5. 禁断の愛。誤解。

 いつもながら、俺は思う。

瑞希みずきって無駄にキラキラオーラ出すのってひなちゃんの前だけだね」

 今日は言っちゃったけど…。でも、そんな嫌味もキラキラしながら、

「当たり前でしょ」

「好きだから?」

 俺は知ってる。ひなちゃんのことを一人の女性として見ている瑞希を…。そして、それは禁断の愛なのだということも。

「そうだね」

「おかしくない??」

「そうだろうね」

 そう言って微笑んだ瑞希を見て、本当に思いを寄せているんだと…。

「おかしいだろ…」

「俺とひなが、単なる誕生日が一緒なだけだとしたら…?」

「双子なら誕生日一緒だろ…?」

「そうとも言うね」

「そうとしか言わんだろう…」

 ニヤニヤ笑いながら、確信を言わない瑞希に、はっとした…。

「そういうこと」

 瑞希と顔を合わせて、キラキラオーラ全開で言われた。


 それなら、納得。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Luv U @tamaki_1130_2020

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ