第2話 夢の中
和歌は目が覚めると、いつもと違う場所にいることに気がついた。
辺りをよく見回すと、鈴と
「鈴!三琉空!起きて!私たち本当に会えてるよ!!」
「……まだ朝じゃない」
「また寝ようとすんなし!!」
「まっ、枕がない……」
「そんなことより和歌ちゃん、まさか本当に会えるとは思わなかったんだけど」
「私もだよ」
ここが夢の世界だろう。
和歌が辺りを見渡してそう思った。なぜなら、周りには現実世界に絶対にいない蝶たちが飛んでいたからだ。
その蝶たちは、変な模様があったり、虹色だったり、全てが白色だったり。
どれもこれも、現実には絶対にいない蝶たちだ。しかも、蝶たちは全て違う。同じ色や、同じ模様の蝶は一匹もいなかったのだ。
「ってか、三琉空そろそろ起きろ」
「ん?ああ、ごめん。おはよ」
「「おはよ」」
三琉空がやっと起き、そこらじゅうを飛んでいる蝶を見てこう言った。
「それにしても–––––この蝶すごいね。現実世界にはこんなのいないよ…」
すると突然鈴が声を出した。
「あっ!!あそこに街があるよ!和歌ちゃんも三琉空も一緒に、あの街を探索しようよ!」
鈴は、近くに街があることに気がついたようだった。
鈴は、和歌と三琉空と鈴でそこの街に行き、その街を探索してみようと思ったようだ。
「確かにあの街気になるもんね」
「そうするか」
和歌も三琉空もその街が気になったので、鈴の提案に頷いた。
〜???〜
「うわああああああああ!!!!」
一人の少女が空から落ちる。その少女を、下にいる一人の少女がキャッチした。
「ラッ、ライトちゃん!ありがとう!!」
「えっと……」
落ちてきた少女はキャッチした少女にそう言う。
するとすぐに、一人の少年がこう言った。
「落ち方がテンプレすぎるよ姉さん……」
「いい加減飽きたな」
「こっちの身にもなってほしいね。つまんないし」
(うるさ!!)
落ちてきた少女は、もう一人の少女に意見を求める。
「リ、リリスちゃん!何か言ってぇ!!」
「え、えっとですね……」
「うん」
だが、その少女は無情にもこう言った。
「出オチってやつですよね」
「なんでそんなに厳しいの!?!?つらいよ!?!?」
「そんなことよりも、こっち見てみろよ。足跡があるぜ」
「そんなこと!?」
すると、パーカーを着た少年が三つの足跡を見つけていた。
パーカーを着た少年は続けてこう言った。
「なあ、この足跡追っていったらここがどこかわかるんじゃねえか?」
「「「賛成ー」」」
「ちょっと!?待ってって!私に対する扱いがみんな酷くない!?」
そうして、五人は三つの足跡を追って行った。
夢の中、幻想的な世界に三人で。 ケイ @irohakaguya
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