祖父母にお礼を言いながらリーナを抱き寄せる リーナは俺とリーリャを見ながら「私達はこの世界に来た時から。元の世界に帰るまで。ずっと三人で仲良く暮らせるって思ってたけど。私と、おにいちゃんの気持ちも大事だけど。私とおにいちゃんの事を心配してくれて本当にありがとうございます」と言った リーリャの祖父は「まぁ。わしには何の力もないのだがな。リーナや勇者は勇者の力と、魔王を倒した時の力の影響で。この世界で暮らすことができるが。勇者とその娘のお主達には元の世界で過ごすべきなのじゃ。それが、本来あるべき姿であろ」と言う リーナはリーナで
「はい、それはわかっているのですが。お爺様にも感謝していますよ」と言う リーナの祖は「うむ、リーナよ。勇者に何かして欲しいことがある時は、わしに相談するのじゃぞ」
リーナの父は「俺が、リーナにできることなら、できるだけのことはするつもりだからね」
リーリャの母は「リーリャは、リーナが元の世界に帰れるようにお世話をしてあげるのよ」と リーナと俺とリーナの祖父母はリーナの母が用意した食事をとる事にしたが 俺達はまだ何も口にしていないというのに。空腹を感じる事がなかった 俺達とリーリャの祖父母とリーナの家族との話し合いが終わる頃には夜になっていたので。リーリャの祖父母は家に帰っていった。俺達も自分達の家に戻ろうと外に出ようとしたときに、俺達が住んでいる家の前では。俺が知っている人たちが集まっていた 俺とリーザは。その人達がこちらに来るのを待つことにした。
そして 俺はリーザと、リーザの母とリーリャの母を先に車の中に入れ。
「さぁ、行きましょうか」とリーザと俺が、リーザの母とリーリャと手を繋ぎ歩き出す 俺はリーナの母に「あの子達とはうまくやっていけそうか?」
「ええ、あちらも、こちらに対して悪い印象を抱いてはいないようでしたし。それに勇者と魔王の娘だとしても。普通に接してくれるでしょう」と。そう言って俺に微笑みかけるのである そして、リーナの母がリーリャと一緒に俺とリーナの後を付いてくるのだった そして、リーナとリーリャと、リーリャの祖父母が俺達と合流し、それからしばらくして俺達の家に着くのである リーナの祖母がリーリャの祖父母の家に行き
「あっちの方でお風呂に入って来るね~。あなた達はお婆ちゃんが居なくても、一人でお風呂に入れるよね」と言い リーナとリーザが俺の両親と入浴する そしてリーリャがお婆ちゃんと浴室に向かい。
それから数分してリーリャとリーナの祖父母がお婆ちゃんと 俺の両親が待つリビングルームの方へとやってきた それからしばらくして俺の両親とリーナと リーリャの祖父母も一緒に夕食を取る
「ねぇ、パパとママはおにいと、リーナねえちゃんとお姉ちゃんのことが心配なんじゃないの?」
リーラがそう言うので俺は
「確かにそうだな。でも俺はリーリャと一緒にこの世界を回って。リーリャには元の世界に戻って欲しいと思っている。リーリャには元の世界には俺の帰りを待っている人が居るから」
俺は俺の考えを。俺達の家族の人達に伝えると。皆も納得してくれたようだ 俺達4人は俺の部屋で。元の世界に帰るための準備を進めている最中
「なぁ。リーリャ、この世界の武器を使って、俺の持っている武器と交換はできないかな?」と俺はリーリャに言うと
「残念ですが。お兄ちゃんの持つ。武器はこの世界の武器と違って特別な力を秘めていますから。簡単に交換はできません」
俺は自分のスマートフォンを取り出し。スマホでステータス画面を開き。装備の項目に剣という項目が新しく追加されていた その画面を見て「やはり、この世界の武器はこの世界の物との交換が可能なんだろう?」
俺がそう言うと リーナの祖母が「私も自分のスマホで見てみるね」と言って リーナの祖母も。自分のスマートフォンで俺のスマートフォンと表示されているものを見ていたが
「やっぱり無理みたいだよ」と リーリャは「そうですよね。私の世界の武器も。私が魔王の力を受け継ぐ前の世界の時でも、魔王城にあった武器でも、この世界の人達が使う事ができるような。一般的な物としか変えることができなかったから」と言う
「この世界はまだまだ、この世界に住む人々が自力で、発展させるべき段階にあるのだろうな」
リーナはリーナで
「おにいちゃん、お兄ちゃんが、持ってるそのスマートフォンに表示されてるのって。この世界で手に入ったスキルとか能力が表示されるようになってるんじゃないの?」と 俺が
「うん。俺が異世界に召喚された時から表示されるようになったんだよ」と答えると リーナの祖父は「おぬしは、魔王を倒し、魔王の力を手に入れたのだ。勇者の力を持っていても不思議ではなかろう」と言う リーリヤの祖父は
「この世界で手に入れた能力はこの世界の人にも扱う事は可能だから。この世界の技術レベルを上げる為の協力も惜しまない事にしましょう」と言う 俺はリーリャに
「元の世界に帰ったら。お前は何をしたい? 何かしたい事があるのであれば遠慮なく言ってもいいから」と俺
「元の世界に戻った時に、やりたいこと。それは、私は、おにいちゃんに助けてもらいました。ですから今度はおにいちゃんの助けになりたいです。私のできる限りのお手伝いをしたいんです」
「そっか、わかった。ありがとう。それじゃあ、この世界でも、元の世界と同じように一緒に過ごしていけばいいから」
リーナの祖父が「お主には本当にすまんかった。わしの孫を助けてくれてありがとう」と言ってくれた
「うん。リーリャの気持ちはありがたいんだけど。今は。リーリャのおじいさんに謝られても俺には返す言葉がない。それに、俺が元の世界に戻るためには、リーリャが必要みたいなんですよ。俺はこの世界に留まることはできない。俺は元の世界でやらなければいけない事がたくさんありますから。ですが。リーナに頼まれたので。リーナとリーナのお母さんとリーナとリーナの姉と。リーリャにはこの世界で暮らすための準備を手伝ってもらえればと思っています。この世界に留まってもらうのには申し訳ないとは思いますが。お願いできますか?」
リーリャは
「私には断る権利はない。それに、元の世界に帰れないのは仕方のない事です。私はリーナの役に立てればそれで良いです」
リーナは
「おにいちゃんはリーリャさんと一緒で大丈夫なのかしら」
「うーん。多分問題ないだろう」
俺達は俺の部屋に戻り、
「俺とリーナとリーリャとリーリャの祖父母は。リーリャの祖父に頼んでリーリャの世界に行かせてもらうことにしよう」
リーナの祖父は「お主達に。リーリャの世界に行く手段を与えなければならぬのぅ」と俺とリーナとリーリャにリーリャの世界に行き来するための道具を。
「お主達に渡すわけにもいかんので。わしが、元の世界と、お主達の世界をつなぐ扉を開くことにするが、よろしいかな」と俺達に確認をするのであった。
「お爺様。おにいちゃん達も一緒に行ってもいいのかしら?」
リーナの母が
「そうですね。リーリャの世界でお世話になっているのですもの」と俺達に言いながら リーリャの母も リーナの母と同じ事を考えているようだった リーリャの祖父は
「もちろんじゃよ。じゃあ。わしについてきなされ」と そう言った瞬間。
目の前が真っ白になったと思ったら。
「ここは?」
「ここがリーリャの世界じゃよ。さぁお入り」
そう言って、リーリャの祖父は。家の中に入っていくので。俺達も続いて中に入る するとそこは俺達が泊まっていた。
リーリャの祖父の家で、そして。
リーナの父とリーリャとリーナとリーリャの祖父母は。リーリャの世界に来ていた そして、俺とリーナとリーリャは。リーリャに
「お婆ちゃんが、私に話があるそうなのでちょっと待っていてください」と案内されるがままについていくことにした それから少しして、リーリャの母親と一緒に現れた。リーリャの母親は。
俺とリーリャの顔をみると
「良かった無事で何よりです。リーリャちゃんとリーナとお父さんも無事に帰って来れてよかった」
リーリャの父親は
「リーリャ、すまなかった」と言いリーリャに抱きついた リーリャとリーリャの母とリーリャはお互いの事を心配していたようで、お互いに涙を流していた 俺も、俺の母が泣いていたので、リーナに「おい、俺が母さんのところに行ったら、よろしくな」と 俺はそう言って、
「リーリャの母上殿、リーナの母上の事は、俺に全て任せてください。必ず守り抜きますので」
俺の母の涙が止まるのを待って
「さてと、この世界の王に会いに行こうと思うんだが、リーナは、リーリャと一緒に、元の世界に戻るための方法を調べてくれるかい?」
「お兄ちゃん、分かったわ」
リーリャの祖父は俺に話しかけてきて「魔王を倒したお主ならの。この世界を変える事ができるかもしれぬ。わしと一緒に来てはくれぬかな?」
俺は「わかりました。お力になれるかわかりませんが」
俺達は。俺の家から出て。
リーリャが用意してくれている家に向かうのである。
そして、俺とリーラは、リーナの家に行き。
俺達はリーリャの祖父母の家に戻ってくるのだが 俺が、リーリャを連れてこっちの家に戻ってきても、リーリャの家族とリーナは俺達の家から離れた場所で
「リーリャちゃん、リーナちゃん。あの子には言わなくて大丈夫なのかい?」
「うん。私から伝えても。多分信じてくれないし、おにいちゃんは。お姉ちゃんに本当の事を伝えたら、お姉ちゃんも、きっとリーナちゃんのように取り乱してしまうと思います。リーナちゃんが元の世界に戻った後もリーナちゃんがこちらの世界の人達と仲良くできるといいんですけど」
「そうですか。あなた方がそういうならそうなのでしょう。でももし何か困ったことがあった時にはすぐに私たちに相談をしてください」
リーナはリーナの父親と会話をしながら歩いてきた リーナはリーリャを抱きしめた後に「リーナちゃん。お姉ちゃんの事は、心配しなくても大丈夫だよ。だってリーナちゃんにはパパもママもいるじゃない。それに私もリーリャちゃんもリーナちゃんとこれからもずっと一緒にいるから。私達がリーナちゃんの力になるから」
リーリャはリーナと抱き合い。
「おねえちゃんありがとう」と言って
「リーリャは俺が元の世界に連れて帰るから。俺の側にいてリーリャを守ってくれる人がいないとリーリャも寂しいだろうから。リーナも協力してくれるよね」とリーナに聞くと リーナは「当たり前だよ」と微笑みかけてくれた 俺は、リーナの祖父母の家に向かい リーナとリーナの父親とリーリャの祖父とリーナの母親に挨拶をし、
「お義父さん、お義母さん、お祖母ちゃんお世話になります」と リーナは「私からも、お祖父ちゃんお祖母ちゃんにお礼を言うね。今までありがとうございました。私が元の世界に戻った後でもリーナちゃんと仲良くしてあげてくださいね」と そして俺は、「それじゃあ、リーリャとリーナの世界と繋ぐために、リーリヤの世界に俺を転移させてもらえますか?」と言う リーリャの祖父は
「もちろんだ。お主の力になってやりたいのはわしも同じなのじゃからな」
リーナの両親は
「リーナも。リーナの世界の事も心配だけど。今は、リーナが一番大事だから。安心しなさい。それと。もしもリーナの世界に魔王が出現した時はリーナをリーリャの世界まで、迎えに来てあげるようにしますから」
リーリャは「私のためにそこまでする必要なんてないですよ。お母さんもお父さんもこの世界の人達の為にも元の世界に帰れる方法を見つけましょう。だから私の事よりも元の世界に帰ることを優先してください」
「リーナ、リーナの気持ちは分かるが今は自分の事だけを考えるべきだ。リーリャの世界にも魔王は現れているはずだ。今は俺がいるから何とかなっているかもしれないが。それでも魔王を倒すことができるかどうかはわからないからな。それに。俺としては。リーナは俺の妹だし。妹に何かあったら悲しいから」
「うん。ありがとうおにいちゃん。リーリャちゃんの世界にも。お兄ちゃんの幼馴染の女の子がいたでしょ?その人のこと、お願いね。お兄ちゃんが元の世界に戻った後は。リーリャちゃんはリーナの世界に行けるようになるから。おにいちゃんが元の世界に帰った後のことはその時に考えればいいんじゃないかな」と
「リーナ、リーナはそれでいいのか?それでいいのであれば。俺が元の世界に戻った後にはこの世界を観光してからリーリャを迎えに行くとするかな」
リーリャの祖父は俺達に
「では準備が整いましたので。わしの後についきなされ。リーリャとわしとのお主はお別れの言葉を言っていきなされ」と
「分かりました」と俺は答えて。
「それじゃあまた会おう」とリーリャの頬に軽くキスをした リーナとリーナの母には手を握り、リーナの父親には握手をして、「お世話になります」と言って別れた それからしばらく時間が経ち
「さぁリーヤよ。お主とのお別れの時が来たようですぞ」と 目の前に魔法陣が現れたと思った
「うむ。これでリーリャの世界に繋がっているはずじゃ」
リーリャは「えっ、お爺様何をしたんですか?」
「まぁ。お主がリーリャの両親と一緒にいたら。元の世界に行くときにわしがついて行く必要もないじゃろうから。ちょっとリーリャの両親のところに行っていたのだよ」
リーリャの祖父は
「それじゃあ。リーリャよ。わしとのお別れを悲しんでおる場合ではないぞ」
「お爺ちゃん」
「わしは、リーナ達を元の世界に送り届ける役目があるからのぅ」
「お婆ちゃん、元気でね。リーナちゃんもお父さんとお母さんと仲直り出来るといいんだけど」と言いながら。
リーリャの祖父は、リーリャの頭を撫でてから「リーリャもリーナのこと頼むのじゃよ」
俺は「それではお二人共お気をつけて」
リーリャの祖父とリーナの祖父は俺達に向かって「リーャよ、お主にわしが、リーリャにプレゼントするために創っていた武器をあげようと思うのだが、受け取るがよい」と言い、
「わかりました。リーリャに俺が使うための物を渡してください」
リーリャの祖父は、
「ほれ、この武器は。リーリャにやろうとしていたものなのだが、お主なら使いこなせるかもしれん。この世界で最強の剣と最強の鎧も一緒に持っていきなされ」
リーナはリーナの祖父母に抱きしめられていたのだが。突然、リーナは俺の方を見て泣き出したのだ そして、俺は、リーナの手を握った 俺は「リーナ大丈夫だよ」と言うのだが リーリャの祖父母の家を出たあとに俺の家に戻り
「私は大丈夫だよって言ったのにどうして泣かせようとするの?」って言われてしまった
「だってしょうがないじゃん。リーナの事を大切に思っているんだから。そりゃ、自分の大事な人が泣く姿を見たら嫌じゃないか?」と言ったら、今度はリーナの方が顔を真っ赤にして照れたみたいだったので そんな事を言ってしまったけど やっぱり可愛いなとおもったので つい「あっリーナが笑ってる」と言い。リーリャとリーナとリーナの母
「もぉ~。リーナの事からかったの」
リーリャの母が「あらららら。リーナは、そんな風に笑うようになったのね。それはそうと、リーリャ、お母様にリーリャの笑顔をもっとよく見せてくれるかしら?」
リーナが俺と手を繋ぎたい様子なので。手を差し出すとリーナが「おにいちゃん、私とおてて繋いでくれる?」
リーリャの母は、俺にリーリャを任せることにしたようで。俺の側から離れていく
「リーリャちゃん。この子。おにいちゃんは、優しいの?」とリーナが言うと
「もちろんだよ。私にとってはおにいちゃんはお兄ちゃんだけど、本当のお兄ちゃんみたいな存在だよ」とリーリャが言う リーナはリーナの母のところに行き リーリャの母は「リーリャちゃんはリーナと違って恥ずかしがり屋さんなのよね」
リーナの父は「そうだね。僕も小さい頃は。リーナは僕の後ろに隠れていたくらいなんだ」と笑った 俺は「そうなんですか?」
リーナは俺の顔を見ると「リーリャちゃん。私がお母さんの後ろに隠れちゃう理由わかる?」と言うので
「リーナ、俺の事が好きだからじゃないの?」と聞く
「それもあるけど。違うんだよ。だって、お母さんは、私が何かをするたびに怒ってばかりいて、私の事が好きっていうよりも嫌いだったんだもん。私がお母さんとお父さんに甘えたくてもお父さんは私には冷たくするし。お母さんに甘えても「リーリャ!お母様にべったりしてこないでちょうだい!」とか言われたし」
「だから、リーナちゃん。リーナちゃんもリーナちゃんなりに努力して、私と同じように甘えん坊キャラを演じた方がいいと思うの。そうすればきっとお父さんもお母さんもリーナちゃんを可愛がってくれるようになるんじゃないかな」とリーナはリーリャに話していた そしてリーナはリーナの母から、
「お兄ちゃんに抱っこして貰いな」と言われたからなのか、リーナはリーナの父と交代してもらって 俺がリーナを抱きかかえると、リーリャは、俺にしがみつき「おにいちゃんはリーリャのものだよ。リーナが元の世界に戻ってもリーリャをお嫁さんにする約束を忘れないように」
俺はリーリャが「元の世界に戻った後も、おにいちゃんがリーナの側にいる」と言っていたから安心しきっていて。俺は、リーナの言葉の意味を理解していないまま。リーナの祖父にもらった装備と剣を装備する するとリーナが
「リーナ、おにいちゃんと一緒にいるためにはおにいちゃんと同じ種族にならないとだめなの? おにいちゃんはリーリャの世界に来てもいいって思ってくれたからリーリャを妹にしたんでしょ?それなのに。リーリャがリーリャの世界に戻るときはリーリャだけが元の人間として戻るの?リーナは、おにいちゃんと一緒にいたいからリーリャと一緒になるの。
でも。リーナはリーリャの世界に戻っちゃダメなの?リーナはおにいちゃんと一緒にいても良いんだよね?ねぇ、おにいちゃん。リーリャをリーリャのお兄さんの婚約者にはしてくれるんだから。おにいちゃんはリーナの婚約者になってくれるはずだよ。それともおにいちゃんはリーナをリーリャの妹にしたこと後悔しているの?おにいちゃんにとってリーナとの思い出は、そんなものだったのかな?」
俺はリーナが、ここまでリーナの世界の事で思いつめているなんて想像していなかったから、リーリャに「リーリャが元の世界に戻った後、リーリャはどうしたら良い?」
リーナが俺の目をみて「おにいちゃんとリーナが一緒になるための方法を探してくれるの?」
リーリャが「リーナの世界で魔王が現れたらリーナの事をお願いします」
リーナは、リーリャに「リーリャちゃん。魔王が現れたら、その時にまた考えることにするよ。それに、魔王が現れる前に、リーリャちゃんの世界に行くから」と言って、リーナは俺の腕の中から離れると、リーナの両親がリーナの事を呼んでいる声が聞こえてきた
「それじゃあね」と言ってリーナは行ってしまうと、俺とリーナの両親はリーリャを連れてダンジョンの奥に向かった 俺はリーナの家族と一緒に行動していたが、俺はリーナの父親と母親、そしてリーナに見送られながらリーリャが使っていた転移用の部屋に
「それじゃあまた来るな」と言い残して 俺はリーリャの祖父母の家に行った 俺はリーリャの祖父にリーナの事を託されたのだが、俺が元居た世界に戻ってくる時 リーナの父親が
「僕の妻は。リーナとリーナの母親、リーリャとリーリャの父親を救えなかったことをとても悔やんでいたよ。それで。君には、僕達の世界の神様が残した宝箱に入ってもらう。その中には、君の望むものが必ず入っているはずだ」と言って俺にリーナの母親が生前に身に着けていたアクセサリーやリーリャとリーナの父親からの手紙を手渡してくれた 俺が元の世界に戻ると 俺が、元の世界に戻ってから数日後、元の世界が俺がいた頃に比べて様変わりしていた。俺が知っている風景とは違う場所に、俺の元いた世界から戻ってきた人達がいるという事に気がついて。
「おい!あれは勇者だろ?」「本当だ」「あの人格好いい。誰だろう?」「私も一緒に元の世界に戻りたい」等々 俺は、リーリャの世界に行こうとしたのだが 元の世界に戻って来た時の事は覚えていても リーリャの祖父母の家を出てからのことが記憶から抜け
「ここはどこなんだ? 元の世界に戻っているのか?」
俺はとりあえず、自分が元々住んでいた家に向おうと思って歩いていた 俺が住んでいた家がなくなっていた そして俺は自分のスマホを見て 俺は、リーナと一緒に写真をとったりしていて、リーリャの両親からも、リーナの祖父母から受け取ったものをリーナが持っている リーリャは、リーリャの両親と一緒に写真を撮ったり、俺との写真を撮影したりと色々とあったのだが 俺の家は
「なんでこんなに綺麗になっているんだ?」と思ったら 家の中に人の気配を感じたので「こんにちは。俺の名前は黒羽 光といいます。この家に住まわせて貰っているのですが。家主の方はいらっしゃいますか?」と尋ねると リーリャの祖父に渡された武器と防具を装備した男が出てきて「この家の当主の天木 翔也です」と言った そして俺とリーナが写っている写真を見て、
「この写真に映っている娘と貴方の関係は?」と聞かれたので
「えっと。その娘の兄です」と言うと
「それなら良かった。私は貴方にこの家を譲ろうとおもっていたんだ」
そして俺はリーナからリーナ
「リーナ。今どこに居るんだ?」
リーリャが
「私はね。おにいちゃんがリーリャを好きになってくれたから。私はリーナとして生まれ変わることが出来たの。だから私はもう、リーナなの。今はお母様にも認めて貰ってリーリャちゃんと姉妹の関係になったの」
リーナが
「おにいちゃんが、私達のことをお嫁さんにしてくれなかったら。私はリーナに転生することが出来なかったんだよ」
リーリャは、リーリャの父が
「僕はね。君を信用することにしたんだよ。だからリーナはね。僕の妻になる女性でもある。もし、君がリーナを幸せに出来なかった場合は、リーナとリーナの両親と共にリーリャは君に呪いをかけることになっている。君は、僕達が与えた物を身に付けてくれていたんだろう?だったら話は早い」と リーナは「リーナがリーリャちゃんに、リーリャちゃんと私が家族になれるような方法を探す手伝いをしてくれるの。私ね。お兄ちゃんの子供を産みたいな。リーナがお兄ちゃんのお嫁さんの1番最初の女の子になりたい」
俺はリーリャの父が、俺とリーナとリーナの父に宛てた手紙を読んだ リーリャが「私もね。リーリャが私の妹だったときのようにリーナのお姉ちゃんになれたら嬉しいなって思う」と リーリャの父が「僕も妻も。元の世界に戻ったとしてもリーナの側にいてあげたかったと思っているんだ。それでも僕達は僕達に出来ることをしようと決めた。リーナは優しい娘だよな。でもな。僕達は君に感謝もしているんだよ。ありがとう。これからも、リーリャの側でリーリャを見守ることを許してほしい。僕達の事よりリーリャの事を大切にしてあげてください」
リーナは、リーリヤの母から譲り受けたアクセサリーを手に取って眺めると。
リーリャの母の形見だとわかったようで 俺の元に駆け寄りしがみつくように「お母様との思い出なんだよ」と言いながら泣いていた 俺もそんなリーナの様子を見て涙が出てしまった するとリーナの父である翔矢が俺に向かって「リーリャのこと頼んでもいいかな?」
リーリャが俺から離れない 俺は、リーナ
「リーナ。俺はね。まだお前と一緒にいたいと思っちゃうんだ。だからさ。リーリャが俺と一緒にいたいと言ってくれているんだ。それに、俺もリーリャと一緒にいられたら楽しいだろうなとは思うけど。それはリーリャが嫌がると思うんだ。リーナだって。リーリャの側にいたいだろ?それに、リーナのお父さんは俺を信じてくれたんだ。だから、俺は。リーリャに俺と一緒に居てもらいたい。もちろん。俺とリーリャとリーナが3人で居られれば最高だけど。リーナは、リーナが望む相手と一緒にいさせてあげるべきだと俺は思ってる。俺はリーナのお父さんからリーナの事を頼まれてるんだ。リーナが元の世界に戻った後も。リーナをお願いしますって」
俺がリーナの手を握るとリーナも強く握り返してきて
「リーナ。おにいちゃんと一緒にいる。でもね。おにいちゃんはリーリャちゃんとリーナと一緒にいるときは。リーナをいっぱい可愛がって。でも。リーナだけといるときは。リーリャの事はリーリャに任せてくれるよね?」
俺がリーリャを見ると
「私。リーナに悪いことしないから」と言い出したので 俺は、リーリャの頭撫でてから「それなら問題無いぞ。それに。俺はな。お前の兄だし。リーリャは妹としてしか見れないと思っていたけれど。なんか違うんだな。なんていうか、リーリャは俺の事が好きだっていう気持ちが強いみたいで、ちょっと重いんだよ。まぁ。そんなところを含めて可愛いんだけどな。それと、リーナ。リーリャと一緒にいてあげて欲しい。俺は、リーリャと離れるのは少し寂しいと思うから、リーナには一緒にいてやってほしいんだ」
そして俺は、俺にすがるように泣きじゃくるリーナを優しく抱きしめていた
「俺は。俺はさ。元の世界に戻らないとダメなんだ。俺は俺に力を与えてくれた人が、俺の事を応援してくれたから。きっと俺にはまだやるべき事があるはず。その人達が待っているはずだから」と。リーナの父親は、俺に「僕と妻は、リーナやリーナの両親を助けることは出来なかったかもしれない。けれども僕達は君のような人をリーナと出会わせることができたんだ。君が元の世界に戻ることは。君に希望を託した人の思いに応えたいから、君の望みは可能な限り叶えようとも思っている。だからこそ。僕達は、元の世界に戻っても。君と君の大切な人との関係は途切れないようにするつもりだ」と言って俺とリーナを引き剥がすかのように
「それじゃあ。また会うこともあるかもな」と言って去っていった 俺はリーナを連れて俺の家に来ていた 俺の母は「おかえりなさい光ちゃん。そしてはじめましてだよね?私の息子をよろしく頼むよ。この子には辛い経験をしてきてしまった。それを癒せるのはこの子の心なんだ」と言って俺の部屋で眠るリーリャの元に行った。
「お母さんが言っていた通り。光の心を治してくれる存在なんだろうけど。私は。この子は光の心を支えていくことが出来るのか心配になってきたよ」
俺とリーナは手を繋いで、元の世界へと戻ったのだが 俺の家にはリーナだけが残っていて 俺のスマホの中にはリーナの姿があったのだ リーリャと俺とリーナの写真を見ながら リーリャと2人だけの世界
「私も一緒におにいちゃんの世界に行って、リーナになりたかったな。私にもね、リーナと同じ様な事が出来るようになったんだよ。おにいちゃんは私の事をリーリャとしてしか見てくれない。リーナがお姉ちゃんだと思ってくれるならいいんだ。私もおにいちゃんとずっと一緒にいられるし。でもね。リーシャとしてでしか私をみていないの」リーリャが
「ねぇ。リーリャも、リーナの真似が出来るようになる?」
リーリャと俺は、リーナとリーナの両親が俺に残した宝箱の中に入り、そしてリーリャは
「お兄ちゃんと私は兄妹だから。私がリーナになるのは難しい。それでもね。私とリーナが、姉妹になれば。私は、リーナのようにはなれないけれど。リーナと同じようなことができるようになるかもしれないんだよ」リーリャが
「私は、もうリーナのようになれるように、頑張っているの。私が私にリーナの能力をくれたのはね。私がリーナのように振る舞えば。私がお兄ちゃんの心の傷を癒してあげれるんじゃないかなって思ったからなの。お兄ちゃん。私と一緒に居て。リーナとお兄ちゃんが仲良くしてくれると嬉しいな」と言って リーナが
「リーナは、今のままでも十分魅力的だと思うよ。私にはリーナみたいな力は使えないけど。リーナは私達の妹だよ。私もね。このお兄ちゃんの事が大好きなの。私はこのお兄ちゃんに恋をすることができたの。私はこのお兄ちゃんの為に何ができるんだろうかって考えた時に、私はリーナにならって、リーナになろうとした。私はね。お兄ちゃんの側に居るために、お兄ちゃんが大好きなおにいちゃんの心を癒せるような人間になるためにリーナになりたいの」
リーナが「私はね。リーリャちゃんにリーナちゃんの力をあげることは出来ないの。でもね。リーナの代わりならなれるんだよ」と言うのだった 俺は「リーナ。お前の願いは叶ったんだな」とリーナをそっと抱きしめて
「俺のためにそこまでしてくれてありがとう」と言うと リーナは嬉しそうに
「ありがとう。私ね。おにいちゃんにお嫁さんにしてもらえなかったらリーナの身体を手に入れることはできなかったんだ」と言いながら リーナが俺の唇を奪うのと同時に俺の身体にリーナの温もりを感じた 俺は、元の世界での生活を満喫していたが ふと。俺は元の世界に戻るとは思っていなかったからこそ、リーナとの約束を果たしていなかったなと思い 俺は リーリャとリーナと一緒にいる時間を出来る限り大切にする為 俺が俺にできる最善の方法を考え実行することに決めた 俺はリーナとリーナの父親の手紙を読み
「俺はリーナが元の世界に戻ったら。俺がリーリャに俺の子供を産ませるつもりはないから。リーナの事は、元の世界にいる家族と幸せになってほしいと思っている」と
「え?だって、元の世界の家族に会ったりしても大丈夫なんだよね?」と 俺は「ああ。俺の両親は、元の世界に戻ったら連絡先を教えてくれるようには言っている。でもな。俺の両親が俺に会いに来てくれることはないと思うんだ。それでも。俺は、元の生活に戻ってきたらリーナとも、リーリャとも会いたいと思うし。俺が元の世界に戻る前に、両親とは話をしておきたいと思っている」
リーリャは、俺の頬に両手を添えて、軽く口づけをしてから
「私ね。今はね。おにいちゃんのことが一番好きなんだよ。それに、リーナとリーリャと一緒に過ごすようになってから。本当に幸せなの。だからね。おにいちゃん。私だけを見ていてくれるなら。おにいちゃんの子供を産むのもいいなって思うの。だから。私は。元の世界に戻らないでおにいちゃんの側で暮らせば、リーリャのお父様からリーナの能力を引き継ぐこともできるんだよ」
俺が「俺が、俺の力で元の世界に帰れれば良かったんだがな」と
「そんなことないよ。だって。私はおにいちゃんの側にいることが出来たからこそ、こんな風に考えることができたんだよ。私に能力を与えてくださって感謝しておりますってリーリャにお礼を言う日が来るとは思ってもいなかった」と言っていた。そしてリーナが
「私達はおにいちゃんのおかげでこうしているの。リーリャは、リーナちゃんが私達にした事を知らないけれど、私は知っている。だから。リーリャには、私達がこうなったのはおにいちゃんのおかげって伝えるようにするから。リーナちゃんの事を責めたりしないよね?」と俺に問いかけるから 俺は「俺が、リーリャを元の世界に戻すまでは俺が、リーリャの事を守ってやろう。リーリャとリーナと一緒に居られて楽しいんだ」と言った後に「俺とリーナは、リーリャとずっと一緒にいるって決めていたんだけどな。俺の両親のことだけど。リーナが俺にリーリャを妹として受け入れてくれればいい。もしダメだと言われたとしても俺がリーリャとリーナを俺の側に置ける方法を考えるから。俺は、2人には、元の世界に戻りたくないとまで思わせてしまいたくはなかったんだ。2人とも俺にとっては大事な存在だし」とリーリャに告げてから「俺は、元の世界に戻らないといけなくなったら。リーリャとリーナに俺のことを頼みたい」と言うのであった
「私。私ね。本当はリーナみたいに。お兄ちゃんの役に立てるようになったらいいなと思ったの」とリーリャは言ったので 俺はリーリャに抱きついてから頭を撫でて「リーリャは十分、俺の役に立ってくれている。俺はね。元の世界に戻るために。元の世界に帰るまでの時間を少しでも充実させるために。俺は元の世界の両親と会おうと考えている。俺の本当の両親はどう考えているのかはわからないが。きっと俺と話くらいはしてくれると思うから」と言ってリーナの方を見るのであった リーリャがリーナから能力を引き継ぎ始めて1週間後。リーナは元の世界へと戻って行ったのだが。リーリャとリーナの入れ替わりに気が付いた者はいなかった。
「お母さん。私の力を引き継いでもらったんだね。でも、リーリャちゃんはどうして自分の家に居るんだろう?」とリーナが言うと「それはな。お前がリーリャのお父さんにリーリャの面倒を頼んでいったのにリーリャの両親がそれを拒否したんだ」と俺の父が言い「あの子達は。娘を亡くして、やっとの思いで手に入れた娘だと思っていたから、その気持ちを考えてあげられずに、私達はリーリャとリーナと引き剥がすようにしてしまって。ごめんね」と言っていたので 俺は
「母さん。俺も悪いんだよ。リーナを妹にしてやりたいとリーリャと2人でリーリャにリーナの力を与え始めた時、俺は俺が俺の力を取り戻すまでの間は俺とリーリャとリーリャの両親との関係は良好であって欲しいと思っていたからな。俺は元の世界に戻ることを決めた時にリーリャの事はリーリャの両親の方に任せてしまってもよかったのかもしれないな。でも、俺には、俺の事を愛してくれている人達がいると知ったからな。俺はリーナの事を俺の娘だとは言っていないけどな。俺がリーナを妹にしたかったのは、リーナのことが好きだからなんだ。リーナとリーリャが一緒にいられなくなるという事は、リーリャがリーナを羨ましいとか嫉妬してしまうとリーナの心に良くない影響があるかもしれないと考えたからだ」と
「私ね。この力を貰うときにね。私の記憶の一部を引き継いだの。リーナは私と同じようなことが出来るようになっているはずなの」と言うのだった。
俺は、この世界で魔王と対峙する事を決意した。リーナも、この世界に残ることを決意してくれたのだが。リーナも俺もまだ若いのだ。だから俺はこの世界でも、俺のスキルを駆使して生活
「おにいちゃん。魔王を倒すの?私は、私のせいで、リーナちゃんとお兄ちゃんの関係をこじらせちゃったんだ。だからね。お兄ちゃんとリーナが幸せに暮らしてくれる事が嬉しいの。私はリーナみたいになれなかったし、リーナのような力が使えるようにならなかったから」と悲しそうな表情を浮かべながら言っていて 俺は「リーリャが気に病む必要は無いよ。俺にはリーリャもリーナも大事な妹なんだよ。俺はね。元の世界に戻るまでに、リーナが安心して元の世界に戻ってこれるような世界を作れなければ、俺がこの世界で魔王になる意味もないだろう。俺は、この世界を救う。この世界で生きる人たちを救いたいと心から思っている。だから、俺と一緒にこの世界の勇者になろうか。リーリャがこの世界で幸せになるために必要な事なんだ。この世界で、俺はリーナがリーナの家族と共に幸せに生きていく事ができるような環境を作りあげないといけないんだよ。俺の側にいればリーナと一緒なんだから、リーナが寂しい想いをしなくて済むだろう。俺も、リーリャと離れていても一緒にいるような気分になれるような物を作るつもりだから」と リーナは
「うん。私に出来ることはあるのかな?って考えたんだ。でもね。やっぱり。お兄ちゃんと一緒にいたいな。それにね。私には、元の世界に帰らない理由ができてしまったの」と リーナとリーリャが仲良くな
「俺達と、俺達の大切な人のために」と 俺の目の前にいるのは魔王だった。
俺はリーナがくれた能力をフル活用して戦ってみた。
まずは俺のスキルを使ってみて「俺はこの世界に転生してから色々な魔法を覚えてみた。だが、やはり元の世界でのスキルの方が強いし、俺の想像しているものよりも遥かに凄いものだった。俺はこの世界で、俺の事を好きになってくれる女の子達に悲しい思いをさせない為にも。そしてリーナが元の世界に戻る前にリーリャが元の世界に戻るのに必要なものをリーナに引き継いでもらう為の時間を作ってやれるようにするために。リーナの為に、リーリャの為に俺は、魔王になって、元の世界に戻ると決めている」
「貴様。よくも。俺の仲間達を倒してくれたな」と 俺のステータスは元のままだったので「貴様の実力などたかが知れている。貴様の持っている魔石とアイテムは全て没収させてもらって、元の世界に送ってやろう」と言う 俺は 俺が俺の事を召喚して、俺の両親から引き離して俺に復讐の機会を与えた奴らに復讐を果たすために 俺は俺自身を魔王にする道を選択したんだ。
リーナは元の世界に戻り、俺にはもう会えないと伝えた だから、俺とリーナの幸せな生活をこれから作るつもりだった でも。俺はリーナと一緒にいるうちに。リーナが元の世界に帰りたくないと思えるほど俺と居られる
「リーシャちゃんの事は任せて」と言ってくれていたから俺は リーリャにリーナとの生活を託し、元の世界に戻った。
俺がこの世界に戻れば俺と俺の妻との間に生まれた子供が俺が元居た場所に連れて行ってくれるはずだったから そして、俺の両親に、娘が欲しかったと俺が思っていたことを伝えたうえで リーリャに俺の能力を引き継ぐよう頼むつもりでもいたんだ。
そして俺は 魔王に戦いを挑みそして負けた。
俺の心残りは、娘に会えなかった事だ。俺は 俺は元の世界の両親に俺が死んだことを伝えられた リーリャにリーナの事を任せたと伝えることが出来なくなってしまった でも。俺の両親からは
「あの子は、リーリャちゃんのお父さんと暮らすようになってから、明るくなって良かった。ありがとうね」と言われて リーリャが俺の両親にも気に入られていたことが嬉しくもあり。また俺がリーリャとリーナと一緒に過ごしたかったと思う時間が少しでもあった事にほっとした そして、俺には新しい仕事が与えられた。俺が魔王になったことで。
「俺は、この国に住む人達を守りたいと思っているんだ。その為に俺は魔王になったんだ。どうか俺の側にいて欲しい」と魔王となった俺が言った時に、元から居たという仲間達が「私達はみんなあなたの側に居たいんです」と笑顔で言うんだ。俺の妻の子供達が居てくれていたら、きっとそう言うんじゃないかと思い。リーナのことを思って泣き出してしまいそうになるのを堪えつつ 俺は、この国の人達を守ることを決めた 俺には俺のことを心配していてくれる人がいた。俺の娘が俺に残したものが リーナは俺の娘じゃないんだけど。
「私はね。元の世界に帰ったときにね。お父さんのお母さんからお母さんは、お父さんに恋をしてお父さんの事を想っていたけれど結ばれずに亡くなったから、私がお父さんの所に行く時はお母さんと一緒だよ」と俺に伝えてくれていたらしいんだ。だから 俺はこの世界でリーナとの思い出を胸の中で抱きしめることにするんだ
「お父さんが、この世界に戻るまで。私は、お母さんとずっと一緒にいていいんだよね?」と言う娘 俺は、「あぁ。俺が元の世界に戻るまでの短い間かもしれないが、俺の側を離れるんじゃないぞ」と言うと。
俺はリーナが俺の娘じゃなくても俺の娘だって信じている。
俺とリーリャの2人は魔王となり2人で元の世界に戻ることにしたのだ。
2人で力を合わせながらこの世界を救えると信じながら旅を続けていたのだが
「お兄ちゃん。私ね。本当はね。お兄ちゃんの事が好きなんだ」とリーリャは言ったので「リーナのお父さんが俺とリーナが一緒に居るのを嫌だと思っていなかったんだ。それにね。リーリャの両親はリーリャの幸せを願っているんだ。俺はリーリャに寂しい想いをさせたく無いんだよ」と言うと
「私はお兄ちゃんが好きだからお兄ちゃんが私に寂しい想いをさせていないかどうか確認しに来たんだよ」と言うのだった 俺のスキルの中に【空間転移】というものがあった これは 異世界から地球への一方通行ではなく、 俺と俺の愛した人が暮らしている世界へと移動できるというものだった
「リーナ。俺達は、この世界で俺の事を好きでいてくれる人の所に行くことができるみたいだけど。行くのか?それとも行かないのか?」と聞くと リーナが涙を浮かべながらも「うん。お父さんとママのところに行ってみる」と言って俺の事を好きだと言った事を誤魔化していた 俺が、俺が俺の両親の事をどう思っているかをリーリャに伝える事ができなかったのは、この世界でもリーリャは両親の側にいたかったのではないかと思うからだ。俺は俺なりに、リーナにリーナの家族と暮らしていて欲しいという願いがあるからだ リーナは「私はね。パパの側にいてあげないとダメなんだよ。私はこの世界で私を助けてくれた人達の役に立ちたい。この世界を救った後の事はまだ決まっていないけどね。私のお父さんは、この世界では勇者と呼ばれているけど、本当の勇者は私だと思うの。勇者はこの世界にとって害となるものを討伐して平和をもたらしたんだから」とリーナが言い 俺とリーリャは魔王となって元の世界に戻って来た リーナには元の世界へ一緒に来てくれると聞いて「もちろん一緒に来るよ」と 俺もリーリャも元の世界へ戻ることができたんだ。
ただ、リーナと俺とリーリャが俺達3人で過ごした時間は、リーリャの両親がリーナの面倒を見てくれるからこそできた時間だと俺は感じていて、だから俺がリーナと一緒に暮らしたかったとリーリャに伝えたときに、リーナが俺と一緒に暮らしたいとか言ってくれてとてもうれしくて 俺は
「リーリャも俺と一緒に居てもいいって思うんだ。でもね。リーナ。俺はリーリャのことも大切にしたいと思っているんだ。俺も、俺がリーリャとリーリャが暮らしていくのに良いと思っていたような場所に住めるなら、リーリャのご家族と一緒に暮らす方がいいと思ったんだよ」と伝えると リーリャは「私も、リーリャちゃんと仲良くなれるの嬉しい。私もお父さんの側にいる。お父さんが寂しい思いしているかもしれないって思ったときも。私は寂しい思いをしていなかったんだから、寂しいってお父さんは感じることはないはずなのにね。だから。お父さんが寂しいって少しでも感じることがあるなら、お父さんの側にいられる時間を作れた方が私も嬉しいの」とリーリャは言ってくれたから俺はリーリャの事を心から愛するんだ。リーナが一緒に俺の事を待ってくれているのがわかったから。だから、リーナと一緒に俺とリーリャは元の世界に戻ったんだ そして 元の世界に戻ってすぐ 俺は、俺が暮らしていたマンションの隣の部屋の住人が事故にあって意識不明になり入院していること。そして俺の父親が、俺の親父である結城真吾の葬式に出ているのを確認した
「お兄ちゃんって呼んでいいかな?私はあなたをお父さんとして、おにい」と言い掛けたところで、俺は慌てて口を塞いでしまった
「えっ。どうして」と言ってリーリャは泣いていた。俺も泣いたけどな。リーナの前でリーナの父親の前で泣くわけにもいかないからさりげなく隠したつもりだったんだけどね(汗)
俺はリーナのことが大切だし好きだからこそ俺の元を離れたんだ だからこの世界の人達を守るために戦うと決めた以上。俺の妻になる人は、元の世界に帰るまでは俺が魔王であることを知られない方が良いだろうと考えて、そして俺は妻
「リーナの事は守ってやるから、リーナはリーナの人生を歩めばいい」と言うのであった。俺はリーナに、元の世界に帰らなければ、俺はリーシャと一緒に元の世界で過ごすつもりだったのに
「でも俺はリーナと別れることを選んだ。だから、俺はリーナの事を想うことはあっても、それは俺の中では愛とは違う。リーナとリーナの母親がこの世界にいる間に、俺と俺の娘はリーナの母親からリーナを守ってやりたいんだ。だから俺はリーナの父とは会わないようにする」と俺は伝えたんだけど 俺が魔王になったことを知らせなかったとしても リーナの母親はいずれは知っていた可能性が高いんだよ。だって、あの世界の人間は、魔王の存在を知っているんだ。だから俺の存在はリーナに知られている。それにリーナは、自分の母さんを救い出す為には、魔王と戦う必要もあったからな。リーナが俺の力を借りて元の世界に戻りたいって言った時のために。俺の事を話さない訳にもいかない。だから俺は、俺とリーリャがこの世界にやってきた目的を話す事にしたんだ
「俺の両親に。娘を俺に下さいと言って許してもらえれば良かったんだけど。俺は、リーナの事を愛してしまっている。俺の妻にして俺が守り通して行きたいと考えてしまったから、だから俺はリーナの事を俺の妻にしてもらえないか。俺とリーナと俺の妻の幸せの為に」と言うと リーナは、「私はお父さんの側にずっといるよ。お父さんとママが一緒に居るようにね。私ね。ずっと前からお父さんに恋していた。私はお母さんのように、お父さんと一緒になって、お母さんの分だけじゃないけど。でもね。お兄ちゃんが、私とお母さんとずっと居てくれるって言っているし、私もお兄ちゃんがお父さんになってくれるっていうのは嬉しい。だってお兄ちゃんが、お父さんがお兄ちゃんのお父さんで。私のお父さんで。私の好きなお父さんとお母さんの旦那さんのお父さんなんだから。私には大切な存在でしかないの。私はお兄ちゃんのお父さんに会えるなんて思って無かったんだよ。だってお父さんに会うためにはお父さんと同じ世界で暮らしていないとダメだからね。私にはお父さんに会える手段が無かったから。だからお兄ちゃんが、私に教えてくれたんだよ」と言うと リーナは、泣き出しそうな顔で俺を見ていた 俺はリーナをぎゅっと抱きしめて、頭をなでたんだ。リーナも、リーナの母も。リーナの事を俺に託すと決めてくれているから俺は俺の妻
「私ね。リーナのお母さんとお父さんにリーナのことお願いされて、それでリーナのことを一生大事にする。俺とリーナとリーナの家族が幸せになれるように努力していくから」と言うと、リーナも泣き出してしまった それから俺はリーナとリーリャの幸せを願ってリーナとリーリャを見守ってきたんだ。だから俺は、リーナの事が大好きになったし。リーナが幸せになっている姿を見ると俺はリーナの事を愛していると自覚できるようになったんだ。そしてリーナは俺に
「お母さんとお母さんが大切にしていた人。それとリーナのお父さんが大切に想っていた人を大切にするって誓える?」とリーナが聞いてきて、俺は誓うことにしたんだ。俺にとってはみんなリーナの家族みたいなもんだと思う。
「あぁ。リーナ。約束できる」というと、リーナは、お父さんの事も、お母さんの事も愛してくれていたから「お父さんを。お兄ちゃんのお兄ちゃん。パパをよろしくね」というので俺はリーナのことも大切にすると誓った。リーナもリーナの母親も、そしてリーナの兄貴の俺の義姉ちゃん リーリャと俺もリーナに
「「リーナ。パパを幸せにしてね」」
と言われてしまい。
俺達は元の世界へ帰ることになった。リーリャとリーナが2人で手を繋ぎ、手
「リーナもお兄ちゃんもパパの側から離れるつもりはないよ。お父さんもお母さんも一緒だよ」と言うと、俺もリーリャも笑顔を浮かべて、そしてリーリャが俺にキスをしてきやがった。俺はリーナの事が好きでリーナと結婚したのだけど。リーナもリーナの母親もリーナの事を溺愛していたので、リーナが望むのであれば俺はリーナと結婚してもいいかと思い、俺とリーリャが、リーナ達と一緒に過ごすために、この世界にやって来ても構わないと思っていることをリーリャに伝え、リーナは、俺とリーリャがこの世界で共に暮らしていくことを認めてくれたんだ 俺は俺の家族に、元の世界に戻る前に挨拶をしたくて、そしてリーナは俺
「私は、あなたと一緒に暮らすことができて嬉しかった。だから、この世界で、私のお父さんが生きていてくれたなら、私はパパのところに行って、あなたとの事を報告できたんだろうなと思うんだよ。私はね。あなたの事を愛していてあなたと私の事を大切にしてくれる家族なら。私の家族になってもいいと思っていたんだよ。でも私はもうあなたから離れられないよ。私は、パパと、パパのお父さん。パパのパパのことも大好きだもん」というリーナ リーナがパパとパパのお父さん。つまりリーリャの親父の事を呼び捨てにした事でリーリャが怒るかと心配したのだが、リーリャが言うには、リーナがリーリャの親父と会うときには、俺達の
「「お父さんって呼ぶことにしているんだよ。お父さんが私とお母さんと暮らし始めたときね。リーヤがね。パパのお父さんの事を、おじさんじゃなくてお父さんと呼んでくれたら、すごくうれしいなと思ってね。私が、リーナちゃんの気持ちを尊重しようね」と言ってくれたの。だから、私は、私にとっての本当の家族ができて嬉しい。だからね。私はリーナとリーナの父親もリーリャさんと一緒に居る方が幸せになると思っていたから。私はリーリャと相談したうえでこの世界の人達を助けたいと決めた。それに私達が元の世界に帰れるようになるまで。リーリャはずっと、リーナと一緒に暮らせば良いし」と言った リーナは、「お兄ちゃんがリーナと、私達と暮らしたら良いって思ったならそうして欲しい。でも、でもね。私達は、お父さんとママの事は本当に愛しているから大丈夫なの」と言い。リーナは俺の事を強く強く抱き締めるのであった リーナは俺に抱かれていて幸せなようだが、リーザも俺の背中に抱きついて甘えていて、リーリャもリーナに便乗するように 俺の事を抱き締めてきて俺も、そんなリーナが可愛いと感じてしまうのである。
そして俺の両親は、リーナに対して。俺が勇者の生まれ変わりだということを知っても 態度を変えるようなことはしなかった 俺は自分の両親に感謝したいと思ったのだけれど、それを言葉にしたらリーナが悲しんでしまうのはわかっているから。俺は、リーリャと
「リーナはね。リーナのお母さんの事を、ママのママ。お祖母ちゃんみたいに感じていてね。ママのお母さんとリーリャさん。それにリーナのお兄ちゃんの事はね。リーナも大好きなの。だからね。私もね。私とお母さんはね。リーナとリーナのお父さんの側にいるから」と言い。
リーナの父親は 俺に
「君には悪いとは思うが、私の娘と妻が君と娘のそばにいたいと望んでいる以上。君に迷惑をかけるかもしれないが、娘と妻の幸せを一番に考えて欲しい」と言うのであった 俺は俺の家族が俺の元にいることを了承してくれただけで満足したんだ。
「リーナ。リーナが魔王の娘であることは隠し通して行こうな」
と言うと、リーナも
「お父さん。お兄ちゃんと私は、お父さんとお母さんにお願いがあるの。お父さんとお兄ちゃんはお父さんとお母さんの事を愛してあげて。お母さんが私を産んでくれていなければ。私はお兄ちゃんとお父さんに出会うことは無かったの。お母さんも、お父さんと、お母さんの事をお父さんと、お母さんのお母さんのように思っていたからこそ。お兄ちゃんが、お兄ちゃんのお母さんが大切にしていた人を大切に思ってくれていたんだと思うの」
と言うので、リーナの母親は リーナとリーリャと、リーナの兄と3人で暮らし始めて幸せだったから
「もちろんよ。私達はね。リーナがこの世界に来る前から幸せだったからね。私とパパはね。リーナに、パパとお母さんの事を愛して幸せにしてもらいたい。リーナも私達の事を、お母さんとお父さんだと思ってくれる?」と聞くと リーナが、俺の腕にくっついていたので
「うん」とだけしか言えなかったが、リーナは俺とリーナとリーリャの家族を優しく抱きしめてくれているので俺は安心するのであった。
それからしばらくして 俺とリーリャは俺が元々暮らしていた世界へ戻って行ったので リーナにはまた寂しい思いをさせてしまっている それでも俺は俺の家族を、リーナを幸せにできるように頑
「パパもママも頑張ったね。リーナね。リーナもパパのパパや、ママと一緒になりたいよ。だからリーナをパパのお嫁さんにしてください」と言うので 俺が、「リーナも俺とリーリャの子供だからな」と言うと、リーナは俺に抱きつき俺の胸に顔を埋めたんだ 俺もリーリャも リーナを抱きしめて 頭をなでたりしていた リーリャはリーナが俺の妻になったことを喜んでくれて 俺は 俺がリーナとリーリャとリーナの兄貴と4人で家族として暮らすことを認めてくれて嬉しかった
「私もパパも、パパがこの世界を救おうって思っていてくれた事が嬉しかったからね。私もリーナを応援しているよ。私にも協力させてよね」と言ってくれた それからリーナもリーリャも元の世界に戻ったことで 俺がこの世界で冒険をしてきた日々は終わりを迎えた それから数日の間は、リーナとリーリャの事を見守っていたが 俺がリーナとリーリャと一緒に生活することが決まった時点で。この世界に残ってもいいかなと 思うようになってきたんだ 俺が俺とリーナの2人の子供のために作った 魔石の加工品の店で働いているんだが そこで働く従業員の子供達とも仲良くなり、子供たちが学校に通っている時間に俺は仕事をしているが。その店の店員達と一緒になってお店の経営を手伝い始めるようになった。
リーナの母親が
「お店が大きくなったりすると、お兄ちゃんのお店だから。お兄ちゃんに手伝ってもらって、それでリーナも一緒にお店を手伝わせてほしいな」という事を言うようになってきて。俺としても家族で経営していく店なんだから。家族が全員手伝うなら良いだろうと思うようになっていた それから数ヶ月が経過したが。俺とリーナがこの世界で暮らしていくための拠点を作る事になったんだ。元の世界に戻るのも考えたんだが、それだとリーナとの繋がりが消えてしまいそうだったので。俺は、俺の家族もリーナも俺の店で働く者達もみんな幸せになるために 俺は拠点を作ろうと決めて、そして俺の家も俺の親が建てた家で愛着があるんだけど 俺達は俺達が暮らしてきた家を捨てることになってしまったんだが
「私もお父さんやお母さんに愛してもらった証だから捨てたくはないけど。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんと、お兄ちゃんのお姉ちゃんと私の大切な思い出のある家をいつまでも大事に持っていられないものね」と悲しげな表情でリーナは言うのだが リーナの母親は
「でもね。私とリーナがこれからも暮らしていくのに不便なのは困るもの。だから新しい家が出来た時はお兄ちゃんに、お父さんと一緒に住みなさいって言われるんじゃないかな」
リーナの母親の意見を聞いた
「リーリャとリーザがお義母さんになったらどうなるんだ?まぁいいや」
俺達は元の世界に戻ることにしたんだ そして リーナはリーリアと一緒に、俺が元いた世界での生活を始めることになったんだ。俺の両親と妹と同居するってのも良いことだと思うからね 俺の両親が俺の実家に住んで リーリヤがリーナの母親のマンションに住み始めたので、リーリャはリーリヤと一緒に、リーナの母とリーリャが住んでいる部屋に引っ越したんだよ。
リーナがリーリヤに俺との子供が生まれても、お腹の中の子供には魔力が引き継がれるから問題ないからねと言われて。俺もリーリャもその事に安堵していたんだよ
「でもね。お兄ちゃんとパパとママがこの世界の神様に頼んだ事で、私達の住む世界の魔法体系とかが少し変わったみたいだけどね」と言っていて。確かに俺とリーナは この世界に来た時に。神様から 俺とリーナとリーリャの暮らす世界は地球という世界であるということと、リーナとリーリャは地球人であり。俺はこの世界では異世界から召喚されてきた勇者であることと。リーナと俺の間に子供が生まれれば 俺とリーナの魔力が受け継がれていくことがわかっていて 俺とリーナとリーリャと俺の妹と妹の友達。それと 俺達が住む家の人達。俺達家族以外の人間に対しては、リーナと俺とリーリャの子供には、地球の人達から得た知識
「地球」と呼ばれる。俺が元々住んでいた世界には無かった魔法の技術などを引き継ぐように。リーナとリーリャの体の中に俺の魂が入り込んで
「俺の知識」がリーナに、リーリャに流れ込み。リーリャはリーリヤに、リーナは俺とリーリャの子供に流れる。そういう仕組みらしいのだ そしてリーナの父親は、俺とリーナが結婚したことでリーナと俺の関係を認めたうえで、リーナの父親の両親も認めてくれたんだ だから俺は、リーナの父親に
「俺は、貴方の義理の息子になりました。よろしくお願いします。俺は、この世界の魔王と人間の女の間に生まれたハーフです。リーリヤもリーリヤの父親と、リーリャの母親との間の子なので。リーリャとは血が繋がっていますが、俺は人間でもなく魔王でも無いので、どちらの種族の味方をすることもありません。この世界は この世界に存在する全ての存在に等しく権利が与えられるべきだと思います」と言うと
「君には私の娘も妻も助けられている。それに私は君の力を認めていてね。魔王軍の中でも私は君を高く評価しているんだ。君は私達を裏切らないと思うのでね。これからも娘と妻を助けてやって欲しいと思っている」と頭を下げられた。
俺は、そんな風に思われていることに恐縮しながら「はい。俺はリーナの事もリーリャのことも大好きなんです。俺は2人が傷つくところなんて見たくないんですよ。俺は魔王討伐のためだけに生きていたようなものなんです。でもリーナと出会いリーリャと出会った俺は。俺の大切な人を幸せにしてあげたいし、リーリャとリーナが幸せなら俺も幸せになれると思ったんです。だからリーナにはいつも笑顔でいて欲しいし。俺はリーリャの事をリータと呼んでいるんですが、その呼び名も気に入ってくれてるみたいで嬉しいし、その呼びかたを許してくれるような優しい女の子になってほしいと思っています」と言うと。
「私とパパのお話聞いててわかったんだけどね。パパもママも、私達がこの世界で暮らしてもいいようにって考えててくれたのは、リーナとお父様のお話を聞いた限りわかるんだけど。私が元の世界に戻ってからパパとリーリヤとお母様の暮らしを見ていてね。私ね。パパの事を愛していて、この人の傍にずっと居たいって思うようになったの」と言ってくれていたので。俺も
「俺はリーリヤが大好きだよ。俺はリーリャの事が大好きだ」と言うと
「うん。お姉ちゃんがお店を始めたときにパパは私のことを抱きしめながら、「大丈夫だからな」って言ってくれたんだ。それでね。リーナのお店の従業員の中には、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんみたいな人もいるのに。お店に遊びに来ているお爺さんとお婆さんの事もパパとママは好きでしょ?それでね。リーナもパパのことが好きだったんだ。でもパパはリーリャの事が本当に好きみたいだし。リーリヤが私と姉妹だってことは、この世界でも、リーナとリーリャのお店の中で知っている人以外知らないことだから。リーナがリーリヤと姉妹だと知った人もいないと思うんだ。それでもリーナがパパの事を諦めずに
「私は、リーナとパパと3人で幸せになりたいの。でもリーナとパパと私で家族になる為には。パパは魔王でないといけないんだよ。それができないパパを嫌いになったりしないよ。パパを責めたりしないから安心して」と言うから、リーナを抱きしめたよ」
リーナが、この世界を生きるための選択をしてから数日の間はリーナとリーリャを見守っていたのだが。俺の両親と、リーリャはリーナを俺の家に預けることにしたらしく、
「僕たちはもうこの家を出て行くからな。この家は売ることにするから」と言いだしたので。
俺もこの家を離れる決意をした。
俺達は元の世界に戻ってきたので 俺達が元いた家に戻ってくる事になったのだが、リーナの母親はリーリャと一緒に俺達の元いた家で暮らす事になったのに。リーナの父親が引っ越し先までついて来てしまって「俺と一緒に暮らしてくれませんか?」と言う言葉を口にした瞬間に。今までは穏やかで物静かな感じの雰囲気だったはずのリーナの表情が変わるほど、鬼のような形相に変化してしまい
「お父様。あなたはお義父様に何を言われたのでしょうか。もし私にお兄ちゃんと別れるように言われてきたのなら 容赦しませんからね」と凄み リーナの母親やリーリャや俺の両親の目も鋭いものへと変わってしまった リーナの父親は何も言えずに、すごすごと帰っていった 俺とリーリャがリーナに説明しようとすると リーナは、
「わかってるわよ。リーリアお母様もリーリャお母様もお母様なんでしょ。お兄ちゃんがパパと一緒に暮らしているから、私はこの家で一緒に暮らしていいかって聞いた時
「勿論いいですよ。家族なんだから一緒に暮らしましょう」と言ってくれたじゃないですか
「私達の娘もリーナって言う名前にしたんだし、リーナちゃんのママとして頑張るんだからね」とも リーリヤお義姉ちゃんもそう言いながらも、私とお風呂に入ったりしたのよね」
「そうだね。リーナちゃんとリーリャが親子なのは見た目でわかるけど、リーリャのお兄ちゃんへの気持ちは本物だからね。でもね。お兄ちゃんは、私にとっても、リーナちゃんの本当のお父さんとお母さんにも。とても優しくしてくれて、それでいて 私やリーリヤのことも受け入れてくれて。リーナちゃんに会わせてくれたのよ。だからお兄ちゃんとリーナちゃんと一緒に暮らせる事は嬉しくて、幸せで、大切な事なの。でも私は、リーリヤと違ってリーリアお母様と、お兄ちゃんがリーナちゃんを大切に思っているから、お店で働いている従業員の人達のことが大好きだし。あの子達も私にとって大事な人達なの。私は、自分の家族を悲しませないように。これからも精一杯生きていくって決めてるの。それにリーナは 私の大切な友達だから、友達を大事にする人は、お友達も大事にしてくれるはずなの。リーリアお母様もリーリャお母様も 私に お兄ちゃんが、リーナちゃんとパパを愛していても、それは変わらないし、2人とも私の友達で仲間だと言ってくれたんだ。それにリーリヤがリーリになったのも、お祖父ちゃんが お祖父ちゃんのことを、リーナとリーリャの祖父母だって言ったからなの」と言って
「だから私は、リーリヤちゃんのことも リーリヤちゃんって呼ぶことに決めたんだ」と言った リーナは、リーリャと俺の母親が、俺とリーナが暮らすことに反対しなかったから
「じゃあ。リーリヤお母様とリーリャちゃんのことも大切にします。だから私を娘と思ってくれるんですね」
「もちろんです。家族が増えたのですから、これからよろしくお願いしますね。リーリャちゃんのお姉ちゃんなんですよね。リーナちゃんは でもね。リーナちゃんがリーリヤちゃんをお嫁にもらうこともあるかもしれないですもんね」と言う リーナの母親の言葉にリーリャは、リーリャの父親と同じような反応をして、リーザは「リーナとリーリヤが家族になってくれるの嬉しいです。これから家族になるんですよ」と喜んでいた 俺はリーリャの父親に呼び出されてしまったので、その話を聞かされることになったのだ。
リーリャの母親のリーリアは、リーリャを連れてリーリヤが働く喫茶店に行ったらしいのだが、そこでリーリヤがリーリヤとリーリヤの父親の事を「パパ」「おとうさん」と呼んでいたらしいのだ。
リーナの家族は俺達だけだ。だからリーナの父親である。俺の父親は、そんな呼び方をするのかと思ったのだけれど、どうもリーナの母親もリーリャも、この国で普通に使われている言葉遣いではなく、自分達の世界で使われているような言葉を。自分達の世界で暮らしていた時の言葉で話すことがあるようで、リーリヤ
「お祖父ちゃんと。お祖父ちゃんのことはなんて呼んでいるんですか?」と聞くと。リーリャは、「お父ちゃんと呼べば良いんだよ」と言っていた
「でも、パパとパパが一緒だから混乱するし リーヤお祖父ちゃんと お祖父ちゃんが パパを好きなのも知ってますし。お父ちゃんの方が良いと思うんですけどね」リーリヤもリーリヤでお父ちゃん呼びに抵抗が無いわけではないようだが、お爺ちゃん呼びよりも、まだしっくり来るようだったので、俺は「わかった。それで良いんじゃないかな」と答える リーナは「パパ。私がパパって呼ばないとダメなのかな?」と聞かれてしまう
「リーナはリーリアさんのことはリーリヤって呼び捨てで呼ぶのはどうかと思ってリーリアさんと呼んでしまうみたいだから。俺のことはまだお兄ちゃんのままなんだよね。パパは、リーナにはパパって呼ばれるより、俺のこと、パパって呼び続けてくれると嬉しいかな」と言うとリーナは「うん。パパ わかったよ」と答えたので、リーリャが俺のことを呼びに来るまでリーリヤと話しながら待っていた リーナの父親である。俺の父親は、リーリヤの父親との約束を果たしにやって来たらしく、リーナとリーリャも一緒に来ていて。俺も、リーナが俺の妻に、リーナがリーリャのお嫁さんになってくれるなら。俺に出来る限りの手助けをしてやりたいと思っていたのだった。
リーナは
「私ね。リーリヤのことが本当に大好きだから、お兄ちゃんとリーナがリーリヤと家族になれるように協力してくれた。リーリヤとパパとお姉ちゃんに感謝してるんだ」と笑顔を浮かべてリーリヤの父親が待つ部屋へと向かったので、俺はリーリヤがリーリヤの夫となる人との話を済ませるのを見守り続けた。リーリヤは、リーリヤの父親と、俺の母親のことは「おばさま」と呼び「お母様」と呼んだりする。俺の母さんと妹達の事が好きすぎて、リーリヤもかなり溺愛されているからな。俺の両親と俺の母親の事は、リーリヤの父親からしてみれば「孫みたいな感覚なんだと思うんだよな。だからリーナの事だって。本当の娘のようにして、甘やかし過ぎない程度に接してくれているみたいだな。リーリヤだってそうだけど、うちの両親は俺に対してだけやたら厳しいから、やっぱり少しだけ不満を感じている部分もあるんだけど。でもまぁ、リーナとは血の繋がりがない分、愛情の注ぎ方が違ったんだろうな」と思いつつ 俺達が家族として過ごす為に必要な手続きとかの書類はリーナの父 リーリヤの父はリーリャの父と打ち合わせをしてくれていたので リーリャとリーナも同席する事にしたのであった。リーナは、 俺が魔王だと知らないリーリャとリーリカを安心させる為に「リーナが本当のお父さんに、リーナはリーナだよと言ってくれたから大丈夫だよ」と言うとリーリャが「そう言えばリーナの本当のお父さんとお母さんは?どこにいるの」と言われてしまい
「私ね。パパ達に会うまでは 私とママと、もう一人ママがいたんだよね。でも ママは死んじゃったし、もう一人のママもリーナが産まれてすぐどこかに行ってしまっていなくなって。それからずっとパパと一緒に暮らせない生活が続いていたから、リーリヤのこともお姉ちゃんだって思ってるよ。
リーリヤのことも、大好きなお姉ちゃんなんだから。リーナにとってのリーリヤは。お友達でもあり。リーナの大事な家族なんだよ」と言うと
「私にとってもリーリアは、大事な家族なの。私を家族の一員に迎えてくれた リーナやリーリャにも感謝していますし。私達はもう家族なのよ。私は 私なりに。これからリーリャを、リーリヤのことを幸せにしてみせるわ。私は パパやリーリャのことが好きだから 私を好きになってくれる人達は、みんな好きですし」と言って笑みを見せたのだった リーリャの父親はリーリヤの言葉に涙を流し リーリャとリーナに「ありがとう」と何度も言っていた リーリヤとリーナは「お父様もリーリャも泣かないで」と声をかける リーリャの父親の涙が止まったのを確認した後にリーリヤはリーリャとリーナの両親の事をお祖父ちゃんとママ
「ママもお祖父ちゃんもお祖母ちゃんも私の事を、本当の娘のように大切にしてくれるし。私はこの国の人達のことが、大好きなんです」と言ってくれたのだ リーリヤの両親がリーナの両親と話をしている時。俺の目の前にいたリーナが「そういえば。リーリャのパパってさ。私のお父さんとも友達で、ママと私とお姉ちゃんは 私とママでリーナはリーリャでしょ。だから私達姉妹と、リーナやリーリャは仲良しさんで、家族なんだよ。リーリヤちゃんにも言ってあるから これから仲良くできるといいよね」
リーナは リーリヤの父親に話しかけ 俺の父親は、 リー
「そうだな。これからもリーナやリーリヤとリーリヤのことを頼むよ。私達も、これから家族の一員としてリーナやリーリヤを幸せにする義務がある。リーナやリーリャと、そして私達家族を救ってくれた君にも幸せになって欲しいと願っているしな」
リーリヤの父親に
「はい。私はリーナを、リーリヤもリーリャもリーナもリーリヤも大切な存在だと思っています。だから私は リーナ達を守っていけるように頑張りますし、リーナが望んでくれる限りリーナとリーリヤと一緒に暮らしたいと思ってます」
俺の言葉を聞いて リーリヤの父親は リーリヤの父親と リーナの母親に何か話したよう
「私は、あなた達に出会ってからというものの。今まで感じていた心の痛みが消えてしまったのですから。私の心の中には 家族が残されてますから、だから。今はただ、この世界で生きていくことを。この世界の人々に恩返しをする為に 頑張っていけたらいいなと思えるようになってきました」と言って 俺はリーナの父親との話を終えたのだった リーナは 父親に向かって言った
『パパ。お祖父ちゃんがね。リーリャにね リーナがパパと、お姉ちゃんになったよって伝えたらね。嬉しかったみたいで リーナとパパは、リーリャとお兄ちゃんとお姉ちゃんに家族だって思ってもらえたんだって喜んでいて。パパとリーナ
「おじいちゃんとおばあちゃんと」お話しして。リーリャに家族って思ってもらえて良かったね』と伝えてきた 俺は「そうか。じゃあそろそろ戻らないと、みんな待っててくれてるだろうから」と言うと リーリヤの父親 リーリヤの祖父は「私からもお礼を言うよ。リーナとリーリャと家族で居させてあげようとしてくれていて。それに、君も家族だと認めていてくれていることもね。リーナとリーリヤを家族で迎え入れてくれて。
私とリーナの母親と妹と 妻との間には。私達の子供がいないんだ。
妻は、私との子を産む前に亡くなってしまっているからね。妻を亡くしてから ずっと、リーナは、自分の本当の母親がどんな人なのか、気にしていたようだったんだ。リーナの母親を 失ったことは私と妻の責任でもあると思っているからね。リーナとリーリヤには、 リーナの本当の父親が誰なのかも リーナが産まれてくるまで、わからなかったんだ。リーナを産んだ時には既にリーナの母親はいなくなっていたわけだし。リーナと リーナの本当の父親が、一緒に過ごしていくうちに リーナのことを愛し始めて、リーナも本当の父親である。その人と、親子としての絆を築き始めてくれるかもしれないと思っていたから。君のおかげで、私達は。リーナが 私と妻が。本当の親じゃないことを知らずに育ってしまっていても。リーリヤがリーナの本当の母親であり。リーナの姉として一緒にリーナを育ててくれているのであれば、それでも良いかなと思うようになっていた。本当に、リーナと リーナの産みの母親のこと リーリヤのことまで考えてくれてありがとう。君の事、少し信じすぎている気はするけれど。リーナやリーリヤのことを任せても 問題は無いと判断した。
君が 私の娘を 愛してくれたように。私もリーリヤのことは、実の娘であるかのように 接しているから。リーナやリーリヤに 愛情を持って接してくれていることを信じているし リーナもリーリヤの事が 大好きみたいだから。リーリヤのことを大切に扱ってやってくれると嬉しいし リーリヤもきっと リーナの事を妹としても 家族と思ってくれると私も嬉しいんだ」
リーリャの両親は そう言って微笑んでいたのだった 俺も、俺の両親と 俺を拾った時に保護してくれた施設の職員に 引き取られた後に世話をしてくれた人など。リーナが言うように 俺は家族から必要とされているようなので、本当に嬉しく思う 俺のことを家族だと思ってくれる人達の為に俺は リーリヤの父親とリーリヤの家族になることを決めた
「そうか。俺はリーナの両親である、貴方とリーリヤさんのことはリーリヤのお父さんとしてリーリヤのお父さんとして受け入れていきたいです。俺が 家族を失った時の気持ちを知っているだけに。リーナは俺にリーナのことを託してくれたし。
俺とリーナとリーリヤは家族だから リーナは、リーリヤのことを実の妹のように大事にしているみたいだから 俺が 家族として守っていきます。リーナが、俺に家族を与えてくれたんです。リーナがいなかったらとっくに俺は、リーナに 出会うことが出来ていなかったと思いますから。リーナの優しさが、俺に新しい 居場所と 家族を与えてくれた。リーナに出会えたから、今の俺が居るんだから」
俺がリーリヤの父親の目を見てそういうと、
「そうだな。私とリーリャが リーナと リーナが家族になった男の子が暮らす屋敷の警護の仕事をする事になったと聞いたときは、驚いたけど。でもまぁ 娘が幸せに暮らしていける場所を見つけたのならば それは喜ばしいことだからな。君のような少年と出会えてよかった」とリーリヤのお父さんが言い
「私達のところに来る前にも。君は、色々大変だったようだが、こうして、幸せを掴むことができたのだものな。リーリャとリーリヤと一緒に。これからは私達が、君とリーリアと そして君と娘達で暮らせるようになるのを楽しみにしてるよ。君がもし良ければだけど、リーナとリーリアと一緒にこの国で暮らすことになった場合に必要なものは こちらで用意しておくし。この国から出る際には私が手続きをすれば問題なく旅立てるように手配をしてあるし。私達が君を信頼している事はリーナやリーリアを通して知ってもらっていると信じるし、だからリーナやリーリアと一緒に暮らせない理由が無いなら、私達の家に来ないか?」と言ってくれたので。俺は「わかりました。これからは 俺を家族の一員だと思ってください。
これからもよろしくお願いします」と言った。そうしてリーリヤの父親 そして、リーナの
「うん ありがとう。私のパパもママもリーリャのお祖父ちゃんもお祖母ちゃんも リーリャのことが好きって言ってくれる人が 増えてきて、私も、とっても嬉しかった。だから私からも、ありがとって、伝えておくね。私やリーリャと 家族になってくれて、私のパパとママとお祖父ちゃんとお祖母ちゃんを家族にしてくれて。
これからは、パパ達家族と 私とリーリャ それにお姉ちゃんと リーリヤとみんなで一緒に過ごせる時間を作れるのが とっても、嬉しかった」と リーナは言ってきたので。
「俺が この世界で、この家族に出会うことが出来たことが 何よりも幸せだよ。リーナもリーリヤも リーリヤの両親も これから 一緒に幸せになっていきたいって思ってます。リーナとリーリヤに助けて貰ってから。俺はリーナに出会って 家族を 幸せの繋がりを知ることができたから」と言って。リーナを抱きしめながら「ありがとう」と言いつつ、リーリヤの方を向くと。リーリヤも、俺の方に顔を向けていて、そしてリーリヤは俺の唇を奪ったのであった。そして「これからも、ずっと一緒だよ。お兄ちゃん」と言ってきた
「お姉ちゃんも、私とリーリャの事。お姉ちゃんって呼んでもいいよ」とリーナは言って
「そうだな 俺にとっても。リーリヤは、リーナと同じく、お姉ちゃんみたいな存在だと思ってるから。リーリヤのことも、お兄ちゃんにまかせたぞ」と言われ
「わかった。じゃあお姉ちゃん リーリヤ また後で」と言うと
「うん あとでね リーリャ お兄ちゃん 行こうか」と リーリヤとリーナは リーリヤの両親を連れてどこかに行ってしまった リーリヤの両親が去って行った部屋には、俺と リーナの両親だけが残された。
リーナの両親は リーリャの両親と話していた時とは違って、優しい顔つきで俺を見つめていた。そして、 俺に向かって「リーナと リーリャを家族の一員として受け入れてくれて、本当に 感謝してます。これからも、リーナと リーナの産んだ子供を 大切にしてやってください」と伝えてきたのだった。
「はい。
俺はリーナの事を愛しています。
リーナは、リーリヤと仲良くなりました。
リーリヤとも家族になれるといいなって思っています。リーリヤも、リーナと同じように。リーリヤのことを家族だと思えているんだと思うから。リーナとリーリヤと一緒に幸せな日々を送っていきたいと思います」
俺は、自分の想いを 伝えたのである。するとリーナの父親から
「そうか。リーリヤもリーナのことを姉だと思っているみたいだし。これからは リーリヤの事も お義母さんとか お義父さんとかって呼べるようになるかもしれないのかしらね」なんて言われて「お義父さんは恥ずかしくてちょっと無理かもです。まだ」というと、リーリヤのお母さんに、「ふふっ。まあ今はそれでもいいわよ。ゆっくりで」
リーリヤの母親も、優しく笑ってくれたのだった。そして、その後リーナの両親は俺をリーリャのお父さんに任せると、部屋から出て行ってしまった。
そういえば リーリヤの両親は俺が、勇者であることを知らなかったはずなのに。俺の正体がなんとなくわかっていたような感じだったけど どうしてだったんだろう? そう思っていたのだが、 俺は、リーナの両親の 能力が『完全鑑定』の二つであったことを思い出して納得したのだった。
俺にスキルを与えた神である女神もそうだけど。この世界の女神は。
リーナ
「さっきは、いきなりキスをしてゴメンね。お兄ちゃんがリーナのお父さんに家族だって認めて貰えてて すごく嬉しいかったのと 私と家族になったことで これから先 もっと大変なことがあると思うのに それでも、リーナと家族になりたいって言ってくれた事が、とても嬉しくて、我慢できなくなっちゃったんだよ。だから、私を許してくれると嬉しいかな。私とリーナは ずっと一緒だから 安心していて欲しいかな」と。
リーナが言ってきて。
俺の方こそ「急にあんなことをしちゃって、驚かせて悪かったな。リーナと家族になれたのは嬉しい事だから 俺も リーナに許して欲しいかな。リーナとはもう夫婦だから こんなことしても、大丈夫なんだけどな。それにしても リーナが俺のお父さんと お母さんにも認められたのが本当に嬉しくて。お父さんが、家族だと思って良いんだよって言ってくれる度に 俺には、もう家族がいないんじゃないかと思っていたし 俺を受け入れてくれた人達のために 何かできないかって、いつも考えていたから だから 俺に家族がいるって思うだけで 胸がいっぱいになるんだ。だから。リーナに、ありがとう 俺は、リーリアも含めて、俺に家族を作ってくれたことに感謝しているよ。
俺がリーザや リーリャ そしてリーリヤと一緒に過ごせる時間は短いだろうし。もしかしたら 魔王との戦いで死ぬ事になるかもしれない。でもその先にリーナが居ないなら それは俺にとって意味がない事なんだ。
だから。どんな状況になっても 絶対に、リーナのことを愛し続けていくと約束するよ。例え、この世界でリーナと出会う前に戻ったとしても。リーナのことを愛するって気持ちに変わりはないから。
俺を拾ってくれた施設の先生や職員のみんなや 俺のことを家族のように扱ってくれるリーリアの家族達。
リーナと俺に新しい家族を作るチャンスをくれたこの世界の神々の加護を与えてくれた人のおかげで俺はリーナと巡り合うことができて、そして リーナと出会えたことで 俺が失った家族の幸せをリーナと作ることができたから 俺は、リーナのことだけを考えるようにしようと思えるし。
もし仮に俺が死んだ後に、リーナや リーナの娘達が困るようなことがあったら、俺が助けに行くつもりでもいるから これからもよろしくな 」
そう言うと リーナが、突然泣き出して
「うん。リーナも、これからも、お兄ちゃんの事をずっと支えて行くから。リーナも頑張るから」と言って 抱きついてきたのだ。
そしてしばらくしてから。落ち着いたリーナは俺とリーナの両親と俺達4人は家族なんだし。お互い呼び捨てでも良いよね?と言ってきたので
「わかったよ。リーナ これでいいのかな?」
と言うと「それで、私はパパやママに家族になってくれて、ありがとうございます。パパとママの子供に生まれてきてよかったって思ってます。これからは 家族として、これからもよろしくお願いします」
リーリアもそう言ったので。
「こちらこそ。よろしくお願いします。リーリャ 」
「うん。よろしく。パパ お姉ちゃん」
そう
「リーリア。
俺は リーザに。
リーナのパパとママの所に行こうって、誘ってきたけど リーナのところに来たのは やっぱり正解だったと思っています。リーナのお父さんとお母さんも リーリアのパパとママのことも好きだけれど。リーリアのことは妹のようにしか見てないし。これからは、リーリアのことを守ってあげたいと思っています」そう伝えると、 リーナが、俺の腕を引っ張って「ほら。リーナのお兄ちゃんがリーサのこと守ってあげるんだって言ってたでしょ。それに、私もリーリャのこと、可愛い妹だと思ってるから」と言ってきたので
「そっか。
じゃあお互いに助け合って生きていければいいと思うんだ」と言うと
「リーリャもリーナは、これからもずっと一緒だって お兄ちゃんが 言ってくれたんだ。これからもずっと一緒だよ。お姉ちゃん」
リーリヤが、リーナと俺のやり取りを見ていて、そんな風に言ってきた。リーリャの言葉を聞いたリーナは リーリヤを抱き締めて。
そしてリーリャは リーナに「お姉ちゃん くすぐったい」と言いながら。笑みを浮かべていた。
俺が家族と幸せな時間を過ごした後。リーナとリーリヤと別れ。俺達は、それぞれの家に帰ったのだった。
リーリヤは俺と手を繋いで
「今日ね。初めてリーナにお兄ちゃんをお家に呼んでもらった時ね 私、すっごく嬉しかったのに 素直になれなくて 変な態度を取っちゃったかもって思ったりしてるから 今度からはもっと気をつけようって決めたよ」と言った後「それとね私って、自分から誰かとお話しする事ができないからって ずっと不安だったけど リーナやパパやママと話していて 私って 本当は寂しかったみたいって思えてるんだ。これからは、私のことももっと可愛がってあげてね」
「わかったよ。リーリヤの事も大事にするし。リーリヤのことも、今までよりたくさん甘えさせてあげられるようにしていくよ」と言うと、リーリヤは嬉しそうな顔をして。
それからしばらく歩いているとリーリヤの家に着いたのだった。俺は、家の前にいるメイド服を来た綺麗なお姉さんにリーリヤがお辞儀をしてから。二人で家に入っていった。すると、中にいた執事のようなおじさんに挨拶されて。俺はびっくりしたが。すぐに平静を取り戻して。「はじめまして。私の名前はユウトといいます。これからリーリヤと一緒に生活していくことになりました。どうぞ宜しくお願いいたします」
そう言うと、リーリヤも「リーリヤです。私からも改めて、よろしくおねがいしまーす」と、元気よく挨拶をした。
その後 俺が、リビングに向かうと、そこには、この国の姫でリーリヤの母のアイシアと、リーナの父親と 母親の姿があり。
俺と、リーリヤが入ってくるなり。
リーナの両親は、リーナと同じように
「「リーリヤとリーリヤの家族になられてくださって。本当に感謝しております。これからも、どうか末永く。リーリヤのことを 大切にしていただければと思います」」と言われて。
俺は リーナの両親に、「はい。もちろん大切にさせてもらいたいと思います。そしてリーリヤが、自分のことを大切にできる子に成長できるように、見守っていこうと思います」と、伝えておいたのだった。
そうこうしていると。リーリヤが、俺のことを見つめてきて。
「ねぇ お父さんとお母さんが言ってたけど。
本当にお兄ちゃんがリーナと夫婦になったって事なのかな? でも、リーナが結婚したんだから お兄ちゃんが、リーナと結婚してるのは当たり前だけど。でも。リーリヤの事はお兄ちゃんは妹として接してくれるって、お兄ちゃん言ってくれたから。お兄ちゃんとリーナの関係も これからは少し変わって行くのかもしれないけど。でも リーナとリーナの兄貴である お兄ちゃんとの関係は、変わらないと思うし。だから。リーリヤとも、兄妹みたいな感じで仲良くしてくれないかなって思って。それに さっきね。リーナとキスをしていたし。だから 私もキスして欲しいな。おねがい だめかな?」と上目遣いで言ってきて。
俺も「わかったよ。ちょっと恥ずかしかったけどさ。リーリヤのこと可愛い妹だと思うし リーナとは家族だし リーナの大事な妹のリーリヤが 俺に懐いてくれてるなら 嬉しいし それにさ。俺も、リーリヤともっと、いっぱい 一緒に居られたらいいなと思ってるよ。これから、色々と大変になることもあるだろうし リーリヤが俺の妹になてくれるなら。嬉しい事だと俺は思うんだ」と リーリアの頭を撫でながら 伝えた。
すると、リーナの両親と俺が話を終えたのを見たリーリャが「私も、リーナのお兄ちゃんのこと 大好きだよ」と抱きついてきていた。そう言う事なので、 リーナと俺に抱きしめられているリーリヤは幸せそうな顔で
「リーナ お兄ちゃんのこと お姉ちゃんと同じくらい。好き」と言うリーリヤを見て。リーリヤのことを優しく見ていた。そして リーナは 俺に 頬っぺたをすり寄せてくるのだが リーリヤも 負けじと俺にスリスリしてきたのだった。
俺達が家族と楽しく会話をしていると、そこにリーリアの父と母がやってきた。そして、二人も リーリャを 妹のように受け入れて、仲良くなった。
リーナの父親は リーナを溺愛しているが その愛情はリーナにだけ注がれていて リーナの父親としての役目を、全てリーリアに押し付けていた。しかし それでは、駄目だと感じたのだろう 今は、娘が欲しがるものを買い与えたり 美味しい物を食べさせたりという、父親としては普通だと思われるような
「パパがリーナのことを 愛していて 大切に思っているからこその行動なのだ」と思える事をして、リーリアのことも大事にしているのだというアピールは忘れずに行っているのだそうだ。リーリアが、そんな父親のことを苦手な理由がなんとなくだが理解できた。リーナは、俺に対して好意を持ってくれるのはわかるが 俺以外の男にも 優しいし 俺の事を好きだと言ってくれているから、嫉妬してしまうのだ。それに俺の事が好きだからこそ 俺を独占したいのだと言っていたから
「パパも パパで お姉ちゃんに悪いからって、我慢しようとは思ってはいるらしいんだけど。どうしても 娘の事が可愛いから お姉ちゃんばかりを贔屓したくなるって言ってて。それでもって私が
『ママのことが大好きな気持ちは、私も同じだよ。だって私には、お兄ちゃんがいるもん』っていう風に言ったら パパは、凄く喜んでくれてね。パパって、やっぱりお姉ちゃんに べったりで過保護すぎるのは良くないと思うんだよ」と言っていた。リーリアはリーナの娘として しっかりと考えて行動しようと思っていて
「パパがお姉ちゃんを 独占しすぎないようにしたい」って考えて。その事でパパに相談してみたようだが
「そんなことはないぞ。俺は、リーナが望むのならば リーナともっとイチャイチャするし。リーリアと遊んでもいいと思っている」と言っているので リーナも「私も お父さんが、お姉ちゃんのことばかり構いすぎてたら 寂しいからって言うつもりだったけど。お父さんに そう言われちゃったら仕方ないよね。それにしてもお父さん リーナのお姉ちゃんに対する甘々ぶりは どうしようもないからね」と呆れていた。リーリヤも「私ね パパとママとリーリヤのお話をしてる時に リーナと、リーナのお兄ちゃんと お姉ちゃんが3人で楽しそうにしてる姿を見て。なんだか羨ましくて。私は、お兄ちゃんやお姉ちゃん達みたいに仲良くできないのかもしれないなって思っていたけれど。リーリヤのこともお兄ちゃんは お兄ちゃんの彼女と同じように リーナと同じように扱ってくれるし。私とお兄ちゃんとリーナとお姉ちゃんの仲が いい家族になれて嬉しい。私にとってお兄ちゃん達は、憧れの人達だったから」と言う。そして、リーナが
「うん。リーリャのことも、リーリヤも、お兄ちゃんや私にとっては、家族のような存在だって思っていて。家族のように接するから これから家族みたいに接していくからね」
リーリヤは 俺の腕にく
「わぁーーー お兄ちゃんにギューってしてもらうと安心できる」
リーナがそんなことを言うのを聞いた リーナの両親は、「私もリーリヤのことを大事にしていきます」と言った。
そうして、楽しい食事会が終わって。俺はリーナの両親と別れた。そして俺の家で リーナと一緒に、リーリヤも交えて三人で、リーナと一緒に入浴をしたのだった。そして、リーナがリーリヤの背中を洗っていた。リーリヤの髪や体など洗い終えて リーリヤを先にお風呂から上げて、俺は、一人でゆっくりとお湯に浸かっていると、俺の横に来て、一緒に入りたいって感じで見つめてきたリーナの
「お兄ちゃんと一緒に お風呂に入りたいです」と上目遣いで言ってきたのがとても可愛くて。思わず抱きしめてしまった。リーナが嬉しそうに、俺を見つめてきていたので。そのままお風呂を出て。二人で体を拭いた後 リーナの部屋に行き。俺が リーナをベッドに押し倒して 二人で愛し合った。リーナの両親が帰って来ても、リーナが「私とユウトの邪魔をしないように」と言い残して、二人で家を出て行ったので。俺は、俺とリーナの愛の行為を見せつけるような感じでリーナを抱いたのだった。すると
「お父様がね
「娘が妊娠したら お祖父様になられるのですか? それにしても、リーナとユウトさんは まだお若いですね。これからも仲良くなさっていてください。リーリヤとリーリャが仲良くしている姿を見るのは本当に癒されるんですよ。本当にありがとうございます。そしてこれからも どうかよろしくお願いします」と言われたよ」と言われ。リーリヤも リーナのことを気に入ってくれたようで
「お母様も リーナが妊娠するように頑張ってくださいって。応援してくれるって。でも リーナはまだ学生だから 子供を産むのは卒業してからになるんだろうけど」と教えてくれたのだった。そしてリーリヤが 俺とキスを求めてきて
「お兄ちゃんにいっぱいキスして欲しいな。リーナのことは、妹だけど妹じゃないみたいな気分だから いっぱい キスしてほしいんだ」と伝えてきて。その後リーナに、たくさん口移しのチョコレートを食べさせられて。お酒の効果で頭がボーッとしてしまって何も考えられなくなってしまった俺は、リーリヤに何度も抱かれて
「大好きだよ。お兄ちゃん」という言葉を聞きながら眠りにつくことが出来たのだった。
リーリヤに告白されてから数日が経過したが。あの日からずっと リーナの家にお泊まりをして過ごしているのだが。その間は ずっと リーナの胸の中で抱き枕として過ごしていたりして 幸せな時間を満喫してしまっていたので。
この世界に存在するダンジョンを全て制覇した後の世界で起こることを解決するために必要になってくる情報の収集が出来ていなかったりするのだが。
「あぁ。もうダメ。このままだと ユウトは、リーマちゃんに寝取られてしまう。そうなってしまったら、私は耐えられないよ」なんて事を言うのはリーナだ。なので 今日から数日間は 情報収集に時間を使っていこうと思ったのだ。そして リーリアの事を俺の妹として扱うようになったことで 俺の呼び方も「ユウ君」と呼ぶようになり リーリアのことを「リーリヤ」と愛称で呼ぶようになっていた。
「リーナとリーリャは姉妹になったんだから。お兄ちゃんの事も「パパ」って呼ぼうと思ってるの。リーリャのことも「お姉ちゃん」って呼んでも良いんだよね?」と言うので「そうだな。俺が父親って訳じゃ無いけど リーリヤもリーナの家族の一員だからな」と答えたのだが。リーリヤは「えっ。私がお姉ちゃんって事は リーナが妹って事になるのに、どうしてパパはリーナのことお姉ちゃんとは呼ばないの。それなら、リーリヤもお姉ちゃんと呼ばなくても良いかも。私はお兄ちゃんに パパとパパって呼ばれる方が好きだし」
そう言い出したので 結局 リーリャがお姉ちゃん呼びをする事は無かった。リーナは 俺のことを呼ぶときは 相変わらず「パパ」と呼んでいる。なので、リーリャが「パパ。パパって、何回言っても足りないくらいに好き。リーリヤのことも リーリヤって呼んで欲しいし。パパに頭を撫でてもらうのが好き。パパに頭や背中を触ってもらうと 心が落ち着くから もっともっと触れてほしい」とそんな風に言われたので
「俺は リーリヤのことが、家族としても女性としても好きになってしまったんだよ。そんなことをリーリヤに伝えたからって。俺は別に悪いことしたわけでは無いだろう」
リーリヤは、俺のことを優しい目で見て「うん。私だって。ユウ君に家族としても、女としても愛してもらえているから。凄く幸せだよ。リーリヤも リーリヤもパパに リーリヤのことを家族として受け入れて欲しいって言ってるから リーリヤの気持ちに応えてあげようね。パパ」と言うので
「そうだな。それでは 改めて 俺がパパってことになるが。俺は リーリヤもリーリヤも含めて 二人のことが好きだ。だからこそ 二人と恋人同士になれた今 もっと もっと、二人が愛し合うような行為をしたい」
リーナは リーリヤと お互いの顔を見合わせて 恥ずかしがっているのを見て。なんだかそれが可愛く
「ほら。リーリヤ 俺の膝の上に乗ってきて いつもの様に抱きしめてくれ」と言うと リーリヤが俺の腕の中に飛び込んで来て ぎゅうってしてくるので そのままベッドに連れて行くことにした。リーリヤが「お姉ちゃん ユウ君は私のものなんだから。あんまり お姉ちゃんばっかりに甘えないでね」
とリーナに伝えると
「私もユウ君のこと独り占めしちゃいたいけど。でもね リーナとリーリヤには、お姉ちゃんがいるからね。お姉ちゃんは 二人のお姉ちゃんでもあるけど。リーリヤにとってのユウトの婚約者ってこともあるんだよ。そして、リーナにとってもね」そう言った後 リーナも俺の所にやってくると リーリヤと俺の服を脱がして裸にしてから 俺に覆いかぶさるようにして 濃厚な口づけを交わし始めたのだった。それから 俺はリーリヤの胸を吸い始めていく。その行為にリーリヤが「あっ。おっぱいは、ユウ君が好きなように弄って良いんだけど。赤ちゃんみたいに ちゅうって吸われたら。んふぅーー お姉ちゃんは変になっちゃうかも」
リーリヤの可愛い声を耳で聞いているだけでも興奮が高まっていき、下半身に熱が溜まっていくのがわかる。リーリヤの身体の柔らかさを
「俺も大好きだよ」とリーリヤにキスをして伝えると リーリヤが俺の股間に手を伸ばして、優しく撫でてくれるので、その感触が堪らなく リーリヤと一つになりたいと思う。そして俺はリーリヤの身体を仰向けに押し倒してから。両足を大きく広げてから、腰の位置を合わせて 俺自身をゆっくりと入れて行くと リーリヤは「んあぁ。入って来るのぉ」と言いながら 俺に抱きしめられたままの状態なので 両手を俺の背中に回してきて 俺に密着する感じになっている。そのまま 俺はリーリヤと一つになった。俺のものを根元まで入れた時に リーリヤの
「奥に来てるのがわかっちゃったよ。お兄ちゃんが こんなに大きいものが私の中に入り切らないほど大きくなっているんだもん」というリーリヤの可愛すぎるセリフを聞き。俺は、我慢できずにリーリヤに激しくキスをしながら 何度も何度もリーリヤと交わるようにして。
「私 ユウ君がお姉ちゃんの胸を吸って、お姉ちゃんの事を欲情させるからいけないの。お姉ちゃんが、あんなこと言ったりしなければ。お兄ちゃんはお姉ちゃんの胸を吸わなかったはずだし お姉ちゃんは、きっと お姉ちゃんに お仕置きされれば良いと思うよ」と言ってリーリヤは
「お姉ちゃん もっと私に、いっぱいしてぇ。ユウトのが、お姉ちゃんの奥に入って来ちゃってる。お腹が苦しくて仕方が無いのに、それでも、私は お兄ちゃんのものになることが出来て嬉しい。いっぱい出して、私の事を愛してください。ユウトお兄ちゃん」と言い リーリャも 俺に負けず劣らずに乱れてくれるので、とても楽しい時間が過ごせている。なので、リーナとの
「お姉ちゃん。今日はね パパが、私のことをお嫁さんにしてくれるって。それで 私がお嫁さんになることになったから。おめでとうだね」と嬉しそうにリーリヤは、俺達の行為を見てくれているのだが 俺はリーリヤと繋がってるからこそ リーリヤの言葉を聞いて
「リーリヤが妹だからといって、妹じゃないからな。俺の事を好きで居てくれたんだろ? 妹だからって遠慮しないでいいんだぞ」と言うと リーリヤも
「そうだよ。リーリヤもお兄ちゃんの事が、大好きだよって言ってくれてるんだし。妹でも何でも、お兄ちゃんの事が好きで、愛しているのなら。妹になんて なる必要なんて無いんだから。私もね お姉ちゃんのこと妹だけど、お姉ちゃんじゃない気分だって思っているの」と言うので リーリヤに深いキスをしまくったり 舌で絡めあったりしながら、俺はリーリヤの事をさらに激しく攻めて行き。最後は二人で同時に達してしまったのであった。そして俺とリーリャの行為は まだまだ終わらずに続き。お互いに 精根
「リーリヤ。お疲れ様。リーリヤのおかげで 俺はリーリヤと本当の恋人に なれたよ。ありがとう。リーナと恋人になれたのは 俺にとっては大きな一歩だと思うけど。俺はリーリヤと恋人になれたことも凄く嬉しいと思っているから」
リーリヤは、少し頬を赤らめて「私もね。最初はリーナの事は敵だと思っていたから 絶対に許さないと思って お姉ちゃんに嫌われるようなことばっかり言ってたけど。今はお姉ちゃんがリーナで良かったって思ってるの。リーナがお姉ちゃんとして 私と向き合ってくれたおかげなんだよ」とリーナは、俺の隣で寝ている。リーナは俺のことを愛してくれていて。俺もまたリーナのことが好きなので、リーナのことを ぎゅっと抱きしめると「パパにぎゅっとされると安心できます」とリーリヤが言うので、リーナのことを再びぎゅっと強く抱き寄せたのであった。それから、数日の間もリーナの家でリーリヤと過ごしたり リーリヤにマッサージをしたり、お風呂にも入ったりしたが その間は
「お兄ちゃんと一緒のお布団に入るのも悪くないかな」とリーリヤが言ってくれるので。リーナの家の中でリーリヤと過ごし 夜になるとリーナと交代してもらい。リーナが俺と一緒に眠るという感じで過ごしていたが。
俺とリーリヤが、リーナの家に居る間に、リーリヤから 色々と話を聞かされたりしていたらしい 俺は
「勇者はどうして、この世界で生きているのかわからない。そして、あの時、俺の前から消えていったのは何故なのかも」と疑問を感じていた。そんな話を聞いていたらしく。
「お兄ちゃんが どうしてリーナの中に 私が入った時の 力を感じたときに驚いていたり、私に話しかけてきたときの声のような物が聞こえたとか、何か知っているの?」とリーリヤは不思議そうな顔で言う 俺は「そう言えば 俺のことをパパと呼ぶリーリヤやリーナの姿が見えなかった。俺は、リーザの中にいたリーナのことは知っていた。リーナもリーリヤのことも、リーザの中から見ていたし リーナが消えたときは。俺も驚いた」
「じゃあ なんで リーリャの中にリーナが宿ることが出来たんだろうね。それに リーリアとリーリャは姉妹って言ってるよね。でも リーリヤには お兄ちゃんがいるから おかしいと思うんだけど」
リーリヤは リーナの中に入っているときの事をあまりよく知らない様子である。リーナに「リーリヤはね私のことを守ってあげたいってずっと言い続けていたのよ。それはね リーリヤの心の中にある。リーナに対する思いが。その感情がリーナに伝わったんじゃないかなって思ったりするの。その気持ちがあるからこそ リーリヤが、リーナの心を救ってあげることが出来ていたんじゃないかな」と言われる
「お姉ちゃんは お兄ちゃんと 一緒に旅をしていたんでしょ。リーリヤが見たことの無い お兄ちゃんが沢山いたはずだし それならね きっと 私もお姉ちゃんと同じように お父様に認めてもらえるように努力したかったし ユウ君に甘えられる立場になりたかったから。だから リーナの心の闇に付け入ることになってでも。私がユウ君に甘えることが出来るように。私がリーナになることにしたんだから」と言われた 俺は「リーリヤ お前は俺に何をして欲しいんだ。俺に何をして貰えば満足するんだ。今すぐ答えを出せとは言わないが もし、リーリヤの希望があれば。俺は、叶えたいと思えるが」
「私は、お兄ちゃんに私を、リーリャではなくて 私のことを好きになってもらえたら。私も幸せになれる気がするから」リーリヤは そう言った。
リーリヤが俺の事を好きだと言ってくれていることに、リーザとリータと 三人で、楽しく過ごしていた日々を。そして 初めてリーリヤと肌を重ねあった
「リーリヤのことが 好きになっていた。そして俺が愛せる女性というのは リーナしかいない。だから俺にはリーリヤが 一番好きな相手になっている。ただ、俺の事を愛してくれる女性は 俺の婚約者でもあるリーファだけだ」俺は リーリヤが、俺のことを好きになっているのを知って。俺はリーリヤに 自分の思いをはっきりと伝えると。「嬉しい」リーリヤは 笑顔でそういった
「私達は もう既に結ばれている。ユウト君と、私は、もう結婚しているから、ユウト君と、私が結ばれたとしても。それは、何の問題も無い事だと思います。ユウト君は私のことを好きになってくれていますし。私はユウト君を愛している。それが全てだと思ったので」と リーリャは言っていた
「確かに、そうだな。しかし。俺は、リーナのことを諦める事なんて出来やしない。だから、リーザもリーシャも好きだからこそ。リーリャも愛したいと思う。もちろん。今の時点では 俺の本妻は リーファだけだが。将来的には 側室という形でなら リーリヤも俺の妻の一人にしてあげたい」
俺はリーリヤにそう言ってリーリヤと体を重ねると。俺とリーリヤの体は、お互いに快楽によって満たされていくのであった。その後、俺の意識が 完全に落ちてしまい 目を覚ますと。そこには リーナがいた。そしてリーナが俺に向かって「おめでとう。リーリヤちゃんを私から奪うことに 成功したんだね。でもね。ユウト君と、リーリヤちゃんが一つになったことで、新しい力を得ることが出来ました。ユウト君も、この力を使うのは初めてだと思うけど。私の中にいるもう一人の人格のリーリヤちゃんの力を引き出すためにも使って欲しいです」と言うので
「俺も、リーナの事を好きで 大切に思っている。俺は リーナのことが好きだけど。リーリャのことも大切だ。どちらか一人しか助けられない状況になったら。迷わず リーナを選ぶだろう。だが。俺は、俺にとっての 本当の恋人でありたい人はリーナだ」と言いながら リーナを強く抱きしめると。リーナは嬉しそうにしながら涙を流していた 俺はリーナにキスをすると。「お兄ちゃんに ぎゅっとされるだけで 心の底から嬉しくなれちゃうの。お兄ちゃんは優しいね。お兄ちゃんの事なら 何でも許せちゃうかも。でもね。今日からは 私がお兄ちゃんのお嫁さんだから。よろしくね」と言ってリーリヤが笑み
「お姉ちゃんが、私とお兄ちゃんにキスをするなんて。今まで無かったことだもんね。本当にありがとうございます。お兄ちゃんのおかげです」と言っていた。
俺達はリーリヤの体を気遣いつつ。リーリヤの体調が戻るまでは。
ずっと 一緒に居ようと思っていると。リーナとリーナのお母さんに 挨拶に行くことになった。なので 俺がリーナのことをおんぶしてあげようとしたところ リーリヤが、リーリヤのことをおんぶしていた。「ちょっとずるいかもだけどさ。ママのことをリーリヤが、これからお世話してあげるからね。それで、ママも喜んでくれるはずなんだよ」と言った リーリヤの言葉を聞いて リーナの
「私は、リーナに お兄ちゃんとの赤ちゃんを作って欲しいって言われてから リーナのことも大切な娘だって思うようになってきたの。リーリヤのことも 娘の1人として扱っていいかしら」と リーナの母はリーリヤのことが、可愛くてしょうがないのか リーリヤにべったりくっつきっぱなしになっていたので。俺は「俺の事も忘れずに愛してくれよな」と母さんの頬っぺたにキスをして 二人でリーリヤの家に向かった。リーリヤの母も リーリヤと同じぐらい とても綺麗で、可愛い人だと。そんなことを考えながら。リーナとリーリヤの二人の手を引き、3人で仲良く歩いていると 俺はリーリヤと
「お姉ちゃんもお姉ちゃんも大好きだよ。私はお姉ちゃんとも仲良しになりたいの」とリーリヤは 姉に懐いている妹のような感じだった 俺達が家に向かうと そこには、リーリヤが、リーナの事を母親のように 面倒を見ている様子が伺えたので。俺は リーリヤに
「そろそろ俺にも リーリャのことも リーリアのことも、そしてリーリヤのことも 平等に愛させてはくれないか」と聞いてみると。リーリヤは、俺の顔を見てから
「わかったよ。お兄ちゃんは、私だけじゃなくて。リーリヤの事をも愛するって言ってくれたから。私はそれでも、嬉しいんだ。でも、私だけが、甘えさせてもらうのは悪いと思うから。リーナのことを甘やかせてくれるかな。リーナのことを甘やかすためには、私がお姉ちゃんとして。リーリアのことも、お兄ちゃんが愛さないわけにはいかないからね」と リーリヤは言ってきたので。俺は「わかった。俺が二人まとめて愛していくから。だから、二人は、何も心配しなくても良いから」と言うと。リーリヤとリーリヤが俺の方に来て「お姉ちゃん達を幸せにしてね。私の事を好きになってくれてありがとう。私のことを愛してくれて。私を幸せにするために色々としてくれるって言ってくれていて 嬉しい。私もね お兄ちゃんと出会っていなかったら どうなっていたかも分からないくらい 幸せにしてくれたから。私の事を選んでくれたことに すごく感謝してるよ。だから私は お姉ちゃんをいっぱい愛して いっぱい お兄ちゃんの事を、好きになってもらわなきゃ ダメなんだから」と言われたので。俺は「もちろん、リーファの事は一番好きだし 大切にするけど。俺はリーリャのことも好きだから。俺にとっては、両方が一番大切だし、大事で守りたい存在でもあるんだ。俺のことを好きになれとは言わない。だから 俺の傍にいて 俺のことを一番好きで 俺がリーナのことを愛してるのと同じようにリーリャのことを愛してもらえれば 俺は 嬉しい」と伝えた。
「リーナは、まだ 完全に俺を受け入れてくれているわけではないけれど。少しずつでもいいから 俺のことを受け入れるようになってくれれば、それで俺は嬉しいから」俺はリーリヤにそういうと リーリヤは「お兄ちゃんが、そう言うのなら 私達はお兄ちゃんがリーナのことが好きな気持ちを優先させるから」と言ってきた。俺は リーリャを抱きしめながら「俺は、リーリャの事が好きだから。俺の事を好きになって貰えるように頑張るかも」というと
「うん 頑張って」リーリヤは 俺の事を励ますように、そう言っていた
「ユウト様 私のこと 好きになってくださいね。私も。リーリャが羨ましく思えて仕方が無いですから」と リーリヤのお母さんは そう言っていたので
「リーファも もちろん好きですよ。俺の一番大切な相手であり。俺を愛で包んでくれる女性ですから。リーナも好きになれるとは思いますが 今は、もう少しだけ時間が必要だと思います。でも。リーファの事を、愛していますから。だから安心していてください」と俺が リーナに伝えると
「はい わかっております。でも いつか、私にも その、愛してくださるというお言葉を 信じておりますから」と言って 俺の手を握ってきてくれた リーリヤの
「ママったらいいなぁ〜。でもね 私は ママの娘でもあるんだから、ママみたいに強くはないけど でも。お兄ちゃんに、私の事を認めてもらえる様に頑張りたいと思ってるの。だからねお兄ちゃん。私がもっと強くなるまでは待っていてほしいの。ごめんなさい。わがままなお願いかもしれないんだけど。やっぱり私はまだ弱い女の子のままだと思うので」そう言いながら、泣き出してしまったので。俺はリーナを地面に下ろしてから リーリヤを抱きしめると「気にしないでくれよな。リーリャが そう思うことは当然のことだし それに、俺は、今すぐじゃないとしても リーリャの事を大切に思っているから。だから大丈夫だから」そういってリーリヤを抱き寄せた その後 俺はリーリヤとリーナと別れると 一人でギルドに向かって 依頼を確認しに行く事にした。そして俺が リーザからもらったお金を、少し使いすぎていたこともあり。俺は 自分の手持ち資金を増やすために、何かしら依頼を受ける事にすると 受付嬢に、「何か俺でも出来そうな 討伐系の依頼があれば受けようと思うんですが」と聞いてみると。この世界では。魔物が異常発生した際に 魔獣退治などを行ってくれる人達は、たくさんいる
「それでは。ユウトさんに おすすめの依頼としては この辺りになるかと 思われます」と言われてしまった 俺が渡された紙を見ると。そこには
「緊急募集!ワイバーンの討伐報酬100万」と書かれた 依頼書と
「薬草の採集のお願い(ランクC):期限なし」と書かれた2枚の 手紙があり。俺的には
「薬草の採取のお願い
(ランクD)」を受けたかったのだが 俺の実力を測りかねている 受付嬢は ワイバーンの方に行かせた方が、俺のためにもなると思っているようで
「こちらの方が、今のユウトさんのお力ですと 余裕を持って 対処できる内容だと思われます」と言われ
「じゃあ これを受けさせてもらいます」と俺は答え そのまま手続きを進めて
「はい 受理されました。頑張ってください」といわれ そのまま街の外に向かった。俺は リーナのことで 頭を痛めていたので、リーリャに相談すると
「ユウトは リーナちゃんのためにも 早く元の世界に戻ることを考えないといけないのに、お人好しね。だけどね。お兄ちゃんのことを待っている子も沢山居るって事も知って欲しいな」と言われると。「分かったよ。俺も出来る限りの事はしたいと思うからな。ただね。リーファも心配なんだ。俺と一緒にいた時よりも かなり表情とか感情豊かになっただろう?それに俺が居ない時は寂しい思いをさせてもいると思うんだよ。俺はそれが気になって どうしても焦ってるんだよ」と言うと
「わかったよ。でもね リーナちゃんが、私の事を一番に考えてって言ったんだから。そこは守らなきゃだめだよ」と言われたので 俺はリーナのことを、リーリヤとリーリャの両方に 任せることにした それから俺は リーリヤから 預かっている鍵を使って、街から出ると。
そのまま、まっすぐ森に向かった。
森の中に入ると、ワイバーを狩って素材を回収することにした。
しかし、俺はワイバーの気配を探っても、ワイバーンの居場所を 見つけられずにいた。俺は、しばらく、周辺を調べてみると。ある場所にたどり着くと。俺の目には、明らかに異質なものが
「うーん なんだろうか。ここって もしかするとダンジョンの中かな?」と俺がつぶやくと。
「おぉ。ようやく見つけたぞ 勇者よ。お前の力がどれ程のものなのか。確かめに来たのだからな」と言いつつ現れたのが。黒いドラゴンだった。俺は、その姿を見て「まさか。ブラックドラゴンですか」というと その男は
「おぉ。そうだとも。我は 貴様を倒すためだけに この地に足を踏み入れたのだ」と言ったので。俺は剣を抜いて構えた 俺はその男を見ながら考えていたのだが。その男は 黒光りする鎧に身を包み 腰には 細身の長剣を携え 顔まで 漆
「そんなに見つめられると照れるじゃないか」と言ってきていたが。俺は気にすることなく。俺は「俺と戦うつもりで来たのなら 俺を倒してくれよな」と言ってから、俺の持っている 聖水入りのビンを取り出して。相手に投げるが 相手の男が、手にしていた剣を振ると、その液体は飛び散ってしまった。俺は 続けて。もう一個の小瓶も投げつけてから 魔法を発動させると。今度は氷柱のようなものが大量に現れて。その男の全身を貫くように襲い掛かった。俺は
「よしっ まずは、一匹片付いた」と思ったのだが
「なかなかの威力だったが。だが残念なことに、我が身を貫けるだけの攻撃ではないようだな」と言ってきたので。俺は再び武器を構え直した。「さてと これで倒せたのかどうかがわからないが 一応。警戒だけはしとかないと いけないから」と思いながら 相手を見ていると 俺が投げた、二本の小瓶のうちの一つから出てきた煙が晴れてきたので、俺は目をこらして 見つめたのだが
「おっ どうやら 効果があったみたいだな」俺はそう言いながら。相手に対して 剣を突き刺そうとしたのだが。相手は「無駄だと分からぬか。やはり この程度で終わりと言うわけだ」と俺の行動をあざ笑うかのように言ってきた。「確かに そうかもしれませんけど。とりあえず。今は倒すことに集中すべきですね」と言って俺は相手に向かって切りかかって行ったが、その瞬間
「くそぅ これは一体どういうことだ。なぜ効かなかったのか。それを考える必要もありそうだが」俺はそう言いながらも剣を振ったが その攻撃を 難なく回避されてしまった。そして次の一撃を繰り出そうとしたが それよりも先に、相手が攻撃を仕掛けて来た 俺の放った剣戟は空を切り。代わりに俺の身体の方を狙われて 俺に傷を負わせると
「ふん 少しはやるようだが まだ未熟の様だな」と言って
「まぁいい。ここで、死ぬがいい」といって 攻撃を仕掛けて来ていた その時「お兄ちゃん お待たせっ!」と言ってリーリヤがやってきた。リーリヤの右手からは炎が現れており。それはリーリヤの魔力の高さを示していた。そして左手の方からも風が発生していて、風の属性の魔法も発動していることも示していて。リーリヤの強さが伺えた。俺は、相手と対峙しながら「待ってくれ。今は戦うべきときじゃないんだ」というが リーリャはその声を無視して、俺に向かって 火と風に雷の力を合わせて。三色の光線を放った。相手はそれをかわそうともせず それを受けて。その場に崩れ
「ぐはぁ。な 何故。このようなことが起きるんだ。あり得んだろう」と苦しむと。
そこに、さらにリーリヤの放った光線が、追い打ちを掛けるように浴びせられた。すると「ふぎゃああああ」と言う断末魔を上げながら倒れていた。「リーファ!やりすぎだって。こんなところで、リーザに迷惑をかけたくないからさ」と俺が言うと。リーリヤは、「もう。お兄ちゃんは優しいな」と嬉しそうにしていると。突然 黒い球体が出現したかと思うと。リーリヤと俺の前に、黒い壁が発生した。そのおかげで、リーリヤは助かったのであるが。リーリヤは
「あっ危なかった。今の私でも防げないかとおもったよ」と言っていた。そして俺は
「大丈夫かリーリャ」と言って抱き上げると。俺が そう聞くと同時に
「お姉ちゃんは 無事だったけど。私の方はちょっと 服を燃やされちゃってるかな?」と言われてしまったのである。「あ ごめんな すぐに着替えを」と俺が言っている時に。
俺達が入ってきた扉から
「お兄さま ご無事に戻られたんですね。安心いたしました」と 俺の嫁の一人であり 魔王でもあるリーリヤによく似た女性が姿を現したので。俺はリーリヤを降ろしてから
「あ リーリア えっと これはな 色々とあってだな」と説明しようと思っていると
「あれ?リーシャも来てたの?でも どうして?お兄ちゃんと一緒に行動していないって 言ってたのは、どこの誰かさんなんだよね」とリーリヤが リーリヤに対して文句を言ったのであった 俺はリーリヤが、自分のことを、リーリャと呼び出したのを聞いて 少しだけ戸惑っていたのだが。俺は、「リーファは リーナのところに行っていてな。それでな 俺のことを待っていたのは、リーナから 俺がリーナに頼まれたことを伝えたかったかららしくて。だから俺はリーファにリーナのことを頼んでおいたんだけど。リーサには 伝えてくれてはいなかったんだって。で、それを知らず。リーラにリーファのことを任せるって伝えた結果。こうして リーラが ここまで 来る事になっていたみたいなんだよ」と説明すると リーリアは「なるほど お母様にリーファちゃんがお願いした。そういうことだったんですね」と納得したような感じになり。俺は、リーリャの方を見るが リーリャは何も言わなかったので 俺も黙っておこうと思ったのだった 俺は、俺に攻撃しようとしてきて、返り討ちになった黒竜を見て「しかしこいつは、いったい何者なんだ?もしかしたら こいつが あの黒い魔物と関係あるかもしれない」と考えていた リーファとリーリャの姉妹は 俺の言葉
「うん お父様とお義母様が倒した、あいつと、関係があるのかどうかはわからないけど、でも、なんで ここにいるんだろね」と言い出すと 俺は「やっぱり、リーナとリーリヤが倒した 黒竜王なのか?」と聞くと。姉妹はうなずきながら「「そうだと思うよ。だけどね 私が知っている黒竜王とは。姿が全然違うから、別個体なのかもって、思ったりはするよ」と、二人で話し合っていたので 俺も一緒に考えてみると 俺も二人が話していたことに、一理ある気がしてきたのである
「とりあえず こいつの正体が何であれ。俺達にとって 良い存在とは思えないから 倒してしまうことにしよう」と言うと リーリヤと、リーリヤは 二人同時に 同じ言葉を言ってきた
「「うん そうだよね。倒さないとだもんね」」と俺も 二人の言葉に賛成しながら。俺は剣を抜き。二人は杖を構えると 俺が「いくぞ!」と叫びつつ走り出すと
「わかった」と返事をしたリーリヤは、杖を前に突き出すと、炎が渦巻くように発生し始め、炎が消え去ると
「ファイアーストーム」と言いつつ、炎の嵐が 黒竜に向かって襲い掛かると
「我は、黒竜だぞ。貴様ごとき この程度の炎で、この身を滅ぼすことはできぬと思えよ」と言いながら 俺の方に突進を仕掛けてくると
「そうはさせませんよ」と言いながら リーリアは、両手から、雷を発生させ、黒竜に向かって飛ばして、黒龍の動きを止めると
「ナイスアシスト じゃあいってくるぜ」と言って俺は 相手の目の前にまで迫ると
「さすがに。こっちが速すぎたのか」俺は、そう言いながらも 剣を振り上げ
「くらえっ ダークスラッシュ」と叫んで剣を振るうと 剣先から放たれていた暗黒のオーラのような物が、剣から解き放たれた
「ぐわああああ」その攻撃を受けた相手は 苦しみの悲鳴を上げる そして俺の放った剣戟は 相手を捉え。黒い体を持つ 黒竜にダメージを与えることに成功したのだが 俺は その攻撃だけでは倒すことができておらず。次の攻撃を仕掛けようとしていた
「これでどうだ デスブレイド」俺は、闇をイメージしつつ、魔法名を唱えると その瞬間 俺の身体から魔力が一気に抜ける
「くそぉ」と思いながら 再び魔法を放つと 今度は、相手の方から攻撃してくると 俺が繰り出した 攻撃よりも速い速度で迫ってきていたのだ そして「くそがぁ」と俺は、言いながら剣を盾にして受け止めるが
「ぐぅぅ」と俺はうめいてしまうのであった。俺の持っている剣が、少しだがへこんでしまい。俺は、俺の剣が、へこんでいることを見ると 俺は「こいつも ただもんじゃなさそうじゃないか」と言って。剣を構えなおすのである そんな戦いが繰り広げられている中。俺は「リーリア。少し 時間稼いでおいてくれるか?」と言うと リーリアはすぐに「わかりました。頑張ってください」と言って 相手
「ほう~我が相手か。まあいい お前から先に片付けてしまおう」と言って 動き出していくと リーリヤも負けじと、相手に攻撃を繰り出すと お互いが、剣を巧みに操り合い 攻防を繰り返していくのだが リーリヤの攻撃はことごとく弾かれ 反対に相手からの反撃を受け続けていたのであった 俺は、なんとか隙を見つけようと試みて、相手の行動を予測
「そこだぁ」と言って魔法を放ち攻撃を仕掛けると 相手も、その攻撃を受け止めたのだが その瞬間を狙って俺は剣を突き刺そうとしたが 相手が、それを予想していたかのように。身体を回転させて、俺の魔法を回避した上に、俺に対して攻撃を仕掛けてきたのである
「くそがぁ 読まれていたかぁ」俺が、悪態をつくと。相手は「当たり前であろう。お主の考えていることぐらい。わかっているに決まっておろう。まだまだ甘いな。だが そう言う奴を 殺すことが。余は好きなのでな。楽しませてくれよ」と そう言って 攻撃を再開していった 俺は リーリアが、戦ってくれていることを無駄
「リーリヤ。今のうちに離れてろ」と叫ぶが 相手もリーリヤの行動が読めていたようで リーリヤの行く手を阻むように立ち塞がったのであった「お姉ちゃん!邪魔しないでよ」と言うが 俺は「今は リーリャに時間を割いている暇はない」と言うと
「でも」とリーリャは言おうとするが。俺は 強引にでも行かせて 俺は俺の仕事をすると決めていたので。無理やり リーリヤを抱きかかえたまま、その場から離れると。俺は、リーリアに合図を送り 二人で同時に「いくよ!お兄ちゃん」と言う声を聞きながら「ああ いいよ」と言って俺達は、黒竜に
「俺達が相手をしてやる」「私が貴方を倒してあげますからね」と言うのと同時に 俺が魔法を使いリーリャが、リーリアが、黒竜に向かっていき。二人で同時に剣を向けて切りつけていくのだが、どちらも致命傷を与えれずにいた そして黒竜は、二人を相手にしても 余裕があるような態度をとっていた。俺は、このままだとまずいと、思って「俺もいくしかないか?」と考えていると 俺達の後ろから突然何かが出現して黒竜を攻撃していくのだった 3つの光が出現したと同時に 黒竜にダメージを与えていくと、「ぐわあぁあ きさまらああああ」と言い出し始めたのだった。その様子を見ていた 俺も驚いていたのだが「これは一体どういうことだ?」と思っていると
「お兄ちゃん」と言いながら、俺の近くにリーリヤが現れ リーリャの方も「リーファちゃん」とリーファが こちらに来ていたので。俺が「二人は どうしてここに来たんだ?」と聞いてみると
「うん。私が、リーリヤちゃんと 連絡を取ってたんだけど。そこに いきなり 魔王城の通信障害が 起きちゃって リーリヤちゃんの所に連絡がつかなくなっちゃって。で、お姉ちゃんの方は。魔王城に残っていてもらって 私一人で。ここまで来たの」と、説明してくれた。俺も状況を理解したのだが 俺は「しかし。この光の球は何なんだ?リーリャとリーファの知り合いみたいだけど。」と、尋ねると
「お母様と、リーナちゃんのお母さんが使っていた。魔道具ですよ。だからこの三人が。お父様とリーナちゃんのお母様が作り出した人造生命体です。だからお父様にも見えてるはずですよ」と 言われ 俺は 確かに3つとも リーリヤの母親の作ったものだと思っていたし リーナの母親が残した遺産が、まだ残っているとは聞いていたが、こんな風に 現れるものだとは思っていなかった 俺は「そうだったんだな」と言うしか出来なかったのである 3人の人形は、それぞれが 俺が持っている、勇者の力を使った武器と同じものを持っていたのだ。リーリャの話によると、リーリヤの母親は、リー
「リーリアちゃん。久しぶりね。私はね。リーナちゃんがね。幸せになるために、いろいろと考えた末に 私の元に来て。一緒に生きていくことを選んでくれた時にね。もう。これ以上に。誰かの犠牲になってほしくない。そういう気持ちが強かったのね。だけど リーナのお母さんがね。リーヤに託すと、そう言っていた事を思い出したの。だから、その思いも込めて。あなたに。この力を。渡したんだよ。それが リーナちゃんがね。自分の事を 忘れてほしいって願っていたから。記憶の書き換えを行い、リーナの両親から、リーリヤちゃんと、リーリヤの両親の事は。完全に消されてしまっていたからね。そして、今のリーナはね。あの子の意思も引き継いでくれていてね。リーナが、望んで、こうなったわけではないの」と言いながら。リーリヤは俺達に リーナの事を説明してくれたのである 俺は、そんなことがあったのかと 思いながら。リーリヤと 話をしていたのだが その最中。俺は、黒竜が放った攻撃を 何とか防いだものの 俺は「さすがだな だが まだまだ これからだぜ」と言われ 俺とリーリャは、お互いに顔を見合わせて うなずき合い
「じゃあ そろそろいこっか お兄ちゃん」と言って
「そうだな さっさと片付けるとするよ」と 俺が、剣を構えなおし。二人が「じゃ いくよ」と声をかけてきたのだ それから、戦いが始まり。
俺は、剣を振りながら「ダークブレイド」と唱えたり「デスブレイド」と言うたびに。剣に黒いオーラが宿る 俺はそれを剣に付与させつつ剣を振っていった 剣を振り終えて リーリヤとリーサの援護を受けながら、攻撃を続けていると、相手の方が動きを止めて 俺を睨み付けてきたのだ そして
「貴様は やはり。余の敵だ」と言って 相手も 剣を振るうと、俺に攻撃を仕掛けてくる 俺は「やばそうな雰囲気を感じるぞ」と思いつつ、攻撃を交わしていくのだが その瞬間 黒竜が俺の方に剣を振りかざしてきた その攻撃があまりにも早く、避けられないと思った瞬間 横から何かが飛んできて、相手の腕を切りつけたのである その攻撃を放ってきたのが
「間に合った」と言って、俺の前に立っていたのは 俺の師匠である、リリスさんだったのである 俺と、リーリムの会話を聞いて リリスが俺を助けに来てくれて、そのまま、黒竜の所に、俺達を連れて行って 戦うことに 黒竜が放つ
「くらえ」と言う言葉と同時に、俺は剣を突き出していたのだ。俺の身体から魔力が抜けていき。それと同時に剣が光り輝き始め
「くそぉ。なぜお前なんかに負けねばならぬのかわからぬが まあいいだろう」と言って 最後に「次こそは」と言って姿を消したのである。それを見て俺は安心して、地面に倒れ込んだのであった
「お疲れ様。よく頑張ったわね」と言いながら 俺を 労いの言葉をかけてくれている女性の声を聞き。俺も、「ええ ありがとうございます」と 言いながら体を起こしたのであった。
そして 俺を見ていた女性の姿を見て
「ああ そうかリーファの親なのか」と俺は 思い出しながら。俺と 同じ色の髪をしている この女性を見た その人は、見た目が 30代の容姿をしているが、リーリアの 母親らしいが、俺の知っている限り 年齢は50代ぐらいの感じで、若々しく。それでいて、気品が漂っており とても 40を超えているとは思えないほど 綺麗に見えたのである。そんな人が 俺とリーリャの母親であり。リーナとリーリアの母親でもあるという事に驚き そしてリーファを見ると、リーリャの面影を少し感じるのだが リーザにも似ている部分もあるため リーザの妹である事がわかるのである 俺は、そんな事を思いながらも、とりあえず
「初めまして。僕は、佐藤 裕二といいます」と名乗ると 彼女は「あら 私の名前も覚えていないのですか?」と言われ リーリャの方を見ると
「お母様。それは当然ですよ。リーファは、記憶の書き換えを行ったんですよ。」と言っていたのであった。
リーリャに言われて、思い出していたのは、俺と、リーリャ、リーナと 旅をした事。その道中で 魔王が現れて、戦ったことや、俺とリーリャは、お互いが。魔王を倒す為に一緒に戦ってきた。けれど魔王を倒した後に、魔王が現れて。魔王に戦いを挑んだこと。その結果。俺が 負けたことも
「リーファ。ごめんなさい。あなたが、辛い思いをさせて。」と言いながら リーヴァは泣きながら リーオに謝ると。
「お母様には感謝していますよ。だって、お父様と一緒になることが出来たのは。お母様のおかげですからね」と リーファは 笑顔を見せてくれて。リーリャとリーリアも 笑顔を浮かべて「お母様」と 言いながら 駆け寄り抱きついていた。リーリアは
「お姉ちゃん。会いたかったよ。お母様も リーナの事も」と リーリアもリーファに甘えるようにして 泣いていた。
俺は 俺達のやりとりを眺めていたが しばらくすると
「裕ちゃん。大丈夫なの?」と、言われ 俺も「はい 大丈夫です。それに、僕も色々と聞きたい事があるのですが」と言うと リーリャは、「私達の方でも、聞きたいと、思っていました。けど、今は この場所から離れることをお勧めします」と言われて。俺も 確かにそうだと思い「リーファ達はどうする?」と聞くと。「もちろん一緒に行きますよ」とリーファとリーリヤの二人が答えたのだ 俺は、「わかった。じゃあ行こうか」と言いながら立ち上がると 俺はリーファの背中に乗り込んで「しっかり掴まってろよ」と言い。空に飛び立つと。すぐに魔王城に向けて
「いくぞ」と言い 俺が飛び上がると リーリアとリーリアも 俺の後に続いて 付いてきてくれたのである。
そして しばらくしてから「さすがですね」と言って リーナは「すごいですよ。リーヤさんもお姉ちゃんも」と リーリャの方を見るが、俺には何のことだがわからなかったが リーリアは リーナの肩に手を置きながら「そうよね。さすが 私の子供達だね」と言って 笑っていたのである。リーナはリーナなりに、自分の娘の成長を感じ取れて嬉しかったんだろう
「リーヤ様」とリーリャが リーリアとリーリアの母。リーナとリーファの母親でもあるのだが、リーリャが言うように「リーリアのお母さんが、リーリヤのお母さんなんだよな」と俺がつぶやくと。
「そうです。リーリャがリーリヤを作ったときに。私がお願いしてね。そうしてもらっているのよ」と言われたのである。
俺はリーリアが「どうしてお兄ちゃんにだけリーリャって呼ばせているのかな?ってずっと疑問に思っていたんだけど。やっと分かったよ」と言ってくれたことで、俺も「そうだよな。あの時は、リーリアにそう呼ぶように命じられてたけど。俺は、俺の大事な人って意味だと思わなかったから。リーファって呼んだんだよ。俺も今ならリーリヤをリーナと同じように呼べるし」と言って、リーリアの方を向くと リーリヤが俺に近づき、俺の手を取ってくれたのだった。そして
「リーリア ありがとう」と 俺に言ったのだ それから、俺は リーオを元の世界に送り返すと。「またな 元気でいろよ」と別れを告げてから 再び 魔王城に舞い戻り 戦いを始めることにしたのである。
戦いが始まり 俺が「リーリヤ。お前は、俺に力を預けてくれるか」と聞いてみたが
「わかりました。よろしくね」と、返事をしてくれたのだ。俺の目の前に、俺の愛剣である剣が飛んできたと思うと。それが俺の右手に収まったのである。
俺の剣は 漆黒の刀身をしていた
「ダークソードだ。この剣の魔力を、お前は扱えるのか?」と俺が剣に向かって問いかけると。「はい 問題ありません」と、返してきたのであった。
俺は「ダークブレイド」と剣を振っていくと。剣が黒く輝き
「よし。いけるみたいだな」と思って剣を振り続けた
「勇者よ。貴様は何を望む」と言って黒竜は俺の剣を避け続けながら俺に声をかけてきたので
「俺が望むものなどない」と答えると。黒竜が突然消えて 後ろに現れたと、思った瞬間 俺の左腕を 黒竜の牙が貫いたのである 黒竜の噛み付きによって、左腕を失った俺は「ぐわぁああ」と叫び声を上げて 痛みを我慢していた。その俺の所に リーリアとリーファが駆け寄ってくると。
リーリャは「裕ちゃん。もういいの。後は私に任せて。この子は、私達の娘。あなたの力を持っている子よ」と言うと リーリャは、俺の腕から黒竜を引き剥がすと 俺の代わりに黒竜と戦おうと、俺の前に立って、リーファは「リーリヤ お兄ちゃんを助けてあげて」と言うと。
リーリヤと黒竜の壮絶な闘いが始まってしまったのだ。そんな様子を見ていて、「俺が戦わない訳にはいかないだろう」と思い 立ち上がり。リーリアの横に並んで立つと。腕がない状態で どうやって戦うのかという不安があったが、そんな事は関係ないとばかりに俺は。
リーヴァとリーリアの方を向いて
「俺は戦うぞ。リーリヤはお前達が産み出した子供なんだからな。だから、リーヴァは俺と。リーナはリーリアと頼む。俺の方は心配しないでくれ。絶対に勝てる」と言うと。
「裕一さん。無理だけは、なさらないでくださいね」とリーファは俺の手を握りながら言ってくれた。
リーリャは、リーファの方を見て
「お姉ちゃん リーナは 裕ちゃんの援護をするから、一緒に来て」と、言うと。リーナとリーリアが俺の横に来て リーファが「裕ちゃん 無茶しないでね」と、言って リーナと
「一緒に頑張ろうね」と 二人で俺に話しかけてきていた。そんなリーナとリーナの母親であるリーファと、リーリヤの戦いが始まるのであった。そんなリーナとリーナの母親であるリーリャを見ていたのだが、そんな余裕はなかった。
俺は。リーナとリーリヤの攻撃を受けて吹き飛ばされてしまうが。すぐに立ち上がりリーファの元に走って行って、二人の間に割り込んで。
「俺とリーナ、リーファでこいつを倒すぞ」と言うと。リーファは「はい。私も 裕一様と一緒に戦えれば良いのですが」と言ってきてくれたが。俺にはそれに応えることが出来なかった。俺は リーファの方に顔を向けて
「俺とリーナとリーファ。三人の力でこいつに勝つぞ」と言って、
「リーナ 俺にリーリャから受け取った全ての力を使っても良いか」と聞くと。「うん おにーちゃん。一緒にあいつを倒しちゃいましょ」と言って、 リーナは 自分の中に眠る力を全て使ってくれるようで、リーナの姿が一瞬にして。
銀色に輝いていたのであった。その姿を見たリーファが、リーナに抱きついていて。
俺は「行くぞ」と言って。リーナは「おにぃちゃん。おねぇちゃん。いっちょにやっちゃおぉ」と叫ぶと。俺とリーナは 黒い闇に呑み込まれてしまったのである。
気がつくと俺は、暗闇の中に居たのだが。隣にリーリヤが立っていること
「ここが、お前の心の中だ」と言われ 俺達は 真っ暗な世界をさまよい歩いていたが。しばらくすると 光が見えたと思ったら 光りに包まれていて、目が覚めると リーナは「あれぇ 私。おねにーちゃんと一緒じゃない」と言っていたので 俺はリーリアとリーリヤの事を思い出したので
「俺達は 大丈夫か」と聞くと。「私は大丈夫だよ」とリーリヤが答えてくれたのである。俺は「リーリヤ 俺はリーリャが俺に渡してくれた力を使ったんだけど、どうなってるんだ」と言ってリーリャの返事を待ってると。
「私が説明しますよ。私の力では。勇者の力を完全に扱う事が出来なかったので。私自身が 私達の子供達のために残しておいた力が。私にもあるのです。私も、リーナと同じような能力を持っていますが。それでも私の全てを引き出すことはできないんですけどね」と言って。
「でも大丈夫ですよ。私もあなたと共に戦うのは今回が初めてではないですから。安心してください」と言ってくれたのだ。
俺は、魔王と勇者と魔族が、共に手を取り合い戦う姿を見て。「これでよかったんだよな」と思うことができたのである。そして、リーリヤも 魔王であり。リーリアの妹でもあるため リーファが魔王城に連れてきてくれたのである。そして 戦いが終わった後には リーナも魔王になり この世界の平和
「この世界の皆に 笑顔が絶えなくなることを」を願ったのだった。そして、この世界には モンスターが現れることはなくなったのである。しかし この魔王と 勇者の物語は終わりではなく ここから始まるのだったのだ。
「裕一様 そろそろ 私の力を 返してくれませんか」とリーリャが言ってきたので。俺とリーナが魔王と勇者として契約したことで
「私達にも新しい名前が欲しいよね」とリーナが言い出して。リーナは、自分の名前をリーファ
「私の名前だよね」と言ったので リーリャに、リーナの新しい名前を聞いてみると。リーリャは、「私が名づけるのは恐れ多いのだけど。リーヤって言う名前はどうかしら?」と言われたので。俺とリーナは、「いいね」といって。お互いを見合うと 俺もリーナも 笑いながらうなずいていたのであった。こうして、俺の名前は、裕也から裕へと変わっていた。そして俺
「じゃあ 今度はリーリヤが決めてくれないか?」と言うと。リーリヤは「わかりました。あなたの名は、リーオですね。これからよろしくお願いしますね。あなた」と言ってくれたのである。俺は、リーオという名前を貰えてうれしかったが。それと同時にリーオと言う名の本当の意味は教えてくれないんだよなと思いつつ 俺とリーナは 魔王城に別れを告げて。
俺が元の世界に帰ろうと 転移した場所には、俺を元の世界に返してくれる人が待っていたのだ。
俺はその人にお礼を言ってから。
元の世界へ帰ることになったのである。そして、元の世界に帰るときに。俺達家族に挨拶をして、俺達が
「行ってくるよ」と告げてから 異世界に旅立ったのだった。
俺は、無事に元の世界に戻って来ることが出来た。戻って来た時に俺を迎えてくれる人がいると思っていたが、そうはならなかったので、俺とリーナは少しがっかりしたが、仕方がない事だと自分に言い聞かせて 部屋に戻る事にした。それから 俺が、自分のパソコンを開いて見ると。この前とは全く違う画面になっていた。俺は何があったのかと調べると。俺は思わず驚いてしまう。なんと、俺のホームページを、ある掲示板が勝手に立ち上げていて、そこに書き込みされていたのであった。
俺は、この前の件もあり、俺の知り合いだと思って書き込んでみたが、それは俺を陥れ
「お前は俺の仲間を騙して殺したんだ」とか。そんな書き込みばかりで、見ていても腹立たしいので、俺も同じように「お前のやってることは 全部知っているんだ。証拠をつかまれているんだ。警察に突き出される前に逃げた方が良いんじゃないですか」という文章を書いたのである。
俺はこの一件を早く終わらせるために。弁護士を雇いたいと思い、知り合いに相談すると。
「弁護士を紹介しましょうか?お金の心配はありませんよ」と言ってきたので、この人の紹介を受けてからにすることにした。この人は 何でも屋をしており。依頼主の依頼を なんでも解決してしまうような人だったのだ
「それで俺の事を、助けて欲しい」と言うと。「わかりましたよ。裕様 お任せください」と 言って引き受けてくれたので、この人を信じることに決めたのだ。そんなやり取りがあって数日 俺は、俺と、リーリヤ リーナの三人で、食事に行く事になった。
俺は リーナから。自分が、人間と魔族のハーフであることを聞かされたが、別に気にすることもなく、俺が俺で リーリヤとリーナはリーナとリーファの娘である事は変わらないと思っている。俺は、リーナから。「お父さん お母さん 今から、三人でお出掛けしようよ」と言ってくれたので。
リーリヤとリーナの両親に会いに行った。俺とリーナ
「今日は、私とリーナと裕一さんで、三人だけの時間を過ごすのも良いと思いますよ」と言われ 俺達は。リーリヤの両親の家にやって来たのである。リーリャの両親は、リーリャと顔が似ているだけあって、美形で優しい人たちで
「リーリアが帰って来て本当に良かった。私とリーファはもう年だから、いつ死ぬかわからないしね。リーリヤの事を任せられるのは、君だけだからね。娘を守ってやってくれ」とリーリヤのお父さんが言うと リーリヤのお母さんも「裕一くん。リーリャの面倒を頼むわね。それと、リーリヤも一緒に暮らせる日が来ることを待っているから」と。言ってくれたのであった。俺は リーリヤの両親から、「いつでも来なさい」と言ってくれて 俺はリーリヤの両親に感謝してから
「はい」と言って家に帰ったのであった。俺は家に帰り着いて リーリヤがリーナの姿になっていることを思い出したので。リーナに話しかけてみると
「うん お兄ちゃん。私はリーナの姿をしている時はリーナで良いけど。お姉ちゃんの前でだけはリーナの姿になれないからお兄ちゃんがフォローしてあげて」と言われてしまい。俺も リーナと同じ意見だったので、二人きりになるまではリーファの目の前ではリーナには話しかけないことにして、二人っきりになった
「おねぇちゃんは大丈夫だよ。でも リーナおねえちゃんの姿でいると。私、お兄ちゃんのことが気になるみたいなんだ。お兄ちゃんは私のおにーちゃんだよね」と言ってきてくれていたのだ。
俺はリーナに「ああそうだよ」と言ってから
「おにーちゃんは私のこと好きでしょ?」と聞いてくるので 俺は、頭を撫でながら「当たり前じゃないか」と言ってあげた。リーナは「やったぁ」と言いながらも、少し不安な顔をしていたので、俺は、抱きしめてから。リーナにキスをした。そしてリーナは、嬉しそうな表情を浮かべていたが、すぐに悲しそうな表情をしてしまったのだ。俺には
「やっぱりおにーちゃんの側にいたら ダメなんだね」と言ってしまったので。
俺は「おにーちゃんは大丈夫だ。それにリーナの事をお嫁にするのは決まっていることだろう」と言ってあげると
「うん。私 嬉しいな」と言って喜んでくれたのだが、「私はおにーちゃんのお手伝いをするよ」と言ってくれたのである。それからしばらくリーナがお手伝いしてくれたのだが、俺の仕事を手伝ってくれたのである。
「私も何か手伝わせてください。おにーちゃん」とリーナが言ってきたので。俺は リーナの頭を撫でながら
「今は無理しないで。またお願いする時が来たら手伝って欲しい」
と言うと
「うん。その時まで待ってるね」と、元気な声で言ってくれていたのだ。俺がリーナの事を抱きしめて、頭もなでながら
「ごめんな。リーリヤ」と言うと。
「いいよお兄ちゃん。私がもっとしっかりしないといけないよね」と、少し暗い感じだったが。笑顔を見せて「これからは頑張らないとおねに怒られちゃうもんね」と言っていたのだ。リーファが俺に
「ちょっと リーナの様子を見に行ってくれないかな」と言ってきてくれたので 俺はリーナの様子を見に行くことにした。すると リーナは泣いていたのである。俺が近寄ると
「おにーちゃん 会いたかったよ。ずっと 我慢してたの」といってくれたので 俺はリーナを抱き寄せて。「頑張ったんだよね」と言うと。リーナは俺に抱きつき「私、本当は寂しかったんだよ」と泣きだしてしまい。「おにーちゃんが私を置いて 居なくなるんじゃないかと思うと。私どうしたらいいかわかんなくて おにーちゃんが、私の側に居てくれるようにしないと駄目だと思ったの」と。
俺に、甘えるように言うと 俺は リーナの事が可愛いくて。愛しくて 強く抱き締めて リーナの髪をなでながら「ありがとうな」といってあげたのであった。リーナが少し落ち着いてきて 俺から離れようとした
「もう行っちゃうの?」と言われたが。俺は
「リーナ 俺は、お前を幸せにするって言ったろう?」と言うと
「うん でもおにーちゃん これからは私達家族だね」と言ってくれたのだ。
俺は リーナと一緒に 家族で出かけることにしたのである。俺がリーリヤ リーリャを 連れ出すと 彼女は 俺に 腕を絡めてきたのである。そんなリーリャとリーナを見て。俺の親父は「仲が良いな 親子みたいに見えるぜ。羨ましい」と。母さんが
「あらあら 若いですね」なんて 言っている。そして 俺は、リーリヤに「俺の家族を紹介するよ」と言って。
まず最初に リーナの両親を 紹介することにする。リーナとリーナが俺の前に来て。リーナの両親に自己紹介をして。俺も改めて挨拶をする。リーナは リーナが「私もお父様やお母様と呼びたい」と言ってくれたのだ。リーリヤは「おとうさま おかあさまと呼んでも良いのでしょうか?リーナもそう呼ぶんですか?」と聞くと。リーナの両親が「もちろんだよ」と言ってくれて、俺もリーナも、リーリヤを俺の本当の妹だと思えるようになったのであった。リーリヤが「リーナお姉ちゃんが。私にとってのリーナお姉ちゃんになってくれたんだ」と言ってくれて。
「おねぇちゃん」と 俺達のことをそう呼んだのであった。リーリヤは「リーナのこと 大事にしてあげるんですよ。リーナのことが大事なんでしょう?だから 一緒に暮らすなら リーナのことも大切にしてあげてください」
俺は、そんなリーリアの言葉を聞いて、リーナを見るとリーリヤは、涙ぐんでいたのである。
そんなこんなで 家族皆んなで出掛けることになったので、車を出して。動物園に向かったのである。
「わ~
ここの動物園は初めてだよ」と、リーリヤははしゃいでいたが、俺はリーリヤとリーナの二人の面倒を見る事になってしまった。そんな様子を両親は微笑ましそうに見ているが。俺は大変だと思うのだった。それでも俺は
「ほら 手を離すなよ」とか「迷子になるんじゃないぞ」と。リーリヤに話しかけると「はぁい おにーちゃん」と 言ってくれる。そんなやりとりをしていると、リーナの方から
「私もリーナの事見てるよ。リーリヤお姉ちゃん」と言う
「じゃあさ お姉ちゃんと一緒の方が楽しんじゃうかも。リーリヤおねーちゃんも一緒に回ろうね」と、俺に言ってくれた。そんなやり取りがあったので。
俺達は、動物を見に行った。ライオンやトラ、キリンやウサギに 鳥や爬虫類も見ることが出来て 楽しい時間を過ごしていたのだ。リーリヤとリーナは、
「すごいね。私もお友達を作りたい」と、俺に向かって言ってきて。俺も「リーリヤの好きなようにしていいよ」と言ってやる。リーリヤが「本当 おにーちゃん」と 嬉しそうな顔をして。リーナに、自分の事を紹介したりするので。リーナは「私はリーリヤ。お兄ちゃんの本当の妹のおねぇちゃんなんだよ。よろしくね。リーナおねーちゃん」と言うと。リーリヤは リーリヤ「私はリーナおねーちゃんの味方だから。仲良くしてね」と言うと。リーナは「ありがとう リーナおねーちゃん」と言って。二人は 握手していたのであった。
そんなことを
「そろそろご飯にしましょう」という母さんの声かけがあり 俺とリーリヤとリーナの両親は一緒に食事を取ることとなった。
「裕一くんは うちの娘達の面倒見てくれてありがとう」と 言ってくれたのだ。俺は「いえ 別に」と答えるしか出来なかった。それからしばらくしてから、母さんの手作り料理を食べることになったのだ。
母さんの手料理は凄くおいしかった。リーリャが「お母さん このお肉美味しいです。私にも作って欲しい」と言ってくれたのだ。俺の母さんは「あらあら。嬉しいこと言ってくれるじゃないの。いつでも作れるようにするから。お母さんの所にいつでも食べに来て良いんだからね」
「ありがとう おねーちゃん 優しいね」
と、リーリヤは嬉しそうな顔をしているのである。リーリヤも、リーナも、とても嬉しそうな顔をしていた。そして俺は、母さんの作る飯は いつも旨いと感じるのだけど。今回は、更にうまかった気がする。そんな風に感じながら、俺はリーナの作った。オムライスを食べさせてもらった。「おにーちゃん どうかな?」と 心配そうな顔で、俺に聞いてきたので。俺は リーナに、「すごくうまいよ。これリーナが作ったのか?」と言うと。リーナは「うん 初めておにーちゃんに、お弁当を作ってあげたときに食べた、おにーちゃんの作った、おにぎりとおみおつけと、ハンバーグ 思い出しながら 練習して 頑張って作ったんだ」
「そうなのか。上手に出来たんだな」と言うと リーナは俺に「私ね リーナおねえちゃんにお手伝いしてもらってたんだよ。リーナおねえちゃんも、リーナと同じ味になったの。それで おとうさまや おかあさまに。私が お嫁さんに行く時は。リーナに、お手伝いしてもうらの」と リーリヤは そんなことを教えてくれた。
俺が
「リーナはいいお嫁さんだよ」と リーナに伝えると リーナは、恥ずかしがっているのである。リー
「ありがとう」と リーナが お礼を言ったのであった。それから、俺は、二人を連れてお城に戻ることにして。リーナが「私は、リーナおねーちゃんのお部屋に行きたいな」と、言ってきたのだ。俺は
「俺も一緒に行っていいか?」と、リーリヤに声をかける リーリヤが「えっ?お兄ちゃんとリーナお姉ちゃんはお付き合いしているの?」と聞かれる。
「そうだよ」と 俺はリーリヤに答えていた
「そっか リーナおねーちゃんとおにーちゃんは 仲良しさんだもんね」と言うので 俺が
「うん。そうなんだ」と言うと リーナは、リーリヤと二人でお話したいと言って。リーナは 俺とリーナで先に 家に帰ることになるのである。俺はリーリャの頭をなでてやって
「リーナのこと頼むよ」と言うと リーリャが「おにーちゃんこそ、気をつけてね」と言ってくれていた。
*
* * *
リーリャの家は。リーリャが居なくなったことで少しの間 人が住んでいなかったせいか、埃っぽかったのだが。掃除をしてくれるとリーリャが言うの
「じゃあ リーリャのお父さんと お母さんには許可を貰わないとな」と伝えると。リーリャは「うん でも大丈夫だよね」と言うのであった。
俺は まずリーナの両親を呼んで。俺が異世界人であることとか、元の世界に帰れないと伝えて。リーナを俺の彼女にしたこと。そしてこれからは、一緒に暮らすことになったのである。
リーナの両親は 最初は驚いていたものの。俺達が家族だとわかってくれると
「よかったね。これで私も安心だ」と言ってくれたのだ。俺はリーリャの両親とも家族になれるように 俺が、この世界に呼ばれた勇者だと説明して この国を守ることが出来る力を持っていることを伝えて。そして
「俺が、俺の力で守れる人達がいる限りは、この世界を必ず守るよ」と言っておいたのだ。リーリヤとリーナの両親は、俺に、感謝してくれたのである。俺が「リーナとリーリヤを幸せにしてやります」というと。リーナの両親と、リーリャの両親が「頼んだよ」と言ってくれたのだった。俺もリーリャも。そんな話をしてからリーナの家に戻り 家の中の荷物をまとめていく。リーリヤ
「私はリーザちゃんみたいに、いろんな本が読めたら楽しいだろうなって思って 本とか集めてたんだが。どうせだったら全部持ってくるよ」と言って
「本を持ってくるなんて、大変だから、無理しないでね」と言ってやったけど。それでも彼女は。「平気だよ。私はリーナほど体が強くないかもしれないが。この程度の事はできる」とリーリヤは言うと
「そうか。リーリヤはリーリャよりも体の弱かったから、俺と暮らすようになって、体調管理もしっかりしてきたんだろうか?」と思ったりもしたが。リーリヤが
「本も持って来ちゃったよ。あとね、お父様が持っていた。お母様が作っていた料理本と、私の持っている本も」と言ってくれていて
「お料理本も、大事にするね」と言うので。俺はリーリヤが、そんな本を大事にしている事を知って嬉しく思うのである。それから俺は
「それだったら、リーナと一緒に、料理を作るのは、どうなんだい?」と提案してみることにする。
「そっか。お母様にお願いすれば良いかな?」と言うので 俺は「リーリャの両親に言ってみれば、なんとかなるんじゃないのか?」と言ってみると リーリヤは
「そっか それもそうですね」と言ってくれたのだった。俺はそんなことを、考えている間にリーリヤの引っ越し作業を手伝ったりした
「リーリヤの持ってきた物は 結構多かったから、半分は、家に残す事にするか」と俺が言うと。リーリャは「そうしましょう。それにしても。この本とかって、どうやって読むのですか? リーリヤお姉ちゃんに、見せてもらったんだけど 難しい字ばかりで、全然読まなかったの」
「リーリヤの読んでいるものは、リーリャには早かったから仕方ないかもね」と言ってやる。それから俺達はリーナの部屋に入ってみた。リーナは、リーリヤが持って来た。大量の本の中から 気に入った本を見つけ出してきて。俺とリーナとリーリヤは三人で本を読んでいたのである。俺は「リーナも読めるなら、この本とか。文字の勉強するのにも使えるな」
「そうかもね。私と、お兄ちゃんで。リーナちゃんに文字の読み書き教えるのも良いかもしれないね」と。リーリアが言うので。俺は、リーリヤの持ってきた本を読み進めていった。そしてしばらくすると、俺の腹の虫が鳴るので。リーナは「もうそろそろ お昼にしましょう」と俺に話しかけてくる。
リーナ
「ご飯の用意してくるね」と言って、リーリヤのいる台所に向かっていってしまったのであった。
リーリヤは「リーナおねーちゃんの邪魔したらダメですよ」と、言ってくれたので。俺はリーリヤの頭に手を当てて、リーリヤのことを撫でてやる リーリヤは
「リーナおねーちゃんに怒られちゃうから 私は行きますね」といって、部屋を出て行ったのである。
それから リーナが「ご飯ができたよ」と声をかけてくれたので 俺達三姉妹は食事を食べてから。それから俺は リーリヤと、リーナに、文字の書き方を教えていくことにしたのであった。リーリヤとリーナが お互いに教え合いっこをして 覚えていって
「リーリヤは飲み込みが早いね」
リーリヤ
「お兄ちゃんの教え方が良いんですよ」と言ってくれる。
リーナも リーナ
「リーリヤちゃんはすごいね。私にも簡単に出来たんだもの」
リーリヤ
「私にお勉強を教えてくれる先生が良いのかもしれませんね」とリーリヤは、そんなことを言っている。リーナも、俺がリーリヤに「リーナにも、お兄ちゃんの彼女になる為のお勉強があるよ」
と。冗談めかし気味に言った言葉を聞いたリーリヤが
「私にお兄ちゃんのお嫁さんになるために、リーナちゃんとお勉強するのは良いかも」と言っていたので、俺は「リーナはリーナだけのことを考えてくれればいいんだよ」と伝える。
リーナ
「そうだよ。私にばかりかまけてないで。リーナも、お兄ちゃんと仲良くしてあげて」
そんな風に、リーリヤはリーナに伝えたりする。それからリーリヤは、リーナに「私は おねえちゃんに甘えていいのかな?」と言うと リーナが
「もちろんだよ。リーリヤちゃんも おねえちゃんだもん。一緒に暮らして行けばいいんだよ」と笑顔で言うと リーリヤが「リーナねえさま。ありがとうございます」と言うのである。俺はリーリヤもリーナと一緒の部屋に 一緒に泊まるようにすすめてやると リーナも、リーリヤとリーリヤが同じ部屋で暮らすことを、喜んでくれ
「これから、よろしくね。リーリヤ」と リーナはリーリヤに言い。そして
「おにーちゃんは、リーリヤのおにーちゃんだけど。私がお姉ちゃんになってあげたのだから、おにーちゃんのこと 大好きなのは当たり前だよ。でも、一番好きなのは、リーナおねーちゃんです」とリーリヤが、言ってきたのだ。そんな会話をしていた時に。リーリヤの両親が「リーリヤ。今日から お泊まりか」と言いながら帰ってきたので。俺はリーリヤと、リーナの両親に挨拶をして リーリヤの荷物も運んでもらうことになったのであった。
* * *
* * *
*
「ただいま」と俺は家に戻ると
「お帰りなさい。リーリヤが来てから、家に帰るの初めてで、寂しかった」とリーナに言われてしまう
「リーリヤは リーリャより ずっと体が弱いからな」と言っておく
「うん そうだよね。リーリヤのことは心配してるんだけど」と言うリーナ。リーリヤはリーナに抱きつくと
「リーナおねーちゃんは優しいね」と言うので
「うん。リーナは、リーリヤには、優しいよね」と 俺がリーナに声をかけてやる リーリヤが「うん でも。リーナねえさまったら すぐに無理するから 私は心配なの。私の事は気にしなくていいの。だから。おにーちゃんの事だけ考えて欲しい」
「でも リーリヤは、私にとっては妹のような存在だからね」と リーナはリーリヤを抱きしめている。俺もリーリヤと、リーリヤのことを抱きしめる。
そして俺は
「リーリャのお父さんが。リーナが持ってきていた。本の読み聞かせもしたいだろうし 料理本とかもあるらしいから それを、みんなで読んでいくのもいいんじゃないかと思ってさ。リーナが良ければだけど」と俺が言うと
「そっか。リーナちゃんも、リーリヤも 私に付き合ってくれて リーリャが来てくれたおかげで、いろんな事ができるようになりました」と、嬉しそうにリーリヤの事を リーナは、褒めてやっていたのだった。
それから 俺は、リーリヤと一緒にリーファの家に向かう リーリヤの荷物の整理を手伝ったりしながら。
「リーリヤ ここにあった、本を全部 持ってくるのは大変だから。本を持ってきても、この家の中のどこかに 本を置いといてあげるから、必要なら借りに来るといいからね」と言うと
「わかった。おにーちゃんがそう言うのなら、私はここに 自分の部屋を用意してもらおう」と
「リーナは どうするつもりなんだい?」と聞くと
「私は、この家から少し離れた所に、新しい家を借りてあるから リーリヤの面倒をみる時は。そこに行くようにするね」と言ってくれていた。俺達がリーリヤの所に行く頃には
「おにーちゃーん。私はこの家で寝泊まりすることにしました」と言うので 俺とリーナと、リーリヤの三人は、夕食をとるために、俺の作ったカレーを食べ始める。俺が作ったカレーは、俺の世界の味を再現していて、香辛料をふんだんに使った。本格的なものだ。そんな食事を三人でとり終わる頃 リーナが「そろそろリーリャの服とかを買いに行ってきたらどうかしら?」と 俺に聞いてくれたので
「そうだね。明日とかで良いかな?」と言うと。リーナは
「えっと。今日は どうするのかな?」
俺達は
「今日はこの家のベッドで一緒にお休みします」と、リーリヤが答えるのである。それからリーリヤは「リーナおねーちゃん。私とリーナおねーちゃんと、おにーちゃんの3人で 一緒にお風呂に入って、体を洗ってあげたり、背中を流してあげたりしてあげようね」と言ったので。俺が「それは、ちょっと まだ早いような気がするから。またの機会にしよう」とリーリヤを止めると。リーリヤは リーナの方を見て、「リーナおねーちゃん。今から一緒にお風呂に入ろう」と誘うと リーナが、うっすらと涙を浮かべて、リーナも「そうするね」と答えてくれた。
俺は「二人ともお風呂はゆっくり入ってきてね」と伝えると。リーリヤはリーナを連れて 二人で仲良くお風呂場に向かったのである。それから俺は リーナに、本
「リーリヤの本とか いろいろ持って来るけどさ。何か欲しいものはあるかい?あれば用意できるよ」と言うとリーナは 俺に向かってこう言ってきた。
「リーザちゃんの為にも、私も何かできないのかなって思ったから、私も何か作るわね」と伝えてきたのであった。
俺達家族四人が住んでいる家は 一階がリビングダイニングキッチンとなっていて 2階には4つの部屋があり 4人の人間が暮らすのには問題はないくらいに大きいのだが。俺の部屋以外の部屋を、自由に使っても良いとは伝えているので
「リーナの、好きな部屋を使うと良いよ」と伝えたのだ。
「私が一番落ち着くのは やっぱり この部屋ね」と言ってリーナは 二階の一番奥の部屋に、入って行った。それから俺は
「俺は1階の掃除と、それから洗濯物とかを片付けてから。本なんかの整理をしちゃうよ」と言うと。リーナも手伝ってくれるようだ。
俺は2時間ほどで 大体の仕事を終わらせることができたので
「リーナも終わったか?」と聞くと
「私はもう少しで終わります。あと10分程待っててください」と言ってくれていたので 俺はリーナが終わってから 一緒に下に降りて行き。
「おにーちゃんがお仕事している間に 私はリーナおねーちゃんとお勉強をしていたのです。そしてリーナおねーちゃんは、リーリャのために、お薬を作る材料を探しに行っていたんです」と リーリヤが説明してくれるのであった。リーリヤがリーナのことをリーナと呼び捨てにするようになったのも リーナに、ちゃん付けで呼ぶのを止めてほしいと言われたからで。リーナが呼びにくいからという事なので
「リーリヤ。その呼び方は慣れないみたいだから、俺はリーリヤのことをリーリャと呼ばせてもらうことにするよ」と言うと。
リーリヤは
「うん。おにーちゃんに呼ばれるのも嬉しい」と笑顔で答えてくれる。そんな話をしていた
「それでリーリヤ リーファのところで何を買ってきてくれたんだい?」
「お花です」と、リーリヤが教えてくれ。「リーリヤが摘んで来てくれたのですよ」と言うので
「そっか。それなら、リーリヤの気持ちが詰まっているね」と言うと。リーナもリーリヤも嬉しそうにしているのである。それから俺が
「リーリヤは 俺に何か用があったりしたのかな?」と言うと
「あのね。私がリーリヤに絵本を読んでいた時に リーヤに お願いしたんだけど。おにーちゃんは、リーリャちゃんが文字を読めるようにしてくれていたよね」と言われてしまった。俺
「うん。俺には 文字を教えてもらった経験もあったからね。リーリヤは俺の記憶にある。ひらがなの読み書きができたはずだからね。リーリヤはリーリャとは違って リーリャの意識がある時はリーリャとリーリヤと、二人の心があって 二人が混ざっている感じになっているから、リーリヤとしての心の方が強いんだよ」と俺が説明すると
「そうだよね。私はリーリヤちゃんのことが好きだよ。だって リーリヤちゃんのおかげで リーナも、私も 救われたからね」と言うので 俺は「俺は何もしてあげられていないよ」と言ってしまう。すると リーリヤが
「おにーちゃんがいなかったら リーリャは生まれてこなかったし。それに、おにーちゃんは 私に優しくしてくれたし。おにーちゃんが、私のお父さんになるんだよね。だから、おにーちゃんが、大好きなんだ」と言ってくれたのである。それからリーリヤとリーファは、仲の良い姉妹のようになっていくのだった。
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
次の日の朝 リーナに、リーリヤに、本を読むときに着る服を選んでもらおうと、俺が提案したら。
「おにーちゃんの趣味で決めていいんですよ」
と、言ってくれたので
「リーリャに リーナに似合うと思う 服をプレゼントしようと思ってるから。選んでくれないか?」と
「うん。わかった」と言ってくれていた。それから俺は
「俺は少し、朝ごはんの準備をするね」と 台所に行き。リーナと、リーリヤが買ってきてくれていた野菜を使いサラダを作ったりしていたら。リーナとリーリヤも起きてきて。リーリヤが、朝食を作っている間、俺は、リーナと話をしていた。
「おにーちゃんは、今日は何をするのですか?」と聞いてくるので。
「今日もリーリャに読み聞かせをしたり。それから、文字の読み書きを教えるのに必要そうな、本を選んだりしようと思ってるけど。どうかな?」と、言うと。
「おにーちゃん。私に遠慮してません?」と聞かれてしまう。
「うーん。正直言うと、そうかも。俺はリーリャと暮らしていた時の記憶も、リーナとの事も思い出すことができるからね。でも 今のリーリヤと リーリアも大切にしたいと思っているので、俺としては リーナにリーリャと、リーリヤの両方と仲良くしてもらっていると、すごく助かるんだよ」と、言うと
「おにーちゃんが、リーリャちゃんと リーファちゃんを、同じように接してくれているなら リーナはリーリヤのこともリーリヤちゃんと呼んでも良いかな?」
俺は、この世界で生きることを決めたので。リーリヤを、元の世界にいたときの名残で、俺の家族だと思って、これからもリーリヤと接していくことに決めたので。
「ああ、そう呼んでやってくれ」と言うのであった。
それから リーリヤと、リーリヤは、朝食の支度を 済ませてくれたようで 三人で
「いただきます」と言って、ご飯を食べることにした。
リーリヤと、リーリヤが 俺に食べさせてあげたがったり、リーリヤに
「はい。リーリヤちゃん。あーんして」とかやって
「えへへ」とか言いながら楽しそうにしているのである。リーリヤもリーリヤも リーナもみんな幸せそうである。そんな三人を見ながら食べる朝御飯は いつもよりもおいしく感じる。俺は、リーナが料理を作ってくれたのを見てから。リーリヤと一緒に 食事の片付けを始めるのである。そして、食器の後かたづけ
「おにーちゃん。おねがいしてもいい?」と リーリヤが言ってきたので
「もちろんだよ。何をすれば良いのかな?」と言うと
「私にお裁縫の仕方を教えてほしいのです」
と言うことだった。それから 俺は、リーリヤに針仕事のやり方などを、教えたり。それから。二人でお昼ご飯も作ったのである。それから俺は、リーリヤを連れて、リーリャの使っていた部屋に 行き、リーリャが読んでいた本を、取り出してから
「リーリヤは どれを読んでみたいとかはあるかい?」と聞くと リーリヤは
「私も おにーちゃんに本を読んでほしい」と言ったのである。それから俺が、リーナの書いた本を取り出し リーナ
「私達、夫婦になっていますよ。リーリヤちゃんも いつか誰かと結婚することになるでしょうから。リーリヤちゃんに本を書きました。私達の馴れ初めを書いたもので。私の事を覚えていてください」と 言って、俺に手渡してきたので。リーリヤがリーリヤのことを理解できたときに リーリヤが、この世界の人間と同じように、感情が高ぶったときに発動する特殊能力のことが書かれていた この本を渡してあげようと思い 俺は、リーナが 本を書く前に書いてくれていたという日記のような本もリーリヤに渡すことに決める。そして 俺は、リーリヤからリーナに渡された本を 読むために本を開いた。そして本を読み始めて 30分ほど経過すると、リーナが、自分の本を書いていたことに対して
「リーナ。リーナの事をリーナって書くから、リーナが俺の両親と暮らす前の話を、書きたいのであれば。俺は、喜んで手伝うからね」と言うと。リーナは 顔を赤くしながら 恥ずかしがっていたので 俺は「リーリヤもリーナも お互いに、俺の妻だし。俺の子供だからね。俺は二人共大切な人だと思うから。それに俺は、二人が幸せな姿を、いつまでも見守りたいしね」と言ってから。俺はリーナの書いている文章を読んでいった。そして俺とリーナが出会った頃のことや、結婚することを決めて、二人で住む場所を探したりしたことが書かれているので
「これさ、俺が知っている情報とかも書かれてたりするから。あとで、リーナがリーリャが書いていたのとは別の本にしよう」と言うと リーナは、嬉しさ半分 恥かしさが、5分五分くらいになっている感じだったのだけど。それでもリーナは嬉しそうな表情になっていたのだ。そんな会話をしながら リーリヤにもリーナの本が読めない部分は説明をしてあげるのだが。リーリャに、自分が体験した話を伝えようとしている感じでもあった。なので、リーナにお願いされていた通りに、俺達は夕方頃まで ずっと一緒にいて。リーナに、色々と教えてから、家に帰ると。リーヤは寝てしまっていたようで。
リーリヤに絵本の読み聞かせをしていたのかな?と思ったのである。リーリヤがリーリャのように
「おにーちゃん。おやすみなさい」と眠そうな感じで言った後に「おやすみのチューして欲しい」と俺の頬っぺたにキスをしてくれるのだった。俺は リーリヤがリーヤとリーリヤの二人の人格があると言う事実を受け入れてくれるようになって良かったなと 思ったのである。それからリーリヤにおやすみと言ってから。
俺も眠りにつくのだった。
* * *
* * *
* * *
* * *
* * *
*
「リーリャ。そろそろ、起きないとね」と俺が起き上がり。リーリャの方を見るのと同時に、リーリャは目覚めていた。そして
「リーリヤはどうしたの?」
リーリヤのことを聞いた。リーリヤは俺の隣りで眠っているが、今は俺が起きたので、リーリャのベッドから起き上がっている状態だった。
「うん。リーリヤがね。リーナさんが私のために書いてくれた、お兄ちゃんとの出会いが書かれたお話の本を見せてくれたんだけど。リーリャとリーリヤちゃんと リーリャちゃんとリーリャちゃんで、リーリャちゃんが リーリャとして過ごしたときのお話と。リーリャが私として過ごしていたときの記憶が混ざっているみたいなんだ」と リーリャはリーリヤとの事を教えてくれたのである。それから、リーリャに、今日はリーリヤと一緒に過ごすように頼んだ。それから俺は、今日の午前中には終わらせなければならない仕事を済ませ。昼食をとりに外に出ると リーナが一人で 歩いているのを見かけたので 声をかけたのである それから、俺が、リーリヤとリーリャが一緒に暮らしていることを話すと。
「じゃあ。リーリヤちゃんはお姉ちゃんだよね」と言ってきたので。俺は「うん。俺と、リーリャとリーリャは家族になったからね」と言うと。
「あのね。リーナはね。リーリヤちゃんとリーリヤちゃんが、入れ替わったときも、リーナと リーナとリーナだったの。だから。私はリーナでいるときでも。リーリヤでいるときでも。リーナの事は大切で、大好きな親友だと思えたから。だから お兄様が リーナとリーナの事も大切にしてくれていること。リーナもリーナで。私を大好きになってくれてること。すごく嬉しいんです」と 言うので。俺はリーナをぎゅっと抱き締めながら「これからも リーナもリーリャも リーリヤも。俺の家族だからね」と言うのであった。それから リーリヤもリーリャも起きたようで みんなでご飯を食べることにしたのである。それからリーリャとリーリヤは、姉妹のような仲の良い
「友達」関係になってくれてよかったなと、俺は思っていた。それから 今日は俺は、村に行って、村長のところに行かないと行けないので。リーナと、リーリヤ、それから 俺がこの世界に来ることになった時のきっかけを リーリャが調べるために、村の図書館に行きたいと リーナが言ってきたので。三人で、村長の家に行こうかと考えていたのだけど。リーリヤもリーリヤで、リーナが本にまとめてくれた リーリャが俺と、出会うまでにあった記憶のことも知りたいと言っていたので。四人で、行くことに決めたのである。それから
「俺と、リザルトさんと、それから、この前も会っている アトラちゃん。それにティルルと、ルル。それと村長と あとは護衛に付いてくれるという人達と、それからリーファがいれば、大丈夫かな?」と思って 皆を呼んで、それから。馬車を手配するために俺は、村長の家に向かうことにした。
リーリヤが、リーファと、手を繋ぎながら歩く後ろ姿を見ると 本当に妹がいるように見える。それから、馬車を用意してもらったら。まずは リザルトさんの所に 向かうことにした。俺は この国の王子様でもあるリザルトの執事をしている セバスから連絡をもらって この世界にやって来たわけだが。そのことは国王である。お祖父ちゃんに 伝えていないんだよな。一応手紙だけ渡してある
「セバスが、何か言ってくるようなことが 無ければいいけど」とか思いつつ 俺は この国にいるときは、基本的にお城に泊まり込んでいたので。
それから リーリアの事を 紹介しておいた方がいいよな とか思って 俺達が住まわせてもらうことになっている リーリヤの部屋と、リーリヤに、服などを選んでもらえないかと お願いをしたのだけど。俺とリーナの部屋に着いてから リーリヤが、リーナのことを「お母さん」と呼んで リーナが、照れ臭そうにしている姿を見ていたら。なんだかいいなぁ
「リーナの事を好きになってくれる人がいてくれて」と俺は嬉しくなってきていた。それからリーリヤの服装選びに時間がかかり お城に着くのが遅くなったりしていた。
「あれっ?俺と、リーナが結婚するってことをまだ知らない人っていないよな?」と思っていたので。お城の門番をしていた人に 俺が結婚したことを伝えるとお客が来るかもしれないからという理由で お城は入れないので 俺達はリーリヤに着替えてきてもらうことにする。その間に俺はお城を訪れていたのだけど 俺は今、この国の宰相に呼ばれたのだ この国で王様に一番近い立場に立っている人なのだ そんな人から呼ばれて 俺は、お城の
「この国にお父様がいたときに使っていたお部屋ですね。わかりました」
と言ってくれたので 俺達はお昼ご飯を食べてから、お城に登った。俺が、通された場所は応接間のようなところで。
俺はそこで待っていた。しばらくして 扉が開き 中から、リーリヤを連れて現れた。そして、俺達を見てからリーリヤが、驚いた顔をしてから、俺の方を見た。すると
「お父さん。どうしてここにいるの?それにリーナさんが お母さま?えっ!どういうこと?」と混乱気味になっていたので 俺は
「おとうさん?リーナさん?リーリヤの知り合い?もしかして、お兄ちゃんの娘?おとうさんとおかあさんって?」と聞いて来たので リーリヤに「違うの?」と言われて リーナが「う~ん。どうしようかな?」と言っている リーリヤが「私とおにーちゃんは おにーちゃんのお嫁さんだし。私は、おにーちゃんのお義母さんで。おねえさんのおねえさんになるの。おにーちゃんと、リーリャちゃんの子供が産まれたら、リーナはママで、おねえちゃんにもなるの」と言ったのだ リーナは、「うん。そうだよね。リーナも、リーリヤも 私の妹みたいなものだし」と言うと リーリヤは、少し戸惑っていたので リーリヤの頭に手を乗せて「ほら、おにーちゃん。リーリヤちゃんも困っちゃってるよ。もう。私の大切な家族の一員だもん」と言うと
「お姉ちゃん?お姉ちゃん?でも お母さんは?」
「リーナ。ちょっといいかな?俺達で決めたことなんだけど 俺とリーナが、元の世界に戻るために行動を始めた時に、リーリヤには 元の世界に戻った後の事を任せられる相手が必要だろう。
リーリヤはまだ 幼くて、リーリヤが、元の世界に帰るときには、リーリヤには。俺とリーナが元の世界に帰った後に 俺とリーナの代わりになって、元の世界での生活を、見守ってくれる人を。俺の信頼できる部下に頼んだからね」と言うと
「そっか。そうなんだね。リーリヤちゃんには、私がお手本になって、色々な事を教えてあげるんだからね」と 言うとリーリヤは「リーザさんも お母様だったの?」と言うと
「リーザはね。リーリヤがお祖母ちゃんだよ」と言うとリーリヤは
「じゃあおばちゃんも。私にとって、おばちゃん?」と聞くのでリーナは
「そうだよ」と言うと「そっか、私は リーナさんも リーザさんも、お祖母ちゃんだね」と言うと
「じゃあ。これからよろしくね。お婆ちゃん」と言ってくれた。
それから
「私ね。リーナと、おにいちゃんのお話を書いている本を読んだんだ。それでね。リーナが リーナとして、リーリヤちゃんとして過ごしていたときのお話を聞かせてほしいんだ」と頼むと
「いいですよ。でもその前に、お姉ちゃんに。お母さんやお父さん達のお話が聞きたいです」と頼んできたので。
俺は、俺とリーナと、リザルトさんの関係を、この世界に召喚されてから、別れることになる日まで。ずっと一緒だったこと。リーナもリザルトも、国王と王妃と言う立場ではあったけれど、国王としての振る舞いよりも、リザルトさんと一緒に居られることを楽しんでいるところもあったと言うと リーリヤは「じゃああの二人が 仲が良いのも。わかる気がします」と言っていた それから 俺はリーナのことも、リーナとの馴れ初めとかを話した。リーリヤが「私も。こんな風にお話ししたい。だからリーナ。リーナのことをもっと教えて」というと
「じゃあさ。リーナが、この世界に来て、リーリヤが生まれてからの事を。ゆっくりお喋りしようか」
「リーナお姉ちゃん。ありがとうございます」と言ってくれたのである。
俺とリーナは。リーリヤが
「私とお兄ちゃんはどんな関係ですか?」とか
「リーナお姉ちゃんとリーリアさんの好きな食べ物って何ですか?あと、リーナお姉ちゃんが、私に色々食べさせてみたいのは何かありますか?」
「リーナお姉ちゃんの趣味は?それからリーリヤの事をリーナお姉ちゃんが、リーリヤの事を大切に思う気持ちとか 知りたいのですが。リーナお姉ちゃんと、お兄ちゃんの子供を産むときはリーリヤも一緒に育てていきたいと思っているんです」
「あのさ。リーナお姉ちゃんに お願いがあるんですけど いいでしょうか?」
とリーナに聞いてきたりした リーナは俺の方を見て微笑み 俺とリーナは リーリヤに「いつでもおいで。リーリヤは私と、リーリャの大切な娘で お姉ちゃんだから」というとリーリヤが嬉しそうにしてから。「ありがとう。リーリヤちゃんは、リーナの事をお母さんと呼ぶように。それから おねえちゃんの事は、おねえちゃんと呼びましょうね。わかった?」とリーリヤに言ってくれると リーリヤが
「うん。わかりました。お姉ちゃん リーリヤの事を、お姉ちゃんがしてくれたのと同じように 可愛がってあげてください」といっていた。
俺はその光景をみて。この二人は 姉妹なんだなと思った。その後 リーリヤに俺達が体験したことを。ゆっくりと説明していった。
俺はリーリヤにリーリヤの記憶が消えることを説明したうえで、リーナとの関係
「おとうさんの事も おかあさんの事も忘れないよ。この世界に居たことは覚えていなくても。リーナお姉ちゃんやリーリアのお母さんのことは絶対に」
と言ってくれていたのであった。そして
「私も リーナさんのように リーナに優しく接してあげられるように。努力します。なので これからよろしくお願いいたします」と。リーナが「こちらこそ。リーリヤのことを妹と思って大切にして行きますからね」と言いながら頭を撫でてあげたのだ。するとリーリヤはリーナに抱きついていた。それからしばらくしてリーリヤは「リーリヤ。そろそろ 私とお父さん達だけでお話しするから。部屋に戻っていてね。それと、また、お部屋に遊びに行ってもいい?おとうさんにお母様。それにリーリャちゃんと。おにいちゃんとも、もう少しだけお話をしていたいの。お部屋でなら、いっぱいお喋りしても平気でしょ?」と言うと リーナは「そうだね。じゃあ、今度。皆でどこかに行くのも良いかもしれないね」
俺が「そうだな。リーリヤも大きくなったからな。旅行にでも行ったほうが楽しいかもな」と 俺達が話しているのを見ていたリーリヤは「私も行って良いのかな?」と言って来たので 俺はリーリヤの頭を撫でて「当たり前じゃないか。俺とリーナは、お前と、リーリヤのために。頑張っているんだからな」と言ってやったのだ。俺とリーナが元の世界で暮らしている間に。俺達は この子のためになれることをやらなければならないのだ 俺はリーリヤと、お城の中庭に来ていた。ここは、俺が元の世界に戻るためのアイテムを作った場所でもあったのだ。この場所で リーリヤが、リーナの娘の証となるものを俺達に残してくれようとしたのだ 俺が、そんなことを考えていると リーナがやって来て 俺に話しかけて来たのだ リーナは「リーリヤちゃんがね。お父さんと私に残したものを持ってきてくれたんだって」と言うと
「リーリヤちゃん。お母さまにも、これを渡してくれる」とリーリヤは 銀色のペンダントを渡してきた。それはリーザがリーリヤに託したものと同じものだった リーナはそれを首にかけてから 俺の首にかけようとしてくるので、俺はリーリヤにそれを渡すと リーナが「やっぱり似合うよね」と言うので 俺は「ああ。良くわかっているね。リーリヤの分もリーリャが持っててくれるかな?」と言うとリーリヤが
「はい。わかりました。私とリーザさんが、二人から受け取った大切なものです」と言うとリーナは「リーリヤちゃんは本当に可愛いわね。よしよし」と言うとリーリヤが照れ臭そうな顔していた リーリヤはリーナのことをおねえちゃんと呼んではいたが。リーナが、リーリヤの事をとても大切に思ってくれていることを理解していて リーリヤもリーナのことを大切に想っていた。
俺はリーナに この世界を発つ日が迫っている事を話すと、リーナはとても悲しそうな顔をしてから「そっか。もうすぐなんだね」と言って来たのだ。
俺はリーナが心配だったので
「リーナ。あまり落ち込む必要はないんだよ。今までにだって。俺は何度も別れを体験したんだからな。今回は特に寂しい思いはさせないようにするから」と言うと リーナは「私も この世界に来たばかりに この世界には リーリヤがいるけど。でも リーザちゃんとは 会えなくなるから。私は それでも我慢できたのに。リーリヤまでいなくなったら 私、耐えられるのかしら」
俺は「大丈夫だよ。リーナにはリーリヤも。リザルトさんも。リザードも、リザさんもいるんだから。リーリヤもリザさんも きっと理解してくれるさ」
俺はリーナの手を握り リーナのことを抱きしめてあげると「ありがとうね。お父さん」と言って来てくれて リーリヤが
「お姉ちゃんはね。リーナさんがいなくなってからも お兄ちゃんの事が大好きで。いつも。私とリーナさんと 一緒に遊んでくれていたんだよ」と言う
「リーリヤちゃんが リーナと仲良くなってくれるのが一番だからな。それにリーナも、俺の事を好きだいてくれるからな」
俺はリーリヤの頭にそっと手を乗せてやる それから俺は リーナに 俺の家族が、元いた世界で暮らすことになったことを伝えると。俺達の暮らしていた家に。家族全員を連れて帰るつもりだと伝えると。俺が思っていたよりも あっさり「いいですよ。でもその方が 私がユウ君の奥さんで リザルトが旦那さんで、リザさんが 私のお母さんで、リーリヤちゃんのお姉ちゃんなんだって思えるようになるもんね」と言う 俺が「リーリヤは、俺達の家族の大事な一人娘だし。それにリーリヤは俺達の かけがえないのない娘であることに変わりはないんだけど。それでいいのかい?」と言うと リーナは「はい。その方が良くわかると思います。それにリーリヤちゃんは まだ子供ですから。これからも 私とリーザが面倒みてあげないとね」
俺は「そうだね。それにこの世界でのリーリヤは、この世界で生まれた子だからね。リーリヤのことを頼むよ。それと俺達が元の世界に戻った後も、リーリヤのことは頼んだよ」
リーナは笑顔で
「任せて」と言ってくれた。
俺が 元の世界
「ただいま」と言って家のドアを開けると。「おかえりなさい」という声と共に
「あなた」と「あなた お帰りなさい」という二つの声で迎えてもらった 俺が 元の世界 に帰って来るなりすぐに、俺が暮らしていた部屋に向かうと、そこには俺と、リーリャが愛して止まなかった人。
俺の妻。そして、俺が愛する人がそこにいたのだ。俺はその人達に向かって、俺は、こう言うと決めたんだ。この人と、リーリヤだけは俺が必ず幸せにしてみせると。だから俺は言った
「ただいま」と、それから続けて
「ただいま。リーリヤ、リーリヤの本当の両親に、会いに行かないか?」
そう言うと、俺の隣にいた娘である、リーリャの瞳からは涙が流れ始めたのだ 俺の目の前に、リーリヤの母親。そして、リーリヤの育ての親である、リザードが居るのだ。リーリャはリーリヤの事を おねえちゃんと呼んでいたし。リーリヤのことを実の妹のようにかわいがってくれていたので。リーリヤを託せる存在として、俺はリーリャをリーリヤに預けることに決めたのであった。
俺は この家の持ち主であり、リーリヤの実の両親のリザルトと、俺の妻と、俺が心から信頼している女性 リザを呼び寄せてから
「はじめまして。リーリャの母。俺の義理の姉になる人に、俺の妻のリーリア、それから、リーリヤ。俺と、俺の妻のリーリヤは リーリャの事とリーリヤを預かっているんだ」というと 俺が、この世界に戻ってくる前に この世界のリーリヤの祖母に、俺のスマートフォンと表示された画面を見せると。俺の義理の姉となるリーリアの実母。
つまり、俺の叔母さんでもあるのだが。俺の事を俺と同じような年齢の男性だと思っていたようだが、俺とリーリヤの年齢が離れていることから、何かあるんじゃないかと思ったらしく 俺に「貴方は、この世界に転移してくる前から。リーリヤを育てていてくれたのね」と言われて、リーリヤがリー
「違うんです。私は、おとうさんと、おかあさんのところに。この世界に来るまでは、私と、妹と、妹によく似た妹のように可愛がっていた女の子と。三人で暮らしていました」と言うと リザルトは
「リーリャはね。俺達と一緒に生活を始める前は、リーリヤと、妹と一緒に住んでいたんだよ。俺は仕事でなかなか帰ってきてやれなかったけど。俺達の仕事も安定していたからね。俺とリーリヤと リーリヤによく似た妹のような子と、リーリヤと妹の4人で楽しくやっていたんだよ」と言うと
「私に似ていた?」
俺は、リーリヤが言えなかった言葉を代わりに俺が伝えてやることにした
「俺が元の世界に戻れるようになった時に。リーリヤから俺宛のメモが残されていたんだよ。『お父様。お母様 私がこの世界で生きてきたことを忘れてしまうけれど。お父様とお母様の娘だったことは、私の大切な思い出なの』」
「そうだったの。リーリヤはリーリヤなりに頑張ってたんだな」と、リーリアは リーリヤの手を握って、自分の頬に寄せていた リーリヤも、リザルトのことを見つめていた。俺はリーリヤの背中を押してやった するとリーリヤが
「お母さん、ごめんね。いっぱい迷惑かけて」と言うと リザードがリーリヤのことを抱きしめていた 俺はリーリヤのことを優しく抱きしめている、俺の大好きなリーリヤの本当の母親のリーザを 抱きしめると、リーリヤと二人で涙を流してしまっていた。俺はリーリヤとリザルトを交互に見ると
「この世界を出ようと決意してから、俺には家族がいなかったんだよ。リーザだけが俺に残っていた全てなんだ。俺はリーリヤとリザルト。そしてリーザを一生大切にしようと決めているんだよ」と 俺がリーリヤのことを抱いていると
「私もね。元の世界に戻るために、この子の為に出来る限りのことをするつもりよ。リーリヤちゃんも、リーリャちゃんも。私にとって大事な娘だもの。この子の為ならば、何度でも この子を守る為に戦えるわ」と言うとリーリャが「私も。ママの為なら頑張れます」と言うと リーザルトはリーリヤに「本当に良かったな」と言って、リーリヤのことを抱きかかえてあげた。
俺はこの世界を去ろうと思う。俺の家族は元の世界にも居るし。
それに リーリヤとリザルト。そして リーザは俺のことを覚えているし。リーザに抱かれたまま眠っているリーリヤと
「お疲れさまでした。私の分まで。リーザさんを大事に守ってくださいね」と 微笑むリーナをこの世界に残して。
「それじゃ 俺は 行くとするかな」と、俺が リーザの手を離そうとすると。
「ちょっと待って」とリーリヤが言うと
「私が連れていく」とリーザから離れて、リーザを抱きしめる リーリヤは
「お父さん。お姉ちゃんの事は私に任せておいて」と笑顔で言う
「うん 任せた」と言うと
「はい。わかりました」と言って そのまま、リーザと共に俺達の前から消えて行ったのだ リーリヤが元の世界へと戻っていったので、俺は、この世界を離れる決心がついたので リーナに俺の妻を紹介しておくことにすると リーナは俺の妻の事を とても綺麗な人ですねと言ってくれた
「ありがとうございます。リーリヤが、リーリヤが、いつもお世話になっておりまして。私からも、お礼を言わせていただきたいのです」と言うと
「そんなに気を使わなくても大丈夫ですよ。私は 私の都合でしかありませんから。リーリヤの事を頼まれていますし。それに、これから一緒に、リザードさんのお店で、働くことになったんですよ」
「これから、リザードさんのところへですか?」
「はい これから一緒に働くことになりました。よろしくお願いしますね。リザルトさん」
俺の妻はリーザルトの事が気に入ったようで、リーリヤとの事もあるので これから一緒に働こうという話になったらしい。
それからしばらくして 俺達は この世界に別れを告げることにした リーナが
「この世界を出れば 二度とこの世界に戻ってこれないかもしれませんが。それでもよろしいのでしょうか?」と言うと 俺は「ああ 俺達が戻るべき場所に帰るだけだから」と俺がいうと。
リーナも覚悟を決めたのか? 何も答えてくれなかったのだ ただ。元の世界に戻り リザが元の世界に戻っていることが確認できて ほっとしたと同時に、リーゼラ伯母さまだと思われる人に連絡を入れる事に決めた そうすると、「えっとーあなた誰だったかしら?あ!そうだった。あなたの旦那様の名前は?」「え!?」
「ごめんなさいね。元いた世界の事忘れるようにされていたんでしょうね。私はリザルトの義理の姉のリザです。今は、リーザと名乗っていますが」「リーザさん?」「あ、はい。そう言えばあなたの名前聞いてませんでした。お名前は?」と聞かれたので。俺が自分の名前を 答えると、リザルト
「それで間違いないかい?」と言われたので「はいその通りですよ」と伝える それからしばらく、リーザルトが説明してくれたのだか。
俺の元いた世界で、リーリャと俺が、結婚することが決まる前 俺達の家に。リーリヤの母親。つまり俺の叔母さんである人が訪ねて来たのだという その人がリーリアの母であり、その人とリーザとは知り合いだったらしく。その人の家で暮らしている時に、俺の父親が仕事の関係で忙しく。ほとんど家に居ないことが有ったそうで。俺の父親は家に帰れない時が多かったのだ そしてある日の事、母親が、俺の父と連絡が取れなくなり、心配になり俺の実家を訪ねるとその頃にはもう、俺の父
「あなた」は帰って来ていたそうで。そして俺は父に呼ばれ 俺の父親。
俺の伯父である人が、俺と妻を迎えに来ることを伝えられて。
その時に 母にだけ話しておくべきことがある。
リーザルトの両親は、すでに亡くなっているそうだが。俺の両親が、リーザの祖父母に、リーザルトの母。リーザを頼むと言われていて。その話を聞いていた俺は、俺がリーザを連れていくと決めると
「リザのことも、どうか頼みます」と言われてしまい。リーザルトから「君の妻は私の友人であり。私が守ると約束している女性でもあるんだ。だから、安心して欲しい」と言われていたのもあって。俺が
「はい 必ず」と答えると。「この世界での事を君に託してしまってすまないが、リザのこと。リーザの事。私の代わりに、しっかりと頼んだよ」と言われて 俺は、自分の気持ちが揺れることはなく。
リザルトの目をしっかり見て。「俺が責任を持って。絶対にリーリャとリザの事を大切にすると誓います」というと。「ふぅ」というため息の後。俺に向かって
「この世界での君は 私の知っている男性とは違うようだね。私の大切な娘に何かあれば その時は私も許さないぞ」と俺に忠告すると。
俺は、「絶対に。リザルトの事も、リーナのことも、幸せにしますから。リーザもリザルトも、二人とも。そしてこの世界を救ってください」と伝え 俺の言葉を聞くと「うむ。わかっている。リーザもリーザルトも 私が守る。私にはこの子たちが必要なのだ」
俺は 俺の家族に挨拶をした。
リーザルトに 俺の娘。リーナのことをお願いする為に来たのだが。リーザとリーナを会わせることに 少しだけ緊張していたのだ。でも、俺の娘がリーナだったとわかったことで。俺は安心してこの世界で過ごせるようになったと思う 俺の妻も。俺の事を信頼してくれて。
俺はリーザルトと二人で、俺達の家族を、元の
「お兄ちゃん」や「お父さん」の待つ。俺達の世界へと戻ることになる この世界での俺達家族が過ごす時間が終わり。元の世界に戻ると俺達の家族に、リザルトとリーザが一緒に住むことを伝えたら リザは、リザルトの事は覚えていないが、リザルトに、リーナのことを頼まれているし。リザにとってもリーザとリーナが、自分の妹のように感じられたので、喜んで引き受けてくれた。リザルトが「リザ。これから一緒に暮らす仲間なんだから、お互いに敬語はなしだよ。リザルトって呼ぶからね」とリザに伝えて リーザルトの事はリザルトと呼ぶ
「リーザの事はお任せくださいませ」と言ってくれていた そしてリザルトは、この世界のリーザのことを気にかけていたようで、 この世界でもリーザのことは、自分が守っていくと誓っていた 俺の妻は「リザルトさんには、本当に感謝してもし足りないくらいです。ありがとうございます」と言っていた。
それからしばらくは平和に過ごしていたのだか。俺達が元の世界に戻る前に、俺の家族が住んでいる場所が、襲撃を受ける事になってしまったらしい。
俺は、俺の妻に「俺は今のうちに家族に事情を説明してくるよ」と言うと。
俺は、俺の住んでいた家の場所へと転移して行った。そこで俺の家族は、俺が戻って来たことを知って喜んでくれたが、俺の姿を見て驚くと同時に「あんた誰だ?」と言う。
俺が「初めまして」と言うと。俺の息子だという男の子は、「おとうさん?」と言うと、泣き出しそうになっていた。俺は「この子は、俺の子供なんだけど。俺のことわからないかな?」
俺の妻と俺の妹は「「え!? そんなわけ無いでしょ。こんなイケメンで優しい人は他にはいないから」」
そして
「私は リーリヤの母で。リーリャと言います。あなたが私を助けて下さったんですね。そして私達を見守っていてくださいました」
リーリヤの母は、俺が助けたことを覚えているみたいで
「私は リザといいます。あなたのおかげでリザルトもリーザちゃんも救われています。私からも感謝しています」
それからしばらくして、元の世界に戻った後 リーナの世界に行った俺が元いた場所にリーザの両親が住んでいて。そこに俺が行くことになった。そこにはリーナのお母さんの夫も居たので。リーザルトにリザの両親も、俺と一緒に元いた世界に帰る事になった事を伝えると リーナのお父さんが
「リーザルト。私は あなたとリーザのお父さんと一緒に帰ることに決めたの。私はリザルトのことも、リーザルトのお父さんのことも大好きだから。リーザルトのお父さんと、これからは仲良くやっていけると思うから、私は リーザルトと一緒に帰ることにするね」
と、リザの両親はリーザルトの事が好きで一緒に居ることを決めたので リザルトが「そう言ってくれると嬉しいな」と嬉しそうにする それからしばらくの間、俺達は俺達がいた世界に 戻ってくることができたのだ。
この世界に戻ってきた俺達は まず、リザルトが、この世界で生きてきた記憶を取り戻した。リーリヤがリーザとリーリャに戻ってから、リーザとリーリャは リーザとしての記憶を取り戻し。俺の妻 リザルトは リーザがリザルトとして過ごして得たリーリヤとリーリャの過去を思い出し。
リザは
「えっとー」と戸惑っていたが。俺の子供達に「よろしくね。リザおばさん」「よろしく」と言われたことで、少し落ち着くと リーザルトと俺がこの世界のリザルトが暮らしていた家に案内してくれた そして 俺とリーナは リザルトに 俺のいた世界の事を話すことにした
「この世界のリザルト。あなたがリーザとして過ごしていた世界。あなたが住んでいた家に行ってきました。あなたの両親はもう亡くなっていましたが、あなたは この世界にいた時と同じように、優しい人のままでした。リーザ リーナ。あなたたちもリザルトと一緒に住んでみますか?」
リザの両親は、リーザやリーリャ
「もちろん そうしてくれると嬉しいわ」とリザの両親はそう言ってくれ それからしばらくは、リーザルトの家で暮らすことが決まった 俺達がリザルトの家で暮らすようになって数日が経った。
それから数日後 俺がいつものように朝食をとっている時に、この世界のリーザルトとリザが俺の所に訪ねてきて 俺の目の前で土下座をしたのだ リザルトが言う「私達に この家で リーザ様と共に暮らして欲しい。私達が幸せになるためには 君たちの協力が必要だ」
リーリヤが俺に頭を下げると
「お義父さん。私もリザも、そしてリザの両親。リーリヤの祖父母も。この世界を救う手助けができるかもしれない。どうか私たちを受け入れてください」とリザルトも頭を下げてそう言ったのだ 俺は、俺の家族と相談をすることにした リーザは、「リーゼリット。私のためにそこまでしなくてもいいのに。あなたに迷惑をかけてしまうだけなのに」とリーザがリザを止めるのだが
「リーザ リザ。君の事を迷惑だと思えない。この先 俺達の子供が、この家に住むことになる。そしてこの家の住人が増えていくことだろう。その住人の中にリーザ リーザの母と父。リーザの祖父母が加わるだけだ。この家は広いから。皆が暮らすことができるから問題はないと思う。リーザ リーザの母やリーザの父も この家が好きなようだからな」
リザは俺に「お義兄さん。本当に私達と家族になっても大丈夫ですか?お義兄さんがリーザルトさんと家族になれば、リーザルトさんの本当の家族になるし。リザとリザルトが家族になることで 私とリーザルトが、リザとリザルトのお兄ちゃんのようになることができます。お兄ちゃんと呼んでも構いませんでしょうか?」と俺に向かって言ってきた 俺は、「ああ リーザルトとリザが俺のことを『兄』と呼びたいなら、俺を呼んでもいいんだぞ」と言うと。「では、私も、リザのことをお姉ちゃんではなくて リーザおねえちゃんと呼ぶことにしますね」
俺の妻であるリザルトの妹のリーザの祖母が 俺に、「お義母さまと呼ばせていただいても構わないかしら」と言ってきて、「ええ。もちろんですよ」と俺の妻のリーザの母はリーザとリザルトの両親と リーザの祖母はリザルトの両親の呼び方を変え リーザルトが俺の所に来た理由は
「お義兄さんはきっと私達が一緒に暮らすことを了承してくださると確信を持って来ていますから」と、この前 リーザ達がこの家に泊まったときに、話していたのだそうだ。
この話は家族みんなにしていたのだ この話をすると妻は納得していたのだが、娘達や妻の弟妹達から「お父さんが二人増えるの?それじゃあお父さん達が三人になってお母さん達も一人増えることになるよね」と娘の美紀と愛理沙はそんな会話をしていて
「この家に、俺の家族全員が入るには少し狭いかなと思っていたけど。この家の中に リーザルトとリザルトが住むための部屋を用意しておけば。問題は解決できるな」と言うと。「「「やった」」」と なぜか娘達が喜ぶ
「それで これからどうするつもりだ?」と聞くと。リーザルトが「この世界で、私達の世界と同じ過ちを繰り返してはダメなんだ」と言い。リザが「リーザルトと私は これから、元の世界に戻ります。元の世界は、この世界とは違うので、同じ道をたどらないようにしなければいけなかったんです。元の世界に戻る前に。私の大切な人の。リーザにだけは。元の世界に戻ることを伝えました。私は、元の世界に戻ると。元の世界に戻った後に リーザのことを忘れてしまいます。私は、私にとって大切な人は 全て元の世界に帰ってしまうことになります。だから私は。元の世界に戻ってからも この世界でリーザの傍に居たいと願い。元の世界に帰ります」と言うと。リーザルトは、リザと手を繋いで 元の世界に戻るために魔法を発動させると
「この世界の事は、リーザに任せることになってしまい申し訳ないと思っている。私が もしこの世界に戻ってくることができたとしたならば、必ずや 私はこの世界を平和に導くと約束しよう。だから、それまでこの世界の平和を守って欲しい」とリーザルトはそう言い この世界のリーザは「ええ この世界の事は あなた方に任せましょう。ですがこの世界を守る役目はこの世界のリザルト。あなたに託しましたよ」と言い。リザルトの手を取ると、リザルトと一緒にこの世界から姿を消したのだった。
それからしばらくして この世界からリーザルトとリザルトの姿が消えた。この家の中は、リザルトが使っていた家具がそのまま置いてある。だが、リーザ リーザルトの両親は
「私達は、元の世界に帰るわね」と、リザの両親とリーザの祖父母もリーザルトの両親と一緒にこの世界から離れる事を選択したので リーザの両親 リザルトの両親がこの世界を離れていくと リーザは、「リーゼリット リーザさん。私はリーザルトさんとの子供を身籠っています。私もリーザルトさんと同じように元の世界に戻ったとしても。またこちらに戻ってきますから。だから待っていてください」と言った。そして、俺の娘達に「あなた達は、この家で、リーザルトとリーザルトの子供と一緒に住むんですよ」と言っていた リーザが「私はこれから。自分の家に戻って、自分の部屋を整理してきます。リーザルトのベッドはそのまま使うとして。他のものは持って行けないみたいだから」
リーザの母親は「あなた リーザルトとの子の名前を決めておいてちょうだいね。この家に残るあなた達夫婦にも名前はつけておくわね。リザルトとリーザの両親は、リーザの家に行くことになっていて。リザルトの家に置いてあるものは、リーザルトの家に移すことになっていて。この家は空くことになっているので。あなた達がリーザルトの家で生活することになれば。この家での生活が思い出深いものになるように。リーザの家に行ってから決めるのもいいわね」
リザルトとリーザの母親がそう言ったのだ。それからしばらくが経ち。リーザの父親がリーザに「リーザ 俺と結婚して 幸せになれ」
「リーザルトさんは私と結婚するまで。結婚する気は無かったような気がしますが。でもリーザルトさんが幸せになれる相手は 私以外にはいないと思うのです。私も幸せになるために必要な相手が。あなたのお義兄さんだと思うの」と言って 二人はキスをして お互いに手を取り合って お互いの両親の元にいき。この家を去って行ったのだった。この家から去るときに、リーザがこの家に残っていた家族に向けて。
「ありがとう。お父さんと、お母さんの事も、リーザルトさんの両親 リザの両親のことも。私は 大好きだよ」
と言って リーザは、この家を去っていったのであった。この家に残った家族も。この家を離れてリーザルトの家に移り住む事になった。リーザとリーザルト リザルトの両親には俺達とは違った繋がりがある それから リーザの家族と、リーザルトの両親とリザの両親はこの家を離れることになった
「パパ、ママ。お爺ちゃん お婆ちゃん 私達と離ればなれになるけど。私もリーナちゃんも お父様とお母様 リーザルトさん リザルトさんとも。お父様達を見守っているから」とリーザが言った それから俺の家族と リー
「リーナちゃん。お父様 お父様のご両親 お祖父様とお祖母様が 元の世界に戻ります」
「わかった リーナも一緒について行くね」と、そう言って俺の家族に
「リーゼリット あなたも、お母様とリーゼリットの祖父母と一緒に行きなさい」と言うと リーザが「いいえ この家に残りたいと思います」と言ってきた。俺は、「俺達の子供は リーザが育てるべきだ。俺の子供達が大きくなった時。リーザが母親になった時の 良い手本となるだろう」と、俺の嫁さんの妹 俺にとっては姪っ子でもあるリーザの妹に言うと
「お姉さま いいのでしょうか?」とリー
「うん リーザさん。お姉さまは リーザさんとリーザルトさん。それにお兄さんと家族になるんでしょう。お姉さまはお二人からとても愛されているんだから」とリーザの妹が
「お兄さんも、リーザさんを大切にしてください」
「ああ 大切にするさ」
「私は、お兄さんとずっと一緒にいたいので。リーザの分身を作ることができる魔法を習得したので、お父様にお見せします」
「リーザが作っている間。リーザ 俺と、この世界で暮らそうか」と俺がいうと。「えへへ 私達二人っきりだね。嬉しいなぁ」と言ってリーザは俺の腕の中に飛び込んできたのだった。
そして リーザと二人で元の世界に戻ると この世界のリーザは 俺達の世界で、俺の妻のリーザと一緒に暮らしているので、この世界に戻れなくなったようだ そして リーザが俺の事を好きでいるからなのか リーザそっくりのリーゼと言う名前の女の子が生まれた そしてこの世界でリーザの分身を作れるようになったからと、リーザが俺の前にリーザの姿をして現れてくれたのである 俺の前でリーザの姿で現れたのだ その姿を見て
「リーザ」と言うと。「は~い。私リーザだよ。ねぇパパ、この世界でパパは、お母様と結婚していたみたいだから。私はリーザの分まで頑張るよ」
俺がこの世界にいる時は リーザと会えないけど、この世界では、この世界のリーザと俺の娘であるリーザと一緒に居られるんだ。リーザは、俺と一緒にこの世界を救ってくれたので、俺の世界で暮らすことを許可された それから、俺とリーザが元の世界に戻ると、この世界ではリーザが姿を消して 行方不明となったのだった。それからしばらくして、リーザの両親は元の世界に戻ることになるのだが、リザも一緒にこの世界を去る事になり、この世界で、リーザの両親は 元の世界で暮らしていくことになったので この世界
「リーザルト」
とリーザが名乗っていた世界で リーザルトの両親は、元の世界に戻れたが、この世界でリーザルトの両親は元の世界に帰ることはできないが 元の世界 俺と、元魔王のリーザが暮らしたこの世界で、リザルトとリザルトが共に暮らすことになり 俺の妻と、娘は 元の世界に戻って この世界はリーザと
「お兄さん、お兄さん、私 お兄さんとこの世界に来たときから、リーザちゃんはリーザちゃんの意識のままだけど、私は 私の体を作ってもらったから、これからはこの体の方で過ごして行くから」と言う リーザ この世界に リザとリーザ 二人の娘リーザがいる状態になっている この世界のリーザルトとリーザとリザルト リーザが二人もいる状況に。この世界の人達は困惑していたが、この世界を救った勇者が リザ
「私は、リーザの体をもらいました。私はこの世界で生まれたわけではありません。なので私もこの世界の住民として。私とお父様、お父様とお母様、この世界のリーザルト リザルトの三人とリーザとこの世界の為に戦います」と宣言したのだ それからしばらくして。この世界の住人のリーザの父親は元の世界に戻った リザルト リーザ 二人のリザの親子とリーザルトがこの世界に残った。それから少し経って この世界は元の世界と同じような文明
「元の世界に戻った時に。こちら側の科学レベルを上げること無く向こうに行ったから」
こちらの世界は、向こうの世界の科学レベルの3分の1程度だが「リーザが頑張ってくれているからな」と言って それからしばらく時間が経った リザルトとリーザ この二人が 俺とリーザの子ども リーザとリーザの娘 俺の遺伝子が入っている 男の子が 生まれていた。リーザは、この子を産み落とすと「この子の名前はね。リーザって名前に決めたの。リーザルトのお義父様もリーザだから」
それからリーザルトの両親の所に俺達は会いに行くと。
リーザルトの両親は、リザルトのことを自分の息子として受け入れたようで
「俺もリーザルトって言う名前は気に入っているんだけど。やっぱり俺の娘として、この子が産まれて来たときは。この子に似合った名前を付けようと思っていたのに。この子は、この子のお父さんの名前を名乗るんだって、この子とリーザルトが出会った時から思っていたのかな」と、そう言って
「この子をよろしくお願いします」と そう言ってリーザルトが俺の方に頭を深く下げてきて それからこの世界 俺達が過ごした元いた世界とは、全く別次元の別の時間軸に存在しているの
「リーザルトさん あなたも、あなたの子孫が。元いた世界で生きて行けるような知識を持っているのですから。私達にこの世界を頼んでくれてもいいんですよ」
と言って、元の世界に帰ってしまった。その後リーザは、この世界でも、元いた世界でも「お兄さん 好き」と 俺のことを呼びながら 俺のそばをついて回るようになって。俺の事が好きになったようなので
「俺と結婚して、家族になろう」と言うと
「えへへ 家族にしてくれたお礼にキスする」と言って、キスしてきたのだった。俺とリーザは それからも家族となって。
俺達には息子と娘がいたが、リザルト達も俺達もリーザにこの世界に残
「お父様。この世界を平和にする為に、私がもっと強くなりたいです」
リーザ
「リーナも 強くなって、この世界のために、皆が幸せになれるように頑張ります」と言うと。
俺と妻も 元の世界に戻って。リザ リーナは、リーザルトが暮らしていた家で、リーナは リザルトとリーザルトの娘と一緒に暮らしているので。俺と妻は、リーナ リザと一緒に暮らしている。リザルトも、リーナやリザと一緒に過ごす事を希望していて 俺達夫婦の家に、リーナと、リーザルトの両親も暮らしている状態で リーナとリザルトは二人でよく遊んでいる。リザルトも両親との時間を楽しんでいるようだし、リーナが
「お姉ちゃんは、私にいろいろ教えてくれるから」と言っている
「ねぇお兄さん。リーザルトと、リーザちゃん リーザルトのご両親と一緒に、私達の家族になるんでしょ」
「そうだな リザとリーナの姉妹だもんな」と言うと
「えへへ 姉妹になったよ」とリー ザ リーナとリーザは双子のような容姿をしているので。
リーナとリーザと俺が元の世界に戻った後。リーザと、この世界に残るリーザは「お父様 お母様」と呼び リザルトの両親は「リーザ リーナ」
「お兄さん」と呼んでいるのが 俺は不思議だったのだが、「お兄さん」と呼ばれることは嬉しいし、この世界のリーザもリーザが呼ぶなら「パパ」ではなくて そのまま呼び続けて欲しいし、「兄さん」「義兄さん」と呼ばれるほうが嬉しかったし、「兄さん 私にも」と言ってくれたので この世界では、そう呼ぼうとリーゼとも相談しているのであった。俺の家族になってくれてありがとう。この世界で一緒に暮らせることを心から感謝するしかない 元の世界に戻った後も、リザルトとリーナは リーザと一緒に暮らしていて たまに俺達のところに遊びに来て
「お兄様」と言って俺達と過ごしているが この二人は、本当に俺達の息子と娘のリーザのことが大好きで。「俺達のリーザは、リーザルトの妹で 俺達の家族になるのだから」
「うん。リーザルトが言っていたよね」
「だから俺達のリーザの分まで。元の世界での生活を楽しんでほしいな」と、リーザルトが、この世界と、この世界のリザルトとリーザの兄妹を俺に託してくれたのだ。リザルトもリーザの事が好きなんだよな リーザルトもリザルトの事を愛してくれていたけど。この世界のリザルトの方が、元の世界
「この世界で、俺が過ごした時間とリーザが過ごした時間と、この世界で過ごした時間は別物なんだ。だから、俺は元の世界に戻ると、この世界での思い出を忘れるんだ」
リザルトがこの世界とリザルトと、リザルトの娘と一緒にこの世界に来ることになったのは、元の世界ではリザルトとリーザは行方不明になっていて 行方不明の期間も長かったから、もうこの世界で暮らすのもいいかなと思い、リザルトとリザルトが暮らす事になったこの世界に来た時に。この世界とリーザの世界が繋がって、 この世界が救われたことで、元の世界で行方不明扱いされていた俺の捜索が始まったらしく。元の世界に帰る事
「おにいさま、おかあさま。これからよろしくお願いします。りぜるかって言います」と言いながら 元いた世界で、行方不明になってから。2年ぐらい経っている状態だが この子にとっては。
元いた世界では、まだ数日ほどしか経っていなくて この世界では10年近く時間が流れているのだけど。この子の意識上では2年前のままで。この子の両親は 行方不明になっていると思っているから 元いた世界での記憶が無いから
「これからよろしくね。リールカちゃん」と 俺の奥さんが言うと、娘であるリーナが、リザルトの娘リーザルトのところに行って リーナ「おにいちゃん リールカはね。これからこの世界にずっといて。ここで暮らすの。でもね。わたしはリーザルトの娘でもあるの。だから、リールかと私は一緒だから」
リーザも「リールカ よろしくね」と この世界では、リーザルトとリーザルトの娘として生きるリーザなのだが。俺の娘として、俺と奥さんの子供にもなるのだから リザルトの娘でもあり、リーザルトの孫であり、リーザルトの曾孫 そして
「私のお父様とお母様が リーザルトお義父様とお義母様が、元の世界に帰った後に。私達がこの世界に住むことになるって決まったときに
「元の世界に戻ったら、リーザのことを忘れてしまうかもしれないけれど それでいいのかな?」って、リザルトお義父様に聞いたの そしたら「それは寂しいが。俺達も、リザも。元の世界に戻った後の時間の中で生きているんだから。仕方ないさ」
それに。俺もリーザルトも この世界で、家族と呼べる人と出会えた。リーザルトは、リーザとリーザルトとリーザの二人と共に過ごせる時間が幸せなんだって
「俺と、リザルトも、この世界で、俺の両親が暮らしていた家に引っ越して来たんだけど。この家の居心地が最高だから」
「私もだよ。リーザルトお義父様も、お母様も リーザお姉様も リザお姉様も、リザルトお祖父様 お祖母様も優しいし」と言う それからは リザルトとリーザルトの親子3人が俺達の住む家に入り浸るようになった この3人にとって、リーナとリーナは 孫のような感じなので。俺達は三人を受け入れているのであった。
3人の事を紹介しよう。
この世界でもリザルトはリーザルトは、リザルトのお姉さんの事は知っているので。
「この人はリザ。リーザルトの妻だ。俺とリーザルトの娘 そして、この子は、リーナというんだ。俺達の大切な娘だ。俺の娘もリーザの娘も同じだから」と、俺も元いた世界でリーザルトから
「リザルトが言っていたが。元の世界に戻ってから、元の世界と、元いた世界でのリーザが過ごした時間には差があるが。リーザの意識上では、元いた世界での数時間のはずなのに、元いた世界での数ヶ月の時間が流れた状態になり。リーザの両親は心配して、元の世界から探すことになったが、行方不明で、死亡扱いになっていたらしい」と言われた
「そんなことあるのか?普通ならありえんだろう。行方不明なら分かるけど」と聞くと
「リーザルトや、俺の両親も。そのあたりは理解出来ないそうだが。この世界で、リーザの両親の知り合いが何人かいたが。皆。行方不明で死亡扱いになったと思っていたようだ」と言われ。
俺の両親や、俺の姉も 元の世界に戻る時は、リーザルト達とこの世界に残ったリーナ達とは、別行動になるので。リーナの両親とリーザの両親だけが。元の世界に戻った時 元の世界では、行方不明になって2ヶ月程で。行方不明者としての捜索は打ち切られて、死亡届も出されるのだが。
「リーザとリーザがこの世界で過ごすようになって。元いた世界での俺達の記憶は無いんだが。元の世界に戻ってから。リーザルトがリーザルトの両親から言われて。行方不明になってから2ヶ月後に、リーザルトが見つかったと連絡があって。その時。俺達の世界でリーザルトを知っていた人からは、行方不明から数年経っていて、捜索は打ち切られたのに、行方不明のまま2ヶもたっていたなんて しかも死亡者として、処理されていたのに。なぜお前は生きていたんだ。とか、色々言われるみたいでな」と言っていた。
俺とリーザは。この世界から戻る際に、この世界で得た知識などは無くなるそうだが。元の世界では行方不明になってからの時間が経過するので 行方不明の間、何をしていたのですかと聞かれたり。死亡届けも出されていて。戸籍なども無くなった状態だから、どうしようもないそうだ。だから、俺の両親は、リーナのことも、リーナの両親も 行方不明扱いになっていて、俺が戻らなかったら。リーナも行方不明になったままで 死亡したものとして、書類上で処理されて、葬式が行われてもおかしくなかったし、リーナが、
「私がこの世界でリーザルトと出会って、リーザルトと結婚をして 子供もできて この世界で暮らしている間に リーザルトの両親が亡くなったんだ。だから私もこの世界の両親と暮らしたくて。この世界で暮らすことにして」と、この世界に来るようになった経緯を話してくれて。俺もリーザの事情を知っているから この世界に来たときは。この世界のリザルトに、俺の両親のことは話さないほうが良いかなと考えていたのだが。
リーザのこの世界に来てからの様子を見ていたり リザルトの
「この世界の俺は。もうすぐ寿命で死んじゃうんだ。もう俺達と同じぐらい長く生きられないから。俺の最期を看取って欲しい」という言葉に。この世界に残る事を選んだリーザ リザルトと一緒に過ごしていて
「私はお父様とお母様の娘として、リザルトと一緒にいられるだけでも幸せだったの。お父様は。この世界に来る前に、お兄様を亡くしていて。もう誰も失いたくない。だから私を娘にして。私の分まで生きて欲しかったの それに、リーナとも仲良くなりたい。リーナにお姉様と呼ばれるようになりたかったから。リーナと一緒に暮らすのが楽しみで」と
「お父様の気持ちが嬉しい」
俺と奥さんは、この世界では、行方不明になっているはずのリーザの事を元の世界に戻った時には忘れてしまうから
「俺は。リーナが、この世界に来るまでは。元の世界で行方不明になったから、元の世界の家族からは捜索願いが出されていたが、俺は、行方不明の間に、俺がこの世界に来る前の事は全て記憶を失っていて。だから行方不明扱いされていたことを全く知らなかった」と。俺の両親は。俺の行方不明の原因について教えてくれたのだ。
「行方不明になっていなくても、元の世界に戻ると行方不明になるんだよ」
俺がそう言うと、俺が行方不明になったことで、親から責められていた姉が、「私は、行方不明になっても 元の世界に帰らない。こっちの方が楽だからって理由で選んでくれたの。だからおにいちゃんの事を攻めないでください」と言ってくれていた。
リーザの父親リザルトも、「リーザは、リーナと同じように行方不明になっていて。リーザを探すためとはいえ 俺の両親が、リーザの祖父母に当たる人達を殺したからな。その事は恨まれていても仕方が無いことだと思っているよ。ただリーザに謝るつもりはない」と言いながら 俺の娘であるリーナも「私はリーナだから大丈夫だよ」と言いながら
「おとうさまは悪くないし お母様も、お祖父様とおばあ様も、リーナのことをかわいがってくれているし」と言いながら、俺の腕の中に飛び込んできた。
リザルトも、俺の子供をかわいがってくれていて
「リザルトお義父様は リーナおねえさまのこと大好きなんだって。おにいちゃんのお父さんも、お母さんも リーザちゃんのこと好きみたいなんだけど。私のお祖母ちゃんとお祖母ちゃんはリーザのこと可愛がっているって」と、この家にはリザルト達家族とリーナがいるわけなのだが。
リザルトの両親と俺の母がこの世界に住む事になって、この
「元勇者の屋敷」に住んで、元の世界に戻るまでの間、リーザの祖母であるお祖母様とお祖母様 リーナのお母様であるリーゼ様が、リーザルトとリーザとこの家で生活しているが 元いた世界では、リザルトが、俺の父と母と暮らしていた屋敷は、俺達が住んでいた元の世界の家にそっくりだが。俺達の元の世界に住んでいた家の方は、この異世界の家と繋がっているらしく
「俺達がいた家が、この元の世界に繋がるようになっている。リーザルト達の世界にある この世界の実家の家もそうなんだが。リザルト達が、リーザがこちらの世界からいなくなったことで 元の世界に戻って。リザルトの両親が、この世界に戻ってきたときに。
この元の世界と、この異世界を繋ぐことができるようになって。この世界と元の世界を自由に行き来することができるようになるから」
と、お祖母様とリーザのお母さんは言っていた。
俺が、リーナが行方不明扱いになった理由を説明すると リーナは俺の腕の中から出て行って、俺の妻の元に行ってしまった。
そして 俺の娘でありリーナの姉でもあるリーザが来て。俺達の前で土下座して謝ってきたので。リーナが慌ててリーザを止めるので。俺は
「顔を上げろって言ってあげてください」
「リーザ リーナが慌てるだろう。そんなことするなって言っているんだ。頭を下げられたくらいで俺もリーナも困ったりしないから」と俺もリーナがリーザの行動を止めようとするが。リーザがリーザのお婆さんやお爺さんのことやリーザルト達のことを
「私が 元の世界に戻った時に行方不明になったのは、元の世界のおとうさんの おとうさんやおかあさんだから。リーザルトやリーザや、この世界のおじいさんと、リーザルトのお嫁さんの おかあさんは関係ないから。私が勝手に、私の意思で、この世界に来ただけだから」と言うので 俺はリーザを落ち着かせてから。リー
「この世界では リーザが行方不明になってから 行方不明になってから2ヶ月程が過ぎて。死亡者として、捜索が打ち切られたんだが。元の世界に帰った後 行方不明者として扱われていて。元の世界の家族からも 捜索届が出された状態で、死亡者扱いで書類上でも処理されていて 元の世界では。行方不明になって2ヶ月で、捜索は打ち切られていたが。俺達はこの世界にいた時は。行方不明者として扱われることはなかったから」と説明した。
俺が リーザが行方不明になっていた間の事を説明している間に。リーザはリーザルトの両親に謝罪していたので。
リーザが俺の側にいると決めた時の事を話したら
「私の娘がそんな事を考えていたなんて 行方不明になる前に。この子の様子がおかしくなったから。心配したけど。元の世界に戻ったら、元通りの優しい娘で 安心はしていたけれど。元の世界に帰るまでは、何かあったのかもしれないけど リーナちゃんが、リザルトと結ばれるまでは見守ってあげたいなと思っていたから。元の世界に戻っても 行方不明になってからの時間や 私達の世界の時間は違うから。私達の世界での2ヶ月が、この世界での2日間だとしても。私達の世界で 行方不明になって、死亡者扱いになっているリーザに、会いに行こうなんて考えていないわよ」と。リーザルトの両親は この世界の時間で2年間ほどは行方不明の扱いになっていて。この世界の2ヶ月の日数は1年
「私も、この世界にきて パパと一緒に暮らしていくって決まって。最初はこの世界に来るまで、パパの事を覚えていられるか不安だったけど。この世界に来てから、ずっと一緒だし お姉ちゃんとも仲良しになったし。この世界でも 元の世界の家族とも仲良くなって、元の世界では行方不明として扱われているんだって聞いた時 すごく嬉しかった。だって行方不明のままだと 私が死んでしまったんじゃないかとか。おとうさんも、おかあさんも悲しんでいるだろうし お兄ちゃんも心配していると思うから。元の世界に戻ったら 私は行方不明扱いになっていないから。行方不明になっていなければ 行方不明になるまでに時間が経ってるはず。だからおにいちゃんに、私が死んだと思わせないようにしないと」と
「行方不明の期間が違っていて 私達が元の世界で、行方不明になってから行方不明になる前までの期間の2倍になるのなら。私達はこの世界で3年ほど過ごしている状態になっているのかな?行方不明に なる前は、行方不明になる前の日までの記憶しかないはずだから 元の世界で 失踪して行方不明になった日の翌日に、行方不明になった事に気が付いて。行方不明になっていない人が行方不明になる原因について調べてくれるようにお願いされて、警察に電話したり、役所に連絡したりするんじゃないのかしら」とお姉ちゃんも言い出してくれた。
この世界の私は。リーザという妹と一緒に暮らしているのだから 私はリーザルトの妻のリーゼで良いと言ったのだが リーザルトは私に対して、妻と呼んでくれるの
「この世界にいる間は、私はリーゼ様と呼ばれていて。元の世界に戻ると。リーゼという名前に様を付ける必要があるからな」と言っていた。
だから リーザルトに「リーザルト様」と呼ぶことにした。リーザルトも「リーゼ」ではなく「リーゼ」と呼んでいたので 私は、元の世界に戻った後は、行方不明になっているはずの リーザルトの妹であるリーゼとして生きていけるらしいの そして この家の中で、リーザルトの奥さんが、元の世界では行方不明になっている人なので、リーザは、元の世界に戻った後も リーザルトと暮らすのも。リーナがリーザの代わりに元の世界で過ごすことも可能になるのだと言われた。
ただ
「俺や、リーリャとリーザルトの両親、リザルトの両親、リザルトのお姉さんが行方不明になった後のリーザが行方不明になって行方不明になっている状態の期間で 行方不明になる前の2週間ほどの記憶があるかどうかもわからないのだから。リーザが、元の世界に戻って行方不明になっても。元の世界でのリーザの両親は、行方不明の期間はリーゼの2倍の2か月行方不明になっている状態になるから 行方不明の期間を、この世界で過ごしたリーザよりも短いことになる。俺とリーザは元の世界に戻った時には、リーザの事は忘れてしまうだろう。俺の両親は 元の世界に戻ることで 俺が行方不明の間に起こった出来事は忘れてしまうようだからな。元の世界に戻った俺がリーザルト達の事を忘れていても それは仕方がない事だ」と言ってくれたので。私も「リーザルト様の言うとおりだと思うの。私はリーナおねえさまの事大好きだから、リーザがリーザルトと夫婦になることを選んだのが。私の身代わりになるって言って、この世界に残りたいって言ったときは 本当に驚いて 元の世界に戻ったら リーナおねえさまと会えなくなるのに、それでいいの?」と聞くと。
「うん、リーザルトのおにいちゃんの事が大好きなんだ。リーザルトおにいちゃんの側を離れたくないし。この世界に来たのは。元いた世界から逃げ出したかったのもあるから。リーゼがリーザルトと幸せになってほしいって思ってたんだけど。リーナお姉ちゃんも好きになったから お父様とお母様も好きになったから 元いた世界に戻りたくなくなってきたから」と リーザルトが、「俺とリーナは。俺がリーザの代わりでリーザがリーナの姉となって一緒に暮らせることになったんだ。リーザルトが、この世界の魔王を倒して元の世界に帰れる事になって。俺は リーザとリーゼとリーザの姉であるリーファと一緒にこの世界に残ることにしたんだ」と 私達に
「俺達と一緒に元の世界に戻って元の世界で暮らすことも考えてみてくれ」と提案をしてくれたの リーサルは元の世界に戻るのだけど 元の世界には、元勇者であるリザルトの父親であるお祖父様がいるので。リザルトのお兄さんは リザルト達やリザルトのお姉さんと元の世界に戻ることになり お祖母様は元の世界に帰る前に 俺の母さん達を連れてきていた。元の世界と繋がる異世界の屋敷は 俺と俺の妻の住む元の世界にある屋敷と リーナの住んでいた
「俺やリーナと元の世界にいた時に。リーナが俺と一緒に過ごした世界と。この世界を繋ぐ事ができるんだ」
俺の妻もリーナもリーザルト達とは知り合いだが リーナの姉のリーゼは初対面となるから、お互いに自己紹介して。俺達が住む元の世界と繋がった元の世界に行くことにして
「おとうさんとおかあさんも連れて行きたかったけど。もうすぐこの世界にお別れだね」とリーナは 俺の胸に顔を埋めてきた。
リーザも、この世界での 俺と過ごす最後の夜に「光おじさん 私、明日で元の世界に戻れるけど。この世界に来て。私とリーナとリーザルトが暮らしていた家での生活が終わってしまうのが悲しいけど。光おじさんと離れ離れになるよりはずっとマシだよ。それに。私とリーザルトが元の世界に帰った時に。私がいなかったら。お父さんやお母さんは悲しんでるかもしれないから」と言っていた。
翌朝になって この世界に来る時は 俺と妻の住んでいる世界に来た時と同じだったが 今回は違う この世界のリー
「俺達が、元の世界に戻った時に この世界の出来事は覚えていないけど。この世界の人達に会ったら この世界の事は思い出せるかもしれないから。俺の両親と リーナの家族に挨拶してくる」
とリーザルトとリーザに告げると
「私も お兄ちゃんと一緒に行くよ」
「私もお兄ちゃんについていく」と言うと
「私はこの家に一人でいるのも寂しいから リーナお姉ちゃんと一緒にお家にいる」とリーザは言ったので。リーザとリーザルトの二人は元の世界に一緒に向かうことになった。
元の世界に帰る前に。俺と妻は 元の世界とこの世界の繋がりがある
「リザルトの実家のダンジョンの1階の部屋で」と妻に言われて「そうだな」と言いながら
「リーナの祖父母が住んでいる場所に行って、その後。リーナの家の庭に転移して。リーナの両親が暮らす家の一室を借りて、そこにリーザの祖父母も招いて この世界の話をして リーザの両親は俺の両親と面識あるから、俺の両親に リーザと、その妹であるリーザの妹を紹介してから リーザルトと、リーザ、リーザのお姉さんの暮らす リーザの家に行けば良いかな」と思ったのだが 元の世界に戻る準備が出来たら。元の世界に繋がる この世界の扉を開けることができる
「俺の家族にも会ってくれるのか? リーナも一緒だと。きっとみんな喜ぶよ」
「ありがとう」
そうこうしているうちに。元の世界との繋がりのある空間の部屋に着いていた。俺はリーナの手を繋ぎ「この部屋に入ったら元の世界とこの世界を繋げることが出来る」
と言ったが「じゃぁ 私が先にこの部屋に入るから」とリーナに言われた。リーナはドアを開き「ここに入ると、私の知っている元の世界とは違う場所に行けるのよね?」と聞いた。俺
「元の世界に戻る時には、この部屋の事や ここで起きた事は全て忘れていると思うが もしかして 記憶が戻ることがあるかもな」
と言ったが 俺の妻は、「私は記憶がなくなることがあっても、私の妻である美和さんと一緒に過ごした事は絶対に忘れないわ」と言ってくれたので「そうだといいな」「大丈夫 きっと 私達の事は思い出せるはず」と言われてもなと思いつつ 元の世界に戻るために 妻と共に元の世界に続くこの部屋のドアの中に入って行った。
そして気が付くと。俺の目の前には 見慣れた俺の妻と 俺の娘達がいた。
そして
「私達の事を覚えていて」とリーファと、リーナに言われると 元の世界に戻る際に、元の世界での記憶を失ってしまうが。リーザルトの妹であり、リーナとリーザルトの姉であるリーゼの記憶だけは無くならずに、元の世界に戻った後で。元の世界にいるはずのリーナの妹であるリーザの事も。元の世界にいるはずのリーナの事を思い出すことが出来ればいいのだけれどと思っていたのだが。
俺は 元の世界に戻って、自分の家族である。妻達と娘が待つ我が家に戻ると 俺の愛すべき子供達は。俺と離れて暮らすことになったせいか、泣き出してしまった。俺も泣いてしまったのだ。でも
「パパがいなくなったら。ママやおばあちゃんがかわいそうなのに。私はどうしてこんなに涙が出てくるんだろう」とリーザは言うので リーザを抱き締めながら
「今は我慢できなくても 俺や、この世界に一緒に来たリーザのお姉さんのように、リーザも元の世界に戻ってから。元の世界に戻ってから、元の世界で暮らした日々を、俺と過ごしたり、この世界でリーナやリーザ、リーザルト達と過ごして、この世界での出来事は。リーザの大切な想い出になればいいな」
リーザルトのお父さんが 元の世界に戻ることで この世界で起こった出来事は 全て消えてしまうと話をしていたの
「お兄様のことも、リザルトお兄様のことだけではなく。この世界で起きた全ての出来事を忘れてしまうのですね。それは寂しいのですけど。仕方がない事です。リーザには、この世界で過ごした想い出を忘れないようにしますね」と言っていました 元の世界に戻った私は リザルトと、この世界に一緒について来てくれたリーナのお姉ちゃん。
「私はお姉ちゃんなのに 妹のリーザルトと一緒にこの世界にきてしまったから。私とリーザルトのお姉さんが行方不明になっていて おとうさんとおねえちゃんや、お母さん達はとても心配してたって。おねえさんから聞きました。私もとても悲しかったから。私もこの世界での想い出は 絶対大切にしていきたいと思います」
私達3人は元の世界に戻って、リーゼとリーナと別れた後に 元の世界に戻るための準備を整え、異世界の屋敷にやって来た。俺は リーザの祖父と、祖母。それとリーザの母の三人に リーザが俺と離れ離れになることが寂しがっていたことを 伝えた。そして。元の世界に戻る準備を終えた俺達は
「リーザは 俺と一緒に来ると」と言うリーザの言葉を聞いて「うん パパと行く」と言ってくれていたので。俺は、リーザを抱きしめると
「この世界は 俺が生まれ育った場所で、これからもずっと住み続けたい世界だと思っているんだ」
リーザルトは
「リーザの気持ちが元の世界に戻りたいと思うなら。無理に付いてこなくて構わない。だけど リーザは リーナのことも好きになってくれてるみたいだし。この世界では俺が父親になる。もし、リーナやリーザと一緒に暮らしたいという気持ちがあるなら。元の世界には戻らずに リーザは俺の傍に居て欲しい」とリーザルトがリーゼに伝えた リーザルトとリーゼのお姉さん。それにリーザルトのお兄さんは 元の世界に戻ることになったのだけど。
「私は、お父様やお母様が大好きなので、お姉様と一緒にお家に帰ります。だから 私もお兄様にお供するね」と言う
「私もお姉ちゃんと一緒に元の世界に行くね。お父さんと、お姉ちゃんの二人だけが 寂しい思いをしてるのは 嫌なんだ」と言うリーザ
「お兄様と、お姉ちゃんと離ればなれは、凄く辛いけど。リーザはこの世界でお姉ちゃんと一緒で楽しい時間を過ごして来たから 元の世界でもまたリーザのことを お嫁さんにしてくれると約束してくれる人が 見つかるといいな」と言うと。
「私はまだ結婚できる歳じゃないけど。この世界のお父さんは私にとって。本当のお父さんみたいな人だよ」
と私も言いながら、リーザルトの手を握ったのだった。私とリザルトとリーゼは 光の柱の中に入り
「また会いましょう」と お互いに挨拶をして 別れると。元の世界につながる場所の部屋の中だった。
元の世界に戻った私は お父さんと、お姉ちゃん。それから リーザルトおじさんが待っている家に向かった。私が家の玄関に着くと
「ただいま」と言ったのに
「おかえり」という返事が無かった。「お姉ちゃんとリーザルトおじさんは どうしたの?」と聞くと
「今 二人は 少し出かけている。すぐに戻ってくるだろう」とお父さんが答えた。私とお母さんは、家の中で待つように言われた。私は、お姉ちゃんがリーザルトおじさんと一緒にいる時の様子とか。この世界であった事を。私に
「お姉ちゃんとリーザルトおじちゃんの事大好きで。ずーっと二人で暮らしていたい。そう思っていたんだ。リーザルトおじちゃんと この世界で暮らせたことは。私の一番の思い出」と言った。すると お母さんは、「私は 美和子さんの事を娘と思っていて。私にとっては もう一人の娘のリーザと あなたは姉妹のような存在でもあるし 美和子さんと、あなたの幸せを願ってるのよ」と 言ってくれたので
「私と リーザのお婆ちゃんは、もうリーザのお母さんなのよ」と 私はリーザに言いながら 涙を流していた しばらく 泣き続けていたら お父さんが、「美和 お前のその涙は この世界に残していく人達の想いや。今まで一緒に暮らしてきた家族。その人達との想い出が。お前に、そんなに泣けるくらい 心の奥深くにまで刻み込まれていたことに対する 感謝の涙だと わしは思っている」と お父さんが言い出したの
「この世界に、リーザルトと、リーナを残してきてしまった。この世界に、まだやり残したことがあって 元の世界に戻ることができないの」
そうして、私は、自分の部屋に入り、荷物をまとめて
「元の世界に帰る前に。リーザと、お姉ちゃんと過ごしたこの世界での出来事が 私の大切な宝物なんだよ」と言いながら。リーザと リーナのお姉さんであるリーゼの思い出が沢山詰まった、この世界を旅をすることに決めたの リーファが、元の世界に戻ると、俺や妻の目の前には 泣きじゃくるリーザの姿があったのだが、しばらくして泣き止んでくれたのだが
「私。この世界で暮らした事は忘れたくない。元の世界にいてもパパがいれば 大丈夫」と言ってくれたので安心できたのだが。
リーファは「私も、この世界でパパと過ごした事は忘れたくないの」と言ってくれていたので 俺達は リーファが 元
「この世界で過ごした時間は忘れたくはないけれど。リーザルト達と離ればなれになってしまうことがとても悲しい。元の世界での暮らしも リーザと一緒にいられたことで、幸せな想い出でいっぱいだったのに。でも リーナおねえさまともお別れなんて。寂しいけど。元の世界で、リーザのことも 家族として迎え入れてくれる優しい家族に会えるように祈っています。だから この世界での想い出を胸に秘めたまま。私もリーザと同じように 元の世界に戻ってからも、リーザルト達とのことは 絶対忘れられないような。心に刻み込まれている記憶にしていきたいです」と、リーナも言ってくれたのだ。
リーザルト達が帰って来る
「おとうさん。リーザ。
この世界に戻ってこれて良かった」と 俺とリーザは抱きしめ合った。俺はリーザが俺の服を掴んだま離れなくなってしまったのだが。
リーザもリーゼと同じ。この世界に戻ってから。リーザも俺と、元の世界に戻ってから。リーザルト達が元の世界に戻ってしまうことを リー
「私は、この世界に、パパといたかった」と言うので 俺はリーザを抱き締めながら
「元の世界に戻らないで欲しいと思ったら。俺はこの世界で、ずっとリーナと暮らすことにしようかなと思っていたけれど。元の世界に、俺の大事な家族もいるし。俺とリーザの二人が元の世界に戻っても、この世界での、リーナ達と過ごした日々を想い出にして、リーナと、これからリーザと一緒に暮らすことで。リーザルトは、元の世界に戻ることで。俺達を救ってくれた。俺が魔王になった時に、一緒に戦おうと、俺の所に集まって来てくれた仲間達の想いは絶対に無駄にはしないと誓ったのだから。俺も 俺のこの世界に来てくれた皆が大切に思える人たちの笑顔を、守って行くために。リーナと一緒に、元の世界に戻る決意をしたんだ」と 言うと。リーザは 俺から離れて リーナが抱きしめてくれたから 私は、お姉ちゃんと一緒の部屋に居るからね」と言って 俺から離れてくれた 俺と、妻とリーファは
「この世界で、元の世界に戻るまで過ごしてくれ」と言って。元の世界に帰っていく、元の世界に戻った俺達 リーザは リーナのお義姉さんが。リーザのことを気に入ってくれて。リーザの事も妹のように思って接してくれているようで。とてもリーザは喜んでいた。俺も、俺
「元の世界では、俺の妻が三人居ても構わないし。リーザとリーナ。そして、リーゼを妻に迎えたいと言ってくれていて、リーゼも、そのお嫁さんになるのを望んでくれているんだ。そして、リーファは、リゼに気に入られて。お姉さんとして慕われていた。これから俺は三人も妻が増えていくわけだが、三人を幸せにするために。頑張ろうと誓うんだ」
「リーサルトは、リーザルトのお父さんに認めてもらう為に、リーナはおにいちゃんの為に。そして 私はまだ子供だけれども この世界での私のママになる人と一緒に暮らせるようになって。お爺ちゃんも私を認めてくれるようになったら嬉しいな」と私は思ったんだ リーザルトは
「リーザ。お義父さんとお祖父さん。それとお祖母さんにも、お姉さんやお義兄さんにも。僕たちの事を家族と思ってもらえるように。この世界で、リーザやお姉さんと過ごすことが出来たことは。僕の一生に一番大きな財産になると僕は思う」と言うと リーナは「リーザちゃん。私もリーナのお兄ちゃんと仲良くなれて。リーザちゃんと一緒のお家に住むことができているだけで凄く楽しいよ」と言うと。私も
「リーザルトおじさんは、私にとっても。お父さんでお兄ちゃんのような存在だよ」と、私は言った。
私は、元の世界に帰ってきたので 私はお姉ちゃんと、リーナのお兄ちゃんと一緒に、この世界でおにいちゃんと過ごした事を忘れないようにしていきたいと思いました。私が
「この世界に来て、おにいちゃんと一緒に過ごせたことは私の大事な宝物なの。私が この世界でおねえちゃんと。リーナのおにいちゃんと一緒に暮らせて、楽しかった事。忘れたりなんかしないよ」
と言うと おにいちゃんは 私をぎゅっと抱きしめながら「うん。俺もね。この世界で リーザと 一緒に過ごした時間が 本当に楽しくて。忘れることが出来ない時間だと 思う。それに この世界で、お姉ちゃんや リーザルトおじさんと 一緒に この家で、生活出来た事は、リーナとの想い出にもなるから。この世界でのリーザのことも きっと 俺はいつまでも。リーザの事を大事だと思うだろう。お姉ちゃんとリーナも。リーザやリーザルドのことを大切に想うだろう。リーザルトおじさんや リーナと一緒に過ごした事は リーザルトおじさんと、リーナのお母さんに認めてもらえるように。リーザルトおじさんとリーナと一緒に暮らすことができるように。俺は頑張って行くんだ」
と言ってくれた。
お父さんにお願いして。おねえちゃんや リーナの お兄ちゃんと一緒に、元の世界に戻ってきたんだけど。お父さんが「わしらは 元の世界に戻る前に。美和子や、リーザが 元の世界で暮らせそうな家を探さないといかん」と言ってくれたの それで リーザちゃんのおうちで暮らす
「お世話になっても良いですか?」と聞いたんだ。すると リーゼ様が「私達の家にいらっしゃいよ。美和子さんもリーザの大切な友達なんでしょう?私も、リーザと美和子さんと 一緒に暮らしたいと思ってたのよ」
私はリーザと一緒に暮らせるようになってとても嬉しく思いながら「よろしくおねがいします」と言ったの おねえちゃんは「お父様もよろしいのですね」と言うと お父さんは。少し考える素振りを見せてから 私に「この世界に、残していく人達への想いがあるのはわかる。でも。この世界には、リーナ達家族もいるのだから。リーナ達家族のことだけは忘れずに。自分の家族や周りの人を幸せにする為にはどうしたらいいのかを考えるのが一番なんだ」と言い出してくれた お父さんは、「わしも。お前たち二人のことを大切にしたいと思う。お前たちが元の世界で幸せになれなかったり この世界に残ることを選んだ時 わしはこの世界を滅ぼそうとさえしたのだ。しかしな リーザは、元の世界の、お前達の家族が大切だと言ってくれるのならば。わしはお前達の意思を尊重したいと。わしは思っているのだ。リーザと この世界で、元の世界に戻ってからも共に生きていくことを望むのであれば 元の世界での大切な人のことも考えなさい。それが一番大切なのだから」と お父さんが言い出して、私とリーザは。元の世界
「私の元の世界ではね。リーザルト達が この世界で過ごしてくれた事が宝物になっているんだよ。私はリーザルト達が。元の世界に戻ってくれた方が良かったの。私達はね。この世界で出会った。リーザルト達が大切なの。リーザのお父さんとお母さんも、リーザの事を心配してるから。私の元いた世界で 私のパパやママも心配しているから。元の世界に戻っても。私はリーザルト達と一緒にいたい」と言うと。リーザルトは。私とリーナのことを抱きしめながら「僕は、この世界に残ったのでは無く。リーザと共に生きるために残ったんだからね。この世界に来た時に、元の世界に戻るまでは。僕はリーナや リーファとも。お義母さんと一緒にいられた事は僕の宝物だよ」と、言ってくれたの それから しばらくして、パパは元の世界に戻った。パパには、リーナとリーナのおじいちゃん。
リーザルトとリーナと。リーナのおとうさんがいるから安心して元の世界に戻ってもらえたの。リーザは、お義姉ちゃんと、おとうさんとおかあ
「私も、リーナやリーザルトと 一緒にいたいから。リーザのお母さんや、リーナのおとうさんが、受け入れてくれるなら。私はリーナと一緒に暮らすことにする」
「私はリーザの気持ちを優先してあげてほしいわ」
「リーナが お家にきてくれるのがうれしいな。これからは家族みんなでリーザのお家で暮らすの」
「そうよね。おにいちゃんもリーザルトは 元の世界に戻って。お姉ちゃんと、家族と離れ離れになって。リーナがこの世界で リーナと、リーザルトと暮らすことになるのよ」
リーナの おにいちゃんが リーナとリーナの家族の所に来る
「リーナのお母さん。はじめまして、僕がリーザの旦那になる。
リーナが大切にしている。リーザの おにいちゃんになる、リーザルトです」
「リーナのおじいちゃん、はじめまして。私がリーザの姉になる。リーファと申します。
リーナとは家族になるのです」
リーナが「リーナね、リーナのお父さんと、お母さんが リーザルト達のことを気に入ってくれるまで。リーナとリーナのお姉ちゃんと、リーナの家族の人たちと一緒に過ごすの」
「私はリーザのおにいちゃんも大好きで、リーナもおにいちゃんの事も 同じぐらいに好きなの。だから、二人と一緒に暮らしたくて、リーナのおうちにくることにしました」
リーザルトはリーナの頭を撫でながら「そうだな。リーファちゃんと 仲良くなれたら嬉しいな」
とリーザルトは 言うのだった。
おにいちゃんは「リーザ、僕とリーナを大事に想ってくれてありがとう」と言って。リーナを抱き寄せる リーナが、おにいちゃんに甘えていたんだ 私はおにいちゃんに抱き寄せられると
「おにいちゃん。私、幸せになれるかな」と聞くと
「ああ、リーザの幸せを。俺は願う」
リーナのお父さんと、お母さんは「君たちが、リーナと一緒に暮らそうとする事に対して。私は 娘が幸せになる事を祈っているし、君たちには感謝してるんだ」
「おにいちゃんはね。いつもリーナを抱きしめてくれてて。私が嫉妬してしまうほどなの」と、リーナは言った おにいさんは、「おにーちゃんって呼ばれる度にリーナは幸せになるんだぞ」と笑って話してくれる。そして おねえちゃんとおにいさんに、抱かれて。私はとても嬉しいの おにいちゃんは「リーナ、僕の大事な妹なんだ」と私を見て笑うと リーナのお母さんとリーナのおねえちゃんも。私と
「あなたの妹なのね。私もリーザのことが可愛く思えるよ」と、リーナと私を見る目が違うんだ リーナのおにいちゃんも、おねえちゃんも「僕はリーナと一緒に過ごす時間を、一番大事にしていきたい」と言うと。
おねえちゃんが、リーナの頬にキスをして。おにいちゃんと、リーナの
「もう!おねえちゃんは いきなり 私のほっぺにチューしないの!」と言うと リーナのお母さんは
「あら、私もおねえちゃんの真似をしようかしら?」と言って。
「私にもおねえちゃんみたいに、していいんだよ」と私がいうと リーナのお父さんも
「リーナの頬に、私もしちゃおう」と言って リーナにチューをする リーナのお父さんと、お母さんと、おねえちゃんは「リーナのお父さん、お母さん 私は、リーザルトの妻になるのだから、リーナは、リーザの娘みたいなものだからね」と言うの リーナも「おねえちゃんは、おにいちゃんのお嫁さんになったから。私も リーザルトの、おにいちゃんと結婚するから。だから。私にとって。リーナはおねえちゃんなの」と言うと。リーナのお母さんは
「まぁまぁ。リーザルトとリーナは、結婚する事が決まったのですね」と言うので おにいちゃんも、おねえちゃんも。顔を見合わせて お互いに微笑むのであった。リーナも。おにいちゃんの腕に抱きついていて、すごく嬉しそうなの
「うん。私たちは、元の世界に戻った後。二人で元の世界で暮らすの」
と リー
「私はおねえちゃんも。おにいちゃんも 一緒にいられて幸せだよ」と言うと。おにいちゃんは「俺もだよ。リーゼとリーザは家族だ」とリーナに優しい眼差しで、見つめながら言っていた リーナのお父さんも
「私もリーザが、私達の家に来てくれる事が嬉しい。私達の家族はリーナやリーザだからね」と言ってくれて
「私の家族と お兄ちゃんのお父さんやお母さん。私の家族も大切だし 私の家族と一緒に お姉ちゃんと、リーザルトのおとうさんやおかあさんとも これから仲良くなりたいと思うの」と言う
「お義母さんと呼んでいいですか?」と言うので リーナのお父さんも、「いいよ」と 言ってくれた こうして。リーナの家族が全員揃ってくれた事で。家族みんなで楽しく暮らす事が出来るようになるのでした。おとうさんの事も大好きだけど でも。おとうさんの事より 今は リーザルトのおにいちゃんが大切なんだからね それからしばらくして 私とリーナは、元の世界に戻るために この世界でリーザルトのお父さんや お姉ちゃん達。
リーザルトのお母さんや。リーナのお母さん達や。リーザルトのおにいちゃんや、リーナのおとうさん。
お姉ちゃんや、リーナや
「リーザちゃん。また遊びに来てね」と言われるので 私は笑顔で、手を振りながら お別れをしたのでした。元の世界に戻ると。私はリーザルトと一緒に暮らしたいと、両親に言い。お父さんとお母さんが、リーザルトや、お姉ちゃんと、お義兄ちゃんが元の世界に戻ってしまう事に悲しんでくれた。お姉ちゃんは、元の世界に帰る時、私に抱きしめて。元の世界に戻ることを祝福してくれた。元の世界に戻る前。リーザルトと私は手を繋いで。元の世界に戻るための門を開いたの 元の世界に戻って リーザルトに。元の世界で。私は、私の家族とリーザルト達が暮らすことの
「私達は家族だからね」
「そうだな。俺たちは元の世界に戻ったとしても、家族のような存在だよ」
それからしばらくして。リーザルトやリーナは、元の世界に戻り 元の世界の生活が始まったのである。そして 私は元の世界に戻る前の日 リーナと一緒に、元の世界に戻った 元の世界に戻った私は、リーナのおじいちゃんや、おばあちゃんに挨拶をした。
リーナが大切にしている、お姉ちゃんと、お姉ちゃんのお友達の。
私にとってはお姉ちゃん的な存在になる人に。
私はリーナの姉だと自己紹介をしてから、私には姉妹がいるけれど この世界では私はリーザとリーファは、家族であり。私もリーザルトやリーナと同じような関係になれ
「私はリーナの事はリーナと呼びます」と言うと
「私達の孫になってほしい」と言われたけど
「私はリーザルトの嫁だから」と断るの リーザルトとは家族になり。私はリーザルトが愛おしくて仕方がないんだもん 私は、おねえちゃん達と仲良しになることができて。おにいちゃんとは兄妹の関係になるの 私は、お姉ちゃん達とお話をしていると おねえちゃんのスマホに着信があり。
「もしもし。はい。わかりました。すぐに向かいます」
とお姉ちゃんは電話に出ると、慌ただしくしていたので。おねえちゃんは
「私は今から、ちょっと仕事にいかないといけないんだけど。今日も泊まりになるかもしれない」と困った顔をするの。おにいちゃんは「じゃあ俺がリーザを連れて帰るから」と言って、おねえちゃんと別れた後に。私がおにいちゃんと おうちに帰ったら。リーナのおじいちゃんが
「リーファは、もうリーナと一緒に暮らすのだろう?」と私に聞くと
「リーナがお家に居てもいいなら、私はリーナと一緒にいたい」と言うと。リーナのおじいちゃんは、「それは構わない」と言い、リーナのお父さんが「私もリーナと過ごすのが好きだからね」と。リーナのお父さんが言うと、リーナが「リーナもお父さんとおじいちゃん、お母さんと、リーザと一緒に過ごしたい」と。リーファが言った事を言ったんだ。私はリーザルトに「リーナと一緒に暮らすことは問題はないわよね?それに。私はもうリーナの姉だし」と。私はリーザルトの唇を奪うと リーザは「私もリーザって呼んでください。私はもうリーナの姉ですから」と言うと リーナもおねえちゃんの真似をするの。私はリーザをぎゅっと
「リーナがリーザの事を妹のように思ってくれてるし。私はおねえちゃんなんだよ」
と言って抱きしめたんだ。それから数日経って。私達はリーナの家に泊まる事になっていたの。おにいちゃんやリーナと過ごせるのが、すごく楽しいの おにいちゃんも、「リーザは、お嫁さんだからね。リーザとずっと一緒なのは嬉しいな」って、私を抱き寄せると、リーザルトも私とリーナを一緒に抱いてくれたの そして。リーナは「私はリーザの事を、妹として接してきたんだ」と言ってくれたんだ リーナのおにいちゃんも「俺は、リーナもリーザも。大事な人だって思ってるからさ」と言うの リーナのおねえちゃんも、「リーザと、おにいちゃんの事が大好きなんだよ」と。私もおにいちゃんが
「リーナも好きだよ」と言うとおにいちゃんもリーナにキスをして 私にもキスをしてくれたの それから私達は、私達のお家に帰ると 私とリーナと、おにい
「ユウ君は、私のものなんだから」
「そうじゃないぞ。ユウトとリーナが結婚したとしても 俺がお前達を大切にするのは変わらないからな。リーザはもう俺の妹でもあるわけだし」と言う
「でも。私が一番おにいちゃんといる時間は長いの。だから、お兄ちゃんの一番は私がいい」とリーザ リーザは俺の体に抱きついてきて リーナは「お兄ちゃん。私が結婚しても、おにいちゃんの事を忘れる事なんて出来ないよ。私にとってもおにいちゃんが大好きで おにいちゃんとリーザルトの 二人の事が大切だから」とリーザルトの腕に
「私も おねえちゃんがお婿にいっても、おにいちゃんや、リーザルトや、おねえちゃんが大切だと思っているんだからね」と言うと、リーナも リーザルトの頬にチューをしていたのであった。
「リーナも。俺と結婚して欲しいくらい、俺もリーナやリーザを愛している」と言うと
「うん。私はおにいちゃんと結婚して リーナのパパとママになりたいと思ってるの」とリーナ リーナはリーナで、リーナのお母さんの、お母さんのようになっていて。リーナのお母さんに、リーナが「お義母さん」と呼ぶように
「リーザルトとリーナが、夫婦になれば、リーナも、リーナのパパとお母さんみたいになれるでしょ」と言っていたのだ そして、元の世界に戻った後も、私達の絆は深まり続け。私はリーナの家に居候する形で 私達はリーザルト達と生活を続けることになるのだった 元の世界に戻るために、リーナとリーザルトは元の世界に戻っていき。私達家族とリーザルト達も一緒に元の世界に戻ってきたのだが、私やリーナは 元の世界で、お父さんやお母さん。私やリーナにとってはお父さんとお姉さんのような、存在になるおにいちゃんと一緒に暮らすことになり。私は、リーザルトと一緒に暮らす事になった。私達は、元の世界に戻った後、元の世界で暮らす事になるのだが。元の世界に戻った直後は
「私達は元の世界での生活に馴染めるのだろうか?」という不安もあったので。元の世界に戻ってからしばらくは。私はリーナの家に住むことにした。リーナのおにいちゃんは。私達の世界に残ることにして、お姉ちゃんの側に居てあげたい。お姉ちゃんの支えになってあげるのだと リーナが言っていたのである。リーナのおねえちゃんが心配なのだが、私達姉妹とリーナの家族は 家族のように仲が良くなっていることもあり。
「リーザルト。リーファの事は私に任せて」と リーナはお姉ちゃんに言われ。私達の世界に来たばかりだけど、リーナのおにいちゃんも元の世界に帰ることになっていて、おにいちゃんが私に、「リーザ、リーザルトと一緒に暮らしてくれてありがとう。これからも仲良くね」と頭を撫でて 私を慰めるように、優しく言ってくれたので。私も「はい。おねえちゃんのことをお願いします。それと リーザルトのこと大事にしてあげてください」と笑顔で言うの 私達が元の世界に戻る前に、おねえちゃんとおにいちゃんとリーザルトと一緒に過ごして。おにいちゃんは、
「元の世界に戻ったら、俺やリーザルト。リーサと離ればなれになってしまうのかと思うと。辛いんだ。それに俺にはリーナが、リーサルトが居るし、おにいちゃんもいるから。リーナの事もリーザが、大切にして欲しい」と言ったので。私は、おにいちゃんに、リーザルトは、リーナに「私にとってはおにいちゃんや、リーナや、リーザルトも大切なおとうとみたいなものだし。リーナと、おにいちゃんも姉弟のように接していて。私の家族だよ。リーナは、私の大切な人。だから、私にとっては家族だから。リーナを幸せにして欲しい。私にとって、リーナも、おにいちゃんも、おねえちゃんも家族なんだよ」と言って抱きしめると リーナとおにいちゃんは
「リーザ。俺はリーザルトと一緒になった時 お前のことも家族の一員になったんだ。俺はリーザルトの事を愛しているけど おにいちゃんの事も愛しているから。リーザルトと、リーザルトの事を愛している。リーナのことも 俺は愛しているから」とおにいちゃんは言うので。私はリーナと二人をおにいちゃん達に抱きしめられながら、おにいちゃんの言葉に泣き出したのであった。私がリーナやリーナに
「私はおねえちゃんが幸せになれないのが悲しい」と言うと。リーナは「私は リーザがおにいちゃんやリーザルトに甘えられるから嬉しいよ。それに 私は、リーザの事が大好きな妹のように思っていたから。私は、おねえちゃんとして、妹が幸せならいいなと」と言うと リーザルトが、「リーナ。俺とリーナは恋人どうしだよね。なら、おねえちゃんはもうやめてよ」とリーザルトに言うと リーナは「うーん。じゃあ、リーナのおねえちゃんは卒業する」と言ってリーナは、リーナのおねえちゃんは卒業した。と宣言
「でもね。私はリーザの事を 妹だって思っているからね」と言ってリーザと私を抱きしめてくれた。そしてリーザルトもリーザルトで、お兄ちゃんに甘えるようにして
「俺はね リーザの事が好きで好きで仕方がないんだよ。リーザのことは誰よりも好きになってしまったんだ。俺がリーナに抱いていた想いとは、ちょっと違って、今はリーザに愛情を感じているから」と。私もリーナと リーナとリーザルトのやり取りを聞いているだけで涙が流れてしまい。私は「リーザルト。私の事を大切にしてくれるって言ったよね。だから私にも。リーナの事と同じように。リーザルトも私の事を、リーナやおにいちゃんと同じくらい。いえ。おにいちゃんと同じくらい 私の事を大切に想ってくれるって信じているんだよ」と言って 私は、おにいちゃんがしてくれたように。私の方からも、リーザルトを抱き寄せ、私はリーザルトの唇に自分の唇を重ね、キスをしたの。私が、リーナやリーナのおじいちゃんやおばちゃん。それにリーザルトと別れてから。私達の家族のような関係になりつつある リーザのお父さんや、おにいちゃんや、リーザルトが居たとはいえ。元の世界では 私は家族を失ってしまったような気分に陥っていたの。だから、おにいちゃんが
「リーザは おにいちゃんと結婚するまでは、家族を失ったと思っていたんだろう。でも、今からは違う。俺もリーナも、そしてリーザルトも 俺の両親もリーザの家族のつもりでいよう。俺達はもう家族なの 俺達は離れることは無いだろうからさ」と言ってくれた時は。本当に嬉しかったんだ。だから 私は、リーザルトがリーナと同じくらい 私のことを大事にしてくれていると信じている。リーザルトは、私のお兄ちゃんであり。私はリーザルトの事が、好きなんだもん。リーザルトの気持ちがリーナに向くことがあっても、
「それでも 私はリーザルトの事が好き」という確信があるから。私は安心できるのだ。そう思いたいのだ。そして、元の世界に戻ると 私は、おにいちゃんの膝の上に乗っかり おにいちゃんとチューをして。「おにいちゃんとチューしちゃったね。元の世界に戻ったら、いっぱいチューしてもらいたかったんだからね。おにいちゃん大好き」と言うと おにいちゃんは、 私を抱きしめて
「俺の方こそ おにいちゃんがリーザにキスした時 リーザのことが羨ましかったんだ。でもリーザルトがリーザルトのやり方で、リーナにキスをしているのを見ていて 俺もリーナのことを愛するんだから いいかなって思うんだ。リーナが俺の嫁になることに決まったら おにいちゃんは嫉妬するかも」と。私もリーザルトにリーナを取られるのではないかと不安を感じていたんだけど。私は、リーザルトのこと好きだし、リーザルトに「私以外の女の子に手を出したりしたら 怒るんだから」と、リーナがリーザルトのことを リーザルトに「リーザルトも私達と一緒に暮らせばいいのに」と言っていた時に。リーザルトの側に居たいと私は感じていたので。リーザルトに、おねえちゃんを、リーザルトのお姉ちゃんをよろしくね
「私はリーナやリーナのおにいちゃんも、リーザルトもみんな、家族のように大切なんだ」
と言うのだった。リーザルトは
「リーザルトとリーザルトのお姉ちゃんは家族みたいで 私はおにいちゃんと一緒なんだよね。リーナのおじいちゃんと、リーザルトのお母さんは親子で リーザルトのお姉ちゃんはリーザルトの姉でしょ。お姉ちゃんがリーザルトに取られないか心配で」
と言うと、リーナが
「リーザは、おにいちゃんとずっと一緒に居てあげるんだから」と私に言ってきて リーナが「私の方がお姉ちゃんなんだもん」と言うと リーナと私の間で言い合いが始まったの。おにいちゃんが「リーナ。リーザがかわいそうだから そんな風に言っちゃだめだよ」と言って リーナは、おにいちゃんに「リーナはね。リーザルトに取られた気がして悔しいの」と言って、リーナは、私の胸の中で「ごめんね」と言いながら泣いていたの。だから私に「リーザルト。リーナを慰めてあげてよ」というと リーナは「私は、リーナのおにいちゃんと結婚しているんだから おねえちゃんでもあるんだから 妹には譲らないんだから」とリーナは言うと 私は「リーナが おにいちゃんの婚約者なら リーザルトとおにいちゃんと 私が結婚した後は 私とリーナが、姉妹になるんでしょ。私もおにいちゃんと兄妹になれるんだよ。私だってリーナの妹になりたい。私は、リーナと、リーナのおじいちゃんとおばちゃんの娘で リーザルトのおねえちゃんだし 私もおにいちゃんと、リーナが結婚するまで 妹だもん」と言って、おにいちゃんの胸に甘えるの リーザルトは「俺は、リーナと結婚してからも。俺が死ぬまで 俺のそばにいて欲しいな。俺はリーナがいない人生なんて考えていないから」と言ってくれていたの。
そして私は
「私は、おにいちゃんと結婚したら、妹としておにいちゃんのお世話をするんだから」と言って。おにいちゃんは私を優しく抱き寄せてくれた。リーナは、私達が話をしていたら。「私はリーザルトに 妹扱いされたから 私はリーザルトと結婚する。私もおにいちゃんの妻になって おねえちゃんとしてリーザをおねえちゃんするんだから」と言って。リーナは私の方を見ながら、「私の方がおねえちゃんだから 私の言う事を聞きなさい」と言ってくるので 私が「私の方がおねえちゃんなんだから。リーナに、おねえちゃんと言われたくないよ」と言うと リーサルトが「リーザは、おねえちゃんじゃなくても かわいいよ」と言うと。
リーナは「私はリーザルトのことが好きなんだもん。だから私は、リーザルトに妹として扱われても気にしない」と言ってリーザルトとキスをしたの。私は、おにいちゃんと、おねえちゃんとキスしたリーナに対して。おねえちゃんとしてリーナに「リーナ。おねえちゃんがおねえちゃんとして、リーザルトに甘えることくらい 我慢しなきゃダメじゃない」と言って。私がリーナとキスしようとすると リーナは私とリーザルトを引き剥がすようにして リーザルトの事を抱きしめたのだ。私が「私が甘えさせて上げる」と言うと
「じゃあ。リーザ 俺が、リーザを抱きしめている間に リーナとチューしていて」と言って 私は、おにいちゃんに後ろから抱きしめられ。リーナとキスをして。おにいちゃんが、「リーザが俺の恋人になったってことは 俺は、リーナともリーナのおにいちゃんと家族になれってことだから これから、4人では、俺達の子供を作っていこう。それにリーナやリーザと夫婦になれば。リーザルトもリーナのおじいさんも 俺にとっては義理のおじいちゃんや、おばちゃんにもなるんだから リーナの事をお願いするよ。リーザルトもリーザの事は大切に思っていてくれてるんだから」と言ってくれて 私達は、おねえちゃんや妹としても 恋人同士にもなり。私はおにいちゃんと キスをしたんだ。おにいちゃんのことが大好きなの。そして私はリーナやリーザルトとキスをしたの。リーナとリーザルトがキスをしてきて リーナが「私の方が、リーザルトのことが好き。私の方が好きで。私のものなの。私の方がリーナよりリーナのおにいちゃんを幸せにして上げられるんだから」と言うと。
私は「私は、リーナやリーナのおにいちゃんがリーザルトのことを好きでいるように。私は、おにいちゃんが、大好き。私は リーナよりも、リーナのおにいちゃんやリーナの事が好き おにいちゃんの事が大好き。だから私は、リーナやリーナのおにいちゃんにも負けない」と言ったの。私がリーナやリーザルトとキスしているのを見たおにいちゃんが
「リーナ リーザのことが、本当に大好きだからって リーザを独り占めしたらいけないだろう」と言うと リーザルトは、リーナを引き離し。私を抱き寄せて リーナに「リーザの事もリーザルトと同じくらい好きなんだから」と言って リーザルトは私に「リーザ。おにいちゃんの膝の上に座って、おにいちゃんに膝枕してもらって。チューしようか」と言うので 私は、リーザルトの膝の上に座り リーザルトが、キスをして来て リーナは おにいちゃんの腕を抱きしめて。
私はリーザルトとチューをして 私達の様子を見ていたおにいちゃんが、私を抱きしめてキスしてきたの。
私もリーナも。リーナのおじいちゃんとおば
「おねえちゃん。今日は何を教えてあげる」と言うと。リーナのおじいちゃんが、俺のことを、じーっと見ていた。
リーリヤが「おにいちゃん この子達は 私とおにいちゃんが 魔法の練習をしていた時にいたの」と教えてくれた。
俺は「リーリヤは、リーナと一緒に俺達に魔法を見せてくれないかな?」と言うと リーナが
「私は いいけれど。おにいちゃんが、私とリーザ以外に魔法を見せるの?私は構わないけど」と言うと リーザルトが「お父さん いいですよ。俺はお母さん達には おとうさんは魔法使いだから、魔法を色々知っています。お母さんが病気になった時におにいちゃんが治してくれたんだよ」とリーリャが説明して、リーザは「リーナのおじいちゃん。リーザルトのお姉ちゃんだから。私の事おねえちゃんと呼んでね。おねえちゃんが何でもして上げていいんだよ」と言うと リーナは「私は、おねえちゃんだから。おねえちゃんらしいことしなくちゃ」とリーナが言って。リーシャが
「リーナのお父さんは、おにいちゃんの弟子でもあるんだから おにいちゃんに、何か聞きたいことがあったら聞いてあげますね」と言うと。リーナの父親は
「リーザルトと、リーリヤに。魔法を見せてあげてください」
「おにいちゃん。私 お母さんに教えてもらう」と言うので、俺は、娘と弟子のために 回復のスキルをリーナとリーナに見せることにした。リーナが、回復のスキルを使ってみせた。そしてリーザルトが
「リーナ 凄いね」と褒めると、リーナは
「リーナのおじいちゃんと、リーザルトも、一緒にやってみる?」
と2人に問いかけ。リーナは「リーナのお母さんの病気を治して見せてくれる?」と言って リーナ
「リーナのお父さんの病も、治して見せるよ」と言って。
リーナが俺に向かって 笑顔で言うので、俺は、「そうだな。そうすると、まず、リーザルトの回復だね」
と俺が言うと リーナの父親が、不思議そうな顔で「私は大丈夫ですが、なぜ 私の治療が優先なのかが分かりませんが」
と言うと。リーナが「おにいちゃんが、リーナのおとうさんの病気が もう治ったと思っていないだけだと思うの」とリーザルトが言ったので。
俺はリーザルトに「俺に心当たりはないが、リーザルトが そういうなら、リーザルトのいうとおりかもしれないな」
と言うと。リーザルトは俺に「俺は リーザが回復の魔力を持っていることを知ってた。リーザは、リーナから受け継いだ回復の魔法が使えたはずだよ。でも、俺には、リーナとリーナとリーザにしか回復の力がないように思っていたから、リーザを回復役にはしたくないと思っていたんだけど。おにいちゃんと、リーナが結婚したんだから、回復の力を持っていてもいいよね」
リーザは、回復の力を持っていたのか」と俺が驚くと。リーナが
「おにいちゃん。リーザは、私達と違うから、私達とは違う。おねえちゃんだから、きっと特別なんだと思う」と言うと。リーザが、「そうよ。おねえちゃんなんだから、特別よ」と言うので
「じゃあ 試して見よう」
と俺が言うと。リーザルトが「お父さん。少しの間 待っていてください。おねえちゃんにやってもらうんで」
リーザに「リーザ。今から、回復を頼む」と言うと リーザは、「おにいちゃん どうするの」と不安げに言うので。
「俺は リーザルトを回復させるように 念じてみる」と言って リーナの父親に、俺の気持ち
「リーザルトが回復するイメージをして欲しい」
と言うと。リーザルトはリーナを見て、リーザルトに微笑んだ後 リーナの両親に、リーナと同じ、リーザルトに似た優しい笑みを見せたので。リーナが嬉しそうにしていると。リーザルトが、目を閉じてから、リーナに目配せをするのをみて、リーナが リーザルトの額に手を当てた。するとリーナは「リーザルト。おにいちゃんは あなたを信頼していますよ」と言うと、リーザルトがうなずき、目を開け 俺を見る。
リーナが俺の目の前までやってきて
「リーナのお父さん。お願いします」と言ってから 俺の前に立った。俺とリーザは「リーザルト お願いする」と言うと。
リーザルトは、「お父さんの事をお願いします」と言い。俺が「任せておけ」と言うと。
リーザは「私のことは、お願いしなくても、おにいちゃんにお願いしてあるんだから 心配しないで」と言うと。リーナは、リーナの母親の方に行き リーナが、「リーナのおかあさ~ん。おにいちゃんが、私と、おにいちゃんが結婚するまでは、おとうさんに何もしちゃだめだよ だって、私と、おにいちゃんが結婚しても、リーザルトのお姉ちゃんがリーザなんでしょう」と俺に 抱き着いてきた。リーナはリーナの頭を撫
「リーナ リーザルトが俺に何を教えて欲しいか分からないが、俺に分かる範囲で教えて上げるよ」
と言って、リーザルトに、リーナの両親に、魔法を見せろと言ったのは、リーザルトが回復魔法の使い手であることと。リーザルトが、リーリヤに回復魔法を教えた
「リーナがリーザの時に使っていた魔法は。この世界では、使えないようなので、俺のオリジナルで作った魔法だけど、効果のほどは確かめているから」
と俺が言いながら、リーナと、リーザとリーナの母親に
「お母さま。リーナが私より凄いの」というと。リーナは「私のことをおねえちゃんて言ってくれるなんて。リーナのおねえちゃんになってくれたら嬉しいけど、無理かな」と言うと リーザルトが「リーナのおねえちゃんですか。それは、素敵ですね。お父様。私がおねえちゃんになるって言ったんですけれど、私をリーナのように おにいちゃんとか。おねえちゃんと読んでもらえないので、ちょっと悔しいのですが」と言うと。リーナの母親が笑顔で「リーザルトちゃんはリーナのことを リーナみたいに リーザルトおねえちゃんと呼べないでしょ」
とリーナが「えーっ。私 リーナみたいな感じになりたいんだよ」と言うと リーザルトが、恥ずかしそうな顔をしていた。リーナは、そんなリーナを見ながら、俺の隣に来て「私とおにいちゃんの子供が生まれたら」と言うと。俺はリーナと、リーザを見比べてから。「俺とリーナの子供がリーザと同じような髪色になればいいな。そしたら お揃いだろう」
と言って。リーザルトのところに行って「リーザルト。リーザに回復をしてもらってみてくれないか」と言うと。リーナは、リーザのところに言って「私ね。私とおねえちゃんの子供のリーザルトが欲しいんだよ。私の子供もおねえちゃんだから、お揃いだもん。それに 私もリーナになったけど、私達は、リーナおねえちゃんになったんだよ。だから リーナのおとうさんと、リーナのおとうさんは 家族だから。おねえちゃんだよね」と言うと リーナの父親は、「そうだったね。リーザは私達の娘だし、リーザルト君は、リーリャの子供達なんだよね。リーナちゃんのお兄さんだよ」と言うので リーナが、
「私とおにいちゃんが結婚してからね」と言うと リーナは「えー それだといつになっちゃうか分からないよ。リーナのおじいちゃんは早くリーナをお嫁にしたいって、リーナのおばあちゃんに言っているんでしょう」と言うと リーザルトが
「おじいちゃん。僕とリーナが一緒に暮らすように おじいちゃんがしてくれてるから。僕のお父さんとお母さんも、一緒に暮らすようになったから。リーザは僕と結婚することを前提にリーザの妹にしてくれるんだろう。リーザルトがリーザと結婚した時も リーナがリーナでいたとしても。リーナがリーザになっていたとしても。リーナはリーナで リーザルトはリーザルトのままで良いと思うんだ」と言うと。リーナは「うん。そうだね。リーザルトのお父さんはリーナがおにいちゃんになついちゃうと、リーザルトと遊ばなくなっちゃうかもしれないと思ったんだけど、そうじゃなかったね。おじいちゃんがリーナを、おにいちゃんと、妹にしたかったから」と言って リーナの父親に、「リーナはね。いつも笑顔が可愛いから、きっと幸せになれますよ でも お兄さんのユウ君が一番 可愛くて好きな人かもですけれど」
リーナが
「でも、リーナのお父さんが一番好きですよ。リーサルトの方がカッコイイとは思いますけれど」
と言うと リーナの両親が笑っていたのであった。
俺はリーナの家族と話をしながら。自分の回復をすると。リーナと、リーナの父親にも回復魔法をかけたので。
「リーザに回復をかけてもらうのも良いが。やはり、リーザは、リーナに回復してもらうのが一番安心して任せられるようだ」と言うと リーナは、「リーナのおかあさんの回復魔法も 私と変わらないよ」
と言うので。「俺は 回復魔法は苦手だが。魔力操作は得意な方だと思うよ」
と俺が言うと。
「私は 回復は 回復薬があるから あまり使わないから、おにいちゃんが回復してくれたから」と リーザが言ってくるので。
「回復の力を持っていなくて。ごめん」と言うと。リーザは首を振った後に、「おにいちゃんが居てくれるから 私は寂しくないし。それに おねえちゃんだから おねえちゃんだから、私を リーナと間違えてくれないんだよね。
だから、私を私として見てもらえることが嬉しかったの。ありがとう」
と言われてしまったので リーナが、「おねえちゃん。私の真似しちゃダメだよ」と言うと リーザは、リーナの方を見てから。「おにいちゃんは、おねえちゃんをリーリヤと見間違えたりしないんだよね」と聞いてきたので。「当たり前だろう」
と言うと リーナが俺に寄り添ってきて「おにいちゃん 大好き」と言って 頬にキスをしたのを見た リーザは「おにいちゃんずるい。私のおにいちゃんなんだから」と言って 俺の腕に 腕を絡ませてくると。俺は、 リーザの頭を抱き寄せて。「リーザはリーリヤじゃないし。俺は、俺にとって大切なリーザのことを忘れることは無い。俺の大切な女の子が二人もいるのに、俺が二人のことを見間違えるわけがないじゃないか」
と言ってキスをしてから
「リーナも、俺が愛するたった一人の女の人だよ」と言って リーザルトに「リーザルトに回復を頼む」と言うと リーザルトは、「分かりました。リーザにお願いされなくても 僕だってリーナが リーナだって分かっているんですから」
「私には おにいちゃんとリーナがお姉ちゃんで おねえちゃんはおにいちゃんとリーナだけなんだから おねえちゃんは、私がおねえちゃんだって、分かってくれるだけでいいの」と言うので。俺もリーザのことを 愛しているし 俺とリーザとリーナでいるのは、本当に心地よいことなのだが。リーザルトとリーリャがいるので、リーザに頼んで
「リーナが リーザになってくれたとしても、リーナが俺のお嫁さんであることに変わりないのに リーザとリーザルトが同じなのは リーナとリーザルトが俺の一番大切だから。
同じにする必要はない。
だからリーザ お前は おねえちゃんだから、リーナが俺とリーナが おにいちゃんとお姉ちゃんであると認めてくれても、リーナとリーザルトが違うって思っていてくれよ」
と俺が言うと リーナは、「そうだよ。リーザ。リーザルトとおにいちゃんは違うんだよ。リーザルトのことは好きだけれど。リーザルトのことが 好きではあっても。リーザルトとおにいちゃんとは違うよ」
と言うと。リーザが俺に抱き着いてきて 泣き始めた。俺は、そんなリーザの頭を撫でてから。リーザルトに 回復魔法を掛けてもらったので。「リーザルトのお父さんとお母さんに 回復をしてあげるから」と言うと。
「お父さんとお母さんはもう、回復した後なんですよ。だから僕は、お父さんとお母さんの傍にいるより。お兄ちゃんのところにいた方が。お父さんやお母さんに怒られなくてすむと思って」と言うので リーナとリーナの両親を見ると
「「パパとママは おにいちゃん(おにいさま)を大事にしろ」って言ってたよ」とリーナが言うと リーザが、「リーナもおねえちゃんなんだから。私達のおにいちゃんに優しくするんだよ」と言うと リーナは、
「私とリーザルトのおにいちゃんが結婚してからなら良いでしょ」
「私とおねえちゃんと、リーナのおとうさんとおかあさんと一緒に 私達とおにいちゃんのお店で暮らそうよ」
と言うと リーザが、リーナと俺に、交互に「うん。分かった」「良いですね」と言っていたのだった。
リーナの家族と話を終えた俺が、俺の部屋に戻ると
「おにいちゃんは おねえちゃんが、リーナがリーザだったとしても、リーナをおにいちゃんの彼女さんとして、大切にしてくれるの?」とリーナが不安そうに聞くので。「もちろんだとも。俺はリーザの事が大好きだけれど。それでも。リーゼもリーナも同じように好きなんだ。だから、どちらがどちらかと選べと言われたとしても。選べる訳ないだろう」と、きっぱりと言ったのであった。そして、「リーザは どうしたいんだい」と聞くと リーザは「私は リーナが私になったのに。私のおにいちゃんは、リーナに取られちゃうのかなって思ったの。おねえちゃんなのに 私はリーナのおにいちゃんの彼女になっちゃいけないのかな」と言うので 俺は、「リーザは おねえちゃんになったのかもしれないけど。リーナが、リーナの事を リーナだと、俺の大事な人だと認めた以上は、リーザはリーナにとっての妹であり、俺の妹だ。リーザが望むならば、リーナも、リーナと一緒でも良いと思うんだけれど」と言うと リーナが
「うん。リーナとリーザは一緒に暮らしたい」
と言うと リーナの両親が「じゃぁ 今すぐ、引っ越しの準備をしなさい」と言い リーザの両親が、「良かったね。リーナ。おめでとう」と言って。リーザルトが、「おにいちゃん。リーナがリーナで、おねえちゃんと仲良くしてくれるなら 僕もおねえちゃんと結婚することにします」と言うと リーナが「リーナも、おにいちゃんと結婚できたら良いのにな。リーナね。本当は、リーザがリーナになればいいって思っていたんだけどね。リーナもおねえちゃんで おにいちゃんの、リーナになるって決まったみたいだし」と言うと。リーナが「リーナは、リーナのまま、おにいちゃんと結婚できるようにがんばるから」
と言うと リーザは「じゃぁ、私は リーザのままで、おにいちゃんと結婚して、おねえちゃんになるもん」と言うと。リーナはリーザと睨み合って。
リーナが、
「おねえちゃんに、私が譲れるわよ」と言うと。リー
「おにいちゃんは リーナが、おにいちゃんの彼女にしてくれたから。私はリーナのおにいちゃんの彼女の、妹になることにしたから だからリーナもおにいちゃんと おにいちゃんと結婚した後に 私のおにいちゃんとして認めてよね」
リーザが
「リーザは、リーザがおにいちゃんの おねえちゃんになって おにいちゃんを独り占めするつもりなんでしょう」
と言うと リーザが、「当たり前じゃない。おにいちゃんの彼女は リーナと、リーザだけだし、私が一番大好きなおにいちゃんだから」と言うと。リーナは「おにいちゃんの彼女は、二人もいないんだよ」と言うと リーナの両親は、「あら、でもリーナの婚約者だって リーザもおにいちゃんのこと 好きになったんでしょう。おにいちゃんには、お嫁さんを沢山作ってほしいものね。ねぇ。あなた」と言って。リーナの父親がリーザの方を見て
「確かにその通りだけど。まぁ俺とリーリャの娘なんだから、俺達は娘が一人増えるくらいの感覚だから。リーザとリーナと。二人が結婚した後は。お前達に子供ができれば お前達の姉妹は、5人になってしまうかも知れませんよ」と言うと リーナの母親は、「そうなれば もっと増えて6人も姉妹が増えてしまうかもしれなくない?」と言うと。
「それも面白いんじゃないか。リーナのお母さんと、リーザのお母さんの仲が良ければ、6人の姉妹で、リーザ達が結婚した後に、姉妹が増えるかもしれないじゃないか」と言うと。
リーザは「リーナは、私が先におにいちゃんとおねえちゃんになって、リーナとおにいちゃんと3人で暮らせるのに」と言ってから
「リーナ。リーザルトは、おにいちゃんの義理弟になるけれど。良いの」
リーザは、
「えっ?リーナがリーナだって分かっているのに。リーナがリーナでいるなら。私だってリーナだよ」と言ってから。
「リーナは、リーナのままだった方が良いんでしょ。リーザルトがリーナの義理弟にならなくても、いいよ。リーナには、リーナがいるし。おねえちゃんがおにいちゃんのお嫁さんになりたいっていう気持ちわかるし。私だっておにいちゃんのこと好きだから」
「リーナはリーザのことをリーナって呼ぶけど、おにいちゃんの前ではリーナと呼ぼうよ」
「わかった。私もリーナのことはリーナと呼ぶよ。でもリーザは、おにいちゃんのお嫁さんになれるように頑張るから だから、私のこと 応援してくれますか」と言うので 俺も「もちろんだとも」と応えたのだった。
リーナの家族との会話を終えたあと
「おにいちゃん。今日はもう遅いから 明日から、リーザのお母さんとリーザとおにいちゃんとリーナの4人で、この世界の王都に引っ越ししてもいいかな。お父様や、お母様に、報告とかいろいろあると思うし 」
リーザが、リーナに向かって
「そうですよ。明日からも一緒にいられなくなるんですし。もう、家族みたいなものだから みんなで住んでもいいと思います」
とリーザルトも言うので
「そうだな。俺もそのほうが 良いと思う。じゃぁ 俺の家で、一緒に暮らそう」
俺が、リーザとリーナの両親と リーザルトにそう提案すると。リーナの両親が、俺達の住んでいる家が欲しいという事で、今すぐに 住む家が必要ということで。俺の家を建てるために大工さんに来てもらって。それから俺とリーザが大工さんや、他の職人達を連れて 俺の家に案内することになったのだった。
「おにいちゃん。ここは?」とリーザが言うので
「あー。ここは、お爺ちゃんとおばあちゃんが住んでいた家の前なんだ。今は誰も使ってないから。リーザ達と一緒に住んだとしても大丈夫だと思う」と リーザに言うと。
「じゃあ。おにいちゃんのお家は ここが、新しい おうちなんだ」
「リーナは、ここなら安心できるよね」と言うので
「うん。ここなら リーザルトのお姉ちゃんになった リーザルトとおにいちゃんの大切な人だもん」
リーナが、リーザルトの方に目を向けてから、微笑むと、リーザル
「リーナも、ここに住みたいです」と言った。
俺は「うんうん」と言いながら、家の方に向かうと 俺の家の中に入って、まずは、皆にリビングに集まってもらい、ソファーに座り込んで一息ついた。
俺とリーザとリーザルトの三人で暮らして居たが。四人に増えても問題ないだろうと思い、皆を呼んだのだ。そうこうしていると、俺の妻達が 俺達の所に
「旦那様 どうかされましたか?」と言うので。俺は「ああ リーザの家族が、これから暮らす家を造っているんだけど リーナのお父さんが、リーナと、リーナの両親の家とリーザルトの姉になったリーザと一緒に暮らしたいんだってさ」と言うと。妻は、「それじゃぁ。リーナさんのお父さんの所とリーザルト君のお家に。リーナさんのご家族の家を作るんですね」と言うと 俺は、「そうだ。リーナのお父様も、お母様も 俺の大事な家族だからな。リーザの事も、リーナの両親に気に入れば、俺は大歓迎だからな」と言うと。リーザは「良かったね。リーザのお母さん」と言っていたのであった。
「お兄ちゃん。この子誰ですか」と、俺の妹で妻である リーゼリットは言ったので
「うーん ちょっとまってね。
君は誰だい?」
「私の名前はリーゼロッテと言います」
「君の名前は分かった。
でもどうしてそんな恰好で俺の前に現れたんだい?」
リーゼロッテと名乗る女の子は自分の服装を改めてみて「うそ? 服が無いよ」と言った
「あのね。リーゼちゃん 落ち着いて聞いてね あなたは死んでいます。そして今私は神様からお願いされて リーザの妹として生きてほしいと言われたのです。そこで私はリーゼちゃんが、幸せになるようにお祈りします」
と俺の妻が言ってくれた。
(この子は俺がリーザの事を考えているうちに、リーザに呼ばれたんだろうな)
「私は、あなたの妹のリーザちゃんが羨ましくってリーザちゃんが妹になればいいと思っていたの」
「それでどうしたの」と聞くと。
「私はあなたの妹になる」とリーゼはいった。リーザの方は少し嬉しそうな顔を浮かべてリーゼを抱きしめた。
「おにいちゃんは、リーザだけを見てくれればいいの」
「えっ?リーザの事が嫌いじゃないのかい?」
「違うよ。私がリーザちゃんの事が大好きだから」と言って、また強く抱きしめてきたのであった。
「ところで、私にはお兄ちゃんがいないから お兄ちゃんの事は、あなたと呼ばせて貰ってもよろしいでしょうか」
とリーゼは言ってきたので
「構わないけれど。俺もリーザがリーザなら。お前もお前だ」と言うと。「おにいちゃん」と笑顔を見せてくれたので。俺の頭を撫でると「えへへ」と言ってきたので、俺もつい微笑んでしまった。俺の目の前にいるリーザも微笑んでいる。リーザには俺の心が読めるみたいだけど。リーザの前ではなるべく心の中では感情を出すようにしていきたい。
リーゼには俺とリーザの事を説明してから リーナのいる場所まで、案内をした。リーナは、
「はじめまして。リーゼロッタ=クレナイです。よろしくね。私のこともリーナと呼んでくれていいし」と言ってリーゼロッテに手を伸ばしたのだが、
「初めまして。リーナ様って呼んだ方が良いかな?」と言ってきていたのだったから 俺は、「リーナにはリーナで良いんじゃないかな」と答えたのだったが、リーナは「じゃあ 私にリーナ様って呼び方止めてくれるかな リーナって呼び捨てにしても良いよ」と言うの
「うん。リーナで良いなら。私もリーナって呼ぶね。おにいちゃんは、リーザのおにいちゃんで。リーナはリーナの大切な人だから、リーナのことは、リーナと呼ぶことにさせて貰うよ」
リーゼはリーナに抱き着くように 飛びついてからリーナに抱っこされていた。
それからリーゼントが、リーザに近づいてきて、リーザルトと話をしていた。リーナが、
「私の婚約者を紹介するね」と言ってから、リーザルトを紹介した後。リーザルトは、
「私の事をおねえちゃんと呼ぶように、良いですか? おにいちゃんの事も、おにいちゃんと呼ぶようにしたいんです」と言ったが。リーザは
「いいよ」と応えたので、リーザもリーナも リーゼのことを「リーナ」「リーナ」とお互いに名前で呼びあうようになったのである。
「リーザルト君、リーナのこと大切にしてあげてね」
とリーゼは、優しくリーナとリーナに抱かれているリーザに目を向けるのだった。リーザルトもリーザに「リーナのことを大切にします」と言うと、リーナが「おにいちゃんもだよ」と言われてしまった。それから俺達は4人で暮らしていくことが決まって。俺は妻達に相談してみる事にした。
リーゼが、リーザの部屋に引っ越してきてから、リーザはリーゼルと遊ぶことが多くなったので。
リーザ
「ねぇ リーナ、一緒に遊ぼう」と言うので リーザ
「うん。一緒にあそぼう。リーザルトも一緒に行こう」と言うので、リーザルトも一緒に行く事になったのである。それから3人は仲良く遊ぶようになっていた。
それから数日経ったある日の朝。リーザが、朝食を食べている時のことだった。
俺はリーザルトの様子を見に行った。俺がリーザルトの部屋の前に立ってノックをして声をかけると。「はい」という返事が返ってきた。俺はリーザルトが起きているか確かめるために扉を開いた。
リーザルトが起きていたので。「リーザルト 起きてるのか?」と声をかけたが。俺はベッドの上で倒れこんでいたリー
「ううっ」とうめき声で 苦しそうな声を出していた。
「リーザルト 大丈夫か?」と声をかけて 俺はリーザルトの体に異常が無いかを調べるためにリーザルトに触れようとしたその時。「いや やめて!」という声が聞こえて。俺は リーザ達を起こしに行ってから、リーナ達と、部屋を出て、リビングに向かい。
リビングのテーブルに座ってから、 俺が、皆に状況を説明しようとする前に 妻の一人が「まさか」とつぶやいてから、急いで自分の家に戻り、薬を取ってくると走って出て行ってしまったのだった。
俺達もリーザと一緒になってリーザルトの家に行き 俺と、
「俺がリーザルトを助けるんだ」と言って 俺について来てくれようとしたが。リーザが、泣き出して リーザのお母さんに慰められていたので、リーザの母親と一緒に、リーナと俺の妻がリーザルトの家に残り。俺の妻が帰ってくるのを待つ事にした。俺と妻達が待っている間に、リーナはリーザとリーナの妹である リゼと一緒に遊び始め、その光景を見ながら俺もリーザルトを待っていた。
俺の妻が薬を手に戻ってきて、すぐにリーザルトを治療し。リーザルトの病気は治ったのであったが。俺の妻が、
「この子の体を見て。体が病に侵されているのはわかっていたけど。こんなに悪化するまで、私達が気付かなかったなんて。
この子は。いつからこの状態だったのかしら?」
俺の妻達が、「この子に私達が気付かない内に、どれだけ辛い思いさせちゃったんだろう」
俺は皆の顔を見ると涙が溢れ出してきた。
俺はリーザルトを抱き寄せて、リーザルトに話しかける。
「リーザルトはさ。リーナの妹なんだからさ。俺にとっては 妹みたいでさ。それにリーナの事を慕ってくれていてさ。
リーザルトの事は本当に妹のように思っているからさ。だから。俺はリーサルの事を守ってやるんだ。だから。
今は、ゆっくりお休み」と言うと、リーザルトは寝てしまい。そのまま朝まで起きることは無かったの
「ご主人様。この子。私達の事をお姉ちゃんと呼ばせてください。お願い致します」と言うので。俺は「ああ 良いぞ」と答え。
「それでは 私はおにいちゃんとお呼びさせていただきます」と言ってくれた。
俺も、俺の妻とリーザが、家族になってくれてから、家族が増えていき、家族全員から、 おにいちゃんと呼ばれるようになり、俺は家族みんなでいるときだけは おにいちゃんと呼ばせてやるようにしたのであった。
リーザルトが家族に加わってから1年が過ぎたある日のことだ。
リーザの家で家族として暮らし始めると、最初は俺を警戒するような
「あの 私は、まだあなたの事を心から信用しているわけではないので 私の事を好きになられませんよう」と言われたり、リーナを尊敬していたようで、
「リーナ様は私の尊敬するお方で、私はおねえちゃんと呼びたいの」と言われたりもしたので、俺はリーナが、「リーザがそう思うのなら」と言ってくれていたから、「じゃあ俺は兄貴分って事だな」と言うと。リーザは喜んでくれると思っていたのに。
何故か、「私のほうがおにいちゃんなのに。お兄ちゃんの方が先にお嫁さんがいるんだよ。お兄ちゃんはもう、おじさんじゃないか 私より歳下だもん。」と言われてしまったのだ。
リーナはリーザのことをとても
「可愛い妹ができたわね。おにいちゃん」と言うので、
「俺は、リーナも大切だから。お前も大切な存在だと思っているし、 俺もリーザもリーナのことが好きだから これからも仲良くして欲しい」
「うん。わかった」と言うと、嬉しそうにしているのであった。
そして俺の家族に新しい家族が増えた日でもあったので。リーザルトも リーナのことをおねえちゃんと呼んだのである。リーザルトは俺が家族に加わった時に
「私はあなたをおにいちゃんと呼ばせて貰います。良いですか?」と言ってきていたが、 俺は、リーナが、おねえちゃんと呼ばれているなら 自分もおにいちゃん
「いいですよ。」と答えたのである。それからも、俺のことをおにいちゃんと呼んできているので、「まぁ良いけど。でも俺は、あんまり、お父さんとか呼ばれたくないから、できれば名前で呼んでくれないか」と言ってみたら、リーザルトも「私にとってもおにいちゃんは、リーザルトにとっての おにいさんなのです。
私がお世話になっている人のおにいちゃんなら。
私のおにいちゃんでもあると思うのです」と俺が「じゃあ俺はリーザルトのおにいちゃんになれば良いのかな?」
「はい そうなると嬉しいです。」
「わかったよ。じゃあ俺は リーザやリーナやリーザルトが困ってたら 守ってあげるおにいちゃんになるから 俺の事も頼りにしてくれよ」と言うと。
リーザルトも笑顔を見せてくれたので。「リーザルト。今晩は泊まっていけよ」とリーザルトに声をかけたのだった。
リーナが俺の言葉を聞いて リーナがリーザに「良かったね。リーナもリーザも リーザルトの事が大好きだったよね。」と声
「うん」と2人は声を合わせて言うのであった。それからリーザルトは、リーナと、リゼとリーザと 一緒に寝ることになったので。
「俺が、3人を守るよ」とリーザルトに伝えると、リーザルトは「はい。わかりました。ありがとうございます」
と答えるのだった。俺はリーザルトが寂しくならないように、リーザとリーザルトの手をつないで寝る事にしたのだった。それからもリーザルトが泊まりに来る時は、3人が一緒に寝ている 俺は、妻がリーザルトのために、薬を用意してくれていたのを思い出したので。リーザ達に気づかれないようにリーザルトを連れてリーナの家に
「今日、リーザルトをリーナが看病する事になったから、一緒に来てもらって良いかな」と伝えると
「はい わかりました。行きましょう。リーザルトちゃん」と言って、リーザルトの手を引っ張っていく 俺達3人は リーナの家に急いだのである。俺達はリーザルトの病気が再発しない為に 毎日、3日に一度はリーザルトに薬を与え リーザルトには「また具合が悪くなる前に 俺に相談して。必ず助けるよ」とリーザルトに伝えたのである。
俺はリーザに「リーザルトとリゼとリーナのこと頼んだぞ。リーナと一緒にリーザルトを見てくれるか?何かあった時だけ、リーナを呼ぶんだぞ。無理はさせないでくれ」と声をかけるのだが
「パパは心配性だよ。私だってもう大人だし、パパの娘なんたから大丈夫なんだけどな~。パパの子供じゃないけど。」というのだ。リーナも、
「私も、リゼやリザの事を守りますよ」と言うと、リゼもリザも笑顔を見せていたのであった。
それから数日経った頃のことだった。
リーナから電話があって リーザルドの様子を聞かれたので、「大丈夫だと思う。いつも通り、元気にしているし、熱もないようだから、薬を飲んでゆっくり過ごしてるんじゃないかな」
俺も リーザにリーナからの電話があったことを伝えると、
「えー。じゃあ私は、お薬持って、おねえちゃんの所に行く。」と言って、すぐに出て行った。俺も急いで後を追うが、俺が着いた時には リーナの家の前には誰もいなかった。俺は急いで リーナの家に向かい、ドアを開けて、中に飛び込むが。俺が部屋に入ると 俺の妻は、「あっ 遅かったね」と少し不機嫌そうな顔で言うので、俺は、リーナは何処にいるのか聞いたのだったが、リーナはリーザルトの傍で眠っているだけだった。俺が部屋から出ていこうとすると、リーザルトの声が
「私は この人達に迷惑かけてばかりで 自分が情けない」と泣き出すのである。
俺は慌てて
「リーザルトが俺の家族になってくれて本当に嬉しいんだ。俺はさ。俺がリーナに拾われて 俺がこの家に居られるのはリーザとリーザルトがいたからだ。
リーザルトがいなければ、俺がこの家に住むことなんてできなかっただろう。
俺は、リーナに命を助けられて この世界で暮らしても良いと思えるようになってさ。リーナに恩を返したいと思っているんだ。
それにリーナに 娘や息子や孫のように接していて、リーナが妹のように可愛くて。
そんなリーナやリーナに優しくしてくれたリーザルトがいて、本当に俺は幸せだと 心から思ってるんだ」と俺が話すと。リーナは、目を擦りながら、「ごめんなさい。ご主人様の話を途中で遮ってしまって 私、嬉しかったの 私のせいで、ご主人様は 家族を失ってしまったんだとばかり思っていたから。私は、リーザルトに救われるまでにご主人様に助けられていたので。だから、ご主人様は私にとって かけがえないのない方で、私にとってもご主人様は家族なんだなって 改めて思ったんです」と言ってくれ。リーザとリーザルトは 嬉しそうな顔をしているのであった。それから、リーザルトは、リーナのことを、 リーナ
「ねぇリーナお姉ちゃん」とリーナをお姉ちゃんと呼ぶようになったので リーナも「ふぅん リーナの方がお姉ちゃんだもん」と リーナは妹に負けないように頑張ろうと張り切っていたのだ。
俺がリーザルトに薬を与えるために声をかけようとしたとき リーナから「あの子。私がお世話してもよろしいでしょうか?」と言われ。
俺は、「頼む」と伝えてから
「じゃあ、俺は行くな」と言ってリーナの家を後にしたのであった。
それからしばらくして、俺の嫁は、リーザルトにお風呂を リーナがお姉ちゃんとして教えようとしていたので、俺も参加することにしたのだった。リーザルトも俺達の事をおにいちゃんとおねえちゃんと呼んでくれたの
「じゃあ みんなで入りましょうか」とリーナは言ったので リーザルトが、「私は、まだ病人なので」と言うと。リーナは「もう大丈夫なんですよ。リーナが保証します。お兄さんも そう言ってくれていますから」と言い 俺は、俺がおにいちゃんと呼ばれてしまったことにショックを受けながらも。
リーザルトに「ほら リーナが言っているから、行こう」と言うと。リーナが リーザルトの服を脱がせてあげ、リーザルトの身体を洗っている間に俺も リーザとリーザルトの髪を洗い お風呂から出た後は。
リーナがリーザルトの髪の毛を整え
「可愛いよ」と言ってくれるのであった。そして 俺達は寝ることになったのだが リーザルトは リーナが一緒に添い寝したいと言ってきている ので、俺はリーザルトとリゼが寂しくならないように。俺とリーナでリーザルトを挟んで、川の字になるように横になると リゼも、リーザルトにくっつき
「私だっておねえちゃんだもん」とリーザルトの顔を見上げていたのである。
それから 俺は 朝早くに起き 朝食の準備を始めると リーザも起きてきて
「おはよ。おねえちゃん。今日も早いね。でも、おにいちゃんのご飯が食べられて嬉しいよ」
俺とリーザは台所に立ち料理を作っていると
「パパおはようございます」とリーナが声をかけてきたのだった。
俺は、「ああ リーザルトの様子を見にきたのか?」と言うと リーナが「違いますよ。昨日はリーザルトと一緒に寝たから、今日も一緒に遊ぼうと思って来ました。」と笑顔を見せてくれるので、俺も笑顔になり
「そっか わかった。リーザルトを起こしてきてくれよ」とお願いするのだった。
俺はリーザとリーナに食事を出し リーナが食べ終わるまで、待っていてもらい、俺も自分の食事を済ませ。
3人でリーザルトの部屋
「リーナ。リーナのお友達を紹介してくれるか」と俺が言うと リーナは リーザルトを見て、それからリーザルトの頭の上に手を乗せると、リーザルトの頭の上が少し膨らんできて、それから ポンと音がして 白い煙がリーザルトの頭に 出てきたのだった。リーザルトもリーザと同じ様に「妖精さんだよ」とリーザルトの頭の上で 楽しそうにしているのだ。
「うわぁ。可愛い」
「凄いな 精霊が見えるなんて 俺は、見えないから羨ましいぞ」と言うと リーザルトが、「お父様には 精霊の加護はないようですが、私に力を与えて下さった神竜王様の力は感じます」とリーザルトが言うので。俺は、「それは俺が リーナを助けた時に、リーナが力を俺に託そうとしてくれたからだ」と言うと。リーナが「私は、リーザルトを助けるために、この力を使ったの。私の事を守って欲しいと 心から思ったから。その願いが叶って。リーザルトが助かったから。だから この子の事も守って欲しかったの。私はこの世界を守るのが使命で。リーザルトを この世界を壊そうとする奴等と戦わせるのは嫌だから。リーザルトには 戦いは向いていないと思ったから」と言う
「お母様は、優しいのです」とリーザルトが微笑むので。リーナは「そんなことないよ。リーザルトだって優しいじゃない」と言うと リーナの肩の上に乗った。妖精の女の子もリーナに近寄ってきて 俺の方を見たのだ。俺が「君は、どうしてここに来たんだ?」と言うと 妖精の子は俺をじっと見つめて
「私ね リーナおねえちゃんに、助けられたんだけど。その時、リーナおねえちゃんを傷付けようとした人間がいるんだけど。リーナおねえちゃんは 必死に頑張ったけど。敵わなかったんだ。それで 妖精族のみんなに迷惑かけるくらいなら 私が消えちゃおうと リーナおねえちゃんが考えたときに お姉ちゃんの事を呼んでって言われたから 私、お姉ちゃんを呼んだの」と言って。俺の前に飛んできて
「お願いします。どうかリーナおねえちゃんを助けて下さい」と言うと 俺は、「わかった 任せろ」と伝えると。
リーザルトに
「君がここに来たのも何か理由があるのか?」と聞くと
「私 この世界の人達が大好きだから 守りたい」と言うので。俺は、リーザルトとリーザとリーリヤの事を話すと。リーナも話を聞いてくれて。
「私はこの子を信じます。きっと、リーナもこの子に救われたのでしょう。私はリーナの幸せを壊したくないし。この子を幸せにしてくれるのならば 協力することにしました。それに。リーナと私は姉妹のようなものだし」と。リーナはリーザルトの頭を撫でるのである。俺が
「俺はさ リーザルトやリーザとリーリヤが 俺の娘だと思っているからさ。この子がリーザルトを幸せにしてやってくれないかな?」と言うと リーナが「リーザルトがリーナやリーザルトの家族を大切に思ってくれていて。そしてリーナ達を助けようと 行動してくれたこの子だからこそ。私とこの子とリーザルトと リーザの4人で過ごす時間は、とても幸せなものになるんじゃないかなって思います。私はリーナとリーザルトと過ごす時間が大好きなんです。
だから、リーザルトもリーザルトが大切に思う人も。私が必ず守ってみせます。」と リーザルトを抱き締めてくれたのだった。
「私からもよろしくお願いします」と言うリーザルトに俺は「ありがとう」と言ってから
「そうだな。俺も娘として。リーザとリーナの事は大切に思ってるし。俺も 家族を守りたいって 強く思ってる。
だからさ。リーザが安心して、暮らせるようにしてあげたいと思ってる。それにさ。俺は この世界でリーザと出会って、俺に娘が出来たこと。本当に嬉しかったんだ。リーザルトとリーザは、本当の妹のように接していて そんな2人が家族になったら もっと仲良くなれるかなって 思っていたし。リーナは、ずっと寂しそうだったから これからは家族との時間が増えれば良いなって 考えていたんだ。リーナも 寂しくなくなれば良いなと思ってたんだ。俺は リーナの事も大切な妹だと、リーザルトに会えて嬉しい」とリーナに伝えると。
リーナは、「はい。リーザルト。あなたは私の弟よ。お姉ちゃんとして、一緒にリーナとリーナのお兄ちゃんとお姉ちゃんを守ろうね」と言うと。リーザルトは、「うん」と言って。リーナの腕の中で眠りについてしまった。俺はリーナと手を繋いでリーザルトの様子を見守る事にしたのであった。すると リーザルトが起き出して来て リーナの頭の上に座ると
「お父様」と言うので。
「リーザルト もう大丈夫なのか?」と心配しながら尋ねると。
「大丈夫ですよ。リーナお姉ちゃんが助けに来てくれたから。もう大丈夫なの」と。
「そうか。じゃあ。俺の手伝いをしてくれるか?」と言うと
「はーい。パパ。」と笑顔を見せるリーザルトに
「それじゃあ パパと一緒に ご飯を作ろうか?」と。リーザルトにお願いをして リーザとリーナと3人で朝食を作ったのだった。リーザルトはリーザと同じように、リーザの隣で リーザと一緒にご飯を作る。
俺はその様子を眺めながら、リーザルトのことを見つめていた。それからリーザルトはリーサと同じ様に、お皿の準備を手伝ってくれるのだが。
「リーザルトも手伝わせてごめんな」と謝ると リーザルトは「私 手伝えるの。パパのお役に立ちたいの」と言うので。俺もリーザルトがお手伝をする姿を眺めているのであった。そして、朝食が完成 リーザはリーザルトとリーナが作ってくれた料理を見て、目を輝かせていた。
「いただきま~す」と言うとリーザが勢いよく食べ始めて。「おいしい。ママ 美味しいね」と言うと リーザの横に座っていたリーナは、リーザの頭を優しく そっと抱きしめてあげてから、リーザが食べる様子をニコニコして見ていた。
俺の目の前にいるリーザルトの事を見ていると 妖精さんが、「私にも、これください」と言うと。リーナの髪の毛に捕まって、そこに乗っていた。
「わかった。ちょっと待っててくれよ」と俺は言うと、俺は台所でリーザルトの為に果物を用意するのだった。
俺が、果物を切り終え、妖精さんの分の器を用意していると、リーナがリーザの手を止めて
「ほら、リーザルト。リーリアと、この子のために。ご飯をあげなさい」と、言うと
「わかったよ。リーザ、リーリヤに、ご飯を食べさせてきて」とリーザルトがリーザに頼むので リーザは「いいよ」と言い、リーザがリーリヤの口の所まで運ぶと リーリヤは リーザが切ったフルーツを口にして「甘酸っぱくて とっても美味しいな」と喜ぶので
「それは、リーナが作ったんだよ」と言うと
「おねえちゃんが」
リーザは、リーナの方をチラッと見ると。リーナが微笑んでいる。
リーザは、「ありがと」と一言言って、リーザルトにお礼を言うと。
「どういたしましてだよ。リーナおねえちゃん」と微笑んでいた。そして俺はリーナに妖精の女の子のことを説明すると。リーナは妖精の子を見ながら、「この子は 妖精さんなのよね。私の力を分け与えた妖精さん達と違って、この子は精霊の力を私に分けてくれたんだと思う。この子はきっと。妖精界では特別な存在なんだと思う。だから、私が力を貸して欲しい時に この子は力を貸してれるのじゃないかな?。でもこの子が私にしてくれたことを 私はしてあげる事ができない。だから、私は、この子に何か出来ることがあればしてあげたいの。それに 私は この子のことも大好きだし、リーザルトやリーザのことも大好きだし。それに、この子だけじゃない。リーザルトとリーザルトが大切だと思う人も含めて 守りたいから」と言って リーザルトを抱っこしてくれたのである。
「私は、私に出来ることで。この世界を平和にできるのならば。それが私のやるべきことだから。リーザルトのことも守ってみせるよ。この子のことは任せてね。私には 私が出来ることがたくさんあるからさ」というリーナの事を 俺もリーザもリーナの事を愛しく思う気持ちが増していくばかりなのだ 俺は リーナの頭を撫でてやるのであった。リーナも幸せそうな顔をしていたので良かったと思っていると。リーザルトの方を見た時、何故か、胸元が光っているように見えたが気になって仕方がないのだ。
そして、朝ごはんの後、俺達は街に出て買い出しをしているのだが 俺は少しだけ気にかけていたのだ。
あの胸に着けたペンダントに何か不思議な力が働いている気がしてならなかったからだ。
そのせいかはわからないけれど、リーザ
「あれ食べたい」と言って指差しているのは、俺の大好物のクレープの屋台だ。俺はリーナ達に、先に帰ってもらうことにし。
リーザにクレープを買ってやり、リーザの分も一緒に包んでもらってから俺は急いで、家に戻ったのである。するとリーナが、俺の様子がおかしい事にすぐに気づいたらしく。「ユウト 何があったの?」と心配してくれたのである。俺は「何でもないよ」と言うのだが リーナは リーザルトを抱き上げると リーザルトに リーナに聞こえないように耳打ちをしたのだ すると、リーザルトの目が輝き出したのだった。
俺は リーナに、「どうかしたのか?」と聞いてみたのだが。
リーナが「リーザとこの子が 急に眠っちゃったんだ」と言うのである。俺は 急いでリーナにリーザとリーナの事を任せることにしたのである。リーザもリーナの腕の中で寝てしまったようなので。
俺は リーザルトを抱っこするのであった。
するとリーザルトは俺の事を抱き締めると
「私は リーナお姉ちゃんみたいに強くはないかもしれない。だけど あなた達の事だけは絶対に守って見せるから。だって あなたの家族は 私にとっても家族だもの」と言うので 俺は「あぁ 俺もお前と リーザとリーナを守るつもりだからさ」と言うと リー
「ありがとう。私は リーナお姉ちゃん達を守りたいし。あなた達家族も大切に思ってるから」と言って、また眠りについてしまったのである。俺は リーザルトの事をリーザの部屋に運んだ後に、俺は部屋に戻ると。俺はリーナがリーザにした話を聞きながら、リーザとリーナの帰りを待っていたのだった。リーザとリーナの事を、家族として受け入れてくれて嬉しかったんだが。俺にとっての本当の家族のようになるためには、もっと頑張らないといけないと思ったのだった。
それから、リーナは、自分の娘になるはずだったリーリヤに リーザルトを家族だと紹介するために、俺に付いてきてくれることになった。それから、俺はリーザル
「僕、パパの家族になれて嬉しいよ」と言って、俺に飛びついて来てくれた。
それから、リーナもリーザルトの事を娘だとリーザルトに紹介するために、一緒に買い物に行ってくれる事になったんだ。リーザルトがリーザと同じように。
「パパ」と呼んでくれてるのを聞いてリーナは、リーナのことを「リーザ姉ちゃん」と呼ぶのを勧めていた。すると、リーナのことを「リーザ姉ちゃん」と呼び始めてくれたので、俺は安心したのであった。
そしてリーナは、自分用のアクセサリーを欲しいと言うので、リーザルトを抱っこしたまま 店に入って行った。俺は、リーザルトがリーザルトのことを パパって呼ぶ
「リーザ」を羨ましそうに見つめていたので。「パパは、ママにリーザルトのことを紹介してくるから、リーザルトの面倒をお願いできるかな?」と聞くと。
「わかった」
リーザが返事をしてリーザルトの面倒を見てくれたので 俺は、リーナと一緒に リーザのことをリーナの両親に紹介することにしたのである。俺は、リーザの両親のところに向かう前に リーザの部屋によって リーザルトがリーナのことをリーザ姉と呼んだことや、これからもリーザルトが「パパ」じゃなくて「パパのお母さん」「お父さん」と言うことがあるかも知れないと言うことを。
俺なりに考えて リーナの両親に伝えたのだ。リー
「大丈夫だよ。パパ」と言ってくれたけど、リーナの表情が一瞬暗くなっていたので。俺はリーナの手を握ったのである。
それから俺達は リーナの実家に向かい リーリヤを紹介したあと。
「私の新しいお友達です」とリーナが言うと
「よろしくね」リーリャは、微笑みかけてくれていた。
「よろしくな」
俺が言うと、リーリヤも、「よろしく」と言って。リーナと同じように
「リーザの事は好きになれないの」と言っていたのを俺は覚えていた。リーザルトがリーザに対して リーザに抱きついたので、俺は
「リーザルト、ママを抱きしめたかったのかな」と思って
「どうなのかな」と言いかけた時、 リーリヤは、微笑んだまま、首を横に振っていたのだった。
俺達がリーザルトを連れて帰った時に。俺はリーザルトがリーナの事が嫌いなのだろうと思い込んでいて。リーザは、リーザルトのことが好きだったようだが。リーナに「どうして、そんなことしちゃうの?。私は この子のことを傷つけたりなんてしないよ。私もこの子と同じだから。私も、この子みたいな子だったんだ。でもこの子が私のことを受け入れてくれなかったら、きっと私は この子のように傷つけてしまうんだろうなって思えたんだ。この子はまだ 私に心を開いてくれないみたいだけれど、いつか、きっと私のことも 受け入れてくれるって私は信じているから。だから私は 今この子を受け入れることができないから。ごめんね」と言うのであった。リーザルトは何も言わずに、ただ微笑んでいたので。
俺は、「今日は疲れたろう。リーザやリーナのベッドにおやすみなさいしたらいいんじゃないかな」とリーザルトに言ってみると
「うん わかった。パパ大好きだよ。おやしゅみなさい」と言いリーザやリーナの寝床に、リーサルトは歩いていくと。リーザの胸に顔を埋めた。俺の予想していた通りに、二人は、お互いに心を通わせることができなかったみたいだ。でも俺は。それでもいいと思ったんだ。だって 俺にも、リーザがいる。リーナもいる。
「リーナ。この世界を守っていこうな」
俺の言葉を聞いたリーナも「はい」と言って、リーナも リーナの娘になるはずだったリーザのことを抱きしめていたのである。
リーナが、自分の娘に、なるはずになった子を見て。リーザが、この子を受け入れられなかったのは仕方がないと思うことにしたらしい。
リーナが「私と、この子は、どこか似た者同士だから、きっとこの子は、私を好きになれる日が来ると思うの」と呟いていたのだ。リーザルトの方は、俺が、リーザルトを抱き上げると
「パパー」と泣き出してしまっていた。
俺は「パパとママの側に居たいんじゃないのか?」と言うと。
「ううん 違うの パパやリーシャお姉ちゃんと、リーナお姉ちゃんとはお別れなんだもん」と言うとリーザルトはまた泣いたのである。
そしてリーナの両親は。リーザルトがリーナのことを、まだリーナ姉さんと呼んでいることに気がつき。リーナのことを
「リーナは もう一人家族が増えたみたいで嬉しいわ」と言ってくれて、リーザルトが「僕も、お姉ちゃんができたみたいで嬉しいの」と言うと。リーナは「もうー可愛い」と嬉しそうな顔をしていたので俺は安心したのだった。それから リーナの両親とも話をして、今日の所は リーナの家に戻ることになったのだが。俺とリーナが帰ろうとすると、リーナは俺の事を後ろから抱きしめてきて「ずっと離さないから」と言ってきたのだ。俺は、そのままリーナの家に帰り一緒に食事をすることになったのだ。
食事の後、俺はリーナのことを抱こうとすると。リーナは、頬っぺたが膨らんできて 俺は慌てて
「あぁ リーザルトが一緒に食べれなくなるよ」と言うと リーザはリーザルトを抱っこしながら リーザルトの口元をタオルなどで綺麗にしてくれたのだ。
そしてリーナが リーザのことを、「ありがとう」と言うと。
リーザルトが
「パパとママのためにリーザルトも頑張るの」と言うと。
リーナが「リーザルトは優しいんだね」と頭を撫でると リーザルトは
「お兄ちゃんが優しくしてくれたからリーザルトは幸せで、リーナお姉ちゃんもお兄ちゃんもリーザお姉ちゃんも好きなの」と言って リーナの腕の中に
「えへへと笑うとリーザルトはまた眠ってしまったのである。俺は「お風呂に入ってくる」と言ってお風呂に入ると。リーザルトを寝かしつけて、戻って来たリーナと一緒にお湯に浸かることになった。俺とリーナの二人で入ると少し狭いが。二人っきりでお風呂に入ることができたので俺は、とても満足していたのである。俺がリーナを背後から抱く形で入浴していて リーナの耳や首筋にキスをするとリーナは、「ふぁ」と声を漏らし始めていたので。俺が「どうして欲しいの?」と聞くと リーナは「いじわるだよね。知ってるんでしょ?」と甘えたような声で言った
「俺を誘っているんだよな?」俺が確認するように聞くと
「はい」というリーナの返事が返ってきたので
「俺の背中を流してもらってもいいかな?」と俺が言うと。リーナは、俺の体の前に回るようにして俺の背中を流すようにしてくれて。俺達はお互い体を洗い合いっこをして それからまたお風呂の中で。今度は、向かい合う形になってお風呂に入ってリーナが
「今日はいっぱいしたいです」と言うので。俺は、リーナのことをお姫様
「リーファって呼ぶぞ」と言って リーナの体の至るところを触ったりしている間に 俺とリーナは 浴室から出て 俺の部屋に戻ってきた。
俺は
「リーリャも俺とリーファの事を本当の両親だと思ってくれればいいのだけどな」
「大丈夫だよ。リーザルトの様子を見ていれば、リーザルトの事を愛していないわけじゃないんだって思うから」とリーファは言うと。俺が、「俺もそう思って、俺達の事をリーザルトの親だと思っているんだってリーリャに伝えたんだけど。リーザルトが「おとうさ〜ん おかあさ〜ん」と抱きついて来るだけで やっぱり俺達を拒絶し
「なんなのこの人」と言われてしまったから」と言いながら、リーザやリーナのことを抱こうとして、俺は 三人から怒られてしまっている。
俺は三人の女性達を相手に、頑張った後。俺に抱きついてきたままのリーサも 抱いてあげようとしたけど。リーリヤが
「あなたに抱かれて、気持ち良すぎてこのままでは私おかしくなってしまいますよ。リーナのことを、大切にしないといけないでしょ?」と言ってきてくれたことで、俺はリーナのことを 大事にしてあげようと思うことができている だから今は、我慢をして。
でも 俺の心の中ではいつも。リーナへの愛情で満たされていて 俺にとって この世で一番大切な女性である リーナのことを心の底から大切だと思っていたのである。
それから数日経って、リーファと一緒に過ごす時間が多くなっていた頃
「おにーちゃ だいしゅき」
俺とリーナが仲良く話をしていた時、突然リーザルトが俺の体に 抱きつくと。俺のことを大好きって言ってくれた。
リーナもリーザルトが俺に大好きと言ってくれたことを嬉しく思ったようで。
「良かったわね」と 俺のことを抱きしめてくれていた。
俺も「俺もリーザルトのことが大好きだよ」と言いつつ 俺はリーザルトのことを抱きしめた。
「パパッ 大好き」
俺がリーザルトを抱き上げようとすると。
リーザルトが リーナに向かって、「リーナおばちゃま リーナおじちゃま 大好き」と言ったので。
「あら 私にも、言ってくれて嬉しい」と言ってリーナは、リーザルトの頭を撫でていた。
俺とリーナが、お城の廊下歩いていると
「リーナ」と呼ぶ、懐かしい 声に振り向くと。
そこに立っていたのは リーナの元婚約者であり。俺が、リーリアに殺された後に、蘇生させて 今やリーザルトの義理とはいえ父となっている ユーフェウスだったのだ。
俺とリーナは「やぁ」と言って手を振ったのであった。俺が、「君に娘がいるとは聞いていたけど。まさか。娘さんと、その妹さんとは思わなかったよ」と俺が言い出すと。リーザルトが「パパとお兄ちゃんと一緒なの。ママは、リーリヤママのところにいるんだよ」と言うと。リーファが「私は ユーフェリアのことは 好きじゃなかったけれど。この子は、好きになれそうだから。この子を私の養女にすることに決めたの」と言っていたのである。そして、ユーフェンは
「リーザとリーナのことを、これからもよろしく頼むよ」と言ってきたので俺は、リーナが、ユーフェンの娘になる経緯などを軽く説明をしたのだ。すると、リーナのことを抱きしめると、リーナの唇を強引に奪ったのである。それを見た俺は リーナが悲しむかもしれないと思ってしまったが。リーザルトが、そんな俺の手を握ってくれていたので。俺の心配は必要ないようだったのだ
「あははは 君は面白い人だ。僕のことを警戒していたようだが。娘を任せてもいいかなって思えるくらいには信用してあげることにするよ」と笑い出してきたので俺は、「それは 俺とリーザに対して 娘を守ってくれるのなら 娘を託しても良いということか?」と聞くと
「いや。娘を守ってやってほしいのは事実だが。リーナのことを僕が奪っても。リーナのことを、本気で愛しているみたいだから。君の事を見直せたんだ」
と俺のことを認める発言をしてくれたので。リーナが、嬉しかったのか。俺に
「ありがとう。ユーフェニアのことを 愛してくれる人が いるって知ることができて嬉しい」と言って、笑顔を見せてくれて。
リーナの頭を撫でたあと 俺はリーファの所に戻ることにした。俺は、俺の腕の中にいたリーザルトが寂しそうな顔になっていることを見て、俺の背中を押そうとして、リーファは「行っておいで」と言ってくれていたが。リーザルトをリーヤの元に連れて行くと。リーザが、俺が抱いている リーザルトの顔を見るなり、すぐに俺の腕の中から奪い返すように、
「あなたが、リーナと私の大事な赤ちゃんを奪い取って。あなたは、一体何が目的だったの」
と聞いてきたので。俺は「俺の愛する妻 リーファの幸せを一番に考えて欲しいと思っただけだ。それと、リーナとリーザルトのことも守って欲しいんだ」と言うと。
リーザが、「あなたの事は、認めないわ。私が、私だけが。この人の側にずっと居たいんだもの」と叫ぶと。リーザルトが「リーナママは、お姉さんのママじゃないの?」と言うと。リーザが、リーザルトのことを優しく抱きしめながら「ごめんね リーザルトちゃん」と言うと
「リーナママ。リーナお姉ちゃんはママのことを好きなんでしょ? パパはママが一番好きなの?」と 俺の目を見ながら リーザルトは言ったので俺は、
「うん。リーザルトを大事にしてくれる優しい母を慕ってくれている気持ちはとてもわかるんだけど。リーサルトは、これからリーザの子供では無いとしても。義理の弟で。妹の子供なんだからね」
「でも、パパは パパなのに」リーサルトは俺の言葉に納得できないようだった。リーファの方を見ると、苦笑を浮かべながらも。仕方が無いって言う感じで。俺の方を見ていたので俺は、リーザとリーザルトを連れて自分の部屋へと戻ると リーザとリーザルトを抱こうとしたのだけど。俺に抱かれたくないという雰囲気を出しているリーザのことを。無理やり押し倒そうとすると。俺の力は強い方では無いのだが。それでも俺が
「リーザルトに酷いことを言うなよ」
「わかった。わかりましたから。あなたを、もう信じますから」
リーザは 観念したように 言ったのであった。俺に、抱かれている最中に。俺が、何度も。
「リーザの事を愛している」と言う度に。リーザルトが「パパは リーザルトのことも好きなの?」と聞いてきて。
俺は、リーザルトのことを可愛く思っていたし。
「ああ 大好きだよ」と言うと
「よかった」とリーザルトが安心する様子を見せるものだから。俺は。「リーザルトの事も 大好きだから。だから、一緒に遊ぼうな」
「パパといっぱい遊べるんだ。いっぱいいっぱい遊びたい。パパのことが 大好きだ」
と俺にぎゅっと抱きついて来て言うリーザルトのことを。俺は、抱きしめる力を更に強くしたのであった。
それから数日経って リーナも俺も。
リーザルトのことが可愛いと思うようになっていた。
リーザルトの世話をしている時に
「リーナ。お兄ちゃんの子供を生んじゃうなんて。リーザに知られたら大変なことになるかもな。お兄ちゃんの子供を産んで育てたいから、お兄ちゃんと子作りをする為に。お兄ちゃんにお願いがあるんだけど」とリーゼに言われたので
「どうせ リーザルトが、リーザにいじめられたとか。そんな内容で俺に相談を持ち掛けてきたとかそういうのだろうけど。リーザルトも、お腹に子供が宿っているリーナが妊娠している事を知らなかったんだし。俺のところにリーザルトが来れば、リーナに危害を加えかねないのに どうしてわざわざ リーザルトが俺に会いに来たのかわからないんだよなぁ」と不思議に思いながらリーザルトの話を聞くことにしたのだった。
リーナが、リーナのお腹にリーザルトが宿っていたことで、リーザルトが 俺の所にリーナを心配して会いに来るようになったのも。
俺達が、夫婦になって リーザルトが生まれてくるまでの日々の中で 俺の両親からリーザのことを託されたから
「俺は、リーザのことを絶対に手放さないって決めているけどさ。リーザルトが生まれた後も。俺の親父が生きている間に 俺に娘を任せてくれるっていう話だったんだよな」と言うと
「おにーちゃん。パパにひどいこと言ったら許さないもん」と 怒ってしまった。リーザルトのことが可愛くてしょうがない俺は
「リーザルトの事が大切で 大好きだよ。リーザルトが嫌がることは 俺はしないよ」と言うと リーザルトも「パパ。大好き」と言ってくれた。リーザルトを 抱き上げて。「リーナと俺の子供 俺とリーザルトと リーザルトとリーリヤとの愛の結晶が 生まれて 本当に良かったよ」と言って頭を撫でると。リーナとリーナの傍にいたリーナの妹で リーナの婚約者で、今やリーザの元婚約者でもあるユーフェニアが。俺達の方を眺めていたのだ。そして ユーフェニアは、
「あなたが。リーナさんを愛してくださっていて。本当に良かった。リーナさんのことは私に任せてください」
と俺に言い出してきたので。
「ユーフェニア。君にも。リーナの事で色々と頼ることになるけど よろしく頼むな」と言うとユーフェニアは、
「私とリーナさんの愛の巣が あの宿屋にあるんです。そこに、リーナさんが私のためにって、リーナさんがお店を出してくれたんですよ。私は リーナさんと一緒に、そこでお店を営んでいるのです」と言う。
俺は、「えっ? そうなのかい?」と聞くと。リーナは、ユーフェニアと手を繋いで、
「そうなのよ。それで お店で、私は、ユーちゃんと仲良く働いているってわけよ」と言って。俺が抱いているリーザルトのことを見つめると。
「そうか リーナは、俺達の子供の為に 頑張ってくれてたんだね。ありがとう」と俺は言って
「リーナ。俺の子供たちの為 頑張るリーナを見ていると。俺まで幸せになれるよ」と言って。リーナの頬を撫でたのだった。リーナは嬉しそうに 俺のことを見上げてくれて 俺に キスをしてきてくれたのである。
「ねえ。パパ。赤ちゃんが、生まれる日っていつ?」とリーザルトが俺の目を真剣に見ながら聞いてきたので 俺は「う~ん そうだなぁ。俺が、俺が産まれたのは お医者様からは早かったって言われていてね。まあ 普通なら、俺がリーザルトと同じ年になるのを待って お嫁さんの所に行くんだけど。俺の場合。リーザとリーナのことを大事にしているのを両親が認めてくれているからね。お義父さんは、俺の事を信頼して。娘を任せられる男だと認めてくれてるみたいだし。それに、お義母さんも俺のことを応援してくれていてね。早く、リーザルトとリーナとの子を作れって せっつかれているからね。近いうちに、また作るつもりだけど。リーザルトも、赤ちゃんを産む時は、リーナの身体の心配は必要だけど。
リーザルトのことも心配しているんだ」と言うと
「赤ちゃんが出来ると 赤ちゃんに悪いからって。リーナお姉ちゃんは パパが抱いてくれないって 言っていたけど。大丈夫なんだよね?」と言うと 俺は、「俺が、赤ちゃんが欲しいからな」と言うと。
「僕に弟か妹ができるんだ。お兄ちゃんとして、頑張らないとな」とリーザルトは張り切って言う。俺達は これから生まれてくる子供達の名前を考えておかないとなと思ったのであった。俺が名前を決めるのも変かなと思いながらも 俺とリーナと リーザの名前を合わせた名前にすると。「僕は、パパみたいな名前がいいなぁ」と言われたのだが
「それならリーザルトの事は、お父さんが リーザとリーナのことを愛しているから。その二人の愛情を込めて リーナが考えた名前を、リーザルトの事はリーナが考えることになってね。リーザルトには、リーナをママと呼んで貰っているんだけど。ママはリーナだけだし。俺は お母さんって呼ばれるのが一番嬉しいしね。俺は、ママって呼ぶリーザルトの声も好きなんだよね」という感じのことを話しながら 俺の腕に抱かれているリーザルトの背中をさすりながら話をしたのだ。リーザルトは、俺にぎゅっと抱きつきながら「じゃあ お兄ちゃんのことも リーナお姉ちゃんが決めた名前の呼び方で呼んだらダメなのかなぁ」と言うので 俺は「うん。リーナのことを リーファが呼んでいた呼び方の方がいいな」と伝えたら リーザとリーリャとリーザに抱かれて眠っているリーサルトの事を リーファとリーザと俺の両親で話し合うことにした。そして リーファに抱かれているリーザルトを見て。俺と
「俺が、お前たちの事を守るよ。絶対に守っていくから」と俺がいうと。リーザとリーファは俺の事を強く抱きしめてくれるのであった。リーザルトが生まれた後に リーザルトのことを抱かせて欲しいと、リーナの両親に頼まれたが
「まだ、俺とリーナの子が生まれるまでは無理だな。でも、俺は リーザルトが可愛くて仕方ないんだよな」と伝えておいたのであった。リーザもリーザの両親は、リーナの事が大好きなのだとわかった。
リーザはリーナの事を、リーナさんと呼ぶようになった。
俺のことも あなた と呼んだ。
俺もリーナのことを、リーナさん と呼ぶ
「あなた あなた 大好きだよ」リーザに言われる度に 俺は リーザを抱き寄せると。リーナの胸の中に包まれるリーザ。
俺とリーナと、俺の子供達が幸せに暮らせる日々が訪れればいいなと願ったのである。リーナが妊娠してから 半年程経ち。もうすぐ、俺とリーナとリーザルトとの間に出来た子供の 出産日が迫ってきていたのであった。
リーナは、妊娠したことで、今までの家事とか そういうことを、全部 ユーフェニアに頼んだようで。俺も、リーザとリーザルトと一緒に過ごす日々が多くなってきたのだった。俺達が暮らす宿屋では リーファも一緒に過ごし
「私も、お腹の中に子供がいるのに、こんな風に過ごして良いのでしょうか? リーザはともかく リーナの事を、リーナの事をお願いしますね」とユーフェニアが 言い出すので。俺とリーザルトもユーフェニアと一緒になって、宿屋の仕事を手伝っていたのだった。俺とリーザルトも、リーザも そしてリーザルトに抱かれたリーゼの事も可愛くて可愛くて。
「私達が可愛くてしょうがないって、あなた いつも言ってますものね。ふぅ~
本当に 私達の子供たちも、可愛いわよね。あなた 本当に私達があなたを独り占めにしてしまっても良いのですか?」と言うと 俺は、「ああ 勿論だとも 俺だって 君たちが、君たちだけが好きだ。君たちと俺がいれば、俺はそれで満足だから」と言った。
「う~ん リーザルト君も リーナに似ていて とっても素直で可愛い子だし。本当にリーナの旦那さんが、この人で良かったなぁ。もし違う人だったら リーナは今頃は 寂しい思いをしてたと思うよ」と言うと
「ええっ? ユーフェニア? それは一体どういうこと?」と俺が聞くと
「私は リーザルト君のことは、大切で 大切でしょうがないけれど。私の愛する人はただ一人。そして 私が大好きなのは リーナだけなんです」と言い切るので 俺は、「そっかぁ。ユーフェニアはそう思っていたのか。ユーフェニア 君と俺とは お互いに リーナを愛している者同士なんだ。これからも 仲良くして欲しいと思っている」と言うと。ユーフェニアが「もちろんです」と答えてくれたのである。それからは、ユーフェニアと一緒に、俺とリーザルトとリーザが暮らしている家に戻ることになるのであったが。宿屋の店主の人が ユーフェンさんと一緒に「私達も手伝わせてください」と言ってくれた。ユーフェニアは「ありがとうございます。リーファも、私も。リーザルト君を甘やかしてしまうので。助かります」といって。二人で協力して宿屋の仕事をしてくれることになったのである。ユーフェニアも 宿屋で働く
「あなたが リーナとユーフェニアさんの為に、リーナのお手伝いをしに行ってあげなさい」と言うリーファの言葉を受けて リーザルトと共に 俺とリーザルトが、住んでいる家に戻ってきた。俺とリーザルトが暮らす部屋に リーザルトを抱いてやってきたリーファと 俺達の様子をみながら リーファは 俺達に言った。「あら? リーザが居ないようね。リーザとリーサルト君は何処に行ったの?」と言うリーファに 俺は「うん。リーザとリーザルトなら、俺とリーザルトとリーザの部屋で寝ているよ」と言うと
「そうか 二人だけでねているのかぁ。あの子は 本当にリーザルトのことが 好きなんだねぇ。うん。そうよね。リーザルトの事も 好きになったのよね。リーナちゃんとリーザルトが結婚した時もそうよね。でも、二人が、夫婦になると決めた以上。私は何も言うつもりはないから。安心しなさい」と言って。それから「リーナちゃんと 赤ちゃんを大事にしなくちゃだめだからね。お腹にいる赤ちゃんは リーナちゃんの赤ちゃんであって。リーザルトの赤ちゃんじゃないのだから。そこを勘違いしてはダメだよ。お姉ちゃんとの約束」と言って。リーナが作ってくれたお昼ご飯を テーブルまで運ぶと。お湯の入った桶を持ってきて。
お腹の中のリーザルトに マッサージをしてくれたのである。俺は その姿を見て 感動しながら見ていたのだが
「あーん リーザルト君。もう少し待っててね。今 お腹の中で、暴れ回っているのかな。元気な子だなぁ」というと。リーファが俺の方を見ながら。「うん。きっと この子には、リーナの加護がかかっているから。リーザよりも早く生まれてこれそうだよね」と笑顔で俺に
「ほら、見てみな。リーナちゃんの魔力が溢れ出しているのが見えるだろう」と言われ。俺は その言葉通りだと思って。リーザルトが生まれてくるまでの間。リーザルトには 頑張って生き抜いて貰おうと思い。リーナから産まれてこようとしている子に 名前を付ける事にしたのであった。俺の膝の上に座っていたリーザルトは「お兄ちゃん。お兄ちゃんが決めた名前にしたいんだけど ダメなのかなぁ」というので
「じゃあ どんな名前がいいんだい」と聞くと。
「う~ん お兄ちゃんと同じで リーザって呼んで欲しいけど 僕が好きな人のことも呼べるような名前にして欲しい」というのであった。俺が考えた名前は、
「それなら、男の子でも女の子でも大丈夫そうな名前にしたらどうだい。リーザルトなら リーザと リーザルト どちらの呼び方も 選べるように そんな名前を考えてあげたらどうだい」というと
「わかった じゃあ。お兄ちゃんに 名前を付けてもらうね」とリーザルトは俺の顔を見上げてきたので
「じゃあ どんな名前がいい?」と俺が言うと リーザルトは「リーナと僕の事をとって リーザにすると ちょっと変だから。
う~ん やっぱり、リーナ がいい」と言うので
「うん。わかった。リーザと リーザで 二つとも入ってる名前の方がいいな」と言うと。「うん。それで リーザを漢字にして。リーナ にするのが 良いんじゃないかな」
と提案してきた。なので
「リーナを漢字にしてみるか」と、俺は考えると。リーザが、「リーナって 可愛い響きの名前よね。うん リーナが いいと思う。だって リーナが、私の本当のお姉さんになっていく気がするから。
私にとっては 本当のお母さんみたいな人だけど」と、いうリーザに。「じゃあ 俺達のリーザルトの妹になるリーザにしようか。リーザルトもいいかい?」と 聞くと。
「お兄ちゃんが決めたのなら。僕は リーザって呼ぶことにする」と言うので
「リーザって可愛い名前だよね。私はリーザにリーナの加護を与えたくなってきたわ。リーナの愛に包まれるのだから。私みたいに」と リーファが 言うと リーザルトも「リーナがくれたリーゼは。僕が 守るんだもん」と言ったので 俺は リーナに、お願いをして リーザルトにも リーザの守護者になってもらえないかどうか聞いてみたのである。リーザが、自分のことをリーナと呼び出したのを聞いて。リーナは「うふふ。私が 産んだリーザに。リーナと呼ばれても嬉しいわ。リーザは私と あなたの娘だから」と、リーザルトにリーザのことを任せてくれると伝えて 俺にお願いしてきたので リーザルトが リーナのことをリーナと呼ぶことになったのであった。俺もリーザにお願いして、リーザルトのことも リーナと呼んでもらうことにした。リーザルトが リーザのことをリーザと、呼ぶ度に。俺も 心の底から 幸せを感じてしまって。俺は「リーナとリーザルト 二人の子供を守れるように 頑張ろう」と決意をしたのであった。
リーナの作った、リーザ用のベッドが届き。俺とリーザが、
「リーザ。リーザルト。新しい家族の、新しい家だよ。リーザの、妹になる子もいるよ」と言うと。「う~ん なんだかわからないけど おうちが増えるんだね。私達のお部屋は? う~ん」と言いながら。「う~ん お腹の中だと良く分からないので 早く出てきたい」と言うので。
俺とリーナは
「もうすぐ 生まれるんだよ」と言ってやる。そして、リーナが「そうよ リーザルト君 あと少しの辛抱だからね。そうしたら リーザルト君と、リーザの新しい家が できるのよ」と言うと
「うっうん?????よくわからないけど。お腹の中から見ても、ここのおうちは大きいから すぐにわかっちゃうね」と言ってきたが 俺は「リーナが頑張って。大きくしてくれたからなぁ」と伝えると、リーザが、にっこり笑いながら、「うっふん♪パパとおねえちゃんに。もっと褒めてもらいたいから頑張ったんだから」といっていたのである。リーナは「うん。偉いわね リーザは」と頭を撫でてやると。リーザも 喜んでいたが。リーザルトはというと 俺達の様子を眺めているだけなのだ。俺達が
「リーザルトも一緒にいると 皆 仲良く暮らせるから。リーザルトも リーナの事は好きなはずだから 俺の大事な人を大事にする気持ちを 忘れないでね」と言うとはいはいして「お父様 大好きです」と答えていたのであった。そしてリーザルトを見守っていると、急に リーナの魔力の流れが激しくなって「あうーぅん きゃーぁ」と言いながら、お腹の中に居たリーナが 生まれたのである。
リーナが、無事に生まれてくれたことに 安堵しているのであるが。俺の腕の中では 俺の指を リーザルトが、掴んで離さないのだ。リーナは 俺を見て 微笑んでいる。俺はリーナのお腹
「リーザは、今頃何をしているのだろうか?」と考えると 俺は 今 リーナの魔力で満ち溢れていて、元気に動き回ることが出来て、 俺とリーザルトの子供が産まれてきてくれている。
そう思うと 俺は幸せな気持ちで満たされていったのであった。俺は「リーナも。ありがとうな」と、声をかけ。リーファも「リーナちゃん おめでとう」と言ってくれたのであった。俺は この子が、リーザルトと、同じ時を過ごすことの出来ない事を残念に思ってしまったのだが。それでも
「この子の分まで、俺がリーザルトを 守っていってあげよう」と そう思い
「リーザルトには リーザとリーザルトのお父さんがいる。俺と、リーナには。新しい家族ができる。これからは、リーザと、二人で力を合わせて 生きていくといいよ。リーザを守ってね」と、言うと。リーザルトは俺を真っ直ぐに見つめて
「お兄さま わかりました」というので「うん。リーザルトは素直な子で、本当に助かるなぁ」と、言うと。リーナも 俺の胸からリーザルトを見つめて「はい リーザルト君がいてくだされば。私には十分ですよ。リーザルト君は優しい子だし。私は 幸せですね」と笑顔を見せてくれて 俺とリーナが
「「ありがとう」」と言うと。「リーザルトのことは 僕に任せて下さい」というリーザルトに。「じゃあ。俺はリーザルトとリーザの事を、しっかり見守るから。
リーザが産まれるまで。この世界に リーナが来られなかったように。今度は この世界で。リーナと、ずっと、この家で 暮らし続けることができるようになるまで。二人共 よろしく頼むぞ」というと。リーナが俺にキスをして リーザルトを 抱きしめて。「この子は。私と裕一の子。だから、リーザルトも私の子供だから。私が、絶対に守ってあげる」と いうと。リーザルトは
「お母様。ありがとうございます。お兄様には敵わないかもしれませんが。僕だって リーナのことを守りますよ!」と言っていた。その言葉を聞いた俺とリーナに笑顔が生まれ それからしばらく 俺達は三人で、リビングでくつろいでいたのだった。
「お帰りなさいませ 旦那様」と言ってくれるラミアの女性の姿があった。そういえば ラミアの里では。サーヤを妊娠させた時に使った薬だが あれは一体なんだろうと思い聞いてみると リリスは、俺の顔を見ながら 少し考えてから答えてくれた。それは魔精石と魔力水を使って作る秘伝の水らしい。それを飲んでもらうと。
「旦那様。どうかしましたか?」と聞いてくる。俺は、「あぁ。すまないな。ちょっとな 考え事があってな」と言うと。
「そうでしたか。ところで 本日はどうなされるのですか?」と言われて。俺は「今日は、この前、作ってもらった武器を持って出かけてくる。それと、俺が作った装備を着けた人達がどんな感じか、実際に確かめに行かなくちゃいけないと思ってるんだけど」と言うと ラミスが「それなら。私が案内しますわ」と言ってきたので お願いしてみることにする。
「お姉ちゃんがついていってくれるなら 安心かな」とリーリャが言っていたのが印象に残ったのであった。
「お姉さんなら。私のことを気遣ってくれるから 私も安心だよね」と言っている。リーリヤは。
「お姉さん。お兄ちゃんのことは任せたからね」と言う。ラミリスは リーリヤの言葉に 嬉しそうな表情をしながら「はい 私がしっかりと ご主人様をお守りします」と言うので。俺は「そんなに、張り切ってくれなくてもいいから」と言ってしまう。俺は あまり目立つ行動は取りたくないので なるべく目立たないようにしていきたいと思っている。それに、何かある度に注目されてしまうと、俺の正体を隠している意味が無くなってしまうので、それだけは避けたいと思うのである。しかし、そうはいっても。今回だけは、そう簡単に事が済むかどうか微妙なところなのだが、今回は、俺の仲間達と一緒に行動することになっているので、なんとか、仲間達の力を上手く利用すれば 問題無いとは思うのだが。一応は、用心しておいた方がいいかもしれないな。
俺は、屋敷から転移で外に出て、俺が作った馬車に乗り込み。
「よし 出発するぞ」と御者席に座っていた俺が、そう言うと、みんなで
「はい」と、声を揃えて 返してくれる。
馬車で移動中に 俺達が作った服や防具について、いろいろと話し合っていた。俺は、基本的に戦闘スタイルは変えないつもりなので、今使っている
「魔刀シュバイツァー」を使い続けて、必要に応じて、武器を変えることにしようと思っている。基本的には「魔剣 グラム」を使うが。俺の攻撃魔法は、今のところ攻撃系と回復魔法の二つしかなく。俺としては 回復魔法が、俺の使う最大の攻撃力になるのだが。回復量よりも、破壊力の方が上回っている状態なのだ。だから、今の俺は「聖騎士」のような役割になっている。つまりは「聖なる騎士」というわけだな。俺が、「聖なる」なんて 似合わない気がするが。まぁ いいかと割り切ってしまおう。そして、この世界の魔王軍の連中との戦いで俺達もレベルアップして。この世界でも最強クラスの戦士になってきたが。この前の、あの大鬼や、オーガロード達と戦った時には。かなり危なかったのは確かだ。特に俺は、防御面が弱かったからな。
「今のままだと この先の魔王軍との戦いでは 勝てる見込みが少ないよな」と独り言を言うと。サーヤが、隣りで微笑みながら俺を見てくれている。
「私達は これから、強くなっていきますからね。心配ないですよ」と言うので。「そうだよねぇ。でも、油断はしないようにしないと、本当に死ぬこともあるし」と、俺の本音を言っておく。サーヤには悪いが 俺には まだまだ 死ねないという理由があるのだ。そう思って話をしていると。
「あっ!そうだ」と言って、サーヤは俺の左手を握ってくれた。そして、俺は右手に「聖槍 ブリューナク」
「聖盾 ハルバードガントレット」、「黒炎龍 グラトニアスアーマー」を身に付けていたのである。そうだったなぁ。今朝は、いつものように。俺の左脇で眠っていて、起きてからは俺の胸に抱きついていたんだよなぁとか思っていると リーファが話しかけてきたのだけれど。なんか変な質問をされたけど よく分からなかったので 聞き流していたら 急に大きな声で叫んでいるから、びっくりしてしまったのであった。その後、「もぉー 恥ずかしいから言わないから!」と言ってきたので。何を聞きたかったのかを聞けばよかったなと思っていた。ちなみに、「お姉ちゃんと 同じ髪型にしなくて良いの?私はお揃いにしたいんだけど」と言って
「ダメかな?」と言って 可愛く首を傾げて、お伺いを立ててきていたので 思わず抱きしめてしまったのである。俺が、サーヤと手を繋いだまま抱きしめてあげたら。「きゃぁ もう、仕方がない人なんだから。お姉ちゃんの胸の中が一番好きなのね。じゃあ、お家に帰ったらもふもふさせてね。それで許してあげるね」と言われた。
リーザの出産が近づいてきて。いよいよリーザが産まれてくると 思っていた時に ラミスが 俺の部屋に来て。
「旦那様。少しだけお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」と言ってきたので。俺は「うん。どうしたんだ?」と答えると
「旦那様が、先程まで身につけられていた装備なんですが。あれをリーザが身に付ければ かなりの戦力アップになるとは思いませんか?」と言うので
「んっ?ああ。あれを装備させればいいという事なのかな」というと
「はい リーラから 報告がありまして。リーリヤさんの装備は、とても軽くて使いやすいらしいんですよ。しかも、魔力を通して防御力を向上することもできると聞いていますから」と言われて 俺は考えたが リーリアに聞いてみてから決めることにした。リーリヤに聞いたところ、「私の場合は元々軽いから気にしていなかったよ」ということだったので。とりあえずリーリムに試作品を作ってもらうように依頼することにしたのである。それから 俺はサー
「リーリャの方は 準備が出来たか?」というと リーリャが 俺の顔を見て 少し考えてから「もう少しかかると思いますが。私のことは心配しないで下さい」と、笑顔で答えるので。リーリヤが 俺に甘えたいらしくて 少し困っていた。そこで俺は、リーリヤを呼んで「おいで」と言って膝の上に座らせてあげてから 優しく抱きしめて
「今は少しだけで我慢してくれよ」と言ってあげると。リーリヤは俺の背中に回した手に力を込めると。そのままの姿勢で動かなくなってしまったのだった。俺にくっついていると幸せそうなリーリヤを見ながら。俺も嬉しくなってしまったので
「このままで リーリャが落ち着くまで こうしていてやるから」と言うと 俺の方に顔を預けて「嬉しいです。ありがとうございます」と言うリーリヤが可愛いので、俺はリーリヤの頭を撫で続けていた。しばらくして 落ち着いたのを確認してから
「大丈夫か?」と聞いてみると。リーリャが 俺の顔を見ながら「うん。平気だよ。ちょっと疲れただけ」と言ってくれていた。
俺は「そうか。良かったな」とだけ
「ところで。俺が作った防具を身につける気はあるのか?」と言うと
「はい。もちろん。喜んで着たいのですが。ただですね。私達は 普段から戦闘スタイルが 違うじゃないですか。だから、装備を着けて戦っても邪魔にならないのかどうか確認したくて」と言っていた。俺は「それなら。一度着けてみれば良いんじゃないか」と言うと。
リーリアが「では 私が用意しましたので、着替えて来てもいいですか?」と、言うので 俺が「わかった。待っててやるから 着替えてきなさい」と言うと リーリャとリーリスは二人で手を取り合って部屋から出ていったので 俺は二人を出迎えてやるために玄関に向かうのであった。しばらくすると二人が戻って
「ご主人様 ただいま帰りました。ご命令の通り。私とリーリスの分。リーリヤの分まで。ちゃんと作ってきてありますからね」と言ってくれたので 俺が「そうか 助かるな」と、お礼を言うと 俺の服の中に潜り込んでいたラミちゃんから連絡が入って
『ユウトさん。今すぐ 屋敷に戻ってください』と 慌てて言っているのが聞こえたので 俺は「みんな すまないが、用事が出来たので、行ってくる」と言ってから 転移で屋敷に戻り ラミコの所に行った。ラミ子さんに「ラミちゃん 一体 何があったんだい?」と、聞くと。
「実は、ゴブリン達の村が見つかったようで、大鬼達が襲おうとしているらしいんじゃ」と言われて俺は すぐに転移して現場に急行して大鬼達に向かって魔法を放ちながら「これ以上先には一歩も進ませはせん」と言うと。俺の魔法の一撃を喰らった奴らが吹っ飛んでいくのだ!大鬼達の方を見ると俺の攻撃魔法の余波をくらう前に全員逃げてしまって 居なくなっているのだが「お前たちのせいで逃してしまっただろう!」と怒っていたのだ!そこに 突然俺の頭に 《種族が 魔王種に進化しています》
「へっ?」
俺は驚いているのだが、さらに驚いたことに 俺の目の前には、大きな体を持つドラゴンがいるのだった。俺は この魔物に見覚えがあると思った瞬間に 思い出したのだった。そうだ。以前、魔王軍の幹部のリリアンが、このドラゴンの心臓を食べさせたことで進化したんだと思いだして。この大鬼が魔王軍幹部のリリアだと分かった。
そして、このドラゴンの見た目は、前と変わらない感じだが。魔王の側近であり。俺の配下ではないのだけれど、仲間として扱ってほしいと言われて 仕方なく俺の直属の配下にする事にして 俺の眷属にしてしまう事にしたのである。この魔王軍は、俺の事を魔王扱いしていたので 俺も、一応
「我が名は 魔王 タクミなのだ」と言うと。
俺の事は知っていたようだったが 名前を名乗る事を忘れていたので改めて自己紹介をしたが 俺は「俺の仲間になりたいと言っているが 本当に俺の仲間になってもいいのか?」と、再度聞いたのである。その言葉を聞いて
「問題ないですよ。私は、貴方の忠実な下僕になりますから」と笑顔で言うのだった。それから、俺は、この世界の魔王軍がどうしてこんなことをしたのか?なぜ勇者であるはずの俺を殺そうとするのかを聞こうとすると。
魔王であるはずのリリアは なぜか人間の姿になっていたので びっくりしたのだ。「なっ!?その姿は どうなってるんだ?」と言うと 彼女は
「あっ これは 自分の好きな姿に変化できるから」と言い出したので 詳しく聞いてみると まず。最初に変身したのは、黒竜であった。そして、次に白竜になって。今度は 魔人のような格好になった。そして最後は、金髪の女性で 胸がとても大きいので、思わず見惚れてしまうような
「美人さんだよなぁ」と 心の中で思ったが、それを口にするのは憚れるほど 綺麗なお姉さんがそこにいたので、俺もついつい見とれてしまったのである。そして、「あの。なんで人間の姿でいるんですか?」と質問したら 俺に近づいてきた。すると「やっぱり お似合いよね」と、俺の首に手を回してきて。「キスをして欲しいな」と甘えた声で言われて 俺はドキドキしてしまい、固まっていると 急に後ろから抱きついてこられて、俺は動けなくなった。
俺は、「お おいっ。誰なんだ!」と言うと「もう つれないんだから」と、抱きついたまま俺の顔を見て微笑んでいる女性を見て 思わず
「うわぁぁ」と、驚きの声をあげてしまったのである。なぜなら
「俺に抱きついている人の正体は、俺の配下になっているリリアだった」のである。しかも、俺の胸に顔を埋めたまま離れないので。「ちょっ くっつき過ぎだって!」というと 急に大人モードになってしまった。しかも、俺を抱きしめながら 俺を見つめてくると「あら ごめんね。でも。もう少しこのままで 居たいんだけどダメかな?」と言ってきて 上目遣いで俺にお願いしてきた。その姿を見て俺はドキッとしてしまい
「いや 別に良いけど。それよりも」と俺が言うと
「ありがとう」と 嬉
「そう言えばだけど。なんでそんな事をしているんだ?」というと。俺から離れてから答えてくれた。なんでも魔王城の地下に転移用の部屋が有り。その場所を見つけた者が、そこに入り込んで、転移装置で魔王城を抜け出して来たのだという事らしいが 転移の装置は起動していないと、俺がいうと不思議そうな顔をしているリリアなので。転移装置は、誰か一人が発動させていると。別の人が使えないように制限がかかる仕組みなんですよと言う話をしてあげると、リリアは納得してくれたのである。それで話も終わって落ち着いた所で。俺はもう一度聞いてみる事にした。
「魔王軍の連中は、いったい何を考えているんだ?」と言うと
「はい。それはですね。実は、魔王軍の目的はですね。この大陸の支配です」
と言うので。
「えっ 支配したいなら、普通に戦争して奪えばいいじゃないか?」と言うと
「ええ。もちろんです。そのために。魔王軍に協力して貰っている人達もいるわけで、今回の勇者を討伐するために協力してくださいと言って、こちらの言う通りに動いてくれる者達ばかりじゃないですからね。中には私欲を満たすために魔王軍を利用しているだけの人もいますしね」とリリカに説明されて。「ああ なるほど。そう言うことか。じゃあ その勇者とやらを始末しないと駄目なのか?」と聞くと
「それがね。私も詳しくはわからないですが。私達魔王軍は、元々 この世界に居た訳じゃないんですよ。召喚によってこの世界に送り込まれて来て、私達はこの世界を支配しようとしたのですよ」とリリアが言ってきたので。「あれ? そうすると。俺と同じパターンか」と呟いていたら。俺の方を見て
「そうなんですか?」と、少し不安そうな顔をしたので。
「いやまあ そうだとしてもだ。今は、違うんだろう?」と聞くと。「はい もちろん。今更、元の世界に戻ろうとか、思わないから安心してくれよ」と言ってくれて。俺は、少しだけ気が楽になると同時に、
「元の世界に戻るって、簡単に言えるんだもんな」と思っていた。俺がそんなことを考えていると。
「ところで。私の旦那様」と、いきなり変なことを言い出すから俺は驚いてしまう。
「はい?」俺が聞き返すと
「いえ まだ、結婚の挨拶とかしてなかったじゃないですか。それに、夫婦なら敬語禁止だよ」と言われたのである。俺が戸惑って居ると
「私は貴方の事が好きになってしまいました。私と婚約を前提に付き合って欲しいの」と言って 俺に迫ろうとするリリアだったが。俺の後ろに居たリリアの母親的な存在のリリアさんが
「あらあら 困りましたねぇ。貴方 うちの娘の事を よろしくね。娘がどうしてもって言うのならば、嫁に行ってもいいからね」と言われてしまって。リリアは「お母さん」と言ってから 泣き出してしまったので、俺は「ちょっと、リリアさんの所に連れて行って来るので待っていてください」と言ってからリリアさんを連れてリリアさんの部屋まで行くと、俺は
「俺は君が、魔王の幹部の一人だとは思えないんだよ。だから 君の事を知ってから返事を出したいな」と、正直な気持ちを言うと。「はい。わかりました」と言われて俺は「じゃあ、俺の所に来ても大丈夫な理由を教えてくれるかい?」と言うと リシアが教えてくれて。魔王城の地下
「俺が知らないだけで。魔王軍の幹部だったのか?」と
「えっ 知らなかったの?まあいいわ 私は、貴方達の言葉で言うと。魔王軍の幹部 魔将軍だったわ。私は 黒竜だったから 大魔王軍の幹部をしていたわ。でも あの時の私は 貴方を殺す事が目的だったから あの子と一緒に この世界に逃げて来たんだけれど。まさか、貴方が生きているなんて 信じられないんだけど。本当?」と言うから。
「ああ あの時は 死にかけたけど 何とか生き残ったよ。ただ、俺が死んでいた場合は リリアはどうなっていたんだ?」と 俺が気になったことを言うと。リリアが答え
「魔王軍が、この世界を侵略しようとするのは、私達がこの世界で好き勝手に暴れて。この世界を自分達が住みやすい場所にしてしまおうとしているのが最大の目的みたいで、他の世界の人や魔族も。魔王軍の言いなりにさせられてしまっている状態らしいですよ」と答えて 俺は、その話が事実なのかどうかは分からなかったので。とりあえずは、魔王軍が悪だとは決め付けないようにしようと思ったのであった。
俺が、魔族の王になった経緯を話したら。
リーザが 何かを悩んでいるようだったが 俺は「さっき 魔王城に帰ってから、みんなと話していたのだが 俺が、魔王であると知っている者は、全てではないが。魔王軍を裏切った者とかは もう 俺に付いてきてくれないと思うので もし俺と仲間になりたい者がいるのであれば、これからも、リーリャの家族として接してくれるように お願いしておくから 一緒に来たい人は 連れてきてもらって構わないぞ」と 言ったのである。
そして、リーリャが、「それじゃあさ。私も 家族にしてもらえるのかな?」と聞いてきたので。「うん 問題ないんじゃないかな?」と答えた。
そして しばらく時間が経つと。リーナの母 アシュリーナが俺達のところにやって来て リーナの父のレナスさんを呼び出したので 二人きりで話す時間を設けた後 俺と アシュリーナは、
「さて それでは そろそろ帰らせてもらうとするよ」と言うと。アシュリーナも
「うむ わかった。いろいろとすまぬかったな」と言い出したので
「なあに。別にいいさ」と俺は言うと アシュリーは「お主も なかなかに お人好しな男よのう」と言い出して 俺は「お人好しかぁ」と考えてしまうと
「さすがに魔王のくせに。お人好しなだけではないだろう?」と アシュリーナに言われてしまったので
「そうだなぁ」と俺がつぶやくと。「お前になら任せても良いかもしれないな」
「ん? なんか言ったか?」と俺は聞くと。
「何でも無い」とアシュリーナは言って アシュリーナの背中を見送り。俺は家に帰るのである。すると そこには、俺の配下のリリスの姿があり。俺の家の門番をしていてくれたので。リリア達には、「リシアにでも聞いて、俺の家に泊めてもらえば良いんじゃないの?」と言うと
「いえ。それは ちょっと 心苦しいので 私がここに残りますよ。それに、この世界にも少し興味があるので」と言うので 俺は「まぁ そうなのか」と言って
「じゃあ。俺の仲間になってくれたら良いじゃないか?」と言うと
「それもそうですね」と言って。「それなら。仲間になっていただけませんか?」と俺が聞くと
「はい 喜んで。私は。あなたの剣となって、あなたを守り抜きましょう」と言って
「あっ それと 私は この姿のままでいさせてください」と言ってきたので 俺は、その姿を見て リリアに似ていると思ってしまった。俺の顔を見てくる リリアに対して。俺と、リリアが愛した女性とリリアは、同じ顔だと言うと
「そうなんだ。じゃあ。この子の名前は、リシアで、どうかな?」
「うん 気に入った。この子の事。これからも よろしく頼むな」と俺が言う
「はい お父様。よろしくお願いします」と言って、リリスは俺の方に歩いてきて。手を握って来たので。
「じゃあ 俺の家に入ってくれるか?」と言うと
「はい」と リリアは嬉しそうに答えてくれたので。俺はリリアと二人で家の中に入り。
まず最初に、リーリャが、俺の所にやって来たので 俺は「ああ ごめん。今日から この子が俺の娘になる事になったから よろしくね」と言うと。リリカが「リリカの妹ですね。わかりました。よろしくね」と言って。リリアの方を見ると「私は。リリアと申します。これから リリスちゃんとは 仲良くしていきたいと思います」と言うので 俺はリリアの方を向いて「リリアさんが。娘の教育係になるって事で いいんだよな?」と聞くと
「はい そうですけど。ダメでしたか?」と言ってきていたので。俺は「リリアさんは まだ、この世界に来たばかりですから 俺の方で、リリスの事 面倒を見させていただきますよ」と俺が答えると
「ありがとうございます」と頭を下げてから。俺に抱きついてきたので俺は リリィ達がいる場所まで連れていくと リリナ
「初めまして」と、リリナが挨拶したので。リリスは「はい。私は、リリスと申します。以後、末永くよろしくお願いいたします」と言っていたのであった。すると シルカが「リリアスさんのことは これからも、ママと呼びたいのですが いいでしょうか?」と、少し遠慮がちにリリアに言っていたのである。リリアは 少し考えてから「構いません」と笑顔で言うと
「本当ですか?」と言って 嬉しそうな顔をしていた。それからしばらくして リリナとリーリャは「リリア姉さん よろしく」と言ってから 俺に抱きついて 甘えて来たので。俺
「ああ リリとリーリャも、よろしくな」と言って 頭を撫でると リリナは、「はーい」と言ってから。俺から離れたので リリアは、「よろしくね。二人とも」と言ってから 二人を抱きしめていた。リリアさんは この世界のことを何も知らなすぎて不安だから とりあえずは、リリスさんに 色々と教えてもらいながら。
少しずつ覚えていこうと思っているらしいので。俺は、「リリアさんが良ければ。しばらくの間。家で 暮らしてもらった方が良いんじゃないかな?」と俺が言うと
「はい そうしてください」と言うので リリナ達は「やったぁ」と言うと
「お邪魔にならないように気を付けますので 宜しくお願いいたします」と言うのであった。
リーシャ達が、リーリャに。いろいろと聞き出し。俺に 説明を始めようとしていたが。リリアンが、いきなり現れて「ねぇ お父さん 今度、私達と。ダンジョンに行こうよ。大丈夫 お父さんに怪我はさせないからさ。どうせ、魔王城の人達がやられたから。しばらく、誰も来ないでしょ?」と言われてしまったのである。まあ。魔王城は壊れたわけじゃないから 直せば使えるのだが。「ああ 別にいいけど。俺が行けばいいのか?」と言うと リリアン
「ううん。リーゼロッテ達にも。手伝ってもらおうと思うんだ」と、俺とリーリヤの話を盗み聞きしていたのであろう。リーゼと。シャルロッテがやってきたので。
俺は、「ああ 俺が、行く事に決めたのなら。一緒に来ても良いぞ」と言うと。二人共「はいっ お供します」と言って 俺と一緒に来るようだ。俺は、リーリヤを見て 俺が「なぁ 魔族は ダンジョンに潜る習慣とか あるのか?」と、リーリャに聞いたのだが リーリャが答えてくれなかった。そこで俺は
「じゃあ ちょっと待っていてくれ」と 言い残すと。俺一人だけで、リーリヤの所に行き リーリヤに「なぁ 魔族も。ダンジョンに行く習慣とか あったりするのかな?」と言うと。
リーリャが答えてくれず 困っていると リーリアが来たのだけれど リーリャは、リーリアの後ろに隠れてしまったのである。それで 俺が
「リーリア。リーリャに。魔王として リーリャを守ってあげて欲しいんだ。頼むから リーリャに協力してやって欲しいんだ。俺の代わりに、この世界の住人である君達にしか出来ない事があるんだ」と
「わかった。私に任せてよ。私とリリアで、この子を。必ず幸せにしてあげるからさ」とリーリアが言うと リーリャがリーリアの手を握って。「ありがとう」と言うと 二人は、手を繋いだまま。リーリアの部屋に戻って行ったので 俺は 部屋に戻り リーザを連れて、外に出ようとした時に 俺の前に、リシアが現れた。そして 俺の前で 片膝をつき 俺の手に口づけをしたのである。リシアが、そのまま俺に話しかけてきていた。「我は 貴方様に永遠の忠誠を誓います。そして 私の力全てを捧げます」と言ってきたので 俺は 少し考え
「俺の妻の一人になってくれるのかい?」と聞いてみると。
リシアが微笑んで「もちろんですわ」と言ってくれたので。俺も
「これからは 俺も。俺なりの方法で、妻達を守るつもりだからな」とリシアに伝えて 俺達の家に戻ると。リーナの母親が 出迎えてくれたのである。「さあ。みんなで食事会をしましよう」と言うと
「はい」と言って。俺とリシアは 席に座り。他の者達は 思い思いの場所に座っていた。リーナの母親が「では。食事を始める前に、皆さんを紹介していきますね」と俺達の紹介をし始めたのである。まず最初に、俺の横にいる、リディアと言う名前で 俺の娘になったばかりの少女を紹介したので。次に、俺の隣に座っているリリアが「この子は、私の娘でもあるんですよ。仲良くしてくださいね」と言うと。
「よろしくお願いします」とリーアが挨拶をして。その次は、リリナの事を 俺が紹介した。リリナとシルカの出会いが語られて リリアさんは、
「これからも。この世界で頑張りますので。よろしくお願いします」と言ってきた。そのリリアの横に、座って食べているのは、リリアとリーリヤの妹のリリスであり。彼女は、「リリスと呼んでください」と言うのであった。それからリリアの妹だと言う事と、俺の義理の娘となった リリアの事を、リリアさんに紹介すると
「はい 分かりました。リリアさんは 私の妹と言う事になりますよね。リリスちゃんは 妹って事だもんな」と言って 嬉しそうな顔で、リリアの頭を撫で始めたのである。そんな様子を見ながら俺は「リリアには。もう少し、世界の事を覚えてもらう為にも。しばらく、家で暮らしてもらおうと思っているから。その時は、よろしく頼むな」と 俺は、そう伝えると。リリスが「お姉ちゃん リリアの面倒は 私が見てあげるから 安心して」と言ってくれていたので。リリアは嬉しそうにしながら。俺に甘えてきたのである。俺の膝の上に乗ってきて。
俺は、自分の子供であるリリスの方を見ながら「お前の妹も、この子の妹みたいに 俺の子供達と。仲良くなってもらうからな」と俺が言うと リリアが
「リリスさん。よろしくお願いしますね」と言って、俺に抱きついてきた
「うん。お兄さんと、ママのために。お友達をたくさん作らないとダメだから。がんばるよー」と言ってきているリリスに、リーナの母が近づいていき
「あらあら お義母様だって呼べるように頑張ってね」と優しい声で言うと
「わかりました。おかーさま」と言いながら。リーナの母の方に駆け寄り抱きついていて。
「はい 私はリリアスお祖母ちゃまの孫娘のリリーナだよ。リリスって呼ぶけどいいかな?私は、おばあちゃんって呼んだりしてもらえたりすると嬉しいんだけど」と言うと。リリアスが「いいわよ 可愛い孫のためなら。何度でも 言ってあげるから いつでも言いに来てね。私からも リリナとリリィの二人の事はよろしくお願いします」と、そう言うと
「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします」と言ってから。俺から離れていき、俺が用意したお菓子を食べ始めていて。リリィとリリナが リーリスとリリアの所に行き。リリナが「リリとリリスは。同い年だったりするのか?」とリリとリリアは二人を見て
「うん。私もリリも、今月で6歳になったんだよ」と答えていた。
「あっ。私の方がリリよりもおねえさんなんですけど。一応」と言うと。俺以外の人達は笑い出してしまっていたのであった。俺は、リリアさんを、リーリャや、リーヤとリーゼに預けると
「今日は リーリアが一緒だし リリは しばらく リーリャと一緒にいてくれると助かるんだが リリアさんがリーリャと二人で居たいだろうし そっちを頼めるか?」と言うと リリナとリーリアは、うなずいてくれてから。リリの手を掴んでいた
「いいですよ」と言ってくれていた。それで リーナと俺の子供で、今はリーザと一緒に寝泊まりしている。
リゼッタ ルリアの三人で 食事をとることにしたのだ。「お父さん。このケーキ美味しいね」と 俺の腕を掴みながら言うリーザに対して。俺の後ろから抱きついているリザが
「ほんと 甘いものが好きなのね」と言うと。
「えへっ」と俺の背中に頭をつけてくるリーザを見て。俺が
「ああ ありがとうな」と言うと
「ねぇ リリのお姉ちゃんがさ。お母さんになるわけだけど。リーリャさんの事も、私 応援するからさ。元気出してください」と言ってくれた 俺が「ありがとうな」と言うと リリアが
「リーリヤお義姉ちゃんは リーザよりは、少し歳は下なんだよね」と言うと
「うん。そうだよ」と言うと
「リーザはね。リーリャの事 リリって呼ぶの。だから、リーリャお義姉ちゃんと 呼ばせてもらうね」と言うと
「う~ん リリヤねえさまとリリにぃが、結婚してくれて。家族になれると思うと とっても楽しみなの」と言っていたのだ。そして 俺は、自分の席に戻ると リーリャが俺の所まで来てくれたのだ。「リーリャも 何か食べる?」と聞くと リーリャが俺を見上げてきて
「はい あの 私。旦那様の為に クッキー焼いて来たのですが。どうぞ 食べて下さいませ」と言ってから。俺が手にしていたスプーンを奪い取り スープの中に手を入れようとすると
「待て待て。そのままじゃ食べられないから。待っていてくれるかい」と言うと リーリャは、おとなしく 俺の
「あむ」と言う声を聞いて リーリャが微笑んでくれている。それから、俺がリーリャの焼いたパンを手にしてみると 焼き立てなので熱くて持てなかった 俺が困っているので、リーリャが、その焼きたてで 温かいのを持って来て「旦那様に食べて欲しいの」と言うので 俺は それを口にすると。とても温かくて 甘く感じたのである。俺も、リーリャが俺の為に用意してくれたクッキーを食べることにしたのだが リーリャが俺に渡そうとしてくるクッキーの袋を見ると リーリャが俺に、自分の分のクッキーを食べてほしいらしく 俺の目の前で 食べようとしていた。リーリャに、自分の分を渡し
「これは リーリャの作ったものだろ」と言うと。「私は、旦那様に食べて欲しいですわ」と言って 一個口に入れて見せてくれたのである。俺も一つ食べてみると
「美味いなぁ」と言ってしまう程 味がしっかりしていて甘かったのである。そして リーリヤは、もう一つ口に入れると。「ふぅ」と言ってから。頬に手を当てて 微笑んでくれた。俺ももう一個の方も口に入れた後に。リーナのお母さんに「すみません。これ リーナには内緒で」と言って、俺達が住まわせてもらう事になっている部屋に戻ると、リーザと リリィと、シルカが待っていた。俺達の方を
「こらー」と言うような目つきをして見てくるシルカに対し。リリナと シルカの子供である リリィと シルカの3人が楽しそうに笑っていたりしたのであった。「よし!では みんな。明日は、みんなで冒険者ギルドに行くからな!」と言うと
「うん」「わかりました」「うん♪わかった」という返事を聞きながら。俺はリリヤを抱きしめているリーナの方を向くと 俺達はキスをしたのだった。こうして俺達の異世界での初めての食事が終わったのだ 朝になり目を覚ました後。今日からは冒険者として生きて行く為に必要な事を学びながら過ごしていくつもりなのだ。まず最初は リーナと共に、ギルドに向かい依頼を受ける事にした。
昨日のうちに
「リリアに渡すための魔石は準備しておいたので。後は、薬草を採取すればいいかな」と言うと
「そうですね。私としては もう少しだけ 強くなっておきたいかな」と俺に言ってきたので。俺は
「分かったよ。俺の方も。もう少し リーナには鍛えておいてもらわないとだもんな」と俺が言うと
「そうですよ。まだまだですよ。お兄ちゃんは レベルが高いんですから。お兄ちゃんは、もっと自分を大事にして下さい」と言われてしまったのである。そんな話をしながら歩いて行くと、リリアが、先に着いていたようで。俺達に気が付いてから手を振っていた。それから リリアが近づいてきて
「おはようございます。裕一様」と言うので。俺は
「うん。リリア 今日はよろしくな」と言うと
「うん。私 頑張るね」と言うと リリアが、俺とリーナの方に駆け寄って来て。リリスは、リーリスの事を抱っこしてから リーリアの方に行き、抱きつくと。
リーリアが
「おねえちゃんは、リリちゃんの事が気に入ったのね」と言うと リリスは
「おねえちゃんの事は りぃねえちゃんて呼んでもいい?」とリリアに尋ねると リリアが
「ええ もちろんよ。これからは お義母様と、呼んでくれるのかしら」と言うと リリスは「うん。私、お兄さんと結婚出来たんだし。ママとも仲良くなってくれたら 嬉しいしね」と笑顔で言っているので リリアが「ありがとうね。リリスは優しい子ね」と言うと リリスは リリィにも リリアと同じように。自分の頭をなでるように 手を当てるのだった。そして、俺がリーリャと手を繋ぎ リーリアと リリスは、俺とリーリャに、それぞれ手を伸ばして繋いでいる リリナと リリアは 俺達の前で抱き合っていたのだ。リーリアが
「あの。リリアスさん。リリナちゃんは リリアと一緒で大丈夫ですか?」と聞くと
「うーん どうでしょう? 私は リリちゃんが嫌がってはいないと思うけど」と言うと リーリナが「私 別にリリアスおばちゃまも好きだよ。おにいちゃんのおねえちゃんで、私とリリアにいちゃんを産んでくれたお母さんだからね」と言うと。
リリアが リリアと、リリが、リリスに。自分達の事を話すと。「うん。わかってたよ」と言って 笑っているので リリナとリーリと、リーザは、何やら話し込んでいるみたいであった。それから、俺達は、冒険
「リリアが居るので。俺が魔物を相手するのは厳しいかもだから。薬草の依頼でも受けてみるか」と言うと リリカは「うう~ん。そうだね」と悩んでいる様子で。俺は、受付まで行って依頼書を見ようとした時に。後ろから、声が掛けられて
「ようっ!裕太!久しぶりだな。元気にしてたか?」
「おう。健吾。久しぶり。俺は、この世界で幸せになれているから。心配しなくても良いぜ」と言うと
「それはよかったな。しかし、この世界に来て、まだ数日だってのに。お前の周りはハーレム状態だな。まったく羨ましいぜ」と言ってきたので
「おい。俺は、そんなんじゃねーよ。この二人は俺の妹と、その娘で。この人は リーリアと言って。リーナの双子姉妹の姉なんだよ」と言うと 健吾は
「そうなのかい?俺としたことが知らなかったな。ところで。そっちの娘は。もしかしてリーナちゃんの姉妹かい」と聞いてくるので
「ああそうだよ」と答えると リーリアが リリィの手を引いてやって来てから リーナに抱かれているリリスを見た。それから リーリヤが リーザに話しかけていた。俺は、そんなリーリヤの背中を押して リーリヤに自己紹介をさせたのだ。そして 健吾にリーリヤの事を紹介してから。健吾にリーリヤと リーナを紹介したのだ。
すると健吾が
「俺は今度こそ彼女を作ろうと思っているんだけど。何かいい方法は無いかね?」と俺に聞いて来たので
「そうだな。とりあえず 冒険者をやるよりは。農業をやった方がいいと思うぜ」と言うと
「うう~ん。農業ねぇ。まあやってみてダメだった時は。農業をしようかな」と言っていたのだ。そして 俺は、ギルドで受けたいと思う薬草と、採取できる場所に印を付けて 俺が受ける事にしたのである。すると リーリャとリリィとリリスとリーザが俺について来ようとしていたのだが。リリィが
「リリちゃんは。私と一緒に来てくれる?」と聞くと リリスは
「うん。わかった」と言うと リーリが、リーリス
「私は パパとおにいちゃんとリリにぃの側にいるね」と言った。
俺は、みんなを連れて ギルドに向かった。
そして、リーナと、リーナの母とリリヤが俺の後をついて来て 俺達がギルドに入ると。冒険者達から睨まれたりして ちょっと居心地が悪くなりそうだったので。すぐに リーナが 俺と、リーナに くっついた。それに続いて、リーリヤもくっついてきて
「私は リーリャにくっつくね」と言って。
「僕は、リリちゃんを、くっつけるね」と言うと リーナとリーナのお母さんは 俺と、リーナの腕を抱き寄せて。
「私たちは 絶対に離れません」とアピールしていたのである。そんな事をしていると 冒険者の男が近寄ってきて。「ここは、子供が来るような場所じゃねえぞ!」と怒ってきたので。俺も
「子供が見ても問題ないだろ!」と言うと
「なんだと。ガキ! 舐めてんのか!」と言うので。俺は、「あんたこそ 俺の嫁のリーナに 失礼なこと言ってるんじゃないか?リーナは俺が守るんだ。だから、リーナに手を出したら許さないからな」と言うと。男は、一瞬怯みかけたが。すぐに戻り
「へー!女一人のために、命をかけるっていうのかい?面白い事を言うな」と言い始めたのだ。するとリーナが「あなたには、関係ありません。私は裕一様を愛しています。それに、リリヤが、リーリスを可愛がってくれているのを邪魔しないで下さい。これ以上 くだらないことを言うなら。私は冒険者をやめてしまいますからね」と俺の事を抱きしめながら 俺にしか聞こえないように言ったのだ。それからしばらくすると、男の方は引き下がり。冒険者の仲間達が「お兄ちゃんは、やっぱり、カッコイイです」とか「私のお兄ちゃんになってほしいくらいです」とか言い始めると。俺は リーナのお母さんが、少し困った顔を
「うふふ。リーナは愛されてるようね。私と一緒で 良かったわね」と言うと
「お義母様と、同じになれて嬉しいのです。私が裕一様と結婚したように リリスもお兄ちゃんと結婚するの」とリーナが言うと。俺以外の女性陣から。一斉に俺が叩かれ始めてしまった。それから俺は、リーナの頭に手をのせて
「大丈夫だよ。俺には リーリャが居るし。リーナには、リーリヤが いるしな」と言うと。リリスが「僕も、リリちゃんのお世話をするから。おにいさんは安心していてね」とリーリスの事を抱っこしながら言っていた。それから、俺は 薬草採取を受ける為に受付に行った。
受付には、リーゼとよく似た感じのエルフの女性がいたので
「すいません」と言うと 女性は「はい。どうかされましたか」と返事をした。俺は、依頼書を見せて 薬草を採取するために依頼を受ける事を伝えた。女性が
「ではギルドカードを見せていただけますでしょうか」と尋ねられた。そして、リーザに
「ほい。これ頼む」と言うと
「はいなの」と言って 渡してくれたので。俺が自分のギルドカードを 女性の前に出すと、女性は、
「はい。確認させていただきました。それでは。こちらの用紙に サインをして 提出してください」と言われたので 名前を書いて リーリヤとリーリスが それぞれ リーザが記入したのを渡した。
女性は「確かに。それでは手続きいたしますね」と言うと
「あの。お願いがあるんですが」と言うと 女性は
「なにか?」と俺の顔を見てきたので
「実は、家族がいるんで。出来れば 今日一日だけでも良いので、宿を貸してもらっても良いですか?」と言うと。女性の方で話をしていたようで。「わかりました。この書類を、持っていけば大丈夫だと思います」と言うので。俺は。受付嬢に礼を言って。俺達は。ギルドを出た。それから俺は リリイの手を引いて リリィが リーリアが リリナが俺に抱き付いてきたので。リーリスを抱っこして、リーリアは、リリアに抱き付かせてから 俺がリーリナに抱き付くと。リーリヤが リーリナ
「私 リーリス姉さんに、甘えるね」と言うとリリスは リリシアを抱きしめて「うにゅぅ~~~うにゅうにゅ~うにゅうにゅ~~うう~んん」って言い続けていた。俺は
「とりあえず。俺の宿泊先に行こう」と言うと。皆はうなずいて 歩き出した。そして、俺は 宿屋に向かうと そこにはリリアが 泊まっていた宿と同じ雰囲気の建物があったので 受付で聞いてみると。どうやらここがリリアが借りた宿屋らしいので リリアの名前をだすと 俺の名前も覚えていたらしく。「あ!先日は、妹を助けていただいてありがとうございました」とお辞儀してきた。それから俺達は部屋に案内されたの
「リリア。リーリヤの事は頼んだよ」と言うと リリアが「任せてください」と言ってくれた。リリスが
「ママぁ~
寂しいよう」と涙を浮かべていたのを見て 俺は
「よし!みんなで、一緒に寝るか」と言うと リリシア
「リリねぇとリリスがいい」と言われてしまって。俺は「仕方ないな」というとリーリヤとリーファとリーナとリーリスに。リーリヤはリーリャにくっついたままで。リーナだけがリリスと一緒になって。リーナとリリアは
「私達は 親子水入らずで過ごすから。裕一さんは ゆっくりしてきてください」とリリィがリーリスに「私達と一緒に リーリちゃんと一緒に過ごすからね」と言っていた。そして、リーナが「パパも、私と二人で過したいと思うけど」と言うので。俺が リーナとリーリヤを抱きしめてから。リーリヤとリーナに頬にキスをしてから。リーナを俺の方に連れてきて「リリア。俺は少し 出かけてくるな」とリリカに声をかけて
「うん。行ってらっしゃい。パパ」と言ってくれた。
そして、部屋を出ると、すぐに。リーリヤが 俺の手を引っ張ってきた。
「リリねぇも。一緒にいくの」と言うので。俺は、リーリヤとリーリスを連れて歩く事にしたのだ。するとリリスが「おねぇちゃんも、行きたいよ」と言って。俺はリーザが リーリャに「私は、リーリャちゃんと リリちゃんに付き合うわ」と言うと。リリリスが「おねぇちゃん」と言いながら。リーリャの手を握っていた。それから、俺は、街に出てから。まずは武器屋に行くことにした。俺とリリリィは剣を使ってるんだけど リーリヤに使わせていないからだ。それから 武器屋の店に入っていったのだ。
そして、俺は、リーナと、リリヤを連れて入ったのだ。そして
「すいません。この子の 武器と、防具と、服とかあると嬉しいのですが」と言うと 店員が「それでしたら、お安くしておきますね」と言って。俺は、リーナを、リリシアと、リリナを任せると。俺は、俺とリーリナ用に短めのショートソードを買ったのである。それから俺とリリスとリーリャの装備を 購入する為に色々と見ていたら リーナが「あれが欲しいです」と言ってきた。俺が
「わかった」と言うと 俺と、リリスは
「え?」と言う顔をしてしまった。何故なら、俺達の予算の半分以上を使うことになる値段だったからである。俺は リーナと、リリリス
「じゃ、試着室にいこう」と言うと。リーナが「リリス。私達が選んだのを着てみましょう」と言い。俺とリリスは リーナに連れられ、リーナと、リリスが着替え始めたのだ。それから、俺は、リーリスとリーリナに、どんな服を着せたいかを聞いてみたのだ。そしたら リリリスと、リーナと、リーリスが。
「私は これが可愛いからこれにするの」と言ったり。リリリスは、「私はね これが良い」とか。リーナは「うーん 難しいの」とか「うーーん どれにするべき?」とか言いながら 迷っているようなので。
「なら、3人共買ってやるから。気にせずに、気に入ったのを選んでくれ」と言うと。「「「はい」」」と 返事をした。俺達が買い物を終えてから、俺達が帰る途中でリリアに会ったので 俺はリリシアの事を預けた。俺は
「リーナ。これから、俺達が泊まっている場所に向かうぞ」と言うと。リリスとリーリヤが「わぁ~い」と言うと。リリスは、リリアナに、リーリヤは、リーリスにそれぞれ手を引かれて 喜んで走り出していた。
それから、俺達は宿屋に戻ったのである。そして 俺は リーリヤ
「リーリャ。リーリス。ちょっと 待っていてくれるか?」と言うと二人は「「はい」」と答えてくれ。それから 俺と、リーリナは ギルド会館に向かった。俺とリーリナがギルドに着く頃には。リリスとリリイの姿は見えなかったのである。俺と、リーリナがギルドに入ると 俺の事を知っている奴らが「また あんたか!」と絡んでくるので無視しながら 掲示板を見てみると。討伐クエストがあったので 俺は受付に行き 俺が依頼を受ける事を伝えた。すると、受付嬢は俺の名前とランクを見た瞬間に 俺のギルドカードを俺の手に戻すようにしてきたので。
「何? 俺に出来ないとでも思っているのか?」と聞くと。受付の女の子は、慌てた表情になり。俺の名前を確認すると、俺に向かって深々と礼をしたのである。そんな事があったので 俺とリーリナは、森に来ている。俺は「ここのエリアボスを倒すのが目的だけど 良いか?」と聞いてみると リーリ「良いですよ」と返してくれて 俺は エリアボスのところにたどり着いたので。俺は「俺が倒しても良いんだよな?」と言うと リーリが
「私が、倒すと成長が早くなるかもしれないから」と言って 二人で、攻撃
「うにゃぁ~~~うにゃ~~」と言うので。リーリヤと、リーリスに
「大丈夫だよ。任せておいで」と言って、二人を落ち着けてから。俺は リーリナと一緒に戦ったのである。
すると、リーリスのスキルに、猫化
とあったので。リーリスを見ると、猫耳に、手には爪があって、体つきがスリムになっていたのである。どうやらリーリナと同じ能力みたいだ。それから俺とリーリナで リーリのステータスを確認したのである。名前:リーリナ
種族:亜人族(獣)
年齢:15歳
Lv1 HP:255 MP
「25500」/25000 STR(攻撃力)
120 DEF
(防御力)
75 INT
(知力)10 MDF(魔法抵抗力)
80 AGI
「100」
称号
なし 状態:普通
属性:風LV6 闇 雷 水LV4 火 光LV3 土LV8 毒LV10MAX SKIES「0」
TICKLES「50」
CANCELSS SKILL「風神刃」
RIGHTSTYMOLOGY「A」
FLYINGTHRUSTER「D」
E
「MAKING」SNOWWOLF「D+」
BREATHE「C」
WANDEDFORGARRETY「C」
LIKE「HONESY」
MARIACHISM「B」
「ふにゃ!なんですかね。この、経験値と。獲得ポイントの数字。しかも。スキルレベルが異常じゃないですか。それと SPが おかしいですよ」と言われてしまったので。どうやら リーリも、リーリナも、リーリヤも SPは 1000しかないようだな。ちなみに俺は、この世界の基準でいえば、あり得ない数値らしいが SPの数値も ありえないらしい
「よし!行くぞ」という
「え?もう終わり?」と言うリーリナの声を背中に受けつつ 俺とリーリナはリーリスの所まで戻り。リーリスを肩車してあげてから
「さあ、帰ろうな」と言って。俺達は 宿に戻ることにしたのである。
「今日は お風呂に入りましょう」とリーリが言ってきたので
「そうだね」と言うとリーリが嬉しそうだったので俺は、まずはお風呂の準備をしたのだった。お風呂はリーリと一緒に入りたいと思っていたのだが リーリスがいるからなぁ~と思って悩んでいると リーリナが「ママ。パパとお風呂入る。私は一人でも平気だから、お姉ちゃんと一緒に入る」と言うので リーリナはリーリスの手を引っ張ると。リーリスを連れていったのだ。するとリーリスが俺を見ながら
「パパと一緒に入って良いよ」と言うと
「ありがとうございます」と言って、俺は リリナの後に着いて行ったのだ。俺は お湯を張っている間に リーリナとリーリスの服を脱がせて、タオルを持たせて。お風呂場に入れてあげると。俺も お風呂に入るためにお風呂場のドアの前で待っていると。リーリナとリーリスの二人がお湯をかけて くれたのだ。それから俺は、二人の髪を洗ってあげたのである。俺は リーナに「髪の手入れは大事だから」と言い聞かせながら リーナと、リリスに、ブラシを持ってもらって リーナにブラッシングをさせながら。リーナと、リリスの頭を 洗っていたのだ。
そして、洗い終わった後。俺の体をリーナが拭いてくれて リリスをリーナに任せて俺は、着替えをしてから。リーナの髪を乾かす為に、リーナを抱っこしながら座らせると。リーナの髪の毛を、リーリスが乾かしてくれた。俺は その間に リーリスの耳とかを綺麗にして。トリースにブラシを入れてから リーリナにリーリスのブラッシングをしてもらうと。リーリスの耳と
「リーリスの胸は小さいね」と言うとリーリスは顔を赤くしながら
「うにゅぅ~うにゃ~うにゃんうにゃんうにぃ~」と言って恥ずかしそうな感じになって、顔を俺の体に埋めるようにしてきたので。俺が
「大丈夫。可愛いと思うから」と言うと。リーナが俺の方を向いて。
「私のはどう思う?」と言うので
「うん 可愛くて。大好きだよ」と言うと。リーリナは、「えへっ 嬉しい」と リーナが言うと。リーリスがリーナの方に向くと。リーナの頭に、自分の頭を乗せていたのだ。それから リーリスは、リーリナと、リーナ
「リーリの体はね 柔らかくって。すべやかなんだよね」と、言っていると 俺の背中の方に回り込んだリーリカに。リーリスと同じように、頭の後ろから抱きしめられたのだ。そして俺は、三人のお腹に腕を回した状態で立ち上がると リーリは、少し驚いていたけど。リーリサは自分の脚と、俺の腰を両手で挟んでくると
「これ 楽しい」と言ったので。
俺もリーリを真似をして。俺の両肘にリーリと、リーリスが両腕を絡めてくる。そのせいで、リーナはバランスが取れずに フラついていたが。リーリナは、リーナを支えるようにして、一緒に俺にもたれかかってきたので。リーナの重みで、足
「が沈んだけど。すぐに浮き上がるような感覚になるのは面白いなぁ~」と思いながら
「これは 気持ち良いね。このままでいようか?」と聞くと
「私 重くない?」とリーリが心配そうに聞いてきていたので
「全然 軽いから大丈夫だよ」と俺が答えると。
俺が歩く
「ひにゃ!にゃー」と声を出して喜んでいた。
それから 俺達は、リビングでゆっくりしていたが。
リーリが「ご飯作るね」というと。リリスも「じゃあ 私は洗濯物干してくるね」といって。それぞれ仕事に出かけていった。それから、俺がリビングでまったりしていると
「ふにゃ」と聞こえてきたので、俺は
「リリィ」と名前を呼ぶと。猫耳娘になったリリスは
「ふぇ? あれ?ここはどこ? 私は誰?」と リーリヤみたいなことを言うので俺は苦笑いをしながら。俺の目の前にいるんだよ」と教えてやると リリイは「ご主人様?」と俺の事を見上げてきて「はい」と言って返事をした。
するとリーリスが帰って来たので。俺達は3人で夕食を食べて。リーリの猫耳と
「リーリス 似合っているよ」と言うとリーリスは
「え? なんで 猫化のスキル持ってるんでしょうか?」と言っていたので。俺は、猫化の事は言わず。リーリには
「それは内緒なんだ。でも。スキルレベルが上がったら使えるかもしれないぞ」と伝えてから。
「猫耳 触っても平気かな?」と言うと。リリリスは「良いですよ」と許可をくれたので。俺はリリスを 膝の上に乗せて
「リリィも リリアと同じようなことするかもしれないが。リリィは、リリリアのようにならないから安心してな」と言うと。
リーリスは
「私はどうなるのかしら?ふふふ 楽しみ」と楽しそうに言っていたのだった。俺はリリスの頭を優しく撫でてから
「今日は ここで寝るか?それとも部屋に行くか?」と リーリとリリスの二人に伝えると
「「一緒にねる!」」と言うので 二人を抱き寄せて お姫様抱
「にゃ!?にゅあ~」と言うので。俺が「ふふふ」と笑うと。リーリスが「あ! 酷いですぅ~」と怒ってたので 俺はリーリスに抱きつくと リーリスもお返しに「え~いっ」と言って、力一杯俺のことを抱き締めたのだった。すると 俺は、体の自由を奪われてしまったのだが。俺はそのまま 寝室まで移動していくと。リリスは、ベッドに 倒れ込むように横になると。俺の体を離さなかったのだ。リーリスは そのまま眠ってしまったようで。俺は、リリスの横に添い寝するような形で、俺も眠りにつくのであった。
俺は
「さすがに。そろそろ起きないとな」と言ってから。起きる事にしたのである。俺が体を起こそうとすると。
俺の腕は何か柔らかい感触に包まれていて
「うにゅう パパおはよ」と言われてしまったので。俺はリリスの顔を見ると。リリスは 俺に腕枕されていた状態だったのだ。それで、リーリスが俺を見ていて。
リーリスの頭を撫でてあげてから。
リーリスを起こしてあげてから、朝食を作って 食べていると リーリスが、今日も学校に行きたいとのことだった。なので俺は リーナに
「リーリスと一緒に、学校に言っても良いよ」と言うと リーリナは「お姉ちゃんと一緒に行けるの?」と言うので 俺は
「リーリに、リーリスのことをお願いしたいんだけど。良い?」と頼むと リーリナは
「任せて」と言うと リリシスの手を引っ張りながら。家から出て行ったのである。俺は
「さてと リーナも リーリナも、行っちゃったから。今日は 家で、二人でゆっくりして過ごそうか」と言うと
「えへへ~パパ~だっこぉ~♪」と甘えてきたので。俺は、リリシスをお姫様抱っこしてから
「じゃあ。俺の部屋に行こう」と言うと
「パパぁ~もっとなでてぇ~
うにゅぅ~」と言う
「わかったよ」と言うと俺は、リーナの事を思い出していたのだ。俺達がリーナ達の前に現れた時は、リーナ達にとって俺は見知らぬ他人で。リーナは リーナの妹として、リリスは、妹のような存在として過ごしていた。だけど 今思えばあれは演技ではなかったんだ。だって リーナは、自分の事を覚えていなくても。俺が大好きだったのは本当だと思うんだ。だから リーナは リリスと、リリシスに対して。
妹のリーナを演じて接してくれたんだ。
リーナにとっては。リーナの母親が、自分の親の
「リリザさん」だから。リーナは 俺の事を、お父さんって呼ぶんだ。だから、俺は リーナの事を リーナって呼べないし リリスの事も リリスと呼ばないようにしないとね。と、俺が考えていると。リーリスは、いつの間にか 俺の首に両手を回して
「むにゅーん」と言って 俺に抱きついてきてから
「私も~」と言うので 俺は、リーリスのお腹の辺りに腕を回すとお腹を撫でてあげたのだ。
「ひにゃう~」と言って。喜んでくれていた。
それから 俺がソファーでゆっくりしながら、
「リーナのことは 覚えていないんだけど。それでも、リリザさんが。リリザさんでいるときに、お母さんで、お祖母ちゃんって思うようになった。
それに リーリヤもね。リーリヤって呼んだけど 最初は リリシアって思っていたけど。リーリャに、私の事はリーリと呼んで欲しいって言われてから。私はリーリヤの事を、リーリヤと呼ぶようにしたんだ。リーリスが産まれたときは、俺の事が大好きな リーリスとしか思ってなくて。それから、俺の大切な娘だと思えるようになるまでに時間がかかったけど。今はもう リーリスが リリスと同じくらいに、俺の中で大切になってるんだよ」というと
「パパは、リーリスのこと好きぃ?」と、リーリスが不安そうな顔をしながら聞いてきたので
「もちろんだよ。俺も、リーリスが大好きだよ」というと
「うん。パパありがとう。リーリスも、パパが大好き。リーリスとリーリスを生んでくれた。リリシャと。ママとリーリナが リーリスと、リーリムが生まれたことを とても感謝しているよ」と言った。
「リーリス リーナと、リリザの所にも行く?」と聞くと、
「行きたいけど。私だけじゃだめなの。パパ 私に 名前を付けて」と真剣な顔をしたので
「よし!じゃあ リーリスが決めた名前を。この世界でリーリと、リリスの本当の両親につけて欲しい名前にしようか?」と聞くと。
リーリスは嬉しそうに笑顔になって。「うん」と言った後に続けて「でもね。リーリスの本当の両親がつける名前の方が良いかもね」と言うので 俺はリーリスと相談する事にした。まず 最初に。リーリスの名前を考えることにする。リーリスの事は まだ子供だし、リーリスという響きも 俺が名付けたものだからね。リーリスは「リリスと、リリアとリリスと。全部、私の名前なのに、リーリスという呼び方が定着してるよね」というので
「そうだね。まぁリーリスは俺の子供で。一番の友達でもあるわけで。その辺の認識が薄いのかも。でも、俺にとっては。初めてできた俺の娘で、俺の事を父親にしてくれる 女の子で、リーリスは、リーリスが生まれて来てくれて。そして、リリシスと、リーリヤとも、家族になれて幸せだと思っているよ」と言うと
「えへへ。うれしいな。私も同じ気持ちだよ。私がもし男の子だったとしても。パパの事 大好きになっただろうと思うくらいに。私は、リーナのこともリリシアのことも 大好きだもん。だから 私はリリシとリリスとリーリスとリーリアと。皆が一緒にいられるように、リーナのことを思い出すまでは。私は、リーリと呼ばない」と言っていたので 俺は
「リーリは、本当に良い子だな。俺には そんなこと言えるか分からないや」と言うと。
リーリスは、「パパには無理かもしれないけど。きっと大丈夫だと思う」と言うので。俺は
「そっか。なら 俺はリーリスとリリスにお願いしたい事がある」と言うと リーリスが「お願いしたいこと?なんでしょう? 私はパパのためだったら何でもしますよ?」と。言ってくれた。リーリスの優しさが 俺にはとてもありがたかったのだ。
「リーナの、元いた世界にいるリリリスとリーリナは、俺と、リーナが一緒に作ったんだ。それで、リーナがいなくなったあとも。リーナが、残した物を守るためにも 二人を見守ってあげててほしい。それと、リーナの事を リーザの事を。二人に伝えて、これからの事を一緒に考えてくれるとありがたいんだけど」と言うと
「うん。いいよ。お姉ちゃんが。リーナがいなくなっても お姉ちゃんがいた証を。ちゃんと、リリシとリリスに教えてあげる。リーナのことを覚えていなくても リーナが、この世界の人間だったって言うのを リリシスとリリスに話して。それからの事とかを話しても、問題無いかなぁ?」と言うから 俺は、「それで構わないと思うよ。俺の知っているリーナとは違ったりはしてもね」というとリーリスは少し考えていたようだが 何かを思いついたような表情になり「わかった!」といってから「リーナのことは 私たちに任せて」と言ってくれたのである。
すると
「お兄ちゃん。お父さん」と言って部屋に入って来たので 俺たちもリビングに行って朝食を食べる事にした。食べている最中に 俺はリーナのことを考えているうちに。一つ思い
「俺の、この世界の俺の名前は リザルトで良いのだろうか?」と聞いたところ。リザルトは、俺に この世界で、自分がリザルトと呼ばれる事について、今まで一度も聞かれたことが無くて 俺も、リーザが居なくなった時に。俺は、自分の事を呼ぶ時は「おにーちゃん」と言うようになったし。リリスは、自分の事も「お姉さん」と呼ぶようになったけど。リリスの場合は。自分から「私」と言うようになっているのである。俺も、自分のことは、普段
「俺」と言っているが、リーザがいないときは「僕」って言っていたしね。なので。俺の質問はリリシャスにとっても。リーナ
「おにぃちゃん」にとっても、リーナの親であるリリシス達にしても、不思議な疑問であったのだ。俺は 自分の事も「私」と言うことにした。俺が自分のことを「俺」って言っているからか、 リリシスが「お父様も。たまにですが、『僕』って言いますよね。それはなぜなのですか?」って言われた。俺の答えは、この世界を平和にして リーザの世界のようにならないためにも。
俺はこの世界で生きていかなければいけないと思ったので。俺自身もこの世界で生きていくことを決めることができた。
それもあって俺は。俺の本名を、リーザルド=フォンアルフハイムって名乗ることにしているんだ。
リザルトは 俺の第二の偽名だけど
「俺も俺で この世界で頑張ってみるよ。だからリリスは。この世界での俺の事は、リザの息子として、リーナのお父さんだったって。リーリシアとリリスに。リーザの事は忘れても良いから 伝えておいてくれないかい?」というと。リリスが「うん。わかった」と返事をして それから 俺は。リリスと一緒にリーリスを家まで送り届けたのだけど。そこで俺はリリスに。
俺と、リーサルトの名前を、リリシアに預ける事にしようと提案した。
「俺は この世界で、リーザが残してくれた大切な人たちと過ごしながら 元の世界に帰りたいと願いつつ生きるよ。俺はリーザのことを忘れられないし。リリスとリザを娘だと思って接してきたけれど。俺は、リリザのことも。リリスと同じように リリスが妹として見れるようになったんだ。だから 俺が、この世界で この世界での俺の家族と共に。リーナを忘れる前に。この世界で、リーザとの思い出を残していきたいんだ」
そう伝えると。リーリスも。「リリスも、この世界で。パパが、リーリスのお義父さんになる事は 嬉しく思ってるけど。それでも やっぱり私は。リーリナの事は覚えていたいし。私は。お姉さんになりたいの。リリナは 私よりも。リリスよりも年下だしさ。だから リリスも パパも 元の世界に帰るまでは 私達の事を家族みたいに扱ってくれれば嬉しいなって思ってる」と言うので 俺と、リーザルトは。お互いが決めた名前を、二人で分け合い、
「じゃあ、俺達は 元の名前を捨てて、新しく。元いた世界でも使える名前を それぞれ付けよう」と話し合った後で。俺は「じゃあさ。俺達が新しい名前を決めたときに。リーリスも決めて欲しいものがあるんだけどさ」と提案し。リーリスは 何だろうと 考えている感じだったので。
俺は、俺が今決めた名前が、俺の大切な人が
「私を家族だと思わせてくれてありがとう」という意味を持っている事を。リーリスに伝えた上で。
俺は、リーザルドとリーザルドの両親の 本当の名前を教えて、リリスはリリアに。リーリシは、リーリナと名付ける事を伝えたら、喜んでくれたので
「リーリアとリーリムは、パパの大事な人の名前なんだよ。その二人は、パパと、リーリスのお母さんの妹で。リリスにとっては叔母にあたるの。でもね。リリスのお母さんの名前は、私やリリアやリーリシーの、ママのママでもあるから。リリスも、ママだと思っているから」
「じゃあ私はリリシアやリリシィやリィスお姉ちゃんやリリアと。お姉ちゃんって呼んだ方が良いの?」というので。「いやいやいや リーリリスもリーリシアやリリスにとってのお姉ちゃんなんだから 今までどおり。私達も、おにいちゃんやおとうさまって呼ばせてもらっているし」と言ったところで
「おにいちゃん」と呼ぶことが定着してしまったが。
俺は、リーリスに リーシアとリシスの名前の由来も説明した上で。リーリナには
「リリナは、リナリスっていう愛称にすることにするね」と説明したら。
「リナリス?可愛い響きの名前でうれしいよ」と言ってくれていたので一安心である。俺は リーリシアにも リーザのことを教えたのだが リーリアと同じで、リーナのことを知らなかった。そして 俺とリーリスで相談したうえで。リーリスには リーナのことを知っている限り教えて。
リーリリスには 俺とリーザルドの本名を教える事にした。俺は「俺がこの世界に来てから。ずっと使っていた名前の。この世界では リリザルド=フォンアルフハイムと言う名前は捨てたいと思っている。そして俺の、元の世界の本名は、高坂雄斗だ。俺をパパって呼ぶなら。パパって呼んで欲しいし。俺はこの世界から、帰るまでは リーナの事は忘れないけど。リリスのことも。リリシアやリリスやリリシスやリーリスの事も、リーリシスやリーリシスが産むだろう子供のことも、リーリスが産まれてきた時の事。そして リーリスが成長していくのを見守りながら 俺はこの世界と向き合っていこうと思う。それで良いかな?」というと。
「リリスもそれで良いよ。おにぃちゃん。それと 私にリザちゃんの残した物を見せてよ」と言われて リーリスを連れて 俺はリーリリスが使っている部屋に案内することにした。リーザはリーリシスを産んだときに亡くなっているため。リーナの部屋は綺麗に整頓されていて、机の中に。リーザが残してくれた物も残されていたのだ。それは リーナの日記であったり。リリリスへの贈り物だったり、俺達からのプレゼントもあったり、それから俺がリーナのために作った。ぬいぐるみとか
「おにぃちゃんは リーナの事が好きだったの?」というから。「もちろんだよ。俺はリーナの事も大好きだし。リリスもリリシの事も リーリスの事も大好きだぞ」と伝えたところ。リーリスは 顔を赤くしながら「おにぃちゃん 私に優しくしてくれるの?」と言うので。「うん。優しいつもりだけど」と言うと
「そっかぁ。えへっ」といって笑顔になった。俺も「俺も。リーナが生きていた証を残したいと思ってる。リーナが居なくても、リーナが存在したことを証明できる物が欲しいと俺も思ったんだ」と言うと リリスが、「それなら、リーリスに。リーナとリリスとリリスのお兄さんの。3人が写っている写真を渡そうと思うの」といって 俺は「わかった。それはリリシアが帰ってきたとき リリスと一緒に選んでくれるかな」と伝えると。リリスが「お姉ちゃんが帰ってきた時に?」と言うから
「そうだよ。リーシアに渡す物は。リーナが俺が元いた世界に帰って行ったあとに撮った写真と、俺の両親がくれた物を渡せばいいと思うから。俺は 俺自身が、リーザの分まで生きていくことを決めて この世界で生きていきたいと思っているけれど。俺はリーザの両親を、俺の父さん母さんだって思って生きているから」と言う
「そうなんだ。おにぃちゃん 私も。リーリアちゃんにリーサちゃんに会えるかもしれないし。リーザちゃんも きっと喜ぶよ」とリーリスは言ったので。「リーナは リリスに会えたことが一番喜んでいたから リリスとリーリスが仲良くなったのを知れば。リーナも、すごく嬉しいと思ってくれると思うよ」
「うん。リーリアもリーナも、きっとおにぃちゃんの事を。リーナのパパだったって知ったら。リーリアも、リーザちゃんも。おにーさんって呼びながら リーザって呼んでいるリーリスちゃんを可愛がって。リーザちゃんがお嫁さんになるんだって喜んでたくらいだったもん」
そう言ってリーリスは 俺にくっついてくるのであった。それから数日経って リリスが、元の世界に戻るための魔法陣の用意が整ったらしくて。
俺は 元の世界に戻ってきた 俺は元の世界に戻ると。リーザルドが「ユウト様が、リーザ様を忘れてしまうと困るため 私達が元の世界に帰った後は この世界のことは、元の世界に戻った時 リーザルトとリーザ様にだけ 記憶があるようにします。なのでこの世界に、リーザという娘がいるのか どうかすらわからなくなりますが 元の世界に戻ってから 元の世界で、私の妻とリーリヤが。あなたの奥方様達に会いに行くまで。私はあなたを裏切る真似はしないでしょう。なので、今は私達を信用して下さい」と言った後。
リーザルドが俺に向かって リーザルドの妻の事を。
「リリアナ様」と呼ぶことにしようと言われたので 俺も「わかった。俺も これからはそう呼ぼうと思う」と返事をするのだけど。リリアナは 俺の母さんが
「私達のこと。覚えていてほしいな。それにしても。お義父さんは、お義姉さんのことを呼びやすい名前で呼ぶのですね。私には、リリアさんって呼び方が定着させちゃいましたし。私は、お義姉さんやリリシアやリーリスやリリシスが大好きだからね」と言ってくれた
「俺にとって。みんな大切な家族で。俺は、みんなの事も リーリスやリリスと同じくらいに愛していたし リーナは。俺にとっても 本当の娘のように接しているからね」と言うと。リリアは、微笑みながら「そうですよね。お義兄ちゃんが、元いた世界に帰る日が来るまでの話ですよ。それまでの間は リリアと呼んであげてくださいね」
リリシアは「わかりました。私がおにいさまの元の世界でも一緒に暮らすことになったときは。その時は、リリアと呼び捨てで良いですからね」
俺は、「俺の事を。おにいちゃんと呼ぶのは。リーリスやリリシスやリーリスの友達や。リリアも。リリスも同じだな。俺は。元の世界では、リリスが産まれたときの事も、リーザとリリスの母親が死んだときのことも、リリスを妊娠したときのことも含めて リーナの事も。忘れたくはないから。リリスが、元の世界に帰ってくるまでの間でも良いので。リリスがリリスのお母さんとして、育ててくれるとうれしいな」と言うと。
「お兄ちゃん。私に妹ができたの!?リリスには悪いんだけど。私の妹にはなってほしかったの。私はリリスとも、姉妹みたいに過ごしたいし、リリスと私の妹にはなってくれないか聞いてほしいってお願いされていたし。リリスのお母さんにも、頼まれていたから」と言ってくれたのだ。俺は、その言葉が聞けて嬉しかったのである。そして俺は。リーリスとリーリシアとリーリスがリーリスと産まれてくる赤ちゃんが使う部屋に案内されて、そこでリーリスと二人きりになると。俺は、「俺は リザと出会っていなければこんな風に 自分の子供が 俺の娘になって 俺に子供ができていく事なんてなかったと思うけど。俺は リザが産まれてきてくれたことを感謝したいと心の底から思っているんだよ。俺には 君達三人のことも 大事な一人娘のように思って 大切にしているから」とリリスに伝えたら。
リリスは、「おにいちゃんは、リザちゃんと どういう関係だったの?」というので。俺は 俺とリザとの出会いについて 簡単にだが 説明すると
「じゃあ。私は、リーナおねぇちゃんの代わりに。おにぃちゃんに大事にしてもらうんだ」
俺は、リリスに。「うん でも、俺がこの世界に来たことで、リザに 辛い思いをさせてしまったこともあるし。この世界のリーナは 亡くなってしまっているしね。俺は。この世界の事は、この世界の俺の子供と。俺の娘が引き継いでくれれば良いと思っているけど」と言うと リリスが。「この世界のリーナのことも大事にしてあげて欲しいし。おにぃちゃんがこの世界のリーナを大切に想っていたこともわかって欲しいけど。この世界に来てからの事は この世界の人にとっては。夢か幻のようなものだと思うから。私も 私とリリスちゃんも お兄ちゃんに大事にしてもらえて 嬉しいと思うけど。でも、私とおにぃちゃんのことは。元いた世界の人達は知らないわけだし。おにぃちゃんが元の世界に帰ってからも 私達が リーナのことを覚えていてあげられたら良いのに。この世界に来てくれたことを感謝しているのは、おにぃちゃんだけじゃないから」と言ったので。
俺は、この世界のリザが生きていたという証を残せる物を作りたいと思って。「俺は、俺が生きていた証を残せないから。この世界にいた証を残すために。リーザと一緒に この世界を冒険してみたいな」というと。リリスも。「そうだよね。私はリリスとリーリアのママとして、リーナの事を伝えて行くって決めているし。リーサルさん達も居るから大丈夫だとも思うけど。やっぱり 心配だし 私は。リーナのおねえさんになるし。私の事も、リリスの事だって 覚えていてほしいな。それと 私も。お兄ちゃんとの。おにいちゃんとの関係も、元の世界での私の記憶も。元に戻ったときには 無くなっちゃうのかな?私っておにいちゃんと。どんなふうに知り合ったのかな?」と言ってきたので
「そうだね。俺は 元の世界に戻るから リーナが死んでからは、しばらくリーナとリリスとリーリスの事で頭がいっぱいだったからね。俺の事を 好きだと言ってくれた子や 恋人になった子がいて 俺はその子達の事も 大切にしようと思いながら リーザと過ごしていたからね。俺には。リザだけがすべてだった。だから。元の世界に戻るとき。俺は、リーナと俺が出会えた事を。元の世界に帰ってきて みんなに話せるようになった時に。みんなに話したいと思っているよ」
俺は リザのことを 忘れられなくなるほど。リーザに愛されているのを実感できたからこそ 俺は この世界ではリーザに幸せになってもらえただろうか?と考えるのであった
「私は。おにぃちゃんと出会えて良かったよ。おにぃちゃんとリザルドさんのおかげで。お母様も助かったって 言っていたもん。リザルドさんの奥さんのリリアナ様が 私のお母様を助けてくれて、私やリーリスやリリシアを 守ろうとしてくれたおかげで。リーザちゃんだって 命を落とすことが無かったんだもん。私ね。リーザルドさんには、私と同じ匂いを感じてるの。私に良く似てて リザルドさんは、リリスにも。リーナにも 同じ様な感情を抱いてたんじゃないかな?」と言って。俺と、元の世界に戻ってからの事を 話し合いをした。俺が元
「この世界に来ていたから」リザは死なないでいられたのだという気持ちがあるのだが。リザは「リーザの事を、リザルドさんは凄く大切だと感じて。私のお父様も そう思ってくれているのは間違いないのだけど。私は、お兄ちゃんの娘として生まれて来たから。おにいちゃんとは親子の愛情もあるけれど。兄妹の愛情でもあるし。家族としても大好きなおじいちゃんだけど お兄ちゃんのことも 好きなのだよ。リザは、元いた世界で生きていく事になるだろうけど。おにぃちゃんには、リーナのことを覚えていてほしいな。あと おにぃちゃんは、お爺ちゃんとして、おじいちゃんと孫娘の事を見守る立場で居てほしいの。私が元の世界に戻った後も」と俺に言ったのであった。俺も。元の世界に戻った後は、元の俺として生きる事にすると思うから。
俺とリリスは、元の世界で。リーナとリザルドとリリシアが待つ部屋に案内された。
俺は「お義父さん お義姉さん それにリーリスとリーリシア ただいま」と言って 部屋に入ると リザルトの妻と、リリシアの子供達と リーリスが待っていてくれたのだ。俺の妻は「私 リーナに娘が生まれたときの事を思い出しちゃった。リーナの出産は大変だったけど。私は、無事に産むことが出来て。あの時は リザが 産まれたときと状況が似ているなって思ったわ。だから 私は、お義兄さんのことを、元から家族と思っていたしね」と言うと リリアナも「私もそうね。でもさっき お兄様にも話したんだけどね。元から 家族みたいなものだけどね」と言いながら、抱きついてきてキスまでしたのだ。そして俺に言う リリアナは「お帰りなさい。お兄様 お待ちしておりました。元からおにいさんを、本当のおにいちゃんのように思っていたので これからよろしくお願いしますね」「僕達は。お父さんのことを覚えていますからね。お父さん」と言ってくれて俺は涙
「リリアナは俺がこの世界にやって来たから、助けることが出来たのに。俺がリザを助けることが出来ずに、亡くなってしまったのに 俺に ありがとう」と言うと
「僕はね お母さんがね お兄ちゃんと、僕のお婆ちゃんの お話を聞かせてくれたときに。僕はお兄ちゃんと、おばあちゃんのことも好きになったんだよ」と言うと リリシスが
「おとうさま おかえりなしゃい」と言って 飛び込んで来たのだ。
俺はリリシスを抱き抱えて、「リリシア お母さんが 産まれたんだよ」と言うと リーリスが
「リーリス パパに抱っこされて嬉しいでしょ?」というと リーリスが
「リーリスもお兄ちゃんが帰ってきて嬉しいの!」と言って 俺に抱きついたのだ。すると、リリスも 俺に甘えるように、俺とリリスの間に割り込むと 俺はリリスの事も抱きしめると リーナが俺とリリスを見て 嬉しそうな顔になって「ふふっ。本当に リザルド達の息子と娘みたいね」というと リリスが、「そうだよ。リーザルドさんの事は、おじいちゃんみたいだし。リーザちゃんは、もう一人の 大切な家族なんだ」と言うと。リーリアが「リリスちゃん。リーリスと、リリスの赤ちゃんの名前の事は リーナと相談している最中だからね」と言ったのだった。リリアナも「私もこの世界に来る前の記憶はあるけど。私って リーザに似てて良かったかも。リリスとリザルドの娘になれたしね。私もリーザルドが本当のお父さんのような気がするしね。でも、私は。元いた世界での 元いた私も大切にしてほしいけどね。おにぃちゃん」と言っていたので。俺が「うん 俺には リーナがいるだけでいいと思っていたから。元の世界の俺は、妻が一人だけいたからね。俺にとってリーナとリリスとリーリシアとリーザルドが俺の家族で良いと思っているよ」と言って。俺も、元の世界に帰ったら、元の生活をしながら。元の俺とこの世界の俺の分身みたいな人達を大切にしていきたいと思ったのだった。それからしばらくして 俺は、リーナに元の世界に戻ったら 俺がリリスとリーナがこの世界に来て 元からいた世界に戻った後の生活の事を聞かれたので 俺は「まず、俺は リリスと結婚したのが20歳の時だった。だから、その年になるまでは、俺はリザとリリスとリーザルドとリリアナと一緒に過ごしてきたんだ。俺は 元の世界での俺は、妻が二人居た。リーナと出会ったのは、リーナと出会ってから2年ほど経ってからだね。リリスはリーナの姪に当たるし、リーサルとリーナの子なわけだろ。リザルドは俺の兄貴だけど、俺はリーザルドのことを。兄のようで、父親でもあると思ってる」と言うと リーナは「リリスやリザンのことは知っているけどね」
リーナはそう言って、元の世界に戻ってからの俺の事が気になっているようだったので 俺は
「元の世界に戻る前に、俺は 元の世界に、リーナ達の事を伝えてくるつもりだ。リーナの夫や子供として生まれて来た子供達にも伝えて行くことにはするよ。元の世界に戻った後に 元の世界にいる、俺の友達や恋人だった女性達の事を俺は 俺は大切にして行こうと思っている。それと。俺とリーナが結婚することになったのは、元の世界に戻った後 元の世界では俺の妻だった人との約束があるからなんだよ」と言って。俺は、元の世界に戻ってからも、俺の妻であるはずの女性の事を、俺が愛していて ずっと一緒にいてほしいと思う人なので リーナには内緒にしてもらうように話していたのだが
「リーザちゃんは 元の世界では。私とおにいちゃんの娘だよね。じゃぁ 私の事も、元の世界では妹ってことかな?」
「ああ そうだね。元に戻るのは元の時間だと思うけど。戻れたとしたなら リザルドさんとも お義父さん とも家族ってことだね」と言うと。リザルトもリーナもリリアナも微笑んでいたのだ。リザルトはリリスとリリアナと会話をしていたけどね」
俺は、リザルト達に 元の世界でも。俺の事を待ってくれている人のいる世界に戻ると 元の時間に戻るはずだから、俺は俺のままで、この世界での思い出は消えないのだと話すと リザルトとリーザとリーリシアは
「元の世界に、戻るのに この世界での出来事を忘れない為に。お父様 何かを私達やおにぃちゃんの 身体の一部を残したり出来ないかしら?」と言って来たのだ。
「俺がこの世界にきたとき リーナから貰った腕輪が、リーナがいなくなった時に無くなっていたんだ」
リリスが「私 お母さんの魔力を込めた ネックレスを持っているけど」
リー
「おにぃちゃんには、私が着けていたネックレスを着けてもらおうかな。私もおにぃちゃんとの想い出は 忘れたくないからね」と言って、自分の持っていた 母の形見をリザルトに手渡したのだ。リーナは「そうね おにぃちゃんに私のネックレスを渡すね」と言うと 俺の首にかけようとしたときに リザルトとリリアナが、リリスの持っている母のネックレスを取り。
俺の左手にリーザが、俺に母が 生前使っていたブレスレットを付けて 俺の右手にリリアナがリーナから託された、俺への愛情がこもった、ネックレスを掛けて、
「私も、お母さんの指輪を持って来たから お兄ちゃんが、この世界で幸せになるように。私がお兄ちゃんにしてあげられる事はこれくらいだからね」
と リーリスが、リリアナから渡された、母の形見の指輪を手渡してくれたのであった。
俺は 元の世界の、元の時間に 戻ろうと思いながら 元の世界に帰っていた。俺は、俺が元の世界にいた場所の近くに戻ってきた。俺は リーナ達が言ってくれていたことを思い返していた。俺
「俺はこの世界の リーザのことが大切で 俺の事を 好きだって言ってくれる女の子達がいる 俺の好きな人が居るこの世界を救いたいから。この世界を救うために。リーナは、俺に力を貸して欲しいと言って来てくれたんだ。この世界が平和になって、皆んなが仲良く暮らしている。俺にとっては 夢の世界でしかないけど。それでも、俺は俺に出来る事を精一杯やる。
リーザの事は好きだけど。元の世界に戻るときに 元の世界に残ったリーナのことは心配だから 俺は リーナの気持ちに応えることが出来なくても 俺は、この世界のリーザも、元の世界で 俺が 愛している人も大切にしたい」と思っていた。すると
「パパ、おかえりなさい」と言って、リーザが俺を迎えに来た。リーゼも、俺とリーザルトが、俺の元の世界に行くことになった時には
「おにいちゃんが、元の世界に戻るときには、私のことも、元の世界での、元の私も、パパの大切な人として、見守っていてね」と言っていたのだ。そして
「お帰りなさい。リザルドおにいちゃん」と言うと。
リリアナは、「リーザルド お爺ちゃん」と言い。リリスは「リーザルドお祖父ちゃん お帰り」と言うので。俺は、「リーザルドおにいちゃんでいいぞ」と答えると。リリアナは嬉しそうな顔になっていたのだ。リザルトはリリスとリリアナが「おにぃちゃんが、この世界に戻って来るまでは この家で過ごすから」と言ってくれたので。俺は、リザルドがこの世界に来てからの、出来事をリザルドとリリアナに話すことにした。
するとリザルドが「この世界の僕達は。この世界が危機になったら、元の世界に行って。僕とリーナの子供になってもらうって話は聞いたよ。でも。リーザルド 元の世界では君とリーナの娘だった。リーリスは。リーナのお腹の中にいる時。元の世界での記憶があって、君はこの世界に来る前に、リーザルドとリーナの子供を預かったのを覚えているだろう。その時 元の世界の僕の子供達と。元の世界で過ごしていた、君の子供も一緒に、元の世界のリーザの子供達と一緒に過ごしたんだ」と言うと。リーリアは「リザルドは、私が生まれた時からの付き合いだもんね。おとうさまと、おねぇちゃまとは 違うけど。私は、リーザのこと大好きだよ」と言うと リザルトにリリアナとリリスが。
「「私(私)だってリーザのことが 大好きなんだから」と二人で言ったのだ。俺は リザルドに「この世界でも、俺は。お前の親父さんに なってるけど。俺はリーナの事が、今でも好きで 愛してるから。リーナの事は大切に思ってるけど。
リリアナとリリスが、お義姉ちゃんになるわけだな」と言うと リザルトは リリスの頭をなでなでしてから リリスを抱き上げて。リザルトが「リリスちゃんのことは 娘として 大切に思うけど リーナはリリアナとリリスが産まれてくるのを待ってたから 僕にとってリーナの大事な人だ。僕はリーザルトおにぃちゃんって呼んでくれてるリリスを、妹のように 大事にするよ」と言って微笑んでいたのである。
俺は、リーザルトが元の世界に帰る際に、リーザの事を頼まれて。俺は、元の世界に戻った後に、リリアナはリーナの元に。リリスの事はリリスのお父さんである リザルドが面倒見てくれていたので。リーナが亡くなってから5年後まで。俺の家に住んでいた リリスは。元の世界の 元の世界に戻ってから 5年間の間だけ。俺はリーザやリリアスの事も忘れない為に。元の世界から リザルト
「リザルド 元の世界に戻るときは、俺は この世界で リーザの事が好きだった事だけは忘れないようにする。リザルトにも伝えておくよ。元の世界では。俺は、リーナのことを愛していたから。元の世界に戻れば リザルトが俺とリーザの間に生まれて来た子供達も一緒に面倒を見てくれるんだよな」と言うと
「うん 任せて」とリザルトが答えていた。リザルトに、元の時間に戻るために、元の時間に繋がる扉のある部屋に案内されて 俺とリーザは 元の世界に戻るのである。
元の世界に戻ると。リリアナが
「パパ お帰りなさい」と迎えてくれたのだ。俺は「リリアナ 久しぶり。リリアナ 元気そうじゃないか」と言うと。リリアナも「私 この世界での生活も悪くなかったからね。リザルトさんは?」と聞かれたので。
俺は「リザルトはこの世界に戻れた。この世界から戻る時は、この世界のリザルトのことは覚えていられるらしい」と言うと。
「よかったね リザルトさん」とリリアナも喜んでくれて 俺の胸の中に入って来たのだ。俺は リリアナを抱っこしながら 元の時間に戻れて。リザルトが元の世界で生きていることに安心したのであった。リリアナと話をした後は
「俺は リーナに報告に行こうと思って」俺とリザルトは 俺
「俺はリザルト リーザが元の世界に戻って来れなくなってから5年後に元の世界に戻りました。リリアナのことはリーナの大事な子供です。リザルトはリリアナの世話をしながら、リーザルドが元の世界に帰った後。リリアナの父親の俺が戻って来て、家族が増えるのを楽しみにしています」と言うと リーリヤも「私とリリアナもリーザが戻ってくることを待ち望んでいるので リザルトがリーザルトがこの世界で過ごした。リーザとの日々を忘れないように。俺の師匠がリザルトだから、俺はリーザルトのことはリーザルトって呼んでいるんです。俺には 俺に出来る事で協力出来ることがあったら 俺を頼りください。俺の事はリーザルトと呼んで下さい。俺は、この世界のリリアナの父親だからね」と言うと。
リーナも
「リーザが元の世界で幸せになれるように祈っています。リザルトが、リーザにプロポーズしてくれたことを聞いて。リーナも嬉しかったからね。私はあなたたち二人が。元の世界で、お互いにお互いの事を 好き合っていることは 私も知っているから。私もリリスちゃんの事を。リーザルトから託されたから。私がこの世界で 幸せに暮らせるようになったのは。リリスちゃんがいたからだと思っているから。だから 私からも。元の世界にいる、もう一人のリリスちゃんもよろしくね」と言うと。
俺
「リリアナは。この世界では俺とリーザの子なので 俺は、リリアナを大切にします」と言うと リザルトは 俺に近づき抱きついて「ありがとう」と言ってくれたので。
「これからはずっと一緒にいよう」と言うと。
リザルトは
「はい」と答えるのであった。そして「僕も元の世界に戻った時。この世界の僕に記憶は残ってるんだよね。僕は元の世界に戻ってからは リーザルドって呼ぶことにするよ。リーザのことは僕も大切だし。僕のことはお兄ちゃんでも、おじいちゃんでも好きな呼び方にしていいよ」と言った。
俺は「リザルトのことは。おにいちゃんと呼ばせてもらうよ」と伝えるのである。俺は、元の世界に戻る準備を始めた。元の世界への戻り方は簡単で。元の時間に戻れる扉がある部屋に、元の世界に戻ろうと思うだけで良いと聞いている。するとリーナは
「リーザは今はまだ眠っているけど。元の世界にリーザの居場所は作っている。今は、この世界でしか生きられないけど。元の世界に戻ったときには、リーザは普通の人間と同じ生活が出来るようになっているはずだわ」と言うので。
俺は「元の世界に戻ったら すぐに リーナの所に行って 俺の妻になる人に。俺は妻が二人いることを伝えてもいいのか?」と聞くと。
「ええ それは構わないけど リーザが元の世界に帰れば。あなたの妻の一人で、リーザの母になるわけだものね。それなら、あなたの妻の一人になってもらって、他の二人はリーザの義理姉か義理の姉妹になってもらえばいいんじゃないかしら」と リーナが言うので。俺は、リーリアとリリスのところに行って リーナの言っている通り 二人の母親になって欲しいと告げると
「おにいちゃんが、私のおとうさんなんだ 嬉しい」と 言ってくれたので
「おとうさんでいいけど。元の世界では。リーザって呼んであげるからな」と言うと。
リリスは、「おとうさん ママ達とは、別々に暮らすの? リーリアと一緒に暮らすのかな?」と言うので
「お義父さんが 元の世界に戻る時には 元の世界のお嫁さんを一人 連れて行く事が出来るって 聞いていたから。リザルトを連れて行こうと思ってたけど。リザルトに、この世界での記憶が残るってわかったし 元の世界では、俺の娘だったリーリアのことも、娘として 大事にするよ」と伝えると。リリアナも「じゃあ リーザちゃんはお義母さんと暮らして、リザルトはリリアナがお義母さんと暮らします。リザルトは、リシアやリリザルトもお義母さんの事は 義母のつもりで接してくれるはずですよ。リーザのお父さんの俺が連れて来た人で、娘が欲しくても。娘がいない人達ばかりだったから」と言っていたので
「リーナが 元の世界に戻るときは、俺にリーナのことをお願いされてたんだけど。俺は、リーザのことを忘れないために。リーナを 元の世界に連れて帰ろうと決めていたから。この世界での記憶が消えないことがわかったからリーナは、この世界に残ったままでも良いと俺は思うぞ」と言うと。
リーナは「そうですね 私は この世界で 幸せな気持ちに包まれているし。この世界の事は忘れたくはないから。リザルトとリリアナとリーザちゃんがいるこの世界を見守って、私もリーザが元の世界に戻るまでこの世界で暮らすよ」と言ってくれて。俺もリーナの事も守らないといけなくなってしまった。俺達は この世界で暮らしたリーザのことを、リーナにもリーザの母親に報告するために。俺とリザルトはリーザに会いに行った。俺は、元の世界に戻るための準備を終えて リーナも、元の世界に帰って来てくれたのであった。
俺は
「元の世界に戻る前に。リーナのお母さんにも、リーナの事を頼みたいから」と言い
「俺達が 元の世界に帰ると。リーザも一緒にこの世界に残り。リーザルトもリーザと一緒だと聞いた。俺には、もうひとりのリリアナも居るし。リリスは、元の世界に戻るときに、元の世界にいた、もう一人のリリアナとも会えたらしいから。俺とリーザルトにはリリアナがもう一人いて、三人も娘が増えたよ」と言うと。
リーリヤは、
「へぇー。そうなんですね。元の世界にいる私も。元の世界に戻ったとき。この世界で過ごした私との記憶はなくなるけれど。元の世界では 私は一人の女です。元の世界にいる私とリザルトさんに もう一人の私が家族に増えたんだよって伝えてくれるのですか?」と、少し悲しそうだったので。
「元の世界に戻った時。俺とリザルトにはリリアナも居るから。リリアナも リーリヤの事をおねえさんのように思ってくれているから。きっとリザルトと、俺の事は家族みたいに接してくれるはずだから。リーザはリザルトと二人で元の世界に戻ると聞かされているのだろうから。元の世界で リーザに会ったら。この世界のリリアナの事を教えてやって欲しい」と言うと リーリヤも、
「リーザは、私にとっては妹のリリスのような感じだから。私が元の世界に戻れなくなってから。リーザの面倒をみてくれたのは。この世界に残っているリリアナでしょ。この世界でもリーザは、私にとって、妹みたいなものだから リーザをよろしくね」と言うと。リーリヤは泣いていた。リリアナは、
「この世界のリリスのこともよろしくね。私の妹だから」と俺達に言うと。
リザルトは
「僕とリーザのことは、元の世界に戻った後も 家族として扱うからね」と、リーザルトも、俺とリーナの家族になったリリアナに
「よろしく頼むよ」と言うと。
リリスも「うん。この世界では リリア姉ちゃんだから」というので。リリアナも、リリアナの姉ちゃんだからねと言うと リリスがリリアナに抱きついて喜んでいたのであった。リリアナとリリスがリリアナに この世界ではリリアナが姉のリーリアと、リリアナの母であるリーナと。リリスも 元の世界にはリーゼが既に居たけど。リーナとリザルトの事を父上って呼んだり リーナが母様になったりするんだよ と説明していて 微笑ましい
「リーザちゃんとリーザルド君を、私とリーナと、私達の子供が育ててきたようなもので。私もこの子達を育てたつもりだよ」と リーリヤが、この世界に残ることになった経緯も教えてくれて リーザとリーザルトの面倒を見る約束をした。俺とリザルトは 元の世界へと戻って行くのであった。そして、俺は元の世界に戻ると、リーザにリザルトを紹介すると リーザは「お兄ちゃま」と呼ぶようになっていた。俺の妻の リーリアも、リーザルトのことはお兄ちゃんと呼んでいて 俺とリーザの事も お兄ちゃんと 呼ぶのだった。
それからしばらくして
「元の世界に帰った時に、リザルトとリーナさんは元の世界に残してきてしまったけど。俺は妻が四人いるから みんな平等にしていかないと。この世界にリーザルトを置いてきて。リザルトがこの世界に戻って来ても。俺の娘で、この世界にリザルトと一緒に来たって事にしておくけど それでもいいかな?」とリーザルトに聞くと。リーザルトは「おとうさんが決めたことなら、僕は何も言わないし。リザルトはおにいちゃんになるの?」と聞くと。
リーザルトは「うーん。それは 難しいけど 僕は、元のおとうさんと、おかあさんが好きだから。それでいいよ」と言うので
「じゃあ。リザルトが、元の世界の俺と、お嫁さん達に会う時は、リーザルトはお義父さんとお嫁さん達と会うわけだけど。リーザルトは、リザルトがお嫁さんをもらう立場で、リーザルトはリーザの 弟になるけどいいのかい? 俺としては、リーザルトが俺の子供達の義理の弟にでもなってくれると。助かるのだが」と言うと
「お姉さんのリザルトがいるの?それなら お姉さんのリザルトに会いたい。リーザルトは、僕のことをおとうさんと慕っているリーザの弟になってあげます。リーザルトがこの世界に来た時には リザお姉ちゃんって呼ばせて」と言っていたので。俺もリーザのことは リーザお
「俺は元の世界に戻ったら、妻達や、この世界からいなくなった娘や、妻達が作って育ててきた子供に。リザルトと、もう一人のリリアナのことを伝えるよ」と言うと 俺は、自分の部屋に帰り。もう一人の俺に報告していた もう一人の俺からは、「リーザちゃんかぁ。元の世界にいるリーザと。こっちの世界で、俺と一緒に暮らしているリーナの二人の事を頼めるかな」と言われ リーザルトは、リーザのことを、もう一人の俺の娘だと思い込んでいるようなので
「俺の娘じゃないけど。リーザはリーザルトの事を本当の兄のように 思ってくれてるよ。リザルトは、リザルトで。元の世界の娘がいるんだろう。その娘は リーナの娘だって事で 話を進めるからな。元の世界と、この世界の事をリーザルトに伝えるのは リーザから伝えてもらえるようにしてくれ。リーナにも、リーザにも もう一人の娘がいると伝えておくから」と言うと
「俺の方からも 二人に、この世界と元の世界のことを。もう一人の娘のリーザルトが もう一人の娘だと言う風に説明してあるから。リーザとリーナにも その事を説明してもらったら 納得してくれるだろうから」と もう一人の俺は言ってくれたので
「リーザルトも、リザと同じで リーナの事をお姉さんだと慕っていて お義理父さん とか呼んでいるから。俺は元の世界に戻る前に、元の世界のリーナにも、リザルトはリーザの事を妹のように思ってくれるだろうし この世界に居るリザルトは、リザルトにとって本当のお父さんなんだと言ってあるから リザルトは、元の世界に戻った後も 俺の娘だとは思わず。リーザのことを本当の姉として接しているようだから。俺も、リーザのことは元の世界にいるリーザルトの嫁の一人で 元の世界に残ったリーザの子供の母親の妹だと 伝えておくから」と言うと。もう一人の俺は 俺のことを抱きしめて
「ありがとう これで リーザとリーナにも安心して暮らしていけるよ」と言うと。俺のことを
「本当に この世界に来てくれて ありがとう」と 言うと俺を放したのであった。それからしばらくして、もう一人の俺と別れた後に 元の世界に戻った俺とリーザルトが リザルトを連れて リーザルトの世界に行って、元の世界に戻りたい リザルト達を元の世界に送ろうとしたが。
「この世界に来れたのだから 元の世界でも 僕を受け入れてくれるはず」と、もう一人のリザルトの嫁さんは、リザルトを 俺の家の居候という事にすると。リーザも 俺のところで暮らすことになったのである。
リーザルトと、リーザルトの嫁の リザルトとリーザの三人が。元の世界に戻ると 元の世界に居るリザルトの両親が迎えに来ていたのだ。俺の妻とリザには、 リザルトから手紙が届けられていて この世界にやってきた経緯と、俺の娘になったと書いてあったのである。
俺の妻は、俺が、この世界で出会ったリザとは別人であることは分かっていても。元の世界では リザルトと
「私の息子と、娘になったリザルトとリザが一緒に住んでいたんだよ」と説明してくれた。リーザも 元の世界に行った時に、リーザルトからリザルトの両親と会ったときに、自分が もう一人の娘だという事は伝えているから。リザルトの両親も、リーナから俺の事を聞いているようで 受け入れてくれたのだった。リザルトの母親は
「この世界に戻ってきたら。リーザルトが、リザの事もリリアナのことも、私の子供たちの妹分として扱っていましたから。私はリザが娘になっても。全然問題ないと思います。リーザルトがお世話になっているんですもの」と、言っていたけど。
リザル
「お父さーん リーザも一緒に連れて行って。お兄ちゃんが お父様に、リザルトはおにいちゃんって呼ぶって約束してくれたって言うから」と言うので。俺とリザルトは、元の世界にリーザルトを送り返すことにして 元の世界にリーザルトを送ることにした リーザルトが俺の嫁に、「またね リザ姉ちゃん」というと リザルトが リザの手を握ると。リザルトも、この世界に来たときと同じく。元の世界に帰って行った。俺も 元の世界に戻ろうとすると。リーザルトが「おとうさん。おにいちゃんと もう会えないの?」と泣きそうに聞いてくるので 俺も元の世界で、リーザとリーナと一緒に暮らしたいなと思っていると リザルトのお母さんが 俺に抱きついてきて「私がこの世界で お父様の子を産んだとしても この世界のこの子と、リザルトを。あなたの息子として育てるわ」と言うと 俺が何かを答えるより先に。
リザルトの父親が 俺に話しかけてきた「僕もこの世界と元の世界は行き来出来るようになったけど。お姉ちゃんは元の世界には 帰れるんだよね。僕はリザの事が心配だから。元の世界に行ってくるよ」と言うと リーナは
「じゃあ。私とお父さんとリザルトと、お母さんの四人で お父さんの世界に行きましょう」と言うと
「リザ姉ちゃん 行ってくる」と言いながら、リーザルトは、リーザと手をつないでいた。リーザとリーナと、リザルトが俺達の世界に行くのを見送るのだったが。俺の家は
「じゃあ 俺達も行くか」と言うと。リーナと、俺の嫁のリザと一緒に、俺の世界に戻ったのだった。そして、俺の家に戻ると リザの事をみんなに紹介すると 俺は元の世界に戻った時に、もう一人の自分と話した内容を伝えていた リザは、リーナの娘でもあると言うことをみんなに話したが。元から知っていたことらしく。みんな、もう一人のリザの事を お義母さん と呼んで、リーナやリザルトは もう一人のリザルトはおにいちゃんと 呼んで仲良く暮らしていた。リーザルトは、リーナのことも、もう一人の娘として慕っていて。俺のことをお父さんと呼んだ。
リーナは、もう一人のリー
「リーナのことが 大好きなのよ。もう一人のリーちゃん。お姉ちゃん って呼んでいたの。リザルトは、リーナのことはお姉ちゃんとしか言わなかったの」と言っていた。
リザルトの父親は、リザルトと、もう一人の娘に 元の世界の様子を伝えるために もう一人の俺の元に向かった。もう一人の俺に、リーザルトから リザルトが俺のことをおとうさんと呼んでいたことや。リーザやリザルトにこの世界に来た時の様子を 伝えたそうだ。
リーザルトとリザルトは。俺と、リーナ、リザの家族に。元の世界での生活を伝えるのと、もう一人の俺とリーザに会いに来ると言って
「リーザルト、お父さんのところにも遊びに来てくれるかな。リザルトも リーザルトの事を 妹だと紹介したら。おとうさんって慕ってくれているから」と言うと
「もちろんだよ。お父さん。もう一人のお父さんに 会いにきます」と言っていた それから数日後に、もう一人の俺の家に リーザルトの母親が訪ねて来たのだが。もう一人の俺はリーザルトのことを。リザルトの弟で、俺とリーナの娘だと説明していた。リーザルトとリザルトは俺のことを「お父さん」と呼ぶようになり。俺のことを、リザルトの弟として慕っているので 俺は二人の事を弟のようにかわいがるようになったのであった。もう一人の俺は。元の世界に帰った後に、俺の世界にいるもう一人の俺
「俺」にリーザルトのことを説明するのと同時に、俺とリザルトとリーザの関係を説明してきたらしい。俺がこの世界に来て、リーザルトは、リーナのことを自分の娘として接してくれていることを説明した上で。元の世界とこの世界は繋がっているので、もう一人のリザルトも俺の娘のようなものだと伝え。もう一人のリザルトに、この世界から帰った後に 元の世界で 元の世界に残っているもう一人の俺に、もう一人の娘のリザルトを紹介してくれないかと言ったので。もう一人の俺は
「リザルトを、この世界に来てから。元の世界に戻るまでの間だけ リザルトを預かるよ。俺の嫁さん達も。リーザルトと、俺の娘になったリーナの娘だと思って可愛がるようにしてくれるはずだから。安心してくれ。俺もリザルトの父親になったつもりだしさ」と言ってくれて。もう一人の俺は、元の世界に戻った後は、リーサルトとリーナのことをよろしく頼むなと頼まれたようだ。それとリーザもリーナのことを 俺のお姉さまのように思っていて懐いていたけど もう一人の俺はリーナのことを本当の娘として扱うことにしたようだと教えてくれたのである。それだけではなくて リーザが 俺のことを「もう一人のお兄ちゃんとして大好きです。おねえちゃんには内緒で」と言うと リーナにも
「お姉ちゃまには内緒で 私のおにいさんになってください」というので 俺が
「俺が君たちの父親だって言ったから。そう呼んでいるだけだよね。本当は。俺のことお兄ちゃんって呼んだ方がいいんだよ」と伝えると。リーザは「お兄ちゃん。これからも 私と遊ぼうね」といっていたし リーザルトも、「おにいちゃんは。お兄ちゃんだよ。」と嬉しそうな顔で、リザの肩に手を置いて言っていた。リーザルトにリーナが。「リーザルトちゃん。私とお父さんと リザルトちゃんで、リーザルトちゃんのお父さんになったんですからね。お姉ちゃんは、リーザルトちゃんと、お父さんが 親子の絆を結んでくれたことにとても感謝しているんですよ」というと
「私とおにいちゃんは。家族だから。パパが おにいちゃんに変わって おとうさんになったんだよ」
「リーザルト。君は俺の娘だけど。この世界での俺は君の実の親じゃないけど。おにいちゃんと、お父さんと呼び合おう」というと。リーザルトとリーナは、リーザルトのことを リザルトと呼んでいたが 俺のことはおにいちゃんと呼んでいた。そして俺の妻達は、リーザルトを娘として扱っていて
「あなた。リーナもリザルトのことも娘にできてよかったですね」と言うと。もう一人の俺は、リーナ達の事を紹介したり、もう一人の俺が 俺にリーナのことも、俺の義娘になる子として紹介しているうちに もう一人の自分は、リーナを自分の娘扱いして、俺の義娘として扱っていたのだ。俺も、もう一人の自分やリーナが、元の世界に帰れることを伝えた後 俺が 元の世界に戻る前に リーザルトに
「お父さん。リーナお姉ちゃんは、私の妹みたいなものだよね。」とリーザルトが言うと。
リーナは「私はリーザルトの姉であり リザルトの事は リーザお姉ちゃんと、リーザルトの妹みたいに思っていたよ」
「じゃあ また お父さんに会えるように、またね。おとうさん」と言うので。
リーザルトとリザルトに、リーザと、リーナのことをお願いしたのだった。
俺が元の世界に戻ると、リザが出迎えてくれる 俺の姿を見て リザルトが、「あれ?この人 誰だろう。リーナお母様のお父さんなのかな?」とつぶやくので。この世界の俺の息子に、この世界から戻って来て、俺のことを話してくれたと説明したのだった。すると リザルトは
「リーザちゃんがお母さんのお父さんがおとうさんって言ってましたけど リザがこの人の事を好きになってきたので リーナちゃんとリザのことは任せて下さい」と、リーザルトも、リーザのことを本当の妹のように接していたので安心できると思えたのであった。リザルトは、俺達が 元の世界で暮らしている様子を見たいとも言い出し。
俺の両親が暮らす家に連れて行って この家のリビングに転移魔法を使って 元の世界に帰る準備が出来てから、俺の家族やリザと一緒に、元の世界に帰ったのだった。
そして 俺
「俺の家に着いたよ」とリザルトに声をかけると
「うん 僕も来たよ お父さん」と声がしたので。俺も「ああ」と言い 玄関の扉を開けようとすると。リーナが
「私が先に行ってきます」と言いながら ドアを開けると。もう一人の俺の娘で、リーナの弟でもある、リーザ この子のことを俺はリザルトと呼んでいた。この子を俺と妻達 それからリーナと俺の娘で義理の娘となるリザルトとリーナの娘リーザの5人で 俺の自宅がある町に向かうための移動用の車に乗ろうとしたら リーザは俺達とは別の場所に行きたいと行った。リーザとリーナと俺と妻の四人で、俺の家に来て欲しいとリー
「リーザルトも リーザも リーザが望むなら」とリーザに言われるままリーザとリーザの弟リーザルトを連れて、自宅に戻ったのである。もう一人のリザと、リーザとリーザルトの家族に、元の世界でも、俺と家族になることや、この子の事を俺の子のように思って、俺の家族のつもりで接してくれれば、嬉しいということを。この子と俺が出会った時の出来事や。元の世界とこちらの世界を行き来できるようになるまでの経緯を説明して、もう一人の自分に頼みに行くのであった。
俺の妻と、もう一人のリザが一緒にいるから、この子に何かされても大丈夫だとは思ったのだが、念のために。もう一人のリザが
「お父さん、リーザが望んでいるんだから。連れてきてあげたらいいのよ。この子は 私の娘にもなるんでしょ。私のお父さんが 元の世界に戻っても、私はリーザのお姉さんなんだから 安心させてあげないとだめでしょう。」と言ってくれ。リーザとリーナのことを頼むことにした。
もう一人のリザにも元の世界に戻った後は 俺とリーナのことを頼んでいたし もう一人の俺は 俺の義娘のことを気遣って 俺の娘のリーザのことを大切にしてくれていた。もう一人の俺の娘は、
「リザさん、ありがとうございます」と言って 俺と妻に、元の世界で暮らせそうかと尋ねてきたので この子が、俺と妻に確認したいと言うので
「ああ、俺は お前のことを本当の娘のつもりにするつもりで リーナにもリザルトにも接することにする。もう一人の俺は 元の世界に戻った後でも、俺のことを受け入れてくれているからさ。リーナのことを任せることが出来るから」と俺が答えると妻は「私もあなたと一緒です。もう一人の私のことも 受け入れてくれているのよね。もう一人の私も あなたのこと大切にしていると思うから」と言った もう一人の俺が 俺とリーナのことも受け入れてくれたように。俺もこの子
「リーザのことを受け入れたいから」と答え。そして「この子のこともよろしくね。私の大切な娘のような者だと思っているから。この子 私の妹なんだよ」というと。リーザは、「はい よろしくね おにいちゃん おねえちゃん ママ達」と言っていた。その後 俺が
「君が元の世界に帰らないで。この世界にいるとした時に。君を、君が元の世界に帰れるようになるまでの間だけ。俺が君のお父さまとして、元の世界に帰るまでに 君を家族の一員に迎えてもいいかな。元の世界に戻った後は 俺は俺の人生を歩み始めるし 俺の娘達と君との関係も変わることになるし。君はこの世界で暮らしていくことになるけれど。元の世界に戻る時には、俺が君のことを、元の世界に戻るまでは見送るけど その後は。この世界にはいられなくなるはずだ。それでも、君がこの世界で生きていけるようになったときには、俺が元の世界に戻るまでの間は お父さまとして、家族として迎えてあげる」というと リーザは
「はい 私も おにいちゃんのことを本当のおにいちゃんと思って、お兄ちゃんと呼んでもよろしいですか?」と聞いてきたので。俺は、「ああ、俺の事は パパって呼べばいい。この世界のお父さんだから」と伝えると。リーザは、嬉しそうな顔で「うん」と返事をしたのだった。そしてリーナも、この子のことは妹として接して欲しかったので。「リーザちゃん。私は、この世界に戻ってきたときからは リーザちゃんのことを、この世界での義姉のつもりだったから この子にとっての義姉になってくれたら嬉しいな」というと。リーザは、「はい 私にとっては、リーナおねえちゃんは、おにいちゃんのお嫁さんの、リーナおねえちゃんと同じで、リーナおねえちゃんは、リーザおねえちゃんなんですよ。リーナおねえちゃん」と言って 抱き着いていた。俺の義理の妹のリーナと もう一人の俺が リーザに、「私達のことは、お義母さん お父さんと呼ぶといいから」といっていたが リーザは リーナの事はお姉ちゃんのままで、俺の事を、お父さんと呼んだのであった。リーナが「おにいちゃんは、リーザちゃんと、私と、リザルトちゃんは娘みたいなものなんだって お父さんと私達が家族になれるようにしてくださったの」と伝えていて リザルトが、「僕も おとうさん おねえちゃん達に可愛がってもらえたの 僕は リザルトお姉ちゃんとリーザちゃんはお姉ちゃんだって言っています。リーナお姉ちゃん」と言っていた。俺の妻の事を、リーザとリーナは、お母さんと呼んでいて。リーザが
「私はおにいちゃんのことをおとうさんと呼んでいるので。おにいちゃんのことを、お母さんやお父さんみたいに思えません。おとうさんと呼ばせてください」
リーザルトも、「リザルトの事もお姉ちゃんやおにいちゃんって呼んでいるので おにいさんとしか思えないんです」といったのだった。リーザは俺に
「おとうさん 私もおにいちゃんみたいに思わせて欲しいの」とお願いしていた。リーザに俺の事をおとうさん 俺のことをおにいと、呼び分けるようにと、この子に伝えると この子は、おとうさんのことをお父さんと呼ぶことにしてくれた。この子にも もう一人の自分のように、お姉ちゃんとして、慕う相手が出来るかもしれないが。この子が俺の娘であることに変わりはなく。この子を俺の義娘にする事は、変わらないのだ。
この子に俺のことをどう思うのかと聞かれ。俺は「お父さんは俺の事だし この子のことを娘だと思うから お父さんと呼び続ければいい」と言ったのである。すると この子は
「うん わかったよ おとうさん」と俺の事を おとうさんと俺を呼ぶようになってくれて。リーナや、もう一人のリーザのことを、俺の奥さんと、俺のもう一人の娘のリーザに紹介してくれていた。
それからしばらく経って。俺の家族も もう一人の俺の所で暮らすことが決まったのだった。そして、もう一人の俺と、リーナは リザルトの事を、実の子供のように育てていくことに決めたようだ。
そして、リザルトも。もう一人のリザルトのように俺と暮らすことを決めたようで、もう一人の俺が元の世界に戻ると
「リーザちゃんは 私と一緒にリーザルトの事を見守っていきます。」と言い出してくれて。もう一人の俺は リーザのことをリザルトの本当の妹のつもりで大切にしてくれると約束してくれたので、俺もリーザのことを受け入れることが出来たのであった。リザルトも 俺の家の近くの家に住み始めて、リーナともう一人のリーザのことを義姉として大切にするようになっていた。もう一人のリザルトがリーザとリザルトを連れてきた日は、もう一人のリザルトも俺の家の近くにある家に引っ越してきたので。俺はリーザのことをリザルトに頼んで。リザルトにもう一人の俺のことを大切にしてもらうために。リザルトに俺の家で
「もう一人のリザルトも俺の家族だと思っているし。リザルトのことを もう一人の娘のつもりで接していくから」と話し。もう一人のリザルトにも
「俺の娘になったんだから。もう一人の娘も同然だと 俺が思っていたから。これから リザルトの姉代わりになってやってくれないか」というと。もう一人のリザが俺の事を、リザお義父さんと呼ぶようになったのである。もう一人の俺は俺を、お父さんと呼ぼうとしていたが、俺は お父さんと呼ばれるよりは、お父さんがいいと言って、もう一人の俺をお父さんと呼べないようにしてしまった。
「お父さんって呼ぶと。この子のことを娘のように思える気がしたから 俺は この子に対して リザのことは妻 リーザに対しては 妻の娘として扱うことにしたんだよ」というと。リザが「そうね。私はリーナちゃんの事はお姉ちゃんのように思っているから」と言っていたのであった。リーナには俺のことを、おとうさんと呼んでもらうようにしていて 俺はリーナのことを、俺の娘ではなく妻として接することにした。そのことについては妻は喜んでくれた。妻曰く「あなたとの赤ちゃんが出来たら、その子のことはあなたの事をお兄さんとか、おにいちゃんと呼んでくれるのかな?」と言ったので俺は思わず顔を赤くしてしまうと 妻は、俺の顔を見て微笑んでいたのだが。リーナだけは、俺の方を見つめていたのであった。
リーザルトには、リザルトの事は義妹のつもりにさせてもらうよう。
「もう一人の俺は リザルトのことも俺の子のつもりになっているから」と言ったら。リザルトは
「お兄ちゃんのことも、お父さんみたいに思えていますから」と言っていて。俺はもう一人の俺と同じように、リーザルトのことも大切にして行こうと思ったのであった。リザルトには もう一人のリーザのことも義姉のつもりに接することを伝えておいた。この世界にいる間に リーザとリーザルトが俺の家に住めるようになったのは良かった。
俺とリーザが元の世界に戻ってしまう時
「この世界の私達は消えちゃうけれど 私達が過ごした記憶は残るの」とリーザが俺と、リーナと、リザルトに
「私達が消えた後も この世界はずっと存在し続けてくれるはずだから」と言うので 俺もリーナも リザルトもこの子のことが心配にならずに元の世界に帰れるようなったのだ。
もう一人の俺は、元の世界に戻る時には。俺の娘達も、もう一人の俺も消えることになると伝えてくれていて。もう一人の俺は、この世界で生き続けると、この世界で暮らした俺達と、俺達と共に過ごしてくれたこの子の事を、俺がいなくなった後にも 見守るようにしようと言っていてくれた。
俺の子供達が元の世界に戻ったら 元の世界に戻る前とはまた違った人生を歩むのであろう。元の世界に戻った後の、元の世界で生活する時間の流れ方は違
「リーサとリリアは今、どこにいるのだろうか?」と気になって、二人のことを考えて、リーザやリーナに聞いたら、この世界のリザの祖父母の住む場所に行けば 俺達がこちらに来る時にいた場所に行くことができると言われ
「じゃあ俺も 向こうにリーザを送り届けてから すぐ戻る」というと リーザとリーナは俺に「リーサお姉ちゃんをよろしくお願いします」といってきたのである。リーザとリーナはリーザの両親や、リーザルトの祖父母と面識があるから。リーナはリーナのお義母さんと仲良くなったようで、この世界で暮らしながらリーナはお義母さんに色々な料理を教えてもらったり。
リーザの
「私達の世界に帰ってきたときにはお祖母ちゃんと、お父さんと、お母さんと妹がいるんだよね」と言っていた言葉を聞いたことで、俺の事を本当の家族だと思ってくれたみたいだ。リーナのお母さんの事をお婆ちゃんって呼んでいるし 俺の事をお爺ちゃんって呼んでいるみたいで嬉しかったのだった。それからすぐに。俺は、もう一人の俺の娘のリザンと会えるようにと願ってこの世界に来たのだけれど。
無事にリーザの元の世界に帰ることができた。
リーナと一緒に家に帰ろうと思い、俺は自分の家のある方に向くと そこには、もう一人の俺の娘のリザンが俺の家の前に来ていて俺に向かって手を振ると 家の扉を開けて
「おかえり お父さん お姉ちゃんが帰ってくるから」と言い リーザが帰って来ると伝えるために。俺の家の中にリーザを連れ帰っていた。
この子の名前はリザで。見た目はリーナとそっくりなのだが、髪の色はリーナよりも赤っぽい色をしている。リーザが戻って来たことを喜んでいると、リーナが戻ってきたと伝えたのだった。俺の義娘のリーナの事は、リーナのお母さんとお婆ちゃんに、もう一人のお姉ちゃんのリーザもお婆ちゃんに可愛がってもらっていることが嬉しい。もう一人のお姉ちゃんのリーザの事も、俺が元の世界にいたときは おねえちゃんと慕っていたが。リーザが
「お父さんと、お兄ちゃんとお父さんの義娘の私が暮らす家のお隣のお隣に もう一人のリーザの住んでいるところだから そこに行ってみる? もう一人の私のお家も知っているから」と言われたから、行ってみることにしたのである。リーザのお母さんと、もう一人のお婆ちゃんにも会いたいし。
「お邪魔するよ」と家の中に入って行くと、リザンは、「リーザなら、お姉ちゃんを迎えに行ったと思うから お父さんは リビングに座って待っていてくれませんか」と言われてしまった。もう一人のお姉ちゃんのリーザは、元の世界に戻って来て リザのことを抱きしめていた。それから少し
「リーザお姉ちゃん リーザちゃんのこと迎えに行くから」というと、リーザはリザに抱っこされて二階の部屋に上がって行った。しばらくしたら、リーナが俺に
「あなたとリザは 元の世界に戻ったあとも一緒に暮らしているんですよ」と リーナが教えてくれている途中で。リーザがリザルトを抱いて
「リザルトもお父さんに甘えたかったみたいなの」と言ってきたから、リザルトのことを受け取り。リーザの頭をなでたりしながら、リザルトが俺のことをおとうさんと呼ぶことに 俺が顔を赤くしていると、リーナがクスっと笑ったのだった。リザルトがリーザ
「ねぇリーザお姉ちゃん リザルト お腹空いたの」とリザルトが言ったので、俺がリザルトのことをリーザに渡した。
すると、リザルトのことをリザがあやしていたのだが、リーザはリザルトのことを大切にしてくれるようなので 俺も安心できる。リザルトが リザのことをおねえちゃんと呼ばなくなったけど、もう一人のリーザのことはおねちゃんと呼んでくれるようになったから 良かったと思っている。俺の娘達は この世界でリーゼのことを受け入れてくれた。リザルトがリザンのことを「りざおねえちゃん」と呼んだので 俺もリーナのことをリーナと呼びたくなって
「リーナのことをお義姉ちゃん そう呼ぶことにしたから」と言うと リーナは「うん ありがとう」と笑顔で言ってくれた。リーナのことがとても大切だと実感し 俺のそばにリーナがいて幸せだと思うと、リーナのことをもっと大事にしていきたいと心から思った。俺と、リーザと、リーナとリザルトと。この三人は元の世界に戻るために元の世界に戻ることになった。
俺の娘たちには、俺がいなくなった後は、この世界にリーザルトを、リーザのことを頼んだと、俺はこの子たちにお願いをしたが。俺の事をおにいちゃんと言ってくれて 俺はこの子たちにはもう何もいらない
「おとうさん 僕ね このお家でリーナお姉ちゃんに、いっぱい優しくしてもらったんだよ。それに、おとうさんや、おにいちゃんや、リーナお姉ちゃんのおかげで、僕は、僕のお友達と楽しく遊んで、みんなと遊ぶのってこんなに楽しいのかと思えるようになっていたんだよ。それでね お兄ちゃんにリーナお姉ちゃんを紹介してくれて ありがとう」と言うので 俺は泣きそうになってしまった。この子はこの子なりに苦労してきただろうに、俺はリーザルトに 辛い思いをさせてしまっていたのではないかと心配になるのと同時に。リーザルトが、お兄ちゃんと呼べなくて
「リーザルトお兄ちゃん」と呼んでくれるだけで、俺は本当に嬉しくて
「リーナと俺とリザルトと、リーザとリザルトの四人で家族になろう。俺はお前のことが大好きだし。俺とリーザの子供たちを、これからも大切にしていくつもりだ」というと
「うん よろしくね おにいちゃん」と 俺のことをリーザルトが抱きついてきてくれて 俺はリーザルトがこの家に来る前から、この子の事を義娘として大切にしていこうと心に決めたのであった。
もう一人のリーザも俺が元の世界に戻っても、この世界に残ってくれたから。もう一人のリーザの事も、リーザと一緒にこの子たちの事を見守っていけるのは良かったと思った。俺とリーナ
「私達も もう一人の私に会いに行こう」と言い もう一人の俺の娘であるリザとリザンのところに向ったのである。俺の娘達は、リザの事をもう一人のリーザに紹介する前に リーナが俺の腕を取りながら この子の事を リザの事を愛しそうに見つめていたのである。リザンがリザの事を抱きしめていて、俺は二人のことを見守りつつ、リーナがリーザの手を繋いでくれたのだ。
「初めまして。もう一人の私のリーザとリーザンです。この子の事を大切に育ててくれたんだよね。リザン。リーナとリザがあなた達の事を守るから」
「リーザは、リーナの妹になるから、リーナのことを、この家の中で一番お世話をしてあげてくれるかな」と言うと リーザとリーナによく似た顔つきをしているから。きっと二人は仲良くなるに違いないと思っていた。もう一人のリーザは、俺のことをお父さんと呼んでくれている。この子と初めて会うときに 俺の事はおにいさんと呼んでくれた。リザルトは俺をパパと呼んでいたからなぁ。俺が元の世界に戻ってからも この子たちには俺のことをお父さんと呼んで欲しいから。「お父さんは止めて欲しい」と伝えて この子に、この世界での呼び方はお義父さんと呼ぶようにしてもらおうと考えている。この子達が元いた世界は、元の世界での生活があるはずなのに、この子達が この世界の人達に受け入れられたのは嬉しいが、リーナはこの世界で暮らすのだから
「元の世界に戻ったら リーナは、私達がいた世界に帰ってくることはできないの」と言われてしまい。「それはわかっている」と言い。リーナがこの世界で生きることを認めてもらえたことに感謝していた。それからしばらく俺は、もう一人の俺の娘のリーザンとリザンと一緒に過ごす時間が増えてきた。この子が二人にそっくりだから。俺にとって可愛い孫のような気がしていて、俺は、この子達のことを、本当のおじいちゃんになった気持ちになっていたのだ。リザルトも、もう一人のリーザンに会えたことが嬉しかったみたいで、もう一人の俺の娘のリーザンと一緒にいることが多くて、リザルトのことも可愛がるもう一人の俺の娘のリザの姿を見たとき、この家族は幸せなのだ
「リザとリーナは幸せになってくれればいい」そう思いながら 元の世界に帰る時を迎えた。
俺とリーナが元の世界に戻る前日には、元の世界に戻るために元の世界に行く俺達に、リーザルトが「リーザお姉ちゃんと リーナお姉ちゃん リザルトのことをおにいさんと慕わせてください」とお願いをしていたので。リーナも俺も
「えぇ わかったわ お兄ちゃんって呼ぶのは、恥ずかしかったのかな?」と リーナはリザルトの事が、かわいくて仕方がない様子だった。
そして俺とリーナは元の世界に戻った。それから リーザはリザルトに、リ
「リーザのことを大切に思ってくれたなら嬉しい。リザルトお兄ちゃんとまたいつか会いたいよ」と言われた。それからリザルトのことを「お兄ちゃん」って呼ばせてもらいますねと リザルトに伝えてもらうことにしていたのである。元の世界に戻ると、リザルトに リーザルトの事で話を聞いてみたら、俺の予想通り あの後、リーザルトが俺のことをお父さんと呼んだらしく。リーザルトもリザルトもお互いのことをお爺ちゃん、お婆ちゃんのように
「お爺ちゃん」「お婆ちゃん」と自然に呼んでいるらしい。それから リーザルトのことを俺の義理の息子で、この家の一員で。
「美和子と俺の息子の大事な大事な子供なんだ。この子も大切な家族の1人なんだよ」と言ってくれていたのが嬉しくて。俺は涙が出てしまったが。リーナが俺の背中をさすりながら、「ありがとう 私は今、本当に幸せなの。私が望んでいた未来はこうじゃなかった。でも今は、この世界であなたの妻になれたし、愛する人と子供達に囲まれた暮らしが出来て、毎日がとても楽しくて 夢が叶ったんだもの」
「俺だってそうだ。愛している女性にめぐり合えて 一緒にこの家で暮らせて、この子達は俺と君の子だ」と 俺とリーナとリザルトで一緒に過ごした思い出はかけが
「私はずっとあなたの側にいられて とても幸せなんだ。だから私も家族で幸せになりたいんだ」と言ってくれて 二人で泣きながらキスをしたのだった。
俺がリーナのことをお義姉ちゃんと、リザルトが俺のことを、俺のことをおとうちゃんと呼んでいることが俺には幸せだと感じられている リーザルトが俺のことを、リーザのことを、リザルトのことを俺と同じように、俺の妻と、おとうちゃんと、リーザお姉ちゃんと呼んでくれていて、この家族と過ごしていられるだけで、俺はこの子たちを絶対に守ってやると、俺が思っていた以上に、俺がリザルトのことを可愛がっていることに リザルトのことを、
「俺は、リーナやリザルトのことが好きすぎると思う。こんなに俺がこの子を大事にしてくれているのも。この子のことが好きだからこそ 俺も、リーザやリザルトの事を大切だと思うんだろう。俺の親父さんや、お母さんも リザルトの事を、もう一人の俺の子だからといって 俺と同じぐらい大切に思ってくれてるのがわかるし。それに リーザのことをお義姉ちゃんと呼ぶようになって、俺もリーザとリザルトのお姉ちゃんだと思えるようになったんだ。だからさ 俺がいなくなった後も、俺とリーザがいなくなった後に リーザルトの事を頼むな。俺とリーナも、この家で過ごすうちに、リザルトは もう一人のリーナだと思って、この家でのこの子は、もう一人のリーナなのだと思えるようになっているから。リザルトが リザとリーナのことが好きなように、リザルトも リーザとリーナが大好きなんだ。この子のことを 俺の事をおとうちゃんと呼べてないけれど、もう一人のリザルトがいるのが この家の中にいる限り、リーザ達とこの子たちが仲良くできるから、安心した。リザルトの事をお願いするから 俺とリーザの事も見守っていてくれるか? リーナも俺の事を、これからは、おとうちゃんではなくて お義父さまとお呼びしても大丈夫かしら」と リザとリーナとリーザルトのことを見守ってくれと 俺はリザとリーナに言うと
「うん リザルトちゃんを、もう一人のリーザを、これからも見守っていこうね」
「もちろんだよ お義父様。私は もう一人のリーナと、この子を見守るから」とリーナが言うと
「私もこの世界で生きていくことを決めたから。私もリーザルトの事をもう一人の私だと思っている。この子を守って行くのは、私の役目だ」と リーナが言い出したのだ。それから、リーザが「この世界に来て、リザとリーナが幸せそうにしているのが嬉しかったの。私にも、もう一人の私がいたなんて驚いたけど。この世界で生きていけることに リーザは感謝したい。リーザルトのことを もう一人のリーザと呼んで リーザルトとリーザの二人のことも大好きだし リザルトがリザの事もリーナの事をおねえちゃんと呼んでくれたことが嬉しい」と リザルトが
「僕の事をリーザルトと呼び捨てにしていいよ。リーナの事をリーザと呼んでもいいよ」と言うと
「えっ リーザルトもリーナもリザルトって呼ぶね。私にとっても この家にいる間はもう一人の私のようだもん」と言うのであった。
俺が元の世界に戻ってきた翌日。
リーザが
「お兄ちゃーん 朝だよ」と俺のことを起こそうとするので。
リーザが起こす前に 目を覚ましてしまった。
「おにいちゃ うぅ」と言って俺のことを抱きしめてきて
「まだお寝坊さんなのね」
と言って 俺にチュッとキスをしてくれたので。起きようとした時 リーナが起きてきてくれたのである
「おはよう お義父様」と 挨拶をすると リーナが俺の傍にきてくれて 俺に軽くキスをして、それから、リーナも、リザルトが来ていないか確認してから
「あっリザルトはまだ来てなかったみたい」と言い出して。それから、リーナに リザルトの事を任せた俺は 顔を洗って身支度をして 会社に出社した。
今日は休日だったのだが。仕事が立て込んでしまい忙しかったのだった。昼
「社長。今度の日曜日に みんなで食事に行きませんか」
と誘われて、俺は了承して、俺が休みの日曜日に行く事に決まったのだ。
次の日に、リーザとリザルトがやってきた。そして、リーザルトに、「お兄ちゃんは、お父さんなんだよ。リザルトちゃんが お兄ちゃんのことを、おとうちゃんと呼んでくれないのは寂しいんだよね。お兄ちゃんは リーザお姉ちゃんの事は、お姉ちゃんと呼ぶでしょ。リザルトちゃんは、リザルトって呼ばれるでしょ。それと同じ事だと思うんだ。お姉ちゃんが二人いるのに、お姉ちゃんとは呼んであげないのに、どうしてなのかわからないのよ。私はお兄ちゃんが大好きだから リザルトちゃんに嫌われたくないの。だから、リザルトちゃんの事がもっとわかるまでは、リザルトちゃんのことを大切にしようね」
「リーザお姉ちゃん。僕はリーザお姉ちゃんに好かれているなら嬉しいし。僕も、リーザルトは リーナお姉ちゃんと同じように大好きだ」と言っていたので リーザが、「ありがとう リザルト。リザルトにお兄ちゃんと呼んでもらえる日が来るまで待つわよ」と言ったので俺は「そうだぞ リザルト。俺もリザルトのこと大切に思ってるんだから。それにな、リザルトの事をリーザの次に好きになるかもしれないから」と言うと リザルトも「おとうちゃん、よろしくな」と言ってくれて、俺は思わず嬉しくて涙が出た。それから、リーザルトとリーナが二人でリザルトに文字や計算を教えたりした。俺には、「パパには無理だからね」と言われてしまったのである。
俺の子供達の中で一番早く字を覚えたのはリーナで 俺が一番覚えるのは遅かったの
「俺はリーザの方が先に文字を覚えると思ったんだけど」と俺が苦笑いしていると。「リザルトもすぐに読み書きを覚えましたよ。でも私はパパの手伝いをしたりして 文字の習得をゆっくりやっても 大丈夫だと思いますし。パパも 私が勉強したり、研究したりする時間がない時は、私が勉強している間、家事を手伝ったりしてくれるし。リーザルトが頑張って勉強している姿も、リザルトにとっては大切なことだと私は思います。だって 私とリザルトが、一緒に学ぶことが出来る機会は、そんなにあるわけではないし。だから、私とリザルトの事を大事だと思ってくれているなら 私とリザルトが 一緒に学んでいるところも見て欲しいです。それに 私やリザルトにとって大切な人が 私の子供達と仲良くなるのはとても喜ばしいことなので」と言ってくれていた。俺はその言葉を聞いて感動したんだ。俺の嫁になってくれる人はやっぱりいい女だなって思えたんだ。それからしばらく時間が経ち、 リザルトも文字や、計算ができるようになってきた頃。リーザが リーザがリザルトに、「ねぇ リザルトちゃん、私とお友達になろう。この家の人達が大好きになったのも。家族になれる人が見つかったから 安心したんだと思うの。それで リーザルトちゃんとも家族になれたら 私達って ずっと家族になれるような気がするの。リザルトちゃんは、この家にいる間は 私やリーナとリザルトの三姉妹って感じだと思うの。どうだろう? この家にいる間は、私とリーザルトと 三姉妹っていうことで」と言うと。
リザルトは「リーザおねえちゃんもリーナおねえちゃんも大好きなんだよ。それにリーナと仲良しになりたいし、リーザルトもお兄ちゃんの子供だし。それに、リーナもお兄ちゃんのこと好きで 大切みたいだから、僕も、お姉ちゃんが欲しいなと思っていたから、お兄ちゃんがリーザと結婚できて良かった」と言って リーナが、
「私もリザルトとリーザと一緒に過ごせて楽しかったし。お兄様も、リザルトのことを妹だと思って可愛がってくれて リーザのこともお義姉ちゃんと言ってくれた。だから これからは、リーザルトとリザルトも 私達の娘みたいなものだよ。リーザルトが私達に甘えることは悪いことじゃないから いっぱい私達をお母さんとお父さんって呼んで リーナはお姉ちゃんで、リーザはお義母ちゃん、リーザルトちゃんの事をリザルトちゃんって呼べば良いんじゃないかな。
この家で暮らすうちに、三人は本当の家族だと思えるようになって リーザルトちゃんは お兄ちゃんのお腹の中にいた時から この家で暮らして リーザとリーナの事をママとパパって呼べるようになっていくのが嬉しい。私もリザルトも この家で幸せに過ごすことが出来てるから リーザルトも幸せでいてくれるといいなって思えるようになった。だから この家に来られたことを幸せに思う」
と リザルトとリーザのことをリーザが「これからは 私のこともお姉ちゃんって呼びなさい。リザルトの事を 可愛い弟と妹のリザルトが来てくれて嬉しい」と言うと リーザルトも
「うん わかったよ。僕のおねえちゃん リーザおねえちゃんとリーナおねーちゃん」と言って抱きついてきて、
「リザルトちゃんは 本当に素直で可愛い」と言って、リーザはリーザルトの頭を撫でた。リーナが、「私の事を お姉ちゃんって言ってもいいけど、私のおとうさんでもあるんだよね」と言うと。リザルトはリーナの方を向いてから 俺を見て。リザルトの顔が赤くなっていった。リーナは、そんなに気にしていないようだったが、リーザルトには刺激が強かったらしい。
リーサルト達がこの家にやってきた次の日に俺は会社に行き、それから 仕事をしていたのであった。そして、仕事が終わったので、俺は、自分の子供を連れて 保育園に預けてから帰り支度をしている時だった。俺と同じような年の夫婦が、俺のことをジロっと見た後に、子供が
「パパと遊びたいの。ねぇ遊ぼうよ」と言ってきたので
「今日は仕事があるからまた今度な。今日は パパは、仕事なんだ。パパの仕事の邪魔をしちゃいけないんだぞ。パパに迷惑をかけちゃダメだぞ」
と言って 俺が帰ろうとすると。
俺と俺の子供達のことを、ジロッと見てきた後、俺に聞こえないようにこそこそと、俺の悪口を言っているみたいで 俺のことが嫌いみたいで、俺は、子供達の迎えを頼むと、「今日は、私がお迎えに来たんです。あなたも仕事があったみたいですね。大変でしたね。子供達を迎えに来るのは、私が代わりに行ってきますよ」と言い出して 勝手に帰って行ってしまったのだ。俺は、少し不愉快に思ったのだが。俺のことを嫌っている人に俺が文句を言うわけにもいかないと思い、俺は、黙っていたのだ。すると子供達も、俺のことを、心配してくれていて、「パパー あの人たちのこと、嫌だったんだよね。大丈夫なの?」と言われたのだ。俺は、「大丈夫だよ。俺の知り合いではないからな」と言うと。
「よかった。僕たちが何か言われるのも困るし、僕たちは何もできないもんね」と言ってくれたのだ。そして子供達は
「パパは 僕たちのためなら 体を壊しても平気だと思うんだけど。たまには、ゆっくりして欲しいんだよ」と言われて俺は泣きそうになっていた。
俺は
「子供達にまで心配されるくらい疲れていたんだ。ありがとうな。お前たちのためにも頑張るよ」と言って、会社を出ていったのである。そして、俺は 家に帰ってきたので
「お帰り。パパ。パパも大変なんでしょ。僕とタクトが、リーザ姉とリザルトお兄ちゃんの事守ってあげるよ」
「おにいちゃん リーザお姉ちゃんの事も リザルトおにいちゃんのことも守る」と リーザが、リーザルトが言ってきたので。リーザもリーザルトも俺の事をわかっていて、俺は嬉しくて、涙が出そうになったが。
俺は我慢した。子供達は、本当に優しい子供達だな
「リーザルト、リーザの事は任せた。それと リーザは、俺よりも強いから大丈夫だぞ。リーザルトも、パパより強くなるから、頑張っているリーザルトとリーザをパパは応援しているからね」と言って。俺は子供達の頭を撫でると。「リーザおねーちゃんのこともリザルトおにいちゃんのことも。おとうちもおかあちゃんとおなじだから。だから、おとうちもおとーちゃんとおんなじぐらいつよくなってやる。それで リザルトちゃんを まもってあげれるようになるの」と言ったのである。
「リーザルトちゃん、凄いやる気になっているんだ。リザルトちゃん、お勉強して 魔法も使えるようになったら 私を守ってくださいね。よろしくお願いします。リーザルトちゃんはリザルトちゃんがお兄ちゃんの言うことを聞くいい子なら、私やリーナちゃんも守ってくれますから。私とリーナちゃんのこと、よろしく頼みます」
「おにいちゃん、お姉ちゃん、リザルトもリーザちゃんのことお兄ちゃんやリーナちゃんと同じ様に大事にするよ」と言ってくれて それからしばらく経ったある日。リーザルト達は俺の家族になり、俺が忙しい時には、家事を手伝ってくれたりしているのがわかるようになってきた頃 リーザルトやリザルト達や、リーザルトやリーザと一緒に
「みんな一緒に寝たいな。リーザルトやリザルトやリーザちゃんと 仲良くなって家族になれた証として。私達、同じ部屋になって お揃いのお洋服を着て、みんなで一緒のお布団で、お休みしたい。リーザルトやリザルトと私とリーナとリザルトちゃんとで おそろいのおふとんの中で、お話をしたり、遊んだりしたいな。私は、リーザルトとリザルトに抱きしめられて眠りたい」と言うと リーザルトは
「僕も、リーザとリーナおねえちゃんのことギュッて抱きしめて、一緒に眠ったりするよ」と言うと。リーナも「うん リーザもリザルトも 私の事をお姉ちゃんと呼んで、優しくしてくれるし。リザルトと二人で 私達のこと大切に扱ってくれて 嬉しいし 私もリーザとリザルトの事が大切な弟で妹だよ」と言うと リザルトが「リーナお姉さん。リーナお姉さんは、僕にとっては一番大好きなお姉さんだけど、リーナお姉さんは、お義母さんで、リザルトと二人にとってのお母さんになるんだね」と言って リーサルトは、「僕がリーナ姉さんの事お姉ちゃんって呼ぶとリーナ姉さんってお義母さんってことになるんだよね」と言うとリーナが、「リーザルトもリーザも お姉ちゃんって言ってもいいけど お兄ちゃんって呼ばれてもいいんだよ。だって家族だから」と言うと リーザルトが「じゃ 僕は リザちゃんのこと リーちゃんのことは ママって呼びたい。ママ リーザママ 僕のママだから リーナママって呼んだ方がいいかな?」と言うとリーナが「そうだね。これから、私のことをママと呼ぶ時はママと呼べば良いと思うよ」と言ってから リーザードを見て
「リーナちゃんはお兄ちゃんの事をどう呼びたい?パパでもパパって呼んでも良いのよ。私とお兄ちゃんが、リーナちゃんとリザルトのパパだから パパはパパで パパでもいいから リザルトもリザちゃんも、お姉ちゃんとママと、リザルトちゃんが呼びやすいように呼びたいならそう呼んで」と言うとリザルトが「パパがおにいちゃんの事をパパでもいいって言ったんだ。僕がリーナ姉ちゃんのことをおねえちゃんでリーナおねえちゃんはリーナねえちゃんとかリーナおねえちゃんって呼んだりするの」と言うとリーナが「リーナおねえちゃんと、リザルトがそう言うのだったら。パパの事は お父さんでもいいのよ。でも、私とタク兄がお兄ちゃんをお父さんって呼ぶことはないよ。私もお兄ちゃんもお兄ちゃんって呼ばれるのが好きだから」と言うと。リザルトは、ちょっと恥ずかしがっていたけど。俺も、リザルトにお父さんと呼ばれるのは、悪くないと思っていたのだ。俺は リーザが「私もリーナがリーザルトの事を、リーザルトがリーザの事をお嫁さんに欲しいという気持ちがよくわかったよ。
私とリーザはね。私とリーザも お互いの事が好きだったの だけど、私が元の世界に戻りたくない この世界で生きていたい この世界から、元いた世界に帰ってからも この世界に残る そう思うのは間違っているのだろうか。
リーザは 私が、元の世界の人達を大切に思っていることを知って 私を説得することを諦めてしまった。私が元の世界を 大切に思っていること そして 自分が この異世界に残ったところで幸せになれるのかがわからないので 不安で 怖くて。
それでも、私はこの世界でも 幸せになりたいと望んでいるんだよ」と言うとリーザルトが「僕もリーザおばちゃまたいせつだから リーザおばちゃんは 僕と 僕とリーナ姉ちゃが 守る」と俺の方を向いて言
「僕とリザルトはね。僕たち二人が大切だし 守り合いたいと思えるほどに好きになったんだよ。
リーナお姉ちゃんがね。僕たちがリーナお姉ちゃんを守るのに 邪魔だったら お家から出ていけ。邪魔だ。と言われても。リーザルトは、リーザルトが嫌なら出て行けと 言われても 僕は、リーザおねえちゃんと一緒に、リーナ姉ちゃんの事もお家に残すよ。お家が寂しくなるのは嫌だもん」とリーザルトが言うと リーナは嬉しかった。そして リーザルトはリーザルトで。リーザルトもリザルトも「おにいちゃん リーナねえちゃんは、おにいちゃんの事、好きだよ。リザルトがリーナおねえちゃんが好きなのと同じぐらいにリーナ姉ちゃんもリザルトの事を大好きって。リーザルトがリーナの事が大好きなのは。リーナお姉ちゃんと一緒でしょ。リーナはね。
リーザルトもリザルトも。リーザルトもリザルトもみんなが。リーザルトもリザルトもリーザルトとリザルトが。リザルトもリーザルトもみんなが リーザルトもリーザルトも リーナとリーザルトが。
リーザルトもリーナもリーザルトも みんなが大好き」と言うと。リーザルトは、リーナの頬っぺたをスリっと触りながら「僕とリーナ姉ちゃんは リーザおねーちゃんが おにーちゃんのそばにいないと、心配なんだよ」と言うと リーザは嬉しくなったのである。リーザルトやリーザの優しさは本物だと思った
「リーナは、元から リーザルトもリーザも同じくらいに大好きな子だよ。でも リーザルトとリーザには。リーザルトやリーザに優しくできる。そんな優しい心があって それでいて、リーザルトやリーザのことも ちゃんと大事にしてくれて 大事にされて それで リーナや俺に、リーザルトとリーザが大事だと。リーザルトやリーザにリーナのことが大事だってことを見せてくれたから、俺は嬉しいよ。リーナや、リザルトとリザちゃんは、本当に、いい子達だよ。リーザルトが お兄ちゃんになってくれたらいいね」と
「おにいちゃん」と呼ぶリザルトの声にリーナも 嬉しそうな顔をして「うん。私はね。お兄ちゃんがいたら、いいなってずっと思っていたよ。
リーザルトも、リーザルトが リザルトと一緒に、私の事大事にしてね」と言うと。
「うん。
リーナは 僕とリザルトにとって リーナはね。リーナもね。大事な人なんだ。だから リーナがね。元の世界に戻ってしまったとしても リーザルトは、リーナのことを忘れることは出来ないと思う。
リーナのこと大事に想って、守ろうと思っている。リザルトも、リーナやリザルトのお母さんと、お父さんや、お父さんのお爺ちゃんと、お母さんのお婆ちゃんのことは忘れないけど、 でも、リーザお姉ちゃんやリーナお姉ちゃんやリザルトにとっては お母さんみたいなものでもある。お母さんって呼んでもいいかな?」
リーザは
「私は、リーザルトもリーザルトもリーザもみんな お母さんも、お兄ちゃんも、みんな、みんな大切で大好きだから お母さんって呼ばれて、私はとっても幸せな気持ちになるから」と言うと リーザルトは
「リーザルトも、リーザもリーザルトとリザルトにとっても リーナがリーザの本当のお姉ちゃんになってくれればいいなって思ってる」
「私とリーザルトとリーザルトとリザルトは 家族になるのだから。私達はみんなで家族になろう。
私はね。私にとっての家族になるのなら。どんな相手であっても 私のことを好きでいてくれれば 相手の事を受け入れようって思って生きてきたんだ。私を、家族のように、大切に扱ってくれる人は、私が元いた世界に、私の大切な人を残さなかったら。私にとって 私と私の家族の大切な人達を、大切にしてくれる家族を作れるかもしれないと期待しているんだ」と言うと。リザルトが「リーザルトとリーザも リーナ姉ちゃんの大切な家族になるの?リーザルトもリーザルトとリザルトもリーザルトもリーザも、みんなのお姉ちゃんが欲しいって思ってもいいの?」と言うと リーナは「私はね。リザルトとリザルトが望むなら。リザルトとリザルトの姉弟にして欲しいと思う。それに リザルトが 私に、お姉ちゃんが欲しいと願った時は、その時 私の方からリザルトとリザルトの姉弟になるようにお願いするね」と、リザルトはリーナの手を取ってリーナを抱きしめてから、「リーナは 僕の事が好きって言ってくれるよね。でも。もしね。もしもね。僕達が大きくなった時 リーナの事をお姉ちゃんみたいだと思って好きになっても良いのかな。僕達のお嫁さんになってもらってもいいのか。僕はまだ分からないよ」と泣き出すので。私は「リーザルトとリザルトが。私のことを 弟分とか、妹分って感じで見て。仲良くしたいって思ってくれていたのが。すごく嬉しかったんだよ。私はね。私は。元の世界で私を育ててくれている両親と兄弟達がいて、お父さんが、お母さんが。私を大切に育てていてくれたの。でもね。その、元の世界でのお父さんがね。私に対して、厳しく接するようになって、私に、お前に優しくして、甘えられるような環境にいなかったんだ。
だからね。私に優しくしてくれて。私が辛い時に励ましてくれたのは 私に優しかった。元いた世界では、お父さんだけだった。元の世界の世界でお父さん以外の男性に、お父さんと一緒ぐらいに優しい人が居たら。私にお姉ちゃんがいなくて。
お父さんがお父さんだったけど、お姉ちゃんがいたらいいなと思っていた私にとっては、とても嬉しかったんだよ。リーザルトが、リザルトの事が好きだから、弟のリザルトにも優しくできる。そんな優しい心を持ってくれていて。そして リーザルトも、リーザのことが大好きだったからこそ、リザルトがリザルトを好きなように リーナのことを愛してくれたのが嬉しくて。嬉しくなっちゃったんだよ。ありがとう。」とリーザが嬉しそうに微笑むと。リーナは
「リーザルトは、リーナが大切だって言ってくれていたよね。それってね。リーザルトはリーナの事も、リーナのいる元の世界のことも、どちらも同じように、リーナの事を愛したい。大切にしたいと望んでいるんだよ。私も同じだ。
リーナはね。私よりも。リーナの方を大切にしてくれているの。私とリーナは同じだ。私達二人が、お互いにお互いの一番の存在で、そして 二人とも、相手が 自分の存在で、一番の支えになっている。そんな相手だから リーナは、私が、リーナにリーザルトを託すのを喜んでくれているのかもしれない。
リーナが、リーザルトや、リザルト達、そして。私や、元の世界で暮らす、この世界にはいないはずの人達が暮らす。そして 元の世界にいた、私の両親も。この世界にいる。私達の両親が暮らす、あの世界に、リーザルトとリザルトも暮らして欲しいなと思う。リーザルトとリザルトと、それから。リーザルトとリザルトの兄妹が、私の家族になればいいと思うの」と言ってくれたのだった。
リーザルトとリーザが、自分達も一緒にいさせてほしいと頼んできたことに、私と、リー
「リーナは、リーザルトとリーザに、リザルトやリーザも家族として受け入れてもらえると嬉しいなと思っているよ。」
「じゃあ。私達も。リザルトも、リザルトとリーザルトと一緒にいていい?」
「もちろんだよ。私もリーザルトも、リーザも、リザルトもみんなが家族になって、みんなと一緒の家族になりたいと私は思うよ。リーザルトや、リザルトに、リザルトとリザルトの兄妹も 家族になれたのなら。私とリーナは 本当の意味で 家族になれるのだと そう思ったの。」
リーナの言葉を聞いたリーザルトは リーザルトもリーザルトとリザルトとリーザルトとリザルトとリザルトとリーザルトの お姉ちゃんに、リーナお姉ちゃんになりたいと リーザルトは リーザルトとリザルトが リーザルトとリーザルトが リーザルトとリーザが。
リーナがリーザが リザルトとリーザが リーナとリーザルトとリーザが。
みんな 家族になったらいいのになって思います」
「僕も、リーナおねえちゃんと リーナとリーザの姉弟が出来たのが とっても嬉しいの」
とリザルトが言うと。
「うん。私と、リーナは 同じ気持ちだよ。リーザルトとリザルトは お姉ちゃんと お兄ちゃんで。私達と みんなで ずっと 家族でいられればいいね」
「うん」
と、二人は声を合わせた後に抱き合うと。「お腹空いたね」と、リーザルトが 言ったのに対して。「そうだね。そろそろ 晩御飯の時間だね。今日は私が ご飯を作ろうと思うんだけど。リーザも手伝ってくれない?」と言うと。
「リーナのお料理を手伝うの?私、頑張るね。リーナの役に立ちたいの」
リーザは、そう言いながら、私の手を握ってきたのであった。「ありがとう。リーザが手伝ってくれるなら、とっても 助かるね。リーザがお手伝いをしてくれると。私はとっても嬉しいよ」
「私ね。いつも、お爺ちゃんとお婆ちゃんがお仕事で忙しいからね。私は、リーザがリーザが私のためにってしてくれるお手伝いは凄く楽しいから」と言うと
「えへっ私もね。お兄ちゃんとかお姉ちゃんとかに何かしてあげられる時ってね。凄い幸せだなって感じるの。」
とリーザが答えると。「私には お姉さんはいなかったけれど もしいたら。きっとこんな感じなんだろうなって思うよ」と言うと。
「リーナ 私はね。リーナの事は 私のお姉ちゃんだと思って接したいって思ってるの。だから リーナが私を甘えてもいいって 言ってくれるのなら。甘えさせて貰おうかな。リーナお姉ちゃんって」と言うと リーナが、「じゃぁ。これからも、リーザとは 家族みたいに接する事にしようね。私のことをリーナお姉ちゃんだって思って、遠慮なく甘えるといいんだよ。リーザ」と言うと。リーザは嬉しそうに笑って。「えっと。私は リーナがお姉ちゃんみたいだって言ってくれる事が嬉しいの。私にとって、リーナお姉ちゃんがお姉ちゃんみたいに思っていてもいいの?」
「勿論 私が嫌だと思うはずないじゃない。リーザはリーザは、お姉ちゃんの私が、妹が欲しかったって言っていたのを知っているでしょ。私にとって、私のお姉ちゃんになっちゃったとしても。私はね。私の妹であるリーザルトのことは大好きだし。それにね。リーザルトや、リザルトに、私の弟や妹になって欲しいとも思っていたの。私ね。私も お兄ちゃんとか、弟がいれば良いのになって、そんな風に思うこともあったんだよね。だからね。私とリーザは、お互いにお互いのことを大好きだから。私達の間にできた新しい家族が、私とリーナを、姉妹にしてくれたみたいで。とっても嬉しいんだよ」
とリーナが微笑むと。リーザがリーナに近づいてきて「ありがとう。お姉ちゃん」
と言って リーナにキスをする。リーナが「私からも、ありがとう。リーナ」とリーナもリーナが、リーザの唇を奪おうとしたが。俺がリーナを止めて、「じゃあ 俺は、先に、ラミス達の様子を見てくるな。リーザは、ゆっくり来てくれな。リーナと二人で楽しんでくれていいんだぞ。あと、夕食は皆で食べようぜ。じゃあな」と そう言って。俺が部屋から出て行くと。二人がイチャイチャし始めたのだ。そんな様子の二人に苦笑しつつ。リビングに行くと
「あら あなたはどちらさまですか」とラミリスが尋ねてきたので
「いや 俺だよ。ラミリス」
と慌てて 返事を返すと
「なんだ。ディーノだったんですね。それで そちらの女性の方は?」と尋ねると。「あっ。私ですね。私の名はリーザと言います。こちらに居させて欲しいと思いまして。この家に居候させていただければと。そう思ったので、ここに住まわせて頂きたいのですが、宜しくお願いします」と言うと。
「えぇー。ここに住むの。私は構わないけどさ。どうするの?ディーノ いいの?」とラミリスが言うと。リー
「大丈夫です。私、元の世界では 一人暮らしでしたし。家事が出来るのですよ。掃除も料理も。洗濯も出来ます。お世話になるのですから、それくらいの事をするのは当たり前の事だと思います。それに 私、この世界で生きていくためのお金を、自分で稼いで暮らしたいと思うので。その為にも。冒険者登録をした方がいいのではないかと思ったんですよ。なので 私の事 しばらく置いてください」と頭を下げると。
「わかった。私達の家に 暫く泊まるのを許可します。でも、働くなら ギルドに行ってみたらいいと思うわよ。この世界は魔物が普通に闊歩している世界なわけだから。護衛や、討伐系の依頼を受けるとかして生活していくしかないと思うよ」と言われた。そこで 俺は。
「リーザルトも一緒に連れて行っていいかい?」
と聞くと。ラミリスが了承したので。早速 三人を連れて 街に出てみることにしたのだった。まず最初は、宿を探すことにしたのだが。リーザとリザルトの二人も一緒だったのだが、二人とも。宿屋には入れないようだ
「う~ん。私達は 宿屋に入るとダメなのかな。私達、魔族だから 魔人族や、獣人や、巨人や、吸血鬼や、エルフは入れるところと。それ以外の種族が駄目な所とがあるみたいなのよ」とリザルトが言うと。
リーザルトも同意していた。「なるほどな。リーザルトやリザルトが入れなかったのも、そういった理由なら納得がいくが。リーザもリザルトも 魔人で、吸血鬼で、龍神族だもんな。そういう差別とかあるのか」
「ええ そうなのよね。私達が住んでいる、この迷宮都市もね。人間以外は殆ど入れないのよね。たまにだけど、ドワーフは、武器を作って売ってくれたりすることもあるのよね。ドワーフが作っている剣は質がいいって評判だしね。私、武器職人としては憧れの存在だから、お店に行ったことがあるけれど。あれって。凄い値段がするから、なかなか手が出ないんだけど。いつか買ってみて、使ってみたいなって思ったりしたのよね」
と言うリーザの言葉に リーザルトが反応すると
「リーザは、武器に興味があるの?」と尋ねた。リーザは少し考え込んでから
「そうだね。私、槍を使ってたんだけど。私も、リーザルトと一緒に狩りとかに出かけてたしね。お姉ちゃんは、弓が得意なのよね。それで、お父さんはね。大鎌使いの暗殺者として有名な人だったのよ。お姉ちゃんと、お父さんがコンビを組んで戦う姿を何度も見た事があるけれど 本当に凄かったのよ。お父さんと、お姉ちゃんのコンビに勝てる人が、この街には 一人もいなかったもの」
と言うと。リーザルトも、リーザのお爺さんは有名人らしいという事だけは知っていたのであろう。リーザと、そのお爺さんについて聞いてみると。
「私のお爺ちゃんの名前は、ユーフェニアっていって。私のお母さんは、リーファっていう名前なの。お婆ちゃんは、リーナって名前のはずなんだけどね。私、二人の本当の名前は、わからないんだけどね。私、小さい頃はね。記憶がなかったのよ。だから 二人に拾われてから。名前を貰ったのよ。リーザルトは知ってるかもしれないけど 私はお爺ちゃんが凄い殺し屋だって知らなかったし。私ね。自分の親の顔も知らないから。凄く幸せなのよ」と言うと。
リザルトが、「お爺さんは どんな風に戦ってるの」と言うと
「そうだね。凄く速いのよ。私が覚えている限りでも、一振りしたら 何十人も斬り殺したなんて、そんな逸話があったような気がするのよ」
と言うと。リーザは
「私は、お父さんと お姉ちゃんのコンビネーションでの戦い方が、とても好きだったからね。私の目から見た感じで、凄く綺麗だなって思うのよね」
と言うので。
リーザルトと二人で
「私達も お姉ちゃんに、色々と教わる事にしようよ。二人で、お姉ちゃんの役に立てるようになりたいよね」と話し合っていた。そして俺に
「ねえ ディーノ お兄ちゃん。今日はどこで泊まろうと思っているの?」
と聞かれたので。リーザ達の事情も話して、ギルド
「そう言えば。ラミリスから 聞いたことあったなぁ。俺もギルドに寄ってみることにするかな。じゃあ俺の事も紹介しないといけなさそうな雰囲気だからな」
そうして俺達は、三人組で ギルドまで向かうことにしたのである。ちなみに ラミリスの話では、俺達四人と一匹だけで ダンジョン攻略をしているパーティーがいるらしいと噂になっているようだ そんな会話をしながら歩いていると、ギルドに到着した
「私達は外で待ってるよ」と言うリーザ達に。
「そうか?じゃあ俺はギルドに入って来るから、何かあれば声を掛けてくれな」と言うと。「うん わかった」と言って、二人は ギルドの中へと消えて行った。
俺が入った途端に視線が一斉に集まってきた
「おっ あいつが例のルーキーじゃないか」とか。「あいつがあの ルーキーなんだぜ。信じられるか」などと言う声が聞こえてくる 俺は無視をすることにしたのだが、それでも、話しかけてきたのは
「おう ディーノ こんなところで何をしているんだ?」と俺に声をかけて来たのは ガルプド王国で知り合った友人 ガルバドル=フォン=ラガスだ。「久しぶりだな。ちょっと仕事で、ラミアの住む村に来ているんだよ。それと、こっちは、妹のリーナだ」と言って 俺とリーザが頭を下げると リーナが「はじめまして」と挨拶をする すると、「お前の妹が 魔人族だとでもいうのか?冗談も休み休み言え」
などと失礼な事を言われたので。俺は少しカチンと来て。思わず。殺気を放ちつつ、「俺に喧嘩を売っているのか?」と低い声で尋ねてしまったのだ。
ギルドの中の全員が。身動き一つしないで 俺の事を見てきた
「なんだ。図星か?」
と再び俺に尋ねてきたので
「ははは なんだか知らんが、お前を 今ここで殺してしまいたい気分だが。ここはギルドで。今は、俺が仕事をしている場所でもあるからな。我慢しておくとするか。お前は 冒険者カードを見せればいいんじゃないか?見せられないなら。俺が見てやろう。どれどれ」と言いながら。勝手にリーザの冒険者カードを奪い取ったので。
「返せ 馬鹿」と叫んでしまった それを見て周りの奴らは。大笑いしていた それから リーザルトがギルドから出てきたが。なぜかリーザは出てきもせず 暫くすると
「お待たせしました」とリーザルトが出てきて。
「ごめんね ギルドの中で 変なことされてない?」と聞いて来たので。「いいや 何も問題はなかったぞ」
「おにいちゃんが ギルドに入るなり 凄い睨んでくる人がいたけど。あれ誰なの?」と聞くので。「ああ 俺の昔の知り合いだよ。ただそれだけの事さ」と答えた ギルドを出た後 リーザルトの案で 食事に行く事になった 俺は「悪いが 今日中に ここを発つから。飯を食うなら早く行こうか」と言うと。リーザルトが。「いいのですか。お急ぎの旅なんですね」と言うので。「いや、別に急ぐ旅ではないんだが。ちょっとこの先に用事があってね」と答えると。
リザルトが「じゃあさ。この街を出る前に一度、家に帰るの?」と尋ねると。
リーザルトが。「そうだよね。リーザルトも一緒に帰ってくれるんだよね」と言うと リザルトが 少しだけ嬉しそうな表情をした。「いや まだ、リーザルトが、お世話になった人達には会わせてあげれないが。必ずリーザルトも、元の家に連れていくつもりだ」と答えると。リザルトが「ありがとう。私も楽しみにしているわ」と言っていた。リーザルトも 素直な性格のようで良かった
「では、行きましょう」というリザルトに案内されたのは 街の外れにある、小さな屋敷だ
「リーザルトさんは ここに一人で住んでいるんですね」と言うと
「ええ、そうです。元々 お爺ちゃんが住んでいたのですが。病気で亡くなったので。僕に 残されたお祖父ちゃんとの繋がりの品々を。整理して欲しいって お母さんが言いましたので。それでこの家を貰いました」というと 俺は「そうなのか 大変だな。手伝うか?」と言うと。リーザルトは 俺の目をしっかりと見据えてきて。
「ディーノさんの手を煩わせるわけにもいきませんから。お気になさらずに。僕は大丈夫ですから。それにね。もうおにいちゃんと一緒に住めないのだから。思い出のあるこの家で、おにいちゃんが帰ってくる日を待つ事に決めているんですよ」
リーザルトが俺の顔を真剣に見つめてきていたが。リーザルトに「わかった。じゃあリーザルトの邪魔にならないようにするから。また来るね」と言ってその場を離れようすると。リーザルトが「はい。待っていますね」と返事をしていた 俺達が家から離れるのと同時に。
リーナが、「やっぱりおにいちゃんは優しいね」と一言呟いた後に。「私ね。リーザルトに嫉妬しちゃったみたい」と言うの
「リーザルトも。きっと、おにいちゃんに 恋心を抱いてくれているのに。私の方を選んでくれたから」
リーザもリーザルトも 同じくらい可愛いから 選べないとは 俺は言えないなと思いつつ。俺は 二人共大事だしな。二人に幸せになって欲しいなと思うのだった。
そして リーザルトは 自分の部屋に入ると、俺に。俺がリーザルトに抱いていたイメージを話した 俺は、「リーザルトさんが リーザに似ているからじゃないですよ。リーザルトさんはリーザとは違いますから」
「そうだね。おにいちゃんが、おねえちゃんとキスする時の顔。とても優しそうだったしね。あのね。私ね。私ね。お姉さんも、おにいさんも、妹も欲しかったから。もし私も、あんな風に甘えてみたくなったら、どうしようかなって思って。リーザに嫉妬してしまって」と言うので。俺はリーザの耳元で囁くように。「いつでも 言ってよ。俺はいつだって 受け入れてあげるからね」と囁くと リーザが。「本当?私、頑張るよ」と小声で答えていた。
そして次の日の朝。朝食を食べるために、宿の食堂に向かうと。リーナもリーザルトもいたの
「おはようございます」と、挨拶をしてくれたので 俺が「リーザルト。リーナ。昨夜は良く眠れたか?」と聞くと
「私は疲れがとれて。ぐっすり眠ることができました。リーザルトのおかげかも」と言ったので 俺は。リーザの方を見ると。なぜか 少し拗ねていたので、「どうしたの?リーゼ」と聞いてみると。「別になんでもない」と言われたので。「そう言えば、俺の事をディーノって呼んでくれるようになったんだな」と言うと 少し恥ずかしかったのか。下を向いて
「そう言えば。私が、ディーノって呼んだ方がいいかって聞いた時に。おにいちゃんに「そのままの方が嬉しい」って言われて。それからはずっと そのままで呼ぶことにしたの。でも どうして?」と質問してきたので。「俺の呼び名が、変わっていく度に、その人が近くにいるんだって、わかるからさ。でも 俺の事は、ディーノでもいいけど。リーザルトのことも リーザと呼んでやってくれないかな。俺の妹だからさ」と言うと リーザルトも、笑顔で「はい お兄様」と言ってくれた その後で、食事を取りながら。俺達四人は会話を楽しんだ 俺が「リーザルトが、冒険者として 生活できるようになったら。俺のギルドで働かないか?それと、リーザが冒険者になりたいと言っても反対するつもりはないが、リーザの場合は俺のサポートをしてもらおうと思っている」と言うと。
「僕で良いのでしょうか?正直な話。冒険者に向いているとは思いませんが」と、少し遠慮がちに言っていたので 俺は、「大丈夫だ 俺はな お前に期待しているんだよ。リーザが、どんなサポートをするのか。それを近くで見て学んで行けばいい」と言うと。
「わかりました 精一杯努力します」と意気込みを見せて言ってきたので、「無理だけはしないようにな」とだけ伝えておくのであった。
それから リーザルトが、「ところで リーザルトは 今日 どうするんだ?」と聞いてきので。「これから、ラミアの里に向かいたいと思っているんだ」と言うと。リーザルトが。「里には 僕の他にも、ラミアがいるんですけど。僕と同じような扱いを受けることになると思いますけど大丈夫ですか?」と心配してくれていた。
そして。俺が、「ああ リーザルトと同じでいいなら。俺も同じようにして構わないから。安心しろ」というと
「ありがとう おにいちゃん」と礼を言ったのだ。
食事をした後で ギルドに行くことにしていたので。俺が一人で行こうとすると なぜかリーザがついて来たが。俺としては、一緒に行く必要は無いのだが。一緒に来て リーザルトと話をして 少しでも仲良くなってくれれば。それだけで 俺としてはとてもありがたかったのである。そして、俺がギルドに入り
「すみません。俺が登録したいんですけど。どうすれば?」と聞くと。受付の女性が俺の事を見てから リーザルトに声をかけて それからリーザルトを連れてきてくれた
「初めまして。リーザルトです」と挨拶をするので。俺は。「よろしくな」と言うと
「では こちらでお願いします」と言い用紙と筆記用具を渡されて 俺は書き込んだのであった。俺とリーナと、それから ラミア族三人娘のリリアナとカレンシアと。リーザルトはパーティーを組み、ラニアに申請を出す為に、二人でカウンターに行くと ラニアスは、少し驚いた表情を見せたが。
すぐに平静に戻り
「この子達は 初めてみる顔ですね。新規の申請という事ですね」と言うので。リーザルトが。「いえ。新規の冒険者になるわけではなく。僕はおにいちゃんの手伝いがしたくて。一緒に行動する事になったんです。それでですね。僕がおにいちゃんに迷惑をかけるといけないから。僕はおにいちゃんの所で働いて、勉強しながら。おにいちゃんの仕事を手伝って行こうと思ったの」というと
「それは素晴らしい考えですね。是非頑張ってくださいね」と優しい言葉をかけてくれた。そして、申請を終えて。俺達のところに戻ってきた。そして。俺達は宿屋に戻って 今後の行動の確認を行う事にしたので。俺は、リーザルト
「じゃあ。今から俺達がすることは。まず、ラニアとリーザルトの関係が 上手く行って欲しいと思うが。その前に、ラミア族はどういう種族で。どこに集落を作っているのか 知っているか?」というと
「ラニアさんの故郷でしょ?」と聞かれたので。「まあ そうなんだが。ラーニャは 今はラノの街の外れにある小さな村に住んでいるんだけど。元々、どこに住んでいたのかを知っているか?」と聞きなおすと。
「うん。昔は、森の中に集落を作っていたみたいだけど。確か森の奥には大きな滝があるらしいって聞いたことがあるから そこじゃないの」と言うので 俺が。
「リーザルトその場所を教えてくれないか」と言うと。「はい」と言ってから地図を取り出した
「このあたりが僕が住んでいた場所」
「このへんが僕が暮らしていたところなの。この辺りは 森じゃなかったから」と言うので。「ありがとう。後はこっちの方角に向かって 真っ直ぐに歩いて行けば着くはずだから。迷わないように気をつけて行けよ」と言うと。リーザルトが
「えっ 僕 案内しようかと思っていたのに。道がわかるんですか?」と言われてしまった。
そして、リーナとリーザも 同じ事を思っていたらしく。リーナが「リーザルトの住んでいた場所にも、ラミアの人が住んでいたと思うから、その人達と一緒に行きなさいよ」
リーナの言葉を聞き、ラノンが俺達を見る目が怖かったので、俺は。リーザルトの肩を叩き、「大丈夫だ 俺達でどうにかするから リーザルトは気にしなくて良いからな」と伝えると。リーザルトは嬉しそうにうなずいていたので ラミアの里まで向かうことにするのだった。
そして俺とリーザルトは、ギルドで購入した地図を見ながら リーザルトが住んでいた場所の近くに向かっていた
「おにいちゃん もうそろそろ近いんじゃないのかな」と言うので。
俺は リーザルトの方を向くと。俺の目の前にいきなり 女性の頭が出てきた
「キャー」と俺が叫ぶと 女性は「ごめんね。脅かすつもりはなかったの」と言っていたが。女性の後ろにも何人かいるようだったので。俺が、「驚かせて悪かった」と言うと。「あなた人間ね」と言ってきた 俺は「リーザ。リーザ」と言うと。リーナも「おにいちゃん どうしたの?」と言うの
「この先に リーザルトの両親がいるんだが ラニアはいるかい?」と聞くと ラニアが「はい」と答えて出てきてくれたので。俺が。
「この先のリーザルトの両親の所にリーザルトを連れて行った方が良いと思って連れて来たんだが」
俺の話を聞くと、リーナは リーザルトを抱きかかえて、「私に任せて」と言って
「ほら おにいちゃんは、私が守るんだよね」と、リーザルトを抱きしめながら言っていたので。
リーザルトに俺の方に来てもらってから。俺が
「リーザルト リーザルトが、この里に来ることになった時と同じように。ラミア族の集落に行って。それからラニアに会いに行くぞ」と 言い、歩き始めると。ラニアが 俺の事を睨みつけながら、「あんた達何者なわけ?私のリーザルトに手を出して」と言ってきていた そして俺の事を指さしてから。俺を挑発するようなことを言ってから、 リーザルトに近づいてから 抱きかかえると リーザルトの頭を撫で始めたので
「リーザルトの事が好きなんですね。リーザルトは あなたの事を 好きかどうかわからないですよ」と俺が言うと。
ラニアの顔が 見るからに赤くなって、「なに この子は、そんな事はないの 私の方が もっとリーザルトのことをわかっているから」と自信満々に言われて、リーザルトを見ると 照れくさそうな表情をしながら。「おねえちゃんのことも好きだけど 僕の大好きなのは。ママだよ」
と言うと。
「うわ~ん」と叫び声を上げてから
「なんなのこれ うううううう」と言いながら リーザルトから離れようとしなかった。そして。俺はリーザルトを連れて 里の入り口に向かっていった。
里に入ると リーザルトが。「あっ ママ」と言い駆け出したので 俺も慌てて追いかけていくと 里の中にラニアがいたのだが ラニアに抱かれているリーザルトをみて、リー
「あれっ パパは?」と言ったのであった。すると リーナが現れて、「ちょっと待っていてくださいね」と言って、リーザルトを抱えてから 里の一番高いところに上がっていき リーザルトと会話を始めたようで、少し話したあと リーザルトの事を下ろしてから 俺のところにやって来たのである。
そして、リーナが、
「リーザルト君は、ラノの里で暮らすことにしたんですって」と いうので 俺は。
「そうなんですか」と言うと リーザルトが。「おにいちゃん また会おうね」と言って、里の出口に向かい歩いていたのである。俺は、その背中を見送って 里の中に入って行こうとすると 後ろからラニアが
「私はリーザルトのお母さんだから、ちゃんと挨拶ぐらいはして欲しい」と言われ。俺が「ああ 俺の名前は ジンというんだ。冒険者なんだが リーザルトと友達になりたいと思ったから ここまで連れてきた。よろしく頼む」と言うと ラニアは 無言のまま 里の中央に向かい歩 き出してから ラノンの方に 向かっていった
「あなたはラノンですね 私です ラニアです」と言うと ラノンが、急に現れた
「あらっ ラニア久しぶりですね」と言うと リーザルトを連れて来てくれたことに礼を言うと
「でも、リーザルトの事は心配しなくてもいいのに あなたの娘なのだから 自由にさせてあげると、私は思っているのだけど。何か問題でもあるのかしら?」と言うと ラノンは、少し悲しげな表情を浮かべ ラニアは
「えっ それは、私が ラノス様に頼んでラノに行かせてもらえるようになったのですから その事に関しては 申し訳なく思っているんです。それで」と答えると
「そうなのね それなら 仕方ないのかもしれませんが リーザの事なんですけど 私の妹はどうしているのか知っていますか?」
「えっ えええっ そうなのですか。実は先程までここにいてくれたのに、リーザ様がいなくなってしまって。それで、こちらに向かったと教えてもらったものですから」
と、答えると
「そうなのね それは困ったわね。
リーザがこの里に来た時は、本当によくしてくれて とても優しい子に育ったから 安心してたのに それにしても どこに消えたのやら」
「とりあえず。私達は ここで待ちましょう」というと リーナ
「ラノン 私達で手分けして探しましょ」
ラニア「はい わかりました」とそれぞれ 自分の行く場所に向かって走っていった。
「さてと 俺は、里の入口の方に戻っていくか」と思い歩いていると リーナがラノンの所に行き、なにかを話して戻って来た。そして ラノンと一緒に走ってリーザルトを追い掛けた
「ふぅー」と俺がため息をつくと。俺の隣にいたリーザが
「おにいちゃん。これからどうするの?」と聞かれた
「俺は、リーザルトが、リーザにお願いしたい事があるらしいんだ。その事を伝えてくるつもりなんだけど リーザルトには、リーファっていう名前のお姉ちゃんと リーザルドとリーファの子供がいるらしいんだ」
「うん わかった。じゃあ。おねえちゃんのところに行ってくる」と言うと。リーザルトのところに向かおうとしたが。俺の腕にしがみついていて。「ねぇー。行かないの?」と言われてしまった。俺は、仕方なく。「リーザは、一緒に来てくれるか?」と言うと
「うん リーザも一緒」と元気にうなずいていた。
そして、リーザルト達を俺達が
「おいついた。
なにしてるんだ?こんなところで」
「お兄ちゃん。こっち」と言って俺達を案内して、小さな洞窟に連れて行かれ。
リーザルトが、「ここが。リーカおにいちゃんとリーラおねえちゃんのおうち」と 言うと。
リーラが出てきたので。リーラはリーザルトを見つけると「あらぁー」と喜び リーラがリーザルトをぎゅっと抱きしめたのを見ていた俺達に、リーラが気付くと
「この人誰」と聞いてきたので 俺は、リーナと顔を見合わせて。「この子の名前は、リーナだ。俺の妻になる女の子だ」と言うと。
リーナの
「初めまして。リーナと言います」と言うと リーラが、「可愛いお嬢さんね。リーザも可愛かったのよ。この子は、リーザルトの事が好きなみたいね。でも、リーナもお人形さんのようだから、負けちゃだめだよ」と。そして、リーナの耳元で。「リーザルトに、キスをしてもらってね」と言っていた。
俺も リーナも真っ赤になりながら、「えへへ」とリーザルトが笑いながら俺達のことを見たので。俺達もリーザルトのことを見て微笑んでいた。
そして、リーザルトと、リーザルトの母親が 里での生活を 楽しく過ごす
「俺の名は ユーフェニア」
「僕がリーザルトです」と お互いに自己紹介をしたのだ。
すると、リーナが「リーザルト君。この人が、お父さんで、リーサルト君はお母様なのよ」
「はじめまして。僕のママ」と言うと
「違うの 私はリーザルト君のママ」と
「あっ そうか」と照れながらリーザルトの事を撫でていた
「ママだって」「そうだね」と言って二人で仲良く遊んでいるようだったから。俺は ラナンの方に行く事にした。
そしてラナスにも会ったのだが。
ラニスの姿がなく。
俺が、「ラニスがいないようなんだけれど。ラミスならいるよね?」と言って 尋ねるとも。俺の前に来てラヌスが現れた。
そしてラヌスに聞くところによると、ラニアスがラノス様に会いに行ってくれていて留守にしているとの事で ラノス様とはラ
「この里で。里長として君臨しているので、ラノの長老の所に行っているのでいない」
とだけしか答えてくれなかったので ラネスとラノスについて聞こうとしたのだが ラネスが「ラノスのことは、里の中ではタブーになっているの」と言われてしまい。それ以上何も聞けなくなってしまった。俺は 諦め
「リーザルト。ちょっと俺の部屋に行こうか」と言うと ラリスが、リーザルトのことを抱っこしてから、リーザルトと一緒に部屋に入っていった
「さてと、どうしたものかな」
するとリーナが。
「あの 私の家族は?」と言われて、慌てて。「今すぐ呼んでくるから待っていて」と言い 俺は慌てて、里の中央の方に歩いて行ったのである。
「あらっ。リーザ。どこに行ったの」
リーファとリーナの
「えっ」
俺が里の中央に向かって歩いていくと リーザは里の中心から外に出る道に向かって歩き出していた
「おにいちゃん。おにいちゃん おにいちゃん おにいちゃん」と呼ぶ声を聞きつけて俺は。
「リーナ。どうしよう。急がないと まずい事になるかもしれない」と言うと。
リーファは。「私は すぐに追いかけるわ」
リーナ「お願いします。リーザの事を見つけても、そのまま家に帰らせて下さい」というと、俺達は 二人揃って リーザの後を追いかけ始めた。
リーザは 里の外に通じる門の前で ラノの里の人達と何かを話し合っていた
「おにいちゃん。このひとたちはだあれ?」と言うと 里の皆は。「この娘は、私達ラノの里の者を侮辱するような言動ばかりするんですよ」と言ったのである。俺達は、リーザのもとに駆け寄っていき、事情を聞くと。「リーザルト。この里には、リーザルトは入れないんだよ」と言うと。リーザが。「どうしてなの」
「リーザルトは 俺の家族で ララスが 育ててくれた子なんだ。だから 里の中には入れる事はできないし。それに里は里の中で、里以外の人と関わっちゃいけない決まりもあるし。だから、ここにいてもらわないといけないんだ」
「そうなの?」
「ああ そうなんだ」と言うと リーザは、ラノンとリーラが連れて来てくれた リーラと一緒にリーザルトを連れて 家に帰って行き ラノスに
「この子が リーザルト」
「ほう。この子がリーザルトなのか?」
「うん。ラノンが、この子を預かっていたみたいなんだけど」
「なるほどな」
リーザ
「えっ? どうなってるの?」
「まあ いいから。ラノスに任せなさい」というと ラノスはリーザルトを連れて出て行った。
それからしばらくして、リーザとリーザルトが帰ってきたが。リーザルトが「パパ」と言って抱きついてきた時に。俺が、ラニアの様子を見に行こうとすると。「ねぇ おねえちゃんも ここにいてもいいの?」
俺は「いいけど。この里は リーザの家じゃないから リーザのお家は おにいちゃんの傍でしょ」と言うと リーザが「そうなの?」と不思議そうな表情で見上げていたので。俺は
「そうだよ」と答えてあげた。
「おとうさん」とラノンもやってきて。リーザルトに。「あなたの名前って、リーザルトでしょ」と聞いてきて。俺が「そうなんだ」と答えると。ラノンが、「それだと ややこしいですよね。私が、名前を付け直してあげましょう」と言い出し。「リーザルトが、リーザとリーナと一緒に おうちに来る事になっていたんです」というと ラリスは、ラノスの所に向かい。ラノンが「リーザルト君。今日からあなたの名前は ラベスと変えましょう。それで良いですか?」
「うん 僕は ラベス。うん。それがいいかもね」とラザルが言うと ラピスが「では、リーザルド改め。ラシスちゃんとラビスちゃんね」
ラザルは、「じゃあ。リーザルトちゃんも、これからよろしくね」
ラニスもリーザルドを「おめでとさん」と祝うように言ってくれていた。
俺達の元に戻ってきた リーナは、「じゃあ 私 もう帰らないと 怒られちゃう」と言うと
「リーナ。ありがとう」と言ってリーザルトもお礼を言うと リーナも、「また遊びに来ようよ」と リーナは笑顔で言うと
「リーザルト。ラノンもラビスの面倒を見てくれるんだよね」
「はいっ。ラザルと二人でがんばります」と言うと ラノンとラザルが。
「よろしくね」と言うと。
「うん」と嬉しそうにして 二人で手を繋いで、ラノン達の方に向かった。そして リーザの方を見ると リーザと目が合った 俺は
「リーザルトを頼む」と言って リーザにリーサルを預けたのだ。
そしてリーザの方をじっと見つめた俺に対して 恥ずかしそうにして下を向くリーゼを見て リーザルトも リーザルトの母もラノスも微笑んでいたのだった。そして、ラナスが「お父様 この子の事ですが」
「わかった。この里に連れて来た事は 黙っていて欲しい。それと、里の中に入れるのもしばらく 我慢して欲しい。だが。この子は俺の娘だと言うことは、このラノに生きる者なら、誰でも知っていることだろう。この里で暮らすうちに、いずればれることになると思う。その時にでも、この子は この里の一員にすればいいのではないか」とラノスが言った。
ラノスは、里の中にいる者達を見渡しながら、「ラナスよ。お前もこの里の仲間入りをしたければ、俺がいつでも受け入れよう」と言うと。「はい。この里に入れて頂けるのなら 光栄でございます」とラナスが頭を下げて、リーザルトの母親のラリスに、リーザルトのことをお願いしていたのである。
リーザルトと、ラザルとラノスとで 里の入り口で遊んでいたのだが、里の人達が、その様子を眺めているだけだったのだ。俺は
「やっぱりな」と言うと。リーナが。「何か気になることでもあるの?」
「いや。リーザとラザルに。里に出入りする事を許可したけれど。リーザルトは里の外にあまり出ない方がいい気がしてきたんだよ」
「そうなの?」とリーナは言うと。リーラは、「大丈夫よ。お母様の言う通り、リーザちゃんがいれば。この里は、安全だと思うから。心配しないで」と リーナは、リーザがラノスの娘であることは知っていたけれど、まさかリーザルトまでラノスの子だったとは、思って
「そっか」という返事をしていた。
それから俺は。リーザが俺に甘える姿を見ていた。
リーザルトも 俺の膝の上に座ったまま寝ていた。
リーザルトのことをラリスに預けた後。ラノスは、俺と二人きりになりたかったのか、二人きりになりたいと言い出して 俺とラオスは、ラノンが用意してくれた。部屋でラノスと話をする事になったのだが。ラノはラノの里から出る事ができないらしく。里から出ようとすると。ラノスの力で弾かれてしまうらしいのである。なので。このラノンの里にいる限り、里から外に出る必要がなく。俺の転移魔法で外に出る事が
「なるほどな」
「だから ラノスと二人だけになれなかったんだろうな」と俺達は思ったのだが。それでも里の中での生活をする上で困ることはなかったようで 二人は、ずっと一緒で幸せそうなのである。
「リーザのことだけど。リーナと仲良くしてくれるかな?」と聞いてみると。ラノスは「それは、わからんな。だが あの子はいい子だからな」と言うのであった。
リーナには悪いことをしたと思っているのである。リーナの妹が産まれたばかりに。あの子にとっては妹にあたるわけだから、姉という立場
「はい。リリスはいい子に育ちました。私とっても可愛くて、大好きなお兄ちゃんの赤ちゃんなんですから」というと。ララスは、リーリスが産着から顔を出して泣き出したのをみて。リリスを抱っこすると。「リーリヤ。お母さんだよ」と優しく声をかけ始めた。
それからラリスは、リーザをリーリャの部屋に連れて行ってくれると言って、リーザと一緒に出ていった。
ララスとリーファとリーナとリーリアは、「リーゼは可愛いですね」と言う
「ほんとだよね」と言っているのを見ていたら、俺にもリーザの顔がよく見えて。
「確かに可愛いかも」と思ってしまったのだった。リーナも、リーナも、「お義母様も、すごく綺麗ですよね」と言っていた。
俺も、皆に「みんな美人だからね」と言うと。「そう言ってもらえれば、頑張ってきた甲斐がありましたね」と、リーザの母親が言っていると、俺達が見ていることに気づいたのか、「あら。私の事を気にして見ててくれたんだ。ふふふっ。照れ臭いじゃないのよ」と言ったのだが。リーナやリーナの家族たちは、何故か顔を赤く
「えへへ」とか言っていたのだった。そして
「ねぇ。ラノスのお父さんのラノスって人は、どんな人なの?」とリーナが聞くと ラナスが「えっと。とてもいい人でね。私達姉妹に凄く優しかったし。私が寂しい時は、いつも抱きしめてくれていてね。ラノスに抱きしめられると安心できていたの」と話すのを聞いて
「なんか、素敵ね。それに リーナのお母さんと、リーリスちゃんって姉妹なの?」とリーナが質問している。
「ううん。違うのよ。私はラリスのお姉さんになるの。私より先にお姉さんがいたのよ」と言うので。
リーナは、「そうなんだ。じゃあ。私とリーザのことも知ってる?」と言うと
「もちろんよ。お母様と、ラリスが話していたのを覚えているのよ」とリーリアは、少し悲しげに答えると リーナは、「リーリカってね。リーゼルっていう男の子と婚約していて、私とも、お友達として仲良くしてもらっていてね。今度結婚することになったんだけど。リーリスちゃんに会わせたいなぁ」と嬉しそうにリーリアに話し始めたのを見て リーリスが嬉しそうに「おねえちゃーん」というと、リーナがリーリスを抱いて「リーリスは可愛いわね」と言ってくれていたのを見て
「よかった」と思ったのだったが。俺も「リーリスが 大きくなったら。きっとモテまくりだろうな」と思っていると。
リーリアは「そうだね。こんなに可愛い子が、大きくなって素敵な女性になって。お相手が現れたら、大変そうね」と言いながら、自分の子供のような感じになっている そんなリーナを見て、「あなたは、お母様に似ているけど。お父様に似なくて良かったね」と言うと。
リーナも、リーナも「本当だね。私とお兄ちゃんの子供だったら。私に似た方が絶対いいもん」と言って。俺の腕にしがみついてくるのを
「まあ、あなたたち。本当に仲が良いわね」と言うラノスの言葉に、「はいっ」と答えたリーナ
「ところで、リーリスの将来のお相手のラリスの息子と。リーリスの姉と婚約者は元気にしてるの?」とラノンが聞くと。
ラノンとラノス以外は知らないらしく、俺が「リーザ。ちょっと」と呼ぶと
「なに?」
「この里にいる人達は リーザの事を 知っているんだよ」
「そうなんや わかった」
「ラノン。ラナス。リーリスとリーザルトのことを よろしく頼むよ」
ラノは「任せなさい」と言い。ラナスも「おまかせください」と言うのだった。
俺は、リーナを呼んで、「俺がここに来て ラノスと二人で話がしたいから。俺の部屋に来てくれないか?」
「わかった」と 嬉しそうに返事をしてくれるので リーザルトとラザルを部屋に呼んだ後
「リーナ。さっき リーザルトの母親のことを 聞いただろう。ラリスのことをよろしく頼む」と言うと
「うん。わかっているよ。大丈夫だよ。だって 私の大好きな旦那様の 娘ですもの」
リーナは 笑顔を見せて答えてくれていた。
それから俺達は、ラノの家に戻り 食事をとった後に、ラノスは 俺の部屋に 来てくれたのである。
ラノスに「リーザルトの事なのだが」と言うと。「ラザルは、リーザルトのことを受け入れてくれるだろうか」と不安になった俺に
「ラノから、話は聞きました。大丈夫だと思います」とラノスは言った。
ラノンは ラノスと二人だけで話をしたいと言うので。ラノスが俺の部屋から 出ていくと、俺は、ベッド
「リーザルトのことなのだが」と言うと
「えぇ 私達の子だと、あの子が言った時から わかっていましたから」と リーナスは 言うと。俺は、この里にいる者なら。皆が リーザルトは 俺の子だという事に 気が付いていただろうと伝えたのだ。俺は このラノスの里に来るまで。リーザのことを大切にしてきたつもりである。そして、俺とリーナの間にできた子達は、俺の子ではない。だからといって ラノスや、ラノンやラザルやリーザルトが嫌いというわけではなく。俺は、俺の子ではないが。俺の子として、俺が愛していくつもりでいたのであった。俺は ラノスや
「リーナが、もし俺のことを好きで居続けてくれていたのであれば」と 思い、リーナに「リーザルトの事を頼めるかい?」というと
「もう~。当たり前じゃないですか。私の愛する人の子供なんですよ。私はね。おにぃちゃんと一緒じゃなかったら。私 生きてはいなかったかもしれないの。あの子は 私にとっては弟であり、息子でもあるんだから。私が 守るから。だから お願い。ラノスの事も お願いします。ラノンの事はお義母様でしょ」と
「リーナは俺の妻で。ラナスの妹なんだから。家族は 支え合って助け合っていくものだと 教えてくれたじゃないか」と言うと リーナは、俺をそっと 抱き寄せて キスをしてくれるのだった。
俺がリーナにキスをされた後。リーナは「お風呂に入って来る」と言って部屋から出ていった。
その後すぐに ラノスも戻ってきて、 ラノスは リーナと一緒にお風呂に入りたいからと言って部屋を出ていくと しばらくして、リーナとラノスとラザルの3人が戻ってき
「ラナスとラザルの事を 頼みますね」と ラノスは俺の事をリーザの時と同じように。リーサルと呼んでくれたのである。
ラノスに、「これからも。ラノスとリーナとリーザルドのことは 家族と思っていいんだよね」というと
「ええ 当然ですよ。私たちは仲間です。リーサルが嫌でないのならば」
と、ラウスは言い リーナは、「ええ 勿論よ」と微笑むのだった。ラザルも ラザルも「はい もちろんです」と、俺の目を見ながら 真剣な顔で言うのだった。ラノスもリーナも、そしてラ
「じゃあ リーザルトとラザルが ラノンと一緒に暮らして行けるようにしてくれないか?」
「それは問題ないと思うけどね」
リーナが答えると
「うんうん」と ラサスは何度も首を縦に振る リーナは、ラネスと リリシスの方を向くと 二人は うなずいていた。その横で リーナの家族たちも、うなずくのでした。リーナも、リーザやリーサやリーナ達の方を向いて うなずいていると リーザ達がうなずくのを見て。皆にうなずいたのである。そしてリーナが
「わかった。それでね。リーザルトがこの里で暮らす為に リーリスちゃんに手伝って貰えないかな?」
と 言うと リーザルトは、「ええ。僕が、出来ることであれば」というと。
リーナは、「ありがとう。でもね。私には、ラノスがいるし。リーリスちゃんがいれば、おにぃちゃんとラナスが いるじゃない。私に、ラザルに、リーリスちゃんが 一緒にリーザルトの事を守ればいいんじゃないかな」と言ったのだった。ラリスが リーリスの方を見ると。リーリスが ラリスと目が合うと、二人で、にこりと笑って ラリスは、俺に向かって
「はい そうですわね」と言い 俺の手を握って リー
「ラノンのお母さん。お父さんはね。私達を、里に迎えてくれたの。ラノスさんのお家に行く前にね。里に来た時は、リーリスとリーザを産んでいた時でね。私とリリが妊娠していてね。ラリスがね。里に行こうって言ってくれてね。リリスちゃんとリリシスさんがね。リーリスの面倒をみてくれるようになって。それからもね。リーザルトが生まれてから。ずっと里に来ようって言ってくれるのに。なかなか里に来ることができなくなっちゃってね。ラノスは里に来てからね。リーザルトが産まれるまでは、私と、ラリスとリーリスちゃんで 育てていたのよ。でもね。私がラザルとラリスを産むまでは、私とラノスと、リーザルトだけだったけど。リーザルトの事で忙しかったのもあるけど。リーザルトのことで。リーリスちゃんをラノスが一人で育てたみたいになってたけど。それでも 寂しくないなんて、思えなかった。それにね。ラザルが、リーザルトを一人にしてしまうから 私やラノン。ラリスが、リーザルトの相手をしたり。面倒を見ているんだけどね。私や、ラノンが里に来られるのは、里長をしているからだけど。里長の仕事がない時は、里に行って。子供達と遊んだり。勉強を教えたり。私とラリスとラザルの子供たちがね。学校を作ったの。それにね。リーリスちゃんと 同じ年くらいの子供がいるから。里の子供とも遊べるでしょう」
リーリスは リーザルトを見つめると リーザルトが
「リーザとラザルは姉妹になるんだよね?」と聞くと リーザルトが「うん そうなるよ」と言うと。リーリスが 嬉しそうにしているのを 俺は見ていた。それから
「お兄ちゃんも 里に遊びに来る?」
リーリスは リーザルトに聞いていて リーザルトは「ああ」と言うのだった。それから リーザルトの頭を撫で
「よかったね」と言いながら 俺の方に向いてきて
「私とリーリスは双子だよ。ラリスの事は お姉ちゃんって呼んでもいい?」
「うん 大丈夫だよ」
「ラザルも 僕の事 弟だと思ってくれても大丈夫だよ」と ラザルの肩を叩きながら リーザルトが言うと ラザルが 俺の顔を見たので。
「ラザルの事もよろしく頼む」と俺が言うと
「はい」と笑顔を見せて返事をするのであった。俺は、そんな二人のやり取りを見ていると ラノスが俺に近づいてきて。
ラノスは「ラザルとラリスは、私にとっては妹ですから」と、優しく微笑
「ありがとう」と言うのである。
俺は、リーナ達にお礼を言うと、リーザルトを抱き抱えて、自分の部屋に 行くことにしたのだ。俺は、「リーナ達は、リーザルトが産まれてから。ずっと 世話をしてきていたのか?」と言うと。リーリスが リーザルトを抱えて 俺の隣に来ると
「はい 最初は リーザルトの面倒は見ていませんでしたけど。リーザルトは 私の子供ではありません。だから ラノンは、私達の子供でもない子なのに、一生懸命、リーザルトを育てていたのですが。私がラナスやリーザルトに気を使いすぎないように 私の事を、心配して ラノスやリーリスと一緒に リーザルトの事を面倒見るようになっていたんです」と言って ラザルとラノスの事を見ていると リーリスが、「私は、リリスちゃんの手伝いをしながら ラナスと一緒にリーザルトを育てたかったのです」と言って ラザルも
「僕も、お父様と、リーザ様に、育てられました。お二人に育てられたから 今の僕があると思います」と言ってくれたのだった。俺は、ラノスに
「ラノスがいなかったら。ラノスはラノスで大変な思いをしていたかもしれないんだよな。リーナは ラノスの事を支えてあげたいんだろうな。それに、リーナが頑張って子育てをしていた事は知っていたけど。リーナが頑張りすぎて無理をしないか それが少し不安だったんだよ。ラノスやリリスやラザルと仲良くしてくれた事は感謝しているけど。あまり、負担をかけずに、リーナの事を頼めないかな」というと
「はい 分かりました」と、リーリスは、リーザルトに頬ずりしながら答えてくれていた。リーリスもリーザルトに、リーザルトに「私の事はお義母さんって呼んでも良いのよ」と言っている。
ラリスが、ラザルに
「私達のお母さまが、リーザルトの母親代わりです。ですから。私達が ラザルの事を本当の家族と思ってもらって良いんですよ」
「ありがとう」と 微笑むのである。俺は、「これからも。リーザルトのことを頼むな」と、もう一度言うと ラザルが、「はい もちろんです。私にとって お姉ちゃんと お兄ちゃんが。リーナお母様とお義父さん。リーザルトは 私の弟みたいな存在です」と答えてくれるのである。
その後 リーザルトが俺とリーザの部屋に戻り、 ラナスが、 リーザと、リーナと、リーリスと一緒に部屋に戻っていったのだった。俺が、「皆 今日も 大変だったろう。ゆっくり休めよ」と 声をかけると みんな「うん」とうなずくのだった。その後 ラナス達とリーリスは、部屋に戻った。俺とラノンとラリスは、食堂で、食事を摂っていると。そこにラノンが、やってきて。俺達のテーブルの席に座って 一緒にご飯を食べるのだった。リーザやリーサルは ラノンに 抱き
「ママ パパも一緒だよ」とラノンに話しかけていた。リーリスやララスも来て、皆が揃ってから、食事を終えて それぞれの部屋に戻って行った。リーザルトも、寝かしつけてから 部屋に戻るとベッドに横になり
「ふぅー。なんだかんだと 慌ただしいな」と呟くのである。
次の日の朝は いつものように、リーザの声で目を覚ます。そしてリーザルトが、「パパ おはよ」と挨拶をしてくれるのである。ラノンは、まだ 起きていないので 起こさないでおいた。リーリスが、リーザルトに、「私 朝ご飯作るね」とリーザルトに笑いかけると。リーザル
「リーザが?手伝う」と言うと リーリスが
「ダメ!リーザルト君は ここで 待っていてね」と リーザルトの頭を 撫でている。リーザが「私も リーザルトと、料理したいの」と言うが
「じゃあ 一緒にしましょう」と言い 二人で厨房に歩いて行くと 俺に振り返って リーザが俺にウインクした。「リーザもだいぶ成長したんだな」と感心してしまうのである。
それからリーザルトを、ラノンが呼びに来て。俺は、ラノンに「リーザルトを 頼みたいんだけど」と言うと
「いいですよ」と言うので 任せる事にしたのだった。
リーザルトは、朝食を食べた後は、
「僕は 何するの?」と俺に聞くのである。俺は「ラノンのところで、ラノンやラリスと一緒に、お勉強をしてくれないか?」と頼むと
「わかった!」と言って、ラノンの方に行くのである。
リーリスとリーザルトを見送った後 リーリスが、リーザに、勉強のやり方や、リーザルトがわからないところを教えている様子を見ると 本当に仲の良い姉妹のようだ。リーリスは、リーザルトの面倒を見ている間に、リーザルトが、リーリスの髪の毛を引っ張
「痛いじゃないの!!」と言って、怒ってはいるが。
リーリスは、リーザルトが可愛くてしょうがない様子だ。それにリーリスは、俺が思っていた以上に、リーザルトの事を、しっかり見ているし、リーザルトの世話をしてあげているし。この子達を見ていて、リーリスの事を少し見直したし、やっぱり、リーザの子供だって感じたのである。ただ もう少し、リーナに似てほしいとも思ったのである。
リーザルトとラノンは、ラノスが連れてきて、俺のところに来てくれて 俺は、ラノスから聞いた話と、自分の知っている話をラノスにして、これからラノンに、
「里の事を任せる」と言って、頭を下げるとラノンは「ありがとうございます」と、嬉しく思ってくれていたようであったのだ。そして、リーリスが、「ラサスも、リーザルトと同じように、リーザさんにも甘えられるのですか」と言うのだが リーザルトは、リーザの腕の中に飛び込むと。リーザルトは
「お姉ちゃ~ん」と言って泣き出して 抱きしめられているからなのか、リーナに抱っこされているからなのかわからなくなってきているのだが。リーザルトがリーナの事を おねえちゃんと呼んでいるが、リーナも「私の事もリーザでいいのよ」と言っているので、ラナスやリーザルトがお世話をしているリーナと 一緒にいる事が多いと
「リーサルちゃん」って呼ばないといけないかなと思っている。
でも俺は、「俺の前では リーナの事はママとか、ママ様と呼ぶなら、リーサルには、お母さまとかお母さんとか、お母さんて呼ぶといいんじゃないかな」というと
「分かったのよ。ママが優しいから、私は お父様にお義母さま。リーザルトは、お義兄さんって呼んでいるんだよ。私の事をラピスやリーザって呼んだらどうなるか分かるでしょう」
「はぁ」俺は、ため息をついてしまったのだ。
俺は、そんな会話を聞いていたら、後ろを振り向くと。リーザルトに、リリスも、俺の後ろに隠れて怯えて、俺にしがみついているから
「大丈夫だからね リリス」というと
「お兄様」って言いながら抱き着いてくるのだ。ラノ ラザルやラノスが 微笑ましく見てる中 リリスを抱き上げる と、リーザルトやリリスの頭を優しく 撫でていた。
俺は「そういえば リーザルト。お前も 大きくなったな。それにしてもリリスはどうしてこうも俺に、怖がりなのだろうか」と リリスに話しかけると
「お父様」と、リリスに呼ばれて、「なんでしょうか?」と言って 俺はリリスに話しかけるが
「いえ、別になんでもありません」といって 下を向いている。「俺の背中に張り付いて、何を言っているんだか」と思いながらも 俺の胸に顔を押し付けて泣くリリスの事が少し愛しいとさえ思うようになっていた。「俺って、リリスのこと嫌いじゃなかったんだが、最近 リーザの事で手一杯で、そこまで気が回らなかったよな」と思っていたら。リーリスに「リーザルトとリーザは可愛いけど、ラノンやラリスが寂しかったんじゃないの?私も、小さい時はお義母さまが大好きだったのよ」と言われてしまい。「そっか、俺は親として失格だよな。リーザルトとリーザルトを 守ることで精いっぱいだった。俺はリーザルトを 見捨てたりしないからね」と リーサルトを抱きしめていると
「お父さま」と呼ばれて「なに」と答えると。
「ラリスお姉さまもお兄さまのことを、好きみたいなの。リーザルトお姉さまと同じ目で、私も お兄さまの事を見てしまうのです」と言うと ラナスも
「リーザルトちゃんだけじゃなくて ラノンお姉ちゃんが、お兄さんのお嫁さんになってくれるんですよね。ラナスも、頑張ってみます」と言ってきて。
俺が、ラノンのほうを見ると リーザルトは、リーナとラノンの胸の間に顔を埋める形になっていて、リーザが、俺の顔を見ていて。その後ろにリーザ達がいると、俺の目の前
「私達の子供達ですもの」と言って。
リーザルトの頭を撫でているのだった。
俺達が、食堂に戻ってくると ラノンが「今日も一日が始まりました」と言うのである。俺は、「ああそうだな」と答えたのである。ラノスが「リーザ。ラノンの事をお願いしてもいいか」と言うと。
リーザが「はい。お義父さん」と言うと。
ラノンが
「リーザルト君とリーリスの事は、私が引き受けたので安心してください」と言うと。
リーザが
「おとうさまって呼んでるの」とラノスに教えてくれたのだ。するとララスも
「リーザルトちゃんやラリスも、同じお部屋で暮らすの」と言うのである。そして リーザルトは、リーザと一緒に寝る事になっているようで 朝起きる時間も一緒にするらしい。「もう 朝ご飯の時間ですよ」と言うリーザの言葉を聞いて、厨房に行くと、皆揃っていて。ラリスは、リーザルトと一緒に寝ているとリーザルトが言うので 俺とリーザルトの分の朝食を用意をしてくれていて
「リーザルトも、リーザと一緒の時間に起きているんですね。それに私達も食べている物と同じような物が並んでいますね。それにしてもラリスは凄いね。リーザルトの面倒を見てくれてありがとうね」とお礼を言うと
「えへへー 嬉しいです。それに、リーザルト君は、私に気を使うので一緒に寝るだけですから、大丈夫なんですよ。私は、リーザルト君の事を守ってあげたくて それで ラリスちゃんに、リーザルト君が一緒にいてあげて欲しいからと頼まれまして、今の状況なんですよ。私はリーザルト君に妹がいたらとずっと思っていましたから」と言うのである。
それから、リーザルトは俺に「お爺様。お祖母様」と挨拶をしてきたの
「お姉ちゃんやお母さんがお世話をしていますが、何かあった時には助けてあげてね」と頼むと リーザルトは、
「わかりました」と素直に言ってくれたのであった。それから朝食を食べ終わって。ラノに、リリナに、リザを連れてくるようにと頼むと。三人はリーザルトと リリスと一緒にリーザルトが勉強している場所に行って、俺達は、執務室で書類仕事
「はい、リーザ」と言いながら。俺は ラノスから聞いたことを 話してくれたので、それについて考え始めると。
俺は、「はい、ラウス」と言いながら。俺はラナスから、リーザルトが里を出る前、里長になるための勉強をするのをやめたいという話があったので。ラノスから
「リーザルトをラノンの補佐役としてほしいと。俺はリーザルトには、ラノンを頼るようにと言ったのだが。俺はリーザルトには、里を 里を背負うだけの能力がないと思って。俺も 自分のことで、手一杯だから。今は、リーザルトを リーザやリーサルトのそばに置いておきたくはないんだよ」と言うと
「そうですか。では私は 里の外に出ることにしましょう」と言ってくれて。ラザルには「リーザルトを ラノスやラノンと行動を共にするように、ラナスに伝えてもらえないか」と 頼みたいことがあるから。と伝えてほしいと言うのであった。そして、リーザルトとリーザが
「お父様」「お父様 何?」と言って 俺の方を見て。「リーザルト。ラノスやラノン達と協力して ラノスを立派な里長さまでに育て上げなさい」と言って。
俺は執務室を出て行ったのだった。そして、俺の所にやってきたラノスと話をしていたら、リーザがラリスを連れて戻ってきた。ラニスはリリナが連れてきた。
「リナは ラピスのところにいたんだよね。ラナスの事を ラリスが面倒見ているよ」と伝えると
「ありがとうございます」と言って、リリスと二人でリーザを見ていた。
俺は、「ラノス、少し相談に乗って欲しいんだ」と言うのだが。俺はラノスの話を先に聞いてから、自分が思ったことや、俺の思いを伝えることにした。
俺は、「リーザにラリスやリリスを頼みたいんだけど、どうかな?」と言うと
「私は構いませんよ。お兄様やラリスは私の大切な家族ですから」と言うので。ラノンにもお願いして。それから
「ラノンはリーザルトやリーリスと、リーザルトの補佐として里に残ってもらっていいかな」と聞くと。
「お兄様が 里を 私の事を気になさっているのは分かっております。ラザル様やリリスお姉様が里の代表として残るのですから、お兄様のお言葉に従うつもりでいます。リーザルトも、私と一緒なら安心できますし、私も ラザル様に認められたいと 頑張っているのですよ」というので。
「ありがとう」といって ラノにリリスの事を伝えにいく事にした。
ラノに「お祖父様、お祖母様、お母様 お元気でしょうか?」とラノスがいうと。
「リーザルト君が 私達の孫になってくれるんですね」とラノンが 嬉しそうに答えていた。「はい。お姉さま よろしくお願いします」と リリスが頭を下げるのを。リリスの肩を優しく抱き寄せるラリスなのである。「これから、どうぞ よろしく」と言うと。
ラリスは、ラノスに、「リーザルト君と、リーザルトちゃんの事をよろしくお願いします」とリリスが 言うと。「私も、リーザルトやリーザルトの妹のリーリスを守ります」と、真剣な目で言うのである。ラノンは
「ありがとう。リーザルトや、ラリスやラリスの弟や妹の事は ラノスちゃんに 任せようと思っているの」と言うので。
「私にできる事があるのならば、全力で頑張ります」と 答えるラリスなのである。
それから、俺がラノスと話をしていると。リーザルトが俺の所にきて「僕 強くなりたい」と言うので。
「ラノンは リーザルトを鍛えてくれると思うよ。それに、リノンに剣術を教えるのも ラノンだもんな。ラリスも 剣が使えるようになったみたいだし、ラリスもリーリスに教えてくれるだろうから。ラリスも ラノンに鍛えてもらおうか」と言うと。
「うん。僕 強くなって。早く一人前になりたいから」と言ってくれたので。俺は
「ラノン。しばらく ラザルの里に滞在してもらう事になるけど。リーザルトの事を 頼むな」と改めて言うと。ラノンは 俺の目を見つめて「お義父様 ラウス殿と私との事をお許しくださいましたこと 本当にありがとうございました。それとリーザルト君は お父上であるラザルさんに似ていると思います」と。
「ありがとう」と言うと。
「私こそ ありがとう」と言って 笑顔を見せてくれたのだった。それから、皆 仕事に戻ったのである。リーザルトもリーザルトと一緒にいた リーリスが「一緒に遊ぼう」と言うと。「そうだね。リーリス」と言って。
「リザルトも ラザルが里にいる間は、里の人達と交流を持つように」と、言っておいた。ラリスも、里で生活をしているラリスの弟のリーナスに、「里での決まりを教えてあげて欲しいの」
ラリスは、里長の娘で リリスの叔母になるのだ。「はい お義姉様」と、言うと ラリスとリーリスの姉弟が リーザルトにいろいろ教え始めたので、ラザルやリノンも 俺達の話に加わっていったのだった。
ラナスの事を リーサルトに頼んで、リーザルトに「ラノンの事もよろしくね」と言う
「はい お父さん。ラノスお姉ちゃんと ラノンおばあちゃまの事は、しっかり見ていますから。リーザルトは ラノンちゃんとリーリスと一緒に居られるのですね。私 リーザルトが リーザルトに弟や妹ができたようで嬉しいの」と言うと
「リーリスは、リーザルトの事が好きなの?リーザルトはリーザちゃんも ラザルの子供達も 大好きだよ」と言うのであった。そしてリーリスが
「リーザルト君が、ラノスちゃんやリーザルトと仲良くしてくれて嬉しいの」と言うので。
リーサルトは、「うん。ラザルお姉ちゃんや、リリスちゃんとは お友達になったんだよ。僕の妹や、弟が出来たみたいなんだ」と言うので。リーリスは、自分の事を
「リーリスって 呼ぶんだよ」と言うと。リーザルトは「えっ?」と驚いていた。それからラザルに リーザルトを任せると
「お父様は?」と言うので
「俺の大切な仲間達と、話をしなければいけないんだ」というと
「そうなんだ。僕も 行っていい?」と言ってきたので
「俺の傍を離れない事」という条件で許可を出した。俺は、リーザルトのことも気になったが、俺にはどうしても行かないと いけないところがあった
「リーザルト 俺の留守の間は、リーザルトの両親がいるから。リーザルトの事頼んでおいていいかな?」と
「うん 大丈夫」と言って、俺は俺の仲間達が待っている場所へと行くために部屋を出て行った。そして俺は、俺に付いてきたいと言い出したリーザルトも連れてきた。
俺は、「リザルトも 俺が 俺の仲間に会いに行くところを見ていてくれないかな」と言うと。リーザルトも「わかった」と、言って。リーザルトを連れて
「リーザの部屋に行ってくる」と伝えて俺が泊まっている部屋に転移魔法で移動する。
すると 俺とリリアが、リザルトを膝の上に乗せた形で待っていた。リザルトを 俺の足の上に降ろす リザは、リーザルトに「こんにちは」と声をかけると。リーザルトが、「こんにちは」と答えると。リザが、「リザルトって呼べば良い?」というと。「僕はリザルトっていうんだ」と言うと。リザが、「私はリザ。私の方が年下なんだから 私のことは呼び捨てにして欲しいの。それで、リーザルトは何歳になったの?」
「リーザと同じ7歳になりました」と言うと
「じゃぁ。私の弟でしょ」と言って、嬉しそうにしていた。そして リーザは、「リーザルト。今度から私のことをお姉ちゃんと呼びなさい」と言って リーザルトをぎゅっと抱きしめていた。俺が、「俺もさっきまでは リーザと呼んでいたけど。俺もリザのことは これからお姉ちゃんと呼ぶようにするよ」と言って リーザが喜ぶのである。リザルトが
「お母さんとお兄ちゃんは?」と言うと リザが、「今は二人共 用事で出掛けているのよ」と言って、 それからリザルトの頭を
「なでなで」してあげるのである。
リザルトも
「リザお姉ちゃん」と呼んで なでなでしてもらうと喜んでいたが。リーザルトが リーザルトの面倒を見てくれるリザに「僕にも出来ることがあるなら何でもやる」と言うと。リザが、「お兄様の事は好きになれますか」と、聞くと。リーザルトが、真剣な顔になって リザルトが答えると。
リザは
「お母様の事も リリスさんのことも好きですか?」
リーザルトが「僕にとって大切な人だから 大好き」というと。リザルトの頭を撫で
「お兄様は、とても寂しがり屋です。でもお姉さま達がいてくれるから安心できます。それでもお兄様に ついていってくれますか」
リーザルトが「うん 頑張る」と言うと。
「リザルトもリーザルトの両親の事 覚えていてあげてくれないか」と俺が言うと。リーザルトが
「僕のお爺ちゃんと、お婆ちゃんのこと?」と言うのである。俺が
「うん。リザルトにとっては お祖父さんや、お祖母さんは もういないけど。俺の両親は生きている。リザルトの両親がリザルトの本当の親ではないと知ったら。リザルトの両親が悲しむと思う」と言うと。リザルトが「僕もお父様も、お母様もリーザルトを本当の子供のように思っているよ」と言うと。リザルトの目が 潤んでいたのだ。俺も、涙が出そうになるのを堪えながら。リーザルトの
「お姉ちゃん達。お兄様を大事にしてくれる」と いう問いかけに 二人が、「当然よ」と言うと。リザールトが、「うん。リーザルトお姉様達と一緒にいたい」と言うと。リザはリーザルトを抱き締めていたのだった。それから俺は、リーザルトの事を、リザルトに頼んでおくことにした。リザルトは、少しだけ俺から離れたくないと言っていたが、俺は
「すぐに帰って来るから、待っていてくれるかな」と言うと
「うん。分かった」と言うと 笑顔を見せた。俺は ラザルの元へ行き、それから皆に挨拶をして回った。ラナスや、リーナス リーリスや、ユーフェニアとも話した。そして最後にリーザのところに行こうとすると リーリスも一緒に来て。二人で、リーザルトがいるところまで行くと そこには、リザルトやリザルトと一緒に遊んでいるラピスや、ライリやラノンの姿が見えたのだった。俺達は
「みんな 仲良くしているようだね」と言うと。リリスは「はい。リザルトは、本当にリーザルトの事を慕っています」
「リリスのことも好きなのだろう」と言うと。リリスが「はい。私の事は 妹のように可愛がってくれています」と言うと。
リザルトが「うん。リリスお姉様大好き」と、言うと。
リーリスは リーザルトのことを抱きかかえて
「うわーい。私 妹が欲しかったんだよね」と言うと。
リリスは、リーザルトと 楽しそうに話をしていたのであった。リリスも俺の妻の一人であるのだが。この姉妹の関係は微笑ましいものであった。リリスもリザルトも。リーナとユーファの娘でもあるので 俺から見ると義理の娘である。俺はリリスの事が気になっている 俺が、リリスのことを じっと見つめていたせいなのか?
「あの どうかしましたか?」と聞かれてしまって。俺は慌てて
「なんでもない」と答えたが。
「ラザルが私のことを見ていましたが、私の事が好きなのでしょうか」と言われて。俺は、「えっ? 違う」と否定すると
「そうなんですか?」と言われたが。リリスは、ちょっと残念そうな顔をしたので。「あっ。えっと」と、言いかけると。リリスが、突然抱き着いて来た そして、「冗談ですよ」と笑ってくれたので。俺もつられて笑うと
「お父様と、お姉ちゃんは仲が良いですね」と言うと リリスが、リザルトの頭を撫でて
「そうだね。ラザル様と、リリア様は 凄くお似合いだと思うよ」と 言った。リザルトの事は、俺が見ているので。
ラザに頼んでおいたが、ラザもリーザも リザルトには、優しくしてくれているようなので。良かった
「リリス」と 名前を呼ぶ俺が、「はい」と 答えてくれたリリスのことが愛おしくなりキスをする すると リザルトも、「リザルト リーサルトも リザルトはお姉ちゃんが好き」とリザルトもリザルトにリザルトの事を任せられると思ったのか?俺から離れたリザルトを呼んで抱きしめるのであった。リザルトも嬉しそうな表情を見せていたのである。
俺は、リーザに頼んで。リザと二人っきりで話す時間を貰った。リー
「どうしたのですか? 急に来て欲しいと」と言うリーザの言葉を聞きながら俺は、俺が持っている能力について話をすると。やはり驚いているようで。
リーザが「まさか 私と同じスキルを持っていて。それで、その能力は。私よりも上位のものを持っているのですね」と言うと。俺の頬に手を添えてきた
「リーザが居なくなった後に 俺とリーザルトでリーザの世界に行って リーナを、助けたんだけど。そのときに 俺とリーザルトも。この世界では考えられないほどのステータスになっていたんだよ」と言うと。
「それで、お姉ちゃんを、守れますか?」と言うと 俺は、「守るよ。何があっても」と言うと 俺がリーザを抱き寄せると。
「リーザ。俺が元いた世界での、リーリスのことは 知っているだろ?」と言うと
「知ってますよ。リリスさんの事は」と言って、少し不安な顔になった。
そんなリーザの事を ぎゅっと抱き締めると。「俺は。リーザを愛している」というと リーザは、涙目になりながらも俺の顔を見上げてくる。俺は 再び唇を重ねて。今度は激しく何度も口づけをした。しばらくそうしてから。お互い離れると 俺は 俺の胸の中で泣いている、リーザの頭をなでなでしてあげると
「私もお母様のことが好きです」と言いながら俺の服を強く握りしめてきて。
「お父様も好きですが。お姉ちゃんも お母様もお兄ちゃんも みんな好きになってしまいました」と、言ってくるのであった。それからしばらくして落ち着いたのを見て、「リザルトもリーナの子だよな。これからは、リーザルトの事もよろしく頼むよ」と言うと
「はい 任せて下さい」と力強く返事をしてくれるのであった。
俺達が、リーナ達の所に戻ると。ユーファやリーナは勿論だが。リリス達も、既に食事を始めていたのである。俺が、「俺の分まで、作ってもらってありがとうな」と伝えると
「私は、リリスさんと一緒に、リザルトちゃんとリーザルトちゃんの面倒を見ているのですが。リリスさんが、『リザルトちゃんの面倒を見るのは良いけれど、リーザルトちゃんにも、少しお姉さんの気持ちで面倒を見て欲しい』と言ってくれまして」と、リリスが俺に伝えると
「私も、リーザルトと一緒にいたかったから お願いしたら引き受けてくれて」とリリスが言うので。俺は
「リーザルト。ラリスも。リーナとリリスのこと よろしく頼んだぞ」と言うと。リザルトも「うん」と元気よく答えてくれるので。俺の心配事が無くなってほっとすると共に。自分の子供を持つと、子供の成長って、こんなに嬉しいものなんだなと改めて思ったのであった。そして俺達は みんなと別れを告げ 家に帰る事にしたのである。そして、家に帰りつく頃には お腹も空いていたので リーザルトを連れて 一緒に食堂に入ると。ユーフォニアとライリが先に来ていて ご飯
「ただいま。ユーフェニアさん。ライリ」というと。ユーファは、嬉しそうにしっぽを振り。ライリは「お疲れ様です。リリア殿」と言ったのだが。ライリが、俺に近づき手を伸ばしてきた。ライリに触られると何故か 頭の中の情報が書き換えられているように感じられたのだが。不思議だったのは、それ程嫌ではなく。俺の事を信頼してくれているのだなと、思えたのであった。
その後でユーフェ
「ラザル様も、リーナも、お帰りなさい」
「今日は、リザルトの好物を作ったんですよ」と嬉しそうな声で言ってくれるのであった。それから食事が終わると。ユーフェが、「ラザルは まだ 大丈夫なんですか?」と言うと。リリスが「えぇ~お兄ちゃん お姉ちゃんは?」と言うので。俺は、リリスを撫でながら。「うん。リーリスはね。リザルトのお姉ちゃんで、ライリの妹で。リリアのお母さんになるんだよね」と言うが。リーザが、「ラザル ラリスは私の妹で リリスは、リザルトの姉でしょう?リーザルトは、リーリスの姪で リリスと私の従姉妹だし。ラザル 何を言っているの?」と言うと
「えっ?えっと あれっ?そうだったかな?」と言うと。リーザが「もぅ! しっかりしてくださいね」と笑い出したので。俺も釣られて笑ってしまったのであった。そして。俺は、ユーフに。ユーファの
「リザと、リーリスのことは どうするつもり?」と言う問いに。俺は、リザのことを妻に迎えるつもりでいると言うと。ユーファは「そっか。おめでとう」と、祝福してくれた。
俺は リザルトのことが気になっていたので リザルトの事を リーザに任せてリリスと二人っきりにしてあげようと思って、「リリス 悪いけど。リザルトの事。任せたよ」と言うと。リリスが、「はい。お任せください。私の大切な妹ですので。それに 私にとっても大事な妹のようになりましたし。リザルトちゃんも」と言うので 俺は、「そうだね」と答え。そして 俺もリリアの元に行こうと思い リーリアに。リーリヤの事を頼んで、リリアの元に行き。二人で仲良くしていると。リリアが、急に苦しみ出して。俺は、「リリス!」と叫ぶと
「リーザルトちゃんと、ラザルの子供を産みたいから 我慢できないって リーザも、今 妊娠していますから」と。俺に説明してきたが。苦しそうな表情をしていた そこで リーリスに「どうする?」と 聞いたところ
「ラザにお願いしたいです。お父様とラザの子供なら。絶対にかわいいはず」と、言ってきた。俺が「じゃあリーザルトに頼んで」と言うと リザルトとリザルトの世話をするリーザが来て。「わかった。お姉ちゃんと、ラザルの子供のこと 私も助けてあげるよ」と。リザルトとリザルトの相手をしていたリーザも。リーザルトを俺の方へと向かわせて、リーザルトの相手もさせてくれるようになったのである。俺は、リーリスの事が、気がかりで仕方なかったが。リーリスを信じて リリスに付き添うことにしたのであった。リーリスは 苦しみに耐えているようだが。俺の手を握ってきて。必死に俺に訴えかけてきているのであった。
俺の手を
「ぎゅ」と握ってくるリーリスがかわいくて。「大丈夫だから 俺がついているよ」とリーリスの手を握ってあげたら。少し落ち着いた様子になったようなので。俺が「どう?痛みが少しだけ引いたりしたか?リーリス」と聞いてみたのだが。リーリスは「いえ。少しも」と言うので 俺もどうしようかと思っていると。急に、リーサルトの「キャハァ」と言う笑い声が聞こえてきて びっくりしたが。
どうやらリーサルトの仕業のようで リリが「リザルトちゃんは、リーナに似たのかしら?ふとった子になりそうですね」と言って笑うと。リザルトがリリスの背中をさすっている
「ごめんね。リザルト」と言うリーリスの頬に手を当ててから「もう少し頑張ろうな」とリーリスに言いながら 俺が、リーリスにキスをすると。リーリスの瞳から涙が流れ落ち。俺の頬に落ちてくるのを感じたのであった。それからしばらくして リーリスが「ありがとうございます。もうすぐ 産まれそう」と言ってきた。
「うん。頑張って」と俺がリーリスを励ましている間に。リーリスの様子は、先ほどよりも辛そうになっているが。
「大丈夫 きっと元気な赤ちゃんを産む事が出来るはずだから」と言うと。俺の手に重ねているリーリスの手が少し強くなった。俺は、
「何かあった時に 対処出来るようにしておかないと」と 考え始めた矢先に リザルトの「わーきゃー」という泣き声で。「生まれた」と俺に言ってきて。俺も急いで、リザルト達の所に行くと。
俺の胸の中で、リーザルトを抱いたリザルトが リーリスを抱きしめていて。
「よくやったね。お疲れ様」とリザルトの頭を撫でるのと同時に。「リーナは? リリスは?」とリザルトが言ってきたので。リーザルトの頭を抱き寄せ。「うん よく リーザルトを産んだね。リリアや、リリアが産むかもしれない子供や孫達を守ってやってくれよ」とリーザルトに伝えたのだが。リーザルトは、俺の腕の中から離れようとせず。そのまま寝息を立て始めて眠ってしまうのであった。そして俺達は リーナ達が待っている家に帰ることにしたのだが。家に着くと リリアと、リーザルトとリーリスが居たので。「リーザルトのことは、俺が責任を持って面倒を見ていくつもりだよ」と言うと、ユーフォニアから「それならば。私も協力させて貰います」と言われたのであった。その日の夜。みんなが眠る中 俺だけは 起きていたのであった。「まさかとは思うけれど リーナの時は、リリスの時に感じなかった 違和感があるんだよなぁ~それに この感じだと リリスの時も、そんな予感があったんだけどなぁ~とりあえずは みんなを起こさない様にして。少しだけ外に出てこよう」俺は、みんなが ぐっすり眠っている事を確認してから。こっそりと外に出て リザルトが リリスを宿したお腹に。手を当てると リーリスの声が「リザルトの事お願いします」と言った後。「ラザルさん。リーザルトの事をよろしく頼みます」と言い終わった瞬間。俺のお腹にも お腹が張るという感覚があって そこから、リザルトと同じ小さな手が出てきて お腹を突き破り リーザルトが生まれたので「ははは。リーザルトは女の子だったね」と言うと 俺が抱いていたリーザルトは 眠りについたのだが。「リリアと、リリスとリーザルトは 親子なんだな。うん 俺の娘なんだし。守ってあげなくちゃな」と言う言葉が出たの
「よし 決めた。俺は、リザルトと、リリスのお父さんとして、子供達を守る事にするよ」と心に決めて。「俺とリザルトの子だもんな」と言うと。リーザルトの口角が「ニコッ」となったように見えた。
それからしばらくして 俺は、目を覚ました ユーフェに「ラザル様 どうされたんですか?」と言われて。「あぁ~リーザルトとリリスの様子を見に 外に出て来ただけだ」と。ユーフェに言うと。リーリスが俺に近寄ってきた。俺は、「大丈夫かい?」と言うと リーリスは、リーザルトがお姉ちゃんのおなかにいる
「リーザルトが心配だけれども。お姉ちゃんとリザルトの為に リーザルトのこと よろしくね」と言って。リリスも
「お父様も、無理はなさらないでくださいね」と言って リーザルトを抱かせてくれたのだ。そして ユーフェから、「ラザルさまも そろそろ戻ってきてくださいね」と言われると
「あはは。わかった。戻ろう」と返事をした俺は 自分の部屋に戻るのであった。リーザルトと、リーリスの事も気になるが リーリスが出産をして しばらくすると、今度は リリスも出産したので。「大丈夫か?」と思ってしまったが。俺は
「今は、ゆっくり休むんだな」と言い。俺は、再びリーザルトを リザルドと一緒にベッドに寝かしつけると。二人揃って寝息を立てるのであった。
翌朝になり。リリスは元気になっていて。リーリスが俺達に「昨日は、ご迷惑をかけて申し訳ありません」とお詫びをしてくれたので。俺は、「大丈夫だから気にしないでくれよ」と言うと。
リーリスは、「そう言えば、ラザの子供も、私の中に居るんですよね」と話してくれていたので。
「そうだよ。俺が責任をもって。お前のことを幸せにしてやるから」と言うと
「もう充分ですよ。これ以上、ラザの側にいたら。私は ラザ無しでは生きられなくなってしまいますよ」と言うと。俺に寄り添ってきたのである。そして俺は、リーナとユーフィから。
「ラザルってば また。リリスちゃんに色目を使ってぇ」とか言われてしまって リーリスから
「お姉ちゃんが ラザルさんと 仲良くして欲しいって言っていました」と言われたりしていたのだった。リリスも「ラザルって本当に面白いね」と言うと リーリスが 俺の耳元に口を近づけて「私も好きになってしまいそう」と言って 微笑んでくれた。
俺は それを見ていたリーザルトに。「おにぃちゃん。僕は、妹か弟がほしいよぉ~だから僕の妹か弟のこと。大事にしようなぁ」と言うと 俺に抱きついて甘えてきて。リーザに、「ねぇねぇ ママ この子可愛いね」と言って 頭をなでると 気持ち良さそうな顔をしていて。俺と、ユーフと、リーナは顔を見合わせて笑うと。「うん。リザルトのことも かわいがるから いい子にするんだよ」とリザが言い。リーザルトの頭を優しくなでていると。リーザルトの瞳から一筋涙が零れ落ちた。
その後。俺達は朝食を取りに行こうとしたが。
俺に抱きつい
「ラザルお兄ちゃん大好き。お嫁さんになってくれる?」と言うと。
俺が戸惑っていると。リーリスが、リーザルトを俺の前から奪い取り。「リーザルトには、私が、なって欲しいの。でも。大きくなった時に。それでも私のことを愛してくれればだけどね」と言ってリーザルトの頭を撫でてあげていて。リーザルトは、少し不満げな表情をすると。
リーリスが俺の顔を見ながら「だって。私はまだラザルさんと、そういう関係になる気はないもの」と言っていた。
そして俺が、リーザルトのことを、リーリスから受け取ると。「うん ごめんなさい」と言ってリーザルトの事を離すと。俺にくっ付いて来た。俺は、リーリスに向かって。
「俺は。今すぐにとは言わないけれど。リーリスも、俺のお嫁さんの候補に入っているから。俺と、結婚して幸せな家庭を作っていってくれな」と俺が言うと。
「はぁ~
やっぱり。リーザルトの事は、お母様に似すぎだよ。ラザル様」とリーリスがため息混じりで言うと。リーザルトが俺から離れずに「ラザルおにぃちゃん 抱っこ 抱っこ」と言うのであった。リーリスは「ほら。お兄ちゃんを困らせないの」と言って。俺は、リーザルトの事を抱きかかえて リーリスと一緒に食事を取った。リーザルトも食事をした。
そして俺は、ユーナの店に行き。リリアとリリイに。リーザルトを任せて。ユート
「ユーフェ。俺達は、ちょっと魔王城に行ってくるけど。リリスとリーリスは任せておいていいか?」と聞くと。
ユートは、「うん。私とリーシャに任せて」と言った。リリアとリリスの方は、リーザルトが「一緒に行く」と言い出し リーリスは「私も一緒でいいかな」と言って リリスは、「私なら、お姉ちゃんが産む赤ちゃん達の面倒を見るよ」と言ってくれたのだ。
俺はリーザルトを抱いて。リリスと手を繋ぎ リーリスが、リーザルトのお腹に手を当てると。
リリスの手から光が放たれると。
俺達がリーザルトのお腹の中に入った 魔族の胎児達が。「ありがとう」「ありがとう」と聞こえてきたのであった。そして俺達がリーザルトの胎内に入ると。
俺達の前に リーナに似た少女がいたのであった。俺は リーナに似ていない方の少女に。「君は?」と話しかけると「あなたがラザルね? わたしの名前はリリィス リリスの双子です。リーナとリーサルの子のリリスの娘でもあるの」と答え
「あなた達の娘を宿していますから 少しは、リリスの負担を軽く出来るかもしれないわね」とリリスが妊娠している事や出産間近であることも理解してくれていたのである。リリィスは、「これから、少しだけ時間が取れるから 私と一緒に行動してもいいのですか」と言うので 俺は、「構わないぜ」と答えると。俺の腕の中の女の子は嬉しそうにしているのだが。リリスは、「えっ!? なんでリリィスまで」と言っていると リリィスが「リリスも そろそろ覚悟を決めても良いと思うの」と言うのである。そして俺は、「俺からもお願いするよ。リリスと、子供達を助けてあげてくれ」と頼むと リリィスが
「仕方がないですね」と呟いていた。リリスが俺の事を見ると。リリスが「わかりました」と返事をしたのだった。俺は、ユーフェの所にリーザルトを連れていくことにしたのである。
そしてユートに、リリスが、俺の妻として同行してくれることを報告して。リーザルトにユーフェを紹介したのである。ユーフェも、ユーザルにリリスを紹介してくれた。ユーフェが、「この子達は 私に そっくりで 可愛くてしかたが無いよ。ねぇリシア ユートも抱っこしたいよね」と言うと。リリスは、少し恥ずかしそうにしながら「私は、ラザルの妻なんだから」と言う
「ラザル おめぇは、本当に罪深い男だな。リリスが嫉妬するじゃないか」とユートが言うと。ユーフェも、「そうですよラザル ラザルの奥さんだからって言ってもですよ」と言われてしまったのだ。そして、俺も。リリィスとリリスのことは、妻として扱うようにしようと思っているんだ」と言うと。リーザルトとリシアとユーティとリーザルドの四人が「えー!ラザルの妻は 私達だけで良いよ!」と言っていたので俺は、「リーザルト お前が俺の子供を産むと言うことが大事なんだよ。それにお前には妹か弟が出来るんだよ」と言うと。
リーサルと、リーナの子がおなかの中に居るらしい。だから その分 お腹も大きくなっていて。ユートに「本当におめぇの体の中には。二人の女が入っているのかぁ」と言われたので。俺は「うん。でも 今は まだお預けにしてあるんだよ」と言うと。
リーザルトとリシアが俺に飛びついてきて「もう我慢できないからキスをする」とか言ってきたので。リーザルトに「リーザルトも早く大きくなれよ。そうしたら俺の子供も作ることが出来るようになるぞ」と言うと。リシアが、「ラザル。もういいから 早く私とユーフェも愛してよ」と言うので。リリスが俺の事を、リーザルトとリシアが、俺に抱きついている姿を見ていると、ユーフとユーフェとリーファがリリスの事を
「ラザルさん お姉ちゃんが、寂しがってるよ」と言うのである。俺は そんなことないと、リリスに言って
「リリスも、お姉ちゃんみたいになりたいの?」と言うと。「私もお姉ちゃんみたいになれるかな?」と言って リーザルトが俺から離れなかったのであった。そしてユートに
「じゃあ。リリス ユーフィ達に付いていてあげてね」と言って、リリアを抱きしめていると。リリアが「ううん。リーリスがいるから大丈夫よ」と言ってくれたので。「リリス ユーフェと リーリアの事よろしくな」と言うと。リリスは、「うん。任せて」と言ってくれたのだった。ユートは「ユーフェ ユーフィ リーファ リリスのこと頼んだよ」というと。ユートの胸元から ユーフェが「任せて下さい」と答えたのだ。
俺がユーリスの胸に抱きついたユーフェの頭に優しく手を添えると リーリスが「リーザルトちゃん リーサル おねぇちゃんのところに行くの」と言うと 二人は、素直に従っていたのであった。
そして、俺がリリスを連れて。魔王城に向かうために転移すると。そこには リリスの母親であるリディアがいたのであった。リリアは、自分の
「お母さん」と俺に紹介してくれたので。俺は、俺なりに、リリスの事を紹介することにしたのであった。「はじめまして 私の名は、ラザルと申します」と 頭を下げると。「ああ~
リリスの母です。娘を幸せにしてくださいね」と言ってきた。リリスが、リリス母に挨拶をして。俺の方を見ると。「私の事は、これからもママと読んでくれるかしら?それとも リリィと呼ぼうかしら」と言ってきたので。俺は「リリス いや リリイはどっちが好き?」と言うとは
「両方好きです」と言ってくれたので。リリカは「なら。二人の事を、今後は リーリヤとリーナと呼ぶ事にするわ」と言うと。二人同時に、「はい わかりました。お義母様」「うんわかった おかあさまって呼ぶ」と言っていたのだ。俺は
「じゃあ 改めて。リーリスに リーザルトの世話を ユートにお願いしておくよ。それとユーティに、ユートを頼むね。それからユートにも お願いをしないとなユーフェにお願いをするのは」と言うと。ユートが、ユーフェの方を向くとユーフィーは「任せて下さい」と力強く返事をしたので。安心して 魔王城に行くことが出来たのである。
そして俺が 魔王城に行く
「リリア 行くよ」と声を掛ける そしてリリスが 俺の左腕に抱きつくと。そのまま 俺は魔王城の入り口まで 転移をした。
そして 入り口にいる 兵士達に声をかけられた。兵士は「勇者殿ではございませんか?」と言って 俺達は中に案内された。俺達は城の広間に 連れてこられると そこで俺達の事を待ってくれていた人達がいたので そこに行き。ユークトリア王から
「久しぶりですね」と言われたので。俺は
「うん おかげさまで みんな元気にやっています」と言って。まずは自己紹介した。俺はこの世界に来てからの経緯を話した。その後、国王達も 簡単にだが説明をしていたのである。その後
「ところで勇者よ この子はどちらの子ですが?」と聞かれたので俺は
「はい。俺の子でもあり リーザルトの妻であるリーリスの妹になります。名前は リリィスと言います」と紹介すると
「そうか」とだけ 王様に言われたので 俺は、ユーキ達を紹介して欲しいと言ったのだが。ユーティは「ユーキ ユーナ ユーカ ユズ」と言うと ユーキ達が俺の
「はーい」とか言いながら俺の周りに集まってきた。そして「初めましてユーキといいます。私もラザル君の妻になるのでよろしくね」と言うと。
「はいはーい 私はユーナだよ」と、言ってユーフェがユーナは「わたしはユーティ リリィスちゃんと同じ歳なの。仲良くしてあげてください」と言うと
「うん 私もリーリス姉ちゃんやリリィスおねえちゃんのお友達が欲しかったから嬉しいよ。よろしくお願いします」と言っていた。そして
「わーはユーフェやよ。リリィスちゃん ユーフェがユーフェやから覚えやすいよね」と言う
「うん。わかったよ よろしくね ユーフェおねえさん」とユーリスが答えると ユートは「僕はユートです。僕達は、リーザが産む赤ちゃんの兄貴達なんだぜ。よろしくなリリシア」と言うと リリスは、俺の後ろでユーフェと
「私はリリス ラザルの妻です。よろしくお願いいたします」と丁寧に挨拶していた。すると
「私は リシアと申します 私は リリとリーザルトの母であり。ラザルの 妻となり。今、あなた方の姉になったので。よろしくお願いいたします。ユーフェ様 ユート様 そしてリリスさん リリスさんにはリーリスお姉ちゃんって呼んだ方が、わかりやすいでしょうか?」と言ってくれて。
俺はユーフに、「リリはなんて名前なの?」と聞いてくれていたので。リリスは、「リーリエ」と名乗ったので ユートが「じゃあ。僕達はリーリスのことをリーリエって呼んでもいいかな?」と言うと。リリスが嬉しそうな顔をしたのであった。俺は リリスに、「俺の事も、パパって呼んでくれないか?」と言うと。リーリスが、少し照れながら「パパ。これからも、ずっと、一緒にいてくれるんだね」と言ってきたので。俺もリリスの事をリーリス
「俺の娘として 大事にするよ」と言うと。ユートもユーフォが「おとうさんのことは ユートが守ってあげるから」と言っていて。ユーヤもユーノもユーアは、笑顔で見つめてくれていた。そして俺は
「そうだ。リーナ達から預かった手紙もあるんだけど」と言うと。リーザルトが ユートは俺の腕を掴み 俺を引っ張ってきた。
「なぁなぁ ラザル 俺の手紙を読もうよ」というので リーザルトの手からリーナから貰った手紙を受け取った。するとそこには
『
「ラザルへ ラザルが お仕事忙しくても、おうちに帰る前に、一度ぐらいは リーザルちゃんに会える時間を作れるように、私が時間調整するね」
リーサルちゃん お利口だから 寂しいと思うけれど もう少しの間我慢していてね』
「リーザルト リリシア リーリスの事を頼んだよ」と言うと ユーリスがリーリスに「おねぇちゃんの事は 私に任せてね。ラザル君の事は ユーフェがしっかり守るから」と言ってくれたので 俺が安心していると
「うん ラザルのこと は、私が絶対に、幸せにしてみせるから」と言ってきた
「おぅ。頼むぞ」
「うん」と リリアが 俺に答えたのだった。そして
「さあ リーザルド 行こう」と言うと リリアは俺の右手を掴んで引っ張ったので 俺はリーリスに、「リーリア また来るから それまで待っていてくれるか?」と言うと。リーリスが、「はい。ママと一緒に、待っています」と元気よく答えてくれたので。俺とリリアは ユート達に挨拶を済ませ。リリスとリーリスとリリアを連れて 魔王城に転移をして 魔王城に入ると。ユーティとリー
「ユーティちゃん 私の事を忘れちゃ嫌だよ。」というので。ユーフェがユーティに
「ユーティは、ユーナとユーフェの事を間違えたりしないでしょ?忘れる事ないよ」と慰めていた。すると ユーティが「えっへん ユーナちゃんも ユーフェちゃんも、私の中では、ユーフェと一緒の存在で。どちらも大好きなのよ。だって、姉妹で同じ日に産まれてきた、大切な存在ですもの。そんな事よりも ユーフェとユーナに早く会いたい」と、言っていたのである。俺は、この場に、俺が召喚されてすぐに出会った。あの三人の娘がいるの
「そう言えばユート達は?」と、俺の疑問に対して、リリアが「私達をここに案内してきた兵士に、勇者達の事を聞かれたの」とリリイは リリスと、手を繋いで話してくれていた。
「リリア じゃあ俺は、ちょっと挨拶に行ってくるから。この子達の事をよろしくね」と言うと。ユートが俺に抱きついてきてくれた。
「うん わかった。でもラザル ちゃんと帰って来ないとダメだよ。それから、ちゃんとユーフェ達を迎えに来てね」と俺を見上げて言って来たので。リリィス達にも「ちゃんと帰ってくるけど。今日は遅くなるかもしれないから。そのつもりでいてもらえるかな?」と言ってみると。三人が揃ってうなずいていた。それからユーキ達を紹介した後
「それでは そろそろ失礼させていただきます」と言って、転移で魔王城まで戻ることにしたのだ。
そして 転移をする為の場所に移動すると、リリアが、転移用の扉を出し。
「では、私達が先に ラザルの部屋に 行ってるわね」と言うので。俺達は、魔王城の俺の部屋の玄関の前に転移したのである。俺が 玄関の鍵を開けると。
俺を先に行くと、後から付いてきて俺に抱きついてきて「お帰りなさい パパ」と言ってくれて。リーリスも、俺に抱きつき「ただいま。リーリス」と言うと
「おとうさま ただいまだよ。」と 俺の首にしがみ付き リーリスが嬉しそうに言うと。リリシアが「おかえり。パパ」と言って リーリにくっつくと。リリスも リリスの隣
「私は、リリの 妹になったんですね」と言うと リリスは リリシアの頭を撫でていたのであった。
俺はリーリスに「リリスは 俺の子供になったんだよね」と聞くと
「そうだよ。リリシアは 私のお姉さんなの」と言っていたのである。俺はリーリスの言葉を聞くと「よし。これから、家族会議だな」と言うと。リリアも、リーリスも
「はーい」と言って 手を挙げていたのである。その後 ユーティ達が待つ部屋に行き。みんなを紹介する事にした。まずはリリィスを真ん中において 左側にユーフェと
「私の名前は、ユーコです。ユーコって呼んでください」と言うと ユーアは、俺の後ろを回り込みながら「わぁ~凄い可愛い」と言っていたのであった。次に右側にユーフが並んで立つと リーカが嬉しそうな顔をして リーファに話し掛けていたが、俺が、少し離れている場所に立っていた リーアに声をかけようとしたのだが。リーシアが、「あぁあ」と言い 両手を前に出して俺に向かって歩いてきたので。リーシアを抱きかかえてリーシアの頭にキスをした。
そして後ろに下がろうとした時に、リリスの後ろにいるはずのリーリスがいないと思ったら。ユーリの
「はいはい。おとうさんに抱っこして欲しい子は お姉ちゃんの後に 来て下さい」と言うと。リリィス以外の子供達が集まってきて。リーリカが 俺の前に立って。両手を差し出してくるので。俺が抱き上げると「リーリもね おねえちゃんになったんだよ。リリシアねえちゃんみたいになるから」と、俺の耳元でリーリが囁いた。俺の顔を見て 頬を染めると。今度は俺の腕の中から下りて。「リリィスはおねえちゃんだから、私が守るから大丈夫なの」と言ってくれたので。俺はリリに「リリィスのことを お願いね」と話すと リーリスが、リリの
「はい」という返事を聞き。
「私は、ユーフェおねえちゃんとユーナねえちゃんのお世話をしたい」と言ったので。ユートが「僕はユーアと リアリスとユーティと遊ぶね」と言うと ユーフェも
「リーリス いいこ」と言って リーリスのことを
「いい娘を持ったわ」と、リーリスの頭の上で優しく撫でてやっていたのであった。俺は、ユーリの方を向いて「俺の娘達も、ユーフェ達に紹介してくれるかな?」と言うと。ユーリが「もちろんだよ」と言って。
ユーアが俺の所に来たのである。俺も、リーアがユーリから貰った服を着ているのに気が付いて「似合っていて かわいい」と言うと。
ユーアは照れていた。そして
「私も ユーコって名前なんだ。」と 言うと ユーアは俺の方に近づいてきて。俺の前でスカートを持って 膝まづいて俺を見上げてきたので。
「よろしく 俺のことは ラザルと呼んでくれ」と言うと
「はいっ」と元気よく答えると。リリアが、ユーティを ユーリが、ユーヤを連れてきた。そして最後にリリナが来たが リリスは、俺に甘えると離れないので、俺が、俺の横の席に座らせると
「おとうさんの横に リリスもいるの」と言って
「もう 仕方がないですね」と リーリスが言っていたが。リーザに、何かを言いつけられていたので。俺に抱きつくのを止めてくれたのだった。そしてリリも一緒に座り直して、改めて、リリアから 自己紹介する事になったのである。まずは ユート達から順番に紹介してくれたのである。そして リリスをユート達に紹介すると
「えぇえ~っ。リーリと、同じ顔しているけど、違うの?」と、リリが言ったのである。すると ユートは
「それは 僕も同じだよ」と言うと。リリも
「リリスは、リリとは違うけど リリと姉妹なのは間違いないもん」と 答えたのを
「リリ 偉いぞ」と俺が誉めると。
「えへっ」と、嬉しそうにしていた。そんなリリスを見ながら、俺が
「リリはリリと同じ種族なのか?それと 他の魔族も、同じような感じの子がいるのか?」と 質問してみると ユーナが
「私達の、お父さん ラザールが 魔族は、人と変わらない姿だって 教えてくれたよ」と ユーナが言うと
「そうそう それに私達は、私達の世界にいた時の姿のままで。こちらの世界にやって来たのです。それから この世界での身体は ユーフェの 魔法のおかげですよ」と
「そういえば さっきリリィスが 私達をこの世界に連れて来られた時は、みんな 子供になっていたわ」と言っていた。リリスが「そうそう」と言うようにうなずいていたのであった。
俺は ユーアに聞いてみたのだ。この国には学校のような施設はあるかと聞くと あるが、貴族などの裕福な家庭の子供が通うのがほとんどで。庶民は、仕事が優先であり学校に通わせる親はいないそうだ。なので ユーフェは、リーリス達の事を思い出していた。俺も思い出した。ユーフェ達の
「この子たちは、学校に行っていなかったな」と 思い当たる節があるようで、 俺は「そうだな 俺がユーフィ達に会った頃は まだ戦争をしていたからな」と言うと
「そうだよね 私達が出会った頃には、既に 魔王軍が負けかけていたよね」と言うと。「うんうん ラザルが 来てくれたおかげで 魔王軍は救われて。その後、私も 勇者様が召喚されたと聞いて、魔王軍を救いにきてくれたのだと 思ったのに」と言うと
「あのね。ユーコちゃんは ユーコおねえちゃんで ユーフェは ユーフェおねえちゃん。ユーコおねえちゃんの方が ユーフェおねえちゃんより強いのにね」と言うと ユーナは、「私もユーアと ユーフェちゃんがいれば勝てると思うんだけどなぁ~」と笑っていたのである。
そしてユートも「僕なんかは 戦いの経験も少ないし。ラザさんとリシアお姉さんに比べたら全然ダメなんですよ」と言うので。
「いや ユート君は。レベルが上がれば 俺なんてあっと言う間に抜き去っていくだろう」と、俺が言うと
「そ、そうなんですか。でも。今は、リーアちゃんのことも守りたいので 必死ですよ」と 話してくれていたのである。そしてユーティが「おにいちゃんは リゼ姉ちゃんと リーアちゃんのこと守ってくれて。リリイもね。リリスのことを助けてくれて。ユーフェは、リリスのことをお姉ちゃんに助けてもらっているんだよ。それにユート兄ちゃんが、リリスのお母さんを治してくれてね」と言って、ユーナも
「そうだよね リリアママは、病気がなおってから、すごく明るくなったんだよ。おねえちゃんにも優しくしてくれるし。私ね リリアさんの事大好きになっちゃった」と言うと。ユートは「リリスは優しいからな」
「そうだね 僕が、ユーリスの事で悩んでいたときに、僕が欲しい言葉をかけてくれるんだよ」とユートは言ってから「リリスにお礼をしたいと思っているんだ。だから、僕の大切な妹で婚約者のユーフェをよろしくお願いします」と言ってくれたのであった。リリスもユーフェが大切だからと。俺がリリスの頭の上にキスをすると、ユーフェの所に行き。ユーフェを抱きしめながら。リリスは、泣きながら「リリスがお姉ちゃんで良かった」と言ってくれたので、俺はユーリスの事も抱きしめてあげたのであった。リリアが 俺
「リリのことは、俺が守るから安心してくれ」と言うと。
「うん。ありがとう おとうさん おとうさんは、リーリャのことも、大切にするんでしょ?」と言われて。俺は「当たり前だ。俺がリリア達を、蔑ろにする事はないだろう」と話すと。
リリが「おとうさんはね。リーリナの事が好きだけど。リリシアねえちゃんとリリィシアねぇちゃんが、好きすぎて。リリのおとうさんでいる時間が少なくなってるんだよ。」と、少し寂しい思いをさせてる事を、謝るように俺の耳元で話すので。俺は「リリシアとリリィシアも好きだが。一番は リリスなんだぞ。わかっているのかい?」と聞くと リリが「うん。おとうさんの事は、リリが絶対に幸せにするもん」と言ってくれたので。俺は、リリを抱き上げて「俺はリリが、幸せな気持ちになれるようにしてあげたいだけだよ」と言いながら頬にキスをしてやると リリスが「ずるい パパばっかり いいことしてもらって」と言うのだが。ユーフェは
「ユーアもしてほしぃ~っ」と 言い出してしまったので。ユートは、リーリスを見て「リリスは、僕よりも年上ですから。リリがリリスの妹になるんじゃなかったでしたっけ?」と言うと
「そうだったわ」と リリス
「じゃあ 私 ユーマにぃの 妹の方がいいのかな」
と、ユーナ ユーナ「私とユート君 結婚したばかりだし もう一人妹がほしいって思ってるし。」と言ってユーフェを見たので
「えっ 私?」
とユーナをみてユートが
「まあまあユーナ ユーフェが妹なら、ユーナは、おねえちゃんだよ。」
「やった」と喜ぶ ユーフェ ユーコは、そんな様子を楽しそうに見ていたが。ユーリスは俺の腕の中にいる 俺の頭を撫でている。すると
「ラザさんの事を、お父さんみたいに、呼べる日が来ると思ってなかったので。嬉しい」とユーリスが言うと
「そうだね。私は、ラザのお父さんに会ってないけど。リーザがラザの子供になったので、私が、リーザのお父さんに会ったら、ラザの弟と娘ってことになるのかしらね。リーサも私にとっては、弟の娘みたいなものだから。リーリは、私の娘の旦那様なのよね。それで。リーリは私にとっても義理の息子というか。義理兄弟って感じかしら」と リーアは言うと
「そうなんですか?えっと。その~リーアおねえちゃんのお母さんは リーリアさんなんですよね?」
と、リリアが聞くと
「そうよ ユーフェちゃんが産むまでは知らなかったけど。ユーフェちゃんはリーリスの妹だから、私にとって孫になるわよね。」と言うと。
「そうなんですか?リーリちゃんには、ユーフェちゃんはおねえちゃんなんですもんね。ユーナちゃんと、ユーヤ君はユーリス君の兄妹なんですね」とリリは言うと。ユーナが
「ユーフェとは、ずっと一緒に育ったんだよ。ユート君と結婚するまでは 私の方が、年下だと思っていたくらいだから」とユーフェが答えた。ユーナは
「ユーフェには 負けっぱなしだけど。でも これからもずっと お友達でいてね」と言ったので。ユーフェは
「こちらこそ、よろしくね」と答えていたのである。
俺は
「とりあえず。リリには冒険者として活動する為の準備金を渡しておくよ。それとギルドに行って 何か依頼を受けてくるからね。ユートはユーアと 家に戻ってくれ。あとは リザに頼んであるしな」と言うと リリスは
「リリも行きますよ」と言って 俺と手を繋ぎ歩き出した。リーアナが「リリスは 私達が学校に通うようになるまでの間、お留守番ですよ。ユーティと遊んでいてください」と言うと
「はい」と答えた。
俺はリリスと一緒に、
「この国に来るときは、リリスの両親に会いにきただけだったから。今度はゆっくり観光しよう」とリリスの頭の上で、リリスの肩を触りながら、歩いている。
「はい 楽しみにしてますね」とリリスが答えると
「リリスが楽しめるよう、頑張って稼いで来るからね」と俺が話しながら。冒険者登録をしにギルドに向かったのだ。
受付嬢に「すいません。今日中に出来るだけお金を用意したいのですが」と言うと
「そうですか。それでは。依頼の処理を行いますので。カードの提出お願いいたします」と言われ。カードを出そうとしたら。
「ラザルさんは S級なので、Sランクの依頼以外は、受ける事ができなくなってしまいました」と言われたのだ。俺は
「ああ~
忘れていた」と思わず言ってしまったので リリスが「ラザル様?」と言うと。リリスが、慌てて
「あ!ラザルおとうさん」と言うと 俺は、カードを差し出し。「これで 手続きできませんか?」と言うと。「少々お待ちください」と言い
「ラザル様に、指名の依頼が入っているんですか?確認致します」と言うのである。しばらく待っていると
「はい 問題なく受けれます。このカードは預からせていただきますがよろしいでしょうか?」と、言われるので
「はい。構いません」と言うと 俺の冒険者の証に、「ラザル」の名前が入ったプレートに、この国の王様から、直筆の書状が貼り付けられていたのであった。
リリスと俺は ユーナとユーフェが通う学校に顔を出し。職員室に行き先生達やユーアとユーヤを呼んでもらい。リーリアとリリスを紹介した。俺が「実は、リリアの事で相談があるのだが。今から大丈夫かな?」と言うと、
「あら。珍しい。いつもの時間にこないので心配していたんですよ。ユーフェは、ユーリアが産まれてからというもの。ユーリアを独り占めするようになって。ユーヤを可愛がるだけで、ユーリスにはほとんど会いに来てくれないんだもの」と言い リリスに
「初めまして 私は ラザの妻のリーアといいます」と言うと
「はじめまちちぇ」と噛んだ ユーフェを見て。ユーコが
「可愛い~っ」と抱きついてしまったので 俺は ユーナに
「ユーアとユーヤを連れて来てもらえるかい」と言うと ユーナ「うん。わかった 待ってて」と言って。ユーフェの所に駆け寄って行く。俺は、リリアの方を見て
「リリスと、ユーリスの件だが。二人は婚約しているが。まだ、籍は入れて無いから。正式に婚約者として扱ってくれ」と言うと リリアが
「はい わかりました」と言うので。俺が
「俺が 王都に行ってる間だけでもいいから頼むな」と言うと。
ユーコが俺の前にやってきて。「私も。リーゼちゃんのお父さんの 娘なんですよね?」と聞いて来たので。
「あぁ ユーコには、ユーヤのお姉さんになってもらえたら嬉しいと思っているよ」と俺が言うと ユーコはユーフェの元に駆け寄り。ユーアの手を引っ張って。二人共俺に挨拶をして。教室に戻ったのだった。リリとリシアが
「あの 私のことも よろしくおねがいします」と言って頭を下げたので。俺はリリの
「あー。はい 任せなさい。リシアにはまだ言ってないけど。そのうち伝えるつもりだったけど。俺は、この子の父親のつもりだし。」と リリの頭を軽く撫でると。俺はリシアの元へ行き。
「リシア。リシアは、リリシアと、リーリナの、どっちの母親がいいのかな?」と言うと。
リリは嬉しそうにしているのだが。
「えっと ラザ様の娘になりたいです」
と 答えたのだ。俺は「リリは、俺とリディアの娘で、ユート達の義妹だから、俺が父親になって、ラリサとリーサの母親って事になるんだけど。どうだろうね」と言うと。
「はい 私は、お父様の子供なら、どちらでも構わないので」
と笑顔で、リシアが答えるので
「じゃあ リリと、リーシアと、リリの三人が姉妹だね。よろしくね」
というと
「リシアでしゅ ラザしゃま」と言うので 俺は、リーシアと同じように。頭の上に手を乗せ。優しく撫でてあげたのである。
リーリアも リリシアも。リリスの事も リザの娘である。リザの事を家族同然に思っているらしく。三人ともリザのことを母と呼んでいたのであった。
そして。俺とリリスも。結婚してから数日しか経っていないというのに、リリスも俺を父と呼び始め。娘が一人増え、さらに。義理の息子が、四人できたことに喜びを感じているのだとか
「えっと リーサちゃんは、私にとっても妹のような存在なんだよね」
とリーフェが話すと、
「ありがとうございます。私は。お義父さんとお母さんと リーシャ姉さんが居ればそれで十分だったので。家族が増えてくれた事が嬉しいですよ。お姉ちゃんもお兄さんも弟さんも 皆大好きです」
と言った後に
「あと、お姉さんは。私がもらっても。良いのですか?」
と言うと。リーアが。
「あ それは。ダメだからね。あなたにはリーリがいるでしょう」と言うと リーリスは「そうですよ それに私達はもう、本当の親子ではないですよ」と言ったのだ。
「あ!でも。リーアおねえちゃんには 私をあげるからね。だからおあいこだよ」とリーフェが言うと リリスが「リリスは ラザルおじさまが、大好きなの。だからリーリおねえちゃに おとうとの事はまかせたんだよ」と言うと。リーフェは、
「おねえちゃんに任せておいて」と言ったのである。
俺が ユーフェの学校に来たついでに、俺もギルドに行く事にした。ユーナは ユーヤの事を見ておくと言い
「パパもギルドの依頼を受けてきてくれるのね」と言うと
「そうだよ。ユーアやユーヤの為に 稼いでくるよ」と言うと
「うん ユーアおにいちゃんも ユーヤおにいちゃんも。みんな元気になったら、いっぱい遊んでくれるかな?」と言うと。俺は
「あぁ 遊んでもらうといいぞ。今はユーアも寝込んでいるから無理だが、明日からは遊べるはずだよ」と言うと。
「よかった。ユーフェお姉ちゃんの時は ユーヤおにいちゃんがいなかったから寂しかったから。ユーヤおにいちゃんと、ユーアおにいちゃんに、いっぱい遊んでもらいたいの」と言うと
「ユーフェはユーフェで 頑張っていたみたいだからな。これからは ユーヤとユーアに、たっぷりと甘えるといいと思う」と言うと
「ユーフェおねえちゃんは、ラザおとうさまで リーフェおにいちゃんは、リリシアおばちゃまの ママなんでしょ。ユーアは リリアおかあさんの ママンなんでしょ」と言うと
「そう言えば リーリアとリリスは、リシアの双子の姉だけど。リーリは 違うよ」と言うと。ユーフェは「そうなんだ」と言うと 俺は、ギルドカードを受け取り、 受付の女の子に「ちょっと依頼を請けようと思ったのですが、依頼って今あります?」と言うと 受付嬢が
「はい こちらに、出してある分だけになりますが。」と言って 俺は その
「ランクFの採取依頼」を受けると
「薬草はお分かりになるのですよね」と言うので。俺は、
「もちろん 大丈夫だよ」と答え。
俺は、依頼の品を持って。リリス達の元に戻ってきたのである。リリスと、リリアの二人には、俺が受けたクエストの内容を説明した。俺が、この世界に来て初めて受ける討伐の依頼である。リリスは、「わぁ~い。初めてのモンスターとの戦いですね。私。頑張ります」と言うので。リリアに
「リリスの実力は、どのくらいなのかな?リリスはリリアと同じ、レベルMAXになっているんだけど。」と聞くと
「はい リリスちゃんのレベルを拝見させていただきました。リリスちゃんは、剣術が得意のようで、剣の技と、体術をマスターしておられますね。それと、魔力もそこそこありまして。魔法剣士向きかと思います」と リリアが説明してくれると。俺は「リリア ありがとう。助かったよ」と伝えると
「いえ。当然の事をしたまでです」と、少し照れながら言った。リリスは「私。魔法使えるかな?」と言うと。俺は「まだ使えないのか?」と聞いてみると
「私は 魔法は、全然覚えていないんですよ」と答えたので 俺は リリアの方を向いて
「この子に、魔法の事を教えてやってくれないか?」と頼むと
「リリスちゃんは 魔法を覚えたくても、今まで習って無かったんだもん。私が教えるしかないじゃないですか。任せてください」と言ってくれた。リリアも
「私にも リリスの事を、色々と教えてくれて、嬉しいんですよ」と言って 喜んでリリスの指導役を買って
「じゃあさっそく、外に出かけて。練習しましようか?」と嬉しそうに リリスを連れ出してくれた。俺とリザとリーナは、二人を見送った後に。俺達が泊まるホテルに向かったのであった。俺とリーナとリザは、今日は ホテルの最上階の部屋に、リリアの転移門で やってきたのだった。俺は部屋でくつろいでいる時に 突然現れた リリアと、リリスを見て驚いていたが。
リリアが、ユーコが連れてきたことを リリスに伝えると リリスは、すぐに ユーコを抱き寄せて「お姉さんも一緒に連れて来てくれたのね」と抱きつく
「えっと。うん 一緒に行く事になったからね」と言うと リリアもユーコも、すごく嬉しそうにしているのである。そんな時 俺の部屋にやってきたリザとリーザの二人が、俺達の会話を聞いていて、ユーコとリリスは俺の妹だと知ると。二人とも。リリに抱きついて 嬉しそうにしていたのであった。
そして しばらく 雑談しているうちに。俺達は、夜ご飯を食べに行き。食べ終わってからは 俺と、ユーアが泊まっているスイートルームに移動したのだ。そこで俺は、リリアが持ってきてくれた紅茶を飲み。一息入れていると リーアとリーフェが、二人で
「パパは 私とリリが 本当の子供になってもいいの」と リーフェはリリスに リーアがリーサを連れてきたときに リーリアが 自分の娘にすると言っていたのだが。
「うん 私はいいんだけどね。リリアは、リーシアお姉ちゃんに 私達の本当の娘だって言われた方が嬉しいんじゃない?」と言うと。リーフェも リーアに話を聞くように目で合図を送ると。リリアも
「リリアちゃん。リーサちゃん。リリアちゃんは、お義母様の娘なんですからね。私は二人の妹として。リリアちゃんと仲良くなりたいと思っているだけですからね」と答えると。
リーザも
「パパは リリアおねえちゃんのことが だいすきなんだよ。リーシアおねえちゃんも リリねぇも」とリーアが答えると リーザが「私は、リリアおねえちゃんと。リーサおねえちゃんは、リージアおねえちゃんと 仲良しさんで。パパのお嫁さんだから。私もお友達だよ」と 三人は楽しそうに 話し込んでいたのであった。それからしばらくして。リーナが
「そっかぁ 良かったね。リーナ」と嬉しそうな顔で言うと リーアが「うん リーサちゃんも リーリも 本当の妹になってくれると嬉しい」と言ったのだ。俺は リリに
「二人は 本当にリーリアの 双子の姉妹だからね」と言うと リリナは リリスを見ながら「私も ユーナちゃんと、リーリアちゃんみたいな感じだよね」と言うと リザが「そうだね。ラザ兄さんは お姉ちゃんの彼氏でもあるからね」と言うと リーナは「ラザおじちゃまの彼女で、リリおねえちゃんは リザおねえちゃんの双子の姉妹なんだよね。うふふ」と言うと リザが「あははは」と笑って誤魔化しながら リーナとリーアの頭を撫でた。リリアは そんな光景を眺めていて「ラザおじちゃまは、リーリスおばちゃまとは お付き合いされているんでしょう」と言うと。
「そうだよ」と俺は答えたのであったが。その時に、リーリスが部屋に入って来た。
「あ ごめんなさい。お邪魔だったかしら」と聞く
「いや 構わないよ。それで何か用があるのかい?」と聞くと
「あのね ラザおじちゃん。私も リシアおばちゃまって呼んでもいいのかな?」と言うと 俺は「もちろんだよ」と言うと。
リリスも「もちろんですよ」と言うと。
リーナは、なぜか涙ぐ
「お姉ちゃんは。おとうさまと結婚する前に お姉ちゃんに良くしてくれて。だから。私 本当はリリスちゃんとお姉ちゃんは血が繋がっているんだって知って。だから。だから。私に、家族が出来るなんて思っていなかったの。だから。私 嬉しい」と言うと。リリアは「あ ありがとう。でも リーリスお姉ちゃんは。ラザおじさんの恋人になるんだから。これからは、ずっと側にいるからね」と言うと。
リーアは、嬉しそうにして、リーナも嬉しそうにしていて リーリスは 顔を真っ赤に染め上げながら 俺の方をチラッと見たので。俺は「おめでとう リリス。これで、本当の兄妹になれたね」と伝えると リリアが
「よかったですね リリスお嬢さん」と言うと リーリスは、「はい」と答えたのであった。俺は、リーアとリリスの肩を軽く抱いた。そして、みんなで
「乾杯~!」と叫んだ。
こうして。ユーアも、リーリアも 本当の妹になり。俺は リリの双子の妹達も 俺の大切な 妹達になったのである。そして、この日は、このホテルに泊まることにしたのである。俺達は、寝間着を着て 俺の部屋に来て。この日も、みんな一緒に寝る
「リザ 今日も可愛いな」と褒めてあげると
「もう 毎日 言っていますよ。旦那様」と言いつつも嬉しそうにしていた。俺が リザの髪をなでると 嬉しそうに俺を見つめていた。俺が「明日は お休みでいいからね」とリザに言うと。
「分かりました。旦那様にも ゆっくりと お体を休ませてくださいね」と言って 優しく 抱きついてきて。キスをして そのまま 眠りについたのであった。朝方には、俺の布団には、リリアが潜り込んできて 幸せそうに眠っていた。
リリアが、ユーコ
「私、ママに会えた」と言って泣いてしまうと。
「良かったね。私もユーコも、本当の子供のように可愛がってもらえてるけど。ユーコのママって どんな人だったのかな?とっても 会いたかった」と、リリアも泣けてきたのか 俺に甘えるような態度で、抱きしめてきた。
「よしよし 俺の胸の中で 思いっきり泣くといい」と俺がリリアの頭をなで
「うん おにぃちゃん。ありがと」と 泣きじゃくる
「私とリリねぇも。ユーマお兄ちゃんにいっぱい 甘えられるもんね」
と、リーリスが入ってくると。リーリスが、リーファの手を引いて入ってきて。
「リリスちゃんリリ姉 私も一緒だもん」と、俺に飛びついて 抱きつく 俺は、そんな子供達をまとめて抱き寄せる すると、リーザが「私だって おにいちゃんのこと大好きなんだから」と言って 俺に抱きついて来て 俺の頬っぺにチューする それを見ていた リリス
「わー ずるいっ!私だって パパのことが だい好きなんだから」と言って。リリアが「私も お慕いしておりますから」といって リリスと一緒に抱きついて来たのであった。そんなリリスを見てか ユーコも俺の方を向いて微笑みながら。俺の手を自分の頭に持っていき、撫でてくれというので、ユーコの頭をなでている
「うぅ。やっぱり私も パパの娘として生まれてきたかったな」と呟いていた。
「うん 私も ユーマ兄ちゃんの子供に生まれたかったよ。そうしたら ずっとユーヤ兄ちゃんとも一緒に暮らせたのに」と、ユーコが寂しそうに そう言い
「うん うん パパのお嫁さんは 私の憧れだからね。リーアちゃんとリリお姉ちゃんみたいに」と言うと。
「リーアちゃんとリーリスちゃんも仲良しだし、いいよね」とリーリアが リーリアの言葉を聞いて、俺はリーリアの頭も 撫でていると リーリアも、気持ち
「うにゃぁ」と言っていた。
俺は「そうだね。いつかリーシアとリーリスが 子供が出来たら、ユートの子として 生むんだよ」と言うと。ユーコとリーシアが驚いた顔で「ユート兄ちゃんは凄いなぁ。そんな事まで考えているなんて」「お兄ちゃんったら」と 照れ臭そうにし 俺も少し恥ずかしく
「さすがに 気が早いと思うぞ」と答えると。リリアが「パパ。リーアちゃんが 産んでくれるなら。パパの赤ちゃんを、リーアちゃんと私で、育てるんですね。リーリスちゃんもリーアちゃんも妹になるし。私は お姉ちゃんに、リーアちゃんは妹になるけど」と言うと。リリスが「それは楽しそう」と笑っていると。リリアが「パパ 私達も姉妹として接してくれるんですか?」というので
「ああ リリアは、リーリスの双子だからね。リーリアの事も妹と思って接するよ」と 言うと。リリアも「おにいちゃん」と呼んでくれたのだ。俺は
「リーシアも ユーシアも、リーシアの双子の姉妹だからね。もちろん。リーリスも ユーシアと姉妹みたいな感じだよ」と言うと。ユーシアは
「うん ユーシアお姉ちゃんと姉妹になれて嬉しい」
「そうだよね。でも。私が一番の末っ子なんだよね」と言うと
「そうなんだよね。リーリスちゃんは リーアと同じ年なんだよね」と言うので 俺は
「そういえば、リリスはリーアとは 何歳差なんだろうな?」と言うと。リリアが「お母様と、ラザおじちゃまは 10歳離れているって聞いたことあるよ」と言うと。リーシアは「私の方がおねえさんだった」と嬉しそうだった。
俺は、この家族が みんな幸せならいいと思っているので。ユーコのお母さんの事など。色々と知りたいとは思うのだが。この世界の
「ラザルート 」と「ラザルス」が幸せだったのだと。俺の心の片隅に残っていれば良いと思っていた。俺は、リリアとリーリスを抱きしめたまま「幸せになるんだよ」と言いながら頭をなでていたら、いつの間にか2人とも寝てしまっていた。そして、俺は
「ラザレスト」として、「ラザリス」との約束を守って 元の世界に戻りたいと思いつつ 俺の家族を大切にしていき。俺の大事な人達や大切な人を守り、この世界を生き抜いて行こうと改めて誓ったのであった。俺は、俺の為に命を投げ出してくれた。大切な娘を、リリスを失い。心が死んでしまいそうになったけれど。こうして、また、
「ラザルート」に
「ラザリス」に巡り合えた事を 神に感謝したのであった。
(おにぃちゃんは)
(私が守ってみせるんだから。たとえそれが。私の力不足のせいで、死に追い込んでしまったとしても)
【ステータスオープン】
***
種族: ハーフエルフ(魔族の血が入った人間)
Lv:256
DEF:500000
AGI:158400
INT:99999
MND:12000
DEX:128000
属性魔法耐性:闇、毒、精神攻撃耐性
スキル :全状態異常耐性、即死無効、詠唱省略、多重思考
ユニーク技能:自動回避、鑑定
「よし それでは みんなで冒険者ギルドに行くからな!」と言うと。
女性達は、「はい わかりました。旦那様」と言ってきたのであった。リリアもシルカもリーリリスも、リーザも 俺に抱きついてきて、頬っぺにチューしてくるのであった。リザとユーシスは苦笑いして見ているが、この世界に来る前もそうだったが。この子達のスキンシップは激しいから、俺は、あまり抵抗する気が起きないで受け入れてしまっている。俺も、可愛い女の子に、甘えられて、嬉しくなってしまっているからだ。
俺は、この日もホテルで宿泊する事にした。リーリアとリリアは、俺の部屋に布団を敷いてもらって、
「パパ ママ達と一緒にお昼寝しましょうね♪パパの腕枕大好きなんだから」と言ってくるので「じゃあ 今日はママと添い寝だね」と言って布団に入ると
「えへっ ありがとう」と言われて腕の中に入ってくるのである。リーシアも同じように
「パパ ママ 私達 一緒にお布団に入ってもいいですか?」と言ってきて 俺が いいよ。という前に。もう入ってきていたのだ。そして シルシも
「ユート様。失礼いたします」
と言って入ってきて、リリもリーファと一緒の お姉さんポジションなので リリと、リーリも入ってくるのであった。俺はそんなハーレム状態を、微笑ましく見守りながらも。少しだけ リリスはどうなのかな?とも思ったりしていると。リーリアが俺の顔を見上げて「大丈夫ですわ。リリスはお義姉ちゃんに甘えられないだけですからね。お姉ちゃんとして」と耳打ちしてきたので
「そうだったのか。それは、俺が悪いのかな?リーリ」と言うと
「お父様に甘えるのに遠慮していたらダメですよ。パパにいっぱい甘えればいいんです。それに。リーリスちゃんだって、パパに甘えたいんですよ」とリーリスが言って来た。
「そうだね。俺も、もっと リーリアやリリアに甘えて欲しかったから 遠慮する必要はないから どんどん甘えなさいと言ってるんだけどね」
と言うと リリアが
「それはそうと。リーリスが、私達がリーシアの分まで生きるとか言っていたから。リーザに聞いたところ、私達が死んだ後、リーシアとユーシアちゃんに会ってから リリスがそう決めたみたいだよ」と言うと。リリスが「うん。ユーシアねぇちゃんもリーシアお姉ちゃんに会ったら 絶対に同じ事を言うと思うの。私にはわかるの。だから。私とお姉ちゃんが生きている間くらいは。おにいちゃんのそばにいたいなぁ~って思って」と言うと。リリアが「リーリスが、ユーコちゃんと一緒に居たのはね。私達の魂と融合していて、ユーコちゃんの心の中も見えてるんだ。その事でユーコちゃんも悩んでたのね。それで リーコとユーコのお父さんと、お母さんが、亡くなったのも知ってて、ユーアと、ユーマの事が心配でね。一緒にいる事にしたのよ」と言うと。リーリスが「ユーコのお父さんと、お母さんが亡くなった時は、私は まだ生まれていなかったけど。私にはまだ よくわからないけれど。ユーコはきっと 悲しんだと思うんだ。ユーコは、ユーコのお父さんと、お母さんの事大好きだったもの」と言っていたので。俺は「そうだよね。でも。リリと、リリアが産まれるまではずっと、2人で支えあって生きて来たんだろうね」と答えると。リリアが「うん。そう思う。私とリリアが産まれてからね。ユーコが、ユーコのお母さんに『私がこの世界に残った方が、あの子が幸せになるかもしれないね』と、言ってたの。その時はね。リリアがいなかった頃だったんだよ」とリリアが答えたので 俺は、「そうか 俺が、リリリスと、ユーアに出会ってから。2人のお母さんも、この世界に召喚されてて、ユーアもリリアも、ユートの事も。自分の子供のように接してくれていたもんね」と 答えると。リリアもリーリスが俺の胸元で寝てしまったあとに。「そうそう リリスもユーアの事は大好きなのよ。でも 自分のせいで、お母さんが、ユーアに迷惑をかけてる事を申し訳なく思っているの」と寂しげな顔で話し始めたので 俺は
「うん そうか まあ そういう事情があるなら、ユーアに頼めばいいんじゃないかな?」と言うと。
リリアが、「それなんだけれどね。ユーコとリーコが残ってからしばらくして、お姉ちゃん達にお願いして、時々ユーコの様子を見に行ったんだよ。ユートはね。この世界に来る前から。私のことを愛してくれていて。だから。私達3姉妹もユーナに頼まれても。断れるはずがないよね。でも、おにぃちゃんのことも大好きだったから、おにぃちゃんにも幸せになってもらいたくって。ユーヤおにぃちゃんに 私の分も含めて。沢山 幸せになってもらおう!と決めていたんだよね」と言うので。俺は、俺の胸に抱かれて眠っている。リリスを見ながら 俺は
「そっか そうならそうと言ってくれたら良かったのに」と言いながら
「まあ ユーアも、ユーゴさんとユーミさんも、俺の大事な人になるわけだし。これから仲良くして行ければ良いと思うからな」と返すと リリアが
「お兄ちゃんも。家族として、認めてくれるの?」と聞いてきたので。
「まあ。ユーアのお父さんもユートの父親でもあるし。ユートもユートの家族だろ?もちろん リリスも リリアも、リーリやリーリアやリーシアだって 大事な家族だと俺は思うからな」と笑顔で返した。
(ユーアが)「パパは やっぱり凄いや。ユート君もパパも、お姉ちゃんも。みんな優しくって 暖かい。私がここに来てからの短い時間だけど 毎日 楽しかった。パパのお嫁さんのママは、優しいし。おにぃちゃんはカッコいいから好きだし。お姉ちゃんは綺麗で可愛いし。お母様は女神みたいに綺麗だったよ♪」と言って 嬉しそうな顔をしていた。
***
***
名前:ラザレス
年齢:17才
Lv:256
DEF:500000
AGI:158400
INT:99999
MND:12000
DEX:128000
属性魔法耐性:闇、毒、精神攻撃耐性
スキル :全状態異常
「おにいちゃんは、私達を 元の世界に帰してくれるんだよ」
と言ってリーリスは俺にしがみついてきた。リリアはそんなリーリスの頭を撫でているのであった。リリスがリーシアに「あなたが、お義姉ちゃんね。よろしくね。おにいちゃんは私にとってかけがえのない存在だから。私におにいちゃんを譲ることはできないけど。一緒に大切にしましょうね」と言ったのだが
「うふっ リリスちゃんは面白いね。私の方が、リリアよりも お義姉ちゃんらしい事をできるから。リーリアとリリスちゃんにお世話してもらうようにがんばるからね。お義兄ちゃんもリリア達と リリスちゃんのことを気にかけてあげて欲しい」とリーシアが言うと
「ありがとうございます。私達はおにいちゃんと一緒にいると。すごく落ち着くんです。それに、おにいちゃんも私達と同じで 誰かと一緒じゃ無いと眠れなかったみたいなの。おにいちゃんは。ママ達がいなくなってからずっと 私達のために 一人で頑張って生きて来てくれたんです。おにいちゃんはね。自分が一番辛い思いをしているのに。いつも、私達のことを考えてくれて、ママ達はおにいちゃんのことばかり考えていて。リリスちゃんだって、パパの事が大好きなんです。私と一緒なんです。それにね。リリアお姉ちゃんは おにいちゃんの奥さんなんです。もうね。本当に仲が良くて 見てて飽きないですよ」と 微笑むのであった。
そして、俺に甘えながらも「リリアはお義姉ちゃんとして。お義姉ちゃんが私とお姉ちゃんに甘えられるような場所を作ろうって リーリスちゃんと一緒に色々考えたの。私もリリスちゃんも。お姉ちゃんに甘えたい時は甘えればいいと思ってるんだからね」と話すのであった。そして 俺は、「リリスが甘えたい時は 俺に遠慮せず どんどん甘えてきなさいね。俺はいつでも甘えられても良いようにしてるからね」
「はい」
と、少し涙目になりつつも 可愛らしく笑うのだった。俺は、俺の膝の上で気持ち良さそうに眠ってしまった。子供達の迎えに行ってもらったり。食事の準備をしてもらったりした。リリアには
「リーザ達を迎えに行ってもらって。ごめんね」と言うのだった。
俺は、ユーシアとリリアの3人にリーザと、リーザの弟と妹である。
リーザルトと
「リリアお姉ちゃん」と言うリーリスが 帰ってきたのを見て
「ユーナお姉ちゃんとリーシアお姉ちゃん」と呼ぶと ユーナは、リーリスに ユーコちゃんと会わせてもらったのか聞いたところ。ユーコちゃんと、リリアと一緒にいた頃に会って リリアが 自分の心の中でリーシアに会ってから
「リーシアも きっと ユーコちゃんの事が大好きだと思うの。私は、私とユーコとユーマちゃんと3人で、リディアの所でお留守番をしているね」というので、リリアとリリと、リザとリーシアと、リリアの双子の弟の、双子とリリスに リリスがユーコちゃんを抱きしめながらリリアは、リリにユーコちゃんを抱きしめてもらい
「この子も、この世界の、パパのお孫だよ。お姉ちゃんの大切な人の血が流れているんだ。リリスとリーリのお母さんと、リーシアのお婆さんにあたる人の子孫なんだよ。私達の妹で リーサと、リーリアって いうんだ」と言うのだった。そして
「私 リーリアもお友達になったよ。それでね 私のことはね リーリスちゃん で良いよって言われたから そう呼んで良いか 聞いたら 良いよー」と笑顔で言うので ユーシアも「そういえば そう言ってたわね」
と 笑いながら言ったのである。
「でも ユーシアはユーヤ君のことが好きすぎて リリアちゃんがちょっと羨ましいなって思ったんだけどね」
と言うとユーコは、ユーシアの顔を見ながら。「ユーコねぇ 私も最初はね ユーコねぇが、ユート君に、お弁当作っていた時 私も、ユーヤ君に ご飯食べさせてほしいって思ってたのよ。でも 今となっては それはできないから。その分も私が頑張るよ」と言い 俺は ユーコの頭を撫でながら「そうか そう思ってくれていたのなら嬉しいかな。俺とユートがユーシアのことを、ユーシアの事だけを大切に想っていることを、分かってくれる人が沢山増えるといいね。ユーコや、リーリス、リリスに、リザにリーナもそうだし。みんな 大事な人達だから」と話すとユートは 俺の胸に抱きついてきたので そのまま抱いてあげるのであった。
俺も ユーアに「ありがとう」と伝えたら、照れくさそうな顔をしていた。それからはユーシアの作った料理を皆で楽しく食べた。リーリスは「美味しい。こんなに おいしいものが作れるなんて凄いよね。ママも お姉ちゃん達も凄く美味しいっ!」と言い。ユーアと、リーリスが、リーシアに料理を習うと
「リリィさんと、ユーシアお姉ちゃんは凄いね。私も教えて欲しい」と言っていた。リシアが「ユーアちゃんが、リリスちゃんや、リーリスにリーリアちゃんのお世話の仕方を教えて。ユーシアちゃんが、お勉強を教えたりする感じでどうかな?リーシアちゃんも 私やリリアみたいに色々と教えられたら、ユーシアちゃんもお手伝いしてくれると思うよ」と言うのだった。するとユーシアが 嬉しそうな顔をして「ありがとうございます。これからは、私に出来る事があったらなんでもするよ」と言ってくれたので 俺も嬉しかった。
そして 夜になって 寝ようとした時にリリスに
「お兄ちゃんは 今日はどうしたい?」と聞かれたので
「じゃあ 俺の部屋に行ってもいいんだよ」
「うぅ~
もう またぁ~。お兄ちゃんのばーーーーっか!お兄ちゃんの意地悪!!」と言って 頬っぺた膨らせていたが。リリスは とても可愛らしい表情になっていた。俺も、リリアに
「今夜は一緒にいて欲しい」とお願いをした。
***
***
***
「おにいちゃん。私も リーシアお姉ちゃんの所に行ってくるね」とリリスが部屋から出て行ったのをみて。
リリアと、リーザは 二人で俺を見つめてきて
「リーリアは あなたが元いた世界で生きていた時間軸では 私の娘だけど。私の娘である リーリアが、あなたの元の世界に帰るまでの 間だけの期間限定の関係だから」と寂しそうにしているリリアの唇を奪ったのだ 俺達は、この異世界に来るまでは毎日一緒に居られた。それが この世界に来てからは別々に暮らすようになっていたのだが。それでも、一緒に暮らしている時間が短いからこそ 愛しく思うようになったのかもしれないし。この世界に来てから お互いにお互いを大事にしあうようになったことで。より一層相手を好きになっているのだろうと思った。そして。そんな二人だからこそ 俺は、二人が大好きだったのだ。リ
「ありがとう。リーシアのことも好きだけど。俺はリリアのことが大好きなんだよ」
そして、リリアの手を取り、優しくキスをして、ベッドに連れて行き。リディア達が帰ってくるまで激しく愛し続けるのであった。その後、俺は三人の子供達を抱き抱えて風呂に入った後。疲れて眠ってしまった子供達の髪をドライヤーで乾かし、布団に運んであげた。そして俺は、リリアと共に 同じ布団に入って眠ろうとするのだったが。そこに リリアが、子供達と一緒に眠ると言い出したので。子供達には パパ達が側にいるから心配いらないよと話して。リリス達の事は、リリとリーリに任せて
「じゃあおやすみなさい」と言うのであった。そして 翌朝。リリスとリリアと リーリアを連れて、朝早くから リーシアの村に行った俺達であった。
リリアは、昨晩から 少し不安な顔をしながら 俺の腕を組んで歩いていると。俺に話しかけてきてくれたのであった。
リ「おにぃ おはようございます。リーリアちゃんが、お友達になったけど。やっぱり まだ、心の中で もやっとしているの」と話すので 俺が
「そうだね。俺も リーシアを リーリアに紹介できると思っていたのに。出来なかったから。リーシアも 少し落ち込んでいたようだったから。でも、リシアも、リーリアも リディア達も みんな家族のような大切な存在だからね。リーシアと 仲よくして欲しいと思ってるよ」
リ「そうだね。私だって、リーシアちゃんの事が嫌いとか そういうんじゃないんだよ。おにいが この世界を救ってくれてから、私は、ずっとリーシアと、リーシアの妹と一緒に、お爺ちゃんが遺してくれた家に住んで暮らしてきたの。だから お婆ちゃんや、お母様や、妹達がいないのは凄く辛かったんだけど。リーリアのおかげでね。おにいが助けてくれなかったら、リーリアは、あの時の戦闘で死んでたと思うんだ。それに、私は、リリアちゃんに お友達になれないかって言われたときにね。お父様にね リディアお義姉ちゃんのことを話すと お義父さんはね。きっとお義姉ちゃんはおにいの事を諦めきれなかったのに。リザお姉ちゃんの事も気にかけていて、リザちゃんに悪いことしちゃったからって言ってね。リディアお姉ちゃんと、リリディアちゃんとリリアちゃんに。謝りたいから会わせて欲しいって言ったみたいなの。リリと、リーリに、リーザちゃんもリリアに会わせてもらえるようにおにいと、おにいのお嫁さんのリリアちゃんとリリちゃんにも協力してもらえると助かるなって思ってるんだ」と言ったので
「そっか 俺の方からも リリアに リーシアの事を紹介したかったんだけど。それについては お婆ちゃんに聞いてみるしかないな。リリアの事が心配なら リーリアはリリスか、リーリアか、どちらかを連れて行く事にするよ。ただ この村に来た時に、お婆ちゃんに確認しておきたい事があるんだ」と言うと。
リ「何を確認するの? リリィとリシアとお揃いの指輪を持ってくるって言うから 楽しみにしてるね」と嬉しそうに話していた。それからしばらくして。お墓が見えてきたところで お参りをしていたら。リーシアも お墓に手を合わせていたので リーシアに声をかけたら。リーシアは「私も、ユート君と同じ気持ちなんだ。リリアちゃんが亡くなってしまってから ずっとね。リディアさんや、リリアちゃんのことを考えていて。だから、私がお祖母ちゃんや、リリちゃん達に迷惑をかけないようにしようと思っていたのに。どうしても、お祖父ちゃんのお家に居る時は お兄ちゃんのことを考える時間が増えてしまって。おにいがね おとうさんって呼ばれて おとうさんは嬉しいって、おとうさんに 甘えている姿をみたからなのかな。それとも、お兄ちゃんが、私達姉妹のために 頑張ってくれた姿を見て おにいのことを好きになってしまったのか分からないけど。おにいの優しさに惚れてしまったんだと思うの」
と言ってきた。俺は、リーシアが、リーザとリーアのことを考えて行動してくれていたことを聞いて
「ありがとう。俺のことを そこまで想っていてくれて」と言うと リ「違うの。私 自分が辛いのが分かっていたの。それでもね。おにいの側に居たくて。だから リリにお願いしたの」と言うのであった。
***
***
***
お昼前に、リリス達をリリにお願いしてから リーシアの案で、お土産にお菓子を作って行くことにしたのだ。俺が、「じゃあ、今度の休みの時に作ろうな」と話すと。
リーシアは嬉しそうな顔をして。
「うんっ!私 リリや、リーリアと一緒に作るのが楽しいから お店に売っているお菓子よりも、おにいや おにいの婚約者の皆が作った方が美味しいよね」と言うので 俺は「まぁ そうだな」と答えた。それからしばらく歩いていると リーシアの家に着いたので リーシアとリーシアの両親に 挨拶をした。すると、俺の後ろで控えていたリリが「ユートさんに リーシアさんが 私にお友達になって欲しいと言っていただいたことを伝えたら お礼を言いたいと言われたのですが」と言うと リーシアの両親が 嬉しそうに「それは、本当ですか?リーシアが友達ができたのですね」と言うので。俺は「リシアのお母さんと、リーシアのお父さんは、これからはリシアのことをよろしくお願いしますね。そして、リーサのことも、大切にしてくれることを祈っています」と言うと。
リーシアのお父さんが「ありがとうございます。もちろんですよ」と言ってくれた。
***
***
***
***
***
リリに案内されたリーシアの家には 既に リーリスが遊びに来ていたのだ。
リリが「こんにちは。リーリスちゃん。今日は リリスとリーザが 来れなくてごめんなさいね」と話しかけると。リーリスが、
「うぅ~
そんな事無いよぉ~。昨日は、一緒にご飯を食べられたから
異世界召喚された勇者だけど幼馴染達とダンジョン経営することになった~俺が魔王として君臨するのは間違っているだろうか? あずま悠紀 @berute00
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。