機械だからこそ怖いです。

Kindleで読みました
感想どこに投げていいのか分からないのでこちらに失礼します

アンドロイド視点の怪異に対するアプローチは、確かに発明って感じがするし
中途半端な描写や過度なSFで濁す事無く
このアイディアをきっちりエンタメとして文章に起こせる知識と表現力が何より凄まじいと思いました

最序盤のアリサの超高性能な自己紹介を含めた描写からして
ホラーとは関係無い部分で圧倒されてしまったし
くらひーに対して無機質に高まった怪異検出AIの数字は
それまでの描写に説得力が有るからこそ怖かったです…

怪異と対峙してる時のねっとりとした異常性を感じるシーンも、ドキッとするよう不意打ちも
アイディアを見事にホラーとして活かしていて、読んでいて新鮮でした
ちなみに一番怖かったのは教授の回想でした…

ホラーシーンに容赦があまり無い分、それを緩和されるアンドロイドジョークやら
人間臭さに溢れるキャラ達の軽快な会話もとても良かったです
アリサはたまに、らしからぬ愛嬌のようなものを見せたり
クソアンドロイドムーブかましたと思ったら怪異ブン殴ったり
教授の案とはいえ、最悪な怪異に対して淡々と最悪な写真見せ付けたり、本当に素敵キャラでした

ラストは色々謎が残ってスッキリしない終わり方ではあったけど
教授のアリサ説得シーンは機械的なようで人間みたいな感情の起伏が繊細に描かれていて
利害の一致以上の繋がりを感じさせる会話の流れがとても良かったし
ラスボスに対する解法もシンプルに面白くて
最後の最後までとても楽しい作品でした!

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