人間の本性が怖い

 ミステリー枠ではありますが、本作の特徴は、人間の本性が描かれていることです。
 最初はなんの変哲もない家族の描写かと思って読んでいたのですが、だんだん「おかしいぞ?」と、なってきて。
 
 しまいには、「結局、まともな人が一人もいなかったのでは」と戦慄します。
 いや、むしろ「まともな人って何」と考えさせられたり。

 大小はあれど誰しもが持っている多面性を理解させられるとともに、「自分の隣にいる人が、実は……」と思わず考えてしまう。
 そんな作品になっています。
  
 ぜひ一読して、日常の恐ろしさを再認識してほしいなと思います!

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