第3話 泥棒?

 爆発音がなった方向に俺たちは行ったが、なんということだ。もう警察官や消防士が来ていたのである。そしてこの爆発音は、火事であったのだ。なんという対応なんだ。俺はとても感心した。全てはこの近未来の技術なのだろうか。何とせよ、俺が住んでた過去の時代とは大違いだ。しかし、なぜこんなにも速く来ることができたのだろうか。テレポートしてきたのか。それとも、車自体が速くなったのか。想像もつかないものだ。それにしても、2335年は凄いものだ。

 

 新しい世界に来てから1週間後。


 私はもう一度考え直してみた。ここは地球に似た異世界なのか、それとも未来なのか。謎のクリーチャーはうろちょろしてるし、異世界の可能性もある。しかし前の地球ととてもよく似てると考えると、未来の可能性のある。じゃああの謎のクリーチャーはなんだ。人間ぐらいのサイズで、機関銃を背負っていて、犬が2速歩行しているみたいだ。政府が作った物なのか。もっと情報があれば、異世界か未来かわかるし、謎のクリーチャーの正体も分かるんだけどなぁ。

 そんなことを考えていたら家の玄関までついてしまった。しかし俺はここで異変に気づいた。扉が開いているのだ。確かに俺は鍵を閉めたし、閉め忘れるわけがない。もしかしたら、泥棒やらが入ったのでは…、ど、どうすればいいんだ。こんなことは初めてだ。警察を呼んだ方がいいのか、でもただの鍵の閉め忘れならどうする。こんなところでグダグダしてても意味がない。ゆっくり家の中に入ろう。俺は音を立てないで家に忍び込んだ。ゆっくり、ゆっくり、気づかれないようにリビングまできた。その時、誰かの影が窓にうつった。

そして、泥棒?と目があった。泥棒?は20代ぐらいの女性で、スリムな体つきだ。泥棒?は驚いてぶっ倒れた。しかし、すぐに立ち上がり、俺に話しかけた。

「こんにちは、セトラフさん。」

なんと泥棒?は俺の名前を知っているようだ。もしかしたらセトラフの友達なのかもしれない。

「私のこと覚えていますかね。。。」

ここは、忘れたと言うのが正しいのだろうか。まあでも、覚えていると言ったら言ったで面倒くさくなりそうだ。

「すまんがな、お前のことは一切覚えておらんな。」

俺は言った。

「そうですか、、、まあ。だいぶ前のことだから忘れていて当然ですよね。」

俺は前のセトラフではないから、お前のことは一切知らんのだな。

名前も、顔も、性格も。

にしても、なんて話したら良いのか分からんな。この場をどう乗り越えるかが今は重要だ。

「あの、私、と言います。」

「中学生のときの同級生です。」

なるほど、同級生だったとはな。こんな可愛い子がいたならすぐに告白していたな。

「よろしく。すまんな、お前のことを忘れてしまって。」

「全然いいですよ。だいぶ前の話ですから。」

そんなことよりもなぜ勝手に入ったのかを聞きたい。

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未来の技術使いまーす。 パセラボ @yumepa

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