夢の中、幻想的な世界に三人で。
ケイ
第1話 いつも通り
いつも通り、学校から帰りスマホを開く。そして、二人の友達とのグループ通話を作る。
(一人は辛いから早くどっちかきて欲しいな……)
そう思ったが、そのまま二人を友達から借りた本を読んで待つ。
『やほ』
「ひゃあっ!?」
すぐに低い男の声が聞こえ、和歌は驚いて変な声をあげてしまった。
『驚きすぎやろw』
「
『マジカルバナナ バナナと言ったらバナナ、バナナと言ったらおじいちゃん、おじいちゃんと言ったらバナナ』
「急にマジカルバナナすんなしw」
グループ通話に入ってきたのは
三琉空は同じクラスの友達だ。よく他の友達と一緒に家で遊んだりしている。
三琉空は少し不思議な感じの友達で、よく意味がわからなくなるような会話をしている。
ちなみに、三琉空というが性別は男だ。その名前は本人はどう思うのか前に聞いてみたが、本人は、「別に気にしてないよ?」と言っていた。
そんな会話をしていると、今度は女性の声が聞こえてくる。
『入ったよ』
「やっほー、鈴!みんな集まったね!!雑談しよう!」
今度は同じクラスの友達である
こうして、三人は雑談に花を咲かせた。
〜数分後〜
三人で雑談をしていると、突然和歌が声をあげた。
「な、何これ……?」
『ん?』
「いや、今さ、友達から貸してもらった本を読んでるんだけど…」
そうして和歌はその本の一部を写真で撮って二人に送る。
「「夢の中でも現実のようにあの人に会えるようになるアプリ??」」
「そう!!それ!気にならない!?」
和歌が言ったのは、同じアプリを持っている人を指定して、その人と同じ時間に眠ることで、夢の中で現実世界のように会うことができる。というアプリだった。
和歌がそういうと、三琉空がこう言った。
『え、何この人。急に変なこと言い出したんだけど』
『それな』
鈴はそれに同意する。
「は?」
和歌は、は?と言いつつもこれがいつも通りの反応だと知っている。
「とにかく!やろうよ、これ!面白そうじゃん!!」
『りょ』
『おけ』
「でも今はとにかく雑談しようぜ!!」
こうして、三人はそのアプリをインストールし、使ってみることにした。
〜その日の夜〜
(そろそろだな)
そう思った和歌は、早速そのアプリを開く。
アプリを開くと、すぐに利用規約が出てきた。
その利用規約を読んですぐに二人と時間を設定し、少しだけLINEで雑談する。
あっという間に時間は過ぎていき、和歌は二人におやすみと言い、利用規約に記してあった手順で眠る。
そして、鈴と三琉空と約束した時間にベットに潜り込んだ。
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