第一章 始まり


ービィビィビィとけたたましく鳴るブザーの音に、僕は、ハッとなる。


通信音だ。


僕は、通信機のスイッチを押す。


ーナオ!今、どこだ?ー


上官の声が聞こえ、僕は、慌てて応える。


「す、すみません!今、帰還中です。」


ー帰還中?時間がかかり過ぎだ。急げよ。ー


「り、了解!!」


通信機のスイッチを切り、僕は、ロボットNーⅡ(えぬーツゥー)を走らせる。


「ヤバい!ぼんやりしていたみたいだ。」


時々、夢なのか現実なのか分からないものを見る。


それは、昨日の出来事だったような。


今の僕には、もう関係のないこと。


さぁ、基地が見えてきた。


上官に、また叱られるかな?


しんどいな。


そんなことを考えながら、僕は、基地の中へと入って行く。

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ある日突然 僕らは兵器になった こた神さま @kotakami

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