ひと言多い

貼るカイロ

第1話

俺お喋りで一言多いってよく言われるんだけどそう云う最後のあがきが生きたっていう話なんだけど。

「一言多くて誤解されたりとかして損するって話はあるあるだけど聞かして」

この前バイクのエンジン掛かり悪くてキックとアクセルでエンジンかけた瞬間暴走して、目の前の家のアルミの門に突っ込んでしかも運悪いことにそこにギリのところに車、BMWがあってそこにガーって突っ込んで慌ててエンジン止めてよく見たら車のバンパーも少し凹んでてヤバイ逃げなきゃーって思っていたら、そこの家の奥さんが

丁度横の花壇に水やってて直ぐに寄ってきて アラって 大丈夫って

「チェックメイトじゃん」

ごめんなさい。 あやまったんだけど直ぐに車の凹みに気付いて先ず水止めに一瞬消えてそしたら子供も何故か着いてきてて、ママーどうしたのとか言ってんだけど、

奥さんは部屋に戻りなさいとか会話してたところを割り込んで、こんにちは いつも

そこの路地で遊んでるお嬢さんはこちらのお嬢さんでしたか、よくゴムボールで遊んでますもんね。

相手にしてもらえないけど無理やり独り言ねじ込んだら、奥さんこっちに戻ってきて

 このくらいの凹みならいいわ、あなたに怪我がなかったらそれで良かったわ。

やったー生きた 子供にこんにちわって声かけたのが気持ち悪がられたんだ。

「話が見えてきた」

そうだよあれで修理代とか言われたら、あの子を理解できない方法で攻撃しまくる

心に誓ってたもん。

「くだらねーな。」

「よっぽど気持ち悪いこんにちはだったんだろうね」

そこまでではないと思うけど、俺が悪魔と取引したことをみすかしたんだろうな。

「まぁ奥さんとしては家もバレてるし、金持ちケンカせずじゃねーの」

いやいや俺のこんにちはが生きたんだよ、ちょっと猟奇的で。

「何そこ再評価欲しがってんだよ。」

そこが今回の話の肝だから。

「まぁね、要は災い転じて福となす的な、想定外のラッキーってことでしょ。」

ちょっと違うな、下手な鉄砲適当に打って確信は外さない、マジシャンは無駄なことはしない無駄な動きこそ大事な布石ミタイな。

「本当俺にはカッコつけるよな。なんかもう一個エピソードないの。」

あるよ

「いいね」

合コンで4対4で盛り上がらないからガンガン飲んでて、下ネタばっかり言ってたみたいでそれで潰れちゃって、次に記憶が再開した時には目の前に裸の女がいて、もちろんラブホテルで俺も裸で その女が言うにはずっしーは48手の使い手なんでしょ、しかもちんこ入れたまま体位変えるんでしょって。

「もったね、でもそこに刺さるんだね。」

「で 、その続きは。」

それはいいよ、女はしたたかだねていう話よ。|


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