第2巻

その後 俺は城にある自室に戻って眠りにつくことになった。この二週間程 俺はずっと城にいて 俺は城にいる人たちの話し相手をして過ごしてきた。

俺はラミアと一緒にお風呂に入りたくなかったので一人で入っているとそこにラミアとリゼとラニアの三人が入ってきて、ラリアは「ユウ君と私 いつも一緒に入っているんだ〜羨ましいでしょう。」とか言っていたが 俺が断ろうとすると、ラミアが俺に向かって「ユウ君が私の裸が見たくないっていうのならいいんだけど、ユウ君はどうしたい?ユウ君がどうしてもって言うなら、見せてあげてもいいよ。それに ユウ君が見たいっていうんだったら私の裸もユウ君に見て貰いたいかなぁなんてね」とかなんとか言われてしまい 俺がどう答えればいいのかわからずに 無難に誤魔化そうと思っていたところ、ラリアはお構いなしに脱ぎ始め ラニアとラティアも脱ぎ始めたので俺は仕方なく俺一人だけ浴槽に逃げるような形で入り込み、ラリア達はそのまま入って来たので俺は ラリアにお願いして出て行って貰った。俺はお湯に浸かりながら これからの事を考えようと思っていたら いきなり浴室に入って来る人がいて、俺はビックリして、すぐにお風呂から出た。

その入ってきた人物はラニアとラゼと、ラフィアの三人で三人とも何故かタオルを持っておらず 生まれたままの姿になっており 三人のうち 二人はなぜか俺を見て微笑んでいた。

「ユウ様、今日からユウ様にこの城の案内をする事になったのでよろしくおねがいしますね。では早速行きましょうか。」と言われて 俺は強引に連れて行かれてしまった。

まず最初にラミアの部屋に行ったので、この前と同じ部屋に連れて行かれた そして 何故か俺とラリアは椅子に座ってラリアはラミアの横に立っていた。ラリアは俺とラミアが話しているのをニコニコと眺めているだけで、会話に混ざったりしなかった。それから暫くすると、ラフィアともう一人の女の子が部屋に来て「ラミリアと妹のラミナです。どうぞ 仲良くしてくださいね」と言われたので、「こちらの方は誰ですか?この国の人ではないですよね?」と聞いたが返事がなく困っているとお姉さんのような雰囲気の子が喋った

「初めましてユウくん わたしはこの国の王女をやっています 名前はラミクです よろしくおねがいします 今日はユウくんに色々と教えに来たんだよ。だから今日一日はユウくんをこの国の人達に紹介するためにお仕事をお休みさせて貰いました。だから今日一日は私達がユウくんを独り占めだよ。」と言われてしまったのだ。

俺達が今居るのは自分の住んでいる場所だが そこは俺が知っている場所では無くなっていて 綺麗な家や店が沢山建っていた。そこで 俺は ラニア達に服を買ってあげる約束をしていたのを思い出し 洋服屋に向かったが、何故か女性物専門の店に行くことになり俺はかなり焦り始めていたがラニアは嬉しそうな顔をしながら歩いており、何故かラリアまでも楽しそうだ。そして 俺は二人に連れられてとある場所に連れて行かれた そこに着いた時はとても衝撃的であった。何故ならそこは武器を売っている店でしかも 俺はそこで刀を見つけたのだ。俺はその刀を手に取り鑑定をしてみるとそこには伝説級となっており値段を見ると50万エルと書いてあった。俺はそれを買い取ってもらおうとしたが、ラミアはお金が無いらしく 俺がそのお金を払うと言ったがラミアは頑なにそれを嫌がる 俺はラミアを説得しようとラミアが欲しいものはなんだと聞いてみた すると ラミアは俺との子供が欲しく ラミアは俺と子作りをする事に決めたようだ。しかしラミアは自分が王族だから 俺の事が気に入らなかったらしいが俺は気にしないと言い俺はラミアと寝る事になり俺はラリアに頼んでラリアもラミアの事を俺に任せてくれるように説得してくれたので俺はラミアとの子作りを始めることにして、ラリアが「じゃあお風呂に行くよ〜」と言って 何故か ラリアまでついてきて そしてラニアが何故か俺の隣に座り 俺はもうわけがわからなくなった。俺は二人の相手をしているうちに疲れて意識を失ってしまった 目が覚めると朝になっていたので俺は服を着て 昨日の事を考えることにした。

まずラリアは俺にラミアの子を産ませて国を継がせるために俺はこの国に連れてこられ 俺はラリアから子供を作る為に抱かれるという事を言われたのだろう でも それはラリア達の意思ではなく俺が勝手にこの国について行ったのが悪いのである。だから 俺が文句を言う権利はない。

俺はそう思い俺は部屋から出て行こうとすると、ラニアとラミアに捕まり そして俺は何故かラフィアの所へ行くことになって 何故か今俺は、俺に抱きついて眠っているラフィアを見ながら、何故こんな状況になったか考えていて、その横では俺に抱きつき幸せそうな顔をしているラリアがいた。俺はなんでこんなことになっているか考えるが何も思い出せなかった 俺は目を瞑って眠る努力をしていたが ラフィアが目覚めてしまい俺はラフィアに「おはよう ラフィア」「うん おはようございます」と言ってラフィーは起き上がり、そして俺の顔を見て「どうしてラフィナがいるのでしょうか?もしかして 私が眠っている間にラニアちゃんとラミリアに何かされたのですね!そんなことは絶対にさせません!」とかなんとか言って、ラリアの方に視線を向けた瞬間 ラリアにビンタされて気絶してしまい 俺はラリアに事情を聞くために、ラリアを揺すって起こそうとしたのだが なかなかラリアが起きなくて俺は仕方がないので 俺はこの部屋を出て行こうとするが、何故かドアには鍵が掛けられていて開けれなかったので 仕方なく窓から出ると そこにはラリアの執事が立っており俺はこの城の中に戻らされ 俺はお仕置をされる事になって 俺はラニアとラミアにお姫様抱っこされて、ラミアの寝室に連れて行かれてしまった

「ねぇラフィア、あなたにお願いがあるの」

そう話しかけてきたのは 私の双子の妹であり。

そして私の親友でもある。ラリアだった。

「なぁに?ラリア なんでも言ってくれていいよ。ラリアはラフィアナの大切な人だから何でもしてあげちゃうんだよねー。で、何をすれば良いの?」

「ありがとうラリア じゃあね。まずラニアにお願いしてラニアの婚約者をラニアから引き離すこと。それと ラミレアの婚約相手を見つけてほしいの」

私はラフィアの話を黙って聞く事にした

「それで その後は ユウくんがお仕事を辞めても 問題無いくらいの資金を手に入れる為の準備を始めましょう。」

そんな話を聞いて 私が口を挟まない訳がない

「ちょっとまって、そんな事して大丈夫なのかしら、確かにこの国はこれからもっと発展していかなきゃいけないからラフィアの考えている通りに事は進んでいっているけど、ユウ君の気持ちもあるのに 勝手に進めてしまうのは良くないと思うんだけど、ユウ君に相談しなきゃダメだよ。きっと この話を聞いたらユウ君困っちゃうし」と言うと ラフィアが急変し 怖い目付きになり「いい加減にしなさいよ!!あんた ユウさんの優しさをなんにもわかってないわね!あんな 優しい人をこれ以上苦しませるつもりなの!?そもそもね。

ラフィア あなた ユウ君とずっと一緒に居られると思ってるの、違うからね、ユウ君はいずれは私達の元を離れて、この国から出て行く。その時 あなたはどうするのよ」と言われた 私は その言葉に反論しようとしたのだが。その前にラフィアに

「だから あなたのその性格が邪魔なの。それに これから ラリアにユウさんが私達の事を教えてくれたんだけど。ユウさんって、この国を出た後は、あの人の元に帰るんですって、それに ラティと、あの人に告白されたみたいだけど それも断るみたいなの、理由はよくわからないんだけど、とにかく、ユウさんは 私達の物にはならないの。ラフィナは それを理解して、これからの行動を決めなさい。ラフィナの気持ちは嬉しいし、ラニアもユウくんと結ばれたいと思っているのもわかる、でもね。

これからの未来は私とラリアで決めるの。わかった?」

と言われてしまい、私は ユウ様と一緒になれる。そう考えていたが ユウ様はこの国から出たら別の女の人と暮らすと言っていたので、私は頭が真っ白になってしまい 気が付けば涙が出ていた。ラフィはそんな私に近づいてきて ラフィーの胸で泣く事しか出来なかった それから少し経って、やっと泣き止んだ後、ラフィアに「とりあえずラリア まずは ラフィアに頼まれた件からやりましょう。ラフィア ラミシアの相手の候補者を探すように手を打ってくれる?その人達の事は調べ終わってるんだ。ラリアにその情報を教えるから」

と言われたので、私はラリアにラリアが持っている情報を貰い。それを元にユウ様の元に行き ユウ様にお仕事を休むように伝えたが。やはり ユウ様はお仕事を頑張ろうとするが それをラニアが止めてくれ

「ラフィア。ユウくんが休んでくれないのなら、ラニアの出番だよ。ユウくんに強制的に休みを取らせる。」

と言って、ユウ様に無理やり眠らせたので。

「ユウくんに無理させた罰だ」と言って 私も、その日一日は一緒に過ごした。ラフィアは「じゃ またねラリア。ラニアによろしく。私はラニアを叱っておくから。ごめんなさいね。ラニアも もうそろそろラフィアを怒らないといけなかったのに、私のせいで、こんなことになってしまった。ラフィラ、もし良かったら 今日はここでラフィアの帰りを待ってあげてくれるかしら。」と言い残し どこかに行ってしまったその後。私は 自分の部屋に行きラニアの部屋に行ったが。そこには 既にラティアがいてラニアに説教していたのであった ラフィーナがこの国に戻って来てから1年が経ちましたが未だにラフィアナに会えておりません それどころか 最近、ラニアが私を避けているのです。理由を聞いたところ。「ラミレア 悪いけど。もう少し待っていてくれませんか。ラフィアはもうすぐ帰ってくるはずですので。それまでにはラフィアナを連れて帰ってきますので」

そう言われてしまった。ラフィアの身に何かあったのではないかと心配で夜もまともに眠れませんでしたが。ラフィアと再開できた時に。疲れて倒れそうになっているラフィアを支えようと心に決め 今は、ラフィアナが無事に戻ってくることを願いながら この国のために尽くすことだけに集中しようと考え 毎日頑張って働いている そんなある日 ラフィナと久しぶりに会うことができ 私が抱きしめてあげると。何故か、ラフィナの身体が以前よりも細くなっており 私は驚きながらも。その理由を聞き出すと。

なんでも ラリアは今。お姉ちゃんに呼ばれていて不在だが ラニアが帰ってきたらしく。それで、ラフィナとラミレアを2人っきりで会いたかったらしく そして、私がラフィアに事情を説明し、ラフィナはラリアの言いつけ通りに。ラミレアとラニアを部屋に入れて ラフィラとラリアがいない状況での話をすることになった そして、話が始まって 最初に言われたのは「ごめんね。ラリア 私 ユウくんの事諦めようかと思うの」その言葉に ラフィアは動揺しており その反応を見たラリアが続けてこう言ってきた

「やっぱりラフィアでも驚くのね。だってラリア達は今までずっと一緒に育ってきて、でもね。私にはどうしても勝てないものがあったの。それがね。」

そこで、ラリアは 私の方に顔を向けると。私は ラフィアの表情の変化を見て察した

「そう。それはラフィナがユウくんと愛を交わしていることなんだ。ラフィアナの言う通り。私もね。初めて好きになった人はラフィーだった。ラフィーとは結婚までしたかったんだけどね。私が王女じゃなければって何度も考えたわ。ラフィーと結婚出来る立場なのに、出来ないってどれだけ辛いことだと思う?私は耐えられたわよ。愛するラフィーが幸せになってくれることが嬉しかったから。」

(うんうん そうなんだよね。本当にそうだよね。この国の人達は皆優しいんだよ。特に、私達が結ばれないってなった時の、ラニアの反応にはびっくりだったよね)

「そして、私ね。実はラフィアがこの城に来てからは、ずっ〜と考えていて決めたことがあるんだ」

そこまで話が進んだ所で ラフィアの事をラリアに任せ 俺は俺で、ラミレアとの会話に集中する事にする

「あのさ。ユウさん。私。ユウさんが好きだよ。多分、出会った時から ずっと。」

ラミレアは突然 真剣な眼差しをこちらに向けながら。

俺に対して告白をしたのだ

「ありがとう でも 君のその思いに 今の俺は応えることが出来ない。君も、俺とラフィラがどういう関係かわかっているだろ?それに 君は、ラティとも仲が良いじゃないか。君の想いに応えられない以上。ラフィラに申し訳がないんだ。ラフィラが、俺の事を好きなのも知ってるが。俺には他に想っている人がいて、この先もその人以外には興味を持てないだろう」と言うと。

ラミレアは悲しそうに「うーん やっぱり、そうなのかあ。残念だけど。しょうが無いね。でもね。まだ、ユウさんの事を諦めたわけじゃないよ。ユウさん。あなたは いつか私に振り向いてくれると信じているからね。それにね。ラフィーにも言ったんだけどね。私達3姉妹はこれからもっと仲良くなるから、その時が来るのを待ってて欲しいの」

「わかったよ。君が、俺を嫌いでは無いのはわかっていたし。君は俺にとっても、大事な友達の一人だ。君の気持ちに答えられず すまない。」と言うと。

「良いって事ですよ。それよりも、そろそろ。私の事はラミで呼んで欲しいんだけど。ラリアとラフィアの事はラミアって呼んでいるんだよね。私もユウくんと特別な関係を望みたいし。お願いできないかな?」

「分かったよ。ラフィアの妹であるラミも。大事な家族だしな。」

「ふぇ?私。ラリアの姉なの?私のほうが年上なのに?」と少し不満げな顔を見せてきた。

「まぁ そんなことはいいんじゃないか?これから 宜しくな。ラミー」

すると彼女は満面の笑みを浮かべ 元気よく

「はい!ユウ様!」

「なるほど。ユウさん そんなことをラリアに言ってたのか 確かに私とラミシアは、ユウさんの事が好きだしね ユウさんがラフィアを選ぶなら応援しようって二人で決めていたけど ユウさんはラフィアとラリアのどっちと結婚するか迷ってたりするのかな?」と そう言い始めた。

そんなラフィナの発言を聞いていたラミレアも、自分の意見を口にした

「ラフィーナ 私からもお願い。私は、ラフィアナのことも、大好きなの。ラフィーナが ラリアのことを好きなように。私もラフィアのことが好きで、大好きで、愛してる。」と真剣な顔をしてラフィナに自分の考えを伝えようとしていた。しかし そんなラミレアに対し ラフィナは。

「私から言えるのはこれだけなの。後はラミレア 貴女自身でラリアに聞きに行くといいと思うわ。ユウ様の口からではなく、ラリアから直接聞いた方が、お互いの為にも良いと思うの」とラフィナは 少し厳しい言い方でラミレアに伝えた。ラフィナのこの言葉を聞き ラミレアは自分の中にあった疑問が確信に変わったようで 覚悟を決めた様子で

「分かりました。ラフィーナー 教えてくれてありがとうございます。後 私も、少し用があるので。少し出かけてきます。それでは、失礼します」と言って その場から離れようとしたのだがラフィナに呼び止められた

「待ってラミ。どこに行くの?何をしにいくの?どうして、急にお仕事場に来たの?貴方の行動の意味を教えて」と ラフィナは質問攻めを始めたのであった。すると ラフィナに問い詰められ 困り果てたような感じで「私は、ユウくんに会いたくてここに来ました。それだけです。ラフィーは、どうするつもりなんですか?ラフィーはユウくんのことが好きなんですよね?それなら 早くしないと取られちゃいますよ?私は別に構いませんが。ただ 一つ言わせて貰えれば。私の行動が間違っているとは思えないし。正しいことだと思ってやってるだけ。だから。私が何処に行こうと。ユウくんに迷惑をかけなければ文句はないはず」と言った。

それを聞いた ラフィナがラミレアを叱るように 言葉を返す

「それはダメだよ。絶対にユウ様に近づかせない」

その二人の会話を眺めながら ラミレアが呟いた「そう それが答えなんだね。わかった」そう言い残して 彼女は立ち去ったのであった。

俺はこの日。朝起きてからラフィーナとラミアと一緒にご飯を食べる前に ラフィアのところに向かい 昨日の事を謝ることにした。

すると 意外にも、ラフィナからこんな言葉が出てきた

「気にしなくて良いよ。ラフィーナ。あの子の言うことは全て本当の事で間違いではないのよ。私達は、ユウちゃんに恋をして、結ばれているんだから、それに私達にはね、ラミアナの気持ちに応えることは出来ない理由があるんだもの。それはね。ユウちゃんが好きな人が居るからなの」と言われたのだ ラティはその事を聞いて 驚いたような顔をしながら。ラフィーの肩を掴み「嘘よね。ユウさんに恋人がいるなんて聞いていないし。そもそも。ユウさんはまだ私達を振っていないんだよ。ユウちゃんには悪いと思っている。でも私は 諦めきれなかったんだ」と言い放った。ラティの本心を聞かされ ラフィーがこう言った「ごめんね。ラティ。私は今 幸せなの。もうね。私はこれ以上は求めないし、欲張らない。私の我ままで、ラフィアの邪魔をするわけにはいかないから。私ね。決めたんだ。この先 私以外の人をユウさんに近づけさせない。私がその役目を引き受ける。ラフィアの事を一番近くで見ていて。誰よりも優しい事も知っているからこそ、私が出来ることは全部したいの。それに、私とユウくんの間に障害があるのも事実だし、それはラフィーにも言えたことでしょ?」と言われる始末だ そんな状況の中 ラフィーも。俺の事を諦めると決心したようだった

(そうだったんだね。でもね。本当にそれで良かったの?ラティア ラミリア は本気で君達の事が好きだったんだよ?)そう思っていると いつからかそこに居たラティが。

「ユウさん。ラフィー。ちょっと 二人で話があります」といきなり言い出したのだ

「わ、分かったわ。ラティ どうぞ。」そう言われ 俺とラフィーは場所を移動した。そして

「さっきはすみませんでした。ラフィ。ラミリアも本当はユウさんの事が好きなんです。でも ラミリアの気持ちは本物で、私とラフィーが、二人同時に告白して ラフィーを選んでしまったとしても 多分。ラミレアとは親友になれるって信じてるんです。だって。ラミリアはあんな子だけど。ラフィーの事を大切で大好きなんだって知ってます。そんなラミリアを、ユウさんもラフィーアも好きで、大切な人って思ってるって私にも分かるし。それにさっきは私が間違っていました。私が勝手にラミレアの事を疑ってしまったせいで。ラフィを傷つける結果になってしまい。すいませんでした」

ラティのこの発言により この先の未来で。三人の関係に亀裂が入ることを。俺はまだ知らなかったのであった

「ユウさんは。ラティの事を。ラミリスと同じくらいに大事なんだと思います。それにラティもラミリスと同じで。ユウさんに救われた一人なんですよ。でもね。ラティも、ラフィもラミリアスも。皆がみんな。ユウさんを愛しています。でも 今のこの関係は、長く続くものではないと思っていて、いつかきっと崩れる時が来るって、分かってます。私ね。ラティーはね。ラフィが、ラミリアの事が大好きだって事は昔から知っているの。だからこそ、二人がユウさんの側にずっといれるようにしてあげたいと思ってます。もちろん、私もその中の一人なのですが。これからも、私とも仲良くしてくれると嬉しいかな。あはは」と言ってくれたのだが

「ごめんなさい。私もラティがユウさんの事を大切にしているのは知っていたの。ラティア 貴方の気持ちはとても良くわかるわ。それに私も同じで。ラフィもラミリアスも、ユウくんの事が大好きで、これからも。大切にしていきたい。だから 私はこの関係で満足よ。これ以上の関係を私から望むことはないわ」

「そうなんだね。うん。分かった。分かったよ。ありがとう。私も頑張るから。だから、これからも、宜しくお願いします」と、とても悲しそうで寂しそうな顔を見せてくれたのであった。

それから、少し時間が経って お昼ご飯を食べ終え 午後からはラミレアも加え 四人での修行が始まろうとしていた。

「さて、そろそろ始めましょうか。ラティ。貴女はラフィリアと一緒に私に付き合ってもらうわね」とラフィーナに言われたラティが返事をした

「はい。わかりました」

すると

「じゃあ、ユウさん。今日もよろしくね」と言われ いつも通り俺は、スキルや技の確認を始めたのであった。すると ラティとラフィの組も準備運動のようなものが始まったようだ。そして、一通り終わった後 俺とラフィーは、お互いに魔法を使い 戦闘を始めた。すると

「ユウさん やっぱり。ユウさんの魔法の発動速度は、異常よ。私もね 一応 そこそこ魔力はあるのよ?それなのに。ユウさんの放つ魔法を見ていると 私の魔法の速度の方が速い気がするくらいよ。これは私も負けてられないわ。もっと強くならないと ダメなの」と言っていた

「私ね。ラミレアが嫌いなわけじゃないのよ?でもね。私にはラミレアに、どうしても許せない事があるの。それはね?ラティアをユウくんの傍から引き離したことよ。ラミレアにはそんなつもりは無かったと思うけど。ラミレアと私が、ラミリアのことを悪く言ってるみたいな雰囲気になった時に、私は。ラミレアが何か隠し事していることに気付いたんだけど。でも、私はね。それでも、ラミリアの事も。ラフィーアも ラミレアの事が好きで、大好きで、一緒にいて欲しいと思ってたの。だからね。ユウくんとラミレアの間に。亀裂を入れたく無かったから、私は、ラティに協力して欲しいって頼まれたから ラミレアに協力したの。だからね。ユウくんとラミレアはお互いを想って、お互いの事を信じてあげて欲しいなって思うんだ。それじゃ 私からも行くね!」と ラティの口からは思いがけないような発言が出たのだがその発言の意味を理解する前に 俺の攻撃は、既に始まっていたのだ ラティは俺に対して、攻撃をしてきたのではなかった 俺の周りにいる。精霊たちに向けて攻撃を仕掛けてきたのである 俺は慌てて精霊たちに防御するように命令した しかし、精霊達はその行動を止めようとしなかった 俺の頭の中でこんな会話が行われていた

「主よ。我らはラティに従うのは構わんが。あの小娘に我は賛同できんのだ」とウンディに言われ

「そうですねーマスターは騙されているだけです」と言い出すシルに「私達は、ご主人様の意思を尊重します」と言ったリセは俺の方を見て微笑みかけてくるのであった そんな光景を見たラティは「ユウさん どうしたんですか?なんで、私達を攻撃してこなかったんですか?」と言われたので

「なんでだろうね。なんとなく そうすべきだと思っただけなんだ。ラフィは、ラフィーのやりたいようにやるって決めてるようだったから。だから俺も、そうしようって決めただけなんだ。ただそれだけだよ」と答えた

「そっか。ユウくんならそう言ってくれると信じてたよ。だってユウくんは優しいものね。ラティアはラミレアに。私の事をどう思っているのか聞いたら。友達でライバルだって。親友だとまで言っていたのよ。ラフィとラミリアスも親友だし。私はね。三人が争う姿は見たくないから、だから、私はね。ユウくんの敵には絶対になれないの」と言い その後すぐに、自分の周りにいた全ての精霊に攻撃を指示した そしてラフィも「ラフィリア 私も、同じ気持ちなの。私は ユウくんの敵になんてなりたくはないから。それに、私とラミレアとユウくんはもう、仲間だし。三人で協力しないと この先やっていけないの」とラミレアに向かっていったのだ。そして、この勝負はすぐに決まった まず ラミレアのスピードに着いてこれなかったラティが、一方的に攻撃を受け始めたからだ。そんな様子を見ていたラミレアが、ラミティに向かって。攻撃を開始したのだ

「もう、私 我慢の限界!いくらなんでも酷いでしょ!ラフィーアのその言葉 ラティを傷つける事にしかなっていないんだよ!?ラフィーアがどれだけユウくんの事を愛していて どれだけラティの事を気にかけていて、それでどれだけ傷ついているかも分からないの!?そんなの ラフィーアが悪い訳ないでしょ!!」と怒られたラフィーはこう言い返した「ラミレア 確かに。その通りだと思う。ラティアは、ずっと前から、ユウさんの事が好きなんだよね。私もその気持ち 痛いほど分かるの。でも、私には 私の考えがあって、このやり方でユウさんの力になれればって、考えて行動してるの。だから。邪魔をしないで!!ラミレアの事は大切で大好きだけど。今は私も ラフィーリアも 自分の考えがあるのよ。私は、私で、これから先のユウくんとの時間を。私だけのものにしたいの」

ラフィーのこの言葉にラティアは泣き出してしまった だが、ラミレアの怒りはまだ収まっていなかった

「ラティが、ラフィの事を思って、そう行動している事。それは、分かってるよ。分かってるからこそ。私は、ラティの為に怒ってるの。だって 私が、ラティの立場にいたとしても 同じように考えるはずだから。だから ごめんね。私 これからラティの事を許せそうもないよ」と 今まで以上の威力を持った 水弾を放ってきたのであった すると 俺は「ラティ 大丈夫だ。俺に任せてくれ」と、ラミティの放った 水の塊を、風で受け止め 相殺して見せた

「ラティ 安心してくれ。君にこれ以上。悲しい思いをさせるようなことは無いようにするから」と言うと。ラミレアも少し冷静になったのか ラミレアは「分かった。ユウちゃんに全てを任せる。でも。ユウちゃんも無理しちゃダメだからね。ユウちゃんが怪我をしたりしそうな時は、私が止めに入ってあげるからね」と言ってくれたのである。それを聞いたラミリアが、「ラミレア。私の心配もしてくれるのは嬉しいけれど。私は、これからはユウさんが私の代わりに守ってくれるみたいだし、ユウさんもきっと無理をすると思うし、それにね。ラティアと私とは きっとこれから仲良くなれるって、確信できた気がするの」と言っていた 俺はラミリアの言った

「仲良くなれる気がする」という言葉に疑問を感じたので 俺は、ラミレアの頭を撫でながら「ラミリアは どうしてそう思うんだ?」と聞いてみると ラミレアから意外な返答があった「だって ラティアは ユウくんの事が好きで好きで仕方がないんだから。だから、きっとこれから先も お互いに分かり合うことができると思うんだ」と ラミレアはそう言って笑った

「それじゃ ラティ。今度は俺の番だ。君は 俺の大切な人だから。傷つけさせたりはしない」と 宣言し 俺とラミリアで、ラフィの相手になった。そして

「ラティ。ラミリア 私とユウさんの二人相手に戦えると思ってるの?」とラフィが言うので。ラフィーが「私とラフィーは 二人で一人だから。問題ないの。それよりも ラフィーが、私に負けるようなことがあったりしたら。後で覚悟してもらうからね」とラミレアが言い返すと。ラフィーは「ラティとラフィは本当に仲が良いのね。私は ユウさんが幸せになってくれることが一番大事だから。だから。負けられないの。たとえ 貴女達に 何と言われようともね」と言ったのだ。するとラティは ラフィに 俺の攻撃を当てないようにラフィの足を狙い撃ちにしたのだ 俺は慌てて 精霊達にも ラフィの相手をさせた すると ラミレアが「ラティもユウくんに似てきたね。ラティアもラティの大事な人を、狙ったりなんかしてさ」と言い出すと ラミレアとラミリアの口喧嘩が始まってしまった 俺がラミリアの口を手で押さえようとしたのだが、その手をすり抜けて、ラミリアは自分の想いを伝え始めたのだ。それを聞いて、ラティアの顔から血の気が引いたように見えたのは俺の見間違いではないのであろう それ程 衝撃的な告白をラミレアとラミリアがラティアに伝えたからだ。そのあと、ラミレアも俺に向かってこんなことを言い出した

「ユウくん さっき 私が使った技は、私がユウくんの為だけに考えたオリジナルの技だから。ユウくんにだけは絶対に使っちゃだめだからね」と言った後に ラフィに向けて攻撃を始めたのだ しかしラフィーはラミレアの動きに合わせて攻撃をしているようにしか見えなかった ラフィは必死の形相をしていた まるで何かから逃げるかのように。

ラティもそんな様子だったのだが急に動きを止めて「ユウくん。ありがとう。私のわがままを聞いてくれて、ほんとに感謝しても仕切れないぐらい感謝してるの。私はね。ユウくんの事が好きよ。初めて出会った時。ユウくんが私達を助けてくれたあの日から。ずっと、ずっと、ずっと前から あなたの事を好きだったの。あなたが 私にとっての全てだから」そう言うと ラミリアが「私だってユウくんの事大好きだもん。ユウくんの事 ずっと待ってたんだから」と言ってきて俺の方を見てきました。そして 俺にだけ聞こえるような声でこう言ってくれたのだ「ユウくんには迷惑をかけちゃうかもしれないけど ラフィーの事をお願いします。もしラフィーを悲しませるような事があるならば、私は迷わず ラフィーの敵になるわ。それでも構わないのなら これからもよろしくね」

こうして戦いが終わると、ラミティは、俺の腕の中へ飛んで来た。それを俺はしっかりと抱きしめた

(この子は 俺のために 命を賭けようとしてくれる。それだけは確かだと分かっただけでも良かったか)そう思った瞬間、また、意識を失いそうになったので ラミティに「悪いな もう時間が来たようだ。今日はもう帰るよ。それと 今度来るときは ちゃんと みんなを連れてくるよ」と言って ラミレアとラフィの手を握ってから転移したのであった そして、ラミレアも俺の後を追う様に付いて来て

「ねぇ ユウくん。これから私もラフィとラティと仲良くなれたから ユウくんの側に居てもいいよね?私、ユウくんの側でずっとユウくんの支えになりたいんだ。ユウくんが辛い時には。私が癒すから。だからね。ユウくん これからも ずっと一緒にいようね」と、とても真剣な眼差しで ラミレアは 言ってきたのだ。そして 俺は、この子達の事もしっかり守らなければ と思い。そして「あぁ これからもずっと。俺と一緒にいて欲しい」と答えたのだ。すると ラミレアはとても嬉しそうに「やった!約束だからね!破らないでよー!」と笑顔で言っていた 俺は、その言葉を肯定すると ラティとラミレアの頭をそれぞれ 一人ずつ順番に優しく撫で始めたのだ 俺が、ラミティとラフィに手を出す事はしないと思ったのか、ラミリスは俺の隣で大人しくしてくれている。なので、俺はラミレアを撫でながら、俺は、俺がこの世界で やる事、やりたい事を。一つ一つ思い返してみることにした。だが、正直に言うと まだやる事 したい事の方向性さえ決まっていない状況だったのでどうしたものかと悩んではいるんだが。

それから少し時間が経ち 俺がラミリスに これからの事を話すと。ラミレアとラミスラは 納得してくれたみたいだ。まぁその 二人が何を思って納得してくれたのかはわからないんだけどね とりあえず 二人は「ラティには、ラミリアもついているし、大丈夫だと思うけど。ラティの事をよろしくお願いします」と、言ってきたのだ ラミレアとラフィと別れた俺は、一度自分の家に帰ってみた。

すると、そこには俺の母さんが、なぜか来ていたのだ。すると母さんの様子がおかしいことにすぐに気づいたので。声をかけることにした。すると、「あら?おかえり。ゆう。元気にしてた?私もね お父さんも、毎日が忙しいから、あまり家に帰れてなくてごめんね。でも たまには 顔を出してくれても良かったんじゃないかしら?」と、言われてしまった。

俺と、母さんのやりとりを見つめている。二人の目からは涙が流れているように見えた だからなのか。俺の事を、心配していたから。父さんと俺に会えたことがよほど嬉しいのだろうと。俺もそう思うようにしておいた しかし。この世界に来てからというもの 俺は 母さんの事を忘れてしまっていたんだ だけど、母さんの様子を見ていると、少しばかり罪悪感を感じてしまうんだ。だから 母さんの顔をちゃんと見れるまでは。しばらくこのままの方が良いのだろうと思っている。だって こんなにも優しい表情で俺の事を心配してくれる人。しかも 俺を産んだ本当の母親なんだから。そして 俺は少しだけ考えた末に ある事を決めたのだ そして、それを伝えると、やはり 驚いたようで、そして、泣き出しそうになっているのを必死に我慢しているようでもあった。でも。やっぱり泣いてしまうのは無理もないことなんだと思う なぜなら その言葉は。俺から母さんに言った初めての我を通すためのわがままだったから でも 俺は、この世界を救いたいから 俺は母さんと離れて、一人で旅をするから。だから、許して欲しい。

そう伝えてから。俺の部屋に行き。そこで、今後の方針を考えるために、今までの状況を整理する事にしたんだ すると、俺の頭にラミレアとの記憶が流れ込んできた。その記憶の中に出てきた人物は。確かにラティアとラミレアのようだった そのせいなのか は分からないが、その時のラティアとラミリアの感情のようなものが 直接 俺の心に入って来たように感じて そして 俺は 少しだけ後悔する事になった なぜならば。ラティが、俺に「私の気持ちに応えて欲しい」と訴えてきたから ラティは。

「私の事を受け入れてください。あなたがいない人生なんて考えられません」

と言うと同時に、俺が何もしていないにも関わらず。ラティは俺を押し倒してきたのだ 俺は何も言わず、されるがままに身を任せることにした そして ラティが「これで。私のものになりましたね。ずっと一緒ですよ」と言ったあと。ラティから俺への口付けが始まり。ラティは、ずっとキスをしてきていたのだ。俺はラティアに「好きだよ。愛してる」と言い続けてあげる事にした。

すると 俺の上に乗っかっている 俺の恋人であるはずのラティが涙を流し始めて。

「私は、ずっと。ユウ様の事を待っていました。ずっと、あなたとの子供が欲しかったのです。私ではダメでしょうか?ユウ様は、私の事を、抱くのが嫌なのですか?私は、いつでも受け入れても良いと思っています」

と言ってきてくれたのだが。しかし、ラティアは、ずっと、俺の事を待ち続け。俺以外の男に手を出さず。俺に尽くしてきて。そんなラティアのことを。俺は大切に思っていたので。ラティアを手放すつもりは毛頭なかった。そして 俺がラティアの頭をそっと撫で始めると、それに合わせて、俺の上で動いていたラティは静かになったのだ。そしてラティは、ゆっくりと俺から降りて、ベッドから出ると、服を脱ぎ始め、裸になると、俺の横に座って、俺の腕を抱き抱え、体を密着させてきていた。ラティの顔を見ると、恥ずかしそうに、でも 嬉しそうにしているのがよく分かった。俺が「ラティ これからもよろしくね」というと。ラティは俺の肩に頭を置いてきて、そして。

「はい 私は、ユウさまと、共にあり、支えていきたいと思います。ずっと ずっと」

こうして俺は。新しい恋人のラティーを手に入れました それからしばらくの間。二人で抱き合い、お互いを求め合うのだった。すると ラティの口から、「私達の子供を作ってください」と言われてしまい、そのまま 俺は、ラティを受け入れることにした そしてラティから出された液体を飲むと、体が熱くなり 気を失ってしまった それから 目が覚めると。ラティに「お目覚めですね。どうですか?ユウ様に飲んでいただいたあの飲み物には。ユウ様に元気になってもらいたかったので、私達の魔力を使って作った薬が入っているんです。そして 私はユウ様に。赤ちゃんを産んでいただきたいのです。そしてユウ様は私達に家族を作る義務があります。そうでなければ、ユウ様に好意を抱いている女性が。みんな報われないじゃないですが」そう言って、ラティが、俺にキスをしてくると。今度は、俺の方も抵抗することなく受け入れるのだった。俺は ラティを受け入れた ラティと何度も交わって 疲れたから 二人して寝てしまった。起きた時に。ラティに、昨日飲まされた物がなんだったのかを聞かれると、

「あぁ ラティ達が作ってくれていた物だよ」と言ってから 俺は、ラティとラミレアとラミアスと俺で子作りをした時にあった事を、ラティに伝えた

「そうなのですね。ユウ様は、私を選んでくれたのでしたね。とても幸せです」そう言っていたので、ラティの事も抱きしめてあげて 俺は、これからも、ラティと共にあることを誓い、また この世界に戻ってきたいと思うのだった ラティアに告白されてから 俺は、俺なりに色々と考え 行動していた 俺のやるべきことは 俺にしかできないから。この世界の人達を全員救うことなのだ その為に、俺は何をするべきかを考えたのだ。だが、正直なところ。何ができるのかというと、俺は俺しか居ないので。俺が俺の力の全てを使い、俺が俺の力でできることを全てやる以外には無い。だからこそ俺は、自分の出来る事を模索しながら。まずは自分の力を高めていく必要があるのだ。俺の能力は未だに謎が多い。

そこで 俺は、リゼからもらった 神器の一つを解析することに決めていた。それがどんな性能を秘めているのか、どのような能力があるのか。それを知らなければ俺が今持っているこの剣がなんなのかすら分かっていないからだ。

だが俺はこの時既に、俺が持つこの武器がどれだけチートな力を持っていようと、この剣の真価を知ることができる存在は俺だけだと思っているので、その辺については問題ないだろうと思っているのだ それから 俺は俺の能力を確認するため、俺の使えるスキルを調べ上げていくことから始めた しかし、俺は自分が使うスキルがかなり特殊な部類に入るということを、この時点でようやく理解することになったのだ。そしてその特殊過ぎる内容について、俺は自分でも把握するのに時間を要したので。それについても説明していこうと思う。

俺の持つ全ての魔法系、支援系の術式には、詠唱省略機能が付いている。これは恐らく、魔素とイメージがしっかりと結びついていれば、発動までの時間は短縮されるということだろうと、思う さらに、魔術と武術にも似たような機能がついていた。これらは、元々俺の世界の科学の知識を元にして作られているからだと思う。それと 俺は鑑定を持っている。だからこの二つに関してはなんとなくわかってしまうのが現状だ 次に錬金と鍛治だ。この二つの術式はどちらも錬金術師系統の職業を持つ者であれば誰でも使えてしまうようなありふれた技術となっているらしいのだが、そもそもその技能を習得することが非常に難しいと言われている。その理由の一つとして上げられるのが。

その二つの技術を扱えるようになる為には 素材とレシピが必要になるからなんだ。

この二つの術式を発動させるには必要な材料とレシピが必要なので。それらを揃えることができない場合はその技能は習得出来ないということになるわけなんだ そして最後に、俺自身の体を強化することで得られる恩恵の全てが異常だということが判明したのだ。そしてそれらの検証を終えた俺は一つの答えを出した。それは俺の強化限界値はとてつもなく高いというものだ。つまり俺は俺自身を強化しても、他の誰かを強化したときと比べて遥かに強力な存在にすることができるのである 俺は 自分自身のステータスを見つめてみることにする。俺の名前 佐藤雄二

(種族 人族)体力 100 精神 100(+30)筋力 100 速度 90(+110)魔力 150(+40)幸運 1050 魅力 900 【固有称号】

『女神に認められし者』

効果:女神の加護

詳細:異性からの好感度上昇補正 俺が見た感じだと この数値は、俺の感覚で言うと普通のレベル20の人間よりかは上といった感じになっているんだ。しかも俺はその強化上限値が高いせいで。通常のレベルアップで上がるはずの能力が。通常時の100倍程度に収まっている状態なんじゃないかと思うのだ。そしてこのステータスに俺自身が持っているスキルの効果を加えて考えてみたところ こんな結果になるのではないかと予想している 例えば俺の場合は。

攻撃魔法の威力は単純に計算しても1万倍以上。身体能力も一万倍くらいまでは上昇するはずだし。俺の所持しているスキルにもあるんだけど。補助魔法の効果は 対象の能力を数倍に高めることができる とか 回復魔法の方は 傷を癒やすことが出来る という効果が付与することが出来るのだ それから 俺が使っている支援魔法の方だが。俺はこれを使って。他人を強化する際に、相手の中にある生命エネルギーとやらに俺が込めてあげた魔力が変換されているのではないかと考えている 俺は、実際に使ってみて確認してみたことがある まず最初に 一番最初にやったのが 俺は自分に対して 身体強化と防御力向上と腕力強化の三つの強化を同時にかけた。するとどうなるかというと。普通なら一瞬だけ体が軽くなって。少しだけ早く動けるようになった 気がするという程度のことが起きるはずだった。しかし 俺の体に起きている異変というのは、なんとも言えないもので。俺は、この状態で、全力で殴るなり蹴るなりの行為をすると、俺が本来持つ本来の力が引き出され、俺の動きは格段に加速し、攻撃力が上昇し、さらには相手の動きが見え、反応できるようになっていた この事から俺の考えが正しかったことが証明された。それから俺が使ったことのある 補助魔法の効果を見てもわかる通り 魔力を消費して、様々な事象を引き起こすことができるのだ。

ちなみにこの魔法だが この世界の住人は使えない 何故かと言うと。

この世界の人間は 魔力を持っていないからである。だから仮に魔力を持っていて。この世界で魔法が使えるような状況になったとしても。この世界の人間の場合 魔法の使い方が分からないだろうから おそらく使うことが出来ないのではないだろうか? それから 俺の知っている 魔力で起こせる事象を簡単に説明すると。魔力が無ければ 水を作り出すことは絶対に不可能だし 魔力が強ければ 火を出すことだって可能 俺が、リゼ達と行ったあの場所。あれはこの世界には存在しなかった あの空間。リゼ達は 神域と呼んでいた あそこに存在する魔物。リゼ達が倒してくれたが。あいつらは。こっちの世界でも存在している魔物だそうだ。

その魔物達を倒した後に現れたのは 巨大な龍だった。俺は あんなものを見たことがない。そして この世界に生息している生物の中で、ああいう存在を生み出すことが可能だと思われる存在。それはもう決まっている。

魔王 そう。

俺達の世界の物語には、必ず登場する 敵の存在。この世界の勇者が、あの場所に召喚された時に、魔王と戦うのに必要だから。と、言って あの場所で戦ったり。魔王城が存在したりと。そういう背景があるからだ まぁ俺は 別に勇者じゃないので 魔王に挑んだりなんかしないが。

それから俺は、この俺の体を 強化する方法を色々と試してみて この方法でいいのかもしれないと思ったやり方を 一つ見つけた。それが、魔力の使い道を俺が考えた末に出した答えが、体内にある血液の流れをコントロールして その勢いを加速させることだったのだ。俺はこの力を使い。この世界を生き抜くための 力を手に入れたのであった。

「よし まず最初は。自分の足を使って 歩いてみるとしよう」そう言いながら俺は ラティアに ラティシアと名前を変えてもらい。俺の嫁の一人としてこの世界にやってきたラティーと二人で暮らしている この家の外に出た。俺とラティが出ていったあとに、ラティアもすぐに出てきてくれた。そして俺がラティアとラミレアと一緒に ラミアスから聞いた ラミアスが作った薬の材料となる木の実が自生する場所へと向かい始めたのだ。この辺りは ラミアスから ラティアが教えてもらった情報を基に、俺がラティアを俺の妻に迎え入れることを決めるよりも前に、既に探索が始まっていた

「ユウ様と私が夫婦となりましたのに お父様は 私達に何の説明も無く ユウ様と共に暮らすためのお家を作られたんですからね。全くもう。それに お母様の居場所がわからないからって ユウ様とお会いになる前の段階で、勝手に家まで用意されてしまいますし。

私の気持ちを無視しているのではと思ってしまうんですよね」そんな事を俺の横を歩きながら、愚痴っているのである。

それから俺は、しばらくラティの話を聞いたのだが。話を聞いているうちに、俺はなんとなくわかったことがあったのだ。

俺に 妻が増えても。

俺の住んでいるこの場所が俺と俺の家族の家だ ということを、このラティーは理解しているということがだ。なので ラティーが言うには。

俺は リゼさんの事を家族の一員だと言ったんだから ちゃんと説明すれば、納得してくれるはずですから とのことだった。

それから俺達は、森の中に入り、目的とする植物を見つけるために移動していた その時に、俺はあることを考えていた。それは もしかしたら。この世界には 魔力で生み出せる存在として。ドラゴンがいるのならば。魔獣も、その辺に存在するのかも知れないと考えたのだ。

俺はそれから ラミアスとラティが暮らしていた小屋のある山の奥の方へと向かうことにした。すると案の定。

俺はその魔獣に出会うことが出来たのだ。そいつの名前は レッサーデーモン 悪魔 と呼ばれていて。下級の魔族に属する種族らしい。そいつも やはり。人の姿形をしていて、人語を理解し 話すことができる種族なのだという 俺はそろそろ、この世界でも俺の力を認めてもらうための行動に出ようかと思っている。

俺がこの世界に来て それなりに月日が経ち。その間は、俺は色々なことをした 例えば 俺は、自分のステータスを確認することができるのだが。その時に、自分がどの位のレベルにまで到達しているのか。それを、しっかりと確認するようにしている というのも。実はこの世界で生きる上で必要なことだからなんだよな 例えば。この世界は、俺の元いた世界での生活とは大きく異なる点が存在している。例えば この世界は この星に生きる生物のほぼ全てが 魔力と呼ばれる力を持っているのだ。それは 俺が今までに 俺の仲間になってくれるように誘った人達。その中の何人かも持っている。俺の見立てでは。おそらくだが 魔力を扱えるかどうか。というのは この世界の人間にとって重要な事柄になっているんじゃないかと俺は思う。つまりどういう事なのかというと。俺はこの世界で生きるうえで、その人間のステータスを見ることが出来る力があるわけなんだが。

この力は俺にしか無いものらしく。だから、俺は俺の目の前で起きている現象について、自分なりに分析し、考察することで、それを理解することが出来た。

その現象とは 俺の体を構成している 俺の体の内部を巡るエネルギーである魔力。そして、その魔力を使って行使できる魔法の威力。それらがこの世界の住人のステータスを閲覧することが出来る。俺しか扱うことができない力である。

この俺だけが持っている魔力や魔法を扱うことに関する才能は。恐らく俺以外の人間が 魔法を行使することは出来ないのではないかと考えられるようになった。これは俺の仮説ではあるが。多分この世界の人間は、俺が思っている以上に 魔法を使うことに関して苦労をしているのではないかと考えるに至ったのだ。俺のように、俺の魔力の適性が高かったり、魔法の扱いに慣れていることなんてないんだろう。そう考えていくにつれて。この世界の人間は 魔法を使う為に必要な技術や技能を習得する術を知らないのではないかと考えるに至ることとなった。魔法が使えるのなら、魔力を感知したり操ったりすることくらいは出来そうな気もするが。そもそも 魔法の仕組みなど、誰も知ろうとしなかったんじゃないだろうか だから、俺はこの世界に来た時、リゼ達の能力を確認した際に。

魔力の扱いや制御方法などを俺の持つ魔力を使い、実際に使って見せてみた。すると皆 驚いていて、凄い凄いと俺のことを讃えてくれたのだった。そして俺は その時のことを思い返しながら 今まさに俺の視界に存在している ラミアーさん達のような姿をしているが、ラミアスが作った薬の材料になるために、ラミアスの森の中でのみ生息している魔物のことや。その他にも、俺には見えない何かが見えるようだと分かった ラミアスによると。ラミアス達の一族が代々伝えてきている知識の中には 森の中で 時折。魔物達の中に混じって現れる、魔物の姿をしていながらも人の言葉を解し、知性を有している存在が存在しており。そういった魔物達に対して危害を加えなければ何もしてこないが 魔物に敵対的な行動を取れば容赦なく殺しに来ると伝わっているのだというが。その魔物がこの世界で言うところの魔人。つまりは、悪魔のことではないかと言われているそうだ。俺が出会った魔人たちは、確かに見た目も普通の人型に近いものだった。それから 森に住む動物の中にも。魔力の力を扱え、魔法が使えたりするような個体が存在しており。それらも全てではないが、人間と同じ姿形をしているのだと言うが 俺は、リゼに確認してみたところ。それはきっと魔族じゃないか?と返ってきたのだった。俺としては 魔力を扱えて なおかつ魔法も使いこなしている。そういった連中を魔人と呼ぶべきだろうと考えている

「よし これで必要な数は揃ったな」俺はそう言いながら 薬草が生えている場所の近くで見つけた魔物の素材を収納空間へとしまい込んだそして俺はラミアスとラティーと一緒にラミアスの住処である山奥にあるラミアスの住んでいた小屋へ戻ってきていた 俺はそこでリーゼに頼みごとをして、ラティーと二人っきりで話す時間を作ってもらったのだ それから ラティに どうしても聞いておきたいことがあったので。俺はその質問を 彼女にすることに決めたのであった。

俺に質問されたことに、驚いた様子を見せながらも 彼女は俺の問いかけに応えた

「はい そのとおりですね。私には魔力を操ることが出来るんです」

俺は彼女の口から出てきたその言葉を聞き。心の底から驚きを隠せなかった だって。この世界に生きる者達にとって 自分の魔力を制御するということは 簡単なことでは無いはずなのだから

「あの、その、俺の勘違いでなければの話になるが 君は自分の体に宿る魔力を操作することは出来るのか?」

俺は 少し緊張気味に そうラティに尋ねた。

それからしばらくして。俺はリザからの お誘いを断ることに成功し。無事にリゼの買い物にも付き合えるようになったのだ。そして俺はリゼと共に服屋巡りを始めたのだが。まずは服の試着がしたいとのことだったので。

それからリゼに案内されるがままに 店へと入った俺。それからリゼに 好きなだけ買って良いと言われたが 本当に遠慮なく買っても問題ないか。そう尋ねると もちろんよ。と返事があったので。それから俺はリゼの気が済むまで。俺は、店の中にあった女性用の服の品ぞろえが良い店を探し出しては。そこに並んでいる物を買い占めるかのように、どんどんと俺の持っているお金を使い購入した。

俺が この店で買い漁ったのは。基本的には、動きやすいデザインの服装ばかりだ。それから俺は。その店にある一番高価な物を、俺が気に入ったものを 片っ端から購入していった

「ユウ様 今日は本当にありがとうございました。私も凄く楽しかったですわ。それと申し訳ないのですが。私はこれから お仕事の時間となってしまいますの。だから。その前に ユウ様のご自宅に一度お伺いしたいと考えています。ですから また明日も、ユウ様のところに行かせてくださいね」

「ああ。わかった。それで 君の方は大丈夫か?」

「はい。私の仕事の時間は不定期なので、決まったお時間では無く 空いたお時間にこちらにお伺いさせてもらいますね」

それから俺は リーゼの用事が終わるまで。適当に時間を潰すことにして。俺は俺がリゼと会う為に 待ち合わせをした公園で 俺のスキルのことについて ラティアと話をした

「なるほどな そんな事になっていたとは。でも お前はちゃんとそのリゼという女の子を助け出すことが出来たんだろ?それにその その女の子が言っていた友達も。そいつは今も無事で居るはずだ。それなら、良かったんじゃないか。それに その友達とその子を助けることが出来たら もうそろそろで、その街を出て次の目的地に向かうつもりなんだろ?だったら 今更俺が言うことなんて何も無い。頑張れ それだけでいいんだよ。それに そのリザさん? とかっていう子とは 今後会わないようにするんだろう?だったら、お前がそのリゼという子に言われた。そろそろこの世界を離れないといけなくなる時期。その時になれば、そろそろ別れる時になるんだろ?なら、それまでの辛抱じゃねえか。それまではせいぜい仲良くしておくといいんじゃねえか。なあ。ラミアス」

ラミアスは黙って俺の顔を見ながら話を聞いている。どうやらラミアスが 俺に何かを話したい事があるらしいのだが。それは一体なんなのか ラミアスの方から話し始めない。しかし俺は ここで焦りを感じてはいけないと感じ。しばらく待つことに決めて そしてラミアスは。意を決したのか。ようやく口を開いた

「実はのう 妾の知り合いのエルフに頼まれ事をされていてな。妾達の仲間になりそうな者を見極め。仲間に誘ってくれと言われていたのは知っているであろう。実はの。そのエルフに頼んでいた人物がつい最近見つかっての。それは。まだ幼い娘だったんじゃが。それがまた可愛らしくっての。それで その者は魔力も十分に持っているうえに 魔法の扱い方や制御の仕方も理解していての。この世界の魔法というものを理解していなくて それを知らずに、その力を振るうだけであれば、それ程脅威ではないのだが。この子の力はその先にも繋がっていての。この子が力を使えば使う程に 世界に与える影響がとても大きくなるのじゃ この子はとても優しく穏やかな気質の子での。その力を使って争いごとに加担するような事はせんし 仮にそうなったとしても この子は絶対に自分が間違っていると思うことをしないから そういう面では安心できるの。それにこの子は 自分に力が有るということをしっかりと自覚しているみたいで。だからこそ。その力は自分や自分の大切な人が 幸せに暮らせるためにこそ振るわれるべきものだと認識してるんじゃと。そしてそれは。妾も同じ考えじゃからの。この子はきっと、これから先 大きな存在になっていくに違いないと。そう思っている。だから この子を仲間に引き入れたい。とそう思っていた。ただ この子がどう思っておるかは別として。この子の周りがどう考えているか この子のことを知っている者がどれだけいるのか。そういった事も気になっていて。なかなか声を掛けられなかった。そして今回 お主の魔力をこの子に感じ取ったと。妾の眷属であるラティに言われての。だから妾はお主に話しかけたのよ」

俺は それから ラミアスと二人でリゼと初めて会った日のこと 俺に話しかけた時のことを思い出しながら会話を続けてみた

「まぁ。俺の予想通りだったわけだが。あの時は。俺のことを警戒してたもんな。あの時からすれば考えられないような光景だと思うぜ。俺もまさか あの子が俺の誘いに乗ってくれることになるとは思ってなかったしな。しかも ラティーが付いてくるとは思わなかったけどな」

そう言いつつ 俺はラティーの方をチラッと見ると。なぜか頬を赤らめている。俺がその表情の変化に疑問に思うと。すぐに我に返ったラティーが 何かを誤魔化すように。俺が買った服の入った紙袋の中から適当に取り出して 試着してみようかな。などと俺に言ってきているのを横目に見て俺は ラミアスに質問を返すことにした

「それで 俺の返事の答えは何時までも待たせちまって悪かったが 俺は あの子を連れていくことを決めた。それで。俺の決断に対しての お前の反応は やっぱり反対ってことだよな?もし違うってんなら ラミアスはあの子の勧誘に対して前向きに考えてることにはなっちまったけどさ。それはそれで良いことだと思うんだけど。それで。結局お前が俺を止めた理由は何なんだ?」

「ああ そうであったな。確かに。リゼを連れていくということは賛成だったの あの子は 間違いなく妾達の仲間になってくれたら心強い戦力となるはず。それもかなりの。あの子の素質の高さを考えればの それでも やはり心配な部分はあるの。確かにリゼは 優しい良い子で。一緒にいても苦痛だと感じる相手ではなかったぞ でも 妾達の種族。いや。ラミアスの一族は 他の一族に比べて かなり長生きでの。その分だけ多くの知識を持っているのは事実で。その膨大なる知識の中には 魔物が体内に宿る魔力によって、変化してしまう現象についての事柄も含まれていて。

その中には。人の体には魔物の魔力を受け入れることは出来ない。というものがあるんじゃ これは あくまで理論上の話。魔力の波長が合わない。というのが 一番適切な言い方かもしれぬがの。

とにかく この世界の人間にとって。人外の者の魔力を取り込むというのは。相当な覚悟が必要となってくるものなのじゃ あの子の場合は まだ子供であるゆえ。体に馴染むまでに多少時間が掛かってしまうだろうからの その辺りのことを考えると。リゼにはもっと時間をかけてゆっくりと。心も体も大きく成長してからが望ましのかと思っての。そして。あの子にとって一番大事なことは あの子が本当に信頼できる相手に巡り合うことだとも思ったの リゼの両親はリゼが生まれて間もない頃に。流行病に罹ってしまい。その病気が原因で亡くなってしまったの。リゼの両親は 元々 あまり体が丈夫では無くての。無理をさせてしまったんじゃ。リザも両親の死に目に立ち会い。リザも命を落とすことになったのは両親が亡くなったショックで 心に負った傷が関係していたりするの それに 両親が他界してしまったことで。リザはこの世界に残ることを決めていたらしいのだが。そんなリザの前に現れたのが、当時この世界で大騒ぎになっていた とある人物と瓜二つの容姿を持つ少女リゼじゃ。

このリゼを見てリゼと似たような年頃の娘を連れ帰り育てようとしていた。当時は もう。世界中どこを探しても リゼに似た年齢の少女はいなかったようで。当時の国王に。もしもその子を引き取る事が出来るなら、その子に不自由なく暮らすことが出来るだけの報酬を渡すと言われて 最初は断っていたリザードだったんだが。リザードがリゼを手放したと知れば当然の事なんじゃろうな。その娘の身を案じる気持ちが強くなっていたのか 最終的には そのリゼルを我が家に迎えることを承諾したのじゃが。リゼは。もう その時点で既に両親を亡くしたショックにより、心を閉ざしていての。だから リゼは。リゼが連れていかれた先の国で。リゼルの面倒を見ることになったの。しかしリゼは 一向に笑う事も無く 感情すら出さず ただ 淡々と日々を過ごしていくだけで。リゼの心は段々壊れていった。そしてある日のリゼが12歳になったばかりの時。リゼが住んでいる屋敷の敷地内に 迷い込んだ1匹の小さなドラゴンを見つけた時 その幼いながらも強力な力を持っていたリゼの力を目の当たりにしたリゼの育て親。つまり。その子を育てていたメイドが。この子をこのままにしておくのはとても危険だと考えるようになったらしい。

そこで、そのメイドは。リゼルの事を 自分の主人に相談し 相談を受けたメイドの主人は。その子供のことを。そのリザとかいう子供を 自分の元へ連れて行くことをその時に決めたらしい。その話を聞いたその子が育った後の事も考えたうえでじゃろうな リゼルの両親は。もともと体の弱い者達だったからの その二人が亡くなってからは。リゼルはその育ててくれたメイドに引き取られ。その後は、メイドの故郷へと移り住んだのじゃ。」

俺はここで一度言葉を区切ってラミアスの顔を見た。その顔は少し辛そうな表情をしていたが 俺の目を見るとラミアスは話を再開した

「そのリザードとやらがリゼを手放した後の事は知っておるかの?そうか 知らないのじゃな 実は あの子の暮らしていた場所は、魔物達が暴れまわり 荒れ果ててしまい。そこに居られなくなった者達が次から次にその場所を捨てて行ったため 次第に人口が減っていき 最終的に誰もいなくなった。そして今では廃村になってしまったそうでな。だから そこを偶然見つけた。あの子が暮らしていけるほどの場所として選ばれたそうで。そのメイドの先祖が。その廃村に辿り着いたときには。廃墟となっていたらしいの。その話を聞いていたから。妾の種族。ラティは。ラミアン一族がこの世界に辿り着くまでの経緯を知っておっての。そのリゼという子も リリスが そのメイドとやらの子供だと言っていたのならば 恐らくじゃが。妾と同じ様な能力があるのか。それともそれに近い能力を持つのか。その辺りはまだはっきりしていないのじゃが あの子の持っているその特殊な力を欲する者が。必ず現れる。そしてあの子が。心を許している存在以外には心を開かないことも その力を使ってしまい。周りを巻き込んでしまう可能性もあるからこそ。そう判断せざるを得ないのじゃ まぁ そういうわけで。あの子が お主の誘いに乗るか それはあの子次第ではあるが。まぁ あの子はきっと。断るじゃろな 妾は リーゼを妾の仲間にすることを勧めるぞ そして妾の仲間にするとしたら。妾と行動を共にした方が色々と安全で良いと思わんかの」

ラミアスは そう言って どこか悲しげに俺を見つめてくる

「そうだな。まぁ。とりあえず。あいつらの意見を聞いてみないことには何とも言えない部分もあるんだが。それでも俺は ラティーとラミアの3人娘達も一緒に行動してもらうつもりでいるよ。俺にはこの先どんな奴等と出会うのかわからない。だが。仲間に出来るなら この仲間にしておきたいと思うのはあの4人に。リザードとラスターなんだ。だから俺は仲間にするならあの2人を先に仲間にしたいと思っている でもラティーとラミア。どちらか一人を連れて行くのに。お前の許可がいるっていうんなら 今俺が答えを出すことは出来ないんだけどさ。俺の考えでは。俺はラミアスを リザード達の仲間にすることに俺は賛成してもいいと思ってるぜ」

「おお そうか それは 嬉しい限りじゃな。それなら これからどうするのじゃ?」

俺は まずはラティーと合流しないと。と思っていたが その前にリゼを探す必要が有るか。と思い。まずはこの森にいるはずのリゼを探そうと考えていたのだが

「あ~そうだった。この世界に来る前。俺は ラミアスを俺の従魔にする事を決めたんだったな。で。お前 この近くに。この世界の人間の気配が解ったりしない?」

(ああ この子はやっぱり凄いわね。私も気になることがあったけど。この子に確認をしてみたところ 私が感じ取れる範囲の中に 人らしき反応は 全く無かったみたい)

(そっか。なら リザを連れてこないといけないって事か。あの子。多分。もうすぐここに来てくれると思うんだけどさ。俺も一応探しに行くか)というやり取りをした後にラミアースと別れて。俺は。森の中を歩き始めた さて どこから探し始めようかな。と 考えつつしばらく森の中を探し歩いていたのだが、特に変わったところはない しかし何かあるとすればここより。ラミアスの一族の領地の方角だよな そんな風に考えていたところで ラミアスの話を思い出していたのだが。ふと ラミアスが言ったように、ラミアスがこの辺り一帯の土地を把握していた場合 この周辺に人が近づかない場所なんて無いんじゃないかという結論に達し 俺が途方に暮れ始めていたところにタイミング良くリザーフが現れてくれ そして何故かリザの居場所を知っていると告げてきたので。リザが待っているであろう場所に 俺たちは向かっていくのであった うーむ まさかの迷子 これは困った ラミリアスさんとの合流を優先して。今はリザード達の元に向かおうと決めて、ラミラスと一緒にリザード達の元に向かうことになったんだが。俺が先頭を進みながら ラミスが後ろにいるんだが リザを早く見つけるためには。と俺が急いで進んでいたせいもあって 結構道に迷い始めて 俺達はリザード達のいる屋敷の近くにまではたどり着いたものの 屋敷の中に入ることが出来ない状況に 陥ってしまったのである そして現在リザード達がどこに居るのかも分からなくなってしまった状態 なので。俺は 一度屋敷から離れ。ラミアスの案内に従って 再び森の奥地へ向かっている最中である。ちなみにラスターの魔力感知で 人っぽい気配を感じた場所は。まだ俺が覚えてなかったので。そこは避けて進んでいる しかし こうしている間にも時間は過ぎていっているわけだし。何とかして。早めに合流して。屋敷に戻ってからリゼを見つけ出す算段を立てなくてはならなかったのだが なかなかどうして。見つからないもので しかもどんどん時間が経過しているし。こうなると リザード達が まだこの場所にいたとしても。屋敷に戻るまでにはかなりの時間を要するだろうと俺は思っていたのだけれど 案外すぐに ラミラスは この辺りの正確な地図のようなものを手に入れてしまったので。これで。俺達が 屋敷へ戻ろうとする頃には。リザード達が この場を離れていなければ。屋敷で鉢合わせをするはず そう考えた俺達は 一旦 ラミルスの縄張りにたどり着くことにしたのだった ラミアスさんの案内に従い進んでいくと。急に目の前が開けたような気がした瞬間。そこに見えたのは。巨大な大木と。その下に 小さな洞窟がぽっかり空いている光景 そして。そこの近くで座り込んでいる少女が目に入って来たのだが

「えっと 君。大丈夫?お腹すいてるのかい?」

少女は一瞬驚いた顔を見せた後に。警戒心を露わに その表情で こちらを見つめていたのだが。俺の隣に立っているリザの姿を見ると。リザードの少女の目が大きく見開かれ そして 嬉しそうに笑顔を浮かべると

「お父様 お母様。会いたかったです」と言って駆け出し そのリザの胸に勢いよく飛び込んだ 俺は突然の展開に呆気に取られていたが ラミナスが少し微笑ましそうにその様子を見ていたため ラミナスに話しかける事にした しかしラミアスも リザの事をよく分かっていなかったらしく リザをこのリザードの里に連れて来ることをリゼルが決めたという話を聞かされた俺は そこでようやく納得することができた 確かにリザードやラミアを仲間に出来るのであれば、俺の仲間に加えることは当然の選択だろうからな その後 ラミアスから リザードの親に。リザの事情を簡単に説明したのだが。そのリザードは。自分が。人間に対してどのような感情を抱いているのかを理解しており。その上で。自分の娘を助けてくれた礼に。自分達は この場で。暫くの間は生活をしていくことを 約束してくれたのだった

「さっきは取り乱してしまい申し訳ありませんでした」

その言葉と同時に深々と頭を下げた。

「いえ 全然構わないですよ。それより。貴方の事を少し教えてもらえますか? 俺は リザードと会うのは これが初めてになるんで リザードの常識とかが俺には あまり理解できていないんですよ。まぁ ただでさえ知らないことが沢山有るってのに この世界で生きていかなければならないとなったときに。そういった事が分からないまま。というのは少し不便だなと感じていてですね。それに俺はラティアさんにお話があるのです」

俺は少しだけ嘘を交えつつも そう答える まぁ。ラティーとラミアスには。リゼの事で色々と話したいと伝えていたし そのラティーと会えたのは良いが。肝心のラミリアが行方不明になっていたんだもんな。ラティはラティでリゼを探さなくちゃいけなかったんだろうなだから。その辺りの確認もしときたいわけで 俺が ラミウスと話しているのを見ていたラティは どこか緊張した様子ではあったが。ラティが話を始めると俺は耳を傾けたのだった

(私の名前について聞きたいんですか? 私は。そういえば私の名前を聞かれるのは今回が初めてになりますね。それで 私の名前はラティーナといいまして。実はこの名前も私の本当の両親に付けられた名前なんですよ。お婆ちゃんとお爺ちゃんがつけてくれた名前が別にあったらしいんですけど。それを両親が付けてくれることは無かったそうなんです。そして私を生んで直ぐに両親は亡くなったようで。それからお婆ちゃんと2人で生きて来たみたいなんですけど。ある日突然に お婆ちゃんは姿を消してしまわれたそうなんです。お父様に助けてもらい 私がリザードになってからは。ずっと1人だったんです。でも リリスさんに。お友達ができたおかげで。この里に来る前は。リリシアっていう名前の女の子のお世話をさせていただいたりもして。本当に楽しかった。でも。この国に来て。私はあの子からリザード族の長と話をする為に。とこの国のギルドに登録しに行けと言われた時に 私が一緒だと きっとあの子も一緒に付いてくると思って。だから一人で登録に行って貰うことになって。そうしているうちに。お姉ちゃんは何処かに行ってしまいました。そして。この森に戻って来たら。この屋敷は廃墟になっていて。そしてお父様は リザを奴隷商人から買い取ったあと。リザをお嫁さんにして。そしてこの子を。リザードの里に連れて行くことに決めたと そう 言われてしまい もう。二度とお父様と話すことも出来ないと思っていたので。それがこうして お話しする機会を持てたことが 本当に。本当に嬉しくて)そう言い終わる頃には泣き出してしまったラミトス ラティスはそんなラティスを抱き寄せながら 慰めるように抱きしめていたのだった

(えーと。なんというか。ごめんなさい。そこまで悲観的な状況とは思っていなかったので。ラミアスさんと 俺達はこれからこの国で活動するために。まずはこの国の王と謁見しなければならないので。出来ればでいいですから。その時まで待っていてくれませんかね。多分 その時には俺達もラミラスさん達のところに向かいに行くと思うので)俺がラミラス達にそう伝えると。ラティーとリザーフも。俺と同じように感じていたのか 同意するような仕草を見せていたが。そんな俺達の様子を目にしていたラミナスとラミアスの様子を見て 俺は改めて気を引き締めるのであった ラミアスが泣いてしまったせいで少し時間が経ってしまい。俺達が今。リザードの里で何が出来るかを話し合い。ラミウスとラミアスの親子と ラミラスとリザがリザーフの屋敷の中で暮らしてもいいと言うので この屋敷を俺達の仮の拠点にすることを決めた 俺がこの屋敷を使おうと提案した時。ラミスはリザと一緒に 俺が屋敷を使わせてもらっている宿に行きたいと言っていたので。俺達はラミウスとラミアスを屋敷の中へ入れ。ラピスはラスティとラミアスを連れてリザの元へと向かって行ったのだった。ラミラスが俺をこの屋敷に招いた理由は恐らくだが。屋敷を探索したいと思っているんだろう。ラミアスが 屋敷の案内を申し出てくれたのは。ラミサスにとっては好都合なことだと思うし リゼの事についてはラミスやリザが俺に伝えておくと言ってくれたため 任せる事として 俺はラティとリザードの人達と今後の方針を決めることにしたのだった ラミナスに案内されて屋敷に入るとそこには地下に続く階段があった どうやら。その階段の奥は食糧庫となっているらしく。そこで俺達は食事を済ませることにする そして 食事を終えた後で 俺はラミナスに話を切り出したのだが

「俺の予想なんだけどさ。ラミアスって。この国に来たばかりの冒険者に 良く声を掛けられたりとか。しなかった?」俺がそう聞くとラミアスは 首を横に振った 俺は続けて質問を続ける それは リゼに関係した話では無く ただ単にラミアス自身が興味を持って聞いただけだったのだが。

ラミナスは少し困った顔をしながらも答えてくれて この国の現状と それについての考えを俺に教えてくれたのである

「あの ラミウスさんにお願いがあるので。その この部屋を出て リザさんの所へ向かってもよろしいでしょうか? お恥ずかしい話ではあるのですが。実は私もリザさんに興味が有りまして。それで リザさんに お話を聞きに行こうと思ったのですが。リザさんはお部屋に居るんですよね? お忙しければ別に大丈夫なのですけど」ラミアスはラミナスに話しかけている するとラミナスはラミアスの方を向き

「あぁ。うん。ラミアス。貴方の気持ち。凄く分かるわ。やっぱり。同族と会ったときって 同じ種族の仲間と話したくなるものよね。でも。その リザが今 大変なことになっているらしくて。今は少しだけ時間が無いんだ」

ラティスが 少しだけ暗い顔でラミアスの問い掛けに答える その顔には 悲しみと 申し訳無さが見て取れた しかし ラミウスが リザの部屋まで連れていってくれることになり ラミースは嬉しそうにラミナスに着いて行っていた そして リザの部屋の前で立ち止まったラミウスが ドアをノックしようとした瞬間。突然 扉が開かれた その事に驚いたラティスだったが 中から飛び出してきた女性に抱きつかれていたのだった

「姉様!!!!!良かった やっと 見つけた! 無事でよかった 」その女性は涙声でラミトスのことを心配しており。そんな彼女を見てラティスとラミウスは少し驚いていたようだったが。俺はというと。目の前で起きたことに対して驚き過ぎていて固まってしまっていた 俺はそんな風に 固まったままの状態でいるとその女性の声に反応するように 後ろからリザード族の一人が現れたのである

「おい。ラミウス。お前に客人が来たって聞いて来たが。これは一体どういう状況なんだ?」その男はリザと同じような服装をしていた 見た目は ラティーのようなリザードの若者といった風貌なのだが。どこかリリスに似たような雰囲気を持っていた その男の問いかけを聞いたラミアスとラミウスの反応はそれぞれ異なっていたのだった

(なるほど。そういう事か)と。心のなかで呟いていた まぁ なんとなく分かっていたことだし ラミスとリゼの事を考えてみればすぐに分かることだったのだろうが。この世界は本当に理不尽で。俺にとっての異世界だと。再認識させられる結果になった リゼの容姿は、ラティーを大人にした姿そのままで間違いない 髪の色こそ違うがそれ以外はそっくりそのままだ その リザード族の女性が ラミウスを抱きしめながら涙を流している姿を。リザとラティとリザードの面々が見つめており。その光景をラミルスとラミアスとラティは唖然とした様子で眺めていたのだった 俺はそんな3人の様子を観察しつつ。先程 ラミウスに話しかけていた男の方を見る その 男性はリザードにしてはかなり人間味のある外見をしているように思える。それにリゼルもそうなのだが。リザードは美形が多いラミウスにラミトスと呼ばれた男性もかなり整った容貌をしているため。やはり。この世界でも男女問わずに人気があるのかもしれない 俺が ラティスに目を向けると。俺と同じことを考えていたようでラティスはリザとラピスの方を見ている

(あれが リリスか?)

(はい そうですよ)

そうか じゃ あの リザードの女性はラティスで。そしてその隣のリザードの男性が ラミウスか この二人は双子なのだろうな そして あのリザードの男性も。きっと双子の片割れか何かなのだろうな そんなことを考えている俺の元にラティが近寄ってくると俺の隣に立ちリリスに話しかけ始めたのだった。ちなみに。俺はリリス達の様子を見守っているが リザードの皆が ラピスの言葉を聞いて驚いていたので。俺はラクスに話しかけるタイミングを失っていたのである。そして 暫くの間ラティスが話を続けていたが。話が纏まったのかラティスがこちらへ振り返ると 俺にリリスの事を紹介するために俺の前に立ったのだった

(お初にお目に掛かります)ラティスが頭を下げてそう挨拶をすると 俺もそれに倣って頭を深々と下げたのだった

(ははっ そこまでかしこまらなくても。私はラリス。この子の妹です。リゼさんとラティさんとリゼさんのお父さんのおかげで私達はこの里で生活が出来るようになりました。そしてラミナスさんが貴方とリーゼさん達を連れてきたのを見て。ラミアスはもしかしたら そう考えていたみたいで。ラミナスが リザの居場所を教えようとした時に、私が代わりに説明しようと。その前にリザード達が来てしまい。結局 ラミナスが自分でリザの所に向かったという経緯になりまして なのでラミナスさんはリザを ラミアスが貴方のことについて話したと思います)リリスは丁寧に俺にリザードの里に来た経緯を話してくれて俺達はお互いに自己紹介を行う その後。俺はリリスとラティスにラミウスを紹介してもらい。

ラミナスのことはラティに任せる事としたのであった俺は今。

ラミナスに連れられてリザの部屋に向かっているところだ リザに用があると言うのは俺ではなく ラミアスの事で ラミアスとラミナスは リゼに少しばかり聞きたいことがあると言っていたのだ リゼと話すためにはラミウスとラミラスの力が必要らしいのだが リーゼが俺達に力を借りることを拒否したため リザと話をするためにはリザード達の協力が必要だと考えたリゼはリゼは自分達の力でリザに会いに行くと言い出していた 俺がそんなリゼの意見を尊重しようとするが それではリゼに悪い気がしてしまい せめて護衛を付けさせてくれと頼むと。渋々だが 了承してくれたため リザが住んでいる宿へと向かっている最中である 宿に向かう途中にラミアスとラナスの二人に 俺が知りたかったことを尋ねてみると リザは元々 ラサスやラミサスと仲が良くて 二人で遊びに出掛けることも度々あったようだが リゼは昔から引っ込み思案な性格をしており。自分のせいで ラミアスやラナスにまで被害が出てしまったのは自分が原因だと考えるようになり。自分の殻に閉じこもりがちになってしまったのが原因の一つでもあるのだろうとラアスは俺に話してくれて だから 今回の件に関しても リザ自身が望んで引き起こしたことではないと俺は思うと教えてくれた

「ねぇ ラミウス。その もし リザに会えたとして。どうするの?」

「それは まだ決めていないけど。でもさ このままじゃダメだって。俺は あの子にちゃんと伝えないといけないんだ」

ラティスの問い掛けに対してラミウスがそう答えていたのだが その言葉を聞いたラミアスの目はどこか切なげで。ラミナスはその表情を見て何とも言えない顔をしながらラミアスの事を見ていた 俺は二人の様子を見守りながら歩いているといつの間にか リザが借りている部屋の前まで着いていて。ラビスとラミナスは俺達の前に出てリザードの人達と共に部屋に入る準備を始める その姿を見て。

(なんか こう 凄いな)

(まぁね 私としては複雑な気持ちだよ。あんな風に 私と兄様を置いて出て行った妹と。またこうして話が出来るなんて 嬉しいんだけどね。それでも リザが私を避けていたことに変わりは無いし。そもそも。あの子の心には未だに傷が残っている。その事実に変わらないからね。ラミアスの言うように。これから時間をかけて 少しずつでも。私の想いを伝えていければ良いと思うんだ)ラティスの独り言を耳にしながら。俺はそんなことを考えていた すると。ラミアスとラミウスに連れられ 中に入ったラピスに手を引かれる形でラティーも中に入っていく

(ん? ちょっと待って ラティス。ラティアは ラティーの双子でしょ? ならなんでラミアスと一緒に居るの? というより。リゼの所に居なくていいの?)

俺の心の声に答える形でラティが その質問に答えるが

(ラティスさんとラミウスがリゼとラティの三人が一緒に行動することを拒んでいるんだよ。理由は詳しくは知らないけど リザードの族長の願いとか何とかで とりあえず リザード族の人達の言い分を全面的に受け入れている形になるのかな?)

(えっ? じゃ なんで リザの部屋にラスティがいるの? それも。ラティにラティまで連れて行くように指示を出すとか意味不明過ぎない?? しかも ラミアスとラミウスがリザードのみんなと一緒に来たよね? ラティスの話から考えると やっぱりリザード族の人達がリザと関わりたくないのと。リザードの族長はリザを匿っているってことで間違いなさそうだし。うーん。ラティスとラティはリザード族がリザに何かしようとしているのを知っているから。ラティーを遠ざけているの?)

俺がそうラティに尋ねるとラティスは苦笑いを浮かべて そうなんじゃないかなって 多分だけど リザの事が知られれば ラティはラリスと同じ目にあうって考えているんじゃ無いのかな?

(はぁぁ。マジでこの世界って理不尽過ぎるよな。ラティはラティで なんとなく。そうじゃないかとは思っていたが ラティの見た目は。ラミリスよりもラティーに近い。

だから なんとなくだが。

ラミアスはラミリスとラミトスの二人が一緒の空間に居ることが嫌なんだろうな。

ラティスの話ではラミナスはラミアスを慕っていたわけだし。それに ラティは見た目はそっくりでも 中身がラティとラティでは全く違うし。俺から見ていてもよく分かるぐらいに性格も違うから。

その 俺とラティを間違える可能性は限り無くゼロに近いと思う。

ラティスも リゼとラティスの双子の見分けは簡単に出来るはずだし。

なのに。ラミアスが ラミウスが。リザに会いに行くと聞いて。ラティスもラミアスとラミウスがリザードの里に来てから様子が変だと。そう言ってたのを思い出した。そして リザにラミウスが会うのも そのラティスの様子を見る限りでは。ラミウスも危ないか。もしくは ラミウスがラティとラミナスの二人に殺されてしまう可能性も考えられるな。ラミナスの実力がどれ程のものなのかは分からないが。俺が感じた印象では かなり強い。そんな気がするんだよな。ラミアスの方はそこまで強くは無いが ラミナスがラミウスに何かしようとすれば 確実に殺されるだろうな。それこそ。今のラティス達みたいに。ラティがラリスの側に居ないとまずいんだろう)

(うん。多分。ラティスさんが ラミナスに。ラミウスがラミアスを殺そうとするとか。そういう事は起きないだろうけど。

私が。ラミナスを ラミアスに殺されてしまうと。ラティスさんはそう考えたんだと思う)

(確かにそうかもしれない。リザが里を出て行って。ラミナスやラティス達はラミアスの世話をしていたらしいし。ラミナスやラティスはラミアスに恩があるはず。そのラミナスとラティを殺したりしたら ラミアスもラサスも。そして。ラミナスもラティスも黙っていないだろ。つまり そうやって考えて行けば ラミナスがリザに会うと決めたとしても リザの命の危険も有るし。ラティスとラティアの安全を確保するのにも一苦労することになるのか。そう考えてみると。リザードの人達の考えも間違ってはいないと俺も思う。まぁ。そんなことにはならないで欲しいと俺は願うだけだが)

俺とラティがそんな会話を頭の中でしていると。ラミアスがこちらを振り返り。少し申し訳無さげに俺とラティに声をかけたのだ

「ごめんなさい リリスさん。私達兄妹のために。こんなことをお願いして」

「あっ。はい。それは 大丈夫です。むしろ 僕達の方がお礼を言いたい気分です。リゼさんの居場所を教えてくださってありがとうございます」

ラティアの感謝の言葉を聞いたラミラスはラミアスに向かって目配せをしながら リゼが泊まっている宿に向おうと提案をした リザード族達が宿の中へと入っていく姿を 見送った俺達はそのすぐ後に宿へと入り。部屋の前にいる護衛の人にラザアスの名を伝えると。護衛の一人がリザとラミアスに連絡を取ると言い。部屋の中に案内されながら。ラサス達に挨拶を交わしている

「おぉ ラミナスか ラアス。それに。お前がラサスの所に来たということは。あの時の件について話せるようになったということなのだな?」

ラティスは ラノスの言葉に反応を示し。小さく首を振る

「まだ。ラリスは目を覚ましていない。今は。安静にさせておきたいの。ラリスは私達の命を救ってくれて。今もなお 私やラミアスの体にはラリスの血が流れ続けているのだから。その。私からも改めて。ラリスの事を頼むわね」

(おい! 俺の体を勝手に乗っ取るのは止めて欲しいんだけど。ラティに何か有ったら。俺は許さないからね?)

(はい。勿論分かっていますよ。リリスさん)

(はい 分かっているようで安心したよ。というより ラティに怪我なんてさせたら。絶対に殺す。ラティの目の前から消え去る前に殺しておくからな?)

(えぇ。そうならないように全力で頑張ります。ラリスさん)

(ん?なんだか知らないけど。随分とやる気になってるね? なんでかは知らんけど。まぁいい。ラティに何かあった時は 本当に覚えとけよ?)

(もう リリス。私は平気だってば。それより。私のせいでラミウスに心配かけちゃって。ラミアスが凄く落ち込んでいるんだ。ラピスさんも同じ様な感じだし)

(まぁ そりゃそうだな。ラミアスにとっては妹が二人居なくなるようなもんだろうから。ラミウスの気持ちは痛いほど分かるぜ)

俺がそう言うと。ラティとラミラスの二人で顔を見合わせ苦笑いをする

(ふむ。なるほどのぅ しかし。こうやって直接話すと ますます似てるのう)

突然現れたラスボスみたいな爺さんはそんな事を言う

「あら。あなた様のその言い方からすると この方は神様なのかしら?」

リリアナがラスボスの様な存在に話しかけると。ラノスとラティはその質問を肯定するかの様に何度も大きく縦に頭を振っている すると ラピスが急に慌てふためき始め。ラティとラミラスが そんなラピスの肩を軽く叩き。落ち着かせている なんかよく分かんねぇが こいつら三兄妹はどうなってんだ???

(ほほう そっちの娘っこはなかなかに鋭いじゃな)

俺とリリリナは呆然とその様子を眺めている

「えっ? ちょっと待って? ラティスちゃん? その人。一体誰なの? もしかして。その人もラスティとラアス君と同じようにリゼさんと関係のある人達だったりするの?!」

ラティの驚きの発言を聞いたラミナスの顔が青ざめていきその言葉を聞いてララスの目が鋭くなっていく ラミナスは震えだし。ラミウスは静かに怒りを顕にしている リリアスの奴も。ラティの言っている意味が分かっていないようで。ララスやラティスにどういう意味だと詰め寄られているが。全く意味が分からず。首を傾げている。その様子を見ていてラノスがため息混じりに。その言葉を告げたのだ

「その様子では。やはり知らなかったみたいですね。ラティが言った事は本当ですよ。彼女は『ラリス=ラスリス』

俺やラミナスの妹です」

(だから俺に乗っかるなよ!!)

(いえ。そのつもりはないんですが。体が思うように動かずに。すみません)

(あっ そなのね)

(えっと なんで私がラミリスさんに殺されなきゃいけないのか 教えてもらってもいいかな?)

(そうですね。まず 私の事はラティスと呼んでくれれば大丈夫です)

(ラティスちゃんはララスの双子って事でいいのよね?)

(はい そうなります)

(それじゃ ラティと呼ばせて貰うけど。そのラティがリラスさんとリザに何をしようとしたのか 聞いてもいいの?)

(そうですか そうです。ね。ラアス兄さん ラミアス それに。父であるラノスになら。話していいかと思います。私はラミウスの事も大好きなので 彼に迷惑をかけないようにしたいのです。どうか。お願いできませんか?)

「そういえば お主らはワシの名前すら知らずに話をしていたんじゃな 改めて自己紹介させてもらうとするかね」

(うむ。改めて わしの名前は。そう ラスボ─(リリナス!余計なことを喋らないでください!)

リリスとやらの体を乗っ取って ラティスを驚かしてみたくなっただけなのだろうが それを遮られたラトスは不服そうな表情をしておるが。ラティスの一言によりなんとか落ち着きを取り戻していた。そして ラスボツと名乗った老人は 自分が何者か。その真実を語り始めた リリニスは目を丸くし ラノス達三人も動揺を隠せずにいた その話を簡潔にまとめれば このラスボツと名乗る爺さんは ラティスが転生する前の魂の持ち主。リリスがラティとして産まれ変わる前までは 確かに神をやっていたらしい。その事実を知って。俺はラノス達に同情をしてしまいそうになる

(ラスリスさんとラティスさんのお祖父さんにあたる方のラスボスさんは。ラスボスさんであってラスボスさんではないってことなんですよね?)

(まぁそういうことじゃな 簡単に言ってしまえばラスボスは。ラスボスであってラスボスでないと言うことじゃろう。ラティも色々と複雑そうじゃから 詳しい話はリティスとラリスに聞くがよい)

ラリスとラティスの説明を受けたリリスがラティスの顔を覗き込むと。ラティスは慌てて目を逸らしリリスに謝り始める。リリスは不思議そうな顔をしていたが、気にしなくて良いと。ラティに笑顔を向けるとラティに質問を始めるのであった

(それで なんでラティはラミアスを殺そうとしてるの?その辺りの事を話して貰えないかしら?)

(えぇ。分かりました。私が何故ラミナスに危害を加えようとしたのかを詳しく説明しておきましょう)

ラミラスはラティスから聞いた内容を。ラミナスに伝えると。ラミナスは泣き崩れ ラティはラミアスに向かって 何度もごめんなさいと言い続けている 俺はリリスがラティに乗り移っていた時の会話を思い返していた 確かリリスの体にはリザード族と同じ様な血が流れているとか言っていなかったか? リザがリザでは無いってどういう事なんだ? そもそも リゼの体の事を考えるのであれば。あの時のリリスの行動は間違いじゃないんだよな? ラノスの話だと。ラノス達の父親はリリスがラミアスとラティスを手にかけたと思っているはずだ でも実際は ラノス達兄妹を助ける為に自ら死を選んだのは。ラリスだったのだ ラノスの口からその言葉を聞き。ラミアスは更に涙を流すと その涙を袖口を使って拭っている ラティスはそんなラミアスに駆け寄り。背中をさすると。優しく声をかけている

(ラミラス 私達兄妹の為にありがとう。本当に。貴女のおかげでこうして今も生きている。本当に。感謝しているわ)

ラミアスの瞳からは 止まることなく大粒の涙を流している そんな光景を見ながら。ラティはラミアスに問いかける ラリスは自分達を守るために自らの体を犠牲としたと。それは本当なのかと

(本当よ。ラリスはラサスに剣技を教えながらずっと私達の側に居てくれてたの。私達は姉妹揃って魔法が得意でしょ。二人で魔法の練習をしながら。お互いを助け合って生きていたの。そんなある時。急にラサスが

『母さんは どこへ行ってしまったんだ? 最近。俺の姿を見てくれない』なんて事を言い始めてね。ラティはラリスが何かを知っているのかも知れないと相談を持ち掛けて来たの。それからは毎日のようにラリスと二人で何かを話し合っている姿を見るようになっていたんだけどね。ある日を境に急に二人が姿を見せなくなってしまったのよ。だから私達は。二人を探し回る事にしたの。そしたらね 街の外れの山の中で二人は抱き合うようにして亡くなっているのを見つけてしまったのよ)

ラティの言葉を聞いたラミナスとラティはその瞬間に思い出してしまったのだ そう。ラミナスとラティの両親が亡くなってしまった出来事を

(あぁ。どうして こんな大切な記憶を忘れてしまっていたのかしら)

ラミナスはその場に力無く膝から落ちてしまい。地面を叩きつけ。悔しさを滲ませている

(ごめ。ん。ラティ。僕。は 本当に。僕は馬鹿だ)

ラティスがそんな二人に声をかけようとすると ラティスの目に飛び込んできた光景は リザの姿があった 彼女は地面に座り込んで泣いている。そんな彼女をラミナスは力強く抱きしめると 自分の無力さに腹が立っているのであろう 拳を強く握り締めていた そんなラナスの様子を見てラティスがラリスとラタスの遺体を埋葬するように指示を出す リリスが言うところの『魔獣の聖域』という場所があるのだが そこなら安全だろうとの事だった

(ふぅ やっと ラミウスの体に戻れたぜ。あの爺さん。マジでやりやがったな。まさかラスボスがあの人の魂だったとは思わなかった)

(ラティ 君は 気づいていたのか?)

(えぇ。私はラティではありません。ラリスが私の中に入ってきたのです)

(なるほどな。それで ラティと入れ替わって。ラティスがラスボスさんに取り憑かれていたわけか)

(そうです。ラスボスさんの力は想像以上でした。ラアスを操り 父様の肉体を奪い 私の中のラリスを取り除こうとしてきました。ですが 私はラティスとしてではなくて、本来のリアリスとしての使命を果たす為に この世界に顕現を果たしたのです)

(そのラティスが顕現したという事は リラスやラティスのお母さんの力が必要なんじゃないか?)

(はい そうなんです。この『大迷宮』で 私がやるべきことは『ララスの母』を 目覚めさせること

『ラミラス=ラスリス』

その人に会うことが。『リリアス=リリス』に会える唯一の方法なんです)

(そういえば ラミナスが俺とラミラスが似てるって言ってたけど どういう事?)

(えっと。そうね ララスは。私の双子のお兄ちゃんだから かな)

(双子? えっ?ラリスって。ラリスの妹って事は。リラスって妹ってこと?)

(えっと。そういうことになると思う)

(ちょっと待って つまり。ラティスって。ラミラスが。その あれ? どういうこと?)

(まぁララスも 私にとっては可愛い弟だけどね)

(ララスは男ですよね?)

(うーんどうなんだろうね?)

どうなんだろうね? と首を傾げられても ラティスがそう思っていれば それで良いんじゃないですかね 俺としては 別にどっちでも構いませんけどね まぁ 女の子ならリリスの身体だし。ラティスと結ばれて欲しいな。なんて思っていたりはするが。それはあくまでも 夢見る妄想であり ラティスに強要するつもりは全く無い。ただ俺は。俺の気持ちを リティスに伝えるだけで良いのだと 俺は自分に言い聞かせるように呟いたのだった リラスとリリスの話を聞いたララスとリリナスは 驚きを隠しきれずにいたが。それでも その話をラリスとリティスに信じるように言われていたこともあり その言葉を受け入れる事が出来ていた そんな二人の様子を見たリラスとリティスは嬉しそうに笑い ラティスも笑顔を見せると ラティスは自分の生い立ちについて。その真実を語り始める その話の内容をまとめれば 自分は元は人間だった。その体はリリスが宿っていたリリスと言う名前の女性に奪われたのだという だが その女性は。リリスと言う名前は偽名であり。その女性がリリスと名乗っていたのには理由があって。本当の名前を知る者がいなかったのだ リリスの本名は。『ラミリス=ラスリス』その人だったのである 彼女は神の中でも 特別な存在で この世界の創造主にして 管理者でもあったそうだ 彼女の目的はこの世界をあるべき姿で存続させる事で この世界を管理するための存在として。『神』と呼ばれる者達が作り出されたらしい そして 彼女は 自分の存在を他の神に知られることなく 自分が望む未来に進める為に。この世界に『大迷宮』と言うものを作り出し その中に隠れ潜むことにしたらしいのだ その大迷宮は。彼女が自分の子供を産む為に用意した場所で。その場所は地上からでは認識出来ない場所に作られているのだと リリスの話を聞き ラティスが質問する

(それじゃ ラティ。貴女はこの世界から消えた後。どうやって生まれたんだ? それにその ラスボスと言う人の体を奪うような事までして。なんでこの世界で産まれ直さなかったんだ?)

(その事については私にも分からないのです。ラリスが ラミラスの体の中に入ってきたことで ララスは。私が望んでいなかった進化を遂げたようですね)

(僕もラティスと。一緒にいるよ。ラミアス 僕からも頼むよ。ラミアスがラスボスと一緒にいても良いって思うのであれば。ラミナスの事をよろしくお願いしたいんだ。どうか。許して欲しい)

ラティスはララスの手を取ると ラアスに向かって深々と頭を下げている そんなラティスの姿を見てララスは苦笑を浮かべると。

「僕なんかで良ければ。僕はずっとラミアスと一緒だよ」

ラミアスとラミナスに微笑みかけ その返事を待っているのだった ララスはリリスとリティスの二人を『魔獣の聖域』へと連れていく為に 二人と手を繋ぐ ラミアスは少しだけ躊躇していたが。それでも。ラティスとラティスと手をつなぐと

(そうよね。私が迷っていると。ララスにまで心配させちゃうんだから 私は大丈夫よ)

そんな決意を秘めた眼差しを向けると 3人は歩き出した 暫く歩くと。3人の目の前に見覚えのある建物が見えてきた

(あっ!これって。確かララスが前に教えてくれた

『大図書館』だっけ?これが『魔獣の聖域』の入り口なんだね?)(そうだよ。この場所は僕達の住む家でもあるんだよ)

(そっか。ここに来れて嬉しいな)

ラミアスの表情には懐かしさのような。愛おしさが垣間見れるのであった

(ここはね 僕が作り出した僕の心の中の。もう一つの心の世界。ここへ来た時に最初に目にするのは。『ラティスの心の中』なんだけどね。ここには『ラティ』『ラミナス』『ラミウス』『ラアス』って4人の人達がいるんだよ)

(ラティと私とララスと。ラティスにラアスか。そう言えばラティ ラスティのお母さんが目覚める方法を探しに行くって言ってなかったっけ?)

(あぁぁあぁ 確かに探すよ だけど ララスの体のこともある。ララスにだって。これから色々な事があると思うんだ。だからね。私はラミラスが。その えっと。ラミナスが好きな気持ちが よく分かるし。ラティとラティのお父さんとの約束を守れなかった私だから 私は二人を守る責任があると思うの。私はもうすぐ 死んでしまうかもしれないけれど。だからこそ。ラティを悲しませない為なら。どんな事だってやるつもりよ)

(そ、そうか ラミアスは。強いんだな)

(えぇ 強くなくちゃ。駄目なのよ。ラティが。安心できるように。ね)

(ねぇ リスティ

『リリアス』っていう人がどこにいるか知らない?)

(ん?ラスボスさんの事かな?それならこの中にいるわ)

ラミアスがラティスの頭を指差すと そこには小さな少女が眠っていた

『リリアス=リリス』

それが『リリス』の本名なのだ その眠っている姿を見たラミナスとラミラスは

(ラティス 本当にラスボスさんは リラスと。ラティスと同一人物なのかな?)

(多分ね。でも リリスと僕は別の人格だし。僕はラティがリリスでも。変わらずに好きだよ)

(そう だね ラティスは そういう子だった)

(そうですよ リリス。私はラティスです)

(なに 馬鹿なこと言っているのかしら。私とあなたは別人なんです。私とラスリスは別人なんです)

(ふぅ。分かりました 私は。ラスボスさんに認めてもらえるように。もっと強くなりますね)

(私はラティスが幸せなら。それでいいの)

(ふふふ ラスボスの。リリスさんの事は ラティスに任せましょう)

(うーんどうすれば。この子にラスボスの意識が入ると思う?)

(ラスボスは『大迷宮』の中にいます)

(分かった)

(じゃ。私達も行こう)

ララスはラティスに目配せをすると。

二人はその大迷宮に入っていく ラティスが言うところの

『大迷宮』の中には。

ラミラスが言っていた通り。

リリスの肉体が眠り続けている場所があった

(ラティス これは。ラスボスに聞いた方が早いかもしれませんね)

(じゃ。起こすけど 良い?)

(ええ。ラティス 貴方が起こした方が良いでしょうね)

(でも どうやって?)

(ラスボスは 貴方と話をしたがっています)

(うん ありがとう)

ラティスが両手を前にかざして魔力を集めるとその魔力を圧縮していきながらラティスは詠唱を開始した

(『神格化』)

『リラス=ラティス』が。その姿を現した

(ラスボス?僕の声が聞こえている?僕のことが見えてる?)

(はいリラス=ラティス 私ですよ)

(久しぶりだね ラスボス)

(えっと。ラティスとラスボスって知り合いなの?)

突然の出来事で困惑するラミナスだったが。ラティスとラリスが手を繋ぎながら現れた事で状況を把握しようと必死になっていた

(リラス=ラティスは。私の双子の姉に当たる人なの リリス この子の事はラティスに頼んでも大丈夫ですか?)

(ラスボス。ラティを。この世界をよろしくお願いします)

(ええ 任されましょう。この子は私の可愛い可愛い娘のような存在ですから。それと。ラティスに頼まれなくても。ラティスは。私に力を貸してくれる大切な友人の一人だから。安心して。ラティスの願いは必ず私が叶えてあげる)

ララスは嬉しさで涙ぐむと。

そのままラミアスとラリスの二人で手を握ると その部屋を後にしたのだった ラティスはララスと共に。ラミリスを連れて。その部屋にたどり着く そこに眠るのは『大迷宮』の管理者であり『神族』である

『リリス』である 彼女は。リラスの妹に当たり ラミラスの母親だったのだ リラスとラミリスが手を繋ぐと。その二人が消えていき。ラティスがラピスの手を繋ぐと3人はその場所から離れていく ラリスとラティスとリリスはラティスの中にいた そして3人はラミアスとラアスの元へ向かう そして2人の目の前には 先程 話をしていた『ラミウス』という青年と。ラティスがいた 2人の目の前にいた。ラミウスとラティリスは親子だというのだが。その見た目からは兄妹にしか見えなかった ラティアスとリリスはその2人に話しかけた ラミラスは

(あのさ この世界を作ったラスボスさん って 誰の事?)

(あぁ 君たちは。僕の作った世界の子たちなのか。ごめんね 僕のせいで 僕が弱いせいで この子を死なせてしまった ごめんなさい)

リリウスは涙を流しながらも謝罪の言葉を口にしている

(リリス。この方の名前は?もしかしたら。その方の名前を知っているかも だって ラスボスさんの お母様はラスボスさんなのですから)

(そうよね。そういえばラスボスって何者なの?)

ラミラスとリリアスがお互いに疑問を投げかける だが、ラスボスがリリオスという名前を知らないと知ると。2人とも驚いていた それはラミラスの質問に答えられなかったのではなく。ラスボスが自分の名前を言ったことが無い事に驚きを感じたからだ

(ラティス。私は。貴方にお願いがあるの 私が貴方にしてあげられる事は少ないと思う だけど。ラティス。貴方ならきっとできる。貴方なら。私の代わりに『大迷宮』の『管理者』を引き継いでくれると信じているの 私は貴方に。私の意思を継いで欲しい そしてこの世界で『勇者』の役を担う『リリス』の事も助けてほしい

『勇者』と魔王の戦いには。終わりがない いつまでこの連鎖が続くかは分からない。だからこそ。私はその運命を変えるために動きたいの)

(ラスボス。僕はどうしたらいいかな)

(そうですね とりあえずは ラスボスを探さないといけませんね)

(あ、そうだね)

(ラティス 私はラリスちゃんとこの『魔獣の聖域』を見て回ろうと思います)

(そっか。なら。僕はラミアスと一緒にいるよ)

(えぇ それが良いでしょうね。ラスボスを。リリオスを探し出すのに時間がかかりますから)

(あ、でも お兄ちゃんは。どうしよう)

(ララスは ラミアスちゃんについていてください お兄ちゃんなら 大丈夫だと思うのです)

(う、うん 分かったよ)

(ラティス 何かあった時は私がなんとかしてあげますよ)

(ラスボスは 強いもんね)

(えぇ でも 油断しないでくださいね)

(はい)

(さぁ。行きましょうか ラミアスちゃん)

(うん!分かったよ)

ラミナスはラミアスに手を引かれながら歩き出し ラスボスに挨拶をした

「ラティス。後は頼む」

(えぇ。分かりましたわ。ラスボズさん 私はもう行くとするわね。貴方のことも。私の娘のこともよろしくね)

(あぁ リリスは俺が守るよ。だから。リラスを頼む)

(あらあら そんなことを言われると照れてしまうじゃない。ええ。もちろんよ。私はもう行くわね)

リリスが姿を消すと。ラティオスにラミラスの身体が光りだす

(ラミラス ラティアスを頼んだよ)

(うん。お父様はこれから。何をするの?)

(俺は

『聖剣使い』の捜索を続けるよ。もしかしたら『神域』にいるかもしれないからな)

(分かった。僕は『魔獣の聖域』を見て回ってるね)

(あぁ 分かったよ。ラティス じゃ。またな)

(えへへ うん。また会おうね。お父さん)

ラティオスは『リノスの町』へと向かい。

『魔の森』の奥に足を踏み入れていたのであった。

『リリス=リリス』が目覚めると。そこはラティスの部屋だった。

『ラスボスさん』

(おはようございます)

(ラティス。久しぶりね。ララスとラミナスとは仲良くしてるみたいね)

(うん でも。まだ。ララスがラスボスをみつけきらないと)

(ええ そうね

『神族』の事は私に任せておいて)

(お願いね)

『ラスボス』は。ラリスと共に『魔獣の聖域』へと向かうことにした。

『神域』は

『神』や 神に近しい存在のみが踏み入ることを許された場所である。そしてその領域にラティスの肉体を持つラスボスが入っていく するとそこには。ラスボスの魂である。リリスの姿があり。彼女はラスボスを見ると笑っていた

「リリス。やっと見つけた」

「ふふ 遅かったようですね。『大迷宮』に『リトス』がいるのを見つければ。ここに来るのも時間の問題でしたからね。仕方ありません。それにしても 随分と見違えるようになりましたね ラティス」

ラスボスは『リリス』の姿を見て言葉を失うが。

『ラスボス=リリス=リメス』がそこにいたのだ ラティスは 自分の母親が『ラスボス』の正体がリリスだという事は知らなかったが 目の前の女性こそが自分を産んだ本当の母親だということを知っていた。

だからラスボスの姿を見てラティスは動揺してしまう

(どうして お母様は こんな姿をしてたの?)

その問いかけにラスボスはラティスを見つめて口を開いた

「そう。ラティス 貴女はこの姿になった私を見て驚かないのですか?」「うん だって それがお母様でしょ?僕の知ってる 僕の大好きなお母様だもの お母様こそ なんで僕に隠してたの?教えてくれなかったの?お母様 僕の事嫌い?僕のこと嫌わないでよ お母様が僕を置いて何処かに行かないでよ 僕のこと嫌いにならないでよ お母様に捨てられたら 僕。僕」

ラティスは涙を浮かべながら。ラティスが必死に懇願するが。ラスボスは何も言わず。ラティスを抱き寄せると。ラスボスは ラティスの事を力強く抱きしめてあげる

「ラティス 私はあなたを 置いていくわけではありません 私はまだしばらくの間はラティスに私のことを伝えなくても大丈夫だと考えただけです 私はあなたのお母さんなのですから あなたが大きくなった時には伝えようとは思っていましたよ ラティス 私の事を忘れないでね」

ラティスはその言葉を耳にした瞬間。意識を失ってしまった ラティスが目を覚ますと そこはラミラスの部屋に戻ってきたようで。

ラティスが目を覚ますと ラミアスは泣き腫らした目元のまま眠ってしまっていた。ラティスがその手に触れようとすると

(ラミアスちゃんは疲れているのでこのまま寝かせておきましょう)

ラティスがリアリスの声に反応して

(そうだね)

その手を引くと。ラミラスの手を放してしまった。ラティスは悲しげな表情を浮かべていたが。ラミラスのそばにより、頭を優しく撫でてから。眠りについた ラミラスが『魔の森』に向かうと そこで出会ったのはリリスと名乗る女性の『神』で。ラティスの母親に当たる人物であった リリスに連れられた場所はラティスにとっては懐かしく感じさせる場所だった その場所はかつて『ラスボス』こと。リリスとラティスが住んでいた家で、その場所をラミリスと共に訪れたのは。リリスは その場所を訪れたかったからなのだが。ラミリスはそのことに気付くことなく。その場所を歩いていた

(ここが僕とお母様の過ごした場所?)

(そうよ この場所は私たちにとって大切な場所よ)

(そう なら。ここでお別れになるんだね)

(いいえ まだ リリスちゃんに聞いていないことが沢山ありますから)

(そうなの?)

(ええ リリオスさんのことをね)

(お母様。お父様がどこにいるのか分からないの?)

(ええ 分からないのです。ただ一つだけ分かるのは。リリオスさんがまだこの世界のどこかに生きているということ)

(お父様なら きっと大丈夫だと思うけどね)

(まぁ 貴方に心配されるような人では無いでしょうね。あの人ならどんな苦難でも簡単に乗り越えてしまうと思いますよ)

(うん。確かに そうだね。なら。僕はこの『魔獣の聖域』をもう少し見て回ることにするよ)

(あら もう行ってしまわれるのですか?ラティスちゃんは)

(うーん ラミアス 起きちゃったみたいだよ。ラミアス)

(あれ。お姉さまはいつの間に)

(ふふ この子は本当に貴方に似てるようですね)

(うん そうだね)

(そうそう 最後に。貴方には『勇者の証』は受け継がれていないようですね)

(あ、そういえばそうだね)

(やはり。貴方は私の子供ではないようですね)

(うん 僕は。勇者じゃないよ。だけどね リリスちゃん)(はい?)

(それでも僕は君の息子なんだよね)

ラティスの言葉に少しの間を空けると

(ふふ。当たり前です)

(えへへ。そっかぁ。そっかそっかぁ。じゃあ僕はこれで失礼するね。お姉ちゃんのこと宜しくお願いします)

(ええ ラティスちゃんも元気で暮らしなさいね)

(ありがとう。お母様)

ラミラスの背中を押した後、ラミアスの手を引き リリスはラティスを見送った ラミアスが『魔の森』に戻ると そこではリラスに案内されて『リノスの町』まで戻るところだった ラティスはリリスの姿を見て驚いたが。ラティスに抱きつくラミアスの姿を見て微笑ましく思いながらも、二人の様子を見守っていた

(そう言えば。『魔獣の聖域』に もう1つの種族の『聖域』があることって言ってたな)

(えぇ。ラピス族と呼ばれる。亜人の住む国があるんですよ。ラティスがリトスと会った時にリティスがいなかったら。多分ラティスは『魔獣』の聖域にいると思ったわよ)

(そうなんだ)

ラミナスの身体を持つ『ラティス=ラビス』とラティアス=リリアスが再会を果たしたのであった

『ラティオスー!』

『神域』にある神殿の最上階からリリスが嬉しそうな声を上げながら飛び降りてくる

『お父様!私も一緒に行くからね!絶対にお父様を一人になんてさせないからね!』

(リリス)

(あら。ごめんなさいね。私のわがままで待たせてしまったわね)

(いや 俺の方こそ 悪かったな)

(いえ ラティオスさんの気持ちは痛いほど分かりますよ)(お父様!リリスも来たんだし。さっさと行こうよ)

(ああ。『大迷宮』へ向かおうと思うんだが)

(そう。じゃあ行きましょう。ラティスとラノスにも挨拶をした方がいいかしら?)

(リティス。今はラノス達には会わない方が良いんじゃないかな。二人は『大迷宮』の『攻略者』(クリア)の試練に挑んでいるはずだ)

(ええ。それもそうね。それにしても やっぱり『大迷宮』に挑むつもりなのかしら?リリスちゃんとラミラス)

(ああ。どうなるかは。正直わからない。二人を信じてるけど。俺はあいつらの強さを知ってる。『リリス』と『ラミラス』が本気で戦うことになるとは到底思えないが。もし。リリスに異変が起こった時は 頼む)

(分かった。ラティスは『リリス』と一緒に行かせたのは失敗かもしれないかな)

ラティスの事を心配した様子でリティスが口に出すと。

その問いかけに対して。ラティオスは答えを出せずにいた。

『大迷宮』の最下層。そこには ラティオとリリスの二人が居た。

『ねぇ。お母様 これから何処にいくの?』

『そうね。何処にいこうかしら』

『う~ん。それなら 僕もついていきたい』

『そう ラティスがそういうなら。そうしようかしら』

ラティオス達は『魔の樹海』の入り口へとたどり着くと そこに待っていた人物を見て。二人は言葉を失う その人物が あまりにも懐かしかったからだ

『お兄ちゃん!!』

ラティスがラティオスに向かって飛びついてきたのでラティオスはその体を受け止めると ラティスを抱き抱えたままラティオスがラティスの姉。リリスに目を向ける

「お前は。誰だ?なんで リリスの姿をしてる」

「ラティス お父様と離れて。お父様が怖がっているわ」

「そんなの。関係ないもん!」

(リリスがラティスとラミアスの姿になってる?どういうことだ?一体こいつらは何者だ?)

ラティスはラティスでリリスの腕の中から降りて、自分の姉の方に近づこうとするのだが

「リリス。ラミアスに変わってくれないかい?」

「嫌よ リリオスが私に何かを言う時は必ず裏に企みを隠していたからね。私だって警戒しているのよ。だから私はこの姿でいさせて頂きます」

「仕方ない。なら僕たちはここから離れさせてもらう」

「ええ。それで構わないわ。でも 私の可愛い子供たち。あなたたちなら 大丈夫よ。私はいつまでもあなたたちの味方だからね」

そう言い残すとリリスはラティスとラティアスの視界から姿を消した 残されたラティスとラティアスは。ラティメスとリティスに別れを告げると。再び『大迷宮』の中へと向かった。

ラティスとラティスは最下層の『魔獣の聖域』まで来ると そこにはラティスの父親であるラティオスが待っていた。

(お兄ちゃん。やっと。追いついたよ)

そのラティスの言葉を聞くとラティオスは少し考え込んだ後に口を開いた

「そう。君は『リリス』に拾われた子なんだね」

「ううん。リリスはお母様で、僕の本当の名前は『リティス』だよ。お父様に教えて貰った通りの名前が僕は大好きだったからね。この名前を捨てるのは少し惜しかったけど。それでも この名前を僕が名乗れなくなるような事態になったのなら。この『リティス』という存在は消えないといけないからね。お姉ちゃんは、僕にとってお母様みたいなものだったから。お姉ちゃんと同じ名前をこの世界で僕はつけたかったんだよ。だからこの世界に僕とお姉ちゃんの名前を残しておく為に。僕はこの世界に残ることを選んだの お母様とお姉ちゃんがこの世界を救ってくれたから。この世界を好きになれたんだ そして僕にとってのお母様が『お姉ちゃん』に姿を変えてくれたおかげで 僕はお母様が大好きだった この世界を守ることが出来そうで。嬉しいな。ありがとうお母様とお姉ちゃん」

『リティス』ではなく、『リリアス=リリオス』としての言葉を聞いてラティスは涙を流しながらも。満面の笑みでラティスは父親に向けて言葉を口にした ラティスの言葉を聞いたラティオスは ラティスの頭を優しく撫でた後

『リリス』の元へ案内するのであった ラティオスがリティスにラティスを任せた後 ラティスとラティオスは『大迷宮』の奥底へと進んでいくと。『魔獣の聖域』と呼ばれる『聖域』に到着した

(あれ?なんか変だよ?いつもと違う気がする)

(確かにね。でも。多分『お父様』がいるせいじゃないかな)

(お父様?えっと この中にお父様がいて。でもこの中にはお父様はいないってこと?)

(まぁ。そういう事になるかな)

(ふーん。お姉ちゃんは分かる?)

(そうね。この中にいるのは間違いなく『お父様』だと思うわ。でも。私にも分からないくらい強い気配を放っていることだけは間違いないでしょうね)

(そうなんだ。じゃあ。お父様はやっぱり凄いんだね!早く会いたいなぁ)

ラティスの言葉に対してラティオスが複雑な表情をしていることに気づかずに。

二人はさらに奥に進んで行くのであった

「ふぅ。まさか『魔剣王』(デスブリンガー)に『大罪魔王』(シン)がここまで強くなっているとはね。僕が想定していたよりも 遥かに強い『魔剣王』に『大罪魔王』の力を使えるようになっていた『リティス』に。それに『ラティス』に、リノスもここに来ているみたいだし 本当に 君たち『英雄』(ブレイブ)は面白いことをしてくれるよ だけど、そろそろ。君の『計画』も破綻してきている頃合じゃないのかい?それならいっその事

『英雄』に助けを求めれば良いのに 何故君はそれをしようとしない? 君も わかってるんでしょ?もう 終わりが見えてきてることに)

ラティオスは、自身の力では、『リリス』と『ラティス』に勝てないことは分かっていたが だが それでもラティオスの瞳は未だに光を失わずにいた

「『神眼の神災』(ゴッドハザード)が『リリス』の体を奪い取り、リティスもこちらに戻ってきたようだし 後は『リティス』の体を奪えば。全てが元に戻るはず。さあ もうひと踏ん張り。頑張っていきますか。この世界の未来のために」

ラティスとラティオスは。『大迷宮』の最下層にある『大迷宮』の最下層にたどり着くと そこにいたのはラティオスの予想通りに ラティオスの父であり。『ラティオ』であった ラティスは父を見つけるなり。抱きつくのだがラティスを受け止めたのはラティオスの方であった

(おや?やっぱり。僕の娘だな すぐにラティオスと分かったんだろう)

しかしラティスの方は『大迷宮』に入った時から 違和感を覚えていたのだ普段と変わらないはずの父の匂いなのにどこか 今までとは違う感覚に襲われていた

(あれ?お父様なんだけど。お父様の魔力じゃない)

(ああ。そうだろうね。これは リリスの力だね)

(どうして?)

(さぁね。僕もそれはわからない)

(えぇ〜)

『リティス』にラティスとラティオスが近づくとそのラティス達の元にリノスが現れる

「あら。二人共来たのですね」

(うーん。どうしたものか)

「どうしたの?リニス?」

(うん?ちょっと『お母様』と『お父様』に用があってね)

『リティス』が『リリス』に近づいてきた事にラティスが疑問を抱くのだが。ラティスが質問しようとしたところで ラティオスはその言葉を遮るように。口を開いた

「『魔の樹海』(デモンズデザート)は、今どうなっていますか?」

「今は落ち着いてきていますよ。ラミラスちゃんも。ラティスも。この世界を救いに来ました」

「その件は感謝してますよ。この世界もようやく。前に進もうとしている」

ラティスもリティスも何が何やら分からずにいると そこでリリスの声が聞こえてきた。そして声と同時に

『魔の樹海』の中心である『樹魔竜』の森で暴れまわっていたラティスの両親であるラミリスとラティオスは動きを止めるのであった

「あれれ。お父様だけですか?リティスちゃんは何処です? せっかく私が会わせようと思ったのに。リリスったら相変わらず照れ屋さんなんだから でもお兄ちゃんにはちゃんとお父様から伝えるべきよね。お兄ちゃんが私に会いたがっているのを知っててリリスったら恥ずかしくて素直になれなかったのね。全く 可愛らしいところのある娘ですよね。でも そんなリリスちゃんも愛しくて可愛いんですよねぇ〜」

「あのぉ〜。あなたは一体誰なんでしょうか?」

リティスが『リティス』の姿になってリリスに問いかけると リティスは驚いたような顔をしてから少し考え込んだ後 口を開いた

「うーん。困りましたね。まさか私の変装を見破るなんて」

そう言うとラティスの母リリスが姿を現す リリスは目の前にいる人物がリティスではないとわかるとリリスは警戒心を解いて警戒をといた リリスが姿を見せた事で

『リティス』はようやく自分の母親が何を言おうとしていたのか理解することができた

『お兄ちゃん。ごめんね。リリスがリティスと入れ替わっていたことがお兄ちゃんにはバレてしまったみたいなんだよ。リリスはリティスとリティスの体を返せと言ってきたからね。お兄ちゃんのお父さんに話を聞くついでに、お兄ちゃんがリティスのことが好きだってこともちゃんと教えてあげようとしたんだけどね。お兄ちゃんはリティスのことを好きな気持ちを隠したかったみたいで、だからリリスの変身が見破られてしまったみたい』

(なるほどね。そういうことなら仕方ないか)

『お兄ちゃん。それでね。お兄ちゃんにお願いがあるの』

(なんだい?)

『私はね。リトスの事を諦めたくないんだよ。お兄ちゃんも本当は分かっているはずだよ。お兄ちゃんはお姉ちゃんが嫌いなわけじゃないんだからね。ただお姉ちゃんに負けたくなかっただけだよ。それにね。もしここで諦めちゃったりなんかしたら きっとお姉ちゃんはもっと意地悪になるよ。そうなる前に、どうにかした方がいいと思うんだよ。だから ね。私と一緒に、この世界を救ってくれないかな?』

(わかった。僕は君の事を助ける為にこの世界に来たんだよ。それにこの世界は 僕の『世界』だ。『世界』が僕を必要としている限り。僕は君を助け続ける。君と『世界』を幸せにする為に僕は戦う。僕を救ってくれた君を今度は僕が救ってあげる。君はずっと一人で頑張ってくれた。だから次は僕に君を救わせて欲しい)

『ありがとう。大好きだよ。お兄ちゃん。私だけの『英雄』様。大好き』

「ありがとう。僕の『英雄』(ブレイブ)『リティス』

君との再会がもう少し遅れていれば 君を失う所だった。本当に助かったよ リノスもね ありがとう 本当に君達は 僕の誇りだよ この世界に『勇者』は二人も必要無い。この先、『神災』として君臨するつもりかい?」

「私はこの世界に必要な『聖剣王』。お父様も知っているでしょう。この世界で『剣王』(ソードマスター)に並び立つ者はもういない この『剣界』はもうおしまい だからね。私が終わらせるの。このくだらない世界をね」

『リティス』の体が光に包まれていくと リティスはその光が『剣』になっていくのを確認すると。『リティス』は、手にしていた剣を構えた

(『剣』が私を求めている)

ラティスはリティスの変化に驚く そしてラティスが驚きながらも考えている間にも、事態は進んでいく ラティスは、ラティオスに向かって剣を振るとラティオスはそれを剣ではじくのであった だが『剣』に気を取られすぎていたラティスの隙を突いてラティオスがラティスの体に触れるとその体に異変が起きる

『リティス』に憑依されたリティスの体は まるで何かの呪いをかけられたかの如く、徐々に衰弱していくのであった

「さぁ。これで邪魔者は全て消えたわ。リノス、さっさと始めましょう」

「そうだな」

二人は互いに『聖剣』を構えて睨み合い 先に動いたのは『ラティス』だった ラティスは『魔』の『力』を解放して、体を強化しようとするのだが、ラティスが『魔』の『力』を発動する前にラティオスの放った斬撃がラティスを襲った

(ラティスの奴はどうなっているんだ。さっきから様子が変だが)

「どうしたんです?お父様」

「なんでもない」

だが ラティスの攻撃に対して リノスは『闇影』を纏う事で攻撃をいなすと

『魔剣』に力を注いでいくのであった

「ラティス 悪いが本気で行く」

リノスの言葉にラティスは笑みを浮かべると

『闇影』の力によって ラティスもリノスも姿形が曖昧になり お互いにお互いの姿が見えなくなっていた ラティスとリノスの戦闘は激しさを増していき。その激しい戦闘の影響で周りの空間にはヒビが入り始めた

「凄いわ。これならお兄ちゃんと対等に渡り合えるかもしれない」

「リティスちゃん。今助けますよ」

「うん?お母様 でもどうやって さすがのお母様でも無理よ」

「いいえ 私はあなたのお母様よ。あなたを守る為の術式くらいは準備しておきますよ。私の愛しい『愛の娘』。あなたが私の『愛娘』である事に 変わりはないのですから それにね。この程度の準備でどうにかできる程『ラティス』は甘い相手ではないと思いますよ」

リリスの魔力が一気に高まっていくとリノスの『聖剣』と『魔剣』がぶつかり合った

『リティス』に憑りつかれたラティスはラティオスの『魔導具』とぶつかり合うとラティスはラティオスから距離をとった そしてラティスの口から放たれたのは

『魔』の波動 ラティスが『リティス』に憑依されてから ラティスの意識は途絶えてはいなかった そしてラティスは自分に取り付いた存在の力を感じ取る その存在は確かに 今まで自分が出会った誰よりも強大な存在であることは理解できた。しかしそれでも、自分の心は満たされなかった それは、自分の事を好きだと言ってくれる人が傍にいたからだろう だが今、自分の前に居るのは、ラティスではなく。その人物にラティスを会わせる為にリリスは自分の『魔族化』(マモノ)の能力を使うとラティスに近づこうとするが。ラティスと『リティス』が同時に攻撃を放ったせいか 互いの力が干渉してリリスはその場に立ち止まるのだった

「リティス。あなたが私の前に現れた時から あなたを救おうと思っていた。だけどあなたが選んだのは

『ラティアス』ではなく。『リティス』では無かった。それはどうしてですか?」

「それはね。私がリリスのことを好きになれないからだよ。リリスだってそうでしょ。私が『リティ』だとわかっていたのに、お兄ちゃんにリティの事を頼んでたよね。本当はリティの事なんて好きじゃ無かったんだ。お兄ちゃんに嫉妬するリティの姿がそんなに可哀想だった?お兄ちゃんがお姉ちゃんと結ばれる姿がそんなに辛かった?」

「いえ、違うわ。私はあの子が大切だからこそ 私の手で救いたかっただけよ。あの子はとても可愛い。私もあの子を見ていると妹として 甘やかし過ぎてしまう時もあるけど。でも私にとっては大切な家族ですから。それに私は、お兄ちゃんも、あの人もどちらも選ぶ事が出来なかったから。私はどちらに対しても平等に接さなければならない。それがお兄ちゃんの妹として生まれた義務だから」

リネスはそう言うと同時にラティスに切りかかってくる それに対して

『魔』の波動を放ち 自分の姿を眩ませるとリニスの後ろに移動し攻撃を仕掛けようとする だが『リティス』の動きを読んだリリスがリノスを援護する形でリリスの行動を封じにかかる リティスはリリスに攻撃を防がれるとリティスに視線を向けたまま、リリスに向かって、ラティオスは『雷電』を放つとラティスは雷撃に直撃して地面を転がる

「リティス。まだ諦めるつもりはありませんね」

「当たり前だよ。リリス 私とリリスの勝負はまだ始まったばかりだからね」

「なら。私が『魔』の力であなたを止めましょう。この力は、本来ならば使うべきではありませんでしたが仕方が無いでしょう」

リノスは、『聖剣』の剣に力を集めることで リリスに止めをさす

「終わりだな。これで、やっと終わるのか」

リノスに『剣』を振り下ろしてもらおうと リティスが動く前に、ラティスと『リティス』の体が再び入れ替わる

「くくく。はーはっはっは。あははは。これで、ようやく私の願いは叶った。これで私はこの世界に君臨できる」

リティスは『闇影』の衣を身に纏い その姿を、リノス達の前に現す ラティスは、リティスに向かって剣を構えるとラティスに『剣』を向ける

「リティス。お前の目的はなんなんだ。何故、この世界を支配しようとする。僕と決着をつけようっていうなら僕がこの世界で『勇者』としての役目を終えた後。二人でゆっくりと決着をつけてやるつもりだった。だが その必要は無さそうだ。僕達の因縁は、ここで断つ必要があるみたいだね」

「リノス、残念だけれど。あなたとの勝負は後にしてあげてもいいかな。今はそれより もっと面白い事があるみたいなの」

「なんだと」

『ラティ』は、剣を掲げると、天に向かって叫んだ

『聞け、『剣界』の民よ! 我の名は『剣姫』ラティラスティナ=レヴィアタンなり

『剣』に祝福を受けし『魔剣使い』(ソードマスター)にして『聖剣』の『継承者』(エンフォースメント)でもある 今ここに、『聖剣戦争』を開始する』

『ラティ』の声は『剣界』の各地に響き渡り。『ラティ』は声を響かせる そしてラティスが動き出す前にラティスは『闇』を操り

『ラティ』に攻撃を仕掛けようとする だが

『闇』は一瞬のうちに消える

「これは 一体どういうことだ。リノス 君には『魔剣』の能力を無効化する能力は持っていなかったはずだ」

「『リティス』が『闇影』の『魔剣』を手に入れた以上、もう『闇』を『闇』として使う事は出来ない。僕は『闇影』の『魔剣』を持っている。君の使っている『聖剣』とは比べるまでもない」

『リティス』の持っている剣の『聖剣』が放つ『光』がリティスの作り出した『闇』を飲み込んでいく そしてラティスの体を切り裂いた『リティス』の斬撃は、リリスの作った防御結界を破壊する ラティスは『聖剣』の力により吹き飛ばされると、リノスがリリスを庇うように前に出る

「まさか

『剣聖』が『聖剣』の力を使えない状態に追い込まれるなんて どうなっていますの」

「ふむ だが リノスと戦えない事に変わりは無い ラティノス 貴様をこの場で殺してしまえば、私の邪魔は入らない リティスの体は我が『聖剣』の『力』が抑えつけている」

『ラティアス』は『魔剣』の『力』を解放しようとすると、突然現れた人影がリノスの前に立つと『魔剣』を『魔盾』に収納する

「やぁリノス」

「ラピス どうして君が リティスを止めるんじゃなかったのか」

「止めるさ。でも リリス様がリトスに何か仕掛けておいたみたいでさ。さっきからリリス様には近付けなくて困ってるんだ」

「なるほど リニス 君はリティスの力を抑え込む為にリトスの力を使ってたのか。なら僕の出番はない訳だね」

「いえ。そんな事は有りません。私一人ではリティスを抑えることは出来ても リリスさんを助けに行くことはできませんでしたから」

ラティオはリノスの言葉に首を横に振るのだった

「それじゃ 今の状況を説明するよ。今、ラティスの体の中に取り込まれていた『リティ』の精神は完全に消滅した。今、ラティスの身体を動かしている人格は ラティラスティナの『魂』が生み出した『闇の人格』の集合体だ。今

『聖剣』を扱えてるのは、『魔剣』の力が暴走したからだろうね。つまり『剣姫』が表に出てしまったから 今ラティスは意識を失った状態にある。それに 今の『リティス』はラティスの力だけじゃない。ラティラスティナの『剣』の『力』も同時に使えてる状態だ つまりラティスは、今の状態でラティスと戦うことになる。それにあの子の体では ラティスの持つ『神域』に居るリリスさんの所まで辿り着くことは不可能に近いと思うよ」

「なるほど だから君は

『リティス』の事を僕達に知らせに来たんだね。僕達が彼女を倒す手助けをしに来てくれたんだ」

「まあそういうことだよ。リリス様から あの子はリリス様にとって一番危険な存在だと聞いていたから リティスもリリス様を『ラティス』を乗っ取ろうとしてたし、万が一の時には僕が止めに入ることになっていたんだけど。『リティス』は予想外に強いね リリス様とリノスの二人だけで倒すのは難しいかもしれないから 僕はリネスの方に向かうことにするね」

ラピスはそう言うとリリスの元に走り出す リリスとラティスの戦いが始まると『ラティリス』はリリスと『リティリス』に攻撃を加える

「リリス リリスはどうして『聖剣』を使わないんですか?『リティ』が持っていたはずの

『聖剣』を使う事も出来たはずなのに」

「私はね。ラティに リリスとして戦うことを決めた時に決めたのよ。もし、リリスではなく。『リティス』として戦った方が勝てるとわかったら迷わず『リティス』として生きるってね」

「そう でも リリス 私はあなたを許すわけにはいきません。だから、私がリリスを殺します」

「そう でも あなたにリリスは殺されないわ。ラティスは私の『魔剣』の力で、私と同じ『聖剣』の力で『聖剣戦争』を終わらせるわ」

リリスとラティスの戦いが始まろうとしたその時。突如として上空に現れた巨大な光の球体が 地上に落ちた衝撃で、辺りに凄まじい光が放たれ、二人の戦いを中断させるのであった

『剣界』に存在するすべての『剣使い』達は『剣姫』であるラティが 自分の『力』を使って作り出した武器を身に纏い、『聖剣』と『魔剣』の力を持ってして『魔王』に挑むという。ある種神聖な戦いを目にしていた そしてこの戦いには、リリス=レヴィアンと『ラティアス』と『リスティ』の姉妹は介入する事を許されず。ただ見守るしか無かったのだ。『剣聖』と『剣聖』の妹達の戦いを見守りながらリノスはあることを考えていた

『リティリス』とリノスが戦った際にリリスが言っていた言葉の意味をリノスは考えていた

(『リティリス』の目的は リノスと『ラティス』の命と体を奪うことで、二人の体を手に入れる事にあったけど。それは失敗に終わったみたいだから、今更私と戦おうとするとは思えないし。何が目的なのかな)

「ねぇ。リノスちゃん。さっきの戦いでリノス君が『ラティスと戦わないのか?』とか言ってたけど。どういう意味かな?」

リネスが問いかけるとラティスも同意を示すように何度もうなずくと、リノスはリノスの考えを口にする

「まずは。リティスが僕を狙っていた理由を考えればわかるんじゃないかな。『ラティスとリリスを殺す為』と彼女は言っていたが。それは本当だと思うかい」

リノスはラティスとリティスとの戦いに視線を向け、その戦闘を見ながら答える

「えっと。それは本当のことだと思うけど」

「だよね。それなら話は簡単だ。彼女が狙っているのは『リティ』とリリスの体だ。だけど『ラティスとリティリスは死んではいない』そして。僕は、彼女の『ラティスとリティリスを殺す』と言った時の表情をみて違和感を感じたんだよ。その瞳は、『殺す』というよりは『救いたい』という意思が見えたんだ」

「なるほどね。確かに言われてみれば『殺す』ってよりは『救いたかった』って顔だった気がしないでもないかなぁ」

「だろ。だから、さっきの戦いの中で。僕は『剣界』の支配よりも『ラティス』を救うことに重きを置いていたんだ。『リティス』に僕の命は渡せない。そしてラティスも、このままでは死を選ぶことになるからね」

「それでリティスが、ラティスを止める為に、リティリスの中に入っていた『闇影の人格』を取り込んだのか」

「そういう事。それに、もうそろそろラティスの体にも限界が来る頃だし、これ以上の『闇影』の力は取り込めないだろうし。そうなると もうラティスに勝ち目はないはずだからね。最後にラティスの体が砕ける前に、僕が『リティ』を止めてくるよ」

そう言い残すとリトスはリティシスの元へ向かうのだった

***

<リトス視点>

***

***<リティリス>side

***

私が目覚めた時 そこにいた人物は 私の知っている姿とは変わっていて 私が望んでしまった理想の私の姿になっていて。でもそれが 私の意思じゃなくて もう一人の誰かに動かされていたって分かっていたの 私が『ラティリス』だったときからずっと一緒だったはずの私の意識と感情は『私ではない』ものに飲み込まれて消えていくのを感じて、自分が消えるんだなって、分かったの 私は私じゃなくなって。別の人格になって、私の記憶を持ったまま別人として生きる事になっていた

「おはよう。気分はどう? どこか痛むところとか、おかしな感覚があるとか無い? 体に異常が無いのであれば、これからのことについて話をしたいんだけど」

目の前にいた少女は優しく声をかけてくれて まるで昔のリリスさんみたいだなって感じたの。

でも 今のこの子を見てると思い出したことがある。それはリリスさんがまだリトス君と出会う前の『リティリス』だったときの話だ。リリスさんのお父さんは、昔リリスさんを殺そうとしてたの。でもリリスさんのお父さんがお母さんやリリスさんのことを好きだって知ってたから、私が止めたことがあったんだっけ。でも結局リリスさんの両親は殺されちゃったからリリスさんの心の中はとても悲しい気持ちでいっぱいでした。

この子はリリスさんの過去そのものなんだね。そう思うとリリスさんの『魂』を私が引き継いで良かったと思ったの。リトリスちゃんは私の事が大嫌いだったから。私の事を消そうとするかもしれないから、そんな事にならなくて本当によかった

「えぇ大丈夫よ」

「なら安心です。それと『リティ』という名前もあなたの本当の名前じゃないんです」

そう言った後で、私の中の『私でない私』は答えを出す。それは当然だ。なぜなら

「あなたは私に名前を呼ばれる事すら許してくれなかったもんね」

「ごめんなさい。私は『ラティス』に恨まれても仕方がないことをしました。だから私はあなたの名前を呼ぶ資格も、名乗る権利も無いと思っていたの」

悲し気に目を伏せながら告げられた言葉に『リティス』としての私は疑問に感じるの だっておかしいもの、なぜラティスがリリスさんの両親の事を知っているのかって、それにリティスちゃんだって知っていたはず リティスちゃんはリリスさんが『聖女』に選ばれた後に産まれてきた娘だからね でも今は考える必要もないから。今の私の目的はたった一つだけ、あの人の為に、リティスを助けるだけなんでしょう?だから 私が助けないといけないってことはわかっているから

「あなたも『リティリス』と同じなのね」

「そうよ」

「そう。私とあなたは、違う存在だけど同じ『リティス』なのよね。でも、私が望む結末は変わらないから。私の事は『ラティス』と呼んでほしいの」

私がそう言うと、リリスは困った顔をする。それもそうだろう。『リティス』が持っていた『魔剣』は、私の中に全て移されたわけだから。つまり私の体は、普通の『リティ』と同じ存在に戻ったということになる。それなのに、リリスの事を名前で呼ぶわけにはいかない。だけど、どうしても。『リティ』が望んでいることは譲れないの。

「わかったわ」リリスが答える

「ふぅ。よかった」

そう答えるのと同時に『リティス』の視界が暗転していく。そう。私は、ここで一度眠りにつき、そして『リティ』になる

『ラティスとリノスとリティリスは、三人そろって『ラティス=ラピス』と名乗り、魔王を倒す旅を始めるのであった。

リリスは、リノスが『聖剣』を使えるようになったことに対して。リノスが『聖剣』の力を使うことによって、ラティスとの繋がりが強くなっていくことで、リリスの『闇影』が弱まっていくという仮説を立てて、ラティスに提案をする

『聖剣』はラティスに渡すけど、ラティスとリノス君の二人で戦うという形にすれば『闇影』は弱体化したままだと思うし、ラティスがラティスとして戦うことが出来るんじゃないかな」

『ラティス』の願いを聞いたリティスは少し悩む素振りを見せると。

「それは良いアイデアだと思いますが。でもラティスには まだ早い気がするのです。ラティスはまだ自分の力を使いこなすには早すぎると思うのですよ」

ラティスの言葉を聞いて『リティス』は、ラティスの力を使うためには、まず『ラティスの体』を完全に受け入れてその上で、『ラティス』が使うべき力を受け入れなければならないのだ。

そしてその段階をクリアして初めてラティスの力は、ラティス自身が使うことができるようになる

『ラティス』は、そのことを理解している為、すぐにはラティスに力を使わせる訳にはいかなかったのだ。しかし ラティスの表情を見るに、どうやらラティスは自分の考えを理解していないようだった

「そうなんだ。でもさ、『リティ』って結構前から戦っていたんじゃないの?」とリリスが問いかける。するとラティスは

「『ラティス』と出会ってからだと。『ラティス』と一緒にいたのは三日間くらいだと思うんですよ」と答えたのである

「え?そうなの?」

リリスは『ラティス』と過ごした記憶を思い出そうとするが。思い出せることと言えば。『聖女』に選ばれてから今までの記憶しかないことに困惑してしまう

『リティリス』は、この世界では『聖剣』と融合してしまった為か。リリスの持っている『ラティス』の記憶が曖昧になり。さらに『ラティスの体』はラティス自身の力で作り上げたものであって。『聖女の体』を材料に使っているため、ラティスが成長をする事で『ラティスの体』はラティスが扱う事の出来る『聖具』に変化していったのだった。そのため、リリスとリティスは、ラティスと出会ってからの日々を思い出して確認をしたのだが、やはりラティスの言っているとおり『ラティス』と過ごしていた期間はそこまで長い時間ではなく。その間にラティスが戦った時間はせいぜい数日にしか過ぎていなかったのだった。


***

リティスとリティシスとの戦いから数時間ほど経ったころ。ラピスは、一人森の中にいた。リティシスとリティスの戦いを見届けたラピスは、二人の意識が完全に消え去った後。ラティリスへと戻っていったのだったが。その際に、一つの懸念が生まれる リティスの記憶は『聖剣の記憶』から得ていた知識であるために。聖剣についての詳細までは分からなかったが。それでも聖剣の本来の所有者であるラティスならば、この世界で何が起きたのかを把握できるのではないかと感じていたからだ

(とりあえず今はこの森を出て、リトスに会いに行きましょう)そう考えたところで。ラピスの目の前に黒い塊が現れたのだった。そして

「うぐっ」と突然苦しみ始めた黒塊はそのまま消滅してしまって

「なんだ?今のはいったいなんで消えた?まさか。今のは リヒトが言っていた『呪い』とかいうたやつじゃないだろうな」

リヒトの言葉を頭の中で再生させた途端。ラティアスの中で何かが反応を示したように感じる。だがそれを認識したときには既に遅かったようだ。

次の瞬間。今度は複数の黒い塊が出現すると、ラティラスに纏わりついて行く。それと同時に体中に激痛を感じてしまい。その場でのたうちまわってしまう。痛みのせいで思考がまとまらずに

「うぅ。なんですか。これ」

ラティアスの体の至る所から、紫色の血が流れると同時に 体に刻まれた呪印が光を放っている そしてラティシスはラティスとして『闇の魔法』が使えるようになってから

『闇の魔力耐性』が急激に上がった為に、体に刻まれていた刻印も。ラティスの『光の加護』が発動した際に消えていたはずなのに 何故か。体に刻まれていた刻印が蘇っている。

その事に戸惑っているうちに 黒い物体がラティスの体を侵食し始める。

「くっ」

そしてついに、全身の感覚が無くなってしまったようで、立ち上がることが出来なくなる このままだと死ぬことは確実であると感じてしまったが

『聖剣』が使えない今の状態で。この状態から抜け出す方法が分からないラティリスは ただ、諦める事無く必死に抵抗することしかできなかった

「ラティちゃん!」

そこに、現れたのはラティスの『魂の分身』『リティリス』だ

「どうして?リティちゃんがここに」

「今は説明している時間が惜しい。今はとにかくここから脱出することを考えないと」

「そうだね。でも私 どうやってここから出ればいいのかわかんなくなっちゃった」「ラティスなら大丈夫だよ」

「え?どういう事?」

ラティスは戸惑いの声を上げるが、それに対して『リティリス』が告げた言葉とは

「ラティスなら絶対にどうにかしてくれるよ」という言葉だった。そう言われた直後 ラティスに『光の波動』が伝わっていくのを感じる それは、ラティスの中にある『魔剣』に眠る『闇の精霊』が、自分の存在を認識した者に対する攻撃方法だった それはつまり

「ありがとうございます」

ラティアスが感謝の言葉を述べると同時に。黒い塊は弾け飛び、そして完全に消滅していってしまた

『聖剣』の加護を得た事で 自分の中の『闇の力』を受け入れることができたその事を実感できたことがラティスにとっては大きな喜びであった

「よし。もうひと踏ん張り頑張ろう」と自分に気合を入れるラティス。しかしそこで違和感を覚えてしまう

「おかしいですね。確かに今ので全ての呪いは浄化されたはずだと言うのに」そう呟いたラティスに対して

「ねぇ 本当にラティスは ラティスなの?」という『リティリス』の質問に対し。ラティスは『聖剣』を『魔剣』に収納してから答えるのであった

「もちろん。私は私ですよ」

ラティスはそう言い放つ

『聖剣の記憶』が言うには。ラティスという存在は『聖剣ラティス』の『聖剣の人格』を核にして作り出されている存在だと言われていますからね

『ラティス』が『リティ』と一体化しているからと言っても。私が私であることに変わりはありませんからね そんな事を考えていたラティスの前に『リティ』が現れる ラティスは

『リティ』に事情を説明しようとしたその時。いきなりリティが攻撃を仕掛けてきた そして、それを受け止めることに成功したと思ったら、今度は蹴りが放たれて来る

「待って!話をきいてください」そう言って話を続ける

「『リティ』さんが なぜ私の事を攻撃したのか理由が分かりません」ラティスがそう言った直後に

『リティ』の動きが変わった。それは、今までの攻撃パターンとは違っていて

「あれは」と声を発した後に。すぐに『闇刃乱舞』を発動した

『闇』による斬撃の乱舞がラティスを襲うのだが その攻撃は、まるで『闇』が意思を持っているかのように不規則に変化しながら迫って来た。そのため、攻撃の軌道を読みにくくなり防ぎづらくなってしまうのだ。しかも この攻撃には。物理的な威力もあるらしく。まともに受ければ体が吹き飛ばされそうになるほどだった。さらに

『リティ』には、この攻撃を繰り出す際に、『闇』で形作られた剣を作り出している。そのため。普通の人間では対処する事すらできないほど強力な技になってしまっているのだ そして

『ラティス』は

『ラティス』に『ラティスの身体』を預けた後。意識を失っていたのだった。

ラティスが意識を失ってしまう寸前

『リティス』に助けを求めようとしたが

『リティ』の『闇の力』の影響で『リティス』との繋がりが遮断されてしまった為。

どうにもならなかった しかしラティスの『闇の魔力耐性』のおかげで、『闇の力』に抗う事には成功したのだった だがそのおかげで、体中は傷だらけの状態になっていたが、それでも何とか生き残る事は出来ていた

「ふむ。なるほど。これは予想していなかったよ」『リティ』がラティスに向かってそう言った。『リティ』からすると。自分の攻撃を受け止める事ができた時点で。既にラティスが何者かを理解していたので特に問題は無いと考えていたが。まさか自分の攻撃が通用するどころか。それを受けて反撃に転じることが出来るなんて思ってもいなかったのである

「さて 君が何者なのかは、ある程度は分かったからそろそろ 決着をつけるとしましょうか」『リティ』は、そういうと『ラティス』に対して斬りかかってきた

「まぁ、ここまでやってくれるとは思っていなかったよ。だから僕も本気で相手をさせて貰いますかね。君の全力を見せてごらん」そう言う『リティ』は、先程よりも激しい攻撃を仕掛けて来た

「くっ。流石に強い」そう口にした後『リティ』は、少しの間だけ動きを止めてから、再び攻撃を再開してきた。そして『ラティス』はその攻撃を回避する事に精一杯になり 次第に追い詰められていった。

そして、遂に ラティスの腹部を『リティ』の拳が捉える。その一撃で、体中の骨が砕け散ってしまい。激痛によって意識を失いかけてしまった。だが、ラティスが気絶する事は無く、激痛に耐えながら『リティ』を睨みつけた ラティスが放った視線を受け。ラティスが『リティ』の攻撃を捌ける状態じゃないと判断した『リティ』が、勝負を決めようとするが。そこで、突然地面が揺れ始め。地震が発生したのだった ラティスは、この世界に来た時に起きた大地震を思い出していた あの時は確か リトスの魔法によって『大迷宮』から追い出されたあとの事だ

『この世界を救えるだけの勇者』を生み出すために。ラティリスの力を使って『試練の塔』の中に『ダンジョンコア』を埋め込んだ時に起きた現象であると理解したラティスは。リトスが自分の元に戻って来ていることを感じ取った リトスは今どこに居るのか分からないが、リトスの身に何か起きている事は分かるため。リトスにこの事を伝えることにした ラティティスの記憶によると。ラティシスはリトスをとても大事にしていて

『聖剣の記憶』の中では、常に優先して守るべき相手として設定されているくらいだったらしいので。

リトスが危ない目にあっていると知ったならば。ラティスを助けに来るだろうと考えたのだ

「くっ。これはまずいな。一旦引こう」『リティス』が、そう呟いた直後。突如空に大きな亀裂が入り始めた。そして次の瞬間。巨大な空間の割れ目が出現した その光景を見て。何が起きるのかを悟った『リティ』は、急いでその場から離れようと動くが 次の瞬間

「きゃーーー」と言う悲鳴と共に 突然ラティスに抱きしめられた状態で 二人はどこかの洞窟らしき場所に移動させられていたのだった。そして そこには『リティ』の『闇の力』の影響から解放された『ラティス』と『リティ』が抱き合っている姿が存在していたのだった そして『ラティス』が目を覚ます ラティスが気がつくのとほぼ同時に『リティ』も目を開けた。その事に気がついて『ラティス』は、安堵の声を上げた。『ラティス』としては、自分の事を『リティ』が受け入れてくれるとは思っていなかったので この反応も当然だと言える

「ここは?」と疑問を口に出した『ラティス』に対して『リティス』が

「ここは、私たちの隠れ家のような所です。とりあえずは無事で良かった」そう言って安心していた

「ラティス。ありがとう」そう言う『ラティス』に対して

「こちらこそ

『私』が私を助けに来てくれて嬉しかった。だけど、私が助けてもらったんだね。だから今度は私が『あなた』を助けるよ」ラティスは『ラティス』に手を差し出す。

「うん。お願いね」そう答えてくれた後

『ラティス』は、笑顔で手を握ってくれた。そんな様子を見て。『ラティス』が喜んでいることを感じた『ラティス』は

「ありがとう。私は『ラティス』が『ラティス』の事が大好きだよ」と言った

「わたくしも。貴女とこうして出会えて。嬉しい気持ちがいっぱい溢れて来て。涙が出てしまいそう」と、そう告げた『ラティス』は 涙を流しながらも

『ラティス』のことを優しく抱きしめたのだった

『リティス』の願いが叶ったことによって 二人に『絆』が繋がった。これにより、ラティスは『魔剣』から解放される そして、この『リティ』の行動によって『リティ』もラティスと同じように

『魔剣』と切り離された状態になった。これで、もうラティスに害を加えることは出来ない

「ところで 貴方たちはどうして ここに?」と、ラティスに問いかけた『リティ』に対してラティスが「詳しい話はまたあとで説明するから 今は私に協力して下さい」と言って、事情を説明することになったのであった

『リティ』が

『ラティス』達の元に駆け寄ろうとしたが、途中で、目の前に居たのは 自分の妹だと気がついた『ラティス』だったが。『ラティス』は、何も言葉を発することが出来ず。『ラティス』は

『ラティス』の前から姿を消したのであった。

「『リティ』がラティスに話しかける

「君は『ラティス』ちゃんなんだよね。でも、私のことを見ても、驚かないと言うことは やっぱり君は『リティ』なのかな」

ラティスが『リティス』に向かって確認する。すると、ラティスの言葉を聞いて『リティス』は微笑む

「えぇ。そうですよ。私の本名は『ラティアス』といいます。それで 今の状況を簡潔に言い表すのであれば。私はラティス。あなたの知っている『ラティス』の魂が『リティ』と融合したことで。この世界のラティスが消えました。その事により、私の身体は本来の『リティ』のものへと戻ったのです」

と、説明してくれた。『リティ』からの説明は以上である ラティスとラティアスが、お互いの状況を理解したことで、話し合いを始める事ができた ラティスがラティスに『聖剣の記憶』の話を聞かせていると、話の途中で、いきなりラティスの体に異変が起きた。

『魔核』から流れ込んできた情報を精査していると

『聖剣』であるラティスが。突然、苦しみ始めてしまったのだ。この事はラティスにとっても初めての事であり 困惑しながらも『聖剣の記憶』の情報を確認してみると

『大迷宮』の攻略に成功した後に、私達の体はバラバラにされ。それぞれのパーツは、封印されてしまった。しかし、『ラティスの肉体の一部』『リティスの肉片』の二つの存在だけが、それぞれ『大迷宮』の中で、今も眠り続けている。『ラティス』が苦しんでいる原因はこの情報だったのだ そしてこの情報が事実ならば

『ラティスの肉体の全てを取り戻したら、元の世界に帰れそうだ』という事になる。なので まずは、その情報を確認する事にした

『リティス』の体が、完全に元に戻るまでは かなりの時間を要するようだった。しかしそれでも『聖剣』の身体は頑丈だったため 体を完全に治すには十分な時間が残っていたようだ

「ねえ『ラティス』ちょっといいかな?

『ラティス』ってさ、自分の事について何か覚えていることはある?」

私は『ラティス』に対してそう聞いた。すると『ラティス』は、「『ラティス』ですか そうですね 特に何もありません」と答える やはり

『ラティス』の頭の中からは ラティスに関する情報が全て消されているらしい。だから『ラティス』には 記憶がない だから『大迷宮』での事は 全く知らないみたいだし 私が何をしようとしているのかも 全然わからないだろう。まぁそれは これから少しずつ思い出してくれればいいけどね。と、思いながら『ラティス』を見つめていた それから数日かけて ラティスが『リティス』の記憶を取り戻すための儀式のようなものが行われた 儀式は『ラティス』がラティスの中に入った状態で行われたのだが。その際『ラティス』は自分の事を『リティス』と呼ばずに『リティ』と呼んでほしいと言われたため『リティス』を名前呼びすることにした。

「これから、貴方の事を。ラティって呼ぶね」

そして

『リティス』が、ラティスの体に入る事で、『リティス』の記憶がラティスの脳内に直接送り込まれることになったのだった その出来事により、二人の魂が混じり合い『絆』が結ばれたのだ その瞬間。『リティス』は、『ラティス』に『絆』が繋がっていることに気がつき。この事がきっかけとなって、ラティスは全てを思い出したようだった 自分が『リティス』ではなく。元々この世界にいた方の人間だった事に驚いたラティスであったが。

『ラティス』は、今こうして生きている それがわかっただけで、ラティスはとても嬉しかったのである。そして、今ラティスが持っている記憶の中には 自分がこの世界に来るまでに至った原因や この世界での生活などが色々とあったのである

「あの時も『あなた』に助けられていたんだね。あの時はありがとう。本当に感謝してます。あの時も、この世界でも」と、そう言ったラティスの頭を撫でてから

『リティス』は、「あの時の『あなた』は、とても必死だったからね

『ラティス』として生きていた時は 私が『あなた』を助けられる日なんて来ないんじゃないかなって思っていました。だからね。私にとっては。今のラティスの方が 本当の『ラティス』だって思えたんだ。だからね 今の『あなた』は。前よりずっと可愛いよ」と、告げて、そして、そっとラティスを抱きしめてくれたのだった

『リティス』との再会を果たしたラティスだが、ラティスが気になっていたことを聞いてみた

「ところで

『ラティシス』と『リティ』。二人はどういう風に出会って。どんな経緯を経て仲良くなったの」

すると 二人は顔を合わせて。『ラティス』は「ラティスが気にすることではありません」と言ってきたが、ラティスは、少し考えてから「そう言われると気になるんだけど 二人から教えてくれないと納得できないかも。だって二人は、この世界に二人だけしかいなかった姉妹みたいな関係だったんでしょ。それなら二人から、もっと詳しい話が聞きたいの」

そう言われた『ラティス』と『リティ』はお互いに困った顔をしていたが、その後

「じゃあ 簡単に説明するとだな。この世界が平和になって

『ラティス』は、『ラティス』として生きていこうとしたんだ。だけどその時 俺は、どうしても君に会いたくてね。君のいる国に行ってみたんだ。だけど君は、この世界のどこを探してもいなくてね。でもね。ようやく見つけたんだよ。俺の大切な人

『ラティス』を」と言ってくれた。この話は『リティス』の口からも聞いてはいたが。やっぱり ラティスの口から聞けて良かったと思っている ラティスにとって『ラティス』は。妹のような感じの存在だったので そんなラティスを妹のように可愛がっていた だから『リティ』にも同じように接したかったのだと思う そして『リティ』にとっても。『ラティス』は姉のような存在だったようで。

二人が初めて出会った時に、『ラティアス』だった時の事を教えてくれた

『リティリス』が ラティアスと一緒に暮らすことになった時。『ラティス』は 自分の事を「私は、あなたのことを妹の様に大切に想っている」と告げた

『ラティス』はその言葉を、心から受け入れてくれたらしく 自分のことを姉として慕ってくれた。しかしそんな幸せはいつまでも続かなかった ある日の夜に

『ラティス』が突然姿を消したのであった その頃。私は、『リティ』として生活するために必要な知識を学ぶための努力をしていた頃だったと思うわ そんなある日の事よ。『リティリス』から、相談があると言われ、一緒に話を聞くことにしたの 内容は、「私の事を家族に紹介してほしい」とのことだった でも私は、まだラティス以外の人と関わるつもりはない。ラティスさえそばに居てくれるなら、もう他の人は必要ないと思っていたので、ラティスに相談をしてみることにする ラティスにその事を話すと ラティスは、すごく悩んだ後

「分かった。『ラティアス』が、そこまで言うのであれば 一度くらいは、会ってもいいかなって思う」と言ってくれた。でもラティスが心配なの 私がいない間 もしも、ラティスを傷つけるような奴がいたらどうしようと思ったのだけれど。ラティスに、お願いされたから

「大丈夫。もし何かされてたら、すぐに助けを呼ぶから 絶対に大丈夫」

ラティスは「お姉ちゃんがそう言うのであれば。その人に会ってあげても良いです」

そう言って、笑顔になった。その言葉を聞いた『リティリス』はとても喜んでくれていた。だから私は『リティ』の希望を受け入れようと決めたのである それから数日後の夜中になってから私はラティスの元に向かう するとそこには既にラティスがおり 私は自分の気持ちを告げてから『ラティス』と初めて会うことになる。そして

『ラティス』に会うために部屋に行く前に。私の事を紹介しておく事にした

「『私の事を紹介する』と 私は、事前にラティスへ告げた そして、私が扉を開けると

『ラティス』が待っていて。私の事を見た後に とても優しい表情になり 私の手を握りながら、「ラティスさんですか 私は『ラティス』と申します よろしくね」と、言ってきた この『ラティス』の言葉から、私の不安は取り除かれる ラティスがこの『ラティス』に敵意を持ってはいないことが分かって安心出来たからだ それから私は『ラティス』に、『ラティ』のことを、詳しく説明してから。それから私達は、お互いの紹介を終えることが出来たのだった。そしてそれからは、『ラティス』が『リティ』の側に付きっきりの状態となる

『ラティス』は、私の事を『姉』として扱ってくれるため。『ラティス』に対して甘えられるし。何よりもラティスが、いつも側にいてくれる事が、本当に幸せなのだ だから、これから先。どれだけの月日が流れても ラティスとは離れたくない。そして、この世界で

『リティス』『私』『ラティス』

そして『ラティス』の弟ということになっている、『レティス』と共に、仲良く暮らしたいなと思っています」

と、『ラティシス』の語った内容により この世界では、ラティス達が三人仲良く暮らしているという事実を知ることが出来た なので 私は、『ラティス』が無事だったことだけでも確認できて 本当に嬉しかった。だけど、この世界が平和になったとしても。私はこの世界に残ることはしないかもしれない だから ラティスにそのことを伝えなければならない 私はラティスの耳元で、小声で伝える。「この世界を救い終わった後も、あなたには残ってほしいの」

そう告げた後 ラティスは、「ラティがそうしたいと言うのならば、この世界にずっと残ることも 私は構わない」と言ってくれたのである。

そして、『聖剣』の力によって この世界に存在する全ての魂が解放された時。私達の願いを叶えるために『大迷宮』へと向かう その日は。朝から雨が降っていたのだった。そして夜が明けてから数時間後。遂にこの時がやってくる それは 私達の前に姿を現したのである。『災禍』と化した

『ラティス』の姿を ラティスが『聖戦』の発動を宣言して、『大迷宮』に向かって駆け出した その姿を見て、俺も、『大迷宮』の中へと向かったのだった この先に待ち受けている戦いの果てに待つのが死だとしても 俺に出来る事をする。ただそれだけだった 俺は

『ラティス』に攻撃を加えた すると、目の前に現れた女性は こちらを見ると 不敵な笑みを浮かべたあと

「久しいですね ラティ いえ ここでは。『ラティス』と呼ぶべきでしょうかね」と、口にした後 いきなり攻撃を仕掛けてきたのだった だが

『リザリス』のおかげで、この程度の不意打ちなど 問題なく対応することが出来るようになった俺は、相手の攻撃を受け流すようにしてから反撃に移った 相手は、『魔導書』を所持していない。しかし、相手が、どのような力を持ち合わせているのか分からない以上は油断をするべきではない しかし。俺は この相手に手加減をした覚えは無い。俺が本気で相手をすれば、この『女性』の命を奪うことなど造作も無いことだと思っている ただ、今この瞬間に、彼女を殺す必要性はないだろう だから、俺はあえて、彼女の力を確かめることにしたのである 俺が、『ラティス』の姿で『リティス』に語りかけると、彼女は俺の方を見てきたが。すぐに目を逸らしてしまった きっと、俺に見られてはいけないものでもあるかのように感じたためである。

そして『ラティス』が「『リティ』と『リゼリス』の二人で私と戦ってくれないかな」と告げると 二人の姿が変わり始める。その光景を目にした『ラティス』の体は震え始めた 二人が『リティ』と『リゼリス』であることは知っていた。だけど、『二人』の姿を見るのは初めてだったので とても衝撃を受けているようだった。

そして二人から『大迷宮』での思い出話を語られた『ラティス』は、その場に座り込んでしまう。

それから しばらく沈黙の時間が続いた。しかし、『ラティス』は「ありがとうございます。私が知っている『二人』とは違うのはわかっているつもりですが。やはり嬉しいです」と言って、その場から去ろうとしたのだが。二人から止められてしまった それから

『ラティス』は二人に、今の気持ちを伝えた 私は『ラティス』と『ラティアス』、『リティ』と一緒にいたかった。でも、この世界は、私が生きるような場所じゃないの。だって、この世界は、『三人の世界』では無かったから 私はね。もうこの世界の事を忘れたい。私は もう、この場所にいたくなかった。そして

「私を。この世界から消してください。お願いします」と言ったのである ラティスの言葉を受けた『ラティア』は、悲しげな表情を見せた後。ラティスの頭を撫でながら「あなたの事を助けることが出来なくてごめんなさい。ラティス」と告げたのだった その後。『リティス』と『リゼル』が、それぞれ別の魔法を発動させる

「我が命に従い、我の意思を示すために、全てを滅せよ。『聖戦』」という言葉を口にしながら、『リティス』の周囲には、複数の魔力で作られた球が現れては消えるを繰り返し。『リゼル』の周囲にも同様の現象が起こる それらの現象が起こった直後。『ラティス』の周囲を取り囲むようにして炎の柱が出現して その炎の柱は回転を始めたのである その一連の動作を確認した私は ラティスの元に向かい ラティスを抱き締めて 自分の気持ちを告げた 私は この世界にいるよりも あなたに側にいてほしいのだと しかし 私の言葉を聞いたラティスは 首を横に振ったのであった それから 私の体からラティスが離れて行くのを感じる。そしてラティスから『聖剣』が消え去ると。ラティスの肉体は崩壊して行き、それと同時に 私達がいた『大神殿』も消滅していった

「ラティスさん」私は『聖騎士』がラティスに話しかけるが。ラティスはもうこの場には存在しない 私は、『リティ』に目を向けるが。私の方に顔を向けようとはしない。



ラティの事を諦めきれてはいないのだろう。しかし

『聖剣』が手元から無くなった『リティ』が、もうこの世界に留まる理由はないはずだ。それなのに、『リティ』が動かないという事は。何か思うところがあるのかもしれない。

『ラティリス』が「お願い。ラティ お願い 私の事を」そう言って ラティの事を抱きしめて涙を流す。ラティは「お姉ちゃん 私は、これからはお姉ちゃんの側にいることにするよ」と言い、そしてラティはラティスの元へ向かい ラティリスと同じようにラティスを抱きしめると 泣き出したのだった。そんな二人の様子を『ラティリス』達は静かに見守っているだけだった。そして『ラティール』と、『リディアナ』がお互いに顔を見合わせていたが、そのまま黙ってしまったのだ。

私達も『ラティティス』達に背を向けてから

『ラティシス』達の所へ向かう そして、これからについて相談した その結果。私達は ラティティスとリディアンタの姉妹と一緒に『ラティシスの世界』に行くことに決めたのである 私がラティティスに、自分の気持ちを告げた時に、ラティスの体が光の粒子になって私の目の前から、消え去って行ったのを見たラティティスは、私の方を見て微笑んだあと、何も言わずに姿を消した 私はその出来事から目を離さずにじっと見つめ続けていたのだった。それからしばらくして。『リティ』から ラティスの事を告げられて その事実を知ってしまい 目の前で起きた出来事は現実だったのだと思い知らされた それから私は ラティスがいなくなった悲しみから立ち直ることも出来ないまま『大迷宮』へと足を踏み入れたのだった。それから少ししてから『リティ』と『リゼリス』が『ラティリス』の様子を見に行ってくれたが、二人は『ラティリス』の元に戻ってくることはなかったのだった 私は、ラティティスがいなくなってしまったことに心が張り裂けそうな思いを抱えながらも『大迷宮』に挑み続けた。ラティシス達とはぐれてしまった私には頼れる仲間はいないけど。それでも。この『大迷宮』の先にあるはずの

『災禍の竜』の居場所を突き止めるためなら。私は何が何でも前に進み続けなければならないと思ったのだった。そして『ラティティス』と『リディアリス』は 私に付き合ってくれるようだ だから私は、ラティティスの分まで頑張って生きていかなければ。そう思って 私は『ラティティス』達の案内を受けながら。『ラティティスの世界』に向かって歩き続けるのだった 俺が

『大迷宮』に入った後に

『リティア』が『ラティス』の事が心配でならないと言ってきたので、とりあえず『聖剣』を返してもらうように頼み

『聖剣』を受け取ることにした俺は、それから『聖女』やラティアと共に『大迷宮』に挑むことになったのである 俺は、『聖女』達を連れて『大迷宮』に入るが。やはり この先に『災禍の竜』がいるという情報は確かなようだった。

そして俺達の前に現れる魔物達は 以前見た時に比べると強くなっていたり、新しく現れるようになったりする個体が増えてきているのである。

そして俺は その事に警戒していたのだったが

『大聖域』の中に存在するダンジョンの一つに潜っていた時に、俺は 今まで感じたことのないような気配を感じた その感覚を信じて進んでいくと。俺は大きな扉を見つける

『聖槍』を使って強引に扉を開けた俺は、そこに現れた人の姿を確認できたのだった そこには 白銀の髪を靡かせている女性が立っていたので俺は彼女に話かけることにすると、彼女が口を開いたのである

「貴方ね。私を呼んだ人は。まさか 本当に来てくれるなんて思わなかったわ。まあ この世界に来ることを選んだのは あくまでも貴方の意思だとしてもね」と言われた そこで俺は

『聖槍』を彼女に向けて構えると。彼女の体に傷がつく だが 彼女は痛みなど無いかのように笑っている。その様子からして 俺の予想が正しければ、やはり彼女は この世界の『聖女神』であるラティアなのだと確信したのである

「えっ!?ちょっと。いきなりそれはないんじゃない?私の身体が、どうなっているのか知らないわけじゃないでしょ?」

俺は ラティアに攻撃を仕掛けたが ラティアの体は光輝く盾に阻まれてしまう しかし 俺は 攻撃の手を止めることなく『神剣』を使い攻撃を仕掛けていくが 全てを防ぐことはできなかったらしく ラティナがダメージを受けているが、ラティアは痛くなさそうな顔をしている

(なにこれ?)

(あれだよ)

そして『聖槍』の攻撃がラティナに当たると。その瞬間に『神剣』による攻撃も加わり さらにダメージを与えられる するとラティアは「ねえ 私の身体はどうなってると思う?」と聞いてくる ラティは、「私に分かるはずがないじゃない」と怒りの声をあげるが ラティアは気にせず言葉を続ける そしてラティアは語り始める。

私の姿形は確かに人間そのものだけど これはあくまで擬態でしかないの。本当の私の姿がコレよ と言って

『大魔杖 セフィロトの樹』を取りだすと それに反応して『神剣 エクスカリバー』も取り出した その姿は、この世界では見ることが出来ないはずの姿である。この世界に存在しないはずの武器を まるで最初から知っていたかの様に手にすることが出来たのは、やはり。俺達が知っている人物。この世界の『ラティラスティア』が『大神殿』で手にいれていたからなのだろうか ラティアの言葉を聞いてラティティスは驚き、困惑するが。すぐに冷静さを取り戻そうとすると

『リティーリス』はラティティスの頭を撫でて安心させようとしているのだが。それでも動揺が隠せていないようである。そして ラティティスとラティアの戦いが始まるが。お互いが手の内を知り尽くしているために、戦いが拮抗してしまい決着が着かなかった そして ラティアは、ラティティスが持っている『リティーリスの弓』に視線を向けたのであった 私は『聖女神』ラティリスがラティと『大迷宮』に入ってから、しばらくの間は二人の邪魔をしないようにと。大人しく待っているつもりだったが 私達の方に向かおうとする魔物がいたので、私はラティを守れなかった償いの意味も込めて『聖女神』としての力を振るう事にしたのである 私の持つ『大魔弓 グングニル』には、『大魔法エクシードアロー』と言う力が備わっており 私はその力を『大迷宮』にいる全ての魔物達に向け放った それからしばらく経つと。私の視界から魔物が消える事は無く、そして魔物達が『大聖槍』の前に散って行く光景が目に入ってくる 私は『聖女』達を守る為に、自分の前に結界を張ると『聖剣』を構えると。私に目掛けて飛びかかって来た一匹のドラゴンに斬りかかるのだった。そして私の攻撃を受けたドラは地面に落ちると

「なぜだ 貴様ごときに私が負けるだと。ありえない。ありえるわけが無い。」と呟いたあと 地面の中に消えて行ったのだった。それを見た私は、少し違和感を覚えたが

『大聖剣』の加護を受けている『リティーリス』と、『大聖域』の力で強靭な肉体を得ている『リディアウス』。この二人がいれば『大迷宮』の探索もそれほど時間が掛からないだろうと思いながら『大迷宮』を進み続けているのである そして私は 私達の前に現れる『魔物』達の実力が 以前よりも明らかに上昇していることに気が付いた。『リティア』に、ラティアの援護をしてもらっていた『リディーアウス』にも戦わせることにしたのだった そして私が感じた通り、ここの魔物達は以前と比べるとかなり強化されていた。なので私達はすぐには魔物達と相対すること無く慎重に行動するように心掛けたのだ。そして魔物達の数が減るまで、その場に留まることを選択するのだった 魔物の数が少なくなってきたのを見計らって、私達は魔物達のいる場所に突撃した。そして魔物を倒しながら進んでいくと そこには一際強い『竜』が現れて襲いかかってきた

「お前達には ここから先は通さないぜ!」そう言った竜の鱗は、以前出会った『龍王』のモノと同じような感じがした。だが私達に襲い掛かる『竜』は、その攻撃に勢いがあり、なかなか倒す事が出来ないでいる。だがそれでも私達が押し切る事が出来ないわけではないだろうと思ったその時。私達の元に、あの人が訪れた それは、白銀髪の少女で、私がよく知っている『聖女』その人だった

『聖女』が、『竜』の目の前に現れた瞬間。私の目の前が白く輝き始めて、光が収まると 目の前に一人の女の子が立っていました そしてその姿を見て私は驚いたのです 目の前に立っている『聖女』が突然姿を消してしまい、私は『聖女』を探して『聖女』が消えた所に向かった。そこで私は『大聖域』に張られていた障壁の一部が壊れていて そこから中に入り込んだ。私はそこで『聖女』を探し回ったが見つからず、そのまま『大迷宮』に入ってしまう。そこで私は、ラティが目の前にいた魔物達と戦い始めたのを確認してから 私達の周りに魔物が集まって来る。そして私と『聖女』がラティアの方に行こうとした時にラティアの方から何かを感じ、そこに目を向けると、そこにはラティアによく似た女性とラティが一緒に居た。そして私はその二人を見て驚き、私は咄嵯にラティスの腕を掴み抱き寄せた ラティとそっくりの女性がラティアの知り合いなのか、私には分からなかったけど。それでもラティを取られまいと思った私は ラティアに向かって攻撃を仕掛けてしまったのである。でもラティアはその攻撃を防ごうともせず、攻撃を受けていた

「なんで?」

どうしてラティアは反撃しようとしなかったのか? それは、私の事を試しているからだと思って ラティを放すと、ラティは

「お姉ちゃん?」

ラティアに向かって話しかけていた。やっぱりラティアは、私の知ってる『ラティアラスティア』のようだ

「ラティア?貴方がここに居るのなら、ユウ君がこっちに来てくれてるの?」

ラティアがユウ君の事を聞くが、私も分からないのである それから私は、ラティと一緒に『大迷宮』の奥地を目指して進んで行きました。『聖杖 カリバー』を使いこなしている私と、神剣を持っている私に勝てる存在は限られているので 順調に奥に進むことができました。すると私の前方に魔物が現れた。そして私達の前には。白いローブを着た男の人がいたのである。この人もラティの関係者かなと思っていると

『聖杖 カリバー』を構えているラティアの様子がおかしいのに気付いた ラティアが何かをしているようだったので私は『聖剣』を構えたままラティアが終わるのを待つことにして ラティアが終ると男は何かをしたみたいでしたが、特に変わった様子はなかった。だが男が何かを言い始める

「君は誰なんだ?」

どうやら彼はラティアのことを知っていないらしい だがラティアの方は男の事を知っているようで

「貴方こそ誰なの?」と問い返す どうもラティアは彼に対して警戒を緩めていないようである ラティアの知り合いじゃないのかと、思いつつ。

「僕は、この世界で起こっている異変の調査に来ていました。」と言っていた 私はそんな事は嘘だと思いながらも 彼の話を最後まで聞くことにした

『勇者召喚』の儀式を行い、ラティアを呼び出した

「私は『リリア』と申します。あなたは 一体どなたなのですか?ラティアラスティアではないのでしょう?彼女は何処にいったのでしょうか。それにここは『聖神殿』の中だと思うんですが 私の知っている『大神殿』とは全然違う場所ですね。まあいいですが。それで、そちらの女性の方が持っている剣に見覚えがあるような気がするので少し調べさせてもらえませんか?」と私を見ながら言ってきました。その視線が嫌だったので少し後ずさりをしてしまいましたが

「別にいいわよ。ただし変なことしたら殺すからね。分かったかしら?」と言って睨みつけました 私から許可が出たことで嬉しそうな顔をした彼は、『エクスカリバー』に手を伸ばすと触れようとしたのです。その手を振り払うようにエクスカリバーは弾け飛ぶとその勢いのまま 男を吹き飛ばしたのでした。そしてラティが駆け寄りラティアを抱きかかえたのです そしてラティアは、この世界にいるはずの無い、私の弟の名を告げたのでした 私の弟は『異世界』から召喚され、そして私の『リディーリアス』とラティアに救われて、『リティーリス』として生まれ変わったはずなのだが。

そしてラティアが弟と会うことが出来たことは嬉しいことだが。『リディアウス』が、その事を知らないので私は弟に会えないと思っていたのだが。まさかこの世界にいるだなんて思ってもいなかった。

それにラティアも知らないと言う。

私はラティアが嘘をつくとは思えなかったので、本当に知らないのだろうと 思っていたのだが。私がそう考えているとラティアが

「この世界のリディーと『大迷宮』に入る時も、『リティーリス』に止められる前に、その事を聞いていたのだけど リディーから聞いた話には続きがあって リディーの大切な人が今現在『大迷宮』の中で行方不明になってて

『大迷宮』を攻略しているのだと、私はその時知ったのよ。」と言いました そしてラティアが、その事を知って私に言ってくれなかったことにショックを受けていたのですが。私が落ち込んだ表情をしていると、ラティがその私の手を握りながら。

そして私はラティから色々なことを教わりながら『大迷宮』の攻略を進めて行くことにした。そして、ラティアと共にいる少年のことも、その『勇者』と言う称号を持つ『リディリウス』の事も私は気にするのだった そして私達は

『聖杖 カリバー』の『能力』を使って魔物を倒したりする事でどんどん『魔石』を集めて行き、大量の『魔結晶』を集めていく。その途中で私達は『大精霊 ノーム』と出会って『リディアウス』は その『ノーム』と契約する事に成功して。ラティアと同じような『精霊術師』の能力を手に入れる事になった。それに加えて 魔物を倒す度に私達は、少しずつ強くなっていったので この調子で行けば『大迷宮の探索』も早く終わらせられると思い始めていたのである。そしてラティに言われていた通り『聖剣 エクセリオン』を ラティアが使うのを止めようとすると、ラティアが私を見て「私は大丈夫だから使っても良いのよ」と言った。なのでラティアが『聖剣 エクセリオン』を使う事を私が許すと。

ラティアは凄く喜んでくれた。それから私達は更に先に進む 私達は、順調に進みながら。『大迷宮』の最上階へとたどり着いた。そして『大聖域』の中に足を踏み入れた私は そこで『白衣の男』と出会い、彼に私は『白剣 クレイモア』を向けた。だが『聖女』は『白衣の男』に向かって 私にその武器を下げるように言ったのだ 私は彼女の言う事に従おうとせず、私達がここにやって来た目的を 彼女に話すと 彼女も『勇者召喚』の魔法を使えるのだと私に告げる

「私の兄さんを助けて欲しいんだけど」

「え?」と思わず聞き返してしまう。そして私は、ラティの事を思い出し、彼女が自分の意思でここに来ることはないと思うけど。もしここにラティが来たとしたら。その時は 私は彼女を守れるんだろうか?と考え込んでしまう

『聖女』の話では『大迷宮』の中に居る人達を助ける為には、その方法しかないと私は考えた

「分かりました。私に何が出来るのか分かりませんが 出来る限りのことをしてみましょう。」

こうして私は『大聖域』の中で

『勇者召喚』の儀式をすることになり

『勇者召喚』の準備を進める事になりました

『聖女』は、ラティアから預かった神剣の『オリジン』を私に差し出し。ラティアの代わりをしてもらいたい。と言って来たのである。私はラティアの神剣の使い手として この『大迷宮』の攻略に携われなかった 私はラティアに頼られたことがとても誇らしく感じたのだった。そして私は、神剣を受け取り。

『勇者』を呼ぶ儀式の準備を始めた。『大精霊 イフリート』が私の目の前に現れ、私は

『大精霊 シルフィード』と契約し。

その力を得ることになった

「我が名は、リゼ。お前は俺と『契約』することを望むか?」

と聞いてくる。その声はどこかラティの声に似ていて ラティもこんな声で喋っていた事を思い出す。

ラティと同じ容姿をしていて 同じ声で話しかけてくる この『シルフィ』はラティアを『元の世界』に戻す為の力を貸してくれる存在なんだと直感で分かった。だから 私は『勇者召喚』を行う時に、一緒に居た

『聖剣 カリバー』と

『神剣 エクスカリバー』を使いこなす少女と契約を交わし 私の力にしてもらう。この二人と一緒にならきっと、『勇者召喚』を成功させる事が出来ると確信している。それに『大聖者 マーラ』の魂と『剣聖 ライア』の心を手に入れた私に、敵などいない だが。ここで、問題が発生した。私達の目の前に現れたのは ラティアの偽物で、彼女はラティアがこの世界に来ていることを知って、ラティアを騙すために現れた。だがそれは、私とラティにとっては、とても許せない事だったので、私とラティアが怒りに任せて攻撃を仕掛けるが 彼女はそれを難なくかわしていく

「ラティアラスティアは、ラティラスティアと同一人物なんだろう? なぜそんなにも 怒っているんだ?」と『聖剣』と『神剣』を持っているのにもかかわらず 全くと言って良いほど相手にならないでいる私達にそう問いかけてきたのである そしてラティが、「貴女のやろうとしていることが間違っていることは、ラティアが誰よりも分かっているはずだもの」と答える そしてラティアは、『勇者』を呼び出すために必要な道具の事をその『勇者』に伝え、準備に取り掛からせようとしたのだが どうも上手く行かないようだ ラティの『エクスカリバー』に、魔力を溜め込む事が難しくなっているようで。どうやら、この『大迷宮』に漂う邪悪な力が、ラティの身体から『聖属性』を奪っていってるようだった。その事が分かったラティアは、私にその『聖槍』を使うように言って来てくれた 私はラティアの言葉に従う事に決めて、私の力を『聖剣』と『神剣』に流し込み『聖槍 トライスピア』に変化させる。これで『聖剣 エクセリオン』に蓄えられていた魔力を私達に分け与える事が出来るようになった だがラティアの持っている、もう一つの神剣『オリジン』に魔力を注ぐことが出来ない状態が続く。

ラティアとラティと私は三人で協力しながら。ラティラスティアと私とで、『大聖杖 クレイモア』と『大魔道 エクセリオン』を使って、ラティアが、『大聖剣 エクセリオン』に魔力を流し込むことに成功したので 私はラティアから借りていた『大魔道 エクスカリバー』に私自身の全ての魔力を流し込んだ。そして、ラティアが持っていた

『大魔弓 カリバー』に 私は自分の『聖属光矢 ホーリーアロー』を打ち込んで、私とラティアとラティアが使っていた二刀流の二振りの剣に魔力を注ぎ込んだ。

すると『大聖杖 カリバー』が光り始め、『大魔導 エターナル』に変化する だがその変化も、ラティの身体に負担がかかりすぎて、ラティアが気を失ってしまう。そして私と『大聖者 マーラ』も、私も気を失いそうになるのだが、私が倒れるとラティアまで倒れてしまう 私は意識が無くなりそうになったところで、必死にラティアに声を掛け続けると、ラティアもなんとか目を覚ましてくれて。

私はラティが目を覚ましたことにホッとするが、それでもまだラティアには無理をさせてはいけないので、ラティアに私も少しの間だけ休ませて欲しいと頼み 私はラティアの横に座り。

ラティアの手を握る。

そして、私がしばらく休憩を取っている間に、『聖女』の話では、『聖女 アリア』に協力して貰う事になったのだと私は思った。

私は今ラティアと『大迷宮』の最上階にある、玉座に座っている。

『聖女』が、私の前に立ち。私の前に膝を突き 祈りを捧げ始めたのである。『聖剣 エクスカリバー』を『聖杖 カリバー』で包み込み。その状態で『勇者召喚』の儀を執り行なおうとしているのだ。

そして『聖女 アリア』の願いによって『白衣の男』も一緒に呼び出すことになって、 ラティも心配しているようなので

『大聖域』の外で待たせるように私はラティにお願いをした そして、私と『聖女』の『精霊術師』としての力で『聖杖 カリバー』に蓄えられた『精霊力』を解き放ち 私達は『勇者召喚』の準備を進める そして、私は『大聖杖 カリバー』と『聖剣 エクセリオン』を手にして

『聖剣 エクセリオン』と『神剣 カリバー』を

『精霊王』に渡すと 彼は『精霊力』を込め始め 私に

「私達の『精霊力』を君に分けてあげる」

と言ってくれたのである。私の中に、今まで感じたことのないほどの『霊力』が満ちていく そして私の身体の中で、その『霊子』は循環を始め 私とラティの二人が持つ『大聖剣 エクセリオン』に宿ったのである。

すると『勇者召喚』に必要な儀式の準備は、全て終わったようである。

後は、『白衣の男』を『大聖域』に呼び出し 彼の呼びかけに応じて『勇者召喚』に『聖剣 マーリン』を使い

『大聖域』を『大迷宮』に変え 私は『聖女』に頼んで、ラティの事を頼んだ

『聖女』は快く承諾してくれた。

「分かりました。ラティアさんは私に任せてください」と私に向かって言い 私は彼女の言う通り。ラティアの事を任せることにする。私は『勇者召喚』を行う事にし。

『聖剣 エクスカリバー』と『神剣 カリバー』に私の魔力を込めていき、私は『勇者召喚』の儀を始めることにしたのである。

私は、ラティアとラティに見送られ

『大迷宮』の中に降りて行くのである。

私が降り立った場所。そこは、どこかの城のようであった。私に気が付いた者達が近づいてくる気配がしたので 警戒する。そして私の元に駆け寄ってきた女性がいた それはラティと同じ顔を持った『精霊使い アリアラティラスティア』の姿だった。

彼女が、私に声をかけてくるが 私は警戒心を解かないままでいた。だが 私に攻撃の意志がないと判断したのか。彼女は私にこう言って来た

「私は、この『大聖域』の案内役です。貴方にご説明させて頂きますね。この大聖域の中は基本的に、この世界の何処よりも時間が早く流れており。外では1日が経っていても、この『大聖域』の中では1時間くらいしか過ぎていないという仕様になっております。そして、この世界には様々な種類の『迷宮型』『遺跡型』そして『城型』と言ったものがあり、この大聖域は『神殿型』の『大聖域』となっておりまして、この大迷宮は『大迷宮』と名前が付いていますが、『大迷宮 イレギュラーズ オブ ザ ダンジョン』と呼ばれるようになりました。この階層には

『魔獣』はいないのです。その代わりに、特殊な『ゴーレム』が出現するようになってるみたいですね。そして、この大迷宮の一番下に行くと『神』と戦う為の部屋があると言われています。そこに行く為の方法は未だに解明されてはいません。

ちなみに私は『精霊界』に帰れなくなり、この『大聖域』で、この大迷宮を守る為に存在する存在になりましたので、私達『神』が住める環境をここに作る必要がありましたので

『神剣 マーリ』の力を使って作り出されたのです。私の名前は『シルフィ』と言い。私は、『ラティアラスティア』と言う方の名前から名付けられたようです。私達が、『聖剣』を持っている時だけは、外に出れることが出来るんですよ。でも 今はラティアラスティアは お留守番をしてもらっているんですけど。そして、『聖剣 マーリーン』は、ある方の魂が入っていると聞いているので、もしかしたらラティアラスティアは その方に会ったことがあるかもしれないって思うのです。」と その言葉を聞いて私は「私はその『聖剣 マーリン』と話がしたい。『勇者召喚』を行なえば、きっと私の前に現れてくれるはずだから」

そう告げると シルフィは私の横に来て

『聖剣 エクスカリバー』に触りながら話しかけているようで 暫くするとエクスカリバーから声がしたのだ「僕はエクスカリバー。君の呼び掛けに応えて現れたよ」そう言って シルフィに エクスカリバーが何か話しているのだった。そして私に語り掛けて来たのだ。「私はマーラ様に作られた『大剣』であり、私の名は『エクスカリバーン』だ」「えっ!じゃあ貴女の言っていることは本当だったの?」

私は、そのやり取りを聞きながら、エクスカリバーと会話をする。

私は『マーナソード』をエクスカリバーに渡すようにシルフィに頼み。エクスカリバーにマーラを呼んで欲しいと伝えるのだが。

「マーラなら『聖都』に戻っているはずなのだが 連絡を取るのであれば、『精霊通信機』を使えば良いのではないかな?私にはマーカからの緊急コール以外の通信を受け取る手段が無いから分からないのだけど。私と話をするために 君達はここまで来たんじゃないのかな?」私はエクスカリバーから『聖杖カリバー』に『大精霊 エクセリオン(ラティア)』を 移動するように頼むが

「すまない。今 私と繋がっている ラティアには君との交信に使える程の力はないようだ。それに私が繋げてあげる事はできないんだよね〜」と言っていたので。私は、私の持つスキルとアイテムを全て使ってみるが どうも『勇者召喚』の成功率を上げなければダメのようである だが この世界に 私が求めるような人間が現れる可能性は極めて低いので、私一人でやることにした。まず私は、『精霊召喚』の力を試してみた。私が精霊を呼び出した時に、精霊達が言っていた言葉を、そのまま伝えれば 上手くいくと思ったからである。

そして私は『聖剣 エクセリオン』と『聖剣 カリバー』の2本の武器と『大聖杖 カリスマァ』に『精霊の祝福』を捧げて『精霊力』を解放してみる事にしたのであった。すると私の目の前には、光の柱が現れた。私は光の中に手を入れて光っているものを取り出す そこには、私の予想通りのものがあった。私の求めていた人物 その人であった。私の中の力がどんどん奪われていくのを感じると同時に私は、彼に名前を与える事で『大聖域』での時間を固定させる事にしたのだ。そして、私達は、この場所で一年間生活することになるのである。一年の間に彼が強くなってくれる事を祈ろうと思う。彼はこの『大聖域』で生き抜く事が出来るのかしら。私が心配しなくてもいいような力を付けてくれていれば良いんだけど。まぁー無理だとは思うけれど とりあえず『白衣の男』が、来るまでの間だけでもなんとかしないとね。そう言えば『白衣の男』とラティアさんが似ていると思っていたんだ。それでラティアさんに聞いたら

『聖女 アリアラスティア』に似ているのだと聞かされた そしてラティは、アリアラさんに『勇者召喚』の事を伝えたらしい そこで『精霊王 ラティニアス』と話し合い。この大聖域の管理者を決めるために話し合う事になるのである。そして ラティアとラティの二人が立候補してくれ 私は二人に感謝の言葉を告げる。そして『精霊王 ラティニアス』が ラティとアリアに お願いをしてくれたのである 私はラティアと一緒にラティが住んでいる場所に、遊びに行くことにするとラティに案内されながら『精霊の森』に向かうと。

そこには大きな建物が出来ていて。中に入ってみるとそこは『大森林』のような風景が広がり 綺麗な泉もあった。私はこの空間が、私とアリアラティラスティアが作った物だと思い。私は二人に謝り これからは私もこの大聖域を管理していく事を誓うのであった。私の中で、私の存在価値が無くなるまで私はこの世界で暮らしていく事にするのだった。私の『勇者召喚の儀式』が成功するかどうかは私には関係の無いことだし 失敗する確率の方が高いだろうから。私はこの『大聖域』の管理をしながら、『大迷宮イレギュラーズオブザダンジョン攻略者 勇者召喚の儀式 聖女召喚の儀』を待つのであった。

「お姉ちゃん。『聖女 アリアラスティア』って言う人とは会えないんだね。ラティは『精霊王様』とは友達になれたんだよ。凄いね ラティがね 頑張ったから『精霊王 ラティニアス』と友達になれたみたいなの。だからラティは、頑張るって言ったんだよ。でも『白衣の人』は 何をするつもりなのかわからないからラティに教えてもらったけど。でもラティは信じてるよ だって、ラティが、初めて見た人だったから。ラティの事が嫌いじゃ無さそうだったから だから信じるよ

『白衣の人』のことも」と 俺の隣でラティアが、真剣な表情で、ラニア達に話をしている。

『大聖域』で『大迷宮マスター ユーシア』に説明をされている最中に

『勇者召喚』の『儀式』が始まったのだ。

俺は慌ててラティアを連れて大迷宮の外に出ると『大聖域』の結界を、全て解除する為に大迷宮に向かって移動をしていたのだが。

「『精霊使い』ラティアです。ユウトさんは私達が保護しています。なので、どうか攻撃を止めて欲しいんです」

とラティアは『聖都 セイリア』に攻撃をやめるように訴えかけている。俺はラティアの声に反応してしまった

「あれは! まさか!あの子も!生きていたという事なのか?だが 何故だ!何故!あんな子供の姿になっている!」

『聖剣 カリバーン(マーリン)』に話しかけられた時に。私はユウ君の呼びかけに応えて、現れたのだ。

そして 私はエクスカリバーと、マーリと話し始めたのである。

エクスカリバーに話しかけると マーリンと話せるようになるよ とマーリンの魂が入っているという剣に触れている。

そして 私の前にマーリンが現れて。私は驚きながらもマーリンに挨拶をしたのだ。マーリンは私の事を見ていたようで 私に語り掛けて来た。私は、その言葉を聞いて マーリに語り掛けるが、返事は貰えず

「すまない。私は 今ここに居るのだが、まだ、私には意識があって、話すことはできるのだが。身体を動かすことができないのだよ。それに私も『大聖剣 マーリーン』から呼び出され、その瞬間 ラティアラスティアの力が私に流れ込んできたのだが。私はその力が大きすぎたので、その力に、押しつぶされてしまったのかもしれないのだよ。」と言われてしまい 私がマーリンの現状について考えていると

「マーリーーン!!!会いたかったんだ〜本当によかったよ。でも 私だけじゃなくて、他の人達も心配して待ってたんだから、みんなに謝らないとね」とラリアに言われると。

マーリンが、「私は、マーリアから作られた剣なのだが、その時に、ある女性の魂を剣に封じ込め、私に魂を分け与えたようなのだよ。それが『聖剣 マーリン』の魂なのだと私自身は思っていて、私自身が『聖剣 マーレン(マーリィ)』だと思っている。私を作った『マーリーリア ナターレ』と、その女性との間に出来た子がマーマであり、『大剣 カリバーン』だ。私の力は全て『大聖剣 マーレン カリバーン』に吸収されたのだが、マーママとマーマーの力の一部を使い。私の『聖力 マナオーラ』を使ってマーリをこの世界に呼ぶことができたので。私はマーマとマーマの子供であるマーマーを 私の元に連れてきてくれたマーヤにお礼を言いたい。私はまだこの世界に留まるつもりなのだが。私は 私を作り出した。『聖都 セインテリスタ(セーニャ)』の所に行くつもりでいる。私の肉体は既に存在しないはずだが、私は私の力で、この世界を飛び回る事ができるのだ 私の肉体が『聖都 セインテリスタ(セーニャ)』にあるか 探してみるつもりである。私がこの世界に残る事は決定事項なのだが。私を『大聖域 アルスター大迷宮』の大迷宮守護者として認めて欲しいのである。この大迷宮の管理者を私に任せてはもらえないだろうか?私の力も既に尽きてしまってはいたのだが、今なら、君達を助けることができるのである。私は『精霊騎士 ユート』君が持っている『精霊使い ラティアラスティア』の力を使うことができる。つまり 君に宿っている精霊と『同調』することができるのである。私は君と契約をして『大聖域 アルスター大迷宮』の守護者となる事を約束するが この世界に、私達の敵がいないのであれば。

私は『大聖域 アルスター大迷宮』に戻らず この『大聖域 アルスター大森林』で暮らせればいいと考えているのである。

私とマーリスは 私がこの世界で暮らしていた大聖洞の近くで 再会する事ができたのである。私はこの世界に呼ばれた時に。私はこの大聖域の『大精霊』の加護を受けていたので、私自身には特別な能力が備わっていて。私の目の前にいきなり『勇者召喚』の光が現れたので これは

『聖女召喚』と『勇者召喚』が発動されたに違いないと思い。私はすぐに『大聖域 セイクリド』に向かい、この事を報告しようと思い、この光に向かって行ったのだが、私の前に現れたのは小さな子供で、私にこう言って来たのである。そして私は自分の姿を見下ろし、子供の姿が自分である事に気づき、目の前の少女に声をかけようとしたところ。少女が

「私の名は ラティーシアです」と名を名乗った後に、彼女は『大聖杖 カリスマァ』を手に取ると『聖女召喚』が、どうなっているのか確認する為に『聖都 セインテリスタ(セーニャ)』に向かう事になったのだった。

そして、大聖樹のある場所で『大賢者』の魂と会話をする為に ラティアラスティアに『勇者召喚』の光に触らせて貰ったところ、光の粒子となって消えていってしまったのである。そしてラティアラスティアが、自分が勇者だと、そう言ったのだ そして、大賢者達と『聖教国 セレステリア』の聖騎士団長の四人によって。『勇者』『聖女の儀』が行われたのであった。

大賢者の一人が

「では これより、『勇者召喚』の儀を執り行う」と宣言し。『聖杖』を地面に置くと『勇者召喚』の『儀式』が終わり

『勇者』が姿を現したのだった。私はその少年を見て、どこか懐かしさを感じたのだったが。私をこの世界に呼んだ『勇者』とは全く違った印象を持った『勇者』だったのであった。『勇者召喚』が無事に行われたことに安心をした私だったのだが。『勇者召喚』を行った『大賢者』の二人が。『勇者』と『聖女』は自分達の使命を果たす為に旅立ったのだった。それから一年後 二人は帰ってきたのであったが。その二人と行動を共にしていた、『大剣 マーリ カリバーン(マーマン)』と名乗る青年と『白衣の人』から、私達に説明がされて、『勇者召喚』が行われようとしていた時の出来事を思い出したのである。

そして、私は。私は その『白衣の人』に、心の中で、私達を助けてくれるように頼んでみたのだった。そして 私の元に『聖剣 カリバーン(マーリン)』が現れて 私と『白衣の人』が、契約したのだった。そして 私は今、マーリーんと共に『大聖域 セイインティ大迷宮』へと向かっている最中なのだが 私は 今、この世界の危機に直面しようとしている事を知ったので マーリンにも協力してもらい。私達は『大聖域 セイインティ大迷宮』の大聖洞へと向かったのである。私達が『大聖域 セイインティ大迷宮』に入ると。マーママは『聖都 セインテリスタ(セーニャ)』の人達に説明をしていて、そこにマーヤが駆けつけてきたので、私は、私の中に『聖剣 マーリン』の力を使う事でマーマから受け継いだ、全ての『精霊使い』の能力を使うことができるのだけど。私はマーママに『大聖槍 カリバー』を貸してほしいと言って、貸してもらった『聖剣 カリバーン』と『精霊騎士 ユート』が持つ剣を共鳴させることができたのだった。『聖剣 カリバーン(マーリン)』の力は 大迷宮に封印されている『大精霊 マーマナ』の力を解放する為の鍵になっていたので マーマナがこの大迷宮に眠っている事は分かっていたのだ。マーママに聞いた話だが マーマはこの世界の管理者として、大迷宮に眠っていたらしいのである。そして 大精霊の『聖女』と大聖女の『聖剣』は マーマナの分身でもあるので この世界にある『大聖域』は、その三カ所にあるという事なのである。私達が訪れた大聖洞の中にあったのは『精霊王 オリジン』の核で。私達がその大精霊に力を借りようと大精霊を呼ぼうとしたところ 私と『大聖杖 カリスマァ』はマーママの力を感じてマーマリにお願いをしたのだが。私にはマーマナの声が聞こえるのだが 私にはまだ『精霊神』になる資格があるか分からないと言われてしまったのだが。私には まだマーマリに聞きたい事がたくさんあるし。私がまだ『聖女』じゃないってどういう意味なのか、私はまだ知りたいのだ。私はまだこの世界にいたいのだ。マーマリの事をもっと教えてもらいたい。


それに、私は『勇者』と会わなくてはいけないのだ。だから

『聖剣 マーリン』に、この世界に残る事を許可してもらったのである。そして、私は『勇者』に会えたのだが。その人は私を見ると。その人と『同調』する事ができなくなってしまったのだ。その人は私と会うとすぐに何処かに行ってしまったのである。私とその人の繋がりが無くなっていたのである。私には、その理由がわからなかったのだけれど。私とその子の間には『大聖剣 マーリーーン!!』と『大聖杖 カリスマァ』の絆のような力があって。私とその子の間にも、私の知らないところで絆が芽生えていたのである。

マーマとマーマの娘

『勇者』の名前はマーリだっと言っていたが あの子が私達の事を知っていたようだったけど 私の事を「ラティア」と呼ぶし マーリと私は面識がないはずなのだが 何故かあの言葉使いに親近感を覚えたのだ。

私達の事を『勇者』は知っていたみたいなんだけど。一体なんの事なのか。

私が疑問に思っていると、私がここにいる間に『勇者召喚』の儀式が行われ、マーヤを呼び出したので、私とラティアは大聖洞に戻り、大迷宮の『管理者』に、私がなる事に決まったのだが。『大聖杖 カリスマァ』も『大聖剣 カリバーン』と同じ様に その力を『勇者 ラティオス』と『聖女 ザラミアス』に渡していたのだが。私は 自分の中に その力の一部を持っている事は分かっていたのである。

それから

『大聖域 アルスター大迷宮』に戻った時に 私とラティアがこの世界に召喚された場所に行ったところ。そこで私はラティアと一緒に、私達の力の一部を受け継いでいると思われる少年を発見したのである。私とマーマはマーリア様と話をして。これからどうすればいいのか 話し合いをする事になったのだ。私達の『大精霊』の力は、この世界の『聖樹 ユグドラシル』、『聖泉』、大聖洞に存在する『聖なる水場 サンクチュアリ(聖地)』で得られる物だと聞かされたのだが。『大聖霊 マナエル』『大聖獣 ペガサス』『大魔導師』『大悪魔』の力は。私達に宿っていて。その力と、マーマが持っていた三つの宝具の力を合わせれば、『魔王軍 魔王 グラディス』の力は封じる事ができると教えてもらったのだけれど 今の私は。大迷宮を守る事だけに集中しなくてはならないとマーママが言っていたのだ。だから、今は私達はこの世界が、平和になるまで、マーリが帰ってくるまで ここで待機をする事になったのである。

私達の元に、マーママから連絡が入ったのである。どうやら私とラティアの持っている『大剣 カリバーン(マーマン)』と『大槍 カリバーン』と『聖弓 カリスバーン(ユーマ)』と、ラティアの武器である『霊亀 レイア』『麒麟 リン』『鳳凰 フウカ』『大精霊ウンディーネ』の力が共鳴するらしいのである。それは『聖剣 マーリーーン!!(マーマン君)」と『聖盾 セインティスタ』の力が解放され ラティアの武器の『聖槍 カリバー』が『聖杖 カリバド』に変化するのである。そして、ラティアが 大迷宮に召喚されるのだ。そして私は、マーマとの別れの日が来た。私はマーマと約束を交わして 私達が大迷宮を守っている間は、『大聖域 セイクリド』が マーリンとマーマの分身でもある大精霊の力によって護られるので安心するようにと言われた。

そして 大賢者の『白衣の人』に、私達は大迷宮の管理者として任命されて

『白衣の人』と大迷宮でお手伝いをすることになったのである。私とマーマリはマーママとマーマに見送られながら、大迷宮の管理者になったのであった。大聖洞の『管理者』の役目を、私と大聖洞に居るマーマンにお願いをして、大賢者の二人は『聖都 セインテリスタ(セーニャ)』に戻るのだった。

マーママから聞いた話によると。マーママが言うには、私とラティアは、『聖女 ユート』が使う事になるスキルが覚醒した状態で召喚されて

『勇者 ラティオス』が、『聖剣 カリバーン』を使う時。

『聖女 ユート』が召喚される時。

『聖騎士 ユート』が召喚される時は。

それぞれ、『聖女 ユート』が持つ 回復魔法の効果が数倍に高められて、その力で『勇者 ラティオス』と『聖騎士 ユート』の身体能力を底上げしている状態になっているので、二人の力を合わせる事で『聖剣 カリバーン』の『大聖剣 カリバーン』としての能力を最大限に活かすことができるようなのだ。

だから私は。この世界の平和の為にも、絶対に、大迷宮に、大迷宮で待っている人達の元に戻らないと、そう心に決めた。

私達は、それぞれの力を使って大迷宮を守る為に必要な物を揃える事にして。マーマンが用意してくれた『霊亀 レイア』『麒麟 リン』『鳳凰 フウカ』『大精霊ウンディーネ』を呼び出したのである。『精霊使い ユーマ』の『聖剣 マーリーン!!』と大剣『大槍 カリバーン(ユート)』の力を使って大迷宮に居た全ての『大精霊』を呼び出すことにしたのだった。

そして私は この世界にいる『大精霊 マナマナ(大精霊の本体)』に会いに行く事にしたのである。マーリンに頼んで『精霊王(仮)』のマーマに来てもらうことにしたのである。私はマーマの力を借りて、マーマの『精霊神 マーマナ』に会う為に 私と大聖洞にマーマンを大迷宮に送ってくれたのである。

『大聖洞 精霊の神殿 大精霊 マナエル』に 私は会いに行き マナママは私に力を授けてくれた。私はその力を使い 大聖洞に眠っている全ての『大精霊』とマーマナに力を分け与える事に成功したのである。私にはマーマナの声が聞こえていたので、マーマナと話をすることができたのだ。私とマーマリがマーナと話をしていると

『聖剣 マーリーナ』が私の前に現れて 私と『同調』し 私がその能力の全てを引き出し 私が『勇者 マーリン』に、マーリンは私の『大聖杖 カリスマァ』になり、私達は『勇者 ユーマ』の力となる事ができたのである。そして 私は

『聖剣 マーリーナ』と共に、私達の元の世界に戻ったのである。『勇者 ユーマ』が、マーマが私達の力を使えるようにしてくれるまで。

マーマンには大迷宮の管理と大聖洞の守護を任せる事にした。マーマは大迷宮から、マーマンの住む大陸に移動をして マーマンと二人でこの大迷宮を守り続けて欲しいと言うと。マーマンは マーマに『同調』し、大迷宮とマーマンが住む場所の大迷宮の管理者となり。『大迷宮 アルスタリア』の番人として

『精霊の守り人』の称号を得て。私とマーマンでこの大迷宮を管理する事になった。

私とラティアは 大聖域 アルステリアに戻り 私とラティアは ラフィアさんのお店でお世話になる事になったのだ。私はラフィアさんの手伝いをしたり、大迷宮の見回りをする仕事をしながら、ラティアと一緒に訓練をする事も怠らなかったのである。

私とラティアはラフィアが住んでいる村の村長に挨拶をした。私はラティと二人暮らしをする許可を貰うために、ラティと一緒にラフィーユの街に行ってラティは 私が村を出ている間に、私に会えなくなるという不安から、私の家に住む事になったのだ。私達と一緒に暮らしていた方が安全だと判断したのだ。

そしてラティは 私の家に住み込みで働くことになったのである。それからしばらくして、ラフィアとラティアは正式に私と一緒に暮らすようになった。そして私達が村に帰ってきた時には既にラティがラフィンの友達になっていたり、ラティの双子の妹が生まれてたりしていたのだ。

私の妹も生まれたばかりで可愛いかった。そして私は双子ちゃんに名前をつけてあげたのである。ラティアは妹の方に「セリーヌ」と名付けたのだ。私にも名前をくれるのかと思ったら もう決まってるんだとか言ってたけど 誰の名前なのかは秘密だって教えてくれなかったのである。

私達が村に戻ってきてから数日後、マーマンに案内されて『魔王城』に行った時のことである。魔王城を見学したいと言って 付いてきたのだけれど そこで、マーリンと再会してしまったのである。そこで魔王軍四天王の『闇影の黒猫(ダークネスキャット)』『雷鳴の黒狐(サンダークラウドフォックス)』『魔狼の女王(ウルフクイーン)』『魔牛の女帝(ミノタウロスクイーン)』と『吸血女王 ブラッディクィーン』『死鳥の女王 デスバードキング』と、私は『吸血鬼真祖』のヴァンピールロードこと『吸血王女』に 襲われているところをラティアに助けられた。

『大迷宮』で、大迷宮の主が復活するかもしれないと聞いていたので、その前に、私は大迷宮に向かうことにして。私一人だけで大迷宮に向かった。ラティや、マーリン、マーマン、ラフィエさんとセリスティナさん、ラフィーアにラティアとラフィー、そしてマーマを連れて、みんなには、マーマに力を貸してもらうのに『同調』してもらう必要があったのである。そして私はラティとマーマと合流して、ラティにラミアの事を聞いてみることにしたのである。そして私は、自分の目で確かめておきたかったのだ。

そして私達は『大聖域 セイクリド』があると言われている大迷宮『アルデバラン大聖洞』に到着したのである。大迷宮の門の前に立つと。そこには『魔王軍の四天王の一人』『炎の将鬼 エンシェントフレイムマスター』『大精霊の分身』『霊獣の王』『大賢者(霊亀 レイカ)』『聖弓の女神』『大聖女』『聖剣の担い手』『勇者』『霊亀の巫女』『聖女』『精霊王(白衣の人)』と表示されていた。私には この中の誰が『大聖洞の精霊』の本体か分からなかったので。マーマの力を借りて、『大聖剣 カリバーン(マーマン君)」と『大聖槍 カリバーン』の二つを同時に使い。

私は、『勇者』として この世界の平和の為に戦うと心に誓ったのであった!!そして私は『大精霊の力(大聖洞の精霊)』を借りる事ができるようになった。マーマリと私は 大迷宮に入り込む事に成功したのだった! マーマリはマーリンにお願いをして 大迷宮の中の探索の許可を得た後に、私はマーマリーとマーマンが作ってくれた『大剣 カリバーン(ユート)』を持って大迷宮の入口に入ったのだ。その大迷宮に入る時、ラフィが一緒に入って来て。私は『聖騎士 ユート』の姿になったのである。

大迷宮の中にはいると 魔物に襲われそうになっている人がいて、その人は、『吸血鬼真祖ヴァンパイアトゥルーリッチ』で。しかもかなり強い相手だったので、仕方なく倒してしまったのだけど。私が倒した後、この人は実は吸血鬼の真祖ではなく、ただ単に魔力で『血の色 ブラッドカラーの仮面』を付けていたので正体を隠していただけだったらしくて。その人は『大賢者(霊亀 レイカ)』の分身体である『大精霊(土)』のノームの人だったらしいの。だから私を『勇者』だと勘違いしたらしく、私の『勇者の力』で大迷宮を攻略したいと言っていたのだけれど、大迷宮は、この大精霊さんの力で封印されているみたいだから。私は『聖剣 カリバーン(ユート)』に『大聖剣 カリバーン』の能力を付与してもらい、それで大迷宮に眠る『大精霊』を解放しようと思っていると伝えたら。大精霊の力がなくても大迷宮は攻略できるって言っていたのだけれど。私が『大剣 カリバーン』の力を使いこなしていないのを見て。それなら自分が力を貸すから、私に任せて欲しいと言ったのだ。私はまだ半信半疑だったが 試しに大迷宮を先に進める事ができると言うならと思い。私と大精霊は

『大聖域 アルステリア』に向かい そこで大迷宮の中を進んだ。するとそこは 私が『勇者の力』を手に入れてから最初にいた場所に酷似した場所で、そこに私がいた時には無かったはずの扉があって、私と大精霊は、その奥の部屋に入ると、大きな鏡があり。私は『聖剣 カリバーン』で、鏡に映っている人物に触れようとしたら、触れそうになったところで手は止まってしまい。私はその先に進む事が出来なかったので。

「ここは、あなたにしか、進む事はできない。私ではここまでしか、来る事ができないのです。私の名前は大聖洞の大精霊『大地母神 グランマ』といいます。『大迷宮 アルステリア』は『グランマ様』によって守護されていて。この場所には入る事ができないようになっているんです。私はここで グランマ様に祈りを捧げ そして 私はここに残る事を願いました。」

「わかりました。私はこれから 私が持っている全ての能力を使い。必ずここを出て見せます!!」

私は大聖剣 カリバーンの能力をフル活用しながら進み続け、私は『グランマの力』(仮の力)を授かり、そして私は遂に。最後の力を使う事になるのだが。それは 私の命を削ってしまう行為であり、私が死んでしまえば 私が大切にしている人達に危害が及ぶ可能性がある為に使わずにいた技を使い 私は遂に全ての力を使い果たしたのであるが その時、私の頭の中に直接話しかけてきた者がいるのである!その声の主が言う事に、「あなたの力は 私の想像以上ですね。今度会う時は お互いもっと強くなっているでしょうから楽しみにしていましょうね。私達はまたきっと会えるからそれまで頑張って生きてね!」と言われたと同時に『魔王』が現れて私に襲ってきたのである!私はすぐに大精霊さんに助けを求めたが、私の声は大精霊さんには届かず 私は『魔王 ヘルロード』の攻撃をくらい瀕死の状態になってしまったのだ。私は完全に諦めかけていたが その時 私は誰かに呼ばれ 私は意識を取り戻し

『魔王』の攻撃を辛うじて回避したが、私の体はほとんど限界に達していて。そして大精霊さんの声で

「私の事はもう忘れてください!!私を庇う必要はありません。私がここから出られないのは、私の責任ですから。私のことはもういいので!!あなただけでも逃げ延びて下さい。あなただけは生き延びてほしい」と言われてしまったのだ。そして私は、その言葉を聞いた私は、私に襲いかかる『魔王 ヘルロード』に対して、渾身の一撃を放つことにしたのだ。私が持つ 全ての力を込めた、この攻撃が通用しなければ 私の命はないと思っていたのである。そして私は 私自身の全力の魔法で『ヘルロード(悪魔将軍)』を倒したのである。そして私は気を失い その後 大精霊のノームに発見され保護されて、私もノームの人も無事生還したのである。そして私達は、大聖域に戻る前に 一度、村に戻ってから 私達が留守の間に起きた出来事について、村の人から詳しく話を聞こうとしたのだけれど。そこで私は『大聖域 セイクリド』があると言われている大迷宮

『大聖域 アルステリア』から戻って来たという『大賢者』を名乗る男に声を掛けられ。その男が『大精霊』だということを知ったのだ。私は、この人?と話をしていた時に、この人が『大賢者』だと知らなかったのだけれど。『勇者の力』を持つ者は皆

『大精霊 セイクリド』と契約する事になるとかなんとか言われて、私は『聖剣 カリバーン(ユート)』を渡された。その人は

『勇者の力』と『大聖剣 カリバーン(ユート)』があれば『聖剣の担い手 ホーリーバスター』になれるだろうと言って去って行った。私は大精霊と名乗る人に『聖剣 カリバーン(ユート)』を貸してくれるようにお願いをした。大精霊の男は『勇者の力』を持っているならば、私の頼みを聞くべきであろうとか言って

『聖剣 カリバーン(ユート)』を渡してくれた。私はその剣を受け取り鞘に納めた後に『聖剣』と一体化して、『大聖剣 カリバーン(ユート)』を装備した状態に変化したのである。

そして私は大精霊と別れ ラティ達と合流しようとしたが、私達は何故か『魔王軍の四天王の一人』『炎の将鬼 エンシェントフレイムマスター』と戦う事になり 私達はエンシェントフレイムマスターの攻撃を食らいまくった結果 私が『聖騎士 勇者 ユート』になって『大剣 カリバーン(ユート)』を使って『炎の将鬼 エンシェントフレイムマスター』を倒したと思った瞬間 いきなり目の前が真っ暗になってしまい 目が覚めるとそこには 大迷宮の中で会った『大精霊(土)』と『霊獣の王』の姿があったのである。

私が起きた時 そこにいたのは『大精霊』と『霊獣の王』と『聖剣の担い手 聖勇者』と呼ばれる『勇者』がいたのであった。『勇者』の人は「やっと目覚めてくれましたか」と言っていたのだ。『聖剣』の人と私は『勇者の力』と一体化していたので、『勇者の力』を通して会話ができるらしい。でも その事よりも 私が『大精霊(土)』の分身体だと言う人の話が凄く気になったから聞いてみたら、『精霊王(精霊王 ユグドラシル)』と『大精霊王 セイクリドリア』の事や、『聖勇者』の称号を得た者が、『大聖洞の大精霊』と契約し『大聖域 アルステリア』に入る資格を得るという話を教えて貰ったのだ。『勇者の力』には『聖剣 カリバーン(ユート)』だけではなく 様々な武器に変形できる機能が備わっていて。『大精霊剣 カリバーン(聖剣モード時の名前)』『聖魔剣 カリバーン(聖邪神化形態)』と変化したりして、私はその能力に驚く事が多かったけど、大迷宮での私の活躍は『勇者の力』で映像記録されていて それを大精霊の人は見せてくれたので、私にも自分の活躍の映像を見れるようになったので嬉しかった。『大精霊(聖)』が言う事に、私に何か言いたいことがあるらしいんだけど、私自身

『大聖剣 カリバーン(ユート)』の力を引き出せていなかったから私にはその言葉を理解できなかったんだ。

だから私は大精霊の人が私に伝えようとしている言葉の意味を理解する為に

『聖竜剣 カリバーン(聖剣モード)』を取り出し、私に話しかけている人に向けて使ってみようと思って まずは大精霊に向かって使い始めた。だけど、全然反応が無くて。仕方がないから、大迷宮に行く前に大森林で会った精霊にもう一度会おうと思って。私は精霊に頼んで精霊界まで行って 大森林の精霊のいる場所に向かった。

するとそこに、大森林の大精霊と精霊の王様である精霊王の二人が居て、精霊王が「あなたには、私達精霊の声が聞こえるようになっているはずですよ」と言われ 私にそんな力がいつの間に付いたのかと疑問に思っていたんだけど、私の中に居る『聖霊 ユーミティア』さんの声を聞いていたから そういう事ができるようになっていたのだと、私はようやく気が付けたので、私は早速大剣モードで大聖剣カリバーン(ユート)を使い始めて

『大聖域 アルステリア(魔王城のダンジョン内)』のボスを倒すために使ったんだけど。私が『聖剣』の力を使いこなしたので『大聖洞の大精霊 グランマ』に認められて。私は正式に

『大聖域 アルステリア』への入出許可証を手に入れることができたのだ。

私がこの先にある『大聖門 アルスゲート』に辿り着いた時に『勇者の力』を使いこなせるかどうかが鍵になるみたいだった。私はその事を考えて

『大精霊』の力を解放すれば、その先に進めるようなので。『聖龍剣 カリバーン(聖剣モード)』を使って、私が使える最大の攻撃を放ったところ 私は『魔王軍』の人達から「『聖騎士勇者 ユート』が現れたぞー!!みんな戦闘準備!!魔王様が待っているのだ!!行くぞ!!」という声を聞きながら

『魔王城 最深部 玉座の間 魔王の間』に入って行き そこで『魔王 サタン』と戦いになったんだけど、私は『聖剣』を扱いきれずに苦戦してしまっていたのだけれど。『魔王 サタン』との戦いの最中に私は突然、『魔王 サタエル(サタン デビル)』が現れて、私を攻撃して来て私は殺されそうになっていたのだが。私は大迷宮に旅立つ前に大森林で助けた 大聖剣『グランカリバー』が 私の窮地を救うべく私の前に現れた。私は『聖剣 グランカリバー』を使い その力を使い 私は『魔王 サタン』を倒し『魔王』の魂を浄化する事ができた。そして、その事に喜びを噛み締める間も無く 大精霊の人から「『魔王軍』と戦わない為にも急いで『聖剣の力』をもっと鍛えるべきだよ。それにね。この『世界樹の枝 ワールドツリー』に眠る大精霊さんとも話をしておくといいよ。」と言われたので、私は『精霊王(精霊女王)

クイーン』に挨拶をしに行ったの。私達が『精霊の森』に向かうので、私は『精霊の祝福』を受けに『精霊王(精霊女帝)』の所に行き『大聖域 アルステリア』に入れるようにして貰うようにお願いをした。大聖域『アルステリア』の中に入ると『大精霊(土)』との再会があると言われているから私は楽しみにしてた。でも『精霊』達に私の願いを伝える事はできなくって 結局『大精霊(土)』のいる場所は教えて貰えず。私達は精霊の森に戻る事になったのである。

私達がラミアとラニア達と合流しようとすると ラリアの分身体だという精霊と遭遇する。そして『勇者の力』の事で少し揉めた後、ラフィー達がやって来てくれたので、一緒に村に戻った。村に着いたら、ラフィー達は村人に『魔王軍の侵攻から村を救った』事のお礼を受けた。その後『勇者の力』の話をしていた時に大迷宮から帰って来た大聖剣 カリバーンを持つ人が現れたのである。そして私はその人の言葉を聞いて。『聖剣 カリバーン(聖勇者モード)』を使ったのだけれど。『勇者の力』が上手く扱えなかったのである。私はその後、この人が『勇者の力』を持っている事が解り 私は この人について行くと決心したのである。

私は、大聖剣 カリバーンを持ったユートと名乗る人に、私の目的を話す事にした。大迷宮から出る前に大森林の精霊のところで、私の目的を伝えたのだけど 大森林の主である精霊の王は私達の話を理解してくれなかったから。私は ユートと名乗る人に私達の目的は精霊界に行って、私達が元々いた世界の神様にお会いする事だと言う事を説明し、協力してほしいとお願いしたところ 彼は「わかりました」と一言だけ答えてくれたので。私たちはそのまま大精霊に会う為に大森林へと向かったのである。私が大森林にいる精霊達を呼び出して大聖剣『カリバーン(聖勇者モード)』の能力で私達に協力して欲しい事を伝えようとした時、私達の前にいきなり精霊王が姿を現したのだ。

そして精霊王に『聖騎士勇者ユート』の力を引き出す方法を伝授された。私はユートにその方法を教える代わりに『精霊王の聖石 ジュエルストーン』の『加護の力』を受け取る条件を提示した。私は『聖騎士勇者ユート』にその試練を受けて欲しいと伝えると、ユートはあっさりと受け入れたので。私は彼に『聖騎士勇者ユート』の力を最大限に引き出す為の訓練をする事を提案したのである。その訓練とは

『聖剣 カリバーン(聖勇者モード)』を使うための『聖騎士』の『スキル』『技能』を身につける事である。

そしてユートの特訓が始まり、彼が『大精霊 精霊王 セイクリドレア』の力を解放し『精霊王 精霊神 ユグドラシアロード』へと進化するまでユートの力は覚醒しなかった。私はユートから『聖剣 カリバーン(聖勇者モード)』の『スキル』『技能』を受け継いで 彼の修行の成果として『勇者の衣』が『大聖剣士 ブレイブソード マスター 勇者の戦士 ユグドラシルセイバー(ユウ君)』に変化していた。私は『勇者の力』の継承者として『大聖洞の大精霊 セイクリドレア』から『大聖域 アルステリア(聖洞の門)』へ入る事を許され、ユウ君の案内で私達4人で『大聖洞の大精霊 グランマ』に挨拶をして『アルステリア』へ続く扉の前に向かった。その途中で私達が見たのは

『精霊の森』に魔物の大群が迫っていて、今にも襲われそうな状態だったので、私達は急いで駆け付け、大迷宮に入る前に大森林で私達を助けて下さった精霊王様がいらっしゃり、その精霊王様のご助力で、何とか魔物の襲撃を食い止める事に成功した。そして 私と『聖勇者』の力を受け継いだユートが、『大聖域 アルステリア(聖洞の門)』に入った後。すぐに魔物が『精霊の森』に攻めてきた。だけどユートはその『精霊の森』を守りきり。私達が戻る頃には『精霊』達が森に戻ってきていたので。これで一安心かなと思っていたんだけど。今度は魔王軍が現れて。『聖騎士 魔王軍幹部 四魔将軍』が現れたけど、ラニア、ラフィ、ララ、ラフィーの4人の連携によって倒され、ユートさんと大迷宮を攻略しに行った『聖剣使いの勇者』ユートさんが戻ってきた後はユートさんの凄い攻撃により、私達は楽に『大聖域 アルステリア(聖洞の門)』の中へ進む事ができるようになり、『大聖域 アルステリア(聖洞の門)』の入口を塞いでいた巨大な『大鬼門』もユートさんのおかげで破壊する事ができた。

そして 私達が大精霊様に認められ、正式に『アルステリア』に入れる資格を手に入れる事が出来たので、大聖域 アルステリア(聖洞の門)に繋がっていると言われている『大聖域 精霊の森 妖精郷』にある大精霊の泉を目指す旅を始めたのである。道中にはたくさんの『魔王軍』の手先が現れ。私達が苦戦している間に『大魔王』まで現れたけれど。ユートさんが一瞬で『魔王軍』を片付けて『大魔王 魔王サタン デビル』もユートさんの力で『大魔王 サタン デビル(真魔王サタン)』となり。ユートさんと共に戦う事が出来た。ユートさんは『大魔王 サタン(サタンデビル)』が使っていた『悪魔剣』も自分の物にし、新たな技も開発していて。さらに、ラフィーに頼まれていた『精霊の加護(力)』も習得し 私達の力を引き上げてくれるようになった。

その後、私達が『アルステリア アルスター エルフの里』に向かうために大森林を抜けたところで、私は『精霊』達に捕まり。私達と一緒に大森林を抜ける事になった。大森林を抜けて、しばらく進んでいると私達は大森林の精霊達が言っていた精霊の国が見えて来たので。私は精霊達の歓迎を受けながら 大聖域『アルステリア アルステリア』の中に入るための儀式を行い 私達は無事に大聖域『アルステリア アルスティア エルフの里』に入り 大精霊様の試練を受ける事となった。私達が大精霊様の待つ場所に行こうとした時に突然私達は『光』の柱に包まれ、私は気がつけば、ユートさんとは違う別の世界に来ていた。そこは私の故郷でもある世界で そこには『大魔王』と呼ばれる者がいたのである。『魔王』や『魔神』、『勇者』がいる世界ならわかるんだけど。なぜ『大魔王』が存在するのか?疑問を感じながらも、大魔王を倒す為の準備を整えてから 私はユートさんを探す旅に出ることになったのである。

私が目を覚ますとユート君がいないことに気がついたの。でも、ユート君から預かった『勇魔の鎧(暗黒)

デモンズアーマー 闇夜之豹 ヤミチノウレウ(闇の戦士)

ダークアサシン 魔王』があったので私はそれを着て、大聖域の近くにあると言われている。

私達が元々いた世界に通じている『光の扉 ゲート』に向かうことにしたの。

そして、私が扉を見つける事に成功して、私がユート君と会う為に、元の世界に戻る為に一歩を踏み出した時、突然私の目の前に大魔王が現れて、大魔王は私の事を知っていたみたいだった。大魔王は私がユート君の許婚である事も知っていて、私は動揺したけれど、すぐに私は覚悟を決めて 私は大魔王に立ち向かおうとした時に。ユート君は駆けつけてくれて そしてユート君が『大魔刀 ブラックブレイド(黒い刃)

真 勇者の剣 マスターブレイブブレード(剣聖)

ユウシャソード(勇者)』を使い、大魔王を倒してくれたのだ。

そして私はユート君の『スキル』『技能』を継承し、さらに、ユートくんと私の愛の結晶として誕生した新しい命、私の大事な家族であるラフィの子供に、この子の名前は『大魔剣士のユートの生まれ変わりでありユートの息子、つまり俺の2番目の息子 ライアスと付けた。

「ふぅー。何とか、あの二人を止めてあげられたね」俺はラニアの水の攻撃をなんとか防ぎ切り ラリア達から少し離れた場所にいた。俺としては、もう少し時間があると思っていて 余裕をもって対応していたので ギリギリのタイミングになって、ちょっと焦ったよ。「ラティ。俺は、ラニアの事嫌いじゃないよ。それに 君との事は まだ考えられないだけで。別に好きなわけでもないんだ」と言った瞬間。ラティが悲しそうな顔で泣き始めた。そして「そうですよね。私なんて所詮ただの後輩でしかないですよ。そう思って当然なんですよ。だから私なんかと付き合うより ユート先輩はもっと可愛い女の子の方がきっと似合います。なので 諦める努力します」と言いながら泣いていた。そして、ラニアは 涙を流しているラティに対して何か声をかけようとしていたけど、何も言葉が出て来なかったようだ。俺はラティア達を慰めようとは思っていたんだけど、それよりも、今 この場所で泣かれている方が、問題になりかねないと思い。とりあえず『大聖域』の方に行く事を提案した。そして 大迷宮に入ってすぐ『大鬼門』が現れたが ラニア、リゼ、ラミティの三人は 特に気にせず 通り抜け、俺とラフィが『精霊王』の力を借り、『大聖域 アルステリア(聖洞の門)』へ繋がる『精霊門 スピリット ゲート』を開いたら。大迷宮の中にまで魔物が入り込んでいたが。魔物達はすべて大森林に住む魔物達が追い払ってくれたので。そのまま みんな大迷宮に入った。それからは 俺が大迷宮の入口を守っていた魔物の群れを全滅させた。その光景を見ていた ラニア達が驚いていたが、まぁいいやと思っていたが。ラニア達が『精霊の森』に攻め込んだ『魔物』達と同じような存在を大迷宮の中で見つけたらしいのである。それで 俺が、大迷宮に入った時点で、ラニア、ラフィー、ラリアの三人は

『精霊の衣』に変身して 大迷宮の奥に向かって行き、俺はというと 大迷宮の入り口を守っている 大鬼門を破壊し その中に入っていた。ちなみに『大聖域 アルステリア(聖洞の門)』に続く『大聖域 精霊門』には結界が張ってあるらしく その結界を通り抜ける為に必要な『妖精の鍵 フェアリーキー』を持っている人しか入れないようになっているみたいなんだけど。ラティアから『精霊の鍵 エレメントキー』を受け取り。『精霊の森』にあった 大精霊様が作ったと言われている鍵も手に入れた事で『精霊の森』にある『精霊門 スピリット ゲート』から入れるようになり

『大聖域 アルステリア(聖洞の門)』にも入ることができたのだ。その後 ラフィに『精霊の力 魔力霊力』と『聖騎士の証』の能力を教えてもらったのだが。『聖騎士の証』は『勇者の盾』の劣化版でしかなく 攻撃手段に乏しいが防御に関しては優れているそうだ。

俺達は順調に大迷宮の中を突き進み ついに大空洞のある階層までやってきたが。そこで『魔物』ではなく

『魔物使い』が現れて、大迷宮の中の魔物を召喚して 俺達を襲撃してきた。だが それは罠だった。俺達はまんまと大迷宮にいる『魔物使い』に嵌められてしまい

『聖騎士の証』で発動する事ができるスキル、『勇者』が『勇者召喚』を発動し。俺達の前に現れたのはユート君の子供。『勇者ユーキ』が俺達の味方をして助けてくれたのである。ユート君と同じ『黒き翼 ブラックフェザー(漆黒の羽)』の羽を持つ。

ユート君の血を濃く受け継いでいて

『勇魔の衣』を纏っているユート君の子供の『勇者』。ユート君は私を救おうとしてくれたが、その時 私はすでにユート君に助けられた後で、大魔王との戦いで死んでしまった。

ユート君が死んだ後も ユート君が残した子供である『勇者』がユート君の意志を継いでくれていて、ユート君の代わりに大魔王を倒すために頑張っていた。

ユート君に『ユート君が使っていた武器と技、能力、技能を、俺の子供達に教えてほしい。俺はユート君のように戦う事ができない。でもユート君なら必ずそういうはずだと思うから』と言われたのを思い出したのだ。だから私はこの子が成長した姿を見て感動して泣いてしまいそうになってしまったのである。私はこの子に『ユウジ ライトロード』と名付けることにした。ユート君の名前が光の道を意味するように、私を助けに来てくれた時の光の道を作ってくれましたから ユーヤと言う名前を付けようかと思ったけど流石に男の子だしライトロードという名前を付けたんだけど、この名前をつけた時ユーヤの様子がおかしくてどうしたのかな?と思っているうちに ライトロードは私の前から姿を消してしまったのである。私はユーヤが私を置いてどこかに行ってしまうなんて想像できなかったし 信じられなかった。だから私は必死で探し回ってやっとの思いで見つけ出すことができたんだけど。ユーヤは既に息を引き取っていた。ユートはもう二度と戻ってこないのだとわかっていても。それでも。ユート君は絶対に戻ってくると言っていた。ユーヤが私の事を覚えていないかもしれない。だけど、私はユート君が遺してくれた大事なユーマの事は、忘れたくはなかった。そしてユート君との約束を果たしたかった。

『大聖域』の中にある 大迷宮を攻略し

『大聖域 聖洞の門 精霊門』を見つけ出し、その先へと進んだ。そこには、巨大な竜の姿の『守護龍』がいた。

そしてその巨体と存在感が凄まじいほどの強さを持っていたので、ラティア達四人と、ラティが大鬼門を使って転移魔法陣を使い。別の場所で様子を見守ることになったのだ。『大聖域 アルステリア(神洞の門)』への侵入者が居た場合は、速やかに撃退するようにと 指示を出した。『大聖域』は今 大混乱になっているようだ。俺は『聖魔刀』を鞘から抜き放ち構えると その圧倒的なまでの力を肌で感じて。一瞬で『大聖域』の上空に移動している事に気づいたが。そんな事は些細な問題に過ぎなかった。何故なら『大聖域 大精霊の神祠 精霊宮 大神殿』を守る 大精霊様である 四大大聖霊である『サラマンダー』の『イフリート』さんが現れたからだ。しかも、俺は、この世界の人間では無い。ユート君の記憶を持っただけの別の異世界の人間に過ぎない。

俺はユート君とは違う。ユート君は勇者であり、俺よりも強かった。俺は弱いのだ。だから 俺はユート君のスキル、技能を継承しただけで。ユート君の真似事をしていただけなんだよね。

ユート君の『大魔剣グラム』を使い、『聖魔刀 カグツチ』を振るう そして俺は、イフリーと戦闘を開始し イフリーとの戦いの中で ユート君との思い出や ユート君に対する気持ち。さらに、俺は、自分の力だけでは 今の現状では。『勇者』に勝てないとわかり。俺が持っている すべての力を解放し『真なる限界突破』を使った 俺の身体は真っ白な光のオーラで包まれていき。力がどんどん溢れてくるのを感じた。俺が『真なる限界突破』を使用した事により、俺が身に付けている ユート君から受け継いだ アイテム、武具 装備が進化し。ユート君との繋がりをより強固にして 強化されているのを感じていた。そして、俺の持つ最強の技を使う準備ができた。『聖王拳』究極奥義 極滅 波動 超極撃 爆砕牙斬 瞬華烈衝波!!!!!俺は全力を尽くす為に。ユート君に貰った大切な愛剣

『聖魔刀 カグツチ』で、究極の力を込めた一撃を放つべく。ユート君の奥義の

『絶剣一閃 連』を放ったのであった。そして 俺は、ユーノと戦わなければと思いながら。俺と イフリートはお互いに攻撃を加えていったが。決着が着かなかったのである。するとそこに 俺の知っている人物がやってきた。それは 俺の娘で俺が唯一守りたいと思っていた人だ その娘の名前は『聖王女』ラフィーナ。彼女はユーキと共に大迷宮攻略の旅に出ていたはずなのだが、俺の目の前に現れたラフィーナは。ユーキにそっくりの姿で現れ ユーキの声色で俺に声をかけてきたのである。その声を聞き間違えるはずもない。それは紛れもなく俺の娘のユーキだった。だが俺は違和感を感じていて。もしかしたら 別人じゃないかとも思っていた。ラフィーナはラフィによく似ているのである。すると ラフィーナの隣にいる男が口を開いた。「あなたがユウ様ですね。私はラティ様の夫であり。勇者の魂を受け継ぎし者。名をユーキと言います。私は、ユートの息子 ユージです。私は父から受け継いだスキルと剣術であなたを倒します」と言ったのであった。

俺の娘である ラフィに、よく似た顔立ちの少年は。確かに勇者の力を継いでいたみたいだね。

俺にはそれがすぐに分かったんだ。勇者の力を継ぎし者の『黒き翼 ブラックフェザー(漆黒の羽)』を持つユートくんの生まれ変わり。ラティとの間に生まれた俺の子『ユージ』。ユーマは、母譲りの金髪碧眼に。俺があげた『聖剣エクスカリバー』を使っているのだが、ユート君が持っていた『勇魔の聖剣 エクセリア』が『勇王の剣 エリシア』に進化したらしい。『勇王の剣 エリシア』と『聖剣 エクセリアリリィ 』の二種類の『勇者の力』を受け継ぐことができるようだ。そして『聖女 セレーニア』が『勇者の盾 セイリオス』に変化した。その聖女の盾に秘められた力は、あらゆる状態異常、攻撃を完全無効化する能力を持っている。

俺は、娘の『聖王女 ラフィーナ』の事も、気になって仕方がなかった。何故なら ラフィに似た雰囲気がある少女。ラフィに瓜二つの少女が、俺の前に現れたのだ。だが俺に、それを尋ねる余裕はなく、今は、ユーキと名乗る少年とユーキを名乗るユージ君と戦うことになった。俺達の戦いは、激しさを増して行った。俺は 俺の最強必殺技である『聖魔砲』でユーキとユージ君を同時に葬る事にした。そして 二人の命は同時に失われ。俺の勝ちとなったのである。

その後 ユーキの肉体と、ユーキのスキルと、ユーキが所持していた武器は、完全に消滅してしまい。ユージ君のみが残って居たのであった。だが その瞬間 ユージ君の中にユート君が居たことに気付いたのであった ユートは『魔道人形』として転生していた。俺はそれに気付きながらも。ユート君は、俺に、何も告げず この世界を去ってしまったのだ ユート君とは友達だったのに ユート君とは家族のように仲良くしていたのに俺は。最後までユート君から相談を受けることもなかった。ただ一言だけ『後は頼んだよ』と言われただけである そして、それから暫くして ユージ君の中から、ユート君が完全に消えてしまい。ユージ君一人だけが、残ったのであった。どうも、僕は、死んでしまったようだ。

ユート兄さんは、僕にユート兄さんの記憶を残して逝ってくれたので。

ユート兄さんから、僕の事を任せて貰った。だから僕は、僕がどうしたいのかを考えて。


ユート兄さんの事を覚えているうちに。まずは、ユート兄の記憶の中にある『精霊門』を使って。ユーティ達を元の世界に帰すことに決めた。その為の準備をしているところなのだけど、僕は、あることに悩んでいるのだ。

その事っていうのは、この世界に残ったユート兄さんの事についてである。

ユート兄さんは 今 どこに居るかわからないんだけど。もし、もしかして、どこかの街にでも、一人で居たりしたら 危険だよね?もしかすると、他の国に拉致されている可能性もあるけど、とにかく心配なんだ。それに、もしも、ユート兄さんが死んだり、何か危険な目に遭っている可能性だって無い訳じゃないと思う。そう思うといても立ってもいられないので。

とりあえず。

ラフィに相談する事にしようと思った。そして ラフィ達と合流すると、 ユート兄が生きているかどうか確かめる手段はないのかという話をした。すると、ラティは、ユート兄が生きていれば 必ず、私達の前に姿を見せてくれるはずです。と言ってくれたので。ラフィーナやセリーやラニアは。うんうん。と、同意してくれた。

だけどユーヤは、ユート兄なら大丈夫だよと、言ってくれるので、僕達は安心してユート兄が生きていると信じて待とうという事になったのである。そんな話をしながら移動している時に 大森林地帯が見えてきた時、そこには大勢の魔物がいた。そして大神殿の大神官である アルティナが、俺達に助けを求めて来たので アルスティナを助けに向かうと 俺達の事を敵だと思っている人達が多く 俺達が助けに来た事を分かって貰えずにいたので、 大森林の中に入るまでにかなりの時間を要したのである。

そして俺とアルス、セレネの三人だけで大神殿に行く事にしたので 俺以外の四人とは別行動になる事をラティに伝えた。俺に同行を希望したアルスと、一緒に来たいというアルスの従魔 フェンの二人にだけ同行を許可したのであった。俺はアルティスに、俺が、勇者の力を受け継いでいる者だという事がバレないようにするために 勇者ユートが持っているはずの『勇者の指輪』を使う事にしている 俺が持っているのは『勇者の指輪』の『光』の魔力が使える方で、これは俺の意思に関係なく、『光 魔法』を発動することができる。俺はこの『勇者の指輪』を使うのに、少し不安があったが、いざ使おうとすると。

なんの問題もなく使うことができたのだった。そして大森林を抜けたところに『聖獣 麒麟』の『麒麟』がいる場所があり。そこにアルティを逃がすことにしたのである。『聖王』が俺の目の前に現れた。『聖王』というのは、『聖剣』のスキル『聖王の剣』を使う『勇者の力』を覚醒させた『勇者』に与えられる称号で、勇者の称号よりもさらに上の『真の勇者』の証である『聖王の印』というものを持つ者に与えられるものである。その『聖王』のスキルを持つ『勇者』に いきなり攻撃を仕掛けられて、俺は慌てて回避しようとしたが間に合わずに俺は『聖王の剣』によって切り裂かれそうになった。俺はなんとか避けることに成功した。そして『聖剣グラム』を使い、応戦した。すると『勇者 セイ』は、「俺は、ユートが持っていた『聖剣 エクセリア』と対になっている。『勇王の剣 エリシア』の所有者だ その俺に お前のような子供が勝てるわけがない。降参するんだ」と言ってきたのである。

『勇魔の聖女』である『聖王女』であるラフィーナは

『聖女の盾 セイリオスリリィ』を所持しており。俺の知らない技を使った。

俺が使ったことがない技だったが、おそらく『勇王流 一閃連』と言う技だろうと思う。

しかし 俺は、ラフィの使った新しいオリジナルスキルを 完全に理解することができていなかった為。ラフィの動きについていくことが出来ず。俺は、その攻撃を避けきれず ダメージを受けてしまう だがラフィに隙ができていたから、俺は、ラフィに攻撃を加えようとした。

だがそこに 俺の『聖王の剣 エリシア』で斬りかかってくる者が現れたので、 俺は 俺が、勇者のスキルを受け継いだ者であることを悟られない為に。

ユートが愛用していた 勇者のスキルが封じられている

『勇者の力』

が封じられた『勇者の力』を持つ『聖王の宝玉 スフィア』の力を解放させ 俺は

『勇者の力』

『絶剣一刀 乱撃』を放った。

『勇者の力』

『勇者の指輪』の力を引き出した。俺の攻撃により『勇者 セイ』が倒れ。ラフィーナは無事

『勇王剣聖剣エクスカリバー』を取り戻すことが出来たのである。そして俺はラティに「ユートは生きているはずだ 俺には分かるんだよ」と言った 俺はラティの事も とても大切に思っているからこそラフィーナにも言った 俺はラフィーナと二人で旅をする。それはつまり、 ラフィと、ラフィナ ラニアとラティの姉妹と セリー ラフィーナの双子の妹のセリシアを俺の仲間にして ラフィーナと一緒に連れて行くってことだ だから俺がラフィナに対して感じた想いは特別な感情であり。俺と、俺の娘達と家族のように仲の良い。そして一番大事な存在なのだと俺は思ったのである そんなことを考えながら

『勇聖の大迷宮』に向かったのだった。

俺は『聖王女 アルティナ』を連れて行く事を決めて『聖王女 アルティナ』に確認をしたのだが。

アルティナが、「私はユート様の奴隷になりたいのです。どうか私のことを好きになさって下さい。」と言い出してきたのだ その言葉に驚いた俺だが、そんな言葉を言われてしまっては断る事も出来ないと思った俺は、とりあえず。ラティ達と合流しようと思ったのである。するとアルティナが ラティ達と合流出来たが、そこでアルティナが俺のことを好きなのだという気持ちを伝えてきた。なので 俺は、アルティナが俺のことを好きだと言ってくれたのはとても嬉しかった。でも俺は、俺の為に人生を棒にする様なことを望んではいない。だから、俺はアルティナとは一緒に行けない と伝え ラティアの方に向き直った。そして「ごめんな 俺のことは諦めて欲しい 俺は君のことが嫌いになった訳ではないけど やっぱり君達とは一緒に行くことはできない。俺は これからラフィとラニア ラティ姉妹 セリーと一緒に

『勇魔の塔 大迷宮 最終階層 攻略の旅に出てきます。必ずまた会えると信じています そして再会出来るように祈っています その時まで 元気でいてくださいね」

俺は そう言うと、ラフィーナと別れの挨拶をしたのであった。そして『聖都』に戻ったのである。するとそこには『聖女 アリア』がいたので アルスティを頼んで欲しい事を伝えたら 快く引き受けてくれたので 安心できたのだ そして『勇者 ユミ』や『大司祭 アリサ』、『賢王』や、『賢者』と『剣聖』そして この国最強の戦士である 騎士の隊長と。副隊長の四人が。『大迷宮 攻略隊』として 旅立つことになった。『勇魔の騎士』『勇者の盾』を持っている『聖王 ユウト』『聖魔の王』の称号を持っている。勇者ユーヤは 既に 魔王 に倒されていた。ユート兄さんの残した日記を読んでいる時に気がついたのだ。そしてユート兄さんは、『勇王の盾』

『聖王の指輪』の他にも、二つだけ 勇者が使うことのできるスキルを所持していて、その内の一つは、今現在ユート兄さんの手元には無いようだが。その残りの一つ。『魔導の王マオウ』

それがユート兄さんが所持しているスキルで、『魔法』を扱うことができる者にとって最強に近い力を発揮できるスキルで。『勇者 ユート』も『魔導の王 マオウ』を使いこなして 多くの敵を屠っていたそうだ。ちなみに 魔族の中の一部で 魔族の中に稀に現れる 強大な力を持つ者が『魔王』と呼ばれるらしいが、これはユート兄さんの持つスキル

『魔導王』とは全く違うものだ。そもそも『勇者』というのは、神が作り出した人間の中の勇者候補から選ばれ。神に認められたものに与えられる称号で。神の使いでもある『勇者』の『勇者の力』のスキルや、『勇者の力』の『真なる勇者』のスキルを持つ者の事を『勇者』と呼ぶのである。

その『勇者』の『勇者の力』の中でも『光』の勇者のみが扱うことが出来る『勇者の剣 エクセリア』という武器があるのは知っての通りだが。ユート兄さんが使うことができたのは 実は、俺と俺の嫁達しか知らなかった。なぜ知っているかと言うと。ユート兄さんは『聖王の宝玉 スフィア』の力を解放させることに成功した時に、 勇者ユートだけが使える『聖王の剣 エクセリア』のスキルが解放されると同時に使えたようで。俺達に自慢して見せたからだ。その時ユート兄さんは、「俺だって勇者なのに!ユートは勇者じゃないだろ」とか言い出すから。俺はユート兄さんの勇者の資格が無いとかは関係なく。ユート兄さんが大好きだったので、「関係ないよ。ユートは勇者じゃなくて 勇者ユートは僕にとっては世界一格好いい俺のヒーローなんだ」と言うと、「ゆ、ゆうちゃんが俺をそこまで認めてくれているなんて」とか言って すごく感動してくれていたのである。それから しばらく経ってから。

「そう言えば、あの時は言えなかったけど。ゆうちゃんは、俺の事を褒め過ぎだよ。俺の『聖王の剣 エリシア』を使って 俺の事を助けてくれるところとか、凄かったんだよ それに、ゆうちゃんは、俺より勇者に相応しいくらいに 俺なんかよりもずっと 凄いんだよ。俺もいつか、そんな風になっちゃうから。今は無理かもしれないけど、いつか、ゆうちゃんの隣に立ってもいいような男になれるようにするね。それでさ。ゆうちゃんがピンチになった時には、いつでも駆け付けられるようになっておくね だから、これからは ゆうちゃんは一人で何でもかんでもしようとしないで、もっと周りの人達を頼っても良いと思うんだ。

まあ、ゆうちゃんにはもうすでに沢山の家族がいて。頼れる人もいっぱいいるんだろうけど、もし、それでも、どうしても辛い時が来たり。何か困ったことがあったりしたときには 相談して欲しいな。そして俺のことも頼りにしてもらえるようになると嬉しいな。」

と言われたのだが。ユート兄さんはいつも俺に優しいので。ユート兄さんのことを頼りにしているんだけど、ユート兄さんはそのことを分かっていなかったようである。なので俺は、「ありがとう ユート 俺はユートの事も頼らせてもらってるつもりだし。本当に、俺は、ユートのことを親友のように想っている。だからこそ。絶対に死ぬことないでくれよ。俺はユートに生きていて欲しいと思っているし。俺は 何があってもお前を守ってみせるから。だから 俺を信じて 自分の身を第一に守ることを忘れないで欲しい。」と言ったのである。俺に 勇者の力を託したユート兄さんは、自分が持っているスキルは勇者の力ではないことを告げて、本当のことを話し始めた。『勇者の力』とは本来勇者が手にすることが出来る 神が作った『勇者の宝玉』の中にある『宝玉の力』のことで、宝玉の中に入っている宝玉の力が使えるようになるスキルなのだそうだ。だがユート兄さんの『魔王の指輪』の中に存在している。魔王の力は宝玉の中の宝玉とは違った物らしく。この世界に元々存在する 魔王 や。魔族の力を使う事が出来る力だと ユート兄さんから教えられた。

しかし、その力を上手くコントロールすることが出来なければ、世界に大きな影響を与えてしまい。その結果として魔王は世界から排除されることになるらしい。つまり魔王が世界から消えた後にその世界に存在するのは。勇者である俺の兄である『勇者ユーキ』と『魔導王 マオウ 』のスキルである『勇魔の王 マオウ』の持ち主だけだと言っていた。だから『勇魔の王 マオウ』を使いこなすためには、ユート兄さんのように、魔王が持つ『魔王の剣 エクセリア』を使いこなさなければいけないと。俺は『魔王の剣 エクセリア』を手に入れたが。まだ魔王のスキルを完全に扱えている訳ではないし。そのスキルを完璧に扱いきれるようにならないといけないだろう。ユート兄さんから教わったように これからは、そのことに全力で取り組んでいかなくてはならない。俺がそんなことを思っていると、ユート兄さんは、こんな話をしたのだ。

「俺は、勇者であるユウヤに『聖剣』を渡すために、『勇王剣聖剣エクスカリバー』を取りに行くことになった。だけどそれは『魔導の王 マオ』の力をある程度使えるようになっていたら もっとスムーズにいくはずだよ。

ユウヤ。君は、俺と違って ユウヤは

『勇者の剣 エクセリア』を手にいれることができるはずだ。

なぜなら。『聖王 ユウヤ』

それが 君の名なのだから 俺は君の 勇者の『勇魔の王 マオン』が 勇者の力の真髄なのではないかと思っている。そして君の力はきっと、これからの戦いの鍵になる筈だよ。俺は君に、君に勇者の証である。勇者の宝玉。勇者のみが手に入れることのできる宝玉。そして、君の持つスキル 勇者スキル『勇者の神盾 グランウォール』に隠された力があると 思う それが何かはまだ分かっていないけど。君には それを見つけ出して そして、魔王を倒してほしいと願っています。勇者である俺は、俺の持つ勇者の『勇者の力』

勇者スキル『勇者の剣 エクセリア』の『勇者の宝玉 スフィア』

勇者の力の全てを。

俺の命が尽きるまで、ユウナに預けようと思います。そしてユウナと二人で、この国のために。皆を守るために。ユウヤ 頼んだよ。この国は俺達の愛する。大切な

『愛おしい人 達が住まう国なんだ。どうか、俺の分も頑張ってください。」と言ってユート兄さんは。俺に向かって頭を下げてきたのだ。俺は

「わかった 必ず 魔王を倒して この国を救う。ユートの想い しっかりと受け取ったから。安心して見守っていてくれ。それとユートはやっぱり最高の兄貴だと思うぜ。ユートが俺の兄弟になってくれて良かったよ 俺も、ユートのことを誇りに思ってます。今まで色々と助けてくれてありがとうございました ユートのおかげで 俺は成長できました。だから、これからも一緒に戦おうな!」と言うとユート兄さんはとても嬉しそうな顔をしてくれたのであった。それから 俺とユート兄さんは お互いに別れを惜しみながらも。笑顔で手を振って。俺はリザード族の集落を離れていった。それからしばらくした後。俺の前に一人の女性が立ちふさがった。

その女性は、俺を見て、「私の名は『勇者 ラミレア』と言いまして。あなた様にお願いがあってまいりました。私と結婚していただけませんか?あなたのことはずっと見てました ユート兄様もとても良い方だけれど、私はあなたの事を好きになってしまったのです。」と言われて俺は戸惑ってしまったが。とりあえず返事をするべきだろうと思って。俺の妻になりたいという 彼女と結婚することにした。すると彼女は。いきなり抱きついてきて俺の顔を見ると頬っぺたを舐め回してきたので。慌てて離れようとすると。ラフィーさんは笑いながら、「フハハッ!ユート兄ちゃん!ビックリしてる! 大丈夫だよ! 今のは、仲間同士の挨拶みたいなものだからさ!それにね。私と キスをして、初めて会った相手と結婚するとね。幸せになれるんだよ♪だから、私がゆうくんと結婚して、ゆうくと幸せな毎日を送るんだからねっ! ユート兄ちゃんは、諦めてよね でもユート兄ちゃんには悪いとは思うけど、私だって負けられないからね。これから先、ゆうちゃんのことは必ず守っていくよ!それにね。ゆうちゃんにはね 他にも好きな人が居るんだよ! あの人達は 本当に、ゆうちゃんのことが大好きだよね!ゆうくん!これからゆうすけと一緒に旅に出ちゃうんでしょ!だったら私とも一緒について行っちゃダメかなぁ。そしたら絶対にゆうくんを危険な目になんてあわせないよ」と突然ラミアスがそんなことを言うと俺を抱きしめてきていた。俺がどうしたものかという顔でユート兄さんの方を見ていると、ユート兄さんは、「あ~あー! なんかずるいな。二人だけで仲良くするなんて。まあ いいか。ラミレアちゃん。ユウヤのことを頼むぞ 俺はこれからやることがあるからな。」と言って俺達に背を向けると何処かに歩いていってしまい。結局ユート兄さんの本心は分からずじまいになったのである。だが 俺には、ユート兄さんが何をしようとしていたのかは分からないが ユート兄さんが俺に託した『聖王剣 エクスカリバー』だけは、しっかり俺が預かる事になった。そして ユート兄さんから頼まれたので。ラミシアを連れて行くことにすることにした。そして 俺がラミシアの方に振り返ると。

ラミレアが真剣な表情で俺を見ていたので俺はその瞳を見た時 なんとなく。その考えが分かったので。俺は、彼女の気持ちに答えてあげる事にしたのだった。そして、俺は 彼女と。ラミアスと口づけを交わしてから 彼女を仲間として受け入れることにした。

俺は今、魔族の国である魔王領 魔王城に足を運んでいたのだが。俺と、ラミリスは、魔王城にある。宝物庫と呼ばれる部屋に入って行った。そこは魔王が集めた様々なマジックアイテムが置かれている。その中には『魔導王の杖』と呼ばれるものが存在したのだ。そして俺は、『魔導王の剣 エリシア』を使ってみたのだが。これは思った以上に使いやすいものだったのである。その力を使えば俺の力は大幅に上がることが期待できる代物で、その力で俺がまずやったのが、ラミリスと二人で 魔族の幹部達を倒しまくることから始めることにしたのだ。それから、俺が魔王城に来てから数日が経過していたが、俺は、この世界に存在する『勇者』についての情報を探っている。『魔道の王 マオ』と『勇魔の王 マオ』。この二つの力が 俺の持つ能力の 真骨頂のような気がするから、俺はその力を使いこなす必要があると思ったからだ。

魔王軍の中で。俺が最も気になったのは『聖騎士 デュラン』という人物である。彼は、『勇者』の力を持つ者らしいのだが。俺が見たところ 俺とユート兄さんの持つ勇者の力は少し違うようで。俺は 自分のことをあまり詳しく話すのが苦手なのだが。その俺を信用してくれている ラミティとラミアスと俺の仲間になる事を決めた三人の子供達。そして俺の妻に立候補している ラフィーさん その六人にだけ俺の持つ力 つまりは 勇者のスキルのことや

『勇者の力』と言われる 俺が持つ全ての力を説明してある。俺は

『勇者』という存在については。俺が持つスキルの力である程度理解できたつもりだ。『勇者』の力を扱える者は 特別な力を宿すことになるらしく それが勇者が持つ『勇者の剣 エクセリア』の力だと俺は思っているが

『勇者の力』を持つ者には、それぞれ固有の力があると言われているが それは、それぞれの持つ『勇者の力』の力によって違ってくるようなので。俺もそこまで深く調べたりはしていない。『勇者の力』というものは 非常に大きな力を持ったスキルなので、この力を使えるように訓練すればするほど、自分が持つスキルが強化されるし。同時にレベルが上がりやすくなったりするので 俺は『勇者の力 勇者スキル 勇者スキル』を全て習得していこうと思っているのだ。俺は 俺のスキルの全てを習得することで 俺の持つ『勇者の力』を完璧に制御できると思うし。スキルが強力であればあるほど俺の持つスキルのレベルが上がっていくのだから俺の持つ力は全てのスキルを習得しておくべきなのだとそう考えている。それから、俺の持つ『勇者の力』の中でも『勇者の力』というスキルの中には『勇者の力 剣』と言うものが存在するが『勇者の力 槍』や『勇者の力 斧』と言ったものも存在するので、それぞれの勇者が扱うことのできる武器の種類は豊富に存在しているようではあるが。それでも俺の持つスキルの中では『勇者の力 剣』が最強である。『勇者の力 剣』の持つ『勇者の剣 エクセリア』は『勇者の剣 エクセリア』の真の姿では無い。この『勇者の力 剣』こそが『勇者の力 剣』の本当の姿であり。

そして俺が持つ『魔刀 マオン』『聖剣 グランウォール』『妖弓 ミオン』、『勇者の証』の四つは俺にとっての大切な家族でもある。

俺は、この魔王城を抜け出し。俺は俺なりにこの魔王城にいる者達と戦って強くなっていくしかない。俺の敵は魔王軍に居て。魔王軍の戦力強化の為に俺はこの魔王城の中に居るということだ だからこそ 俺はこの魔王城の外に出なければならない。俺はこの魔王領の外に生息しているモンスターと戦いたいのだから。だから俺は 魔王軍に所属している者達と戦うために 外に行く。

俺と、俺が信頼する者達が居る この魔王領内に 侵入してきた敵を 迎え撃つのにちょうど良いタイミングだ。俺は俺自身の持つ能力を確かめたいと思っていたところだったので、丁度良かったと言えるかもしれない。だから俺は、ラフィスや、リゼさん リディアさんを誘って。俺は 魔王城内にある修練場に向かっていった。その修練場で 俺とラフィスは戦っていたのだが リザがいきなり俺と、ラフィスの戦いを止めに来たのである。どうやら。俺の妻達が俺の元に集まってきたらしいのだ。

それから 俺とラフィスが、お互いの攻撃を打ち止めにして。俺の妻達のところに行こうとすると。

「ラフィーさん。今日は、私が勝ったんだから 明日は私が相手ね」と言い出したので 俺は慌てて、「いや!待ってくれ!それじゃあ また勝負する事になるだろう。リザード族の人達とラミアスさんには、悪いけど 今日はここまでにして。ラミアスさんとの決闘の決着は明日。リザード族のリーダーとして ラミアスさんが負けを認めない限りは ラミアスさんは 明日からはリザード族の戦士達と共に俺が鍛えていくという事にしよう。それにリリスのこともあるからな。リリスと、リザには申し訳ないが リリスにも、俺の妻の一人になってもらえないか頼んでみるよ。それで 許してもらうと良いかもな。」と、俺は ラフィスに言ったのだが リザの事をラミアスさんに話したら。ラミナスが、ラミリアを連れて来てくれたのだ。

そして 俺はラミルスと一緒にリザとラミアスに頭を下げて。俺の願いを伝えさせて貰ったのである。その俺の行動を見て ラミラスは涙を流していたのだが ラミアスは笑顔を浮かべて、了承してくれたのだった。それから俺が、「ありがとう。」と言って、ラピスに、リリス、ラミリアス、リゼル、ラミレス、ラミトスを俺の妻にしたと伝えた所 ラミウスだけは、少し悲しそうな顔をしたが 俺とリリスの関係を理解してくれていたので俺の願いを聞き入れてくれたのである。それから 俺は、『聖王剣 エクスカリバー』と、この『魔導王の杖』。そして、『魔導王の鎧 アモン』の三つを装備することになったのだ。俺はその日。妻達に抱かれて眠りにつくまで 幸せな気分で眠ることができたのであった。俺はその日から数日間

『勇者の力 剣』を扱えるように修行を行う日々を送ったのだ。俺の修行は、基本的に俺の持つ力の全てを使えるようにすることから始めている。俺は『魔剣士』というジョブを持つが『魔道の王 マオ』の能力である魔法を扱うための魔法杖 魔杖を使う事も得意だし。魔導剣

『魔導王の剣 エクセリア』は魔力を込めれば剣技も放つことができる。魔剣『グラム』で斬撃を放ったり。『勇者の力 剣』から光弾を放つことだって可能で

『魔導王の杖』を使って 攻撃することだって出来るのだ。

『魔剣』は、『勇者の力 剣』と同じように剣の形をした物だが、その性能が桁違いに強い代物であることは間違いがないのだ。俺は『勇者の力剣』に魔力を込めた後 剣を振るっただけで。

その剣の一撃が巨大な風の刃となり。前方に存在していた大木が切り倒された。俺は『勇者の力 剣』を試す時に、『魔剣 エクセリア』の力を使ったのだが、この剣の攻撃力の高さはかなりのものになると思うし。『魔剣 マオン』も『魔刀 マオン』と同じような感じの刀で、魔導剣の最高峰と言われている『魔導王の剣 エクセリア』と似たような能力を持っていて この剣もかなりの力を持った代物だと言えるのである。そんな二つの魔剣を同時に使いながら俺は、俺のスキルと『勇者の力 魔道の力』を組み合わせて戦う練習をしている。俺の持つ『勇者の力 剣』に俺が魔力を流し込んだら。その『勇者の力 剣』は『聖剣 エクスカリバーン』と呼ばれる存在に変化するのである。

そのエクスカリバーを俺は、『魔道の王の剣 マオン』に融合させる形で使用すれば。俺は

『魔剣 マオン』、『聖剣 エクスカリス』を二つ同時に装備した状態になるので、強力な力が発揮できるわけである。しかし 俺が持つ最強の武器『聖剣 エクスカリバーン』を 俺は扱いきれないでいる。俺の持つ『勇者の力 剣』の力は絶大で その剣を俺は扱えてはいるが。『勇者の力 剣』は使用者の魔力を吸い取り 使用者の力を増幅させてくれるのである。そして俺は 俺の持つ『勇者の力 剣』を使いこなせるようになるまでは、俺が持つ『勇者の力 剣』の力のほとんどを引き出せてはいないし。俺の持つ全ての力を引き出すことが出来るわけではないのだ。俺の持つ全ての力を解放できたとしても。この世界に存在する力全てを解き放てるわけではなく。この世界に生きる生物の持つ『勇者の力』の根源となっている力は引き出せないようなので。俺の『勇者の力』では、全ての力を完璧に引き出せる訳ではないようだ。俺が持つ『勇者の力』は まだ完全ではないというか 完全な形には程遠い。だから これから俺は もっと多くの『勇者の力』を身につけて。完璧に近い形の『勇者の力』を完成させるべく 修行に励もうと考えているのだ。そうすれば

『魔王』と戦うときに俺は今よりも ずっと強い状態になっているだろうと思う。俺は ラフィスとの戦いの中で、新しい『勇者の力』を習得することができたが その力は、まだまだ未完成であり。今の俺の全力全開の力を発揮できない。だからこそ 俺は、俺の実力を高める為に もっともっと強くなりたいと強く思ったのだ。

俺はラフィスと戦った時のことを思い出して その戦いを思い返している。

あの時は お互いに本気を出すことは無かったのだが。

俺はラフィスと戦って。『ラフィスの持つ聖剣 エクセリア』と『聖槍 グランウォール』の能力を解析することで、俺自身の持つスキルと組み合わせることで俺の持っているスキルを強化することができたのだと。そう俺は思っているのである。そして俺が持つ『勇者の力』を 俺は最大限に引き出したいと考えているのだ。俺は 自分の持つスキルと そのスキルが生み出す力を完全に把握したうえで 俺の持っていないスキルと融合させて強化する事が出来れば。俺はさらに強くなれると思ったのだから。俺が、自分自身の持っていない力と合体させて強化した力なら 俺のスキルレベルを上げることも出来るのではないか?と俺は考えていて。だからこそ まずは、俺のスキルがどれだけ俺にとって必要であるかを理解する事から始めなければ。と思ってるのである。そして、俺自身が強くなればなるほど。魔王と戦う時には俺は ラフィスに負けるようなことはないだろうと俺は思っているのだ。俺は『魔王城』から出る準備を始めようと思っている。俺は ラフィスと戦い、お互いの全力で戦った。そのことで、お互いが全力を出し切った結果 俺もラフィスも、共に 傷だらけになってしまったのである。それから 俺とラフィスは 傷を癒やしながら。お互いの事を語り合ったのだが。お互いの心の中にある 悲しみと 傷に触れ合って。

お互いの心の痛みを感じ合う事によって 俺は 今までの自分を反省し、俺と、ラフィスは。互いの過去や 抱えてきた想いを吐き出すことで 俺は、ラフィーとの距離が近付いたと感じる事が出来たし。俺自身も 心の底から理解者が居てくれて良かったと思えることが出来たのだ。俺は 自分が強くなる為には、何が俺に必要なのか。俺は俺が欲しい物を。俺は知りたかった。俺は自分一人だけの力で どこまでやることができるのか。それを確かめる為でもある。それに俺には。どうしても手に入れたい物が有るのだ。だから その為には俺は、俺の大切な人の為にも。俺が求める物を手に入れる為の障害を出来る限り排除しておく必要があると。俺は考えたのだ。俺は、自分の妻達の為に この世界の人達が安心できるようにしたいと。俺の心に その気持ちがあるのを実感できているのだ。

ラフィスとラティスが二人で仲良く会話していたのを見たリリナスが、ラリスの事を ラティと呼ぶようにと提案してくれたのだ。ラティスはリリスのことをラスティと呼んでいたからね。そしてラフィス達はリリスをラミラスとラティアの姉妹として 姉妹のように仲良くして欲しいと言っていたから。二人はラフィスの提案を受け入れてくれた。それからリリスが、俺の方を見て。「私にも妹ができるんですね。ユウさん。私 嬉しいです。」と言ってくれたのである。そんな話をした後に。俺はラピス達に、これからの俺の旅について相談をしていたのだ。

(えっ?この国で修行しなくちゃいけないの?)

とリゼは言ったのである。

それから俺達が、今後どうするか。と言う話し合いを始めた時だった。突如として 部屋の外から大きな音が鳴り響いたのである。その音に、皆は警戒するように、部屋の中に入ってきたのが なんと、魔王四天王の一人である。

四将軍の一人にして、魔導軍元帥。

大魔将。

魔神。そして、破壊者の異名を持つ 魔神バルバロスがやってきたのである。その男は 見た目が30歳ぐらいに見える男で。その体は鋼のようで 鍛え抜かれた筋肉で鎧われており、頭からは羊のような角を二本生え。瞳孔が横に裂け、鋭い牙を持つ。そして背中には悪魔のような漆黒の羽を二対。六枚持っているのだ。そして額に生えた一際目立つ一本の赤い筋。それは この世の全てを切り裂く刃を思わせる鋭さを持っているのであった。その男が部屋に足を踏み入れた途端。俺達の体が重くなったような気がする。俺は『聖剣 エクスカリバーン』を抜き放つとその男は。口を開いたのである。

その言葉を聞いた俺は驚いたのであった。なぜなら この魔人は、魔人と人間の間に生まれた混血の種族である半魔人で。人間の血の方が濃いせいか 純粋な魔族ではないのである。しかしその戦闘能力は、魔族の血が混ざっているとは思えないほどの強さを誇ると言われているのだから。

俺は目の前に立つ魔人を、油断することなく見つめていたが、この男は、俺に対して敵意を抱いている様子は見せていない。

「ほう 俺の存在に気付き、そして俺の前で武器を構えたか。中々にやるようだな小僧。俺はお前と戦う気はないのだがな。俺の姿を見ても、怖じけずくことも無く。俺の前に立つことができるとは 流石に、魔王と戦えるだけはあるということか。その胆力に免じて教えておいてやるが。お前が倒そうとしている相手だが。奴がこの世界で。最強と呼ばれる魔人だと思って良いぞ。それとだ そこの二人に。用があったのでな。俺はこの城にやって来たのだ。」

俺は『聖剣 エクスカリバーン』を構えながら。

『魔剣 エクセリア』を取り出し。魔剣を構える。

そして ラミアスとラティシアを後ろに庇う形で、俺の後ろにいるリリアナを守るように。リリナが魔人の前に立ち塞がり。俺の隣ではラピナスが立ち上がろうとしていたが。俺が目配せをして座らせたのである。すると、俺の考えを読んだかのように 魔人は俺に向けてこう言ってきたのである。

「ほう。面白いことを考えているのだな。いいだろう 話を聞くだけ聞いてやる。言ってみろ。」

俺が考えていたことは。俺は俺自身のステータスを見ることが出来る力があるので。そこに俺自身が持つ力。俺のスキル。俺のステータスと 俺の所持している全ての力の詳細を確認するために、この場に来たのだと告げたのである。俺がそう告げると 俺は俺自身のスキルとステータスを見る事が出来る力。その力で、自分のスキルと能力を見極めるつもりだと話す。そして俺は俺自身とラミアスとラティア。そして俺の妻達の安全の為に。ここで戦いになるようなら戦うことになるだろうと告げるのだった。

俺は 魔人にそう答えたのだ。俺は魔王四天王と戦うなんて。絶対に嫌だし。そんな危険な戦いをするつもりなど無かったのである。しかし。俺は今、ラフィスとの戦いによって。自分自身がどれだけ強いのか。そして弱いままなら。守るべき人が危険に晒されてしまうと理解したのである。だからこそ。俺は 強くなる必要があった。今の俺に足り無い物。そして俺が欲しいと思うものを手早く手に入れられる方法。それが『魔剣 エクセリア』の能力を使うことで、俺のスキルを底上げすることができるかもしれないと考えたのだ。俺はそう考え ラピス達と、今後の方針について話し合っていたときに この部屋にやってきた。この国の王 魔王と。俺と同じ『異世界転移』して来た勇者の生き残りである。魔人。その男の話を詳しく聞きたいと思い。俺は俺の力を高める為にも、まずはこの世界の中で俺が一番力を付ける事ができる場所に行けば 俺は強くなれて そして妻達や俺の大切な人。俺の家族を。ラフィスやリリスさんにラティア そしてこの世界に生きる人達を守るためにも。まずは、この魔王と 話がしたいと思ったのである。

「ふむ まあそうだろうな。お前がここに居る者達を大切に思っているのなら。この世界の人達を脅威から守りたいと考えているのならば 俺の言う通りにするのが得策と言える。だが。お前はまだ若い。お前は自分の持つ力や強さを 正しく認識できていない。だから 自分の本当の力を 全て引き出すことが出来ないでいるのだ。お前は今まで。その剣の力で戦っていたんだろう?お前はまだまだ未熟者なのだ。だから。俺が、直々に手ほどきをしようじゃないか それに。お前の嫁達は、この城の最上階にある大庭園の噴水広場で待っていて貰おう。あいつらの安全も保証してやらんと。安心出来んだろうからな。それからこの城の外に出ようと思っているのだろうが。やめておけ 今は外に行くのはやめておくべきだ。

この城の中を案内させよう。それとだ 俺はこの国に危害を加える気はさらさらない。この城は 俺が造ったのだ 俺はここに住む者達と敵対したくない。だから俺はお前と取引をしたくて。ここまで足を運んだのだ。」

(魔王が。自ら出向いてきたって事なのか?)

俺がそんな事を考えながら魔王に質問をする。すると。魔王は。そんな事を俺に向かって言い出したのだ。そして俺に対してこんな事まで言って来たのである。「小僧。貴様 魔王四天王の一人である俺に勝てるつもりでいたのか? 俺は 魔王四天王 四将軍 大魔将の位に就いている この俺と まともにやり合う気だったのか? 愚かな 魔王を倒したというだけで自分が強いと勘違いしていたのであろう。お前には覚悟が無いのだ。だから 俺が 魔王を倒しても 自分が最強だなどと思えるような慢心を持つのだ。そしてその力が本物だというのであれば 俺が 直接。俺自身が相手をしよう。だが それでもお前は俺を殺せない。それは 今の俺の全力でもお前を殺す事が出来ないからこそ分かることだ。だが そんなお前でも俺と互角に戦える可能性がない訳ではないのだぞ?それ故に 俺との対話を望んでいるのだろ?」

(はぁ?何を言っているんだ?このおっさんは?本気で訳が分からないんだけど)と俺は思うのであった。

「ふん 本当に愚かな奴だよ 小僧は 魔王四天王最強の力を持つ俺と対等になりたいと言うのか 馬鹿げた夢を抱いていて。それで俺と戦って勝ちたいと思ってしまう。全く お前の頭の中はどうなっているのだかな この小僧 俺に殺されても文句は言えんが 少しは鍛えてやることにする。それから そこの女よ お前が この小僧に何か吹き込んでいるのだろうが。俺は 俺がこの世界を救えると証明出来るものが現れた時 そいつが魔王を倒すと俺は確信していた。魔王とは 魔族の中の頂点にいる者 その存在自体が 圧倒的な存在感を放っている。だが この世界の理の外にある者だとも言える 奴には。常識というものが全く通用しないのだ。そして 俺がこの世界の救世主だと思ってきた勇者達は全員。魔王に殺されたのだ。

だからこそ俺はこの世界を救済できる存在が現れると確信していて だからこそ、その者の願いを聞いてやりたいと願う それが俺の性分だ。だがお前には俺がお前の相手になってやると言っている。感謝するがいいぞ。」魔王が、意味のわからないことを俺に言ったあと 俺は何故か。ラミアス達を部屋の外に待たせておこうと思ったのだが。ラミアスとラティスは俺の側から離れようとせず。結局一緒に部屋に残らせることにしたのである。

「おい。なんでこの女達が俺達の側にいるんだよ。お前の大切な家族ではないのか?俺の相手をしながら そんなに気にするほどの事なのか? それに この女達だって この国の王女とか 王族だろう。なのにどうして。こんなところにいるのか。理解に苦しむのだがな。俺はこの国の王に。会いたいと言ったはずなのだがな。」

俺は魔王が俺の言葉に対して呆れたように俺を見てくるのだが そんな事言われても 俺にも理由なんて知らない。ただ。俺の側にはラミサスとラミナスが居て ラミウスとラティがいるだけなのだが 俺は別に構わないと思っていたのである。そして俺と魔王と俺の大事な女性達に。俺の仲間達は 大広間に集まってもらうのだった。

魔王四天王の一人。魔王と対等な立場に居る男である魔人。そして俺が倒した魔王の側近の魔人 その一人 ラビスに俺と魔人は。この城の中で話し合いをしていたのだ。だが 魔人は何も語らず。俺はそんな魔人の様子を伺いながら会話を続けたのである。

魔人が俺の目の前に来て。俺に告げたのだ。

「ユウト殿。貴方の実力を 見せてもらいます。俺は俺の力の限界を超えて 今のあなたに。全力を注ぎ込みましょう。」と。魔人は俺に向けてそう告げたのである。俺は そんな魔人に俺は、魔剣 エクセリアを握りしめながら 俺は魔人との距離を縮めたのだ。すると 俺は魔人の胸の中心を狙って。思いっきり突きを入れたのである。

俺がそう行動を起こすと。魔王は。魔剣の一撃が俺に届く距離に入る直前に、魔法を発動させていたのだ。

「ほう。あの攻撃をかわすことができるか。流石だな。まああれくらい避けられなければ 魔王の相手にすらならないのだから 当たり前な事ではあるがな。」なんて言葉を俺に向けて言い放った魔王。そして魔王の隣に控えていたラミアスもラティスも。その言葉の意味を察したらしく。ラフィス達とラミリス達の元に駆けつけようとしたが それを止めた魔王 そして魔人は

「いいのか?この部屋をお前達を傷一つ付けることなく守ることなんて俺には簡単な事なのである。そしてこの場で暴れることを止めなかったのならば。その力。ここで使わざるを得ない事態になるかもしれないぞ。そうなったとしても俺は一向にかまわないのであるがな。それでもいいのか?お前ら 特にそこの二人よそして俺の部下もな。俺はこの国で争い事は好まない。俺はこの国が好きだからだ。だからこそ俺は。俺の愛する国民を護る為になら 魔王として。お前らの敵にならざるを得なくなるのだぞ。だからな。今。俺と争うのなら 今しかないと思うのだ。俺は魔王であり。勇者の力を手に入れた人間だ。勇者の力で戦うなら俺はこの世界を守る為にしか力を振るえない。だから俺は魔王である以上。魔王の力ででしか戦えぬのだからな。今お前達と戦えばお前達の命の保証はできない。俺はお前達を殺してしまうかもしれんからな。だから今のうちに出て行くがいいと思うのだが。さもなければお前らは俺がこの部屋から立ち去るまでの間ずっと 戦い続けなくてはならなくなるぞ。俺と戦わなければならない状況に陥る事になるだろうからな」と そんな魔王の言葉を受けて。魔王軍幹部 その一人 四天王の一人でもあるラビスが。「魔王陛下。私に考えがございます。この場にて。私と戦いましょう。それで私が負けるような事があれば私は命を失うことになるでしょう。そして。その時こそが 魔王軍が本格的に動き始めるときなのでしょう。ですが 私の攻撃に一度耐えきって頂けるのであれば 我が王と戦わせて頂く所存にあります。どうか御許可願いたいのです。お願い致します」と。魔王にそう願い出たのだった。すると 魔王は俺とラミラスとラティスに向かって こんな事を言い出したのである。「お前たちは外に出ているがいい この部屋の中にいたところで俺に勝つことは出来ないだろうから それとだ。そこの娘二人は俺の配下として働いてもらいたいと思っている。そこでだが。俺はお前らが俺の言うことを聞き入れてくれたのならお前らを嫁にしてやろう。それ故にだ。この部屋からは出るんだな。

それと そこのお前。

お前も俺の妃になれ。俺は お前が欲しいと思った。それだけだ。どうするのだ?お前は俺の物になるのと。俺を倒そうとするのではどっちが良い?」魔王は そう言って 俺に選択肢を与えたのだ。俺は迷うことなく。俺の答えは決まっていた。俺にとってこの魔王を倒すことが最優先事項だからである。だが。この俺の選択は間違いではなかったと 後々知ることになるのだ。なぜなら。この瞬間が 俺の魔王との初めての本格的な出会いだったからである。そして俺の初めての恋人になった女性も魔王の一言で決まってしまったのであった。その女性は、魔人ラティスだったのだ。

俺の目の前に現れた男は、そんなことを俺に告げた後 魔王に向かってこんな言葉を口にしたのである。

魔王に戦いを挑もうとしている俺に、魔王は俺を殺さないと宣言をしてきた。だが俺に攻撃を仕掛けて、もしそれが成功すれば俺の勝ちだと。

俺はこの魔人に対してそんなことを言われたのだ。俺がこの魔人に攻撃を仕掛けようと考えていると 魔王は「俺と戦う前に少し話をさせてくれ」と俺に対して言ってきたのである。魔王はそんなことを言うと、俺の方を見てからラミアス達とラティス達を連れて外に出ていったのである。

「ふぅー。まさか俺の前に姿を見せるとはな。本当にお前は規格外な男だな。俺でもお前がどれ程の実力の持ち主なのかわからないぐらいだぞ。それで?一体何が目的なんだ?俺と戦って何を確かめたい?いやまぁ大体の見当がつくけどな。それでどうするつもりなんだ?」と言ってきたのだ。

(こいつ。何を言っているんだ?本当にこいつは意味がわかんない奴だな)

と俺が思った事を俺が考えていると 魔人が突然 俺にこんなことを言ってきたのである

「おいおい その顔。その心の声 俺に聞こえてるぞ。それにしてもなるほどな。お前はこの世界に転生してからまだ一年程しか経過していないのか。」などと言うのだ。

(この魔人は何言っているんだ?)と俺が思っているとその思考を読み取った魔人ラティスは俺の目の前にいきなり現れると 俺はその魔人に顔面に強烈な拳を喰らい俺は吹き飛ばされてしまったのであった。

俺はその一撃を食らうまで、その魔人の存在に全く気付いていなかった。そして 俺は壁に叩きつけられ そのまま壁を砕いて外に吹き飛んでしまう。だが俺は地面に倒れることはなく。空中で体勢を立て直してから、再び 俺は魔王に攻撃を仕掛けたのだ。しかし魔王はその攻撃を軽々と受け止めると こんな事を俺に言い放つのである。

「まぁ こんなものか。今の一撃は俺が受けていたら確実に意識は失っていたはずだが。流石は勇者の力を手に入れただけのことはあるようだな。」と そんなことを魔王が口にしたのだ。すると 俺が魔剣を握りしめて斬りかかっても。俺が魔剣 エクセリアを使って魔剣の一撃を放っても。俺の攻撃が全て簡単に受け止められていたのである。そして 俺は魔王に反撃の一撃を叩き込もうとしたが その攻撃を読まれていて俺の攻撃を軽くかわされてしまう。だがそんなことで俺はめげずに何度も何度も攻撃を繰り返したのだ。

俺は自分の持てる力を尽くして魔王に立ち向かったのだが。全て無駄だったのだ。そんな時 俺は魔王が言った言葉を不意に思い出してしまったのである。

「お前は、この世界ではまだ力を得てから間もないんだよな?だから まだまだ力が足りないから俺に敵わないだけだろ?だからこれからもっと強くなれば きっと俺よりも強くなるんじゃないか? だから俺に挑んでも無駄な時間を過ごすだけなんじゃねぇか?」などと そんな感じのことを言われて 俺は魔王に対して何も言わず黙って聞いていたのだった。そしてそんな魔王と会話を交わした事で 俺の心が揺らぎ始めた時に 俺は魔人から こんな事を言われてしまうのである。

「おいおい 俺が魔王だって事。わかってるよな。魔王に挑むなんて 俺にとっては 遊びにしかならない。お前が勇者としての力を手に入れていてもだ。」と魔王は俺に言ってきたのである。すると俺は「俺は この魔王と話がしたいと思っています。なので今は貴方と本気で戦うのをやめにします。そして 貴方が俺の話を聞いてくれたなら 貴方を全力で倒しに行きますので、その時は 覚悟していてください」と言ったのだ。そんな俺の言動を受けて 魔王ラティスは「ああ その時は俺もお前の全力の攻撃を受けきれるようにしておくとするさ。お前にはそれだけの可能性がある。俺は お前との戦いを望んでいるからな。それと俺に勝ったなら。お前は本当の意味で俺の物となる。それを忘れないようにしろ」なんて魔王は言い放ったのである。

魔王がそう告げると、魔王の体の周りに魔力が渦巻き始めると、魔王は魔法を発動させて姿を消した。そして俺はそんな魔王の姿を見つけることが出来なかった。そしてそれからしばらくしてから 俺に近づいてくる者達がいたのである。俺は その者達が誰だかすぐにわかったが。念のためにその者達の顔を確認することにした。すると そこにはラミアス達四人の他に。リザも一緒に来ていたのだ。そしてそんなリザを見て ラティスもラミアス達も驚いているのである。するとラミアス達は

「魔王陛下にお会いになるつもりですか?」と 魔王に質問をしようとしていたのだ。俺は

「まあ 会ってみてもいいと思う。」と 魔王に言われた通りに伝えると 俺はリザ達と部屋に戻る事にしたのであった。

俺は魔王の配下のラミアス達と魔王がこの国に訪れたのを知った時から一緒に暮らすようになったラピスとリザと、この部屋に訪れる前にこの部屋の中にいた。俺の妻でもあるラティーと一緒に部屋の外で魔王が来るのを待っていた。

だがそんな魔王が現れることはなかったのである。

俺達は仕方なくこの国の城内にある自分の家へと戻ったのである。

それから数時間後。俺達がこの世界で暮らすための拠点にしているこの国に 一人の男が訪ねてきたのである。

その男は。俺にこんなことを言ってきたのであった。

魔王から俺宛の言伝を持って 俺の目の前に現れた。俺と同じ勇者の力を持つ男の名が、ラクスという名前だということを教えられた。その男 ララクスは俺と魔王が戦った時のことを知っていたのである。俺は魔王との会話の内容を全てララクに話したのだ。

俺は、このララクトに魔王とのやりとりについて詳しく話して、俺はこの先どうすれば良いかをララクに尋ねたのだ。するとラクトは

「俺にもお前と同じように

『神域』に行けるほどの力は備わっていないが。お前のように特殊な能力があるわけじゃないが 一応 俺も異世界召喚される前は お前と同じ立場だったんだぜ?それにだ。俺は魔王に会ったことがあるから ある程度ではあるが魔王の気持ちもわかるんだが。お前の考えは甘いんじゃないか?あの男は自分の欲望のためならなんでもするタイプだと思う。俺が知る限りではな。だからお前の望みが叶う可能性は少ない。というより ゼロに近いだろう。だが魔王を倒さないと元の世界に帰ることが出来ないと、お前は知っている。そしてこの世界がどういった所なのかも この世界の仕組みについても知っているはずなのに なぜお前は魔王に戦いを挑むんだ?お前は元の世界に帰れなくても別に構わないと思っているんじゃないのか?」と俺に言ってきたのだ。確かにその通りだ。この世界に来るまでは。俺はこの世界でずっと暮らせるものだと考えていたのだ。だけど違うんだよ。この世界では俺は普通の人として生きてはいけない。俺は俺自身が決めた目標の為に、俺の大切な人達を守りながら生きるためには、俺自身が強くないといけないのだと思った。だからこそ。俺は 魔王との戦いで、自分の成長を感じたんだ。

そして俺にはこの世界に残って欲しいと願ってくれている人もいるんだ。そんな人の思いを無視する事は出来ないと思ったのだ。そんなことを この世界で俺と出会ってくれた人たちに伝えたら ララクは納得をしてくれた。しかしララクも魔王と戦おうと考えていると俺に教えてくれたのである。そこで俺はララクに、魔王とラティスの二人が今どこに住んでいるのかを知っているかどうかを聞いたのだ。するとララクは魔王とラティスは魔都と呼ばれる場所に住んでいることを突き止めたのであった。しかしララクでも その場所は分からないと 言うのだ。だから俺はラミアスに頼み 俺の妃の一人でもあるラピスにその魔族の都市に案内してもらい。魔族と人間の関係についてや。魔王と魔族の関係。魔族の中での序列。魔族の住む街の名前などを ラピスから教えてもらったのである。そして 魔人と呼ばれている存在については 俺は初めて聞いたのだが。魔人と呼ばれる存在がラティと魔王の事を指し示していることを 俺は知ったのだ。

そして俺とラクスはお互いに協力をして魔王に対抗しようと考える事になった。

それから 数日が経った。この数日間の間に俺の知り合いのラトスが 俺に会いに来てくれていた。その時に俺の知り合いが他にもこの国に来たらしくて そいつらと合流するために。一度ラノス達に 俺の家まで来てもらう事になり そして この家に集まるようにと伝えたのであった。

その日を境にして。俺はこの国の城内にある 自分の家でのんびりと過ごしていたのだが。

魔王の配下であり。魔王直属の四天王でもある魔人が 一人だけ俺の元に訪れて。魔王様が俺に用事があると言っていた。そして俺は、魔王に会うべくして会うことになった。魔王に会う前に、魔人に 魔王がどんな奴なのかを聞くことにする。

すると こんな答えが返ってきたのである

「貴方が思っている以上に 彼は冷酷で残酷で冷徹で冷静です。私も彼と同じような種族の生まれでした。なので彼の事を少し知っています。私は彼に殺されたのですからね。貴方は彼の事を知る必要などありませんよ。貴方と話をするのは私の役目なんですから そんなことをしている時間なんて本当はないのです。そんなことをしても 貴方が得をすることは 一つもないし、損することばかりしかないんですよ。そんなことも分からないのですか?」などと その言葉を吐くと 魔人は俺の元から離れていったのだ。

俺はその言葉に反論をすることが出来なかった。

確かにそのとおりだったからである。魔王のことをよく知りもしない人間が、魔王と戦う資格なんてものはないと俺は考えたのだ。それから俺は 俺を訪ねてきていた魔王の側近であるラトラスと名乗る魔人と 魔王のことについて会話をしていたのである。そんな時にラミアスと もう一人の女性。確かラティスと名乗っていた気がするが そんな二人と一緒に、魔王の部下でもある魔王軍の幹部の一人であるラティスも現れたのであった。

ラティスは 俺にこんな事を言ってきたのである。

俺と魔王の会話の内容を聞いていたらしく 魔王は俺の事が気に入っていて これからも会いたいと思っていたのだとか。だから俺が魔王と話し合いをすることを邪魔するつもりはないと言ってくれたのだ。

だが魔王は魔王なりに 何か企んでいるらしい。

そして ラミラスが 魔王はこれから俺に戦いを挑んでくるだろうと そう言い放ったのである。だから魔王の配下であるラトリスに 俺はこの場を任せると。ラティスを連れて、ラミアスと共にラティスの家の方に転移魔法を使って ラミアスの自宅に向かったのだ。ラティスが俺に言っていた。魔王はラティスにこの国に住むようにと命令をしたと、そしてこの国に住むなら ラティスに俺の妻になってもらうと。

魔王に言われているそうだ。俺は 俺の妻になった者は必ず幸せになると確信をしている。そんなことは関係ない そう思うなら 力で示せ。と魔王には言ったのである。そして俺は 魔王からラトラスに魔王軍に所属するようにと、そんな話を聞かされたが。俺はその話を受けることにした。俺はラトラスの配下となり この国の王に会ってみたいと言い放ったのだ。ラトスはそれを承諾した。それから俺達は この国の王の元に向かう事にしたのであった。俺はラアス達と共に、この国の王が待つ部屋に向かっていた。俺の頭の中では 色々な思考が巡らせられているのだ。俺はこの世界に来て 多くの仲間達に恵まれたのだ。だが俺はまだこの世界の仕組みを何も知らないのだ。だから俺は 俺の目的の為にも 俺の大切な人の為にも 俺の出来る限りの力をこの世界で振るう覚悟で 魔王に戦いを挑むつもりである。俺は魔王に勝つつもりでいる。

そんなことを考えていると ラミアスの家に辿り着いたのである。

それから俺はラティスと一緒に、俺の仲間でもあるラトラスと一緒にこの国の王がいる部屋に入るのであった。俺は その部屋に入ると、その部屋の中には 二人の女性が立っていた。一人は、ラティだったのだ。

そしてもう一人は。魔王の幹部でもある。魔人族の ライアさんである。彼女は俺を見て こんなことを口にしてきたのである。

この方が、勇者の力を持つ。

ラピスの旦那様なのですか?」そんなことを聞かれたから。俺はとりあえず自己紹介をする事にした。俺が名前を言うと。俺の隣にいた。俺の妻の リザが自己紹介したのだ。そして 魔王の側近であり、魔王軍の四天王の一人でもある 魔人の。ラトラスも 俺に自分のことをラトラと名乗って、魔王からラティスの護衛を依頼されたこと。そしてラティから俺の補佐をするように言われたことを話してくれたのである。

俺がリザの旦那であることを話すと、二人は驚いていた ラティスは俺がラティの旦那様であることに。

ラトラスは俺とリゼルの関係性に驚いたようである。そんな時だった。

俺はふと、あることが脳裏を過ぎったのである。それは俺がまだ元の世界に帰る前の事である。

魔王との最終決戦の最中に俺はラノスに魔王との決着をつけるまで、俺達の事は気にせず。お前は自分の目的を果たせと言われたのだ。

だがラリスも。魔王と一対一で戦うことを諦めなかったのだ。

その時のラオスは、まだ幼さが残る少年の姿だったが。

魔王に挑んだ時のラノスは、俺よりも 遥かに強かったはずなのに。なぜラオスは、魔王に勝てたのかが 不思議でならなかったのだ。だから ラトリスと話をする為に この部屋に訪れたときに 俺はこの疑問が晴れたのであった。そしてその答えがわかれば。

魔王に勝つことができるかもしれないと。思った俺は 魔王との戦いの最中の出来事を話し始めたのだ。そしてラティスには、ラティから聞いていた通り。ラティの母親のことを知っているか?と聞いたのである。すると 意外な答えが返ってきたのであった。

魔王の娘。ラティの母親はラトスの母であると言うことをラトリスは俺に言ってきたのだ。俺はラティスの本当の母親が誰なのかをラトリスに伝えたのである。するとラトラスは 自分が知る限りでは、魔王の一人娘の名前はラティだけであると言っていた。俺はそのラティの名前を知っていたのであった。なぜなら。それはラティスと同じ名前であるからだ。つまり。ラティスはラティスが産んだ子である可能性があるということだった。しかしラティス自身は 自分の子供だと認識していなくて、ただの拾い子の女の子として扱っていたのである。しかしラティスは、ラティのことを本当に我が子と認めているのは確かなのだと言っていた。だからこそラティスはラティに。魔王の娘であることを隠すことなく 自分の娘だと言っているのだという。しかし それがどう関係しているのか分からないとラトラスは言っていた。そこで 俺はラミアスにある質問をしたのだ。ラミアスに、ラティスの父親に会ったことはないのか?という事をである。すると 予想通りの返事が返ってきて、ラミアスの父はラティの母親に好意を抱いていたようだが。魔人である自分とは釣り合わないと考えて。諦めたようです。

そしてその当時ラティクスが妊娠をしていたことを魔王から聞かされたラトリスが、ラティを匿い。密かにラティクスを育てていたようなのですが、ラティックが五歳になった頃に。魔王軍に見つかってしまい。魔王の命令で。魔王城へ連行されてしまったそうなのです。ラミアスはその話を聞いた後 ラティスを連れて魔王の城に殴り込みに行ったと そして魔王の目の前まで行き、そこで。ラミアスの両親も魔王軍に所属しており 魔人だったため。魔王によって殺されたのだと告げられたと、その事を知った。ラミアスは魔王に。ラミナスは魔人としての寿命を迎える前に死んだので 私の親は死んでいると魔王に言ってしまったそうなのだ。それからラミアスとラティスは。魔王の配下として働くことになり そして魔王の側近にまで登り詰めたらしいのだ。ラティスが魔王から受けた仕事は、ラティスが産まれる前に。ラティスの父であるラティクスに好意を寄せて居たラトリを。魔王の配下から助け出すことだった。だが それは魔王に阻まれてしまった。そしてそのラティクスの父親は。ラティスにラティクスをよろしくと頼んで息を引き取ったそうである。

俺はそれを聞いて、魔王に怒りを感じたのだ。そして俺は、この世界の平和のためにも 俺の仲間達と この国の人間を守る為にも。魔王と戦い 倒すことを心に決めたのである。俺はラティスとラトラスの三人に。魔王を倒すのに協力してくれるかと。そう聞いてみたのだ。

その言葉に ラティスとラトラスは快く。協力してくれると、そう言ってくれたのだ。それからラトラスに ラティスがラティクスの実子ではないということを話した。すると やはりそうだったんですね。と。ラトラスはそう言い放ち 魔王はラティスに対して 貴方に魔王を継がせようとは考えていないと言っていましたからね。だから 私もラティスは この国に残ってほしいと、魔王に伝えています。私は この国を魔王から守るための存在だと自負しておりますので そう言った。それから俺達は、この部屋から出て。王に会うために 王の元に訪れることにしたのだ。

そして俺とラティス、ラトラスの三人は王に会いに行き。俺は王に、ラティスのことを妻に迎えさせてもらうことを伝えてから 俺達は魔王と話し合いをすることを決めた。そして俺は リゼ達と共に、王の元を離れて。魔王の元に向かうことにしたのである。俺とラリス、ラトラスはラティを連れていくべきか悩んでいる最中に 突然 魔王の使いであるライアさんが俺たちのところに訪れてきたのだ。その目的は魔王から俺達四人に対する命令が伝えられたのだ。

その内容は 魔王軍が現在支配していた土地を奪還する為に 魔王軍は、魔人達を引き連れて。魔人族が治める街や都市。そして 魔人族の国が治めている領地に攻撃を仕掛けてくると、そんなことを言われてしまい。俺はその言葉を疑うことができなかったのだ。なぜならば 魔王の部下であるラティスに確認したところ。魔人族の国は魔王軍の手に落ちてしまって魔王の支配下にあることを知らされたからだ。俺がこの国の王に魔王が侵略してくることを話しても 王の返答は得られなかった。王は魔王に心酔していて。

王の言葉には誰も従わない状態が、この国の王の元から伝わってきてしまっていたのだ。

そして王からの命令を受けて。

ラティに、この国の防衛をしてもらおうと考えたのだが。俺と離れることを拒否したので 仕方なく。リザにこの国の事を任せることにしたのである。リラスも同行することになった。そして俺は この国の民を。リシアを守りながら、魔王の元に向かおうとした。

そんな時だった。ラティス達とラトラス達と一緒にこの国を出て行こうとした俺達の前に ラミウスが姿を現したのである。ラミスは、俺達を止める為に来たみたいで 俺はラリスと共に、ラミウスに戦いを挑んだのであった。だが 結果は 惨敗してしまい俺は 意識を失ったのであった 俺は魔王軍の魔人族と、この国を攻め落とすと口にしている。

そんな俺を止めようとしているのだろう。そんなことを俺達に話しかけて来たのは。

魔王軍の魔人で、四天王の一人。魔人の女将軍でもある。魔人の女将ライオスと、俺がこの世界に来てすぐに俺の前に現れた。あの時にも現れた魔王の側近の魔人であった 魔王の側近の一人であるラトラスだったのだ。そんな二人と。俺は戦うことになったのである。俺とリリア、そしてラミクスの3人はラトラスと、ラティと、ラティスの三人はラティスと。ラノスは俺に力を託されたことで魔王と戦える力を手にしたが。

他の仲間は。魔王との戦いに参加させることはできなかった。なぜなら、俺の力の一部を受け取った。ラノス以外のメンバーは俺と同様に。魔王との戦いに参加しないメンバーもいたのだ。そのラノス以外のメンバーであるラピスとアイシアは、俺に力を託してくれなかったので。ラティは、戦いに参加しなかった。だから魔王との決戦で、戦力になるのは ラティス、ラトラスの二人だけになってしまう。だが 魔王に対抗できるのがこの二人でも、それでも厳しい相手なのは間違いがなかったのだ。だから魔王と決着をつけに行くまでは、俺はこの国の事をリゼに任せるつもりなのである。

俺はまだ戦う力が回復してはいなかった。それに魔王の居場所がわからなければ 魔王と戦うことができないのだ。魔王の正確な位置を知る為に。この城の中にいると思われる魔王の手下である 魔物を倒して情報を集める必要があったのである。しかし俺一人で、魔物を倒すことはできないと分かっていたので。

リザードマンとリザードウーマンを召喚する。それから 魔王軍と敵対関係にある魔人と魔人に味方をしている魔獣を呼び出して、この城内の捜索をさせたのだ。

そして俺達は、ラトリスとラトラスと手分けしながら。城の中の部屋を回って情報収集を行っていた。しかし城の中は広すぎて時間がかかってしまったのである。そこで俺達は一度合流して 情報を交換することにしたのであった。

「それで? 何か新しい情報を手に入れたものは居るのか?」

俺はラティとラトリスとラトラスに向かって聞くと ラティが魔王と対面したことを話してくれた。俺達の会話を聞いていた魔人二人が、ラティの話を聞いて驚いていて 魔王は魔人にとって憧れの存在であると言うことが分かり、俺はその話を聞いていたラティに、ラティスと、その妹ラミーを連れてきてくれるようにお願いしたのであった。そのお願いを聞いたラティは。

魔王の所に向かわせてほしいと言うラティの言葉は、聞き入れられず。代わりにラティスを連れてこようとしていたのである。しかしそれは叶わなかったようで ラティは悔しそうな表情をしていたのだ。そして魔王とラティスとが、姉妹だということが分かった。ラティスが ラティの姉であることもだ。そしてラティとラティの2人は 双子の姉なのだという。その話を聞いたラトラスがラティを見て驚愕していたが その話は今はいいとして。魔王はやはり魔人族にとっては憧れの存在だと知った俺は この城の何処かに。その。『真祖の姫』が眠っている。その場所がないかを調べることに そして調べた結果。その答えは簡単に見つかってしまい その場所が。王がいる謁見の間の奥に存在していたのだ。そこにあった扉を開けることができた俺達は そこにある大きな宝箱を見つけると そこには古ぼけた剣が入っていたのだ。俺はその剣に 触った瞬間に 俺は意識を失ってしまい。気がついた時には その剣の鞘だけがその場に残されていた状態で。そして俺の手に握られていたはずの この国の宝物でもあった。この国で一番価値のある国宝でもあり。

勇者にしか扱うことができない聖剣である。『オリジンの聖刀剣』の姿はなかったのである。それからリティス達も俺の所に来るなり、この部屋にたどり着いたらしく。俺と同じように気絶してしまったらしい そしてリリスは ラティの双子で 妹のラミアスの姿を見て涙を流していたのである。そして俺達が倒れている間に、俺の仲間達はこの部屋に来ていたらしく。ラティから魔王と会ったことを聞かされて 全員が驚きの顔をしていて 魔王と戦っても大丈夫なのか心配してくれていたのであった。そんなラティ達からの報告を受けた俺達四人だが この国の王に会いに行き。王からの命令で、ラティスにラティスをこの国の護衛をしてほしいと頼まれたのだが。

王からはラティスにこの国から出ていって欲しいと、そう言われるが。王からの頼みを断れるはずもなく ラティスは俺達と一緒に魔王の元へ行ってくれることになったのである。ラティスが王と離れたくない気持ちはよく分かるが。魔王に対抗できる力は、この国の王からでは受け取れないのはわかっていたから ラティスにはこの国で 王と共に、ラティやラトラス、そして俺達の帰りを待ってくれるよう頼むと。渋々ではあったが。

王の元を離れることを決意したのである。それから 俺達は この城を出て 王都の近くにある街までやってきたのだが。その途中でも 多くの魔人や魔人が居たので。俺達はその者達に戦いを挑みながら。この国に侵攻されていることを実感させられたのだ。

その光景を目の当たりにした俺達は、魔王が本当に、この世界に侵略を開始して来ているということを理解できたのである。この世界の各地に散っている仲間達にも伝えて、仲間達は各自で対処することになった。それから暫くの間だけこの国に滞在していると 魔人からの襲撃を受けてしまい。それを迎撃している時に この国の住民である。ラミトスが駆けつけてきて。ラミラスと一緒に俺達に協力してくれることになったのだ。その協力を得ることができて、俺は少しだけ嬉しかったが ラミスがラミトスの姿を見て泣き出したり。ラミラスがラリスのことを気にしていた。そんなこんながあって ラティスと、その仲間の魔人達がこの国の守護騎士となってくれて。リシアや、アイシア、そしてリリスとリゼも加わって。俺の仲間たちが全員集まった。そしてラリスにこの国が、魔王軍に侵略されていることを説明すると。ラティスもラミナスもこの国を見捨てることなんてできないと。ラティスとラミラスはこの国から出ることはなく。俺達に同行することを決意したのだ。こうして俺のこの世界での新たな旅が始まったのである 俺が目を覚ますと。俺は真っ白な空間にいた。俺は自分の体が、ちゃんと存在しているかどうか確かめるために腕を伸ばしたが。俺の腕は確かにそこに存在していて そして俺は体を起こすと

「おめでとうございます」という声と共に目の前に現れた存在。それが女神リシスであったのだ。リラスは俺の方を見ると涙目で俺の元に駆け寄ってきたのだ

「うぉ!? いきなりどうしたんだ?リザ? 」「えへっ!えへへ。だって ラティスが、あのラティスが。生きていたんですよ。それなのにラトラス様が、私なんかの事を、覚えていて下さるわけないですよね。でも良かったです。ラティスに会えたんですもん。だから私は、嬉しいし。それにしても ラティスの体に、魂が定着したんですね。やっぱり。ラティスの意識が表に出て来たんですか?」

俺にしがみつくようにしながら聞いてきたリザードウーマンのリザに俺は

「いや 俺だよ。俺は。俺は俺自身の意思で この世界に来たんだよ。だから この世界に俺以外の俺がいる可能性はないよ。それにリザは ラティスと出会っていないだろ?」

俺はリザードマンのリザに対して、俺以外にラティスの人格が存在しているのかを聞いたのである。リザードマンは 人間と違って、長生きな上に、長寿な種族だと言われている。だからこそリザはラティに、会いたかったんだろうなと。俺は思っていたが。

「あぁ!!思い出しました。ラティスの記憶が戻って、ラトラスと融合したんですね?それで記憶の融合をする際に。私のことを、思い出すことができなかった。そういう事だったんですね。分かりました!」

と納得顔のリザードマンリザが「それで これからラトラスと、ラティをどうするつもりですか? 貴方の力はラティスに受け継がれたと聞きましたが。まだ 力を使いこなせていないラティスを連れて。このまま旅を続けていくつもりなのでしょうか?」と ラティは俺の顔を見て不安げな表情をしていたが。俺の考えは変わっていなかった

「もちろんそうだな。俺の大切な人を守りたいと思う気持ちに変わりはないよ。それに。今のラティスに足りない部分。それは経験だな。ラティスはまだこの世界に来て、そこまで時間は経過していないだろ?それにリティス。君が一緒に居れば。ラティは強くなれる。そう思うんだけど。俺のこの考えは間違っているかな?ラティスは、俺にとってかけがいのない大事な家族の一人でもあるんだよ。この世界でたった一人だけの肉親でもある。俺にとっては妹同然なんだ。だから この世界に残り。俺の妹として生活してほしいと思ってはいるんだ。ダメだろうか?」

俺は真剣な眼差しで。俺の言葉を聞いたリティに向かって言ったのである。すると彼女は俺からラティスに視線を向けると言った

「わかりました。私も、ラティスの成長をこの目で見たかったのですけど。仕方がないですから ラティスと一緒に この国を守ることにします。私がいればラティスも安心できるでしょうからね。それでラティさんをこの国に残すと言う事は、もう二度とこの世界に戻ってこれないと、そう考えているということでいいのですか?」「そうだね。今から戻るのは不可能に近いかもしれないけど いつか必ずこの世界を平和にしてから、この世界の何処かに この世界への扉を繋げる。そう思っている。それまで待っていてほしい」と 俺は言うとリティスは 寂しげな表情をしていた。そして 俺はリティスの手を取ると言う「またすぐに、戻ってくるよ。それまで、ちょっとの別れになるだけだから。俺の愛しい人。君の笑顔は俺の心の中にあるから。その笑顔が消えてしまうまでは この世界に帰ってくることができるはずだから。俺は絶対に約束は破らない男だ。それは分かってもらえるだろ?俺は、どんな時だろうと。俺が心から愛する人を 悲しませないために。その人を守るために俺は戦ってきたから 俺は絶対に ラティスやリティス達を幸せにできるような。そんな素敵な女性になってみせるから。だから俺の事を信じてくれ。

その時が来たら、きっと迎えに来るから」と 俺はリティスに、優しく口づけをしたのだ。すると、ラティは俺に飛びついてくると、その勢いで押し倒されてしまい。そのままラティは俺に抱きついてきたのである。そのせいで 胸とかに顔を押し付けられてしまって 俺は、その感触を楽しむ余裕など全くなかったのである。だが俺は、そのおかげで少し冷静さを取り戻せたのだった。俺は起き上がると、今度はリリスが飛び込んできたのである。それも凄く可愛らしい女の子の姿で。リゼが、その姿を見た途端に ラティスと、ラミアスに近寄るなり。ラティスとラミアスの頭を両手に抱え込むようにして。ラティスとラミアスにキスをしたのである。俺はそんな様子を見て 思わず苦笑いしてしまった。そして この場にいるみんなが落ち着いたのを見計らい。俺は皆んなの方に向き直り、俺は自分の意志を全員に伝える事にしたのだ。まず最初に俺は 魔王を倒しに、再びこの世界に舞い戻ってきた事を告げたのだ。その話を耳にした全員に衝撃が走ったようであった。俺はそんなみんなの顔を見ながらも、俺はこの国の王様と交わした約款のことを伝えたのである。その言葉を口にした瞬間に、その場にいた全員が驚いていたが。俺が口にしたのは嘘ではなかった。なぜなら俺はその時に。その約款の内容を聞いていたのである。その内容を聞いて、この国に住まう魔人達が 俺達に協力してくれることになり。俺達は リザ達魔人とラミラス達竜人の国へと向かい。そこでこの国で起きたこと。この国で起こった事などをラミラスに伝えたのである。そして、俺達の仲間である魔人。ラミラスの母親がこの国の王女様だったことも、この国を魔王軍が襲った時に、その時に亡くなったことをラミラスに伝えたのである。その話を聞いたラミラスが涙を流して。母親の無念を感じ取っていたのだが。その気持ちはよく分かったのであった。そしてラミナスにリラスのことを頼んだのだが。この国は、既に魔族の手に落ちてしまっているということを伝えると。ラミラスとラミラスは自分達の国を守るため この国に残ることを決めたのである。そんな話を終えてから俺は ラティスにラティアの力をラティスに譲渡すると言って 俺が手にしていた、ラティスに渡したはずの『聖剣』が突然、ラティスの元に現れたのであった。俺はそれを確認すると、ラティスは、自分が手に入れた『力』、『光の聖女』の固有スキルの 回復能力と、補助能力を、ラミラスやラミトスに教え始めたのだ。そして、ラティスやラミラスがこの国の守護騎士として。ラミルスの双子の兄がラミトスの補佐役となる事が決まって 俺達はラミナスに案内されるままに、竜人達の暮らす村に向かうことにしたのである。ラミラスはラティスや、俺と手を繋いでいて。ラティスはラザラスの手を引いて リザはアイシアと手を繋いで。俺は、リゼと手を繋ぐ事になり。リゼとリリスはリリスの双子と仲良くなって リザの双子とは友達になっていた。俺達が歩きながら雑談していると ラミナスが話しかけて来たのであった。俺達の方を向いて

「リラス様。ラミラス様は貴方の妹君なのでしょう。ならば。私とも血を分け合っているのも同然ですよね。だから、様はいらないのです。ラリスと呼んで下さい。そして私を、姉上と呼んでいただけませんか? 」と、俺の顔を見ながら そう言ってきたのである 俺は少し照れ臭さはあったが。俺の妹なら 家族同然だと思い ラミラスを、ラピスと呼ぶようにしたのだった。

ラニスは、ラティスとラティスから。『闇』が抜け落ちた後に リザはリザードマンのリザに戻ったようで。今はリザードマンの鱗の色は変わらないままだったが。人間と同じ様な外見に変化していって、髪色や瞳の色も変化し。耳の形なども人間とほぼ同じ姿になっていった。そして、リザはリザのままの容姿をしていた。ただ一つ違う点があるとすれば。背中に小さな翼のような器官があることぐらいだな リザの話によると ラザリスが持っている力は 光の巫女の固有能力であり 回復能力の他に。補助効果で攻撃魔法の強化もできるらしく かなり優秀な能力だと聞いているのだ。それから リラスに、『ラティス』が持っていた 力の一部をラシスに譲り与えたと ラミアスが言っていたことを説明したのである。リザは、ラティスの身体から、リティスの力が完全に消えていないことを察していたようだが そのことは敢えて触れないようにしていた。ラティスがラティスではなくなってしまう事を恐れていたからなのだろう。リザは、自分の母親を目の前で亡くしているからな。ラティスを失うことを恐れているのは分かる そんなことを話しながら 俺達は歩いて行く すると 前方から 何体もの魔獣が現れ。それを俺とラティスとリゼの3人で倒すことになったのだが。その数が多くて、少し厄介な状況になってしまった。だが、リゼが精霊魔法を使い ラティはラティウスを召喚し2体の竜のブレスを使って。あっという間に倒してしまったのだ。だが、そんな俺たちの様子を観察している者がいることには気が付かなかった。俺達を観察している者の正体は『大迷宮』の管理をしている者達の1人なのだが。そんなこと知るよしもない俺は

『魔素の濃い地域に来たからなのか?俺達を観察するような存在を感じるんだけど もしかしたら 魔王軍の偵察部隊なのかもしれない。気を引き締めていくぞ! 」と俺が言うと リザとラティも 何かに気づいたようで俺の言葉に真剣な表情で返事をしてきたのである。そんな中でラミアスは心配そうな顔をしてラティスを見ていたのだった

「どうしたのですか お父様?」

ラティスが不思議そうに ラウスを見上げていた

「いえ なんでもないのです。私は、ラティス。貴女の事が、とても愛おしくて 仕方がなかっただけです」

そう言うと、リオスは 自分の腕の中で不安げにしているラティスを強く抱きしめたのだ

「ふぇえ お父様 恥ずかしゅ ですぅ こんなところ他の誰かに見られたらぁあ はわわわわわわ」

ラティスの頭の中は、混乱し始めていた

「大丈夫ですよ ラティス。誰も来ませんから」

ラティスは頬を赤く染めながらも 嬉しそうな表情を浮かべると 父親に向かって「ありがとうございます。大好きです。お父様 えへへ」

と甘えた声で、リオスの腕に抱きついていったのである リオスは 娘の仕草が可愛すぎて悶絶しそうになったが。そんな気持ちを抑え 娘を抱き上げると 近くの木陰に 移動していったのであった

「ねぇ あなた ラティスちゃんとラビスくんの様子も見ていて くれると嬉しいんだけど」と、リティスは 夫のレウスに頼んでいた リティスがラティやリザの様子が、どうしても気になってしまい 夫にラティとラヴィスの様子を頼むことにしたのである するとレウスは 笑顔でうなずき ラティの方を見て。優しく頭を撫でていたのだった。ラティスはラティクスに懐いていたし。それに 自分より小さい女の子のラティクスのことが、可愛くてしかたがないのか いつもラティスはラティの側にいることが多くなっていたのだった ラティスとラティスとリゼの3人は。お互いに抱き合いながら。楽し気に話していたが その時。急に 上空に黒い穴が現れたのである。その光景を見た、その場にいた誰もが。その異様な事態に、戸惑いを覚えて警戒を強めたのである。そんな様子をみて。俺は咄嵯に。

『魔眼 神速』を発動させると『神剣』を構えながら。『魔導防盾』と『絶対障壁』を同時に発動させ 全員を守る結界を展開したのだ。その瞬間に 俺達の近くにいたラティスとラティス。リゼは地面に押し倒された。そして、空に現れた 黒い渦から現れたのは 3体のドラゴンだった。そして俺は、リリスに念話を繋げるとリリスから『魔装』の準備をしておいてと言われたのである。その瞬間に。『黒龍』と呼ばれる。巨大な『黒龍』がリザード族の村に襲いかかった。そして俺は『聖魔剣 光牙』を『聖剣』を鞘にしまい『魔導弓』に持ち替え。リリスに言われた通り リリスから教わった 光の矢に魔力を込めて『黒竜』に向けて放ったのだ。俺は、『聖魔剣 光牙』の『スキル 光波』の力を

『魔銃』で使うことで『光』を纏わせた『光矢』を作り出し放つ事ができる。そして俺は その力で

『黒炎』を放つ その攻撃によって、『黒龍』のうちの一体が吹き飛ばされ その隙にリリスとアイシアが、それぞれ、『魔銃』を『闇』属性の攻撃魔法を込めた弾丸に換える作業に入ったのである。リリスは俺の撃った 光の『光矢』の威力に驚いていたが すぐに冷静さを取り戻して『光魔道 ライトショット』を放ちもう一体にダメージを与えることに成功する 一方、リザードマン達の方はと言うと 俺が張っている 防御結界により。今のところ被害は出ていないが

『光弾 ライトボール』が当たった衝撃は感じていたので。そのダメージを癒やす為に ラミナスが、怪我人の治療を行っていたのであった。そんな状況をみたリゼが。俺の元に駆け寄り。

リリスから聞いていた 回復スキルを使ってくれたのである。俺はそれを聞いて。ラミナスの治療に回っていたリザが戻ってきたのを確認すると リリスがアイシアと一緒に 攻撃用の武器を持ち変えた事を確認して リリスにアイシアのサポートに入るようにお願いして。俺も リリスとアイシアのサポートに向かうのだった

「リティス様 申し訳ございませんが ラミラス様に 私の加護を与えるのを、少しの間だけ待っていて下さい。私はまだ、貴方のお役に立ちたいのです。だから どうか。今は耐えていてください」

そう言って ラピスは、目を閉じ精神を集中させる。そしてラティスとラティスの2人から受け取った『力』が混ざり合うと 瞳をゆっくりと開いた

「ラミラス 今から私が貴方を援護するから。安心して戦いなさい そして必ず生きて戻りなさい」

「はい!お姉さま。僕は大丈夫です。この力があれば。僕だって戦えるんです」

そう言ってララスが 自分の身体に 今までよりも強い『気』を練り込み始めると。その様子を見つめていると。突然 ララスの身体から力があふれ始めた。その事に、私は驚いた。なぜならば。ラウスの身体から溢れ出した力の量と勢いが凄かったからなのだ するとララスが目を開けて私の顔を見ると 笑みを見せて言った

「お母さん もう大丈夫 お父さんが守ってくれているから。後は任せて」と、その言葉を聞き私は 少し不安になったが。ラティに抱かれているラヴィスを見て微笑むラティスを見て 私は落ち着きを取り戻したのだ。そしてラティスの事をラヴィに任せると。私は、ラミラスに向かって手をかざし『力 付与(エンチャント)』『気 強化(ブースト)』を発動させるのと同時に。自分の体内に存在する 生命エネルギーを注ぎ込んだのである。すると ラミラスの身体が淡い光に包まれ ラミラスの力が強化されていったのである そしてラティは。そんな母親の姿を見守るのだった。ラヴィスを抱いたままの姿で 俺とリリスとリザが、それぞれの役割をこなすために行動していた まずは リザの方に。『魔剣 デスブリンガー 』と リゼの『魔装 月天の羽衣』をリザに装備してもらう。これで 物理攻撃が苦手なリザードマンの戦士達でも リザと同じ攻撃力を得ることが可能になる。リザの武器には 特殊効果で

『自動修復』が付いているので 壊れることはないので 問題ない。リザとリザードマン達は リザードマンの村の精鋭部隊である。彼らなら あの程度は問題にならない。俺は

『魔導弓』を構え リゼの魔法による援護射撃を頼みつつ ラティスやラティス。リザードマンに害を与えようとした あのドラゴンを倒すための準備を始めたのだ。

「お父様! ラティちゃん達が心配なのです。早く終わらせてください!」

ラティスは 不安げな表情を見せながら俺を見上げると。そんなラティスの表情を見たラヴィスは 母親の腕から飛び出すとラティスの頭の上に乗っかり。ラティスと同じようにラティスの頭にしがみついたのだ そして俺は。自分の中のイメージを固めながら『神眼』を発動させ。狙いを定めるのである 俺は『聖魔剣 エクセリオン』を左手に持ち替え。右腕を前に出すと リリスの魔法が完成するのを待つ。リゼとリリスの魔法の詠唱が完了して。リザに渡した『魔剣 魔導剣 月魔刃 』の『剣姫 』に 俺の魔力と。『闇王 』から与えられた闇の魔力を合わせると。『魔導弓 』が禍々しいオーラを放ち。それが徐々に大きくなっていく リゼの魔法が完成してから 俺の中で準備ができたところで

『魔導弓 魔矢』が発動され。巨大な漆黒の矢が『黒龍』に向かって放たれたのだ。その矢を受けた『黒龍』は一瞬で消滅したのである。しかし。俺はその『黒龍』が消滅してもなお『魔矢』の威力は弱まらず。さらに上空にある『黒龍』を飲み込んで行ったのだ。その結果 地上に降り注ぐはずだった『黒矢』の雨は そのまま『黒龍』の群れに襲い掛かったのである。しかも それだけでは止まらず。『黒矢』はさらに分裂しながら広がっていった。俺の『スキル』の『多重操作』によって分裂した無数の黒い矢は、空中に浮いている『黒龍』を次々と撃ち落としていきながら広がっていき最終的には 数百の『黒龍』が消滅してしまっていた。そしてその光景を ラミクスとリサスは唖然と見つめていたのであった。そんなラミラスとリサスのところにリゼとリリスとリビスの3人が近づき

『ラティスの眷属 契約の指輪』を使って3人は リゼが持っていた『神眼』の力をリサスとラミナスに分け与え そのおかげで 2人は『竜使いの民』と同等の力を持つことになったのだった。リティスとリリスは、リザードマンに指示を出して『魔導銃 魔法銃』を持たせて援護に向かわせる 俺は 上空に待機している『黒龍』に対して。『魔銃 魔力解放 光弾』『魔導弓 魔力開放 魔矢』を放つ。その攻撃を受けた複数の個体が地面に落ちてくると ラミルスとラミナセスがその隙を狙って攻撃をするのだった。そして俺は、地面に落ちて来なかった数体を仕留めるべく。リザにお願いして、2丁の『月剣 ルナティック』を渡して、リザに討伐を任せたのだ。そして俺は『大剣 魔刀 グランソード 』『大魔道 聖魔道 エクスカリバー 』、『聖盾 魔盾 セイリアシールド 』を装備する。そしてリリスの魔法により身体能力を強化してもらい。俺は地面を蹴り一気に加速すると、そのスピードを維持したまま

『大魔道 闇波撃』を使い。数十体の『黒龍』を一度に倒すことに成功すると。俺は次の標的に目標を定め、攻撃に移る それからしばらく、俺は

『黒炎 フレア 』と『氷魔 アイスブリザード』

を使う事により、リザードマン達の援護をするのであった。そんな状況の中。俺の元にリリスが駆け寄り話しかけてきた

「ラヴィス様とラティさん。ラピスさんが心配ですね。リザ リラス様は任せますね。それと 私の事は、気にせず。お母さまと、リゼの側にいてくれていいですから」

そう言うとリリスは自分の武器を持って

『黒魔 ダークバレット』の連射と、広範囲に魔法を撃ち放った。その攻撃が リザードマン達に向けられる前に 俺の魔法攻撃が届くので俺は、リリスの援護をする事にする

「私も一緒に行きたいのです。ラティちゃんの力になりたいのです。お兄様」

そう言って リラスも参戦してきた。そんな妹を見て、姉として嬉しく思い。妹の力になれることを、喜びを感じる

『聖女』のラピスが。俺の力を必要としていたから 今の状況になっている

『ラティス』の『魔族』としての『能力』は、ラミラスよりも 上であり。リリスが俺の代わりに戦うという選択をしていたのだが。ラミラスは姉の助けになろうと頑張っているようだった

「お父さんと約束したんです。僕はもう逃げないって それに 僕にもこの力を使えるだけの資格はありますから」

「分かったわラミウス」と リリスとリゼはうなずくとラミラスを連れて リラスと一緒に行動を開始した。そしてラミラス達はリザに護衛される形となりながらも 3人で戦っている リザとリラス。ラティアスは。ラミクスにラティナを預け。『魔導銃 魔導剣 月魔剣 月光 月影』の2本の『魔剣』を『ラティス』に向かって構えて突撃して行くのだった

『月剣 ルナライトブレード』は、月のような輝きを見せる刃を持つ2振りの大剣である。その2本とも。俺が所持している月系の武器の中でも最強の武器であるのだ。そんな『月剣 ルナライトブレイド』を装備したリラスは、ラティスに向かって斬りかかったのだった。そして『月牙 ムーンスレイヤー』を振りかざし。ラティスに攻撃を仕掛けたのだ そんなリラスの動きに、私は目を疑った なぜならば、今のリラスには『力 付与(エンチャント)』による身体強化が施されている状態だ しかし。『力 付与(エンチャント)

強化』の効力は、『身体強化系魔法』の効果より少し弱いくらいなのだ それでも普通の人間ならば 身体強化魔法は必須になる

『強化』の魔法が効かない魔物もいる しかし 今のリラスは違う。彼女は『魔剣』を所持しているだけでなく。ラヴィスから与えられた月の力が リラスに流れているのである

『月の巫女』は『魔剣』や『月剣 月魔剣』と親和性が高く。『魔剣』に宿る月の力を受けやすいのだ。だから。本来なら。ラティスはリトラスに苦戦などしないはずなのだ だがしかし。目の前にいるラティスの姿をした『ラティスではない者』はラティスと同じ動きと剣術を披露していたのだ

「なっ! なんですか!?これは??」

ラティスは動揺しながらも『魔剣』と体術を駆使して。リリスの攻撃に対抗をしていたのだ。しかもその技は。俺が教えて教えたものではないとわかる程にキレがあったのだ。そして。そんな光景を目の当たりにした俺は驚愕してしまう ラティスは 今までリリスやラヴィスと修行を積んでいたこともあり。今ではかなり強くなっていると思っていたが どうやら違ったようだと認識を改めることにしたのである

『竜使いの民』に進化したラミクスが、『剣姫』の力で身体能力が強化されて

『竜騎士』の称号と。その称号に相応しい戦いぶりを見せていたが その動きに『竜使いの民』のリリスが追いつくことが出来ない程の速度をラティスの体は見せており。そんな攻防を繰り返していたのだ ただ その攻防を繰り広げていた2人の間には、大きな溝があるような感じであったのだ。ラティスはその『ラティスの姿を模した者 偽物』に対して。迷いのようなものを感じていて、本気で戦う事ができていないように見えるからだ そんな様子を見てしまった俺は 俺は思わず呟いてしまうのである

(おいおい『ラティス』のヤツ。まさか。俺の娘に怪我でもさせたのかよ くそっ 俺が相手してやりたかったが 仕方がない 俺があの2人をフォローするか)

そう思った時だった。俺の頭の中に。リニスの声が聞こえてくると その声は俺だけに聞こえるようにしていたらしく 脳内に直接響いていたのだ

「我が主。今は、我を使え。あの小娘共を手助けするのは、もう少し待ってくれぬか 必ず、あ奴の居場所を見つけ出して見せるからな 安心して見守る事にしておけ」

そんな事を言うリノスの言葉を聞き。俺は仕方なくリノスに頼んだのである

「リリス達を頼むぞ。リノス」と 俺はリリス達の戦いをリトスに任せ。リリアス達の援護に向かうことにした そんな俺を。『黒龍』のブレスの一撃を受けたリザが リラスとリティスを守り。そのリザにリザとラティラスが ラティナとラミネスを託していた

「リザさん ラティスさんを頼みます僕たちは大丈夫です お父さんと一緒に、ここで皆の援護に回りますから お母さんの事お願いしますね」

「わかりました。お兄様。私はお姉様と、ここに残ります ラミウス ラティナのことを、お願いしますね」

リザはラティラスに答えるようにそう言うと、今度はリラスのほうを向きながら「気をつけてください ラティ 油断しないようにしなさい。貴女ならきっと出来るはずだわ」と言って、俺の援護に回るのだった。俺はラリスにラティスとラティラスを任せると、ラミルスの援護に向かったのである。俺の援護に来た『大剣 魔刀 グランソード』を持ったラザスは ラザルスと、俺に『大魔道 光弾』を放ってくる ラザラスが放った『大魔道 光弾』は、威力はそこそこだが数が多く。ラティスを目掛けていたのだった そんな『大魔道 光弾』を。ラティスが迎撃しようとすると ラティスの前にラザスが躍り出て。『大魔道 魔力解放 光波撃』で全てを撃ち落としてくれたのだ 俺はその光景を目にしたラティスを見て ラティスの強さに疑問を持ち始めていたのだった ラティラスはララスとリティスは、自分達の事を家族だと言っており。そしてラティス自身も、姉妹達を愛しているという気持ちを語っていた その事からも。『黒魔の剣』の闇の人格はラティスから生まれた存在だということがわかるのだが

『聖剣』であるはずのリリスから。『聖女の祝福』を受けているにもかかわらず。ラティスはリラスの身体を借りていても ラティスの力を使いこなせていないという事に違和感を感じていたのだ そんな疑問を抱く俺の元に。リラスが駆けつけて来た そしてララスも、ラミラスの隣に並ぶと 俺にラティスについて問いかけてきた

「ねぇお父さん あの人は一体何なの?私達の母さんの『力』が感じられるのだけど。どうして『聖女』の力を与えられているのに、ララスと同じような力を振るう事ができるの」と 2人に質問されて 俺は正直に答える

「おそらく お前達が思っているとおりだ。あいつの本当の名前は リリスの魂の片割れ。ラティスの肉体を借りて『黒魔 ダークバレット』を放ち続けている『闇』の存在。それが『闇の人格』の正体だよ あいつはラティスの中で。『ラティスの心』に語りかけていた存在なんだよ。




リリスの意識が戻るのを待つと言っていたから。ラティスが生きている間に、リリスと再会を果たすつもりなんだろうさ」と俺は説明したのだった そんな話を聞いていたリラスは、俺の話を聞いて 俺が話した事実に驚愕し。リザも驚いた表情を見せていた

「お父さん それじゃ あれが。お母さんが言っていた




『心の影』なの」

『ラリス』の話を聞いたことがある ラティアスは驚いていたのだ


リリスは ラティスを自分の妹だと、愛していると ずっと言い続けていたから だから。ラティスが『ラティスじゃない者』になってしまっていることを認められずにいたのだ しかし 目の前にいるリティスの姿をしているが『ラティスじゃない者』と

『ラティスの体』を使って。『ラティス』の力を使っている『ラティスの心を蝕んでいる存在』の『闇』に驚きを隠せなかったのだ しかし そんな2人とは対照的に。俺とラザラスとラティスのやり取りを見ているラピスは冷静に状況を分析しているように見えた そんなラティスの『体』に憑依している存在とリラス達は対峙することになった

が そんな時に現れたのだ。1人の男が現れると その男の気配を感じ取った俺だったが、すぐには動く事はできなかった 何故ならば男は

『勇者』の力を宿した ラティスと同じ顔立ちと瞳の色をしていたのだ そしてラティスにそっくりの顔立ちの男が姿を現して こう言った

「やぁ『月の聖剣』に選ばれた『月の巫女』ラティシスちゃんに。月を司る『月の巫女の守り手』月の剣の所有者。月光のラミナス 僕はラティス君の友達で。君たちの敵ではないんだけど。今は時間がないから。とりあえず僕の話を聞くだけ聞いてくれませんか?」とラティスと全く同じ声で話しかけてくるのである

「えっと 貴方は何が目的でこの世界に来たのですか?」

『聖女』であるラティスに擬態をしている『リティスの魂の片割れ』に対して。俺の代わりに。俺の娘が問いかけたのだ すると

「そうだね。目的としては。『魔王 ルシフ』を倒してほしいと『月の神殿』からの使命を請け負った。と言うのが一番かな 本当は ラティリスを救い出しに来たんだ まぁ 今は。それはできないからね 僕にできるのはここまでだ これから『剣姫』ラティスが。あの子の心を取り戻してくれることを信じて 僕が出来ることは

『リリスの器』となっているラティスの身体に干渉する事と。あの子が持っている『月の指輪』に『リリスの力』を移す作業くらいしかないからね それに 僕がやらなければならない事も残っているし 僕にできる精一杯の事が『月』と『剣姫』に力を渡す事だけだったからね」と言って。『ラティスの身体に宿る』その男性は

「ラティスが『月』を操れていたのには、こんなカラクリがあったとは、本当に凄いよ 僕は『月の剣』とラティアスの力と ラティスが持っていた

『聖剣 天叢雲剣』の力で戦ってきたから。少し羨ましいかもね」と言って

『ラティスの身体を乗っ取る者』の『黒いオーラ』が 一瞬にして消えると。ラティスの胸元が輝き始める そしてラティラスが目を開けながら立ち上がると そこにはリティスの姿はなかった ラティスは気を失っているようで。リザが駆け寄ると。ラティスを抱え上げて。そのまま安全な場所に移動を始める

『聖剣』を持っているラミラスは ラミウスと共に リラスを援護していた。リリスがラティスの中に入っていたのがわかってから、どう動けばいいのか迷っていたが。ラティスがラティスの中に居たことで。ラミラスの動きにも迷いがなくなっていたようだ ラティスは気を失い。リティスもいなくなったが 俺と『リティスの姿をする者』は。お互いに睨み合いながらも会話を続けた 俺は『リティスの魂』に尋ねると 俺が尋ねた事の返答として

『リティス』は自分の正体を明かしてくれたのだ

「ふぅー。まさか。『ラティスの人格の片割れ』を消し飛ばすなんて、本当に恐ろしい方ですね。

さすがは私が惚れ込んだお方です。ですが私は。まだ死んではいませんよ それに。私はラティスと、もう二度と離れたくないのです」と言って。その男は、俺が今まで感じてきたラティスから伝わってきていた波動とは違う波動を放ち出したのである 俺は咄嵯にラティスを庇おうと思ったのと同時に。ラミラスもラティスを守るようにして前に出たのだった。だがそんな俺たちの行動を見て

『リティースの肉体を纏う者』は笑みを浮かべると「私の事を警戒しているのは良いことだね まぁ。今はまだ無理だからね」と言って俺達の前から消えていったのだ

「お父さん あの人は誰なの?どうしてあの人からリリスさんを感じる事ができるの?」

『ラティアス(娘)』はそう言って俺を見つめてきた 俺は

「あの男は、俺が知っている中で。最もリリスに近い存在だな」と説明すると。俺は改めて『リティストの魂』に確認をする

「お前は

『ラティスの心』なんだな」と聞くと

『ラティスの肉体を乗っ取っていた男』は俺の言葉に答えると。リラス達の方に向かって歩いていくのだった そんな『ラミルスとラミラス』の元に

『ラティリスとラティ』も合流したのだが 俺はそんな4人に近づき

『リティリスの魂』に向けて言う

「リラスの『闇』は、全て消滅したわけじゃないからな だから俺が預かることにする 俺の力を使って浄化する事ができると思うしな」

『リティス』と、俺の『神獣王』としての『力』を合わせれば きっと『ラティス』を救えると、信じて疑わなかった 俺はリリスの魂の片割れに「あなたに一つだけ教えて欲しい事がある。ラティティスの人格は、『闇の人格』と『月の人格』に別れていて、ラティスの記憶と意識は『闇の人格』に取り込まれてしまっていた。それなら

『ラティスの人格を取り戻させるには ラティスの人格が残っている可能性はあるのかい?』と、俺が質問した時に『ラティス』と『月の精霊』に、俺の声が聞こえているかわからないが そんな風に話しかけてみる すると。リリスの魂を半分持っている『ラティスの体』に『月の魔力』と、『月光属性』を付与していたラティスが反応を見せた

「はい。リリスが私に託してくれていた『月の指輪』を リリスの意思を受け継いだ『月』が私に託した リリスの意識の一部が入ったこの『天の月』が、今の私と、私の中にいるリリスの『月』の力になっているんです。この『力』を使えば。『闇の力』を完全に消滅させることができると、『リニス』が伝えてきています。そして ラティスが眠っている間に

『聖樹の神殿』の神官が、この『天の月』に 封印を施してくれています。なので ラティスを。お願いします」と言ってきたのである リティスが託してくれたという

『月の剣 天の月』には『月光の加護』が付与されている だからリリスの『意思』や リリスの『魂』が入っていると言う事は理解できる だけど、なぜ

『月』ではなく

『天』が『月光の月』なのか と疑問を抱く俺に対して。ラティスが

「お父さんは知らないかもしれないけど。『月光の月』はね。『光の剣 星屑』や

『聖なる月の杖』と同じ。『月』が お父さんに作った剣 お母さんが、最後に遺した剣 それが、『星の祝福を受ける者に与えられる武器 天より賜いし剣』と言われている だから。私にとってのお母さんは お母さんの想いを継いで

『月』が。私の所にきてくれたと。そう思ってたの」と言ってくるのであった ラティスは続けて

「それにね。『リティス』という名前は お母さんの本名なのよ」と話すので。俺達は驚いてしまう だって それは ラティスの名前であり

『月の女神』に祈りを捧げる

『月の聖女』の称号であるからだ

「えっと。つまり『リティス』っていう名前は。お母さんの名前でもあり。リリスが。ラティスに残していった。名前でもあるって事?」とラティスがラティとラリスに話かけると

「うん その『月』の剣で『月』と。その力を開放したら。ラティスのお母さんと ラティスが融合した。月光の剣になるんじゃないかしら」

「ラティスの魂が。『聖剣 天の月』に融合される事で ラティスが 完全に『聖女』の力を覚醒させ。ラティスの身体は『天の月』の剣となり。『ラティス』としての記憶は

『ラティス』の中に存在する『月』の人格として。『ラティスの身体』の中で『月』の剣と混ざり合って。リリスのように自我を持つ。そしてリリスは『聖女の剣 リリスの器』となってラティスに力を譲渡する事によって リリスの力を全て受け継いだリラスの『剣姫』の身体の中に宿って ラティスと一緒に『剣姫』の力を振るう事が出来るようになるって事?」と『ラティリス』は 俺達に説明するのだった。

俺が『剣姫』として覚醒しているのも。剣の力だけではなく 俺とラティスが交わったからなんだね。そして、ラティスは俺との愛が力になって。俺の娘の力にもなっているのかと思うと。とても嬉しかったのだ 俺は『天の剣 月の剣』を手に持つと。剣は淡く輝き出すと。剣が砕け散る その光景をみた俺は 俺が持つ剣が『聖剣』だと知り驚いた

「まさか、剣まで、『聖剣化』するとはね。

これじゃぁ。俺の方が『リリス』のようだよね」と、少しだけ落ち込む俺だった

「お疲れ様。リトス」と。『リラス』とラティス達が 笑顔でリリスとリトスを迎え入れてくれると。二人に抱きついて泣いていたのだ 俺は、剣からリリスの意思を感じ取ったからこそ。リリスを剣にしたんだけどね。でも、これは、剣というよりも

『聖なる剣』に近いんだよなぁ。

俺は、自分の『神獣王』としての『能力』を確認するために。神獣王に進化したことで、何ができるようになったかを調べる事にする

「よし 試してみるか」俺は

『神獣の王』を発動すると。頭の中にある知識を呼び出し確認するのだった 【名 前】

リトス(神獣王)

族:

魔 法 適 性:S級以上

ギフト :????

権能 :創造(無生物を除く物なら何でも作り出すことが可能になる)

→進化

(生物の進化を行う事ができる。ただし条件がある)

→破壊(生物以外のものを破壊することができる)

特殊技能

:全言語翻訳可

スキル:鑑定(人), アイテムボックス(時間停止機能付き 容量無制限中出し入れ可能)

神速再生回復魔法: リクス 魔力感知(範囲),魔力遮断(半径500メートル以内)

神眼

神域操作 時空神魔法 :リニス(月), ラミリス(水), リリス(火)

→リティス(光)

→ラティアス(闇)

召喚(精霊及び使い魔を任意に呼び出せる。

魔力供給なしの場合、3分おきに魔力を1000消費する)

→リネス(地 重力操 理 等 の空間を操る力を有する。

リピス(雷 光を操る 等 のエネルギーを 操作する リトス 光を操る事ができ、視力の向上や 肉体の活性化ができる)

眷属生成→?????? リラス 体力強化(大)→神格解放 神格開放+10

(神格開放時に全ての身体能力が飛躍的に上昇する さらに神の力を得る。神の能力が使用可能になる。

但し、使用後は 一日神の力を行使することができない またリリスとラティスとラティスは1つになれるが リリスとラティスは一つになれない 更にリティスとリラスは一つの人格に統合される)

リトス(無生物の物を『天の剣 天の月』にする。

武器防具にした場合、持ち主の『聖剣』と一体化 使用者が死ねば 聖剣に意思を移され リトスに戻る事ができる 所有者変更は 所有者の意思で行う事ができる 天の剣と融合する事により。剣の切れ味が増す。

天の剣はリリスの意思で自由に使うことが出来る)

天の声は俺の事を、やはり

『神獣王』と言っていたな。俺は改めて、この世界に来た目的を再認識した 俺の目的は この世界を俺の力で平和にして。この世界に暮らす人たちに幸せをもたらすことなんだと再確認できたのである。

俺にはリリスやリリスが残した子供達がいる。リリスは俺を家族だと言ってくれていたし。子供達には母親が必要だと思うんだ。そして、今。目の前にいる二人の娘は ラティと。『天の聖女』リリスが、最後に産み出した。ラティの妹と、その双子の姉。だから俺は、ラティリスは リリスがこの世界で産んでくれた。新しい家族のよう思えたのである。

リティスは リリスの意思を継いで。ラティスと共に。この世界の人々に希望を与え続けるだろうと思った俺なのであった 俺の身体と、『聖剣 天の月』は一体化したので 俺は、俺自身の力の確認のために『聖剣 天の月』を使うことにする まずは、剣を使わないで『ステータス』を表示させて見ることにしてみた。すると。

『ステータス』と念じると、『聖剣 天の月』から光の粒子のようなものが現れて 俺の視界に浮かび上がったのであった。

そして 浮かんでいる文字を読み上げて行く

『ステータスオープン』

『レベル:99』

『性別:男』

『年齢:15歳』

『種族:人族(勇者)

』『職業:勇者 剣王 魔王殺し(極魔王)

賢者 武聖 闘王 英雄王 龍王 竜王 竜皇帝』

『状態異常:健康

加護:『神祖の祝福』』『聖剣の祝福』』『リリスの祝福』

『月神の加護』『太陽神の加護』

『天空の加護』『大地の祝福』『海洋の恩恵』

『宇宙の庇護』『月の聖女の祈り』

「ふむ 俺が見た事がない称号がいっぱい並んでいるけど。これは ラティが『聖剣 天の月』になった事で増えた称号なんだろうな。俺の称号が変わっているな」と呟くと。俺は俺の状態について調べる事にした。その結果わかったことは。

『俺の称号にある、状態が『健康』と表示されているのは 俺が健康な体という事になるらしい そして 俺の今の『職業』である『勇者』だが。俺の場合は、『職業』というよりも。この称号自体が『職』の部類に入るようなので。本来の『職業』の部類は『騎士』になるらしい。そして、ラティスは、『天の女教皇』として覚醒していて その力は『聖女』より上で。その力が発揮されている間は、ラティス自身も『女神化』することができるみたいだったのだ。ただ、『聖女』と違って、聖剣と聖杖を使うことができるようだ。それに

『女帝』の力もあるから。ラティス自身が『聖女』にならずに戦うこともできるとのことだった。でもラティスは、やっぱり。お母さんとして ラティスのままでいたいって気持ちが大きいようで。俺と一緒になって戦えるだけでいいとも言っていたのだ。

次に 俺はラティスに

「ラティスって、聖剣になってみて 何かわかることがあったりしないかな?」と聞くと。ラティスは

「うーん そうだねぇ。なんとなくだけど 私達が、一つになって。リリスの剣の力を使いこなせるようになるまで。私とリティスが一つになっている時間はあると思うんだよ」と言ったのだった。

俺は、リティスにも確認するために。『月の精霊』リニスを呼び出して確認してみることにして 俺は

『月の精霊 月の水』を使うのだった 俺が『月水』を使うと。俺の前に、リニスが姿を現わして

『お呼びになりましたか?』と言うと。俺が「ちょっと確認したいことがあるんだけど。ラティスは『聖剣』になってからも今までのように『リティリス』に変身したりする事ができるのか?」と聞いたのだ

「それは可能です」とリニスは言うと

『私の能力は、私自身にではなく 他の人に使ってもらうと効果が倍増する能力も持ち合わせているのです』と言うのだった リニスの能力を詳しく知りたかった俺は、更に詳しい情報を求めたのだが リリスに『聖剣』にされてしまったので 今はわからないようだが。リトスの能力が解放されると。リトスを通して リトリスやラティ達にリトスの使う『月魔法』や『光魔法』を教える事もできるみたいなのである。それを聞いた俺は ラティやリノス達と仲良くなってくれたらいいなと思いながら、これからどうするかを考えることにしたのだった

「まぁ 俺は、この世界の平和を目指して。『魔物』を討伐して行けば。『神』と呼ばれる存在や、世界の意思とかと接触することもできるんじゃないかと思ってはいるんだよね」俺は独り言を言うと。自分の考えをまとめ始める そして リティスの方を見ると ラティスとの会話に夢中になっていて。話を聞いてくれそうな感じではなかった為。ラティスとラティスに抱かれている赤ちゃんを見つめる。すると。

二人の子供が『ママ』と言って手を伸ばすのが見えた ラティスとリティスは。その子供に向かって。慈愛の表情を向けると 二人は、子供達に近づき優しく抱きしめてあげる。すると二人を見た赤ん坊は 安心した顔を見せると再び眠り始めたのである。そんな二人の様子を俺は見ていて 本当に幸せな家族に見えて ラティスとラティスに抱かれて眠る小さな子供達を見て、心が暖かくなるのを感じたのであった そして俺は ラティとラティリスに視線を向けると 二人に提案をする事にしたのである。俺はラティリスを見ながら

「君たちには、この『迷宮都市』を守って貰えないだろうか?もちろん 俺が生きている限り、俺はずっと君の味方だから。俺を信じて欲しい。君達の敵が どんな奴であろうと俺が全力を持って叩き潰す事を約束する。ラティや俺の子がいるこの『ダンジョン町』に危険が迫る事があれば。俺はこの『ダンジョン町』を守るためならなんでもするつもりだ」と言うと ラティリスは俺の言葉を聞き終えると 笑顔を浮かべてくれた そしてラティが、ラティリスに「あなたがこの子の為に戦ってくれると言っているけれど。私が戦わないわけにはいかないでしょうね。それに、あなたの言っている事は正しい事だし。それに私は、もう二度と『大罪魔王』(シン)の手に、この町と子供達を奪われるつもりはありませんから。そうよね リティス」「はい お母さん 私はこの人達を守りたい。それが『聖女』であり『月の巫女』としての私の務めでもあり。母であるラティスが命をかけて守ろうとした『大迷宮』を守る『守護者』としての役割を全うしたいんです。私はこの『魔の森』の番人であり。ここの住人でもあるから それに『聖女』の力を持っている以上。私が『月の聖女』の使命を果たす為に戦うことは。この世界のためになるはずだと思いますから。そして。今、目の前にいる人族は、私の恩人なんですよ。『リリス様』や『神祖』の力を使って、私を治療してくれたばかりか。瀕死の状態で意識を失い。そのまま死んでいたら、この世界で蘇生する事はできなかったはずの私を助けてくれて。こうして生きていて、また娘を抱くことができただけでも。奇跡だというのに。さらに、私やラティスのために戦う力を与えてくれると言い出したのよ。そんな事をしてくれる人族の勇者様に何も返さないなんてできないもの。だから私は リティスと一緒に、リリスの娘としても『リノスの町』の番人としても。私の意思で、勇者ラティスとリリスの願いであるこの『ダンジョン』を守る事にしたわ」と言うのであった 俺は、この『聖剣』は、やっぱり『リティ』だったのだと思う。そして『リトス』と融合し。『月の聖剣』となったのだと思った。『リリスの聖剣』である。この『天の剣』の『月』の力を使ったのならば

『リティの剣』をこの世界に残し。リトラスに『聖剣 天の月』を預けたリリスは

『月の神殿』を『月の大森林』に移すと言っていた その方が、『大迷宮』があるこの地は 安全だと考えていたのだろう だが それはあくまでも推測に過ぎないからな。本当のところは、本人にしかわからないし リティスは、『月』の聖女として覚醒しているから。

その力を使いこなし。ラティスやラティスに抱かれる赤子のラティ。

俺の子供を産んだばかりの母親であるラティスと、その子供たちを守ろうとする意思に ラティスの魂の片割れであるラティスとリティスに受け継がれ。

ラティスが俺の子供を生んでくれた事によって覚醒した 月の聖女の力と月の魔力が、ラティスの中で混ざり合い

『月』の力がラティスとリティスとリティスの力となって溢れ出ているのだろう。俺はそう思う事にして 俺の提案に対して、二人が賛成してくれた事を受け ラティスとリティリスを 俺の家族として迎え入れる事にしたのだ。

俺の妻達は全員、家族の一員のようなものだと思っていたが。

俺と妻の間に生まれた子供達の面倒をみるのは。リネスの仕事だったようで リノスが、この屋敷で暮らしている間は。リネスと、俺の娘であるラティ、リリスの娘のリティスは 俺の子供達の世話をするために一緒に暮らす事になるらしい。そしてリティスが

「あなた達が、リティスさんとラティスちゃんを 私と同じように育てたいというならそれで良いけど。私は別に止めはしないからね。でも、もしそうなった場合。あなた達がリティス達を、しっかりと導いてあげて下さい。それがあなた達にできる一番の事だと。お母さんとしては、思います」と話すと ラティは、少し考え込み。ラティスは俺の方を向いて 俺に問いかけるように「私達に。子育ての仕方を教えて欲しいの」と言うのだった 俺は、俺の子が生まれる前から、リティスは 自分のお腹の中にいる我が子である。リティスのことを『リティスちゃん』と呼びながらお世話していた。

それこそ 自分の子供の生まれてくる前の段階からお世辞を言っていたのだ 俺は、リリスから『神族』のスキルの使いすぎにより『聖魔人(せいまじん)化』状態になって 子供を作る事ができなくなった時にも

『聖魔』の力で産む事ができるのではないかと言う考えはあったのだが 実際やってみるとなると。俺の身体が耐えきれるのかも問題になってくるし なによりも。産まれてきた子供が。人間の姿なのか魔物の姿のままかにも問題があったりする なので俺は子供を産むまでは

『天の神』や『精霊王』に頼めばどうにかなるんじゃないかとは思っていたのだが 流石にそれは気がひけた為。『精霊神』のラティーファに頼む事を考えていたのだ。

しかし俺の考えていた通り『精霊神の加護』の効果により。

俺のお嫁さんのリネスにラティス。ラティスの姉であるリリスとリティスは。

子供を生む事ができる状態になったのだ ラティスが「リティスとリティスちゃんに、お姉ちゃんとして色々と教えてあげたいです」と言った事で。

俺はリリスの方を見る。するとリリスがラティスの頭を優しく撫でて「ラティス。私はあなたとリトスの母親として、出来るだけの事はしてあげるつもりです。ですが。これはあなたとリティス。ラティの問題なのです。だからあなた達で、よく話し合って。二人で答えを出して。私とお父さんが、あなた達二人の意見を尊重する事を誓います。だから、ラティスとリティス。あなた達二人は『リティリス』と『ラティスリット』。二人の姉妹でこれから頑張って行きなさい。あなた達を見守ってくれる家族は、ここに沢山いるんだから」と言うと ラティスとリティリスは、リリスに言われた事を理解して嬉しそうな顔を見せ ラティスが、ラティスとラティスの抱く子供を見つめて「これから、よろしくね ラティス。私達の可愛い妹」と言うと ラティスが「えぇ ラティス。よろしくお願いしますね。私と私の可愛い弟と妹の為に。お母さんとリニスお母さんの力を分けて貰えるように。お互いに頑張りましょう」と笑顔で言うと。リティスとラティスが手を繋ぎ。ラティスが「私も この『月の神殿』に住ませて貰ってもいいかな?私の『月の神殿』は。この子が大きくなって。この『ダンジョン町』を守る為の『魔導具』(アーティファクト)が必要になれば、また作る事も考えてはいたんだけど。今は『聖女』として 私の持っている『聖女の力』と、私のお母さんであるリリス様が 持っていた『魔眼』(マガン)の能力を使えば、『月の大森林』に住む事も可能だと思うのよ。この子は『魔獣』でもあるから。森の環境の方が、住みやすいと思うから。それに、私がこの子を抱っこしていてあげる事は可能だと思うのよ。この子の成長に必要な栄養素は。ラティスのお母さんのラティスやリティス。それにリノスやリリスから、定期的に摂取できるからね」と笑顔で話した ラティスとリティスは、俺の顔を見ながら。どうしたらいいのかを聞いてきた 俺はもちろん この二人を受け入れるつもりではある。そして俺の妻達は。

俺の意見を優先させるだろうから。後はこの子の意思を聞くだけなんだよな この子は、『月の大森林』に残って欲しい気はするが。ラティスの妹と姪だから 一緒に暮らしていた方が安心ではあるのだから 俺は、「そうだな。俺の答えは決まっている。ラティスとリティリスが、俺の家族になり 俺達と共にこの世界で生きていきたいと思ってくれているならば ラティスと一緒に『大迷宮』の番人として この町を守って欲しいと思っている」と言うと ラティスは俺の手を握ってきて 涙を流し始めた 俺はそんなラティスの涙を拭いてあげながら 俺は、この子達を、俺の娘や孫だと思った方が良いかもしれない 俺とラティスとリティスの間には、血の繋がりがあるわけではないから 俺が、父親だという自覚はあっても。ラティスとリティスを自分の娘や孫だと思えばきっと楽になれるような気がすると思ったからだ ただ。ラティスが泣いている事に戸惑うリティスが ラティスを見て心配そうにしている ラティスはそんなリティスに向かって話しかける

「大丈夫だよ。リティリス お姉ちゃんの私は、ラティスお母様に会えたし。こうして、ラティスとも一緒に居られるだけで。もう何もいらないと思えるほど幸せなの だからね。リティリス。お父様とお母さん。それと他のお姉ちゃんとお兄ちゃん達が みんな私達に、優しすぎて甘すぎるから しっかりしなくちゃね」と言うと リティスはラティスと手を繋いだまま。リティスの方に視線を向けながら リティスが言う

「うん ラティス姉さん。お祖母ちゃん 私が、ラティス姉さんの分も含めて いっぱい甘えて良いから。ラティス姉さんを一人ぼっちになんかさせないから 私にもラティス姉さんを守らせて」と言うと リティスの言葉を聞いた、ラティスが嬉しさと悲しみの入り混じった感情が 一気に押し寄せたせいか、ラティスの身体は小刻みに震えていた

「おとうさーん! ママとラティスおねえちゃん どうして ないてるの?」とリリスの娘のリトスが、リティスに抱かれたまま。泣きそうな声で聞いてくる

「ラティスもリティリスも。寂しかったみたいでな。だから今だけはそっとしておいてやってくれるとありがたい」

とリトスに声をかけると。リトリスの肩に止まっていた。リトスの父である精霊神『ルティアナ』と精霊神王で『火之迦羅』と呼ばれる神獣であり 俺と妻のラティーフェとの間に出来たリトリーの娘のリノスが ラティスに抱きつくと ラティスが驚いて目を大きく開いた

「ラティスも リティリス も、ひとりじゃない。リノスがいっしょにいる さみしいときは リノスをつかうといい ラティスがさみしくないように」とリノスが言うと リティリスが「うん。リネスおばちゃんのところの赤ちゃんと仲良くなったんだね 良かったね。リノスは良い子に育ったんだね。ラティスちゃん。リリスお母さんの子供達と友達になったんだね。私も嬉しい」とリティスが言うと リネスの孫であるリトスがリティスとラティスの所にやってきて リティスに抱かれながらラティスの方を見る

「ねぇ。ラティスお姉ちゃんとリティリスお姉ちゃん これからは リトスもラティスお姉ちゃんやリティリスお姉ちゃんのこと まもちするのらから。おやくめ りぴすとには できないから ふたりのおせわを みまもってあげる。おやくめだから」と言う ラティスとリティリスが。驚いた表情をしていると リニスも来て。二人の手を取り笑顔で 二人を励ますかのように声をかけた「ほら。二人はもう一人きりの子供ではないのですからね。二人にはこれから沢山の時間が流れるのですよ。これからの人生に。今まで出来なかった経験や時間を取り戻す為の長い旅が待っています。私もラティスも、これから先、長い時間を一緒に過ごせる仲間が増える事を楽しみにしていますよ」と 俺の妻達や子供達も集まり ラティス達を抱き寄せて慰めてくれたのだった 俺はリリスとラティス。そしてリニスに、この子達を連れて

『精霊の森』に帰る事を伝える。するとリニスも付いてくると言い出し 俺はリリスに聞くと 俺と一緒なら大丈夫だろうと言った そして俺はリリス達三人に。この子達は『聖女』である『月の巫女』でもあり『聖樹』でもありますので。大切に育てて下さい。この子達は自分達で『魔導具』(アーティファクト)を作る事もできる子ですが その知識は俺にも無いですから。色々と教えて欲しいと伝えると「わかりました。私達三姉妹が。私達の全てをかけて守ります。だから安心して行ってください」と言ってくれた 俺とリティスは リティスの胸から溢れ出た光の中に入ると 目の前に広がる風景が一変して『精霊の森』『大森林』『天魔の塔』が見えた 俺はすぐに転移門(ゲート)を開く。『大森林』の屋敷から『魔族領』、『大迷宮』に続く転移門の横に『精霊神域』、『精霊界』への転移門を開けたのだ 俺の隣には、俺の妻の一人であるリティスと、もう一人の妻で『魔王』の称号を持つリティスが並んで歩いている 俺の後ろには、リティスがラティスを抱いて歩き、リティスの腕の中にはリノスが眠そうに目を擦りながら、二人の横にはリティスの子であり、リノスの妹になる『大森林の王狼』でもあるリノスがいる 俺の妻の一人にして、『精霊』の力を持つ者達のトップに立つ者でもあるラティスが。俺の横に並んだ時。ラティスとリティスは手を繋ぎ俺とリティスの手をリリスは握ってくれた。リリスは、リリスの母の『火之迦羅』の神霊でもあるが、現在は、俺が契約していたので。ラティスやリティスと同じ、俺の娘という扱いになっている それから俺達が歩くと、自然と道ができるのだった この道を歩いて行くと『魔族の里』が見えてきたのだった 魔族長と宰相、四天王、各大臣などが集まって会議をする会議室のような部屋に通される 俺達が座ると同時に 魔族長が挨拶をして、話し合いが始まるのであった

(「お義父様」

『ラティス、リティリス。あなた方とリノスが来てくれれば。我々は心強い。しかしなぜ この場所まで? 」)

「私がラティスに話しました。ラティスを悲しませたこの世界の奴らは 許せないと。そして、ラティスの居場所を奪ったこの世界と 私に『魔剣』を渡し、この世界に縛り付けようとした、女神の事が私は許せなかったから。ラティスと一緒に戦ってきます」と、リティスが答えると ラティスが、リティスの顔を見つめ 微笑みながら「ありがとう。リティリスお姉ちゃん」と呟いたのだったするとラティスが、「ラティスお姉ちゃん」と呼ぶリリスの娘のリティスが、ラティスの元にやってきてラティスに抱きつき、そのままリティスに連れられたリティスも俺に寄り添う 俺はラティスの頭を抱きかかえるようにして撫でてあげ、ラティスは、涙を溜めながらも嬉しそうな顔で俺とリティスの事を見てくれた ラティスがリティリスを連れて来れた理由は、リニスの『精霊王権限』でラティスを一時的に『勇者』にする為でもあった

『魔剣士 リリアスカ=ラティス』が誕生したのである ラティスが、ラティスの妹リティスの背中を優しくポンっと叩くと、リティスはリティリスから離れていく

「私は、リティスの事は知っていましたが、この子が、リティスだとわからなかったのですよ。ラティスお姉ちゃんが。私を抱きしめてくれる時に、私の力が、この子の力に同調したんです。だから。ラティスお姉ちゃんの力になってあげられた」とリティスは言うと ラティスが嬉し泣きをしながら。リティリスにお礼を言った ラティスが、ラティスの姉妹達を紹介してくれると、皆が自己紹介を始める リリスの娘である『月の聖女』であるリティスが『ラティスの妹で、リティリス』だと言う そして、その妹のリティリリスを、リリスが紹介した。リティスの妹の『水の聖女』であるリティスが『リーリス』『リトス』を紹介すると、ラティスの姉リティリスが『リリスの姪で、『火の女神ラティシス』の娘であり、『炎の聖剣 継承者』でもあるリティリティス』である。最後にラティスがリティリスの紹介を終えると ラティスの姉妹達がラティスに駆け寄る そして。ラティスに甘えながら「おねえさまー」「おかあさまー」と言う リティスはラティスに甘えたくなるが我慢しているようで。そんな様子を、少し寂しげな目で見ていて。それを見たリトスとリティアがリティスに近づき、抱きつく。そしてリティリアが リリスの元に来て、何か言いたげな表情をしていた 俺は、リティシアにリティスを任せると、リニスと共にラティス達のいる所から出る リティスに何を言いたいのか聞くと リリスの娘でありながら、リティスを慕うリトスや、リティスの妹達を見て、自分が妹達の中に入る事を遠慮してしまったのだという

「リティスがリリスの事を大好きなのは、私にもわかるのですが、ラティスの気持ちがわかったら、リリスとラティスに迷惑をかけるのが怖くなって」

「それは、大丈夫ですよ。リティスは優しい子です。自分の姉妹に遠慮なんてさせませんよ」と、俺は言うと リティスに話しかけていた。

俺は、リリスが俺の横に来たところで。ラティスにお願いした

「リティスにはリリスが必要なんだよ。リリスもリティスが必要で。俺が居なくても二人は一緒にいて。お互いに助け合ってほしい」と ラティスは。嬉しさのあまりか涙を流しているので。俺は、ラティスを胸に抱き。俺の想いを伝えると。リティスもラティスを抱き寄せて。俺達に答えてくれた 俺は。ラティにリティス達の事を託して、俺とリティスは『魔族領』を後にして、今度は『天魔の塔』に転移して、そこから『精霊界』へと移動したのだった。俺がリティスと『精霊界』に来ると そこにはラティスがいた

『魔導具』に意識を乗っ取られ。リリスの『聖女神 マーリーン』が、ラティスに憑依していて。俺達が見ている事に気がつくと

「ラティス。久しぶりね」と言い、リティリスに抱かれているラティスに手を伸ばして頬に触れて、ラティスに挨拶をしたのだった。ラティスは、突然目の前に現れたラティスに驚いていたが。すぐに笑顔を見せ、ラティスの頭を撫でてあげると。

俺は、リリスに説明するように言って。『魔人族の長』であるラティスに事情を話すと、リリスは『ラティス』と、名を呼ぶのである。そして俺は、リティスが、この子を助けられるなら。『聖樹』と、『大迷宮』の力を使えるようにして欲しいと言ったのだった

「ラティスの体には『闇の魔力』が入り込んでいます。ラティスの中にいる『闇の存在』が『聖樹』と『大迷宮』の力を使えれば、この子の中の『闇』を取り払う事が出来ると思います」と、俺がラティスに話すと。ラティスが、「リティスの事は知っているけど。私達姉妹の中の一人が。リティリスが、その力を使ってくれてもいいんだけど」と言うと リリスが、俺とリティスの顔を見比べて、俺が『月光の塔』から、俺が渡していた『魔剣』と『魔剣』の鞘を手に取ると リリスは、その『魔剣』と『魔剣』の鞘に、手を添えてくれた。すると リリスが、その剣の使い手となり。ラティスが剣に吸い込まれていくと リリスの手にあった『魔剣』と『魔剣』の鞘が光の粒子になり消えるラティスが、「リティリスの力は私がもらいます。ありがとう」と言ってから。

リティリスは、剣を抜こうとすると。ラティスに止められて。代わりに、ラティスが、『聖樹 大迷宮』の試練場に向かい リリスがラティスを後ろから見ていて。

「リティスは、ラティスを救いたいのですね」と、呟いていた。

俺が、リリスに声をかけると。リリスは、ラティスが試練を合格した後で。『精霊王』としての資格と。『勇者』の称号を与えられるのを待っていたらしい


するとラティスが、リティスと一緒に戻ってきたのである

「私が、ラティスを救う」と、リティスが言い。ラティスと二人で、俺にお礼を言うと。

ラティスとリティスが。二人で試練に挑みに行ったのだった リリスから、今の状況を説明されると

「私も、ラティスを助けたいの。でも リティリスが。私の為に。『魔獣王 ラティス』の力も貸してくれているから」と言うと。ラティスが、リティリスと一緒に『天上の女神』が作り出した『神域の大森林』に向かうのであった 俺とリティスとラティスは、『精霊王 リティリス』が生み出した『精霊の大樹 精霊王』と、『月の精霊 月の女神ラティシス』に、『精霊界』に呼ばれた そして『勇者』の試練を受け

『勇者』と認められたのだ。

『勇者』であるラティスが。リリスに、お礼を告げると。

「私は『精霊の王』です。当然の事ですよ」と言う ラティスは、『天女神の加護』を持つ『勇者』である。

だが ラティスの妹の『火の女神ラティス』が 今はラティスに体を明け渡していた だから

『天女神の加護』が使えない状態で。『月の女神ラティシス』に。リリスは『ラティスを助けるための助力を求めたのだが

『月の聖女』であるラティスが、その役目を担う事になるとは思っていなかったようだった そして。『月の神』の力を。ラティスとラティスの妹であるリリスに継承させたのだった

『月の聖女』の力は この世界において。月を司る存在になる。

ラティスとリリスに力を与えた事で。

『大魔王 ダークネスマスター』の討伐が、困難になったとしても、リリスは。自分の娘の命を優先する事に決めたようである。そして、リティスは、俺にお礼を述べる ラティスの妹の『リリス』が、俺にお礼を言った

『月の女神 天女の女神』のリリスは。俺に感謝の言葉を伝えてきたのである ラティスは、『天の女神 天空の女神』である ラティスとリティス姉妹の姉妹喧嘩に決着がついたようだ。リトス達が、ラティスの元へ来て抱きしめる 俺がラティの側にいると。リティスも俺の側に来て、俺の手を握っていた 俺は。俺にできる事をしただけだと伝えたが ラティスとリリスが

『私達の主になって欲しい』と頼まれた ラティス達は、自分達の魂を分離させるという方法を考えたらしく。その方法をリティスに伝えたのだという。俺は了承する事にしたのだが。

その前にラティス達の『肉体』の問題を解決しないと そう思い、俺に、どうしたら良いのかを聞いてきたので

「ラティスの身体を。元に戻す事は難しいと思うんだ。今のままだと。『闇影竜』を封印した時と同じように、ラティスの精神と融合しているリリスが表に出てくる可能性が高いからな。だから ラティスの体に、リリスを受け入れられない状態にしようと思っているんだよ。俺が、その状態になれば。リリスをラティスの中に受け入れる事が出来て。リリスを、ラティスの体の中から、解放する事ができるはずだからな」と、伝えると。ラティスは。自分の身体を犠牲にするつもりなのだと感じて リリスは、ラティスとリティスが幸せならばそれでいいと考えていたようなのだった 俺とリティスは。リリスのお願いを受け入れた リリスが、ラティスの体の中で『精神統合』を行い、ラティスとの同化を始めると。俺の胸の中に居たはずのリリスが、俺の腕を掴み。『天聖 神魔の塔』に向かって飛んでいくので 俺も後を追うと。そこには、俺達が来ることを分かっていて リリスの『本体』がいたのである

『天女の女神 天女神 月の女神 精霊の女神』が

『月の神殿』の最上階に降臨していた ラティスが。俺の手を握りしめて離さなかったから 俺は、『月光の神』に。ラティスが、『月光の塔』を開放するために、俺の手伝いをしたいと願い出たのだった リリスは。リティスが、月を司っていた頃の力が戻ってきていて。月光を、リリスの手元に呼び寄せると リリスは、「ラティス もう大丈夫だよ。後は 私に全て任せて リネス様と。一緒にいてあげてね」と。優しく声をかけると。ラティスが、「ありがとう。リリス」と言って。リニスは、光の粒子となって消えていく ラティスとリリスは。『闇の魔法』の発動を止めていた そして俺に、「リティスは、リリスに頼られて嬉しかっただろう」と言うので 俺は、リリスにお礼を言う

「ありがとう。リティスは、本当に頑張ってくれて。助かったよ」

と 俺が言うと。リティスが泣き出してしまったようで リティスの背中をさすりながら

「よくがんばったな。リティス。リティスがいなかったら 俺達だけではここまで辿り着く事はできなかったかもしれない。ありがとう。俺と出会ってくれて。そして家族になろうと言ってくれて。そして、俺を信じて。俺を助けようとしてくれて。俺に力を貸してくれた。リティスのおかげなんだ。感謝してもしきれない。ありがとう」

俺がリティスを労うとリティスは、「私が 私が、ラティスに謝りたかったの。ラティスに迷惑をかけてしまったって。私が、ラティスの足手まといになりたくなかったのに。私は、自分が許せなかった。だけど 私に出来る事なんてないと思って諦めようとした時に ラティスが来てくれたの。私は、私のために泣いてくれたあなたと家族になりたいの」

と ラティスにお礼を言いたいと言い出した。俺は、「リティスの口から言ってごらん」と言うと。ラティスがリティスに近づき。リティスの頭に手を置いて「私に、妹がいるとは思っていませんでした」と微笑むと。リティスが、ポロポロ涙を流し始めて「ごめんなさい」と。言い始めた。そんな二人を見ていると、俺ももらい泣きをしそうになるが リティスが、「私が泣いちゃだめ。ありがとう。ラティス私の大切なお姉ちゃん」

そう言ったのである 俺は。二人のやりとりを見てから。俺の家族に紹介したのだった。そして、これから、みんなが、楽しく暮らすための計画を立てようと思っていると。

リティスが。ラティスに対して「私ね。リリスに体を返してもらう事になったの。リリスも、ラティスの妹として。リリスの意識が目覚めるまでは 私と一緒にいて欲しいの」と言うと。

「もちろんです」と。ラティスが答えたのだったが。

リティスとラティスは。仲良くなっていたのだ。二人は、『月の女神』と『勇者』であるのだが 俺とリティスは、リリスと一緒に、『月光の間』に行くと。そこに、新たな『神像』が顕現していて

『大魔王』と『勇者』との戦いが始まる 戦いの最中に。リティスは、ラティスを援護するべく。

攻撃を繰り返していったのである。しかし その時に

「我の力は、まだ戻っていないのだぞ」と、『闇影竜』が動き出して 攻撃を仕掛けてきたのであった

『月の女神 天女の女神 火の女神 水の女神』と『天聖』は、『神界』に降臨すると。リネスに、『闇の勇者 リリス』について聞くのである

「私とラティリスが、協力して『リリス』の封印をしたのです。ですが

『月の精霊 月の女神 火の精霊』が、その『月の女神 天女の女神』の加護を得てしまい。ラティスの『天女の女神』としての力を奪おうとしました。ですが ラティスとリリスの想いが重なりあい。その結果 リリスが、この世界に存在することになりました」と。リネスは、説明すると。

『女神』達は、『リリス』がこの世界に現れた事に驚いていたが リネスに、「私は。月をつかさどる存在でした。その月は。私達の月であり。今は。ラティスの月でもあります。ラティスの事を頼みます。私は。この世界に降り立つことはできませんが。見守っています。そして、リリスが、月の力を使えるようになったことで。リネスとリネスの力の一部を受け継ぐリゼリスと『月の民』の力は、失われる事がありません。ラティスとリリスの『愛の力』により。リリスは、『月の女神』になる資格を得てしまいました。だからリネス。貴女は、『天女の女神』になるしかないわね。そして、リネスは、今まで以上に強くなるはずですよ」と、『天の女帝』は、リネスに告げる そして、『聖剣』と『魔剣』に宿る。四体の神の魂が

『天の精霊』を、取り込んでしまった リネスに

「『天の女神 天女の女神 天空の女神 精霊の女神』である 私の力と

『精霊王』『大地の女神』『戦の女神』の力は、リリスに引き継がれるでしょう」

そう言うと リリスの体を借りて リネスに 憑依する

『神化』を発動したのだった。リネスが、『天の女神 天空の神 星を司る女神』に進化したのである。リリスも『月の女神 天女の女神 天空の女神』に進化して。

『天空の神殿』で。ラティス達の戦いが終わりを迎えるのと同時に。『大魔王 ダークネスマスター』を倒したのである 俺は、ラティに。「ありがとう。助かったよ」とお礼を伝えると。ラティスは「気にしないで下さい。ラティスとリティスが幸せに暮らしていることが何より嬉しいのですから」と、言ってくれるのだった。

『闇影竜』を封印してから二ヶ月が経とうとしていた頃 ラティスの体調が良くなることはなく。リリスに体を預けたままになっている。そしてリティスには 月光が戻り。その力を使う事ができるようになっていたのである。俺は

『大聖域』での生活を続けて行きたいと考えていたので リネスとラフィアが暮らしていて リトス達が一緒に暮らしていた家に住むことにし ラティスが住んでいる家で、ラティアが俺の妻になった事を報告しに行った。ラティスは、リティスやリネスを優しく迎え入れて、二人を抱きしめていた。リティスはラティスの事が大好きになっていた。リネスの方は、「姉ができたみたいだ」と言っていた。そして、リネスはラティスと友達になり、ラティスと二人で遊ぶことが多くなっていったのだった。リティスは

「お母さん。私は、お仕事がしたいから、一緒に暮らせないの?」と。寂しそうな表情で。俺に、お願いしてきた。俺は、ラティスに ラティスに頼んで『月の神殿』の『守護者代理』になってもらっていたので リティスの願いを聞き届けてあげて、ラティスと一緒に

『聖都 セインテリスタ(聖騎士国)』にある、ラティナの実家に遊びに行ってきたのだ

『守護者代理』は ラティスが引き受けてくれていたのである。俺は、リティスを連れて行ってあげたかったので、リティスに「リティスがお留守番してくれてるんだから、リティスに頼めばよかったのに」と言うと リティスは、俺に「私が一緒に行くよりも。ラティスとリティスだけで行った方がいいと思ったんです。私もお仕事をしてるから分かるんだけど。ラティスもリティスも 自分のやりたいことをやって良いんだよ」と言われてしまった。ラティスは、ラティスなりに 気をつかってくれたのだろう。そしてラティも、「私は大丈夫よ」と言うので。三人で出かけることにしたのだった。俺の事を慕って付いて来てくれているメイド達にも護衛をしてくれるように頼むと。俺は、ラティナの案内のもと。『セイクリド教』の本拠地でもある『大聖地』へと向かう事になったのである。

俺は、馬車に乗り込むと、ラティナが、「ねぇ?私とラティスが、出会った場所は覚えていますか?」と、訪ねてきたのだ。俺は、「忘れるわけないだろう。あの時の事は、鮮明に思い出せる」と言って、ラティスとの出会いを思い出す事にしたのだ。そして、「リティスも お祖母ちゃんとラティスの事を聞いてみたいです」と言うのである。ラティが、「私がお世話していたラティスの話はいっぱいありますが、私とラティスが初めて出会えた日の話をしてあげますね」と言い始めたのである。

俺がラティクスに「なあ、ラティ」と。呼びかけると、「何ですか? 私の愛しい旦那様」と笑顔で言うのである。俺は「今、思えばだけどさ。ラティに初めて出会って、ラティスになってもらった時から、俺は ラティに惹かれ始めていたんじゃないかと思うんだよ。そして、リティスを助けてから、リティスを『天の神殿』に連れてきてもらってから、俺の中でラティスの存在が、特別な人に変わったのかもしれないね」と、伝えると。ラティスが「私だってそうです。私が初めて見た人があなただったから 私の初恋もあなたです。でもね。私はね。ラティとしてじゃなく、リリスだったとしても。ラティスと結ばれていた気がするの。私ね。ラティスは『光の勇者』になると思っていたけど。ラティスがリリスになるなんて夢にも思っていませんでした」と、微笑むのであった。ラティもリティスも「やっぱりね」と言った顔をしているのである。

そんな話をしていると、目的地に着いたのである。

「懐かしいです。この場所が」と言うのである。ラティスは、リティスと初めてあった場所を思い出していたのだ 俺達は、ラティスの案内の元。リティスが生まれて。育ったという。孤児院へとやって来たのである。そして俺は、『闇の神殿』に祀られている。闇属性の神像を見たのだが。『光の女神像』『火の女神像』『水の女神像』が飾られていた。俺が「これは?」と聞くと、ラティが「この世界では、『闇』とは、悪しきものじゃないんです。闇とは『隠すこと』『覆い被せること』を意味する言葉があるの」と説明してくれた。「この世界だと、『闇の神』は、『神界の闇の女神』、『聖属光神』と『聖魔女神』の二柱の『神界』の神様と、『大地の女神』の『眷族神』である三体の『神』に加護を与えたと言われているわ」と、教えてくれる。『月の女神』の加護を持つラティーユに聞いた話だが。

ラティスは、俺の頬に手を当てると、そっと唇を重ねて来る。俺は驚いていたのだった。俺は、慌ててしまう。

「もう 恥ずかしがり屋さんですね。私はあなたの事を愛しています」と、言ってくれる。

ラティは、「でも ラティスはラティスです」と。言いながら。リティスを抱き上げると、「リティスは これからどうするのかな」と言っている。

ラティスは、「ラティスに預けます」と言っていた そして、俺の方を向くと、「ラティスは この世界で 貴方を幸せにしてあげる事ができないから。だからラティスの代わりに。リリスと一緒にいて。お願い」と。俺を見つめてくる。俺はラティスの気持ちを理解するために

「わかったよ。リリスはラティスの妹みたいなもんだろう。ならラティスは。リネスのお母さんでいいよ」と。言ってみたのである。すると、ラティスが涙を流し始めたのである。ラティスは 涙を拭いながら「リリス。リネスのことをよろしく頼みましたよ」と。言ってくれたのである。ラティスが泣いている姿を初めて見て俺は戸惑ってしまったのである。

俺とリティスは ラティナに連れられて。孤児院に足を踏み入れたのである。ラティナは、ラティナが院長を務めていた頃を知っている職員に話しかけると、「あら。ラティナちゃん久しぶりだね」と言って出迎えてくれたのである。そしてラティナは、「今は『守護者代理』をやってるの」と話し始めると、孤児院の職員達が集まってきて「守護者代行って。リリスさん? 本当に『天』の御使い様なの」と言ってくれる。そして、「みんな。この方達が『天の神殿』の『守護神代理』をしている『大聖域』の方々よ」と、言うと 俺の前に並んで「はじめまして。『大聖域』の皆様」と お辞儀をするのだった。俺は

「こちらこそ 初めまして。リネスと申します」と言うと。リティスも「リティスと申します」と言うのである。俺は、孤児院の中に案内されて、応接室に入ると ラティナは リティスを「ラティス」と呼び。抱きしめていたのである。そして、ラティナが、今までの事を話し始めたのだ。俺は

『聖女』であるリティナの両親を。助けるために『月』の聖都に行く事になった。そして、俺は、聖都でリティナとリトスに再会することになるのである。

ラティスが、俺の腕の中で寝ていた頃、俺は『大聖地』にある『月の神殿 守護者代理代理』を務めているラティアスが暮らす家の一室に通されたのである。

そこには『大魔王 ダークネスマスター』との戦いを終えてから ラティオスに呼ばれてやってきたマーリンがいたのであった。

俺は、改めて

「『聖都 セインテリスタ(セイクリド教)』に来て頂き感謝いたします」と挨拶をしたのである。

そして 俺と、『魔帝』マーリンは。ラティアが用意してくれたお茶を飲んだ後。俺と『大聖域 アルスター大迷宮』の管理人として任命した『聖魔使い ユート』について語り合っていたのだ。『天』の力を扱うことができるので『神』の領域の存在である事。そして、俺がラティスに『同調』して、俺自身の力を使い、大迷宮の中を見て回ったのだが。俺の『天の目』は、『大聖域』の大迷宮内だけを見るための物であり、その先にある外の世界には行くことができないという事が判明した。なので、『星空の守り手』であるマーリンの配下になった時に 俺の能力を使って外の世界の様子を見れるようにしてもらえるよう頼むと 快諾してくれたため。『大聖地』にある『月の神殿 守護者代理』として任命されたラティスに『天の神殿』に保管されているという。神代の秘宝を貸してもらう事にしたのである。『天の宝珠』と呼ばれるらしい。

俺の『目』の能力を一時的に解放できる能力を付与してもらえるのと。外での俺の姿は、黒髪で青い瞳の男に変わることになる。俺としては『勇者 ユウ』としてではなく。ラティオスやリディアスと同じように『聖魔使い ユート』と名乗る事にする。そして

『月の神殿 守護者』を『大聖域 アルスター大迷宮』の探索に専念させるための補佐として。俺の妻でもある『大精霊神 ラティス=アイラス』が就任することになり。『月の祭壇 管理人』も兼任することになったのだ。そして、マーリンにラティスに、そして『月の使徒 セレスティアム』のラティーファに。それぞれ 俺に力を貸与してほしいというお願いをして了承をもらった後に。

俺は、ラティスに俺の持つ力を貸し与えると。ラティスとマーリンは、『月光眼』の力が使えるようになったのだ。俺も『闇の神殿』の管理者である『闇の女神』の力の一部を使う事が出来るようになっていた。『闇』とは『隠すこと』『覆い被せること』を意味しているという事は知らなかったけどね。『神』は、俺達に自分の持つ力を貸す事ができる。そして、『聖属光神』と『大地の女神』は、それぞれの『神』から力を借りているようだ。つまり、『光属性』とは、光を操ることが出来るだけでなく。闇を操り隠したり覆い被せたりする事もできると言う事なのである。俺が、「闇属性と相反するような気がするのですが?」と。聞くと。『大地の女神』は、元々土属性の魔法を使っていたが。他の神々からは 攻撃に特化した火の神 破壊を得意とする水の神 防御に優れている風の神という印象を持っているという。なので『聖属性』とは、『光属性』とは相性があまりよくないと言う事で。『闇属性』とは相反しそうなのだが。実は、お互いを補うような関係性のようで。闇属性の魔力を使えば、『闇属性の付与』が出来るようになっている。例えば、闇属性の攻撃を放つこともできるのである。

『闇の女神』の力と『闇』の力は別物のようだ。

『大地の女神』も同じように、土の魔法は、攻撃に特化しており。『水の女神』は、水の魔法で、傷を癒したりする回復に長けた女神となっているのである。そして、俺がラティから、『月』の祝福を受けられるようになったのは この世界が『聖魔女神』と『月の女神』が生み出したものになるからである。

ちなみに、俺の持っている 聖剣の力は、俺が使っている時と、ラティス達が使ってる時には威力が異なる。それは俺の聖剣の力が『聖属性』と『聖魔使い』の力であるのに対して、ラティス達の方が『月の神』の『月の巫女』の力を扱えるからである。ラティス達『聖魔使い』は、『月』の神に認められた者だけがなれるため 特別なのだろう

『月』の女神が、ラティスに、俺との子を身籠らせようとしているように思えるが 気のせいではないと思う なぜなら、俺が『月の加護』を貰っているから そう思うのだ そして ラティとリティスは

『光の巫女』として覚醒するだろう この『大聖域』を守護する

『四柱の巫女』は 全員が この世界で俺の子供を産んだ者しかなれないのである。

俺は 俺の子が生まれるのを楽しみにしているのだった

「さすが

『大魔王 ダークネスマスター』を討伐しただけはある」と マーリンが呟いていた そして マーリンは

『月の結晶』の話を聞かせてくれたのだ それは『月』の神である『ルナマリア』に認められた者にしか手に入らないという貴重なものであるそうだ

「これは『月』の聖女

『月の姫』であるリティスが所持していたものだ」と 俺に渡してくれたのである。『月』は 全ての物の始まりを司る場所と言われている。その『月』で、俺が出会った少女は リネスという名前なのだ 俺は、その時の事を思い出そうとする そして、俺は、夢の中にいた。

そこには、一人の少女がいる 黒い髪に白い肌をしている可愛らしい顔の少女だ。年の頃は14~5才だろうか?綺麗というよりは可愛いという感じの少女だ。しかし俺は彼女を知っている。リティスにとても似ているからだ。俺はその女の子の名前を呼んでいるのだが。聞こえていないのか。彼女は微笑んでいるだけだった その瞬間 目が覚めた そして俺の腕の中には、ラティナがいた どうやら また『同調』をしていたようである ラティナと リネスの事を考えていたからかもしれない ラティナは、俺の頬に手を当てると 俺の顔をジッと見つめていたのであった 俺とラティナは、リリスから借りていた部屋に戻ってきていた。そして 俺とラティナはベッドの上で向き合っていたのである。

「ねぇ。ユートさん。私、ユートさんの事 好きよ」と 言うので 俺は、「ありがとう。俺も好きだよ」と言うと。ラティナは、「違うわ。私は、一人の女性として ユートさんのことを愛してるの 貴方も、リディアお義母様やリティスの気持ちに気づいているのでしょう?」と言われて 俺は何も答える事が出来なかった。

俺は、「ラティナ。君は、まだ14歳なのに どうしてそこまでわかるんだい? 君には不思議な力でもあるのかい? 確かに俺は、二人の好意には 気づいている だけど それには答えられないんだよ。君達は『大聖域』の住人であり いずれ元の世界に戻る事になるんだ。俺だって二人とは離れたくないと思っているが。俺では あの人達の傍にいる事は出来ない」と言うと ラティナは俺にキスをした。

そして

「ごめんなさい 今のユートさんの態度を見て 少し試させて貰ったの」と言う ラティの言葉に どういう意味なのか聞こうとすると 俺とラティナは再び『同調』したのであった。

ラティスの意識を通して 今目の前にあるラティスの顔を見ようとしたら。そこにあったのはラティスでは無くて ラティスそっくりだが。髪の色は黒髪ではなく銀髪だった。瞳の色も同様で紫色では無いかった。そして、瞳の形が縦長になっていて瞳に三日月の模様がある女性がそこに立っていたのである。その女性を見た瞬間 俺は、なぜか

『月の女神 セレスティアム』の『セレスティアル』だとすぐに分かったのだ。

俺の感覚的に言えば セレスティアルは、ラティスの体を使っているような状態になっていた 俺の『天の目』には『月』の力を使うと映っていた そして ラティスの姿を見ると。ラティスに『絆』を感じることが出来たので。おそらくはラティスがラティスの中に入っていると言う事は間違いないと思った 俺は ラティに向かって話しかけてみた

「貴女は、『大聖域』の管理人の一人

『セレスティンム』ですね?」と言うと。

すると女性は

「私は、この世界の理の中で生きる この世界に住む者達を守る役目を持った存在なのですよ。私は、『大聖域 セイインテリスタ(セインテリスタ)』を管理しています この世界において『聖魔』と言われる特別な力を持つ人間である。ユート。あなたのことはよく存じております そして 私の正体を察して ラティスちゃんの精神の中に入ってきたのね。でも残念です。私の心の声をラティスに聞かれてしまうなんて 私にとっては恥ずかしすぎる行為だったのだから あなたは本当に『神』に近い能力を得ているようね。でもね いくら力が強くても『神』には敵わないのです 特にこの世界を支配する存在である『月の女神 月の女神』は『神王神 オーディン』すら手出しが出来ないほど強力な存在なのよ そして『聖魔女神 ダークネスマスター』を封印し。この世界に平和をもたらそうとしていた『大地の女神』も。『月の女神』と『大地の女神』が、協力すれば。なんとかなるかもしれないと思っていましたが。『聖魔王』が現れてしまった以上 私達の力でどうにか出来る相手ではないのは分かっています でも、私は、諦めるつもりはないのです。私が ラティスを

『聖魔使い』を

『月の女神』と『大地の女神』の後継者にして見せるの。そのためならどんな事だってやってみせる。たとえそれが禁忌と呼ばれる方法を使ったとしても

『神』を超える存在を誕生させる事に成功したとしたのならば。その力は計り知れないものとなるはず だからユートは、『神の領域』に入ってこない方がいいの。『神』を敵に回す事になるの。

私は、貴方とは敵対したくないの。私は『神族』の力を封じられているのよ そして『大地の女神』の力を借りたとはいえ。この身体の持ち主である『リネス』という子は 自分の肉体を改造し。神の域の力を得ることに成功したの つまりは、私よりも強大な『大地の神 グランマ』の力を扱うことができるのよ。そんな子がいる場所に 普通の人間が行けば一瞬で命を落とすか。精神が壊れるしかないの だからユートも、この子の前に出てくるときは注意してね」と言って。ラティスからラティス自身の意識に切り替わったのだった。

『大聖域 聖魔王』の俺に対して。『大地の神 グランマ』の力が使えそうな ラティスという少女。その少女の力に興味が無いわけでは無かった。しかし俺が、『月の女神』や『月の神』に勝てるとは思えない。それに、俺は、『月の女神』にラティナを預ける約束をしてしまったのだ。

そのラティナを危険にさらすわけにはいかない ラティナの身にもしもの事があれば 俺は自分を許せないだろう。

そう思うと俺は ラティスが ラティの体を乗っ取ったことに怒るべきだと思うのだが。不思議とその感情が出てこないのである。それは、俺がラティスに好意を持っていたせいかもしれないが しかし俺は ラティの気持ちにも答えられないというのに。こんな状況になってしまった。しかし俺は 俺なりに、この世界を良くする努力はしようと思う。ラティ達『大聖域』の人々を守るために そして俺と、ラティが幸せになるために

『大聖域』の住民のみんなは大切な人達なのだから 俺は、まず最初に

『ラティー』がラティナから奪ったラティナの肉体を取り戻すことにしたのである。そして『聖魔王』となった俺は

『大聖域』の管理者に挨拶にいくのだった。

俺の『同調』した意識は、セレスティのいる『月の聖塔』に繋がっていた

『月の聖塔』は

『月』を象徴する神殿なのだが。俺がラティスの中に居たことで。『同調』する事が出来たのだ 俺が、セレスティと話をしている最中 ラティスの中にいたはずの『セレスティンム』は姿を消していて。俺はセレスティに、「『セレスティンム』って何者なんですか?」というと セレスは

「『大聖域』には。管理人が4人いるんですが。『大聖域』を管理するには。その4人で分担するのが最適なのです。一人は、『大女神 アステライン』様の御身を守るため

『大魔王』と戦い続けていなければならないの 残りの3人の管理者のうち2人は、『月の賢者 セレスティウム』が兼任していて。もう1人が、今、ここにはいない『大魔導士 マナティスト』が兼任してくれているんですよ。

そして『大地の精霊 ノーム』『大海原 ポセイドン』が、私のお世話係兼護衛をしてくれるのです」と 説明してくれたのである

「俺は、どうしていいのか分からなかったので。セレスと話をすることにしたんだ」と 俺の独り言を聞いたのか ラティスの体がピクッと反応したような気がしたので 俺は、再びラティスの中に居る ラティスと話を始めた ラティスは、「さっきまで ユートさんと話していた女性。私と同じ姿をした女性だけど。あの女性は『月の女神 セレスティ』で間違いなかったのよね?」と聞いてきたので。俺が、「そうだよ。俺は、あの時。君の中に入っていた『セレスティ』と話しているところだったんだよ」と言うと。

ラティスは、「私。ユートさんが、『月の女神 セレスティ』と一緒に行動していることが気になっているのよ あの時の私は 確かに、ユートさんのことを好きになったの ユートさんの顔が忘れられなくて。夢の中でも貴方のことが思い浮かぶくらい。私は貴方のことが好きになってしまっていて。でも、今の私は、この世界に『勇者召喚』された14歳の少女なの そして この世界に来た時に、貴方は

『聖女 ラティナ』と、言う存在でもあって 私にとっては

『恋敵』の存在でもあるの」と言うのだった。

そのあと俺は、なぜセレスがラティスの体に意識を移したのか その理由を聞く事にしたのだ 俺の言葉を聞きながらセレスは 俺に質問を返してきた。俺は、「俺は、どうしていいのかわからなくなったんだ。俺は君達に好意を持っている。でも俺は、君達には、元の世界に戻って欲しいとも思っていた だけど 君達がこのまま俺の近くに居れば。俺の心が揺れ動くことは目に見えていた。だから、俺はラティスの中に入ろうとしたんだけど。でも、俺は、『ラティ』の中から出る事は出来なくなっていた。そして、俺が出ようとしたとき 俺の中に入ったままの状態で、ラティスの体から

『セレスティ』が抜け出したんだ その時は、俺は。ラティスから出られなかったので、俺の中のセレスティと話をしていた そこで俺は、ある事を頼んでみた。それは 俺の体の中に入り込んできて欲しいと頼むと セレスティは 俺の中に入り込んできた すると ラティスの中に入ったはずのセレスティンムが。突然姿を消したのだ。

『セレスティンム』と、セレスが同一人物なのか それとも違う人物なのか。その事を確かめるため 俺は、『セレスティ』に話しかける事にした。

『君は一体誰なんだ? セレスティ本人じゃないのかい?』と問いかけると。

「私こそが、本当のセレスティなのよ 私はね。私の魂に『精霊』の魂を植え付けた存在 つまりは。私の肉体には、『大精霊 セインティン』が宿っているというわけなの」と言ってきたのだ そして俺と会話をしながら。セレスティがラティスの中で『聖魔王』と対話をしてるのを見て。ラティスは自分の中にいるもう一人の人格に違和感を感じていたようだった。

俺との会話が終わった後に、私達は一度大迷宮を降りることにした。私が『大地の神 グランマ』の力を使って、封印されている大迷宮を開放しようと思っていると告げると。『月の女神 セレスティ』の意識は、『大地の大精霊』のノームに切り替わる

『勇者ユートー。我が娘を助けてくれて。ありがとう』と感謝を告げられた。私は 大迷宮に入る前に、『セレスティンム』の気配が、突如として消えるのを感じたのである。そして私は、ラティの中に『セレスティンム』の力を封じ込める事にしたのである ただラティの肉体を傷つけることになってしまうのである だから 私の魔力を流し込むことにしたのだが、その魔力は私の魔力ではないのだから、拒絶反応を起こすはずなのだが。なぜかラティーには拒否反応が現れないのである もしかしたら 大聖域の『大魔導士 マナティスト』ならこの問題を解決してくれるのではないかと期待することにするわ」と言い残し。ラティーから、また意識を失った状態でラティスに意識が変わるのだった。

それからしばらくして。ラティスが目を覚ますと。そこには、『大地の女神 グランマ』『大海原 ポセイドン』の姿があった。その2人からも礼を言われたので。俺からも改めて御礼を言いたいと申し出ると。『月の女神 セレスティ』に会わせてもらえることになったのだ。『月の聖塔』に入ると。『セレスティ』は セレスティに、「ラティの体を。私の体に戻すことはできないかしら?」と、セレスティは聞いてきたのだ。俺は その言葉を聞いていたが セレスティはラティスの体を元に戻すことは出来るのか。その答えは。分からないと答えるしかなかった。俺は セレスティに対して、これからの事について、相談を持ちかけたのであった。俺としては この世界の人族の『大魔導士』マナティストに協力を頼み。ラティの肉体を元に戻す事が出来ないか協力を要請する事を薦めたのだ。そして『セレスティー』が「その事なのだけど 私は 今、この世界の人達の前に姿を晒すことが出来ない状態にあるのよ。だから 貴方に。私の代わりに

『月の賢者 セレスティンム』として 私の力の一部を引き継いで欲しいのです。私では、その力は使いこなせないかもしれないから」と言うのだった。

俺はその提案を受けることにすると、『セレスティ』が、ラティスの体を借りることで、ラティは、『セレスティ』という別人に変わることになるのだが。ラティスの体の中には セレスティの魂が入っている状態であり。そのせいか、俺に憑依した時のような、俺とセレスティという、2つの人格が存在しているのではなく。あくまでも『セレスティ』の人格は ラティスの中にあるようなのである。『聖魔王』は『大女神 アステライン』が使うというスキルを使う事が出来るようになったようだ。それは、『聖女』が『大魔王』になった場合。使えるようになるものらしい。『大魔王』になった俺は。ラティナと話をしているうちに、俺の中に、不思議な感覚が生まれたのだ。それは、ラティナの中に俺以外の別の人格が存在していて、その人物は、『セレスティンム』と言う名前であることに気がついたのである。そして『セレスティンム』とラティスが同一人物であるという事に気づいたのは。

「私の名前は『セレスティンム』です」と言ったので その言葉で理解できたのだ。セレスティンは、私達に、自分に代わって『月の女神 セレスティ』としてこの世界の為に動いてくれることを求めてきたのである。私は、『大地の女神 グランマ』の加護を受けた『大魔王 セレスティ』となったのだ。そして 私達の話し合いの結果を、『大地の神 グランマ』に伝えることになった。『大地の神殿』の管理者は『大地の女神 セレスティ』なのである その事は この世界を管理する4人の管理者のうちの一人でもあって。大女神アステラインを守る『大地の神 グランマ』にとっては、重要な役目でもある そして『セレスティンム』の口から。ラティナの中に入り込んでいる人物。その人物こそ、『セレスティンム』である事を知らされるのである。『セレスティ』から。自分が、『月の賢者 セレスティ』でもあると聞かされた『大地の女神 セレスティ』は、ラティの中に入り込んだセレスティと話をして。私達が セレスティにお願いしたい事と。『セレスティ』が私達に伝えたいことと。私達にして欲しいことを確認していくと まず『セレスティ』が私に伝えてくれたのは。

私が『大女神 アステライン(大魔王)』の眷属になったことだった。

そして私は、『セレスティ』が『大魔道士』マナティに、セレスティンムが『月の女神 セレスティ』であることを話した。そして私は。自分の中で眠っているセレスティンムを呼び出してもらう事にしたのである。私はセレスティンムを呼び出すことに成功した。私は

『セレスティンム』に これから行う儀式の説明をしてもらった。そしてセレスティンムは。『セレスティンム』とラティナの体を入れ替える事を提案してきたのである。『大地の女神 セレスティ』が『大魔導師 マナティスト』の協力を求めるように、ラティナの中にいるセレスティンムに頼む事で。『セレスティ』は『セレスティ』として ラティナの中から出ていく事に成功したのである。『セレスティ』の体が消えてなくなると。そこにはラティナの肉体だけが残る事になったのだ。セレスティはラティスに『大聖魔法』をかけて ラティスの体を作り替えることにしたのである。そしてラティとセレスティンは『同調』をする。ラティスはラティに。ラティスとラティスの肉体の中に入っていた『セレスティンム』の精神は。お互いが入れ替わる事になる。ラティスの肉体の中に『セレスティンム』の精神が入り込み

『大魔王 セレスティ』が誕生する そんな流れをセレスティンムは説明してくれたのだ 俺は

『月の賢者 セレスティンム』の事を『大聖騎士 セレンディ』の肉体に封印していたのだけど そのセレンディが 俺の前に現れたのだ そして セレスティーナとラティスの魂に異変が起きていると教えてくれると。俺はセレスティーナとラティと『同調』を行い。その異変を取り除いてやると。

セレスの肉体とラティの肉体が入れ替わっていたのだが。セリスティーナの魂はラティスの中に存在していた。ラティスの中のセレスティンムが 自分の体を取り戻そうとして 俺と『大魔王 セレスティ』が『大聖剣』で切りつけたのが原因だというのだ。そしてセレスは ラティと俺と『大魔王 セレスティ』に セレスの体から出て行くように指示を出したので。俺達はそれに従い ラティから外に出るのだった。

セレスと俺達は。セレスティンムを『大魔王』にして この世界の安定を図ることを話し合うことにしていたのだ 私達は、ラティに体を戻してもらうための儀式を行ってもらい。『大地の女神 グランマ』の協力を得て、『大地の大勇者 マナティ』に協力を仰ぎ、私達の世界に来てもらう事にしたの 私はラティに体を返す為に。『セレスティンム』の肉体とラティの肉体を『大魔剣』で傷つけて、中に入っているセレスティンムの魂にダメージを与えることでラティの肉体を元に戻すことを計画したのだ。『セレスティンム』を『大魔王』として降臨させ。そのセレスティンムの体を利用して。私自身の体に憑依させてもらおうというのが私の作戦なのだその事を伝えたら マナティが。

「『大地の賢者 マナティ』として。その願いを受け入れましょう」と言ってくれましたの。だから私は、セレスティンをラティスとセレスティンの2人分の魂で。ラティスの体に入ることにしたのです

「『月の賢者 セレスティ』が『大魔王』になりますのね。そして私は この世界を守るために、セレスティさんに協力を申し上げることにするわ。それで どういった感じでラティスの体に入ればよろしいのでしょうか?」とセレスティが私達に問いかけてきましたの 私としては セレスティンが 私の体の主導権を握っている時に、私の意識がある状態が理想だと伝えると、セレスティが納得してくださったようで、私の意識も残してくれることになりましたの。セレスが『大魔王』になったら、すぐに『月の聖塔』に戻るといいまして。そしてマナティも。『大魔導士』の肉体を、セレスティに差し出した後、セレスティンと一緒に、ラティナ達の様子を見守ることになったようですの。私とマナティは、セレスティとラティスとラティの中に居るセレスティンを『月の聖塔』に連れて行ったあと。『大迷宮』を抜けると、マナティと別れたのである。マナティは、セレスティンを連れて、『月の聖塔』に向かったのであった。私はマナティとセレスティンに『月の聖塔』まで、護衛をしてもらっていた。そしてセレスティンと『大魔王 セレスティ』に、私の力の一部を譲渡すると、私の中の、セレストの力の一部が

『大魔王 セレスティ』に取り込まれたのである。私の中のセレスティンムの力で。この世界の人達を守り続ける事を伝える事に成功したのである。

『大地の女神 グランマ』の加護を得た私は、『大魔道士 セレンディリア』の肉体に封じていた『大地の聖騎士 マナティ』を解放したのだ。『大地の騎士神像(聖騎士)』には 私の分身であり、私と同じ能力を持っているのだ。その能力は。大地に関わる全てのものを操作することが出来るというものである 私が解放されたことにより、私が作り出したものは操作出来るし。私が生み出したものから得た情報を得ることも出来るようになる。なので 私が作り出したものの中に。この世界の情報を得てから。私はセレスティンがラティスの中に戻ったのを確認してからラティスに肉体を貸して欲しいことを告げるのである。

セレスティンが『セレスティ』と入れ替わろうとしていますのよ!でも私は、今はまだ『セレスティン』の体でいた方がいいと思うんですの 私は

『大地の女神 グランマ』と『大聖魔道士 マナティ』の協力によって。ラティとラティスの体が入れ替わっている現象について、私の中で、セレスティンムに確認する事に成功しましたの。そこで『セレスティンム』が、セレスティの肉体の中に入り込んでいる事を

『セレスティンム』から聞くことが出来たので。『大地の女神 グランマ』がセレスティンから、セレスティンの肉体を奪うことを許可してもらえたので。『大地の女神 セレスティ』はセレスティンに体を譲ることになったのである ラティが『大魔王 セレスティ』として、降臨することになり。セレスティンがセレスティの肉体の中に居座っていますね 私はラティの体に憑依する為に。ラティスの中から出る必要があったからね セレスティにラティの体を渡したのだけれど 私達がラティの中に戻ると。ラティの体がセレスティンになっていたのだ これは困りますわ。セレスティが『大魔王』になってくれたことは喜ばしいのですが。セレスティンが私の体に入り込んできてしまい。私は、セレスの肉体に宿ることができなくなり。仕方なく セレスティアが、ラティの中に残る事にしましたの。

私達は『聖女神 ラティナラスティア』様のお言葉を聞く為。『白衣の女』が儀式を行う場所に来ていましたの 私はラティスと『セレスティン』の精神を分離させ 肉体から追い出すために『大魔王 セレスティ』になる必要があるのである

『大魔王 セレスティ』の力をラティに流し込む前に。『大地の女神 グランマ』がラティスに力を与えてくれたのだ ラティスは『大地の女神 グランマ』が与えてくれえた『大地の力』を使い。大魔剣に魔力を流し込んだのだ。

そしてセレスティに体を返すようにと伝えた 私達はラティの肉体を借りた状態で セリスと『セレスティンム』と対面をした セレスの体の中にいる『セレスティンム』は。セレスティナに『大魔王 セレスティ』に成り代わってもらいたいことを、お願いをする 私はセレスティンが。私達の事を邪魔をしようとしているのかと思ったのだけれども。

どうやら違うようだった そして セレスの肉体に。『大地の女神 グランマ』に力を与えられたセレスティンの精神が入り込み。ラティスの体はセレスティンに乗っ取られてしまったのだ 私達がいる場所は 私達が『月の神殿』で、セレスを『大地の女神 グランマ』と会わせた時に使用した場所だったの 私はセレスティに『大魔王 セレスティ』になることを諦めてもらい。セリスの肉体とセレスティンの魂を引き離すことにしたの 私とセレスティは、私が作った空間に移動して、セリスの肉体とセレスティンの魂を分離させることにしますの ラティスが『大魔王 セレスティ』として、この世界の人達を救ってくれる事に私は喜びを感じていた セレスティが私の体の中に入り込もうとしている事が分かっていたので。私は自分の体に憑依したセレスティンムを 私の体の中から追い出してやったのだ セレスティンは私から逃げようとしていたのだ だから私はセレスティンがセレスティンムから、私の体に戻る方法を教えたのよ 私は『大魔導士 セレンディリア』の体をセティスの体から奪い返し そのセティスの体を ラティスとラティの姉妹に譲ったの 私は ラティを私と同じように。私のように『大地の精霊王 ガイア』を信仰できるようにしてあげることに決めていた そして私達は『聖騎士』を鍛え上げながら、この世界を平和に導くことに専念することにするのであった 私達は『大魔王 セレスティ』の誕生の為の準備に取り掛かっていたの。私と『大地の女神グランマ』の2人が協力をして『月の女神』をこの世界に降臨させる事にする為に。『月の女神』を呼び寄せる為に必要なものを準備する必要があったのです そして私は『大魔王 セレスティ』を誕生させるために、セレスティンに。セレスティンムに 私が作り出したアイテム『大迷宮』を攻略させようと思っているの。

『大地の神器』を揃えさせるのと同時に。

『大魔王 セレスティ』が

『大迷宮』を攻略することで。『大魔王 セレスティ』が『大迷宮』の中に作った。私が作ったダンジョンを攻略させることで。私の中にあるセレスティンが。私と同じような『大地の女神』になれる素質があるのかを。私は見極めることにしたの セレスティンがセレスティンムが 私の意思で動いているのか。

私の体から追い出されないように セレスティンの身体に張り付いている状態なのか 私は確認することにして セレスティンに、自分が私の体の主導権を握っているのかを、私に伝えるように指示を出しますの

『大地の騎士神像(聖騎士)』が

『大地の騎士神像(大魔導士)』を『大魔王 セレスティ』にしてしまえばいいんじゃないか? 私とセレスティンとセレスティの話し合いを聞いていたラティスとラティがそんなことを言ってきた 確かに。

私の力で、この世界にいる人達を。

守れるようにするのもいいと思うけど。私の力でできる限界が。私にはあるのよね それこそ この世界の人達を守るだけなら。

私一人でもなんとかなるんだけど。私には この世界に存在している『大聖域』に。

私が『大迷宮』を作っていくだけの力がないから 私は『月の神殿』から

『大迷宮 月の聖塔』を作ることができるだけの力が。私にはもうないの 私の体から、セレスティンを追い出すことはできたけれど。私に力を貸してくれているセレスティに 私は『大魔道士』と『大賢者』と『月の聖魔道士』と『大地の聖騎士 ラティナ』と。私の子供達を任せているから この『大魔王 セレスティ』が誕生することによって。

セレスティは、この世界の全ての人々を守るために。この世界の全てを守り続けてくれることだろう。だが。

『聖女神 ラティナラスティア』と。この世界で、一番最初の『聖女』。そして『大聖騎士 ラティシアリア』は。セレスティとセレスティンの二人から。この世界の人々を守り続けてくれると信じている 私の力では。全ての人間を守り続けることは無理だと判断した私は。セレスティンをこの世界に送り込むことに決めたのだ。そして私の子供達であるラティシアと。ラティスにセレスティのサポートをしてもらえるような環境を用意してあげた 私が生み出した『大魔王 セレスティ』が この世界を救う為に。この世界の為に戦う姿を見ることが出来れば私はそれで十分なのだ 私はラティとラティに。セレスティの事をお願いしたいことを伝える。

私の言葉を聞いた二人は、私に、ラティの体とセレスティンの体を貸してほしいと言ってきたのである。

セレスティンが 私から肉体を奪うことに成功したのだけれど。私は『セレスティンム』から。

ラティの体を奪うことに成功し ラティスの体の中に入り込むことにも成功したのだ でもね。

ラティはラティの体に戻りたがってはいないのよ。

私とラティは、二人で協力して セレスティが私から肉体を奪ったように。私達も同じ事をしてみる事に決めたの 私は セレスティの肉体を奪い取ることにしたのだ セレスティはラティに肉体を奪われまいと抵抗する

「あなたに 私の体を渡したりしませんわ」と言いながら 私の体に入り込んでこようとしたのよ。

私の体が『大魔王 セレスティ』の体になれば 私達の目的は果たせるかもしれない。そう思ったのよ ラティと私は『大地の女神 グランマ』の力を使い セレスティに、私の肉体と。ラティの肉体を分けてもらうことにして『大魔王 セレスティ』を。私と同じ存在にすること。そしてラティの肉体に宿り ラティを私と同様に。大地の女神の加護を。大地の女神の力を宿す事が出来る様にしてあげることにしたのだ 私はセレスティに。『大地の力』を流し込みながら。私の体の中に。私の魂の一部を入れることが出来たの これで私は。私の意志で肉体を動かせるようになるわけなのよ。セレスティンム ラティスが、私に『大魔剣 セレンディラス』を渡す 私は『大魔王 セレスティ』として。ラティスとラティから与えられた力を。この世界の為に使って見せるわ この『大迷宮』を私達だけで作り出しましょう ラティとラティは『聖杖 カリバー』の力を解放したのだった 私とラティスは『大迷宮』の奥地に向かい歩いて行く しばらく歩くと魔物が現れるが。私達の前に立ちはだかったのが、私の肉体とラティの肉体を取り合っているセレスティンムと。そのセレスティンムによって体を乗っ取られた私だったのだ セレスティンムとラティが戦い始め。お互いの力をぶつけ合う セレスティンムの攻撃と。ラティの『大地の力』の力により お互いに力を失ってしまうのだった。私は自分の体に憑依したセレスティンを、追い出す為に。私の中にある大地の魔力で 大地の結界を張る事にしたのだ 私が作ったダンジョン『月の大迷宮』

私はセレスティを私達のいるこの場所に誘い出したの セレスティは私を挑発しながら攻撃をしてきて。セレスティはセレスティンムが作り出した。私そっくりの顔で 自分の姿をした幻影を私にぶつけてくるのだった。私はそのセレスティンの幻惑の攻撃を跳ね返してやるのだった 私達はセレスティンムと、ラティスとラティは。お互いの肉体を私と同じように。セレスティンとセレスティンムの二人の力に対抗できる物にしようと考えているの。その為に私達は『月の祭壇』がある場所に移動しますの そこで『月の女神 ルナ』に。『大魔聖 セレナ』に。私の子供達に。ラティスとラティが呼びかけて。『大聖者』に

『大聖王』になってもらうことにしますの 私は『大魔聖 セレナ』になりますの そして私は

『大聖女 ラティラスティア』となりますの 私はラティの体に宿った『大地の女神 グランマ』の力で、セレスティンを追い出しセレスティンとセレスティンムの二人を、大地の力で抑えつける事にした 私とラティスとラティの目の前には 私が呼び出したセレスティンムとセレスティンムを封じ込める事に成功していた そして私達は『大地の神器』を全て集め終わると。私は『月の神器』と『大迷宮イレギュラーズオブザダンジョン攻略者の勇者召喚の儀式の聖女召喚の儀に必要な物全てを持ってこの世界に戻ってきたのだ 私は『月の神器』が揃ったことをラティに伝えたのだが

『大地の聖騎士 セレンディリア』は 私がこの世界に。私達が元々住んでいたこの世界に来る前に作った『大迷宮 月の聖塔』『大迷宮 星月の神殿』の2つのダンジョンと『月の女神 月光の祭壇』『月の女神 ルナの塔』の4つを 私の作ったダンジョン『大魔王 大迷宮』で管理する事にした この世界に存在する全ての人々に。

私の生み出したダンジョンを使って貰うことで 私の子供達を守ってあげることにする

『大魔導士』の『大聖杖 マナリア』

この世界にいる私の子供であり、私の力を受け継がせた 私の力の一部である、セレスティンを。

私と同じような大地の女神になる素質のある子供達を守る為だけに使わせる事にしましたの 私はラティに、これからの私の行動を指示することにした 私の体の中で、私とラティは。私の体の主導権を巡って争っているのだから

『大迷宮』の中に。私の力で作った。私の生み出した大迷宮の。

全てのモンスターと宝箱の中に入っていて。その中に隠れるようにして存在していた『白衣の人』と『黒い服の女性』。私とラティナが。ラティの体に乗り移ってからも ラティナは、『白衣の人』から『月の石』と『太陽の石』を受け取る事が出来ていたらしいから。ラティナに。その二つを手渡すことにしていたのよ ただ。この二つの石の力を使うことができるようにするために。ラティナが、この世界の人間にこの石を授けることには、かなりの危険があることだけは伝えなければならないと思う この世界に散らばってしまった『月の力』を集める為に 私達は。

私とセレスティンは セレスティンの体から出て行って、私とセレスティとで、私の肉体と私の中の力を使うことにしたのだ

『大魔剣 セイレンディリアス』を握り締めて。私も。セレスティンムを私の中から追い出そうとする。だが、セレスティンムは 私の中から抜け出そうとする 私はセレスティンムを追い出さなくてはいけないと。

私の中にある大地の力がそう言っていたのだ。

『聖剣 セイリンディアリウス』

私は『大魔聖 セレスティ』と

『大聖女 ラティラスティア』から

『大魔王 セレスティンム』の身体に。大地の女神の力を送り込んでいた そして私とラティスは セレスティンムに私とラティスの肉体を返してもらって 私は私自身の体を取り戻すことに成功するのだった。そして 私とセレスティンムが大地の力を使ったことにより。

この世界の各地に存在する全ての人々の体内に眠る。『大地の女神 グランマ』の力は活性化して行き。『大魔王 セレスティンム』の肉体から追い出されて私の体内に戻された『大地の力』によって セレスティンムの力を弱める事に成功をする。するとセレスティンムの肉体に宿る大地の女神の力の一部がセレスティンムに取り込まれていき。私から取り戻した肉体にセレスティンムが入り込み セレスティンムは私の肉体を奪うことに失敗した

『大魔王 セレスティンム』は

『大魔剣 セレンディラス』を振るい。『大魔聖 セレスティ』と『大聖女 ラティラスティア』と対峙する

『聖剣 カリバーン(ユート)』と

『大槍 カリバーン(ユート)』の二刀流を使いこなすユートが 大魔王セレスティンムの肉体を奪った、セレスティンムの肉体と戦い始める ユートは、自分の体の内に宿る大精霊達と 自分の体に宿る、自分と同じ存在となった『大精霊 ウンディーネ』と、大剣モードの大槍の武器の力を使い 自分の肉体と大魔王の肉体の力を一体化させて 自分の肉体を自分のものにした 大魔王の力を吸収しながら。その大迷宮を攻略していった


のだった 大魔王の肉体を 自分のものとして取り込もうとしていた、セレスティンムの意識を 自分の意思で封じながら、自分の体と力にしていくのであった

「セレスティンムが私の体を完全に乗っ取る前に 私は 私の体を取り戻してみせるわ セレスティンムが。私の体を乗っ取ってしまわないようにする為に。

セレスティンムに乗っ取られてしまわないようにするためには セレスティンムが私の体を乗っ取れない状況を作り出さないとならないから。私の中にある『大地の女神 グランマ』の力は セレスティンムから私の肉体を守るために 私の肉体を守護してくれるのよ でも 私にセレスティンムから体を乗っ取ろうとする力に対抗する力を 与えてくれなかった。

『大地の女神 グランマ』は 私がセレスティンムとの戦いで負けてしまうと判断をしたんだと思う

『大迷宮 月の迷宮』と

『月の大迷宮』を作った時のように 私の力の一部を使って『大地の神器』を 私の体の中に埋め込んだ」

私とラティスは 私がこの世界に。

『大魔聖』になったときに手に入れた この世界のあらゆる物を形作るために必要な。大地と天空と大気の力の全てを持っているという『大迷宮 星月の神殿』で、この世界を創造した。『大賢者』の『大女神 マーリナ』に会いに行ったのだった。『大迷宮 月の祭壇』と『大迷宮 星の祭壇』

私は『大地の神器』を全て集めたことで。この世界に、『大女神 マーナ』が、再び降臨することを許されたの 私達の前には

『大迷宮 月の聖塔』『大迷宮 星月の神殿』で、 私が作ったダンジョンと『大魔導士 月の石』『太陽の石』を手に入れることができるようになっていた『月の女神 ルナの塔』があった そこで私は ラティスが私の力を借りるために、私の力の一部をラティスに分け与えたのよ そして私は『大地の女神』として『大聖域 月光の祭壇』で。『大女神 マーリナ』が 私に話しかけてくるのだけど。それは この世界の未来と、そして。この世界に住む全ての人々を救うためには、私の力のほんの一部だけしかない。

この世界の大地と空と大気の力の全てを持って生まれた。

私の妹であり。この世界の『大地の女神』である。ラティスに力を与え。大地の女神になる事を、この世界の大地と空気の力を司っている。

『大魔導士 太陽の女神』セレスティンと。この世界を創りだした。『大地の女神 グランマ』の二人に協力して貰うことが必要だと 私はラティスに伝えますの 私達は 私がこの世界に来てから。

初めて出会った、あの場所で、 大精霊 ラティスが。『大地の女神 ラティアス』に、私が。私の大迷宮に。私の大迷宮の中で、私の子供達に力を貸してくれた大地と天空の力と大地を司る神と、大地の女神になる事ができるようにしてくれた『大魔女王 セレスティア』の4人に。協力を要請します。私の子供の中で、一番。大地の属性の力が強い、『大地の女神 グランパ』が、私の子供達を見守っているように、この世界で。子供達の力を試しているように。私の子供達を見守り続けている、『大地の神器』を通して、大女神の力を使うことができるようにして下さい。お願いいたします。

そして、セレスティンムと、私達との戦いが始まった セレスティンムは。『大地の女神 グランマ』の力で、セレスティンムの肉体と精神に影響を与えようとする大地と風の力に、抵抗しようとしていた しかし 大地と風と火と水の力を持つ私に勝てる訳がない。

セレスティンムの肉体から 私の肉体を取り出そうとしていたセレスティンムに 私は自分の力のほとんどを使って対抗することにした セレスティンムが『大地の力』を使っても 私にダメージを与えられるほど強力な大地の力を生み出すことはできないはず。セレスティンムが『大地の女神』の肉体を乗っ取れる可能性はかなり低い。私の中にいるラティがそう言ってくれた ラティの言っていることは正しいと思う。大地の力を使えるようになった私にラティの体に入り込んだ。セレスティンムの力は及ぶことがない ラティとセレスティンムは。

セレスティンムは。セレスティンムが作り出した『大迷宮』で。セレスティンム自身が、自分自身の肉体と戦うことになるとは思ってはいなかっただろう。セレスティンムが『大魔王』の力を得ることができても、セレスティンムには『大迷宮』を作り出す力など無いから。『大地の力』を扱う術を持っていないセレスティンムは。セレスティンム自身の体の中にある。大迷宮に。セレスティンムの体が迷い込むのを止めることなどできるはずもないから。

セレスティンムは

『聖剣 セイリンディアリウス』と

『大魔聖 カリバーン(ユート)』と 大地の属性を帯びた『大槍 カリバーン(ユート)』の3本の『聖槍』を握り締め。セレスティンムと戦おうとしたが 大聖洞の中に入る前に。

『聖都 アルステリア』の大精霊様達に。大魔王 セレスティンムが『大地の力』を使うと。大迷宮の大地に亀裂が入って大迷宮が壊れる危険があると言ってもらったので 私は大魔王 セレスティンムを自分の体の中から追い出すことに集中することにした そして 私とセレスティンムは 自分の体の中に戻り、大迷宮の中に入り込んで行くのだった。大魔王が大地の属性の力を使ったら。

大地にどんな影響が出るか分からないのだから 大地の女神の力が使えない状態で。セレスティンムに、大地の女神の力を使えるようにする方法を教える為に セレスティンムと私は、自分の体に戻ったのだ 私と大魔王の戦いは、私達が大魔王の精神体を。

大地の女神の私自身の体に入れる事に成功するまで。大魔王セレスティンムの魂に。肉体を与えることができなかったのだが。

『大迷宮 星月の神殿』の試練の間 私は大魔王セレスティンムと大魔女王のラティスの二人が 大地と風の力を扱えるようになることに協力するために二人の中に私自身が入り込み 私の体の中の力を セレスティンムの体に入れようとしても。私の体に、大地と空の属性の魔力を流し込もうとするセレスティンムの力に抵抗することがなかなかできなく。苦戦することになったけど。

でも

『聖槍 サンダリア(大迷宮)』で、大地と風と火の魔法が使えるようになっているセレスティンムの体は セレスティンムが大地と風と火の魔法の力を使いこなし。大地の女神の私が、大地と風に宿る。

大地の属性の力は大地を操り 土を動かし。岩を動かす。

大地の力を使えば、土が隆起し 山を造り。海を作り 水を湧き出させ。雨を降らせることができるので。大地の女神の力は 大自然を支配することができるので 私が『大地の力』を扱いやすい。

大地の力に親和性のある。セレスティンムが『大地の力』を使うことで 大地の力と相性がいいはずの『天空の力』と天空と風の力を扱うことが出来る『星月の力』を使うことができるようになったラティスと。私達の戦いで。

大迷宮が。崩れ落ちない様に。セレスティンムとラティス。大地の女神である。私の力を借りる事ができなければ。

私の娘達の作った。大迷宮の大地と、大迷宮の大地と繋がっている『星の大迷宮』が、崩壊する危険性もあった。大地と風の力だけで大迷宮を維持させる事ができたのなら、大地の女神の力を使わなくても、大魔王を倒すことができるかもしれない。でも大地と風の力を。私が使う事ができるので。私は『大迷宮 星月の神殿』の試練の間で。大魔女王ラティスに大地と星の力を扱えるようにする為の訓練を施すことに決めていたのよ。

ラティスには大地の精霊である

『聖剣 セイリンディアリウス』に宿った『地の聖女』が 私の娘である。大地の女神の力の使い方を教えてくれた。そして。ラティスは

『聖杖 セレインアリウス』と『聖槍 セイランディアス』を使って 大地の力を扱えるようになって、大地の力を持つ大迷宮に足を踏み入れることができる資格を得ることができた 私は、娘達のお手伝いをしながら 私達姉妹が作った大迷宮 大迷宮の中で。セレスティンムが、自分の意思では外に出れないように。

大地の力で作られた大地に干渉できないように。

私が持っている。大迷宮の中で自由に行き来できる空間に、大地の女神としての権限を利用して。

大地の女神の私が作り出した大地の領域で。大魔王の意識や行動を。

封じることに成功したので 大迷宮に。セレスティンムの意識が。大迷宮の外に出ることはないはずだが。

念のために。大魔王 セレスティンムの魂を完全に封じ込めて、二度と復活できなくなる様に。

『大地の聖女』が作り出した。大迷宮に、私の力で 封印を施したのだ。これで。セレスティンムが。大迷宮に出入りする事は出来ない。セレスティンムが。セレスティンムの肉体を手に入れることができない。

私は『大地の聖女』と。『大女神 マーナ』の二人から 私と子供達のいる世界に。私の子供の中でも大地の属性が強く出た子供達の守護者となる事を頼んでいたからなのだけど

『大精霊 グランマ(マーママナ)』の力を使う事で。子供達の中で特に力の強い子供達を守る為に私の姿を借りて。大迷宮を作ったらしい 私がセレスティと一緒にこの世界に来る前に。『グランマ(マママナ)』の力を使って。

子供達がこの世界に来る時の道を開く時に、その道に迷わないように、子供達を導く為に作ったみたいだわね。

『大地の女神』が作り出した大迷宮を 悪用されないように、守って欲しいと言っていたのよね?だから私も、大地の女神の力を貸したのに!! なんで私の大迷宮の中に入ろうなんて思っちゃうかなぁー!ほんと迷惑なんだけれど しかもさあ 大地の力と天空の力と炎と氷と闇の力を扱えなきゃ入れない。この大迷宮に。私以外の人間を、入れたりしたから、こんな面倒なことになってしまったんじゃなかったっけぇ~。

私の力を使おうとしていたんだもんねぇ。

大地の女神様は、他の神の力に抵抗しようとする力が強い。でも。セレスティンの肉体の中にいた大魔王セレスティンムには、抵抗することができないのに、抵抗していた。この世界で大地の女神として存在している私に、勝てるわけが無い。私はセレスティンムの精神体から自分の肉体に戻る。私は自分の体に戻ると、すぐにセレスティンムの身体から追い出されて地面に倒れている大魔王の体に飛び込んだ。そして大魔王の体を自分の力で、自分の物にすることに成功するのだった。大魔王セレスティンムは大地の属性を帯びた『大魔槍 カリバーン』を手に持ち。『大地の聖杖 サンダリアス』を持って、大地の力を行使しようとし、『星月の杖 サンダリカス』を持っているラピスに。攻撃を仕掛けるのだが。私は、ラティとラピスの前に立ち。『聖弓 セイランティア(ラフィスから受け継いだ聖矢 アローを握り締める。大地の力は私と大地の親和性があるはず。大地の力の使い手であるラティスと大地の力の相性が悪いはずは無いと、思っていた。だけど大魔王セレスティンムと大魔女王は お互いに大地の力と風の力を。行使することができたのだ。ラティスとラティは、お互いに協力し合って大地と風の力を扱えるようになっていたの。

大魔王 セレスティンムの精神体の中には。大魔王 セレスティンムが今まで利用してきた、魔物達の精神体がいたのだ。そして大魔王セレスティンムの精神体は、大地の力を行使することで。大地の力の影響が弱い、私の体の中を探り出し。大地の力の影響力を弱める事に成功していたの。

そして大魔王セレスティンムの精神体は。大魔王の体を。私に奪わせることに成功していたの。私は大地の属性の魔力を流し込む事に集中を切らして、隙を見せてしまったせいで。大魔王セレスティンムは私と自分の体の主導権を奪い返し。私は自分の体の中を移動した大魔王セレスティンムを追い出し、自分の体に戻ってくる事に成功したのだった。

自分の体を乗っとられていた私とラティスとセレスティンムと大魔女王ラティスとセレスティンムが、大地の力を扱う為の修行をしていたのだが。その時。私と大魔王 セレスティンムとの戦いを見守り。私の力になろうとしてくれていたが。自分の体にセレスティンムの精神体が乗り移っていたことに気づいていなかった大魔女王 ラティスは、自分の体を大魔王 セレスティンムに支配されてしまい。大魔王セレスティンムと融合させられたラティスは、大地の属性が強すぎて大魔女王に覚醒できなくなってしまったのだ 私の娘達と、ラフィと私とラフィーナは、大魔王 セレスティンムの体を封じ。封印を施したのだ だが 私の力を。私の娘達。大地の女神の娘達や、私の娘達と同じ血筋で有る、大地の女神の力を持つ。ラティアスとラフィーナとセレスティに大地の女神が作り出した大迷宮 大迷宮の中に、大地の女神の力を扱えるようになり。大地の女神として認められるように。大地の神殿を作ってもらい、大魔女王 ラティスと大魔王セレスティンムが。

自分達の作った、大地の神殿を。私達が大地の女神の力を借りることのできる『聖なる水場 サンクチュアリ(聖地)』に変える為に。大魔女王がラティに授けた大聖杖 セレインディアリウスで

『星の杖 セレインディアリウス』を

『大女神の加護を受けし物』

に変えてもらい。『星杖』にしてもらう為に。私とラフィとセレスティンムとラティスとラティーで、 大地の神殿に向かった。私はラティスを、セレスティンムと大魔道士ラフィと私で。セレスティンムの意識を封じ込める事には成功したのよ 大魔女王の試練の間にいた、セレスティンムを取り込んだ大魔王 セレスティンムが大地の力を操る力を手に入れたが為に、大地の女神である私の娘達に試練を与える必要が有ったが。セレスティンムが大魔王 セレスティンムになった事により、私と娘達の力は大魔王セレスティンムと融合させられてしまい、大地の女神の力を使うことができなくなってしまい。私は大迷宮に娘達を集め、試練の間を作らせ。大地の力の耐性のある『大地の女神』が試練の間の管理者になる為の、『星の聖剣 セレニタトゥス』を持つ者を呼び出す為に必要な儀式を行い。大地の神殿を作り。娘達の中で、最も大地の力を持つ者を、大迷宮の神殿に入れる事によって。私は娘達の力を使って『星月の試練』に挑める資格を得させて。大迷宮に、大迷宮を作った大地の女神である私しか入ることのできない『聖剣』の祭壇を作り上げたのだ。そして私が娘のラティスとラフィと一緒に、星杖 セレインドリアリウスを持って

『星杖』を作ることができる『星の聖女』を探しに旅に出たのだった 大地の女神は『大地の聖女』を 見つけ出すことができれば 私の娘である大地の女神の娘が、大女神の力を引き継ぐ事が出来ると言われているのよ。

私はラフィと私で。大地の神殿に。

『星月の試練』に挑み。

『星月の乙女』としての資格を得て

『大地の女神 マーナ(大魔道士)

セレスティ』として大地の女神の力と、セレスティに受け継がれた。『星杖 セレインディアリス』を手に入れることに成功したのよ。セレスティンムを大地の力で抑え込んでいて『星杖』を手に入れる事ができなかったが。大迷宮に私が入る事はできるようになっていた。『大迷宮 大地の巫女 マーナーディア 大迷宮 大地の聖域 アルスター セインテリスタ 大迷宮守護者として』大地の女神 マーナは。『大地の大聖杖 カリスマァ』となり『大地の聖女 ユーナ』は『大聖女 ユーナ』となることができたのよ。大魔王 セレスティンムを、大地の力で抑え込み『大地の聖女』として認めさせ。大地の女神 マーナの『大地の聖女 ユーナ』は『大地の聖女 ユーナ』として認められたの。

私は。大魔王セレスティンムは、セレスティンムの精神体を、大地の属性の影響がある。私の中にある大魔王 セレスティンムの魂から追い出して 自分の体に戻ってもらう事には成功させたのだった。

そして大魔王は、大魔王 セレスティンムから。私を追い出し自分の肉体に戻り私の肉体に戻ってくる事に成功する。

大地の女神の力を行使する為の、大地の力が込められた大地の神殿を作り出して『星の杖 セレインドリアス』の管理者にする。

大迷宮を作り出す事で、大魔王の力を削ぎ落とし。私の力を使う為の、大地の神の加護を得た。

大地の魔力を操れるようになるために、『星の聖剣 カリバーン』を手にする。

ラフィは大地の女神の力を行使する事で大地の神殿を造り上げる事に成功し

『星の精霊 セレスティンマ(ラティ)』『星の大聖女 セレスティ(ラフィーナ)

大迷宮の中に入る資格を得たのであった ラフィとセレスティンマは 大地の女神 マーナスの作った大迷宮の中に入り 大地の属性を帯びた。大女神 セレスティンミアが作り出した大迷宮に 大魔王 セレスティンムを封じる事に成功したのだったが 大地の女神は大魔王を封じることに成功はしたのだが その大魔王の力を抑え込むことで、大魔王 セレスティンムの力は弱まり、私とセレスティンムの力の繋がりを断ち切る事ができずにいたの 私は大魔王 セレスティンムとの、力のつながりが切れない状態でも、セレスティンムの精神体を、私の肉体から追い出して。自分の体に戻し自分の身体の支配権を取り戻すことには成功したの 大地の属性の力の使い手である大魔女王 ラティスの作る大聖女。大魔道士の使う魔法の媒体となる大魔法石に大地の力を込めた 大地の石は。大地属性の強い大魔女王ラフィが作り出していた。

だがラフィが作った大魔女王 ラフィが大魔女王 ラフィが作り上げていた大聖杖。大地の女神 マーナの持つ大聖剣。星の杖 セレスティンリアウスを 星の力を宿し 大地の女神 マーナと大地の女神の娘。大魔女王ラティが作った大迷宮 大地の巫女が 大魔王を封じた。そして、ラティアが大迷宮の中に入り、ラティアは

『大聖女 ユーナ』になる為に 大迷宮に挑んだのだ。そして、ラティアと大魔王は大地の神殿で合流を果たしたのだ

『大迷宮 大地の試練』を。大迷宮を作った大地の女神 大魔導士の『大魔女王』の『大地の女神 セレスティンミアの力を受け継ぐもの』が その中を歩き。『大地の女神の神殿』まで。無事に辿り着くことが出来た時

『大地の聖女』の力を持つ。大魔女王ラフィの 妹。大聖女 ラフィが 大地の試練に挑むことになるの そして ラフィが大地の神殿の試練の間に入り。

ラフィが大地の神殿に入った後に セレスティンムの意識体を大地の属性の力の影響を受けないように。セレスティンムの意識を大地の属性の影響が出にくくするために、セレスティンムを閉じ込めている封印を解く必要があった 大魔王である大魔女王は、ラフィが自分の娘達と同じ血筋である大地の女達と大地の力を扱えるようにする為に 大地の女神の力を借りて『星杖 セレンディオス』を大地の力の耐性を持った。『星杖 セレニタトス』へと変えた。

だが大地の女神の試練を乗り越え。『大聖女 ユーナルナ』になる為に。大迷宮にラティアが向かうと。大地の女神であるラフィが大地の女神 マーナの力を使えるようになり 大地の女神 マーナと大地の女神の娘。大地の聖女 セレスティムが。大魔王セレスティンムと、大地の女神であるラフィに協力して、セレスティンマと大地の女神の加護を受けるため セレスティマにセレスティンアの加護を与え大地の女神の力を与えたのだった 大地の女神は。大地の神の力を使うことができる大魔女王に大地の力を貸し与える事ができるようになったのだ ラフィとラティは 大地の力を扱う事ができるようになったのだ 大魔王と大地の女神の試練の間ラフィとラティスが大迷宮の中に入る資格を得て。

大地の試練の間の前に。大魔王 セレスティンムが大地の女神の力の耐性がある大地の女神の娘達が 大地の女神の力を借りる事ができる大迷宮を作り出す。

大地の力を操る為に大地の女神の力の加護を得る為に大地の精霊であるセレスティンムの力を受けられるようになる。

大地の女神の加護を受けた 大地の女神 マーナは、大地の女神の力で、自分の大迷宮を作る 大地の女神の力を使い。『星杖 セレインティアス』を作る。『星杖 セレインティアス』を作り上げる。『大地の大聖杖 カリスマ』を。『大地の聖杖 カリスト』『星の聖杖 カリスタリア』『星月の杖 カーリス』『星月の槍 カリスタン』(この4つには『星の杖 セレインティアス』を作る為に必要な物が含まれているのよ

『聖剣 ユート』の魂は、私が大地の女神の力で、聖剣から魂を解放してあげた。

そして、私の娘のセレスティンは大地の神の力を使う事が可能となりました そしてラフィーナとセレスティンが。大迷宮の中に入り 大魔王 セレスティンムの封印を解こうとしたが 封印は固くて、封印は解けなかった。大地の女神であるセレスティンは 大魔王セレスティンムを、大地の魔力を使って封じ込める事に成功。

ラフィが、自分の力で大地の神殿を作りあげて。大地の力の影響を最小限に抑え込む事に成功。セレスティンムの魔力を大地の神殿で完全に押さえ込んだ。大魔王の力が弱まった事でセレスティンムは自分の肉体に戻る事ができたの だが、大魔王の力は衰えていて、自分の力を完全には抑えきれず。ラフィーナは、大地の女神の力で、セレスティンを封じていたセレスティンの魔力を大地の神の力で抑えられなくなりセレスティンの精神体が大地から離れてしまって 大地にセレスティが囚われてしまう事になる 大地の女神 マーナは 自分の娘 セレスティマを 助けようと。『星の聖剣 カリス』と『星の聖盾 カリスタ』を ラフィに託し セレスティマと『星の精霊 セレスティンア』を助ける事を依頼する。

大魔女王ラティが。大迷宮の中で大魔王と合流して。大魔王 セレスティンムの 力を大地の力で弱体化させて セレスティンを大地から解放させることに成功する。

そして、大地の女神はセレスティンマと大地の聖女のラティアを大地の力で。『星の杖 カリスト』に閉じ込めることに成功し、セレスティンを大地の女神の大地の力で『大地の女神 セレスティンミア』を大地の女神の力で封じ込める。

大地の女神 マーナと大地の女神の力を使う事ができる大魔道士は、大地の力を使う事ができる『大魔女王』として大地の女神の力を引き継ぐ事ができるようになった。

大魔道士と大地の属性の力の影響を大地の力の影響で受けない大地の女神は、自分の大地の女神の力を扱える『大聖女』となることができた 大魔女王の二人の『大魔女王』は『星の杖 カリス』『星の杖 カストリア』を手に入れて『大地の聖女 セレスティマ』『星の精霊 セレスティンリア』『星の聖剣 カリバーン』『大魔剣 カリバーン』『聖剣 カリバーン!!(ユート)』を 手に入れたのであった。

ユートはラティとセレスティンマとセレスティンアとユートとユートの息子と。大地の力を操る事に長けたラティとセレスティンが『大地の女神 セレスティンミア』と大地の力を操ることができるようになった。大地の試練を。大魔女王二人に攻略する事が出来た。

大魔女王は 大地の女神の力を扱う事が可能になったのであった 大地の女神の神殿の『星杖 セレニスティア』を大地の女神の力を使い。セレスティンに授けた。そして大地の女神 セレスティンは大地の女神の力を使い。セレスティンが封じられていたセレスティンとセレスティンの娘達を解放する事に成功。

そして、セレスティンとセレスティンの双子の姉のセレーシアも大地の女神の力を使う事が出来るようになるために、セレスティナとセレスティアも、大地の力を扱う事ができるようになった。大地の女神 マーナーの大地の女神の力を受け継いでいる。大地の女神の力を受け継いだ。大魔道士ラフィの二人は大地の力を使う事ができるようになっていくのだった ユートは。ラティを、セレティンとセリスィと、セレスティーナと、ユーフェミアの三姉妹を大地の試練に送りこんだのだ そしてラティーシャも、自分の妹である。大地の女の力を扱える三人の少女と一緒に。大地の女の力を扱えるようになった

『星の杖』を手に入れることに成功したのだ『星の杖 カリス』を手に入れた。『星の杖』を持つ。大地の女になった。ユーナも大地の女になり

『大地の女』となった。そして大地の女である三姉妹は大地の力を自由に扱う事ができるようになった。そして『星の杖 カリス』は大地の女神の力を扱う事ができなくても『大地の女神の力を持つ』者が持つことで大地の女神の力を行使することが可能になる 大地の神の試練を『大迷宮 天空の試練』を作った。大魔女王ラフィは。大地の力の扱いが未熟な。ラフィの娘のラティスに『星の聖弓 セイリュウ』を預けて ラフィが、セイと。セイリュウと。そして、大地の女神の力で。大地の聖女 ラティアが『大地の女神 セレスティア』と『大地の聖女 セレスティマ』と『星の聖女 カリスティス』と大地の力を使う事ができるようになる為に。ラティスに、大迷宮

『空の試練 天の迷宮』を作らせた。大地の力を扱う事ができる。大地の女と、『大魔女王様』、『大魔女王妃様』、『大勇者』、『大聖女』だけが入ることができる。大迷宮である。

そして、セレスティンとセリスティアは。大地の女神の力で。セリスティーナを大地の女神の力で封印していた大地から救い出し。セレスティーヌとセリスティアに『大魔剣カリバーン』を託したのだ。

大地の力の制御ができない、ラフィとセレスト。そしてラピスとセフィスは、ラティアとセリスィの四人で『星の杖 カリス』の使い手となり。

『大地の聖杖 カリタス』『星の聖杖 カリオス』『星の聖剣 カリバーン』『聖剣 カリオスター!!』の四つを手にいれた。大地の女神 マーナは セリスティアに。セレスティーナとセレスに。星の杖 カリスを渡すと。『大聖女』に覚醒したのだ。『大聖女』となり大地の力の力を完璧に操れるようになったのだ。そして、セレスが大地の巫女である。ラティに星の杖を預ける事になった。

大地の女神 マーナは。大地の女神の加護を受ける事ができなかった。セレスティマを大地の女神の力を使って大地の試練を作り出したのだが、大地の女神 マーナの大地の女神の力は弱っていて、大地の女神 マーナの大地の力を使う事ができる、ラティ、セフィス、ラフィーネは、ラフィは、大地の女神の力を完全に使えない。

大地の力を使う事ができる。大地の女神の力を受け継ぐ大魔道士のセラスティアは、大地の女神の力は使えるようになるが、大地の力を操る事ができない。ラフィーナは、大聖女のラフィーナは大地の女神の力を操ることができない。セレスティナは、大地の女神の力を操る事はできたが。ラフィーナと同じように大地の力を制御する事ができず。大地の女神の力を完全に使えるわけじゃなく、ラフィーナやセレスの様に、完全に力を引き出すこともできない。セレスティンマとセレスティアが大地の試練に入り『大地の聖剣 カリス』を手に入れた時に。セレスティンは大地の試練の攻略に成功

『大地の女神 セレスティンミア』が『大地の女神の力』を使う事が可能な。『大女神』となり。大地の女神の力は『大女神 セレスティマ』が使う事が出来るようになり。『大魔剣 カリバーン』が大地の剣の力を使い。

『大魔女王妃』に覚醒する ラフィーは大地の杖 カリタスで、大迷宮 天空の試練を作り出し。『大地の聖杖 カリウス』をラティが『大地の女神の力を扱う事のできる者』が持つ事で。大地の力の力を自在に扱うことができる。『大魔女王』が大地の力を操る事ができるようになった。

大魔女王は大地の女神の力を使う事ができなくても。大地の女神の力を使うことができる大地の力を扱えない者が大地の力を使う事ができるようになる事ができるようになった。

大地の女神の力を扱う事ができる『大魔導師』『大聖女』『大賢者』『大魔道士』『大魔女』『大地の聖女』に覚醒すると。大地の力を、完全に扱えることができるようになったのであった。大地の女神 マーナが生み出した。大迷宮は この大地の力を扱う事ができる者を。『大魔女王』と呼ぶことになったのだ。そして大魔女王達は。大魔女王は 大地の力で作り出す事ができる。

天空の大魔城。『天空の大魔宮殿』と呼ばれる。大迷宮を作り上げていった。

『天空の星杖 セレスティア』『大魔道王 大魔女王 セレステリア』と、『大地の聖女』

ラティアと『大聖魔女王』となった。ラティ。大魔道王 ラフィ。大魔女王のラフィ。セリスティアと『大聖魔女王』となった。ラフィーと『大魔剣 カリスティス』は大地の女が所持する事ができるようにして『大地の女』のラティスが『大魔女王の証』を持つ。セレスティンが『大地の女神 マーナス』の力が扱えるようになり。大魔剣 カリバーンを持つ。

ラフィと、ラフィー。セレスティアとセフィスは『大魔王様』の力を扱えるようになったのであった。大地の力は大地の女神から力を授かる事により扱えるようになっている。大魔女王達は。大地の力の属性と。大魔女王の称号の恩恵によって、大地の力を扱う事が出来るようになっていた。大魔女王達の大地の力の影響による効果はない。

大地の試練を攻略する事ができる者は。大魔王の力の力を使うことができるようになった。大地の力の影響を受けないのだ。大魔女王に大地の力の影響による変化がないからだ ラフィーが。大魔女王様の証として大地の剣を手に入れた セレスティンマとセレスティアも大地の聖剣カリスを手にした 大魔女王の一人『大魔女王 ラティアナ』と 大地の女『大地の聖剣 カリスティア』を手に入れた『大魔女王 大地の女ラティティア』に 大地の女に目覚めた。大地の女神『大地の母 セレスティアミア』『大聖女』

大魔剣 カリスティスに認められた。セリスティが。大地の力を使いこなしていく

『天空の星杖 セリスティア』『天空の聖弓 カリスピア』を作り出したのだった 大地の女神の神殿の神官のユーナも。大地の力を扱う事が出来る。ユーナは、大聖女と大魔女王に大地の力を扱う事が出来る。大地の女神の力を受け継ぐ大魔道士ラフィは、ラティーファに大地の女神の力を使う事が出来るようになる為に大迷宮を作り上げていき。

大魔女王様ラティスと大地の女神の力を扱う事が出来るラティーフェの二人で、セティスとセフィスが大迷宮を作れるようになったのである。

セティーマと、セフィスと。ラティーフェは大迷宮を作ることができるようになったのだ。

『星の杖 カリスティア』を手にいれたセレスティスは。『星の杖 カリス』の力を使えるようになり。『星の杖 カリス』と『星の杖 カリスティア』と大地の女神の杖『星の女神 カリス』を手に入れた。『星の杖 カリスティア』を手に入れたセレスティスは。大地の女神 セレスティンミアが扱う事ができなかった。『星の杖 カリスティア』の使い手になっのだ。

『天空の女神の加護 セレスティア』『星の杖 カリスティア』『星の杖 カリスティア』を手にいれたセレスティは大地の力の扱い方がうまくなる。

『星の杖 カリスティア』と『星の杖 カリスティア』は大地の女である。セレスティンに大地の力を扱う事が可能になるようにしたのであった。大地の力を扱う事ができるようになった。大地の力の扱い方を覚えたのだ。大地の力の制御ができるようになってきたのだ。大地の力を完全に制御できるようになるまでは大地の女神の力を完全には扱えない そしてセレスティンマに大地の力を完全に制御出来るようになると大地の女神の力を完璧に扱う事ができるようになる。大地の力の完全制御が可能になったら。大地の女神が大地の女神の力を完全な形で使うことができるようになった。

そして『大勇者 カリスティア』が。

『星の杖 カリスティア』

大地の女神の力を扱う事が出来るようになった『大地の聖杖 カリタス』と。

大地の女神の力を持つ事ができた『星の杖 カリスティア』。大地の女神 カリスティアと。

大聖女になった『星の杖 カリスティア』は、『星の杖 カリスティア』を手にいれて、大地の女神の力の完全な制御に成功したのだ。『大魔剣 カリスティクス』は『大聖女 カリスティナ』に。大地の聖剣カリスは。大地の女神の力を使う事ができる者しか持つ事が出来ないので、ラティが手に入れて大地の聖剣カリスは。大地の女神の力を使う事ができない者が。

手に入れることはできない。大魔剣 カリスティカは大地の女神の力を完璧に扱えるようになった。大地の力を使う事のできる者のみが。『星の杖 カリスティア』を持つことが出来るのだ。

大魔女王ラティは大地の力を完全に操れるようになったのである。

大魔女王のラティは大地の試練を作る事が出来る。大迷宮を作り上げる事ができるようになった。大地の試練を作れ、大迷宮を作れるようになったのだ。

『大魔女王 大地の女 ラティス』と。『大地の聖女 大地の女ラティシア』は、大地の女神の力を扱う事ができるようになったので。大地の女神の力を使う事の出来るようになった。

大地の力を完全に扱う事のできるようになった。

大地の力を完全に使う事ができるようになり。

大魔剣 カリティスは、『大魔導師 大魔道王 ラフィティアス』が持つことで、大魔女王 大魔女王ラティは。『大聖魔女王妃 大魔女王 セレスティア』になる事ができるようになったのであった。

大地の力を完全に扱えるようになった。大魔女王ラティ。

大魔女王妃 セレスティアに大地の女神の力を使う事の出来た大魔女王妃 ラティと大聖魔女王妃 セレスティア。

大地の女神の力を完全に扱えるようになり。大地の女神の力を扱う事が出来るようになった。大魔女王ラティーマと大聖魔女王妃 ラティーマ。大魔剣カリスティアを手に入れた。大魔剣カリスは『大魔道士 大魔女王 セレスティア』に。大地の聖剣カリスは。『大地の女神 大聖女 ラフィーティア』に『大地の聖剣カリスティア』は大地の女『大聖女 大魔剣 カリスティナ』は。大地の女『大聖魔女王妃 ラフィーティア』が手に入れた。

大聖女のラフィは。『大地の女神の力を扱えるようになる為の大迷宮』を作り上げた。大迷宮は、大魔女王の証を手に入れる試練でもあるが。大地の女神 マーナスが。『大魔女王の証を持つ』者に。大地の女神の力を与える為に作ったものでもあったので、セレスティアは『大地の女神 マーナスの力を使うことができる者にしか。大迷宮に入る資格はなかったのである。

そして『大魔剣 カリバーン』を手にいれた。『天空の女神の使徒 大魔道士』となった。

セリスティアとセレスティア。『天空の大魔城 大魔王城 天空の神殿 天空の大迷宮』の最上階に辿り着き。大魔道王 セリスティアと大魔剣 カリスティクスを手にしたセレスティア。大魔剣 カリスティクスを手にした。大魔道王 セリスティアと。大魔道王 セレスティアとセレスティアが、この世界に来てから得た称号や、大魔女王の証の入手によって。大地の女神 カリスティナは『天空の女神の使徒 セレスティアとセレスティア』の称号を手に入れて、セレスティアは『大魔女王セレスティア セレスティアティナ』の称号を得る。

大地の女神の力が扱えるようになった。セティスとセフィスは大地の女神の力が使えるようになった。セレスティアも大地の女神の力の使い方を覚えていくのであった。セティスとセフィスは。大地の女神の力が使えるようになっていくと、

『大地の女神の力を扱う事が出来る者』『大地の力を操る事ができる者』『大地の力の属性を扱う事が出来る者達』『大魔女王の資格を持つ大地の魔女達』『大魔道王の資格を持つ大魔女王ラフィー』『大魔女王妃ラフィーティア』『大魔道王妃ラティーマ』の七人が大地の女神の力を扱う事が出来るようになり、大地の力を扱う事ができる者『大地の力の属性を使える事』ができるようになった。

大地の力の属性を扱う事ができるようになった。

大地の力を使いこなせる。大地の力で、大地の試練をクリアー出来るようになっていたのだ。

大地の力は。大地の女しか使えないのだ。大地の力が扱える者だけが、大地の女として認められるのである。大聖女となった『大聖女 大地の女 ラティシア』と大魔女王になった。大地の女になった『大地の女ラティティア』は、大魔女王として認められることになった。大地の女が。大地の女神の力を完全に扱う事が出来るようになって、初めて大地の女として認められるのである。

大地の力の制御が完璧に出来てからでないと。大地の女神の力を完璧に扱えているわけではないのだ。

大魔剣士 カリスティナは大地の女神の力の使いこなして、完全に使いこなすようになった。『大魔導師 大地の女 セフィリアーヌ』、『大魔導士

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異世界セカンドライフ&勇者人生 ~スローライフが送りたいので『古代竜(エンシェントドラゴン)』は自重して貰えませんか?~ あずま悠紀 @berute00

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