ラーメン◎郎の列に、いかにもやり手っぽいOLが並んでるとキュンキュンする

オーバエージ

ラーメン◎郎の列に、いかにもやり手っぽいOLが並んでるとキュンキュンする

俺はただいま絶賛金欠中で、この手元にある1000円で3日を何とかしのがないといけなかった。

かと言って元カノに飯をおごってもらうのも、男としては最低すぎる。

1日333円に割って中途半端にお腹を満たす位なら、1つドカンと腹に入れて、お釣りでコーラでも飲めば何とかなるんじゃねーか?そう思った俺は朝っぱらから足早に、とある場所へと駆けて行った。

そう、ラーメン◎郎の魅汰本店だ。メニュー(小)でも物凄い量のブツが出てきて、しかも600円ときた。想像どうり列が出来ている。早速、券売機を買って列にならんだのだが、列からしゃぼんにも似た七色のオーラが弾けるサマを俺は見た。

通話中のOLが列に並んでいるのであった。大抵腹ペコ学生か、ブーデーしかいない列に並んでる彼女はどう見ても不思議な光景だ。彼女の胃袋にアレが全部たたまれて、収まるのか?腹ペコのせいか朦朧としながら彼女の後ろに落ち着く。


結局彼女と同じロットでのラーメン作業となっていた。そして麺が上がった状態で、奥にいたブーデーが

「あ僕、麺固(め)で!」とのたまったではないか。怒るべきか悩んだが、まっさきに隣のOLさんが机を叩きながら叫んだ。

「そこのブーデー!麺上がりからの麺固はロット崩しでしょう!」

「ブーデーだとこのメスが!」

女性の威勢の良さに驚いたが、ここは1つ俺からも念押しなけりゃ男じゃないと思い、

「麺固はそもそもこの店ではやってないし、やってたとしても麺上がりのタイミングで言うもんじゃない!」

と彼女に続くと、ブーデーはおとなしく

「…麺普通で…」

としおれるように席についた。

刹那。

彼女はピン札の千円をスッと俺にすべらせて言った。

「加勢ありがと。お腹空かせてる学生でしょう?これを」

「いやそんなつもりでは…」

「そういうやりとりは私嫌いなの。収めなさい」

女性はニンニク抜き油マシをコールし、俺よりも早いスピードで店をあとにした。

彼女こそ我がヒロイン、さしずめ俺はヒーローって事かな⁉

千円もらう乞食気味のヒーロー…かな。

そうして俺も食べ終わると、残金が1400円になって、◎郎にまた2回生ける喜びを嚙みしめていた!

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ラーメン◎郎の列に、いかにもやり手っぽいOLが並んでるとキュンキュンする オーバエージ @ed777

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