『プラチナの季節』を読んで 高梨紅

頭野 融

『プラチナの季節』を読んで 高梨紅

 この話は岸和田まなが中学入学前の春休みのことを回想する短編だ。まなは中学生になるんだから今までとは違うことがしたいと考えたが具体的なことは何も思い浮かばない。私も来年で中学生になる。小学校とは違うんだという意識は共感できた。

 結局、まなは何もできずにいた。せっかく思い立ったことも実行できないのかと自分が嫌になっていた。春休み最終日、家族で行ったショッピングモールで彼女は指輪を見つけた。数百円のプラチナがまなを満足させた。

 翌日彼女は入学式に指輪をつけていき早々に怒られた。リングがあだ名になった。まなは指輪のおかげで友達ができたと喜び、春になると必ずプラチナの指輪を買うことにした。

 まなは指輪のおかげ、と考えているが私はそれは違うと思う。何か新しいことをしたい、変わりたいと思い実行できた結果の指輪なのだから、彼女自身のおかげに他ならない。私も自分の決意と行動で人生を深めていきたいと思う。

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『プラチナの季節』を読んで 高梨紅 頭野 融 @toru-kashirano

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