閑話・一方

______レアルが追放されて、数日が経った。


俺、クレッドはガロウパトスと言う町で他のメンバーと一緒に活動している。

レアルを追放してから、借金返済のために今日も森で魔物を狩っていた。


「ハッ!」


愛剣で大蛇を一撃で仕留めると、メンバーの治癒術師、メルが言う。


「……こう言っちゃアレですけど、レアルさんがいなくなってから随分調子が良くなりましたよね」


「……そうだな」


そう俺が答えると、魔術師のベルグが歯切れ悪く口を開く。


「ただ、なんか静かになったよな」


「そうだな。アイツも大切なメンバーだから……出来れば追放したくなかった」


「目の前で喜んだりしてしまったからな……悪いことをした」


そう言い、溜息を吐く騎士のラファの目に後悔が混じる。


「ご、ごめんなさい、こんな空気にしちゃって」


「いや、大丈夫だ。あいつにまた会う事があったら謝ろう」


「そうだな!」


「分かった!」


俺達は頷き合い、また歩き始める。


もう少しで到達出来る、Bランクパーティーに向けて。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

追放されたけど、ザマァ展開が全然来ねえ〜クズすぎる俺、チートもないし変なパーティーメンバーしか来ない。元のパーティーは上手くいってるようだがもう遅い(俺が)。あとこの長いタイトルどうにかしてくれ〜 roite @Kuoniell

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ