第10話 感情と疑問とあふれ出る言葉と珍妙な文法の数々

基本的な情報(?)はインプットされているようだった。


身体は自然に動かし方がわかるし、言葉もわかる。

なんというか、言葉の一つ一つにとんでもない数の音色があって・・・耳の中がカラフルに耳の中が塗られていそうな生物だ。

そして街並みもある程度憶えているし、この身体の持ち主と面識があったら、その情報もわかる。

記憶が全てないわけではなく、思い出はないが知識は残されているといった感じか。


ついでに、床の下から叫んできたデン・・・いや人間はこの身体の持ち主の母親で、黙っていても大丈夫そう的なイメージが浮かんでいたので無視したから、叫んできたのを無視していた。


俺?は随分と母親な豪快の元で暮らしていたようだ。

まー一人称はそのままでいっか。


ってか、ってどれだけ言葉の種類が多いんだ?

自分を指す言葉だけで、僕のには膨大な量の単語が入っていた。

その中で一番一般的で謙虚なやつを選んだら“僕”になったが、他にも俺だとかワシだとかアタイなど、拙者などぼくちゃんなどとんでもない数の量だ。


新しく入ってきた知識の量が、通常の生活を送るだけのためだとしても量が尋常じゃない。

そしてそれを全部記憶しておく容量がエグい。ああ、文法にもうちょっと気をつけなきゃ、守護と地頭・・・主語と述語が二つ以上ある文とかわかんなくなるなぁ。

ああ、似た言葉もありすぎだろぉぉぉ!!!!

あー、感情が溢れたときはあーとかおーとか言って語尾ものばすのか。めんどくせぇな日本語。

あーもう、と頭を抱え込む僕はしかも、もっと尋常じゃない知識がいっぱい書いてある部屋のど真ん中にいる。・・・なにって。真ん中でいいじゃん。中の真で真の中なんだから、真ん中以外に真ん中なくね?なんでそこ強調する必要あんのや?邪魔な音つけんなその音の使いどころ微妙に一瞬迷いそうやわぁ!!

というかこれがか、別言語じゃん。あーめんどい。

後回しでよさそうだから後に回そ。


「・・・。」


・・・一旦おちつこ。

を使って


すー、はー。

あー呼吸って、の二段階で一回なんだ。「表と裏」みたい。


ちなみに僕は今、身体のありとあらゆるという部分を曲げに曲げるなるポーズをとっている。

自分がどうなっているのか、もうわからない。


自分がどうなってるのかもわからないのに、一生このままとやらもやって生きてくのかっ!

やってられん!


ぼふっとなるものに顔をつけた僕は、


「・・・これが、。」


口と鼻からということは、どちらもふさげば死ぬということだ、

ということに気づいた。

人間ってなんて危険な生き物なんだろう。

命を守るために、顔の周りを死守することにまずは徹しよう。

そう決断した、転生(?)初日。


・・・てかなんで鼻のあなは2つ?2個?

あれ、数え方ってどっちのほうがいいんだ?

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目覚めたら、人間になっていた・・・んであってる? トてら @totetotetotete

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