とりあえず読め
星来 香文子
出会いと別れはここにもある
去年の話をいたしましょう。
私、去年初めてKACに参加し、ありがたいことに4作品の入賞をした者です。
私がどうして、初参加で上位に食い込むことができたのか……その理由を書きますので、本気で入賞目指してる!!っと言う方、参考にしてみてください。(絶対ではありませんので、保証はしません)
まず、去年私がKACに参加して一番最初に起きたのが、更新して数分でつかの間の上位。
順位は星の数と作品のフォロー数で変動しますので、とりあえず参加してみた私は何が起きたのかわかりませんでした。
一気に人気作家(作家のフォローワー数が多い人)が作品を投稿するまでのわずかな期間ではありますが、トップ3位以内に入っておりました。
普段、私は長編小説ばっかり書いてますので、ランキングにかすりもしません。
人気のタグとかも使ってないので、PV数もあまり……という状況でした。
KACのタグをつけただけで、頑張って書いた長編よりも短編の方が読まれるし、星ももらえるという状況に、何これ……やばっ!と、調子に乗ります。
そうなると、普段宣伝しないと見向きもされません(してもされません)から、星をつけてくれた人たちの作品を読んでみようとなります。
一体、どんな人たちが私の書いたもんに星を……?と。
で、同じくKACに参加している作者様の作品を読んで、面白かったんで星を私もつけ……と、いうのを繰り返していて、気づいたんです。
「こんな面白い話書いてる人がいるのに、なんで評価されてないの!?」
「え、この人のこの話めっちゃおもろいじゃん! すき!!」
「長編のスピンオフ? 長編の方も読んでみよう!」
そう、今まで読んでこなかった作者様との出会いです。
それはすごく楽しくて……
とにかくKACに参加している作者様の作品を読み漁りました。
もちろん、面白いと思ったら星もつけるし、フォローもします。
そうしてるうちに、私の作品の星の数がどんどん増えていきましたし、フォロワーさんも増えました。
そもそも、読んでもらえないと星すらもらえませんから、上位には上がれません。
「書き終わった。へへ」
で、放置していても、底辺作家は星をもらえません。
どんなに素晴らしい作品を書こうと、星はつきません、読んでももらえません。
上位に入りたいと本気で思うなら、書くだけじゃなくて、「読む」をたくさんしなきゃいけないんだと気づきます。
そうなると、今度は読まれるのだから、読んでくれた方々が楽しめるように工夫した作品を書くようになってきました。
それが良かったようで、後半のお題ではほとんどの作品が星100を超えて、4作品入賞ということに。
信じられなくて、とっても嬉しかったのが去年の話です。
じゃぁ、今年も……とは思ったのですが、今長編連載を2つしているし、今年は読む時間があまりないため、ゆるっと参加しています。
皆勤賞だけは絶対欲しい……!
でも、去年のことがありますから、一つくらい食い込んでも……なんて思ってしまいます(欲深き人間なので)
そして、あることに気づきました。
1年経って、星をくれた方々の大半がいなくなってるんです。
アカウント削除した方もいれば、もうずーっと更新していない方も……
あの時一緒に頑張っていた作家さんたちが、カクヨムから消えてる……
書くこと自体やめてしまった人もたくさんいます。
今上位に入っている方々の多くは、私なんかよりずーっと前からカクヨム内で「読む」をたくさんして、他の作家さんと交流している方がほとんどなんです。
きっと、その作家さんたちのフォロワーさんにも、いつの間にかいなくなってしまった方達がたくさんいることでしょう。
でも、それでも何年も続けているフォロワーさんたちが読んで、応援してくれているので、上位にいけるんです。
ぽっと出の人間が、どんなに素晴らしい作品を書いても、そういう交流をしていないと勝てるとは思えません。
あの人たちは、たくさん出会って、たくさん別れて今の位置にいるんです。
なので、今からでも「読む」をしてください。
どうしても、KACで上位に入って、リワードもらうんだいっ!
って方は、たくさんの作品を読んで、読んで、読んで、読んで、読んでください。
そうしたら、11個あるお題の1つくらいは入賞できるかもしれません。
今年できなくても、積み重ねていけば、来年、再来年とフォロワーさんが増えていって、簡単に上位に入れるかもしれません。
つまりは、「書く」だけじゃなくて、「読む」をしてください。
そういう話です。
それに、他の人の作品を読むことで、刺激になります。
勉強になります。
こういう風に書いてみよう、こう書いたらつまらん……という気づきを得ることもできます。
自然と、自分の作品もレベルアップしていきます。
なので、皆さん、読んでください。
全然読まれない!!って嘆いてる暇があったら、書いて放置じゃなくて、読んでください。
「とりあえず読め」
そこには新しい出会いが待っています。
とりあえず読め 星来 香文子 @eru_melon
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