完結まで読んでのレビューです。
まず、ほのぼの。
本作はほのぼの系を目指して作られています。文体は軽いので読みやすいと思います。誤字も多いですが。
ほのぼの系は起伏のない作品が多い中で、この作品はしっかりと見せ場があります。
しかもほとんど流血しない。うん、素晴らしい。盛り上げるために簡単に血が流れる作品が多い中、本作は可能な限り流血を回避していきます。
作者は直感型っぽいと私は感じました。
ポコポコと置かれる伏線、そしてノリと勢いで進む物語。
大丈夫かな。どうなるんだこれ。と思いつつ読んでいき、中盤に差し掛かると急に巧みになるストーリーテリング。これ処女作なの?いやいやまさかそんなご冗談を。え?マジ?
そんなこんなで中盤を過ぎる頃には、ほのぼのよりは山あり谷ありの一般的ななろう小説の読み味にじわじわと変化していきます。
そして怒濤の終盤が終わったかと思えば、置かれてきた伏線が解き明かされていく解決編が待っています。
読後感はすっきり爽快。
やっぱりほのぼのだったわ。という。
堪能させてもらいました。
軽く読めるのと、歯ごたえのある読み応えの両立はかなりの難易度ですが、本作はそれをなかなかの水準で達成しています。
気軽に読んでどうぞ。
長編ほのぼの系ではトップクラスに面白いです。長編読むの苦手という諸氏にとっても、長編読みの入り口として適しています。
おすすめ。
評価:★★★☆☆3.8
軽トラにはねられて、死んだと思ったら、異世界に転生したんです。
という最近流行りの話と考える主人公に”これ、君が見ている夢”という無慈悲なツッコミで始まるこの物語。
異世界に転生したと思わせておいて、実は夢の世界で生きることが出来る不思議な能力を持つ者=主人公だったのです。
何だか、ネットゲームやMMOをやっているような感じでアバターとして、生きている感覚に似ています。
ギルドがあって、チュートリアルがあって、そういう要素がたくさん散りばめられているのです。
のんびりとして、ほのぼのとした雰囲気が全体に漂っています。
何と言っても、とても読みやすい作品なのでファンタジー物は好きだけど血が飛んだり、という物騒なのが苦手な方に特にお薦めです!
「夢の中の世界」と「現実世界」を行き来する登場人物達のお話。普通の異世界転生物かと思いきや「その手があったか!」の連続です。
主人公は可愛い女の子で、彼女が色々巻き込まれつつ成長していくぎこちない恋愛有りのドタバタコメディ。
気が付いたら一気に読んで終わってました。人生初のレビューなので上手く(ネタバレ無しで)魅力を伝えられる気がしませんが、これだけは言えます。
とにかく出てくるキャラクター皆魅力的すぎる!
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完結まで読み終えました。
とても展開が広がっていたので「どうなるんだろう??」と期待と心配のドキドキでしたが、読み終えたら満足感でいっぱいでした。
映画館を出た後の余韻と似た感じになっていました。
また最初から読み直そうと思いますw