あとがき

話の中で登場するエピソードの多くは、私の実体験に基づいております。


小説プロフィールでも書きましたが。

当時、「ルーズソックス」が流行していました。

通学する女子高生のほとんどが、身に着けておりました。


地方都市のせいだったかもしれませんが、ラッシュ時や放課後など、ホームでベンチではなくコンクリート床に直に座って、楽しそうに話し込んでいる女子高生を、よく見かけました。


通りすがる大人達は眉をひそめつつも、注意される方がいた記憶はありません。

(近頃の若者は・・・)

たぶん、多くの方々が思っていたことでしょう。


でも、本当にそうでしょうか?


遠い昔、縄文時代から同じことを若者は言われていた気がします。


村の長から、

「今の若い奴らの狩りは、なっとらん。

 ワシの若い頃は・・・」

的な説教を受けていたかもしれません。(笑)


あの聖徳太子でさえ、蘇我馬子が推古天皇に。


「最近の皇子(みこ)どもは、礼儀を知らない。

 私の若い頃は・・・」


などと声高に話しているのを、柱の陰で聞いて苦笑していたりして。


話がそれました。


あの、一様にみんながはいている「ルーズソックス」。

結構な御値段したでしょう。


一足じゃあ、きかないし。

お小遣い、大変だなあと私は心配していました。


だって、そうでしょう?


みんながしているのを、自分だけやらないのは勇気がいります。

特に、思春期の頃は。


そんな葛藤があるのじゃないかと、小説にしてみました。

少しでも共感いただければ、幸いです。


それにしても。


たぶん想像ですが、あれは寒い時期にミニスカートのファッションを保つために考えたんじゃないかと思うのです。


それはそれで、可愛いと思いました。


だけど、夏の暑い時期も履いているのは。

チョッと、と・・・。

そう、思ったのは私だけでしょうか?(笑)


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ル-ズソックスは、もうはかない 進藤 進 @0035toto

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