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 玄関から外に出ると、雪は止んでいた。


 だけど空は相変わらず鉛色。どうせまたすぐに降りだすかもしれない。それでも、心なしか少し気温が上がっているような気がする。冬型の気圧配置が緩んできているのかもしれない。


 結局、史奈と俺は彼女の受験が終わってから付き合うことになった。と言っても模試の結果はA判定だから、まず合格は間違いないだろう、とのことだった。


 俺たちの間に積もり積もった誤解は、全て見事に解けてしまった。そして今俺の目の前にある、積もり積もった雪が解ける頃、俺たちの新しい関係が始まっていることだろう。


 その時が来るのが、待ち遠しい。

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雪解け Phantom Cat @pxl12160

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