だって……好きなんだもん！

だって……好きなんだもん！

好きなものは好き！

いつからだろう

それが素直にいえなくなってしまったのは……

いつからだろう

好きでいるために理由を探しはじめたのは……

私の好きはいつも胸の中にあって

目には見えないけど、確かにあって

私はそれで十分だった

なのに、いつの日か私は好きなものを好きでいるための理由を探すのに必死になっていた

そして、好きでやっていた好きなことは、周りの好きに合わせていくにつれて好きじゃなくなっていった

興味が無くなった

そういう事にしといた

そうして私は、好きじゃないことを好きという私になった

そして、ふと部屋の鏡を見た時、

もう、私じゃない私がうつった

全て投げ出してしまいたくなった

衝動に任せ、気の赴くままに、

私は暴れた

暴れに暴れたすえに、私はものが散乱した部屋の中で唯一壊れないものだけを集めて

ぎゅっと抱きしめた

やっと見つけた

私だけの宝物を

もう、絶対に離さない

だって、好きなんだもん！