死を望んで得たものは──生からの解放ではなく、少し変わった探偵だった

いじめというのはどこにでもある普遍的な事象。恐らくこの世から無くなることはない永遠の課題でしょう。
それに苦しめられている少年はあるサイトから集団自殺のオフに参加。

突如として起きる──否、起こっていた殺人事件。当然慌てふためくメンバー。だがたった一人、自殺を目的にやってきたとは思えない冷静さと洞察力を兼ね備えた人物がいた。それが、少年と接触した人である。

あっという間に事件の真実を暴き、さらに少年の行動もしっかりと見ていた彼女は、探偵の助手の助手としてスカウトをする。
そんな女性との出会いは、ある意味運命的だったのかもしれない。

いじめからストーカー被害、果てには殺人に誘拐となんでもござれとも言わんばかりの事件の数々。助手の助手として新たな人生を歩みだした少年と、メンのヘラさが妙にある名助手。

この二人が事件を解決していくその裏では──きっと何か大きな事件が動き出そうとしている……のかもしれない。