爽やかでさりげない文章のタッチと、名付けのセンスが絶妙です。
外国の人みたいな、ハイカラな響きがする?大人になれば、その意味がわかって胸が痛い。そこに付随する、大人たちの声も、無邪気に伝える子供にも。それでも、垣根を越えて冒険する心を子供は持っている。だがいつかは無防備な純粋さはどこかへ飛び去って、守らなくてはならないものが増えていく。そうやってどんどん、世界は隔絶されていくのかもしれない。だけど。何もかも変わって、何も無かったかのように閉ざされ、色を失ってしまったとしても。夏の空はまだ、こんなにも広くて青い。