第17話 才華と煉太郎
煉太郎さんは私と佐藤さんの前から姿を消した、、、
「才華ちゃん、君はこれからどうする?須藤はいなくなってしまった。引退会見は今更無効の出来るようなものでは、、、」
「それは僕に任せてください!」
「あなたは、、、鶴岡さん!?」
荒れた戦場に現れたのは以前、彼の妹のためにゲリラライブを開いたことで顔を知っていた鶴岡圭也だった。
「僕はあなたの人望の底知れなさを知っています。あなたはまだやり直せるんです!」
「でも、ファンのみんなは、許してくれな、、、」
「いえ!僕はネットであなたに肯定的なファンから有志を募りました。彼らはあなたがどんな事をしても許してくれますよ!」
すると、すぐそこで煉太郎さんを非難していたファンが叫び出した。
「才華ちゃーん!君の想いを無下にしてごめんなー!」
「あなたは今まで完璧すぎたから、私たちはあなたのことを1人の女の子として認識出来ていなかったの!」
「ガードマンと幸せになれよー!」
「みんな、、、」
「だが須藤はもう俺たちの元からは去ってしまったぞ」
不安そうにする私たちに鶴岡さんは安心させるように提案する。
「それなら、今から復帰会見をしましょう!」
「、、、才華ちゃん、どうする?」
「、、、しよう、復帰会見!」
その後は記者会見場で復帰の意を表明した。
煉太郎さんとはあれ以来会えていない。それでも、、、今でも、、、きっと私のことを見てくれているよね、、、私は、、、信じてるよ、、、!
相馬才華の記者会見から1年後、、、
「ほう、この植物には日光の代わりになるような肥料があるんだな」
「ああ、お前は表の世界に来てから間もなかったよな」
「そうなんだ、スミス。よければ他にもこの世界のことを教えてくれないか?」
「ああ、いいとも!最近は氷の魔物とやらが暴れ回って困っているんだ。お前のような人材はどこでも引っ張りだこだよ」
俺、須藤煉太郎は平面世界の表の世界と反転虚構という世界を行き来できる能力を身につけていた。これも炎の悪魔を取り込んだ影響だろう。反転虚構は表の世界とは反対の時間軸に存在し、太陽が存在せず、何故か明るい月が常に顔を出している。俺はそんな中で、困っている人の手助けをする生活を送っていた。俺の調べによると氷の魔物は青太郎とは無関係らしい、紛らわしいな、、、
「煉太郎、次は第四集落に行ってくれ。あの地域は特に氷の魔物の出現が多いんだ」
「了解だ、スミス。俺も喜んで力を貸すとも」
俺は相変わらず不老だが、今ではそれを受け入れている自分がいた。きっと、このまま俺は元の世界に帰れないだろう。だが、それでいい。これならミナコ、キミコ、お袋、青太郎にも顔向けできる。俺は今日も人助けに励むのだった。
煉太郎 ヘルニア @hernia
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます