第11話 色んな死
まず父の死の話を。
私が12歳の時に癌で亡くなりました。
多感な時期に、
離婚しててほぼ一緒に過ごしてないとはいえ
自分の肉親の死とは
当時の私には受け止められないほどの
ショックでした。
ショック過ぎて理解が追いつかず
見てるものと感じてるものと、
考えてることと感情と、
全てがバラバラで、
あの感覚はもう二度と
体験することはないでしょう。
初めて感じたあまりにも大きい喪失感。
それから死について
考えるようになりました。
と同時に死に
魅力を感じるようになりました。
私も楽になりたい。
そこから数年経ち、ある出来事があり
飛び降り自殺をしました。
残念ながら死ねなかったのですが。
当時は大変だったそうです。
救急病院というのは3つに分類されています。
一次救急(初期救急)は入院の必要がなく、
帰宅可能な軽症患者に対して行う救急医療
二次救急を提供できるのは、
24時間体制で救急患者の受け入れができる
以下の条件が揃っている病院
・手術治療も含めた入院治療を
提供できる設備が整っている
・救急医療の知識と経験が豊富な医師が
常に従事している
・救急患者のための専用病床が
整備されている
三次救急は一次救急や二次救急では
対応できない重症・重篤患者に対して
おこなう医療
私は初めは二次救急に搬送されましたが
手に負えないとのことで、
結局三次救急へ搬送されました。
すぐに医師から母へ
「もしかしたらダメかもしれないから
会わせたい人を呼んでください」と
言われたそうです。
その後危険な状況は抜けたそうですが、
全身各所に骨折があり、
1番重症だったのが足で
車椅子生活になると言われました。
歩けるようにはならないだろうと。
結局後遺症はありますが歩けるようになり、
当時私がお世話になった医師全員から
奇跡だと言われました。
学会に発表どーたらこーたら言ってました。
したのかしなかったのか知らないですけど。
死ねなかったのは未だに残念ですが、
その後会った霊感のある友だちに
______________________________
わかりやすく言うと今まで死神が付いてて、
何月何日に死ぬってのが決まってたんだけど
その日が来る前に飛び降りちゃって、
その衝撃で死神が去ったよ
______________________________
って言われました。
漫画やアニメなどが好きな人は
どんな作品が元ネタなのか
察してると思いますが、
そのイメージで合ってると思います。
友人からその言葉を聞いて
凄くしっくり来て。
飛び降りる前と後と
少し何かが違うのは実感してたので
あーなるほどねって思いました。
死にたい気持ちは未だにあるけど、
飛び降りる前とは少し違う感じ。
飛び降りる直前は完全イレギュラーだった。
この話はまたいずれ詳しくします。
そしてまた時が流れ、
数年前にある親戚が自殺で亡くなりました。
当時はやはりバタバタで、
悲しい気持ちでいっぱいだし、
色々と大変だったのですが、
落ち着いてから
「なんであの人は死ねたんだろう」と
考えるようになりました。
で、私の中での結論は
その人はその人の人生を全うした。
全ての修行を終えた。
私はまだやり残したことがあるらしい。
まだ私の修行は終わってないらしい。
だから助かってしまったのかなと。
私の課題が何か知らないですけど、
こなしてるかもわからないですけど、
早く修行終えたいなって毎日思ってます。
死にたい私へ @2onions
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