第8話 雇用について

更新が遅くなり申し訳ありません。いろいろとありまして以降も更新が遅くなる恐れがありますが出来る限り更新しますのでよろしくお願いいたします。


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村長に頼んでおいた仕事の無い人達の面接の件で連絡があり会うのを翌日としておいた。


当日になりうちの方へ面接にやってきたのは、人族、獣人族、エルフ族、魔族といった面々だったが、あまりにも人数が多すぎたので、アリスと別れて別々に面接をするか迷ったが、アリスの言動を過去から考えるとヤバい気がしたので人数を割り数日掛けて面接することにした。


「お集りの皆さん、本日は私たちの為に来ていただきありがとうございます。但し、私が想定しておりました人数を大いに越える方々にお集まりいただいた様ですので

申し訳ありませんが、日を分けて面接させて頂きたいと思います。一応、我が家で働いて頂く方についてですが、30人程を予定しております。全員を雇い入れることについては出来かねますのでご了承願います。募集につきましてはあちらに職種、賃金、募集人数を張り出しておりますので、確認の上どの職種に応募されるか検討の上連絡願います。職種順に面接の日程を決めてお伝えさせて頂きますのでその職種の看板を掲げているところにて整列願います。尚、複数の求職に対しましては対応しませんので必ず一つの職種にて求職願います。もし複数の求職がわかった場合わかった時点で面接対応を拒否の上退場願いますのでお気を付けください。」


職種x人数   給与

炊事職:3名   月銀貨8枚

洗濯職:2名   月銀貨6枚

掃除職:5名   月銀貨5枚

防衛職:10名  月銀貨10枚

狩猟職:5名   月銀貨10枚

解体職:2名   月銀貨8枚

庭師職:3名   月銀貨8枚

尚、住込み依頼の場合月銀貨4枚を部屋代、食事代として差し引かせて頂きます。

(部屋の家具、調度品等を破損させた場合実費にて支払っていただきます。但し経年劣化等の場合はこれに値しません。)


炊事、掃除職については急ぎのためこの案内が終わり次第面接とし、洗濯、庭師職は

翌日、防衛、狩猟、解体職については翌々日とし、当日面接の方以外は一旦お引き取り頂いた。


で、炊事職と掃除職についての面接を始めることにした。


「ではまず炊事職希望の方、こちらにお集まりください。これから全員一斉に面接させて頂きます。まず、お名前とどんな料理を振舞う事が出来るかと住込みか否を教えてください。右側の方からお願いします。」


そう言って3名のところ25名集まった方達に伝えた。そうすると・・・


「ミチルー、狼人族。肉料理全般です。出来れば住込みでお願いします。」


「エリン、兎人族。野菜料理、特にサラダです。私も住込みでお願いします。」


と始まり25人が全て答え終わった後、アリスに耳打ちをして10人を残し帰ってもらう様にした。


『1番、2番、5番、8番、10番、14番、16番、17番、18番、24番の者のみ残れ、他の者は帰ってよし。』


アリスの言動に対し納得のいかなかった9番と22番の子がクレームをつけてきた。


「すみません。9番ですが、私が呼ばれなかったのはどうしてですか?残っている人達より出来ていると自分なりに思っているんですが・・・納得のいく回答をもらえますか?」


「22番ですが、私も同様に納得のいく回答をもらえますか?今の面接だけでは私という者をわかってもらえなかったと思うのですが・・・」


『うるさい。こちらの選択に問題は無い。文句があるなら捻り潰すぞ。』


アリスが怒って言い放った言葉に感化されたのか他の落選者たちも同様に言い出した。仕方がないので俺が表に出て回答する様にする。


「わかりました。落選した方々皆さんの理由ですね。みなさん、本当の理由を伝えてしまっていいですね?言われることに問題がある方は今すぐ申し出てください。」


そう言うと3、4、7、11、12、13、15、19、25番が辞退した。残りの6、9、20、21、22、23番ついては申し出がなかったため答える事とした。


「申し出のなかった方達について回答させて頂きます。9番、20番、23番の方につきましては主人を裏切ってすべてを奪おうとしているからです。残りの6番、21番、

22番の方については偽りをされているからです。納得ができなかったら納得のいくすべてを曝け出しますがよろしいですか?」


その言葉について9番以外は納得の上辞退した。しかし9番については性懲りもなく言い出した。


「私が裏切ってあなた達からすべてを奪うですって?何を証拠にそんな事を言うのですか?私は仕事を得たい一心で来てるんですよ。」


そう言われるとこちらも曝け出すしかないため語気強く言い放った。


「そう考えるのなら懐にしまっている毒物をどうにかしないと話にもならないし、仕事を得たいものが他に毒物の注文を入れる訳はないでしょう?ねえ、薬物師のコナイさん。あなたのところに注文が入っているでしょう?」


そう言われた見物客の一人、薬物師のコナイが汗をかきながら弁明してきた。


「いや、私は注文を受けただけであって何に使用されるかを知らないんです。まさか人を殺すために頼まれたのでしたらお断りしています。」


そこで追い打ちをかけた。


「なるほど、殺人の為だったら断ったという事ですね?それなら何故受注時にこんなに購入して誰かをというか今回来た連中を殺すのですか?と確認していたのですか?私たちにバレないとでも思ったのですか?もういい、アリス二人を拘束して牢に入れて公安を呼んでおいてくれるか?」


『タケル。わかった。もしいいのなら殺すがダメか?』


「それはダメだ。誰の指図で俺たちの命を狙ったかを質さないとな。その後だったらアリス、お前の好きにしたらいい。俺も命を狙われて放っておけるほど出来た人間ではないからな。」


『あいわかった。貴様ら覚悟しておれ。終わったらあの世へ送ってやろう。フフフ』


来た早々命を狙われるなんて、なんてとこなんだ?何か悪い事をして狙われるのならまだわかるが、俺はまだ何もしていないんだぞ。まあジジイからもらった力で犯人もわかっているがここでは口に出せないからな。


「では、いろいろとありまして申し訳なかったですが、残られた10人の方は仮採用としますので後ほど家に来てください。但し人員は5名予定ですのでうちの5人はお引き取り願う事がありますので了承してください。また、住込み希望の方は、荷物を持ってきておいてください。」


そう言って炊事職の面接を終えた。



















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