伝説の修行
顎歌
伝説へ
ふぅぅー
深く呼吸を行い、集中する。
今から、俺は、最強への一歩を、踏み出すのだ。
まず、雑念を消す。
雑念があっては、奴らは、到底倒せない。
滝に打たれ、座禅を組んで瞑想をした。
次に気配を察する力を伸ばした。
奴らは、気配を消す達人と言っても過言ではない。下手すると知らないうちにお陀仏だ。
全身に感覚を行き渡らせた状態を常に保った。
それから修行を繰り返すこと四年。
そして、遂に戦いの時がやってきた。
不快な音がその合図だ。
きやがった!!
俺は、すぐに雑念を消すため瞑想を始める。
奴らの音は、俺を惑わせるが、修行してきた
俺には、利かない。
雑念が消えたところで次に奴らの気配を探す。
奴らの秘技、音隠れは、中々手強い。
俺は、もっと感覚を研ぎ澄ます。
ピタッ
奴らの中の一匹が毒を入れようと、俺の肌に攻撃を仕掛けてきた。
ここだぁぁぁ!!
俺は、全力で奴を叩き潰した。
奴は、手のひらの上でもう死んでいた。
勝った。
俺は、喜びに目が震える。
敵を取ったぞ!!
四年の修行を経て、俺は、全人類を苦しめている生物を倒した。
その日は、安寧の夜だった。
朝起きると身体が痒い。
油断していた。
寝ている間に他の奴に毒を入れられた。
俺の四年の修行がぁ……
俺は、ため息を付きこう言った。
「お母さん、ムヒどこ?」
伝説の修行 顎歌 @agoro
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