紙風船

嫌な想いや思い出が頭の中をふわふわたくさん浮いている。

どうしようもない、過去のことや、どうにもならない今のことも、ふわふわ頭の中を邪魔する。

邪念というのだろうか。


どうしようもないのはわかっている。

人の気持ちも含めて、もう違う道に流れてしまった今ではどうにもならないし、いつかどこかでその見失った道に交わるのかもしれないし、交わらないままかもしれない。


ぷわぷわと黒い紙風船が頭の中を漂うから、

バチン!両手の手のひらを思い切り広げて、その黒い紙風船をつぶす。

「そんな紙風船つぶてしまえ」

私の中の誰かがそうさせる。


黒い紙風船に心を惑わされて、疲れてしまった心。潰しても潰しても、またぷわぷわと現れて、心乱されてまたバチンバチンと潰していく。


うん、立ち向かう気持ちがあるなら、私は大丈夫だ。

黒い紙風船に負けたりしない。

負けたくない。

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思いのままに寝転んで ひらり @hirahira34

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