第4話 都合よく
タケルは最後にカスミの母親に挨拶をしてカスミの実家を後にした。
そしてすべてのことをハナに話して二人は正式に付き合うことになった。
おわり
物語は終わりだが最後に話したいことがある。
なぜ同じようなことが起き、新しいパートナーとの出会い方も一緒の二人の結末がこうも違うのか。それはタケルのほうが自分に都合がよく生きているからだ。カスミは自分を責めた結果彼に自身を恨ませ、悩んでいたところをはねられた。一方タケルは自分のせいだと思いつつも心のどこかで自分を許し、前を向こうとした。タケルが見た夢の中のカスミはタケルが作り出した妄想の中のカスミに過ぎない。
結局都合よく心のよりどころを見つけられる人間だけが前を向けるのだ。
だからこの物語のタイトルは「愛情の都合」なのだ。(今思いついた)
愛情の都合~変わりゆく愛~ 坂田一景 @sakataikkei
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