02. 夏のおわりに――One-Line Poems

少年がふった虫とり網をかわしたトンボのため息



少年が麦わら帽子をかぶりなおすと押し花としわのよった手



少年の影が未練がましく去りゆく蝉の音にしがみつく



夏のおわりに夏のおわりに夏のおわりに……



秋は吹けないくちぶえを鳴らしてのんびりとくるのかしら

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ふわっとした 紫鳥コウ @Smilitary

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