第5話 シャバの空気は素晴らしい !

 やっと外出許可が出たわけですが、一歩外に出た途端にものすごい倦怠感が襲ってきました。

 子泣き爺、三匹相当。

 当たり前ですね。

 ずっと家に籠って食事もほとんどしていなかったんですから。

 後遺症もあったのかもしれませんが、合計で七キロ減っていましたしね。

 倦怠感はさらに十日ほどかけてゆっくりと消えていきました。



 この自宅待機で思ったことを書いていきたいと思います。


 まず家族のいる方。

 ホテル療養をお勧めします。

 何故なら自分の部屋から出たら、水道でもお手洗いでも、全部消毒しなければいけないからです。

 ホテルでしたらその面倒がありません。

 食事も出してもらえますし、家族にうつすという心配がありません。

 それに医療関係者が常駐していますから、何かあったらすぐ相談できます。

 食べ物については・・・毎日のお食事は感謝しつついただきましょう。

 友人は大量のお菓子とスナック、スティックタイプの飲み物を持ち込んで凌いだそうです。

 自分では買い物に行けないので、家族に頼んで交番の前に置いてもらって引き取ったとか。

 それとやっぱりお弁当はあきたと言っていました。

「人は弁当のみにて生きるにあらず」とかも。


 もし自宅療養を選択された場合、家族もまた濃厚接触者としてが一週間ほど外出自粛を求められます。

 我が家はもともとテレワークでしたから、面倒な手続きはありませんでした。

 ですが買い物には行けないわけで、どうしていたかと言うとネットスーパーを愛用していました。

 お会計はクレジットカードで済ませて、『置き配』というシステムで玄関前に配達してもらえます。

 各スーパーで内容は違うようですが、お弁当や冷凍食品、シャンプーやティッシュなどの生活用品他、取り扱い品目は多岐にわたっているそうですからぜひご活用ください。

 家族はお酒も注文していたそうです。

 ・・・人が飲食し難しいときに。


 感染者が触ったところは全て消毒。

 面倒くさいですね。

 これを救ってくれたのは年末の大掃除で余った使い捨てポリ手袋です。

 部屋から出るときは必ずこれをつけて、戻ったらすぐ捨てる。

 これだけでとても楽でした。

 だって消毒薬がそろそろ切れかかっていたんですもの。

 百均での購入がお得です。

 結構枚数入ってます。

 余ったらお掃除に使えます。

 足元は古いスリッパが大活躍でした。


 それと私のように喉の痛みで食事が取りにくくなった方。

 痛みが引き出した頃からは、ダイエット用に買っておいた心太ところてんが食べやすかったです。

 ただ添付の酢醤油は喉に優しくなかったので、余っていたストレートの麺つゆでいただいてました。

 それと紀〇の『とうふそうめん風』。

 キッチンへの出入りを極力控えていたので冷たいままで頂いていましたが、レンジで温めて温麺のようにいただくことが可能だそうです。

 この会社では糖質ゼロシリーズも豊富なので、糖質制限されている方には朗報ですね。

 公式サイトから注文も出来ますから、ぜひお試しください。

 他にも色々な会社が頑張ってるみたいですよ。

 とにかく濃厚接触者になった時点で、色々と準備をしたほうがいいでしょう。

『備えよ、常に』ですよ。

 そして支援物資は頂いたほうがいいです。

 私のように喉を傷めていなければ、ですけれどね。


 それとコロナで出社できない期間は、休業補償が出るらしいです。

 こちらはまだきちんと確認していないのですが、行政からそのようなパンフレットが送られてきました。

 手続き面倒ですが、いただける物はいただいてしまおうと思います。


 お解き放ちから三週間ちょっと経ったのですが、色々と思うところはあります。

 自宅やホテルでの療養は軽症者の方なのですが、それは決して軽症イコール楽ではないということ。

 ワクチンを打っていたからこその軽症だったのかもしれません。

 単に個人の体質だったのかもしれません。

 本当のところはどうかわかりません。

 でも入院して呼吸器をつけなければいけないほどではないけれど、それでも十分辛いです。

 死ぬほどの辛さではなかったのかもしれませんが、この辛さがいつ終わるのかと先行きの見えない不安がありました。

 死ななかったね。

 軽症でよかったね。

 そう思わないでください。


 この場を借りて行政や保健所、医療関係者の皆様にお礼申し上げます。


 迅速なフォロー、支援物資の発送。

 電話での安否の確認。

 友人の一人はコロナの関係で保健所に派遣されたのですが、lineで「疲れた」「眠い」「休みたい」など送ってきます。

 一杯一杯なんだろうなと思います。

 時に的外れなこともあるでしょう。

 なにやってんだと思うこともあるでしょう。

 もっと上手くやれないのかとイラつくこともあるかもしれません。

 でも、頑張って下さっているのだと思います。

 未曾有の災害に必死に立ち向かっている方々に、心から感謝を申し上げます。

 ありがとうございます。

 おかげで私は生きて今ここにいます。


追伸:


 鯖缶は水煮でも味噌煮でも、スライス玉ねぎの上にドンと置いて、マヨネーズをダーッとかけてトースターでホイル蒸し焼きにすると美味しいです。

 何かのために取っておくつもりだったのに。

 なお、七キロ減った体重はすでに五キロ戻りました。

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戦え、陽性反応者 !・ コロナなんかには負けない ! たちばな わかこ @succala

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