36回(実質32回)お久しぶりですね(震え声)
部屋がっ、寒いっ……。
紅葉してないイチョウ並木を抜けて、駅前はクリスマスイルミネーションの準備と思しき張り子の何かが設置されつつある地元……今何月? ってなってます。
『令和ちゃんは手加減を知らない』とどこかで見ましたがマジで加減を知りませんね。
はい、そんな感じで2ヶ月ぶりです。
今更夏アニメの感想まとめをやることになんの意味があるのでしょうか。
それでもやります。なぜなら、秋アニメの感想もついでにやりたいから!
・ラーメン赤猫
日曜深夜の見逃し配信を見てたので放送リアタイ勢ではなかったのですが、毎週のシメとして非常に心地よい気持ちで布団に入れるアニメでした。(飯テロとしての威力も相当高かったですが)詩羽さんにボーカルが変わってからの水曜日のカンパネラはこの番組のOPから入りましたが、今では水カンの曲を何かしら1度は聞くほどヘビロテ枠入りしました。
ジャンプ+での連載を放送中から追い始めて、毎週楽しんでます。
・逃げ上手の若君
テンポ感が非常に心地よいアニメだな、と思いつつ「なぜジャンプ原作で日本刀が出てくると人の命がこんなにも軽く、血しぶきが水芸のようになるのか」と思いながら見てました。
時代背景的に「鎌倉殿の13人」などの命の軽いノワール色の濃い作品で免疫ついてなかったら途中離脱してただろうな、と思います。
ショタ萌えアニメとして評判の本作ですが、個人的にはガラの悪い少年声の悠木碧さんの声帯すげえ、という印象が強いです。(これを執筆中、nikkeというソシャゲのシーズンSSR枠で病みナルシスト不思議ちゃんのCV悠木碧キャラが居まして、そっちとの落差にほうけてます)
・異世界スーサイド・スクワッド
和製DCコミックアニメというと『ニンジャバットマン』という名作が存在するせいか、少々期待値高まりすぎていたかな、と感じる作品。別にスーサイド・スクワッドでなくてもいいのでは? と思うくらいに無難すぎる「コラボ異世界モノ」な感じの作品でした。
多分これは映画版(ウィル・スミスやマーゴット・ロビーの)スーサイド・スクワッドの凄みに私自身が引っ張られすぎていたせいもあると思います。
・ニンジャカムイ
ラーメン赤猫と同じ制作会社の作品。(ついでに言うと主人公のヒガンと赤猫の店長の文蔵さんは共にCV津田健次郎さん)
アメリカ風の景観やキャラデザを大事にしていてアメドラ好きの私好みではありました。そしてラーメン赤猫の猫たちがフルCGであるのと同様に後半の戦闘の主役のパワードスーツがフルCGの動きが気持ちよかった、というのが主な感想です。
(個人的にどうしてもフルCGでパワードアーマーでニンジャというと、warframeという洋ゲーがよぎってしまい、それと比べるとちょっとデザインやCGモーション見劣りするかな、などと思ってしまいました)
話の内容自体は任侠風の現代ニンジャに近々未来SF色を少しつけた抜け忍復讐劇。ただ「第1話の主人公の自宅襲撃が復讐劇としてはピークだった」と感じてしまうくらい、淡々と物語が進む作品でした。
・しかのこのこのここしたんたん
そう、流行りをとうに過ぎたネットミームのあのシカアニメです。
アレ以上でもアレ以下でもありません。そのくらいの学園ギャグもの。
東京都日野市要素が思ったほど濃くない(重要)。(それを言い始めたら『吸血鬼すぐ死ぬ』の新横浜要素も薄いじゃないか、という話になりますが)
……まあ南多摩地区なんてサンリオピューロランドくらいしか誇れるものありませんしね。(※この文章を書いている私も東京多摩地区の民)
ラーメン赤猫と併せて、今季の二大ブラッシングアニメ。そして主人公のしかのこのこのCVの潘めぐみさん、放送と同時期に『NCISハワイ』という法執行機関系アメリカドラマで声低めの大人の女性役を吹き替えを見ており「地声は一体どこなんだ……」となってました。(なお、推しの子は見てません。見てたらもっと混乱してると思う)
・ATRI
後になって振り返ると、かなり真面目に世界観構成をした作品だったなと思う話です。
本作は地球温暖化が進みきった未来の話。地球温暖化というと「極地圏の氷が溶けて海面上昇する」という話がありますが実際はより深刻で「海水温が平均的に上がる分の海水の体積膨張」が発生し、海抜数メートル地帯は世界規模で水没すると言われています。
また日本は原子力発電所は、原子炉冷却に海水を使う(もちろん排水が放射性廃棄物化しないように、間接的な冷却に使う)都合から海沿いに近い地域に作られる傾向にあり、そのために電力枯渇問題を抱えている、という……作中では潮汐を利用した水力発電を自作するというくだりまであります。
結末は完全にSFラブストーリーでしたが、対話型AIに人間性を感じたりするような現代においてはヒューマノイドを異性として意識するという物語の作りも十分現代において説得力のあるものに思えました。ただキャラクターの性格づくり、ヒロインのガイノイドの外観設定年齢が中学生くらいにしか見えなくて完全に犯罪臭がするという点と、「OP・EDが秋元康のグループ」という点を除けば不満はない作品でした。
・デリコズ・ナーサリー
現在進行系で後期放送中です。原作が「寄宿校+吸血鬼の耽美な学園モノのシリーズ演劇」という点を踏まえても、近代舞台モノとしてそこそこおもしろいと感じています。
ただ、この作品を呼び水に舞台公演に客が引っ張れるか、というとちょっと疑問を感じます。
そのくらいアニメ作品としてキチンと収まりよくまとまってるんです。
OPが中島美嘉で「ああ、この人は相変わらずKERA(往年のゴスロリファッション雑誌)みのある世界観でやってるんだなぁ」などと感慨深いものを感じています。
ただ、当初思っていたほど育児育児した作品ではない、とも感じてます。子供がそろって家出して悪役のアジトで保護される、という子供を狂言回しにつかった展開などは面白いと感じますが、子供はあくまで脇役、物語を動かす装置という感じがしてしまうのが残念なところ。
……ここからは今季見ている作品になります。
(放送が終わってしまった地上波ドラマも含むので、量は多いですが、できるだけ短くまとめてみます)
・ベイビーわるきゅーれエブリデイ
映画シリーズ、ベイビーわるきゅーれの地上波版です。テレ東深夜枠だけあって、食事シーン多いな、というのがまず抱く印象。映画としてはチルでだらだらとした滑舌の悪い掛け合いが心地よい作品だと思っていたので、そういう成分がちょっと物足りない。
次にアクションシーンは安定のベビわるシリーズ、という感じ。今回は特に主役二人のアクロバットに近いコンビネーションの描写と拳銃でトドメを差す時の冷徹な沈黙感の落差が良かったです。
最終回(※これを書いている11月20日25時放送)はそれらから解放されて、とにかく「日常のある殺し屋」に振り切っており、この二人の関係性からしか得られない成分に満ちた良い回でした。
(個人的な話として、11月20日はトランスジェンダー追悼の日ということもあり、SNS界隈で精神的に荒むものを目にして傷心状態だったのが、この最終回で「慰められた」と感じたほど)
主役の一人のちさと役の髙石あかりさんが来年後期朝ドラヒロイン就任ということで「次回作は一体いつになるのか……」と少々遠い目になっております。
・ダンダダン
これもジャンプ+連載作品ですね。スタジオSARUの山城監督らしく非常に色味が濃く丁寧に良く動く画が印象的。7話を見て、号泣しました。本作、都市伝説系妖怪がかなり精神を抉ってくる背景を抱えており、それを往年の故・今敏監督作品並みの生々しさで見せつけてくるのがたまらんです。
あと声優陣の芝居がかなり振り幅ひろくやっていて心地良い。
・青の祓魔師
こちらも7話目まで見ました。掲載誌が違うだけでこんなにも命の重みが違うのか……と軽く面食らうほど(※ジャンプスクエア連載)ちゃんと命を粗末にしない話を作ってて好きです。
八郎太郎編はまだ暑い頃の放送ということもあり、雪景色が心地よく感じました。
・魔法少女リリカルなのは
劇場版を30分枠ずつに切ったシリーズ。令和になのは…?と思いつつも、
今季は他に2本オルタナティブ魔法少女モノを見てるので、その原初もおさえておこう、ということで惰性で見てます。キャラデザがみんな目がでかい。あと最近の作品と違って外国語要素好きの平成期の作品、って感じがバリバリしてます。
・アクロトリップ
『りぼん』連載「ローカル魔法少女のファンの女の子が貧相な悪の組織の幹部になる」というオルタナティブ魔法少女モノのギャグ作品。戦隊モノの悪役シリーズなどはマンガ作品もアニメ作品もカクヨムにもある感じですが、魔法少女、しかも小中学生女子向け掲載誌というだけで個性を放ってる作品。
ゆるいです。とにかくゆるい。今季の日常系枠といっても差し支えないレベルのゆるさです。
・株式会社マジルミエ
ジャンプ+連載、オルタナティブ魔法少女モノです。
こちらはベンチャー企業お仕事モノとしての魔法少女作品。社会人なので既に少女じゃない、というのはいうだけ野暮な感じの作品で、話の作りとしては以前見ていた『アリスギアアイギス』の原作メインストーリーからドロドロした陰謀群像劇感を抜いて、さっぱりした令和のお仕事モノドラマ風に仕上げた感じの作品。
原作をある程度読みましたが、正直色々と原作のほうが描写がわかりやすいです。
しかし、変身バンクがある、ただそれだけでアニメ化した意義があると言っても過言じゃない感じの何かは感じます。主人公のCVがファイルーズあいさんなのですが、ジョジョの徐倫とは同じ人とは思えないくらい新人社員してます。
・BLEACH 千年血戦篇3期
……さすが元祖、キャラの命が爆安のオサレマンガ……一体何クールやる気なんだ……
概ね、そんな感じです。(要するに、ほぼ惰性で見てます)
・百姓貴族二期
安定の百姓貴族、風刺系を省いて放送的に問題ないものを選んで流してる感じです。
・仮面ライダーガブ
ここからは実写作品になります。(特撮を実写と言い切る勇気)現在11話まで視聴済み。
たぶんちゃんと仮面ライダーを見たのはフォーゼ以来だと思います。実に13年ぶり……。
ここまではライダー怪人人間、全部かなり好きです。まずライダーの身体能力が「現実的に想像できる強さ」という新鮮さ(従来の「ジャンプ力40メートル」みたいな世界観って、シン・仮面ライダーくらい見せてくれないと今ひとつ実感できない)。しかもそれが変身後だから強くなるわけではなく、主人公のショウマの場合、「異世界人でグラニュートという怪人と人間のハーフだから」という説得力。その変身後もここ数話で登場したペロキャンフォームまでは「悪の戦闘員」格に相当する「眷属」とタイマンでいい勝負するレベルという脆さ。
話の作りも地に足がついていて、例えば子供の登場人物が不審者に遭遇したら防犯ブザー鳴らしたりする生々しさ。そして怪人上層部に「オレっ娘と男の娘の双子」やら、「ハイヒール込みで身長約190センチのハスキーボイスの武闘派お姉さん(※オネエではない)」という、思春期だったら性癖歪みかねない属性盛り合わせ。少なくとも地上波放送分は完走したいと思います。
・爆上戦隊ブンブンジャー
怪人キャラデザインが島本和彦ということで、いわゆるクソ野球回と呼ばれる第23回を見て見事な逆境ナインオマージュに舌を巻いた上で、島本先生本人登場回くらいから本格的に見始めました。サンシーターという三馬鹿常連怪人が大好きで見てます。
残り1クール強で終了ということで話を畳に来てるのか、結構佳境な感じで面白いです。
エンディングが地味にいい歌詞で励まされます。
・ウルトラマンアーク
ウルトラマンブレーザーからの惰性で見てるのですが、今どきの感覚ってこんな感じなのかーと軽く異文化を学ぶような心持ちで見てます。ただ、ウルトラマンアークが想像力が武器ということで、かなり何でもありな戦闘ぶりに少し戸惑ってます。
ニチアサと違いこちらは半年放送。現在ブレーザーコラボ展開中で、ブレーザーでは一貫して「実はいい子」だったタガヌラーという怪獣がまるでイナゴのような扱いを受けていてちょっと哀しいです。
・無能の鷹
成人女性向けマンガ誌『キス』連載。6回まで視聴済みです。
外見のカリスマ性特化で中身はとんでもなく仕事のできない女性新入社員とその配属先の営業部が舞台のお仕事モノギャグものです。
最初のうちは「これはちょっと……ルッキズムや容姿と中身が一致しない(例えば日本生まれ日本育ちの非アジア系ルーツの)方を馬鹿にした感じの作品なのかな……」と眉を顰めていましたが、3回を過ぎて社内の人間模様にピントが広がるようになってから、かなり楽しめるようになりました。癒やし枠です。
……気がつけば5000字越えてますね。次で視聴中のものはラストです。
・それぞれの孤独のグルメ。
井之頭五郎+その回ごとに同じ店に入った違う人をクローズアップしたシリーズ。
マキタスポーツ氏出演回くらいから見始めました。(彼の出てるラジオを定期的に聞いてる)
次の回の人物への繋ぎや、その回ごとの人物の背景の掘り下げが適度で、食い物番組として以上にそちらの上手さを楽しみに見てます。
だいたいそんな感じでしょうか。
実はプロレス関連はほとんど追えていません。
まずカクヨムコン向けの原稿を書き始めた結果、生活サイクルがかなり乱れており、試合がある日、試合のある時間に起きてられません。
かろうじて東京女子は『ネクジェネトーナメント』という若手のトーナメントの勝敗は把握してますが「プロレスは人気が正義」という言葉をまざまざと見せつけられる展開になっております。「プロレスってやっぱり筋書きあるんかなぁ」とかぼんやり思ってしまう感じになってます。
我闘雲舞は団体名をチョコプロに変えました。広海カホ選手は順調に団体外の経験豊富な選手と試合を重ねており、腰を据えて育てる気なんだな、というのをまじまじと感じる具合になってます。
だいたいそんな感じです。
カクヨムコン向けの新作はまだ初稿が半分も上がってません。ヤバいです。
それでは、次は年明け前に更新できたらしたいところです。
日常の断層。 たけすみ @takesmithkaku
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