一冊の本が育む、未完成の恋。

短編ではあるが、伝えるべき要所はきちんと押さえてあるので、
サラッと読みやすく、なおかつ分かり易い。
一冊の本をテーマとして、繰り広げられる青葉のような恋。
思春期のトキメキを思い出しながら読み進める、
枯れ葉が小枝から去っていく物悲しさを味わう。

まるで季節の移り変わりにも似ているだろうか。

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