戦い続けた一人の少女の物語。自分の居場所を、帰る場所を守るために動き続けた彼女の結末に、あなたは叫ぶことを我慢できるだろうか。力強く、それでいて繊細な文章から描き出される彼女の姿は、戦いの中でも美しさを感じられる。願わくば、彼女のことを、姿を、心に宿した彼らのこれからが幸せでありますように。
広がる戦火。それでも戦い続けた夜鷹を誰が責められようか。最後のその瞬間まで夜鷹は夜鷹であったのだと疑わず。その火が何を焼こうとも。夜鷹の夢まで焼かれる事はないと信じて。