第3話
あのオヤジいつの間に
こんなに美味しいケーキを作れるようになったんだ?
不思議に思った俺だったけれど、
この前見た光景を思い出し理解出来た。
それは、
あの店の夫婦のひとかけらも似ていない可愛い娘とハーフと思われるイケメンな旦那と子供が仲良く歩く姿
(そう言えば、高校生の時、
その可愛い娘をデートに誘ったら、あっさり断られたんだっけ…)
きっとあのイケメン男が
パティシエに違いない。
なるほどな。
さて、また予約するか。
俺はリピーターになった。
でも、その前に
究極のケーキには及ばないが
コンビニのケーキでも
食っとくか、当分食べられないのだから。
うっ、う、うめぇーあの店のケーキの何倍、いや、何千倍、何万倍も
「チッ、やりやがったなあのオヤジめ」
俺は、今では豚みたいに太ったあの店主を思い浮かべながら、呟いた。
【後書き】
最後までお読み頂き有難うございました。
この話は、「我慢すればその努力が報われる」という話でも
「アイデア次第で売れない店が儲かる」
という話でもありません。
沢山の美味しい物を食べ続けた結果
食べて美味しいと感動することが
なくなってしまった人へ
それを取り戻す為に私が考えた方法です。
でも、実証されていません。
なので、私は3年3ヶ月3日後の誕生日の
為のケーキを予約しました(*^-^)
究極のケーキは、いかがですか? maris @marimeron
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