第9話 雇用について②

更新が遅くなり申し訳ありません。いくら間が開こうとも更新する様にしますので

気長にお待ちいただけたらと思います。


続いて掃除職の面接だが、炊事職の面接の件もあって疲れてしまいアリスに任せようかとも思ったが何かあってからでは遅いと思い対応することにした。


「いろいろとありみなさんをお待たせしまして申し訳ありませんでした。今回5名の募集のところ、53名ものご応募ありがとうございます。但し先程の件をご存じの通り何か問題等のある方がございましたら先に退場いただけましたらと思います。正直に申し上げますが嘘、陰謀等がありましたらこちらにはわかりますのでご注意願いますね。」


この一言が効いたのか41名が辞退してくれた。というより、これ程までに嘘と陰謀が蔓延っているのかと思うと憂鬱になってしまった。


「ありがとうございます。12名に絞られましたので全員一斉に面接させて頂きます。先程と同じ様にお名前とどういった掃除が出来るか?また住込みか否かを教えてください。」


そうこうしているうちに自己紹介も終わったので、各々得意の掃除をしてもらい

アリスと相談して決めた。


「ありがとうございました。今回全員を仮契約とさせて頂きますので、住込み希望の方は同様に荷物を持ってきてください。炊事職と同様募集人員以上となりますので何人かの方はお引き取り願う事となりますのでご了承ください。ではよろしくお願いします。」


面接終了後、先程の件で公安へ行くこととなったので、みなに集合時間を伝え解散してもらった。そこへ村長がやってきて謝罪を受けた。


[タケル殿、アリス殿。この度はご迷惑をお掛けしまして申し訳ありません。あの者どもは厳罰に処させて頂きますのでお許しください。何かございましたら娘を嫁がせますのでよろしくお願いします。]


って、お~い、あんたは娘の嫁ぎ先を俺にしようとしてないのか?と思い


「いや、気にしなくて結構ですよ。それに娘さんの事は大丈夫ですので大事にしてあげてください。」


[いや、あなた様のところに嫁ぐのが一番に大事にしていると思いますのじゃ。]


おいおい、このおやじ言い切ってしまったぞ。と思っていたら


『村長、タケルにはワシという者がおるのに対しての言動か?そこまで命が惜しくはないのか?』


おっ、アリスがいい事を言ったな。と思っていたら


[いえいえアリス様、旦那様の様ないい男にはたくさんの女子を侍らせるというのが良い事だと思われませんか?また、その中の筆頭がアリス様になられます事がステータスになるとは思いませんか?]


『えっ?そうなのか?』


アリス、そんな甘言に騙されてどうするんだ。とあきれながらも


「村長、俺からも言わせてもらいますが、一回死んできますか?」


とマジトーンでいったところ焦って返事を返してきた。


[いえっ、とんでもございません。娘を連れて直ぐにお暇させて頂きます。また、何かございましたらお声掛け頂けましたら馳せ参じますのでよろしくお願いします。]


そう言って急いで帰っていった。


『タケルは、いろいろな女子を侍らせたいと思わんのか?ワシはタケルが望むなら、それでもいいとあきらめるのじゃが。』


「アリス、つまらない事を言うな。俺は自分が愛する女は一人でいいと思っているし逆にお前が他の男にホイホイついていく様な女になって欲しいとも思わん。」


とつまらない事を言ってしまったと思っていたら


『タケルぅ。ワシはうれしいぞよ。タケルがその様に考えていてくれたなんて。涙が出てきそうじゃ。』


そう言って目に涙を溜めながらアリスが言い出したので


「何を言っているんだ。俺は自分となりをわきまえているだけだ。アリス、お前には言っておくが、もっと自分に自信を持て。俺からすればあの娘たちよりも魅力的だし美人だと思うぞ。テレッ(/ω\)」


『タケルっ、タケルはワシの事を好いてくれておるのか?本当に本当じゃな?あとで言い直しても聞かんからな。あぁ、ワシは幸せじゃあ。この幸せは誰にもやらんぞ。(#^ω^)』


「いや、アリス俺はお前を好きだが好きじゃない。って、なに言ってるかわからなくなってきた。ただ俺は俺の傍には一人いてくれたらいいっていう事だ。」


『ワシがずぅ~っとおるからの、心配せんでええ。一緒に幸せになろうぞ。』


そういうアリスが可愛く見えてきてここで会話を終わらせた。


日が変わり今日も面接を行う事となっていたが、洗濯職、庭師職ともにあれだけの

募集人員に対し予想以上の人数が押しかけていたが、両方ともに募集人員に対し一人ないし二人の人数しか面接に来なかったため面接の上全員仮契約とした。


またその翌日の面接に対し防衛職、狩猟職、解体職ともに誰一人面接に来ず、再募集をかける事となった。この二日分の募集者が俺、もしくはアリスの暗殺を狙った事だと気づくには時間が必要なかった。


俺、アリス共に少々腹が立ったので、俺たちを殺そうとしている黒幕に怒りをぶつけることにした。










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気が付いたら神獣の婿にされていたが、どうしたらいいのかわからない? @Natsu3

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