このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(346文字)
飼い猫の死は、逆説的に、我々飼い主に生を想起させる。そんなエッセイ。読んでいて、久しぶりに、長生きの果てに無惨な姿で死んだ飼い猫のことを思い出した。また、「冒険」に出かけたまま、戻らぬ黒猫のことを思った。元気にやっているだろうか。という風に、読み手を追憶にひたらせる、よいエッセイ。
生き物を飼うということは最後まで責任を持つということ。そのことを再認識させられた作品であった。読みやすく、誰にでも勧められる。
最後の辺りは、読んでいて辛いものを感じました……(´;ω;`)