応援コメント

第14話 民族間の対立と共存」への応援コメント

  • そもそも『民族』って、なんなんだ?という難問がありますよね。
    比較的単一と思われがちな日本においても『在日人』なんて呼ばれてしまう方々が存在するわけですが、単に『渡来時期が異なるだけ』といえばそれまでなんですよね。かつての壬申の乱は、数多の渡来人(多くは百済系)を受け入れ味方につけたことが大海人王子勝因のひとつに数えられるとも云いますし。つまり、日本に限らず『いつ頃・どの地域から・どのルートを渡ってきたのか』というのが『民族』を形成する基礎的因子だったりするんですね。そこに風俗習慣・宗教が乗っかり、歴史と神話が作られていく。雑にいっちゃうと、それだけのことでしか無い。
    ある程度の集団に分類してそこに帰属したいと欲するのは、人間の生物的性癖みたいなものだから仕方がないのですが、分断排除ではなく棲分相互補完の方向に進めないものか。学びたいです。貧しいときこそ、奪い合うのではなく分け合う。じゃないと皆滅んじゃう。人類史も勉強し直さねばと思いました!

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    民族とは? 難問ですね。いまこうしている間にも新しい民族が形成されているのかも、、と思ったり。
    仰るとおり、日本民族も古代に遡ればさまざまな出自の部族が混在していたり。。その統合の象徴や旗印として、言語や神や祭祀といったものがあるのかも、と思います。そう考えれば、古代日本も相互補完から融合へと進んだ成功例と言ってよいのかもしれませんね。武力も相当使っただろうとはいえ。
    奪い合うのではなく分け合う。そうありたいですね!


  • 編集済

    中々に答が出ない問題ですね。
    マレーシアの救いは、少数派の華僑や印僑に経済力があることかなと思います。それによる軋轢もあるのでしょうが。

    前の短編もそうですが、久里琳さんの根底には戦争や紛争で死ぬ一人一人の命に向き合わねばならないという想いがある気がして、それには大いに共感します。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    仰る通り、マレーシアは経済はむしろ華僑が握っていますし、印僑も医師・弁護士・エンジニア等として成功している人が多いですね。放っておくと圧倒されるマレー人を保護するための優遇策という一面もあるようです。
    一人一人の命に向き合うというのは忘れてはいけないことだと思っています。共感いただいて、うれしいです。船団を率いるリーダーにはなかなか難しいことなのかもしれませんが、、それでも、やっぱり忘れないでいたいと思いますね。

  • 昨今のウクライナ情勢もですし、色々考えさせられます。
    華人とマレー人の対立はなんとなく分かるものの、なぜ同じキリスト教徒でスラブ民族同士が争うのか、民族問題とは本当に一筋縄ではいかない複雑さがあると感じます。
    今、東南アジア系の本を読みあさっているのですが、恥ずかしながら「5月13日事件」については知りませんでした!
    今度調べてみます。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます!
    民族間の問題は、パンドラの匣のように取り扱いに注意を要するのだと思います。ウクライナについては、おそらくキエフ公国とモスクワ公国の頃からの因縁もあるんでしょうね。さらには、長くロシア・ソ連の一部だったことで、ロシア系の住民も多いでしょうから、一筋縄ではいかないのだと思います。
    5月13日事件は、中華系マレーシア人から聞いた話で、その後ネットで情報を補強しました。民族対立と宥和を巡る一つの歴史として、興味深いです。

  • 日本ではアイヌの文化は事実上消滅させられてしまったし、大陸系の人たちのコミュニティも(私が暮らす範囲では)存在感はあまりなく、
    琉球の文化が沖縄に細々と受け継がれているくらいでしょうか、なんともさもしい国だなと思う一方、
    外国の方と仕事したりすると、価値観の違いからくるコンフリクトはやはり感じるので、キレイごとではすまないですよね。
    蟠りはそれはそれとしてありつつ、共存を探るって尊いです。

    作者からの返信

    応援ありがとうございます! そして、☆をいただき、ありがとうございました!
    日本も民族を飲み込む歴史から無縁ではありませんでしたね。現代に軋轢があまり残らないのはほぼ消滅させてしまったというのも大きな理由でしょうから、その蛮行を肯定はできないにしても、ううむ…と考えてしまいますね。
    コンフリクトは、やはりあると思います。それが良い方向に向かうこともあるので、戦争や内戦につなげず共存を目指す限りは、多文化からくるコンフリクトも悪くないと思うのですが。。。