第35話 クリスマスの話……ではなくて、オーストラリアの教育事情
エッセイのネタ、なんかないっスか〜? って前に伺ったとき、綾束乙さまから「クリスマスシーズンが近づいてきましたけれど、オーストラリアではどんな感じなのかとか知りたいです~(*´▽`*)」ってきゃわいい顔文字付きのリクエストをいただいておりました。
お、タイムリーだから、ネタにしちゃお〜って思って書き始めたんですが、「ん? なんかデジャヴ……」と思って昔のエッセイの見出しを見てみたら、ありました。オーストラリアのクリスマス、がっつり書いてました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354055079224509/episodes/16816927859329272982
今年も、たぶん、同じようなクリスマスになりそうなので、割愛させていただきます(笑)。ご、ごめんなさい。今をときめくカクヨム界の星、綾束乙さま、リクエストありがとうございました。クリスマスについては、上記のリンクをお読みください♡
あ、カクコン中なので宣伝しとこう。新作二作をカクコンで連載中でいらっしゃいます。読んでいる方も多いことかと思いますが、二つとも、ストレスフリーですいすいと読めて、読み始めたら止まらないおもしろさです。甘々ですから、お砂糖にお気をつけください。私、異世界モノはアレルギーがあって、ほとんど読まないんですけど、この二つはハマって読んでおります。
「靴(くつ)職人と蔑まれていた男爵令嬢ですが、婚約破棄されて世間体を気にしなくてよくなったので靴作りで実家の借金返済にはげみます!」
https://kakuyomu.jp/works/16817330649902322262
「期待外れ聖女は追放同然に追いやられた北の辺境領で美貌の魔霊と恋をはぐくむ ~このたび『聖婚』により魔霊伯爵に嫁ぐことになりました~」
https://kakuyomu.jp/works/16817330649503315689
って、ことで、今回はオーストラリアの教育事情についてお話ししたいと思います。リクエストは澄田こころ(伊勢村朱音)さまから。こころさんもカクコンに参加していらっしゃるので、宣伝しときます。
【カクコン8】地の底より這い出る
https://kakuyomu.jp/works/16817330650191410711
エロくて怖いホラーです。人間関係ドロドロで、「何が怖いって、一番人間が怖いな!」って思わせるホラーですよ(予想です)。冒頭から惹き込まれ、続きが気になってしょうがない作品です。文体から溢れ出るエロスをご堪能ください。
さて、ここまでは長い長い前振りです。オーストラリアの教育事情ってことで、今回は子どもたちの成績表の話からしていいですか?
こころさんから「小学校の話はいいから、大学とか留学先の話をしてくれよ」って言われそうですが、ごめんなさい。今、これ書いている時点で日本時間の夕方4時(メルボルンでは夕方6時)。あと三十分で夕ご飯を作らないといけないので、ギリギリにあわてて書いてます。今日はいつも通り日本時間の5時に更新できるのか!? 一人でドキドキしてます。ああ、また前フリが長引いてしまった!
小学校の子どもらが、年末に成績表(レポート)をもらってきました。国も時代も違うので、私がもらってた成績表とぜんぜん違います。ちなみに、レポートは一年に二回、六月と十二月に連絡アプリを通してデジタルで配信されます。
各教科ごとに、一年生レベルから卒業レベルまで、半年ごとにレベル分けされています。自分の学年のレベルに達していたら、「C」。それより半年レベルが進んでいたら「B」。一年以上レベルが進んでいたら「A」。自分の学年のレベルより半年遅れていたら「D」。それよりもっと遅れていたら「E」になります。
私が小さい頃は五段階だったんですけど、百点満点のテストで90点以上取れたら「5」みたいだった記憶があります。だから、ちゃんと先生の言うことを聞いて、覚えて、間違えなかったら「5」だったんですよね。
夫が小学生だった頃も同様に、百点満点のテストで間違えなかったら「A」で、たくさん間違えるれば間違えるほど「D」や「E」それから、Fail(落第)の「F」だったりしたそうです。
私の子どもたちが通っている学校では(おそらく、ビクトリア州の学校はみんな同じだと思います)、子どもの成長に応じて、ちょっと易しめ、もしくは難しめの問題を出したり、プロジェクトベースの課題を出したりして、「百点満点」の枠に押し込めたり、授業に全くついていけない子が出ないように配慮しているのかなと思います。
教育って、日々変わっているのですよね〜。個人的には、今の小学校教育のほうが、自分が小さかった頃の教育より、ずっと効果的でポジティブだなと思います。ま、私は小学校好きでしたけどね。先生がすばらしかったですし、「勉強しろ」とガミガミ言われることもなく、のびのびと遊んで過ごした記憶があります。
成績表には、「努力」と「授業態度」が五段階で評価してあり、担任の先生と、体育などの特別教科の先生から、けっこう長めのコメントがもらえます。ここも、点数ばかりではなく、できるだけ多角的に子どもの成長を評価しようとする配慮がうかがえます。
日本の小学校にはあるのに、私の子どもたちが通うオーストラリアにはなくて、「あったらいいのに〜」と思うものもあります。
まずは給食。日本の小学校の給食の優秀さは本気で世界一だと思います。前のエッセイでもちょっと触れましたが、配膳係を小学生にさせるところもいいですし、教室の掃除を児童がするのもいいですよね〜。掃除と給食は、世界に誇れる日本の小学生教育の一環だと思います。
それから、プール。都会の小学校はまた違うのかもしれませんが、田舎の小学校には必ずプールが学校内の敷地にありますよね? 小学生は、全員25メートル泳げるように指導してくれますよね? 夏休みは学校のプールを解放してくれますよね?
オーストラリア、水泳が盛んなくせに、ウチの小学校にプールがないんですよ。なので、夏に二週間ほど、毎日、近くの私営スイミングスクールに学校ぐるみで児童を通わせて水泳指導がされています。親が費用を持たないといけません。
オーストラリア広いのに、なんでプールがないんだろうなぁ。土地よりも水不足が原因なのか、メンテが大変だからなのか、はたまた「子どもが落ちて水死でもしたら責任問題が大変だ」みたいな理由なのかもしれません。
日本の小学校にはあるけど、オーストラリアの小学校にはなくて、「よかった〜」と思うものもあります。
まずは宿題。とある研究で、「宿題をしてもしなくても、小学生の学習能力に差が見られない」という結果が出たことから、オーストラリアの小学校では宿題を出さないようになりました。「小学生には宿題を出さない」という方針は、多くの国で採用されているようです。
子どもは学校が終わったら好きなことをして遊べますし、遊んでいるうちに自然に学ぶことがたくさんあると思います。なにより、親が楽〜!! 学校から帰ったら、好きに遊ばせとけばいいので。嫌がる子どもをなだめすかして宿題させなくていいのは、ストレスフリーです。
教科書や筆記用具、プリントの類も、ぜんぶ学校のロッカーに置いておけるので、忘れ物の心配も少ないです。基本は食べ物と水を持ってけばオッケー。あ、うちの小学校では、三年生から一人一台パソコンを持つので、長女はノートパソコンを毎日持ち帰りしています。
先生から親への連絡は、ぜんぶアプリでやるので、連絡帳とかお知らせ用のプリントなどがないのも楽ですね。
今日は長くなりました。そして、リクエストの答えに全然なってなくてごめんなさい(汗)。また今度、大学などの教育について、ネタにさせていただきますね。
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