第2話

空は白くふやけていて、わずかばかり半透明、精子のようで、汚らしかった。靴下が僅かに濡れていて、車窓の下からの空気が冷え切った足元を温ませ、靴下をより一層と不快なものにさせる。

新幹線の窓辺の自由席に寄りかかりながら純白に包まれた外をみていると、不安で泣きたくなる。こうしておけばという後悔ばかりが、頭の中を巡って何もかもが汚らしく見える。

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「お母さんには悪いが、俺のために死ね。」 @tago19

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