書き出しの「ピ」、そして異常と日常

目覚ましで始まる小説、多いです。そしてなぜか「ピ」で統一。電子音あるある。

そのうんざりするような常套句的状況の安心感のあと、さらっと「神隠し」という異常が語られます。主人公は高校一年生。どうやら彼の小学校一年生から9年間、神隠しは日常のようです。

そのあとも出席番号という日常に主人公がこだわる平和な時間が続く。でも、この2024年の世界には異常の予感。惹きつけられる書き出しでした。

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