炭で焼きゃなんでも旨い

貼るカイロ

第1話

おい、凛ちゃんそろそろ焼き鳥屋だし焼き鳥焼く?

「えーまだいいですよ」

いや今日はキッチン俺と凛しかいないから俺がサラダとか揚げ物とか

コンロのオーダーやって、凛ちゃんが焼き鳥焼くのがいいんだけど。

まぁやってみよう~ 俺が焼いてんの何回も見たでしょ、もう炭いい具合に火が付いてるからここに串乗っけるだけだから。

先ず見てこうやって炭の上に手かざして5秒位耐えられるくらいの炭の温度が理想、3秒じゃ熱すぎるし、今くらいが理想。

じゃー凛も手かざして1.2.3.「熱。」じゃー凛は3秒で。

肉はなるべくくっつけて焼きます。そうしないと芯に熱が入る前に端っこの方が

焦げちゃいます。

肉並べたらアタリ振ります、このアタリ缶でパッパッパって少し多めで大丈夫ですほんでひっくり返して又アタリ振って焼けたと思ったらこの霧吹きで日本酒が入ってるのでシュシュっと吹いてパリッと焼けたら完成です。

 「はーそれは見てたからわかります。」

でしょう、細かいコツはあるけど今日は合間見ていっぱい食べて、塩加減、焼き加減学んでもらってちょいちょいシャシャるは。


まぁやれば出来るよ。「うん。」


ところで、お前らまた喧嘩したんだって。

ら、とはここで働いてくれているウユちゃんのことこいつらバイトの面接の時

から付き合っていてセットで雇ってくださいっって言ってきたニュータイプ。

「別に店に迷惑掛けてないんで。」

俺も耳に入ってくるから心配になるじゃん

「心配とかいいです。」

なかなかチャンネル合わしてくんないね、わざわざお前に説教してやろうと思って。

「いらねーよ」

今日焼き鳥焼くじゃん、ちゃんと失敗して、ちゃんと成功して欲しいんだよね。

「何の話ですか、この前の借りもあるし話ききますよ。」

俺お前らのケンカ見たことないから的外れかなーと思ってたけど、今確信したわ

凛、うゆちゃんにも貸し借りなって言ってない?

「いやいってないでしょ。」

いやー出ちゃってるんだよ、経済学学んでる学生さんあるあるで便利だから使っちゃう。

じゃーそれ貸しでいいよって、タバコ代とか昼飯代とか数値化出来るもじゃなくて恩とかアダとか優先順位先行権、みたいな奴。

「どういうこと、気持ちの問題じゃん金の話じゃないし」

わかるよ、気は心ってことでしょ。でも女はわからない彼女さんならナオ。

気は心だから直ぐありがとうとか言えばそれで済むんだけど、なまじっか貸しとかいうとそれはもう凛のさじ加減、凛のものさしの中の出来事だから、うゆは凛の心のフィールドに入って時系列とか深さとか計らないと行けない。

それがうざくてもめんだよ。

「わかるような、わかんないような、たぶん違うと思う。」

まぁね、でも凛を見てると俺ならそんなところでモヤモヤしそう。

貸し借りとかのシステムを作る側は物事をシンプルに見せないと、その事はもういいから帰りにコーヒー奢れとか。

あとシステムとかルール作る側はそれを破壊された時の準備しとかなきゃ切れちゃ一番ダメ。

 そんで対処の方法が2つあるんだけど聞きたい?

「いらないけど、早く喋って終わってよ」

いいよ、一つは貸し借りはやめてギブアンドテイク似てるけど次回に持ち越ししないでその場で解決。ありがとうって言えとかコーヒー奢れとか、持ち越さない。

ものさし計られて器小さーって思われそうになっったら、そっちの方がワクワクするだろって、男の底を見せないワクワク理論。

ワンピースって水戸黄門の海賊版でしょ、越後屋みて許せねーってその土地の代官様倒して、次の島に行くって。

凛、ラスト ラフテルに着いて最後どうなると思う。

俺が思うに悪魔の実があってそれが死ねしねの実とかで食べたら不老不死になるんだけど、ルフィーがこんなもんいらねーって捨てちゃう、もしくは悪魔の実なんかあるから争いごとがなくならないんだーとか言って悪魔の実回収するという

ミイラとりがミイラになると思うな。

「なんじゃそりゃ」

まぁそんなことを考えながら物思いに耽りながら焼き鳥焼いててくだださい。

なんかワクワクしてきただろ。

「うんムカムカしてきた。」

ジャー裏で一服しよう、今日まだお客さん来ないね。

「はーー。」





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