泉美が来た舞台裏
「ぬふふ、友一君のチャージ完了です、多分明日まで持ってくれます……えへへ、デート誘えました! ふふふっ、明日は友一君とデートです、お休みの日も友一君と一緒にいることが出来る……えへへ、嬉しいな、普段会えない休日も友一君と会えるなんて……えへへ」
友一君との電話が切れた後、友一君抱き枕を抱えながら、ベッドの上にゴロンと寝転がる。自分の部屋にいると、いつも友一君と一緒にいて、見られてる気分で幸せで恥ずかしくなるけど、これ持ってるともっと友一君と一緒にいるように思えて、友一君がそばにいるように感じて……今でもやっぱり幸せアイテムの一つです!
それより明日はデートです! 楽しい楽しいデートです!
明日は友一君の好きなものも、私の好きなものも全部全部一緒にして、一緒に共有して一緒に好きになって、お互いの事もっともっと好きになって、それで最後には一緒に……えへへ、もう友一君ダメだよ、そんな事!
とにかく明日が楽しみだな、おやすみなのに友一君とあえて、二人で過ごせるなんて!
……友一君と付き合って、休みの日にはデートの約束をしている―このことを1週間前の自分に言っても嘘だと思って取り合ってくれないだろうな。
本当に夢みたいなことだもん。
ずっと大好きで、でも手の届かない人だと思ってたから。
私の事なんて見てくれていないというか、なにも気にしてくれてないというか、だって皇さんの事が好きだと思ってたから……本当に私の事好きって言ってくれて嬉しくて……にへへ、未だにににやけが止まらないよ、おかしくなっちゃたかな?
こんな顔で友一君とあったらえっちな女の子って思われちゃうかな……にへへ、でもそれでもいいかも!
だって、友一君だもん、えっちな女の子って思われても、それは私にとって誉め言葉だもん!
それにえっちって思われたら、そのまま押し切って……えへへ、そのまま一緒になれたらいいな! 今朝は時間がないからちょっとぺチンしちゃったけど、でも本当は全然嫌じゃないし、むしろ嬉しいし、友一君も結婚とか言ってくれてたし、それにそれに……だから全然悪いことじゃないです、やっぱりいいことです!
友一君から手を出してくれて、私がそれに甘えて、トロトロになって、グチャグチャになっておぼれて色々しちゃうのが理想だけど、でも私から手を出してもそれでも大丈夫と言うか、何とかなるというか!
お弁当、作っていくけどそこに何か特別なもの入れようかな? 愛情とそれと……ふふふっ、友一君が私の事もっと好きになってくれる特別なスパイス。
「ふふふっ、友一君。明日は楽しみましょ~ね! 明日は私の好きな事も友一君の好きなこともいっぱいしましょうね! そしてその後も夢の後も、夜の時間も……二人で一緒に、楽しみましょう、友一君!」
友一君抱き枕を抱きしめて、もう一度ベッドの上でコロコロ転がる。
ふふふっ、やっぱりこの抱き枕も幸せですけど、本物方が嬉しいです……だから早く会いたいです、友一君……私はいつもあなたの事見てますから。この部屋の壁の写真が明日また、増えたらいいな!
☆
「ふふふ~、友一君、友一君! 明日は楽しいデートだよ、二人で二人で楽しみましょ~……ってあれぇ? なんかメッセージ来てる、友一君かな! ……ってあれ? 皇さん? なんでだろう?」
コロコロして壁の写真に見つめられて恥ずかしくなったので、スマホに目を移すと、なぜか皇さんからメッセージが来ていた。
この人は友一君と結構仲良しの女の子で、私なんかよりべりべりに可愛いから注意しないといけない人なんだけど……どんなメッセージだ!
【松山さん! さっき友一とスーパーであったよ! 明日デート行くんだね、友一と二人で! すごいじゃん、良かったね! あ、それとね友一が松山さんに会いたいって言ってたよ、スーパーで! 明日のデートが待ちきれない、すぐに松山さんと会って色々したい! って言ってたよ! 今日家にお義母さんもお義父さんもいないって言ってたし……会いに行ってあげれば!】
……というメッセージ内容。
なるほど、なるほど……これは、皇さんが私たちの事祝福してくれてる、応援してくれてる、って解釈で大丈夫だよね! 私たちの関係を応援してくれてるから、頑張れって思ってくれてるからこういうメッセージくれた、ってことで良いんだよね! ふふふっ、怖い人で警戒しなきゃいけない人だと思ってたけど、すごく優しい人じゃん、いい人だ! えへへ、また学校であったらありがとうしなきゃだね、ありがとう皇さん!!!
……ていうか友一君、今すぐ会いたいなんて、お義父さんもお義母さんもいないから今日は二人でやりたい放題、何でもできるよなんて大胆過ぎます! その、何でもできるのは嬉しいですけど……友一君はえっちですね、もう!!!
そんなに会いたいなら今すぐ会いに行ってあげますよ、あなたの事が大好きなあなたの彼女の泉美ちゃんが!
それに私もいつでもOKだから……だから友一君、今夜はずっと楽しもうね!!!
ふふふっ、そうと決まれば、可愛くてえっちな下着付けて、服も可愛いの着て……えへへ、待っててくださいね、友一君! 私もそろそろ写真とかの無機物友一君では満足できなくなってきましたから!!!
……そう思って行った友一君のお家。
家の鍵は合鍵をもらったから、それでガチャリと開けて、忍び込むように友一君の家に入って、そろりそろりと2階の友一君の部屋に。
ふふふっ、急に私が入ってきたらびっくりするかな? 嬉しくて抱き着いて来てくれるかな? どっちにしても……えへへ、嬉しいけどな!
……ってあれ?
なんか扉の向こうから声がするぞ?
「……香織の事が大好きだって、憧れの存在で、大好きな人だって行ってくれたじゃん! 松山さんよりずっと大好きだって……あの言葉は嘘だったの!?」
…この声、皇さんだ。しかも、ど、どう言う事?
中にいるのって友一君だよね? それが皇さんと、私より好きだって……え? え? どういう事、どういうこと?
焦る気持ちと怖い気持ちを抑えながらキリキリとドアを開ける。
部屋の中では友一君が下着姿の皇さんを押し倒していて……え? え?
「……なんでいるの泉美?」
友一君の言葉に体の力が抜ける。
何でいるの? どういう意味? 邪魔ってこと? 違うよね、私だよね? 私が本命だよね、ねえ友一君? 違うよね、違うよね、違うよね?
違うよね違うよね違うよね違うよね違うよね違うよね違うよね違うよね!!!
可愛すぎるヤンデレ彼女に溺愛されるので溺愛します 爛々 @akibasuzune624
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